JP3426802B2 - プリンタの用紙搬送制御方法および制御装置 - Google Patents

プリンタの用紙搬送制御方法および制御装置

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JP3426802B2 JP22675595A JP22675595A JP3426802B2 JP 3426802 B2 JP3426802 B2 JP 3426802B2 JP 22675595 A JP22675595 A JP 22675595A JP 22675595 A JP22675595 A JP 22675595A JP 3426802 B2 JP3426802 B2 JP 3426802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタの用紙搬
送制御方法および制御装置に係り、特に、ロール紙に記
録した後に記録した部位のロール紙を用紙切断部により
切断するようにしたプリンタにおいてロール紙の先端を
記録に適応した位置に位置決めするためのプリンタの用
紙搬送制御方法および制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタにおいて、記録のための用紙が
ない状態で記録動作を行ってしまうと、用紙を保持する
プラテンを汚してしまったり、場合によってはプリンタ
の故障の原因となってしまうため、一般に、用紙の有無
を検出するための用紙検出機構をプリンタに設けて、用
紙がない場合には印字を行わないようにしている。
【0003】ところで、用紙としてロール紙を用い、か
つ、このロール紙を切断する用紙切断部を有しているプ
リンタの場合、記録を行う記録部とロール紙を切断する
用紙切断部とは距離的に離間した位置にあるため、用紙
切断後にそのままつぎの印字を開始すると用紙先端部に
余白ができ、用紙が無駄になるだけでなく、用紙切断に
よりロール紙を切断した後に使用者が再度用紙を切断し
なければならず、二度手間になってしまっていた。
【0004】そのため、従来からロール紙を切断した後
にロールから引出されているロール紙を正規の搬送方向
に対して逆送し、可能な限り用紙先端部の余白を減らす
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
が用紙の節約をはかろうとしてロール紙を巻戻しすぎた
り、あるいは操作ミスにより、本来記録部のところにあ
るべき用紙の先端部が用紙の搬送方向において記録部よ
り上流側にずれていた場合、逆送を行いすぎた形とな
り、プラテンに記録してしまうばかりでなく用紙詰りな
どの原因となるおそれがあった。
【0006】本発明は、このような点に鑑み、用紙先端
に必要以上の余白を形成することなく用紙上に確実に記
録を行うことができるように用紙の搬送を制御するプリ
ンタの用紙搬送制御方法および制御装置を提供すること
を目的としている。
【0007】また、本発明は、記録動作に関連する用紙
の搬送を制御するプリンタの用紙搬送制御方法および制
御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の用紙搬送制御方法の特徴は、用紙
逆送前に用紙の先端が切断部に位置していたと検出した
ときには、設定量の用紙の逆送を行い、用紙逆送前に用
紙の先端が切断部に位置していなかったと検出したとき
には、それまでの実際の逆送量に基づいて補正した量の
用紙の逆送を行う点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、逆送前に用紙の先端が切断部にな
くても、用紙先端の位置を推定して必要量の用紙の逆送
を行うことができる。
【0009】また、請求項2に記載の用紙搬送制御方法
の特徴は、記録部と切断部との間に位置する用紙検出手
段が用紙を検出しなくなった時点までの実際の逆送量が
設定した逆送量より少ない場合には、その後の逆送量と
して設定されている量の用紙の逆送を行い、実際の逆送
量が多い場合には、切断部に用紙の先端が位置している
