JP3425121B2 - 大型パラソル - Google Patents

大型パラソル

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JP3425121B2 JP2000187182A JP2000187182A JP3425121B2 JP 3425121 B2 JP3425121 B2 JP 3425121B2 JP 2000187182 A JP2000187182 A JP 2000187182A JP 2000187182 A JP2000187182 A JP 2000187182A JP 3425121 B2 JP3425121 B2 JP 3425121B2
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浩章 田中
佳一 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大型パラソル、より
詳細には、テーマパーク、イベント会場、遊園地、公園
等に設置して使用する大型のパラソルであって、開閉機
構に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より支柱と、その上部において開閉
するテント及びその骨組みと、その開閉装置とから成る
大型パラソルは種々あるが(例えば、特開平7−305
538号公報)、その開閉装置は支柱に固定されたまま
となっている。そのため、それを不用意に操作したり、
ぶつかってケガをしたりする虞があった。
【0003】また、従来の大型パラソルにおいては、骨
組開閉のために支柱に沿って上下動するスライダ51
は、巻取り方向が一方向のワイヤー52を介して昇降駆
動されるものであるため(図7参照)、骨組みのスムー
ズな開閉は期待できない。即ち、その場合は、開時また
は閉時のいずれかにしかワイヤーにテンションがかから
ないからであり、その対策として、開閉いずれのときに
もワイヤーにテンションがかかるような設計としなけれ
ばならず、その結果、パラソルの形状に制限が伴う。
【0004】例えば、図8に示す矢印間Aの間隔が十分
にないと、換言すれば、斜梁53の傾斜角度がある程度
ないと、閉じることができなくなる虞があり、また、ス
ライダの迫り上がりが生じやすく、その結果閉じること
が困難になりやすい。更に、支柱回りでの有効天井高さ
が低くなるという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
大型パラソルの場合、誤操作の虞や接触事故の虞があっ
たので、本発明はそのような虞がなくて安全で操作性が
よく、また、パラソルの開時及び閉時のいずれの場合に
もスライダにテンションをかけることができ、そのため
にパラソルの開閉がスムーズで、パラソルのデザイン上
制約を受けない大型パラソルを提供することを課題とす
る。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は、支柱と、前記
支柱の上部において開閉するテント及びその骨組みと、
前記支柱に設置されて前記テント及びその骨組みをワイ
ヤーを介して開閉駆動する開閉装置とから成り、前記開
閉装置は前記支柱に脱着自在として、前記テントの開閉
操作時に前記支柱に取り付け可能にし、前記支柱に沿っ
て昇降するスライダに、前記開閉装置のワイヤーシーブ
に巻回されるワイヤーの両端を連結してエンドレスにす
ることにより、昇降いずれの場合にも前記スライダに前
記ワイヤーのテンションがかかるようにしたことを特徴
とする大型パラソル、を以て上記課題を解決した。
【0007】開閉装置を支柱に脱着自在にする方法とし
ては、一端をヒンジ結合した一対の半円形金具の他端
を、前記支柱取り巻き後に連結するという固定手段を介
して前記支柱に脱着自在にする方法や、先端部に抜止め
手段を有するフォークを前記支柱に貫通するという固定
手段を介して前記支柱に脱着自在にする方法が考えられ
る。
【0008】好ましい実施形態においては、前記テント
の骨組みを構成する前記支柱に沿って昇降するスライダ
に、前記開閉装置のワイヤーシーブに巻回されるワイヤ
ーの両端を連結してエンドレスにすることにより、昇降
いずれの場合にも前記スライダに前記ワイヤーのテンシ
ョンがかかるようにされる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、添付
図面に依拠して説明する。図1は、本発明に係るパラソ
ルの斜視図であり、本パラソル1は、支柱2と、支柱2
の上部において開閉するテント4及びその骨組みと、支
柱2に設置されていてテント4を開閉させる開閉駆動部
とから成る。
【0010】テント4の骨組みは支柱2の上部に設置さ
れる。即ち、支柱2の上端には、複数の斜梁5を放射状
に支持する斜梁受具7が設置され、これに斜梁5の上端
が垂直方向に回動自在に取り付けられる。各斜梁5の下
端には筒状のスライド受け6が配備され、そこに、横梁
8がスライド可能に挿通される。横梁8の内端部は、ス
ライダ9の上端部に形成された横梁受部10に、垂直方
