JP3425004B2 - 地絡電流検出装置 - Google Patents

地絡電流検出装置

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JP3425004B2
JP3425004B2 JP09556395A JP9556395A JP3425004B2 JP 3425004 B2 JP3425004 B2 JP 3425004B2 JP 09556395 A JP09556395 A JP 09556395A JP 9556395 A JP9556395 A JP 9556395A JP 3425004 B2 JP3425004 B2 JP 3425004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電路の地絡を検出する
地絡電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の地絡電流検出装置として、本件
発明者らは先に図4に示す構成のものを提案した(特願
平4−280340号)。この地絡電流検出装置は、交
流電路Lpが貫挿された零相変流器ZCTを備え、地絡
電流により交流電路Lpに生じる不平衡電流を零相変流
器ZCTによって電圧に変換する。地絡電流により零相
変流器ZCTより出力される検出電圧は交番電圧であっ
て、逆並列に接続した2個のダイオードD1 ,D2 より
なるクランプ回路でクランプされ、抵抗R1 ,R2 およ
びコンデンサC1 ,C2 からなるローパスフィルタで高
調波成分が減衰される。零相変流器ZCTの検出電圧
は、クランプ回路およびローパスフィルタよりなる波形
整形回路1を通った後に地絡電流判定回路2に入力され
る。
【0003】地絡電流判定回路2の電源は、遮断器5の
引外しコイル3を通して、抵抗R3,R4 、ダイオード
D3 、平滑用のコンデンサC3 の直列回路を交流電路L
pの2線間に接続し、コンデンサC3 の両端電圧を地絡
電流判定回路2の電源端子Vccと接地端子GNDとの
間に印加することによって得られる。また、交流電路L
pの2線間には、引外しコイル3とサイリスタ4とダイ
オードD5 との直列回路が接続され、サイリスタ4は地
絡電流判定回路2の出力端子OUTより出力される地絡
信号により制御される。サイリスタ4のゲートとカソー
ドとの間には雑音防止用のコンデンサC5 が接続され
る。さらに、交流電路Lpの2線間には雑音防止素子N
Rが接続されている。
【0004】ところで、地絡電流判定回路2は、零相変
流器ZCTの検出電圧を所定の閾値と比較し、比較結果
に応じてコンデンサC4 を充電ないし放電し、コンデン
サC4 の両端電圧に応じて出力端子OUTから地絡信号
を発生することによって比較結果を時延するように構成
してある。したがって、交流電路Lpで地絡が生じると
地絡信号によってサイリスタ4がオンになり、引外しコ
イル3に通電されることによって遮断器5がオフにな
る。地絡電流判定回路2は集積回路よりなり、上記コン
デンサC4 および地絡検出後にコンデンサC4 を放電す
るための時定数を決める抵抗R5 が外付される。
【0005】地絡電流判定回路2についてさらに詳しく
説明すると、図5に示すように、波形整形回路1の各出
力端の電位をそれぞれ図示しない基準電位発生回路によ
り設定された基準電位L1 ,L1 ′と比較するコンパレ
ータよりなる一対の比較回路10,11を備え、両比較
回路10,11によって零相変流器ZCTの検出電圧が
比較される。比較回路10,11は、波形整形回路1の
各出力端の電位(つまり、零相変流器ZCTの検出電
圧)が基準電位L1 ,L1 ′を越える期間に出力をLレ
ベルにするように構成される。つまり、比較回路10,
11は検出電圧の絶対値と基準電位L1 ,L1 ′との大