ときの全逆送量と等しい量を全逆送量とする用紙の逆送
を行うことを特徴としている。
【0010】そして、このような構成を採用したことに
より、用紙検出手段が用紙を検出しなくなった時点まで
の逆送量が少ない場合には、全逆送量を逆送前に用紙の
先端が切断部にあったときの全逆送量より短い量の逆送
を行い、用紙先端が記録部より手前まで逆送されてしま
わないようにして用紙上に確実に記録を行えるようにし
ている。また、用紙検出手段が用紙を検出しなくなった
時点までの逆送量が多い場合には切断部に用紙の先端が
位置しているときの全逆送量と等しい量を全逆送量とす
る用紙の逆送を行うことにより、用紙の先端が所定位置
まで戻らないようにして、記録の際の用紙先端部の余白
より逆送に伴う用紙上における皺の発生を防止すること
を重視するようにして皺のない用紙上に記録を行うこと
ができる。
【0011】さらに、請求項3に記載の用紙搬送制御
の特徴は、用紙搬送方向において記録部と切断部との
間に配設された用紙検出手段と、この用紙検出手段から
の用紙先端検出信号に応じて用紙の逆送量を決定する用
紙逆送量制御手段と、前記用紙切断部から用紙を正規の
搬送方向に対し逆送する際に、用紙搬送方向において前
記記録部と前記切断部との間に位置する前記用紙検出手
段が用紙を検出しなくなった時点までの実際の逆送量に
より用紙逆送前における用紙先端位置を検出し、用紙逆
送前に用紙の先端が前記切断部に位置していたと検出し
たときには、その後の逆送量として設定されている量の
用紙の逆送を行い、用紙逆送前に用紙の先端が前記切断
部に位置していなかったと検出したときには、それまで
の実際の逆送量に基づいて補正した量の用紙の逆送を行
う制御部とを有する点にある。そして、このような構成
を採用したことにより前述した請求項1に記載の用紙搬
送制御方法を実施することができる。
【0012】さらにまた、請求項4に記載の用紙搬送制
御装置の特徴は、記録部と切断部との間に配設された用
紙検出手段と、この用紙検出手段からの用紙先端検出信
号に応じて用紙の逆送量を決定する用紙逆送量制御手段
、前記用紙切断部から用紙を正規の搬送方向に対し逆
送する際に、前記用紙搬送方向において前記記録部と前
記切断部との間に位置する前記用紙検出手段が用紙を検
出しなくなった時点までの実際の逆送量と設定した逆送
量とを比較し、実際の逆送量が少ない場合には、その後
の逆送量として設定されている量の用紙の逆送を行い、
実際の逆送量が多い場合には、切断部に用紙の先端が位
置しているときの全逆送量と等しい量を全逆送量とする
用紙の逆送を行う制御部とを有する点にある。そして、
このような構成を採用したことにより前述した請求項2
に記載の用紙搬送制御方法を実施することができる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明に係る用
紙搬送制御装置を適用したプリンタの実施の形態を示す
ものであり、プリンタ1のハウジング2内には、軸線が
水平方向に延在し円筒形をなすプラテン3が回転自在に
配設されている。このプラテン3の一端部には、図示し
ない従動プーリが支持されており、この従動プーリに
は、可逆回転可能な第1モータ4により駆動されるベル
ト5が巻回されている。したがって、この第1モータ4
の駆動によりプラテン3が用紙の正規の搬送方向あるい
はこれと逆の方向に選択的に駆動されることになる。
【0015】前記プラテン3の背部となる前記ハウジン
グ2内には、前記プラテン3と平行な軸線を有する用紙
ロール6が装着されている。この用紙ロール6は図2に
おいて反時計方向に回転することにより用紙たるロール
紙6aが解き出されることになり、このロール紙6aは
前記プラテン3の上側に巻回されることになる。
【0016】前記プラテン3に対向する位置の前記ハウ
ジング2内には、前記プラテン3の軸線と平行にプラテ
ン3に沿って往復動しうる記録部たるインクジェットユ
ニット7が配設されており、このインクジェットユニッ
ト7のキャリッジ7Aには、インクを吐出する複数のイ