向に回動自在に取り付けられる。
【0011】スライダ9は円筒形状で、支柱2が挿通さ
れ、後述するテント4の開閉動作の際に、支柱2に沿っ
て昇降可能に構成される。11は、スライド受け6とス
ライダ9の下部との間に張架された索ワイヤーで、ター
ンバックルを介して緊張状態に保たれる。テント4は斜
梁5上に張設され、上記斜梁5と横梁8から成る骨組み
の開閉動作に伴って開閉する。
【0012】ワイヤー13は中間に、シャックル14等
を介して連結、分離可能にした1本又は数本の中継ワイ
ヤー15を介在させてエンドレス化される(図6参
照)。
【0013】ワイヤー13の上部は、斜梁受具7間に配
設された滑車16に掛け回され、その端部は、スライダ
9の上部に設けたワイヤー止め具17に固定される。ま
た、ワイヤー13の下部は、後述する開閉装置18のワ
イヤーシーブ19に掛け回され、その端部は、スライダ
9の下部に取り付けられたストッパー金具20に固定さ
れる。
【0014】ストッパー金具20にはネジ孔が形成さ
れ、そこを通してストッパーネジ21を、支柱2に形成
されたストッパー孔にネジ込むことにより、スライダ9
が支柱2に固定される。その固定位置は、スライダ9の
最下降位置である。なお、ストッパー孔を複数設け、ス
ライダ9の固定位置を変更可能にしてもよい。
【0015】次に、テント4を開閉駆動する開閉装置1
8について説明する。この開閉装置18は、支柱2の所
定位置に着脱自在に構成されるもので、ギアケース25
と、ギアケース25内のギアを回転させるためのハンド
ル26と、ギアケース25内のギアの出力軸に固定され
るワイヤーシーブ19と、支柱2への固定手段とから成
る。
【0016】図1、図2及び図4(A)に示す開閉装置
18の支柱2への固定手段は、一端をヒンジ結合した一
対の半円形金具27、28で構成され、この半円形金具
27、28を閉じて支柱2を抱持させた後、開放側端部
をボルト29等で固定するものである。この場合、開閉
装置18を支柱2の定位置に固定するために、ギアケー
ス25に位置決めピン30を突設し、これを支柱2に穿
設した位置決め孔31に進入させるようにすることが好
ましい。
【0017】図3及び図4(B)に示す固定手段は、ギ
アケース25の壁側に、取付台32を介して1又は複数
本(図示した例は2本)のフォーク33が突設され、こ
れが、支柱2の一側から他側に貫通させて設けたスリー
ブ34に、先端部が露出するように挿通されるものであ
る。スリーブ34挿入後に露出することになるフォーク
33の先端部には、カンヌキ挿入孔35が貫設され、そ
こに、カンヌキ36が挿し込まれることにより、フォー
ク33の抜けが防止される。カンヌキ挿入孔35は複数
設け、支柱2の径に応じてカンヌキ36の挿入位置を変
更できるようにすることが好ましい。
【0018】なお、フォーク33の固定状態を確固とし
たものとするために、フォーク33の取付台32への付
け根とフォーク33の先端部に、一部がスリーブ34内
に嵌入するロックワッシャー37を配備することが好ま
しい。
【0019】図4(C)に示す固定手段は、上記2つの
固定手段を併用したものである。
【0020】図5は、開閉装置18のギア構成を示すも
ので、ハンドル26の回転軸にウォーム40が取り付け
られ、これが、ワイヤーシーブ19の回転軸に固定され
たウォームホイール41に噛合している。
【0021】ハンドルを介してのワイヤー巻上方法とし
て従来一般的な、ハンドルを直結したドラム42にワイ
ヤーを直接巻き付ける方法(図6(A))では、負荷が
大きい場合にはハンドルに大きな力をかける必要があ
り、また、ドラムに固定した平歯車43とハンドルに固
定した平歯車44とを噛合させる方法(図6(B))で
は、ハンドルの負荷が軽減されるものの、負荷がかかっ
た状態でハンドルから手を離すと、ハンドルが急激に回
転して危険を伴う。
【0022】この点上記ギア構成を採用する本発明にお
いては、ウォームギアを使用することで、簡単に多くの
減速比が得られ、且つ、軽い力でハンドル26を回すこ
とが可能となる。また、ウォームギアの特徴上、負荷が
かかっている途中で手を離しても、ハンドルは急激に回
転することはなく、そのまま停止するか、ゆるやかに回
転するので危険はない。
【0023】上記構成において、開閉装置18は通常支
柱2から取り外されており、テント4の開閉時に上記方
法によって取り付けられる。そして、ワイヤー13を滑
車14及びワイヤーシーブ19に掛け回し、中継ワイヤ
ー15を連結して一本化する(図2参照)。図示した状
態はテント4を開いた状態であるので、便宜上その状態
からテント4を閉じる動作について以下説明する。
【0024】図1に示す状態からストッパーネジ21を
外した後ハンドル26を回すと、ワイヤー13の上方
端、即ち、ワイヤー止め具19に固定された側が引上げ
られる結果、スライダ9が上昇し、その動きにつれて、
各横梁8が内方端を引上げられつつ下方に回動する。こ
の横梁8の回動に伴い、スライド受け6が横梁8に沿っ
て摺動し、斜梁5も下方に回動する。
【0025】かくして骨組みと共にテント4が閉じる。