小を比較していることになるのであり、一般にはL1 ≒
L1 ′に設定される。また、基準電位L1 ,L1 ′は、
ダイオードD1 ,D2 によるクリッピング電圧よりも低
く設定される。
【0006】地絡電流判定回路2には、コンデンサC4
を充電する状態と、放電する状態とを切り換える充放電
回路12が設けられ、コンデンサC4 の両端電圧は、コ
ンパレータよりなる判定回路13〜15によって3段階
の閾値Vth1 〜Vth3 と比較される。充放電回路1
2は、バイアス電流供給端子ないしは充放電制御端子C
Dと、かかるバイアス電流供給端子CDに供給されるバ
イアス電流のレベルに応じて充電電流および放電電流を
形成する図示しないカレントミラー回路のような回路を
持つ。これによって、充放電回路12によるコンデンサ
C4 への充電電流、および放電電流は、バイアス電流供
給端子CDに供給されるバイアス電流によって決定され
ることになる。閾値Vth1 〜Vth3 は、電源端子V
ccと接地端子GNDとの間に接続された4個の抵抗R
11〜R14により決定される。また、抵抗R11〜R13の直
列回路には、ダイオードD10とトランジスタQ2 のコレ
クタ−エミッタとの直列回路が並列に接続され、トラン
ジスタQ2 は判定回路15の出力がHレベルの期間にオ
ンになり、閾値Vth1 〜Vth3 を引き下げることに
より判定回路13〜15の比較動作にヒステリシスを付
与する。このように、抵抗R11〜R14、トランジスタQ
2 、ダイオードD10により閾値回路16が構成されてい
る。判定回路15はトランジスタQ3 も制御し、このト
ランジスタQ3 のコレクタ−エミッタと抵抗R5 との直
列回路がコンデンサC4 に並列接続される。したがっ
て、判定回路15の出力がHレベルの期間にはコンデン
サC4 は抵抗R5 を通して放電する。ここに、判定回路
15の出力によりトランジスタQ1 がオン・オフされ、
トランジスタQ1 はコレクタが電源端子Vccに接続さ
れ、エミッタが出力端子OUTに接続されていて、判定
回路15の出力がHレベルになってトランジスタQ1 が
オンになると、出力端子OUTから地絡信号が出力され
る。
【0007】ところで、上述したように、比較回路1
0,11は零相変流器ZCTの検出電圧の大小を比較す
るものであり、判定回路13〜15はコンデンサC4 の
両端電圧の大小を比較するものであって、これらの比較
結果を組み合わせて用いれば、雷サージのような一過性
の電流変化や零相変流器の特性のばらつきによる電流変
化では地絡信号を発生させず、しかも地絡が生じたとき
には引外しコイル3に確実に通電して遮断器をオフにす
ることが可能になる。このように比較回路10,11、
判定回路13〜15の比較結果を組み合わせるために、
地絡電流判定回路2には、論理回路よりなる制御回路1
7が設けられている。
【0008】制御回路17は充放電回路12を制御し、
充放電回路12は制御回路17の出力がHレベルのとき
に所定電流でコンデンサC4 への充電を行ない、Lレベ
ルのときには充電時よりも大きい時定数でコンデンサC
4 を放電させる。また、コンデンサC4 にはトランジス
タQ3 および抵抗R5 による放電経路もあり、判定回路
15の出力がHレベルで地絡信号が出力されている間に
は、トランジスタQ3がオンになることによって、充放
電回路12のみによる場合よりも小さい時定数でコンデ
ンサC4 を放電させる。
【0009】詳細は上記出願に説明しているから省略す
るが、制御回路17の出力がHレベルになり充放電回路
12がコンデンサC4 を充電する条件は次の3条件にな
り、他の条件ではコンデンサC4 は放電する。すなわ
ち、比較回路10の出力をS1比較回路11の出力をS2
、コンデンサC4 の両端電圧をVC4とするとき、 (A)S1 =L ∧ VC4<Vth1 (B)S1 =H ∧ S2 =L ∧ Vth1 ′≦VC4