ンクジェットヘッド(図示せず)がそれぞれ前記プラテ
ン3に対向するように設けられている。前記インクジェ
ットユニット7には駆動用ベルト8が接続されており、
この駆動用ベルト8は、可逆回転可能な第2モータ9に
より駆動される駆動プーリ10の外周に巻回されてい
る。したがって、前記第2モータ9の駆動により前記イ
ンクジェットユニット7が、プラテン3の軸線に対し平
行に配設されたガイドシャフト11に案内されプラテン
3に沿って往復動されることになる。なお、前記プラテ
ン3の一端部の側方には、インクジェットユニッド7の
各インクジェットヘッドのノズル部を覆い回復動作を行
なうためのポンプユニット12が配設されており、ま
た、このポンプユニット12に隣接してノズルより排出
された廃インクを収納するための廃液タンク13が配設
されている。
【0017】前記インクジェットユニット7のキャリッ
ジ7Aの下面には透過型のフォトインタラプタ14がキ
ャリッジ7Aの前後方向に間隔を隔てて配設されてお
り、そのあいだに薄板に記録分解能に相当する多数の小
孔を形成してなるリニアエンコーダ15が前記インクジ
ェットユニット7の移動範囲の全域に沿って配設されて
いる。
【0018】前記プラテン3およびインクジェットユニ
ット7の下方には、記録後のロール紙6aを切断するそ
れぞれ長尺の固定刃17および可動刃18からなる切断
部16が配設されている。
【0019】前記ロール紙6aの正規の搬送方向におい
て前記インクジェットユニット7より上流側の前記プラ
テン3に対向するようにプラテン3上のロール紙6aを
検出する第1用紙検出器19が配設されており、また、
前記インクジェットユニット7と切断部16との間に
は、この間を通過するロール紙6aを検出する第2用紙
検出器20が配設されている。前記両用紙検出器19,
20ならびに前記両モータ4,9はそれぞれプリンタの
制御部21と接続されており、各用紙検出器19,20
からのロール紙6aに関する信号が制御部21に入力さ
れると、この制御部21が入力された信号に対応して各
モータ4,9を駆動するようになっている。したがっ
て、この制御部21は、用紙逆送量制御手段と記録継続
制御手段を構成している。
【0020】なお、図2において前記ハウジング2の図
示しない上部開口は開閉自在なカバー2Aにより閉鎖さ
れるようになっている。
【0021】図3には前記制御部21を含むプリンタの
制御ブロック図が示されている。
【0022】図3において、制御部21は、図示しない
コントロールパネルを有しているマザーボード22と、
このマザーボード22を介して相互に接続されているC
PUボード23、メカコントロールボード24およびヘ
ッドコントロールボード25と、このヘッドコントロー
ルボード25に接続されているインク検出ボード26お
よびヘッドドライブボード27とにより構成されてい
る。
【0023】前記CPUボード23は、CPU、RO
M、RAMなどを内蔵しており、このうちのROMには
プリンタの動作ならびに画像処理のプログラムが書き込
まれている。また、前記ヘッドコントロールボード25
は、CPUボード23のCPUからの信号に応じて使用
される用紙の種類を検出する用紙種類検出ユニット2
8、前記ポンプユニット12、前記インクジェットユニ
ット7を移動させる前記第2モータ9を駆動するCRユ
ニット29、用紙を搬送する前記第1モータ4を駆動す
るLFユニット30を制御するためにこれらの用紙種類
検出ユニット28、ポンプユニット12、CRユニット
29およびLFユニット30と接続され、また、前記メ
カコントロールボード25には、これらの用紙種類検出
ユニット28、ポンプユニット12、CRユニット29
およびLFユニット30を駆動するためのドライバ(図
示せず)が設けられている。さらに、メカコントロール
ボード25は、前記廃液タンク13および前記用紙種類
検出ユニット28からの信号を前記CPUボード23の
CPUに伝達するようになっている。
【0024】また、前記ヘッドコントロールボード25
は、前記インクジェットユニッド7に設けられた前記イ