テント4は風によるバタつきを防ぐため、バンド等でく
くる。その後中継ワイヤー15を外し、開閉装置18を
支柱2から取り外す。開閉装置18を取り外すことによ
って露出する位置決め孔31やスリーブ34には、適宜
栓を嵌め込んでおく。テント4を開く場合には、上記閉
動作の逆を行なえばよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、開閉装
置がテントの開閉操作時にのみ支柱に取り付けられるの
で、不用意に操作される虞がなく、邪魔になったり接触
事故を起こしたりする虞がない。また、ハンドル操作に
よる回動力がウォームギアを介して伝達されるので、大
型のパラソルであっても、比較的小さな力で容易且つ迅
速に、開閉動作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型パラソルの斜視図である。
【図2】本発明に係る大型パラソルの開閉手段を示す図
である。
【図3】本発明に係る大型パラソルの開閉装置の脱着方
法の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る大型パラソルの開閉装置の脱着方
法の一例を示す簡略図である。
【図5】本発明に係る大型パラソルの駆動部のギア構成
を示す図である。
【図6】本発明に係る大型パラソルにおけるワイヤーの
エンドレス状態を示す図である。
【図7】従来の大型パラソルにおける巻上ワイヤーの説
明図である。
【図8】従来の大型パラソルにおける構造上の不都合を
示す図である。
【図9】従来の大型パラソルにおけるワイヤー巻上手段
を示す図である。
【符号の説明】
1 パラソル 2 支柱 4 テント 5 斜梁 6 スライド受け 7 斜梁受具 8 横梁 9 スライダ 10 横梁受部 11 索ワイヤー 12 ワイヤー止具 13 ワイヤー 14 滑車 15 中継ワイヤー 16 滑車 17 ワイヤー止め具 18 開閉装置 19 ワイヤー止め具 20 ストッパー金具 21 ストッパーネジ 23 ストッパー孔 24 ウォーム歯車装置 25 ギアケース 26 ハンドル 27 半円形金具 28 半円形金具 29 ボルト 30 位置決めピン 31 位置決め孔 32 取付台 33 フォーク 34 スリーブ 35 カンヌキ挿入孔 36 カンヌキ 37 ロックワッシャー 40 ウォーム 41 ウォームホイール 42 ドラム 43 平歯車 44 平歯車
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−305538(JP,A) 特開 昭56−20817(JP,A) 実開 平5−65993(JP,U) 実開 昭58−157381(JP,U) 実開 平6−10988(JP,U) 実開 平2−91208(JP,U) 実開 昭62−84474(JP,U) 実用新案登録3013950(JP,U) 特許2506364(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 15/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱と、前記支柱の上部において開閉す
    るテント及びその骨組みと、前記支柱に設置されて前記
    テント及びその骨組みをワイヤーを介して開閉駆動する
    開閉装置とから成り、前記開閉装置は前記支柱に脱着自
    として、前記テントの開閉操作時に前記支柱に取り付
    可能にし、前記支柱に沿って昇降するスライダに、前
    記開閉装置のワイヤーシーブに巻回されるワイヤーの両
    端を連結してエンドレスにすることにより、昇降いずれ
    の場合にも前記スライダに前記ワイヤーのテンションが
    かかるようにしたことを特徴とする大型パラソル。
  2. 【請求項2】 前記開閉装置が、一端をヒンジ結合した
    一対の半円形金具の他端を、前記支柱取り巻き後に連結
    するという固定手段を介して前記支柱に脱着自在にした
    ものである請求項1に記載の大型パラソル。
  3. 【請求項3】 前記開閉装置が、先端部に抜止め手段を
    有するフォークを前記支柱に貫通するという固定手段を
    介して前記支柱に脱着自在にしたものである請求項1に
    記載の大型パラソル。
  4. 【請求項4】 前記開閉装置のワイヤー巻上げハンドル
    にウォームギアを取り付けた請求項1乃至のいずれか
    に記載の大型パラソル。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤーが、連結、分離可能な複数
    のワイヤーから成る請求項1に記載の大型パラソル。
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JP3013950U (ja) 1995-01-24 1995-07-25 松本 勝 フロアー間荷揚機
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