ンク検出ボード26が検出したインクの残量検出信号を
前記CPUボード23のCPUに伝達するとともに、こ
のCPUからの情報をもとにインクジェットヘッドを駆
動するための論理信号を前記ヘッドドライブボード27
に形成するようになっている。このヘッドドライブボー
ド27はこの論理信号をもとに前記インクジェットユニ
ッド7内に設けられた各インクジェットヘッド31およ
びそれぞれのインクカートリッジ32を駆動するための
駆動信号を発生するようになっている。
【0025】さらに、前記CRユニット29には、前記
インクジェットユニット7の移動速度を等速にするため
に前記第2モータ9の回転数に対応する信号を前記CP
Uボード23のCPUに出力する前記リニアエンコーダ
15が前記第2モータ9と並列に接続されている。
【0026】さらにまた、前記マザーボード22には、
このプリンタをパソコン等に接続するためのインタフェ
ースユニット33,34が配設されている。
【0027】つぎに、前述したプリンタの動作の流れに
ついて説明する。
【0028】プリンタの電源をONすると、CPUボー
ド23のCPUは各ボート23,24,25,26,2
7および各ユニット7,12,28,29,30のイニ
シャライズ動作を行い、つぎに、用紙種類検出ユニット
28からの信号により使用されている用紙の種類の認識
を行う。さらに、前記CPUは、ヘッドコントロールボ
ード24内に設けられた不揮発性メモリに設定情報とし
て記憶されているインク種類についての情報からインク
の種類を認識する信号を受取る。そして、前記CPU
は、検出されたインクや用紙(本実施例においてはロー
ル紙6a)の種類のデータを用いてCPUボード23の
ROMに書込まれているデータテーブルを参照して記録
データの作成手順の決定や記録速度を決定するためのサ
ーボ定数の決定が行われる。
【0029】記録データの作成手順は、記録に使用され
る用紙の種類、すなわちインクがにじみやすいか否かに
より大きく2つに分類される。
【0030】このうち、第1の手順は、単位面積当りの
インク量が最大200%になるように記録の制御をする
ものであり、この場合の記録密度は一例として160×
160dpiとなる。これに対し、第2の手順は、単位
面積当りのインク量が最大100%になるように記録の
制御をするものであり、この場合の記録密度は一例とし
て80×160dpiとなる。この制御は、1行の記録
動作において各インクジェットヘッド31から吐出され
るドットの総数を第2手順において第1手順の半分にす
ることにより、単位面積当りのインク量を第2手順にお
いては第1手順の半分にすることができる。また、イン
クと用紙の組合せにより前述した2種類の記録データ作
成手順に対しインク量を増減する補正処理が行われる。
【0031】一方、前記サーボ定数の設定は、前述した
記録データの作成手順の1行当りのドット数において第
2手順は第1手順の半分となるため、第2手順において
はCRユニット29の第2モータ9を2倍の速度で駆動
するようにサーボ定数を設定してインクジェトユニット
7の各インクジェットヘッド31の動作周期が第1手順
と同じになるようにしている。
【0032】このような状態において、インタフェース
ユニット33を介して外部のパソコン等よりプリントの
開始コマンドが送られてくると、CPUは、プリンタの
過去の動作履歴を調べ、この過去の動作履歴に応じた記
録開始処理を行う。
【0033】そして、切断部16によりロール紙6aの
切断が行われていた場合には、ロール紙6aの逆送を開
始し、第2用紙検出器20によって検出されるロール紙
6aの先端位置に応じて逆送量を決定し、ロール紙6a
をプリント開始位置にセットする。なお、このロール紙
6aの逆送量の設定は、本発明の要旨であるため追って
詳述する。
【0034】プリントの開始コマンドに続いて送られて
くる画像、文字などの記録情報は、インクの種類と用紙
の種類に応じた記録データに加工され、CPUボード2
3に設けられているRAMに蓄えられる。
【0035】つぎに、CPUボード23のCPUがCR
ユニット29の第2モータ9に通電し、かつ、エンコー
ダ33からの信号をもとにCPUが前記通電を補正して
サーボコントロールしてインクジェットユニット7の移
動速度を一定化し、記録の品質を安定化する。
【0036】つぎに、CPUボード23のRAMに記憶
されている記録データは、前記エンコーダ33の信号に
同期して、ヘッドコントロールボード25およびヘッド
ドライブボード27を介して各インクジェットヘッド3
1への駆動信号としてインクジェットユニット7に入力
され、インクを各インクジェットヘッド31のノズルよ
り吐出してロール紙6a上に任意のドットを記録する。
【0037】ところで、ロール紙6aへ記録を行った後
には、切断部16によりロール紙6aの後端を切断して
ロール紙6aから独立した1枚の用紙とし、この用紙を
排出することにより1枚の用紙に対する記録が完了する
が、1枚の用紙に対する記録が終了したら、記録部に対
向しているロール紙6aの先端と、インクジェットユニ
ット7の各インクジェットヘッド31に対向している部
位のロール紙6aとの距離は、通常の記録の際に用紙の
先端に形成される余白より大きいためつぎの記録のため
には、第1モータ4によりロール紙6aを所定距離だけ
巻戻す(逆送)ことが必要となる。このロール紙6aの
逆送量は、ロール紙6aの先端が常に切断部16に位置
していれば常時等しい量だけロール紙6aを逆送すれば
足りるが、前述したように、ロール紙6aの先端の位置
は場合によって異なるため、ロール紙6aの逆送量は第
2用紙検出器20によるロール紙6a先端の検出を利用
して図4に示すように行われる。
【0038】図4において、新たにロール紙6aに記録
を行うときのようにロール紙6aの逆送を開始すると、
まず、ステップST1に示すように、第1モータ4が図
1および図2においてプラテン3を反時計方向に回転さ
せるように1ステップの駆動を行う。そして、この駆動
後にプラテン3に対向している第2用紙検出器20がロ
ール紙6aを検出する動作を行い、ステップST2にお
いて第2用紙検出器20がロール紙6aを検出すると、
ついで、ステップST3において逆送の限界であるかの
判断が行われる。この逆送の限界は、ロール紙6aの先
端が切断部16から記録開始時の正規の位置に到達する
までの逆送量とされている。これは、逆送量が多すぎる
と、用紙ロール6とプラテン3との間にロール紙6aが
大きく撓んでしまい、ロール紙6aに皺や折れの発生す
る可能性が高くなるからである。したがって、逆送の限
界に達していれば、そこで逆送を終了することになる。
また、逆送の限界に達していなければ、このステップS
T3からステップST1に戻り、再度第1モータ4が同
方向へ1ステップの駆動を行う。なお、前述した逆送の
限界を設定したのは、用紙検出器20が万一故障してロ
ール紙6aを検出しなくなる信号を発生できなくなった
場合にもロール紙6aを戻しすぎないようにするためで
もある。
【0039】前述した第1モータ4の同方向への1ステ
ップごとの駆動は、ステップST2において第2用紙検
出器20がロール紙6aを検出しなくなるまで続けら
れ、第2用紙検出器20がロール紙6aを検出しなくな
ると、ステップST2からステップST4に進み、ロー
ル紙6aの逆送量が正常であるか否かが判断される。こ
の逆送量は、ロール紙6aの逆送開始前におけるロール
紙6aの先端位置がちょうど切断部16に対向していた
状態から第2用紙検出器20がロール紙6aの先端を検
出できなくなるまでに要する第1モータ4の駆動ステッ
プ数に等しいときが正常の逆送量であると判断される。
【0040】そして、ステップST4において、ロール
紙6aの逆送量が正常であると判断されれば、ステップ
ST5に示すように、その後の逆送量として、ロール紙
6aの先端が記録開始時に正規の位置に位置するまでに
要する設定されたステップ数だけ第1モータ4を駆動し
て設定量のロール紙6aの逆送を行う。
【0041】一方、ステップST4において、ロール紙
6aの逆送量が正常でないと判断されれば、ステップS
T6に移行し、この逆送量が正常の逆送量と比較して正
常の逆送量より少ない場合には、それまでの逆送量を無
視して、ステップST7に示すように、その後の逆送量
として、ロール紙6aの逆送量が正常であると判断され
たときと同様のステップ数だけ第1モータ4を駆動して
設定量のロール紙6aの逆送を行う。また、ステップS
T6において、逆送量が正常の逆送量と比較して正常の
逆送量より多い場合には、ステップST8に示すよう
に、それまで実際にロール紙6aを逆送した逆送量とそ
の後の逆送量との合計逆送量が、逆送開始前にロール紙
6aの先端が切断部16にあるときの基準合計逆送量に
等しくなるようにその後の逆送量を設定し、この逆送量
に対応するステップ数だけ第1モータ4を駆動してロー
ル紙6aの逆送を行う。
【0042】なお、前記ステップST2において、最初
からロール紙6aを検出できない場合には、そのままス
テップST4からステップST6に移行し、その後の逆
送量として、ロール紙6aの逆送量が正常であると判断
されたときと同様のステップ数だけ第1モータ4を駆動
して設定量のロール紙6aの逆送を行う。
【0043】このように第2用紙検出器20によりロー
ル紙6aを検出することに関連してロール紙6aの逆送
量を決定することにより、記録開始前におけるロール紙
6aの先端の位置に応じて、記録時のロール紙6aの先
端位置を記録に適した位置に位置決めすることができ
る。
【0044】すなわち、本来であれば、第2用紙検出器
20によりロール紙6aが検出できなくなってから後の
ロール紙6aの逆送量を設定量とすれば、常に記録開始
時にロール紙6aの先端位置を記録に適した位置に位置
決めすることができるはずであるが、両用紙検出器1
9,20は100%の確率で用紙の有無を検出できるわ
けではないため、ロール紙6aの逆送にはあらかじめ用
紙検出器20による検出ミスをある程度見込んでおく必
要がある。
【0045】そこで、第2用紙検出器20によりロール
紙6aが検出できなくなるまでのロール紙6aの逆送量
が正常の逆送量と比較して少ない場合は、その後の逆送
量として、ロール紙6aの逆送量が正常であると判断さ
れたときと同様のステップ数だけ第1モータ4を駆動し
て設定量のロール紙6aの逆送を行うことにより、全逆
送量を少なくして、記録前のロール紙6aの先端がほぼ
最適の位置となるようにロール紙6aを位置決めするこ
とができる。
【0046】また、第2用紙検出器20によりロール紙
6aが検出できなくなるまでのロール紙6aの逆送量が
正常の逆送量と比較して多い場合は、それまで実際にロ
ール紙6aを逆送した逆送量とその後の逆送量との合計
逆送量が、逆送開始前にロール紙6aの先端が切断部1
6にあるときの合計逆送量に等しくなるようにその後の
逆送量を設定し、逆送開始前にロール紙6aの先端が切
断部16にあるときより先端が切断部16に近い位置に
おいて逆送を停止する。このようにロール紙6aの逆送
を行うと、ロール紙6aの先端は最適の位置より切断部
16側にずれることになり、ロール紙6aの先端の余白
は通常よりも大きくなってしまうことになる。これは、
ロール紙6aの先端を最適の位置とするためには、逆送
量をさらに多くする必要があるが、このようにロール紙
6aの逆送量を多くすると、用紙ロール6自体は回転し
ないため、ロール紙6aが用紙ロール6とプラテン3と
の間において大きく弛むことになり、この大きな弛みの
ためにロール紙6aに皺が発生しやくなるためである。
すなわち、ロール紙6aに皺が生じると、ロール紙6a
上の記録の品質が劣化するため、ロール紙6aの先端部
に大きな余白が生じても記録品質を保持することを優先
するためである。
【0047】つぎに、前述したようにしてロール紙6a
をその先端部が記録部たるインクジェットユニット7に
対向するように位置決めした後、第2モータ9の駆動に
よるインクジェットユニット7の移動と、第1モータ4
の駆動によるロール紙6aの搬送とを交互に行ってロー
ル紙6a上に記録を行うことになるが、この第1モータ
4の駆動によるロール紙6aの搬送が安定的に行われな
いと、ロール紙6a上に記録を行うことができない。
【0048】そこで、図5に示すように、ロール紙6a
に対する記録が開始されると、まず、ステップST10
に示すように、インクジェットユニット7の移動により
ロール紙6aに対する最初の1行分の記録が行われ、そ
の後、プラテン3が回転して1行分の記録に対応するロ
ール紙6aの搬送が行われる。すると、ステップST1
1に示すように、ロール紙6aが記録開始前に設定した
位置にあったと仮定してインクジェットユニット7と切
断部16との間に配設された第2用紙検出器20がロー
ル紙6aを検出できるようになるまでロール紙6aの搬
送が行われたかどうかの確認が第1モータ4の駆動ステ
ップ数を加算することにより行われ、第2用紙検出器2
0がロール紙6aを検出できるようになる設定されたス
テップ数に達するまではステップST10のロール紙6
aの搬送が記録動作と交互に行われる。
【0049】そして、ステップST10における記録が
繰り返され、第2用紙検出器20がロール紙6aを検出
できるようになる設定されたステップ数に達すると、ス
テップST11からステップST12に移行し、第2用
紙検出器20によりロール紙6aを実際に検出できるか
否かの判断が行われる。なお、第2用紙検出器20がロ
ール紙6aを検出できるようになる設定されたステップ
数は、記録開始前のロール紙6aの逆送によりロール紙
6aの先端が設定位置より用紙ロール6側にずれている
場合もあるので、ロール紙6aが記録開始前に正規の位
置に位置している場合のステップ数よりある程度多い数
とされている。
【0050】そして、前記ステップST12において、
第2用紙検出器20がロール紙6aを実際に検出できた
ならば、第1モータ4によるロール紙6aの搬送は良好
に行われていると判断され、ステップST13に移行し
て記録動作が続行され、最終的な記録まで行われること
になる。一方、ステップST12において、第2用紙検
出器20がロール紙6aを実際に検出できなかったなら
ば、第1モータ4によるロール紙6aの搬送にジャムな
どを含む何らかのトラブルが発生していると判断され、
ステップST14に移行して記録動作が中断されるとと
もに、ステップST15に移行してトラブルが発生した
ことの表示が行われて終了する。
【0051】このように、記録動作を開始した初期に第
2用紙検出器20によりロール紙6aの搬送が正常に行
われているかの検出が行われるので、ロール紙6aの搬
送異常を早期に発見することができるとともに、用紙の
ジャムによるプリンタへの悪影響を防止することができ
る。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録開始前の用紙を逆送することにより記録されない用紙
の余白の領域を最小にし、用紙の消費量を抑えることに
よって、ランニングコストの低減を実現するとともに、
必要以上に用紙の逆送を行わずに用紙への皺の発生を未
然に防止することができる。
【0054】また、本発明によれば、用紙のジャムなど
によるプリンタへのダメージを未然に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙搬送制御装置を適用したプリンタ
の内部の斜視図
【図2】図1のプリンタの内部の側面図
【図3】図1および図2のプリンタのブロック図
【図4】図1ないし図3のプリンタの記録開始前の動作
を示すフローチャート図
【図5】図1ないし図3のプリンタの記録開始時の動作
を示すフローチャート図
【符号の説明】
1 プリンタ 3 プラテン 4 第1モータ 6 用紙ロール 6a ロール紙 7 インクジェットユニット 9 第2モータ 15 リニアエンコーダ 16 切断部 19 第1用紙検出器 20 第2用紙検出器 21 制御部 22 マザーボード 23 CPUボード 24 メカコントロールボード 25 ヘッドコントロールボード 26 インク検出ボード 27 ヘッドドライブボード 28 用紙種類検出ユニット 29 CRユニット 30 LFユニット 31 インクジェットヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 11/66 B41J 11/70 B41J 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙切断部から用紙を正規の搬送方向に
    対し逆送する際に、用紙搬送方向において記録部と切断
    部との間に位置する用紙検出手段が用紙を検出しなくな
    った時点までの実際の逆送量により用紙逆送前における
    用紙先端位置を検出し、用紙逆送前に用紙の先端が前記
    切断部に位置していたと検出したときには、その後の逆
    送量として設定されている量の用紙の逆送を行い、用紙
    逆送前に用紙の先端が前記切断部に位置していなかった
    と検出したときには、それまでの実際の逆送量に基づい
    て補正した量の用紙の逆送を行うことを特徴とするプリ
    ンタの用紙搬送制御方法。
  2. 【請求項2】 用紙切断部から用紙を正規の搬送方向に
    対し逆送する際に、用紙搬送方向において記録部と切断
    部との間に位置する用紙検出手段が用紙を検出しなくな
    った時点までの実際の逆送量と設定した逆送量とを比較
    し、実際の逆送量が少ない場合には、その後の逆送量と
    して設定されている量の用紙の逆送を行い、実際の逆送
    量が多い場合には、切断部に用紙の先端が位置している
    ときの全逆送量と等しい量を全逆送量とする用紙の逆送
    を行うことを特徴とするプリンタの用紙搬送制御方法。
  3. 【請求項3】 用紙に記録を行う記録部と、用紙搬送方
    向において前記記録部の下流側に位置し、用紙を切断す
    る切断部と、用紙を搬送する用紙搬送部とを有するプリ
    ンタの用紙搬送制御装置であって、前記用紙搬送方向に
    おいて記録部と切断部との間に配設された用紙検出手段
    と、この用紙検出手段からの用紙先端検出信号に応じて
    用紙の逆送量を決定する用紙逆送量制御手段と、前記用
    紙切断部から用紙を正規の搬送方向に対し逆送する際
    に、用紙搬送方向において前記記録部と前記切断部との
    間に位置する前記用紙検出手段が用紙を検出しなくなっ
    た時点までの実際の逆送量により用紙逆送前における用
    紙先端位置を検出し、用紙逆送前に用紙の先端が前記切
    断部に位置していたと検出したときには、その後の逆送
    量として設定されている量の用紙の逆送を行い、用紙逆
    送前に用紙の先端が前記切断部に位置していなかったと
    検出したときには、それまでの実際の逆送量に基づいて
    補正した量の用紙の逆送を行う制御部とを有することを
    特徴とするプリンタの用紙搬送制御装置。
  4. 【請求項4】 用紙に記録を行う記録部と、用紙搬送方
    向において前記記録部の下流側に位置し、用紙を切断す
    る切断部と、用紙を搬送する用紙搬送部とを有するプリ
    ンタの用紙搬送制御装置であって、前記用紙搬送方向に
    おいて記録部と切断部との間に配設された用紙検出手段
    と、この用紙検出手段からの用紙先端検出信号に応じて
    用紙の逆送量を決定する用紙逆送量制御手段と、前記用
    紙切断部から用紙を正規の搬送方向に対し逆送する際
    に、前記用紙搬送方向において前記記録部と前記切断部
    との間に位置する前記用紙検出手段が用紙を検出しなく
    なった時点までの実際の逆送量と設定した逆送量とを比
    較し、実際の逆送量が少ない場合には、その後の逆送量
    として設定されている量の用紙の逆送を行い、実際の逆
    送量が多い場合には、切断部に用紙の先端が位置してい
    るときの全逆送量と等しい量を全逆送量とする用紙の逆
    送を行う制御部とを有することを特徴とするプリンタの
    用紙搬送制御装置。
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