<Vth2 (C)S1 =L ∧ S2 =H ∧ Vth2 ′≦VC4
<Vth3 のいずれかが成立すればコンデンサC4 が充電され、他
の条件では放電されることになる。ここに、HはHレベ
ル、LはLレベル、∧は「かつ」を意味する。また、V
th1 ′,Vth2 ′はそれぞれ閾値Vth1 ,Vth
2 よりも若干低い電圧を示しており、判定回路13,1
4では出力をHレベルに反転した後に閾値をVth1
′,Vth2 ′まで引き下げるヒステリシス機能を持
ち、出力のチャタリングを防止するように構成されてい
る。閾値Vth1 ′,Vth2 ′は、コンデンサC4 の
両端電圧が閾値Vth1 ,Vth2 に達した時点で充放
電回路12が放電を開始したときに電源周波数の半サイ
クル程度の時間で降下するコンデンサC4 の両端電圧よ
りも低く設定されている。
【0010】しかるに、交流電路Lpに地絡が生じてい
なければ零相変流器ZCTから検出電圧が発生しないか
ら、上述したように両比較回路10,11の出力はHレ
ベルになる。両比較回路10,11の出力がともにHレ
ベルになるのは、上記3条件のいずれにも無いから、こ
のとき制御回路17の出力はLレベルになり充放電回路
12はコンデンサC4 を放電する状態になる。
【0011】次に、交流電路Lpに地絡が生じると、零
相変流器ZCTから図6(a)に示すような交番する検
出電圧が出力され、この検出電圧は、比較回路10,1
1において基準電位L1 ,L1 ′と比較される。通常の
動作では検出電圧が基準電位L1 ,L1 ′を同時に越え
ることはないから、比較回路10,11の出力の組み合
わせは、 (イ)S1 =Hレベル ∧ S2 =Hレベル (ロ)S1 =Lレベル ∧ S2 =Hレベル (ハ)S1 =Hレベル ∧ S2 =Lレベル のいずれかになり、(イ)は検出電圧が発生しない状態
であるから、交流電路Lpに地絡が生じてその状態が継
続しているときには(イ)(ロ)(イ)(ハ)(イ)と
いう順で上記状態の変化が繰り返されることになる。
【0012】そこでまず、図6(a)のように、検出電
圧が基準電位L1 を越えたとすると(ロ)の状態にな
り、この時点ではコンデンサC4 の両端電圧は0Vと考
えられるから、上述した(A)の条件が成立してコンデ
ンサC4 は図6(b)にで示すように充電電流IAで
充電される。コンデンサC4 への充電電流IAは、検出
電圧が基準電位L1 を越えている期間内でコンデンサC
4 の両端電圧が閾値Vth1 以上になるように設定され
る。したがって、図6(b)に示すように、コンデンサ
C4 の充電中にコンデンサC4 の両端電圧が閾値Vth
1 に達し、その時点で(A)〜(C)の条件が成立しな
くなるから、コンデンサC4 は放電電流IDで放電を開
始する。放電電流IDは充電電流IAよりも小さく設定
されている。
【0013】地絡の状態が継続していれば、コンデンサ
C4 の放電中に検出電圧が比較電位L1 ′を越えるか
ら、今度は(ハ)の状態になり、(B)の条件が成立し
てコンデンサC4 は図6(b)にで示すように両端電
圧が閾値Vth2 に達するまで充電される。コンデンサ
C4 の両端電圧が閾値Vth2 に達すると制御回路17
の出力が再びLレベルになってコンデンサC4 は放電さ
れ、コンデンサC4 の放電中に零相変流器ZCTの検出
電圧が再び基準電位L1 を越えると、今度は上記(C)
が成立してコンデンサC4 は図6(b)にで示すよう
に両端電圧が閾値Vth3 に達するまで充電される。
【0014】以上のようにして、コンデンサC4 は3回
の充電によって両端電圧がVth3に達するのであり、
このときに判定回路15の出力がHレベルに反転するか
ら、図6(c)のように、出力端子OUTから地絡信号
が出力されるのである。また、判定回路15の出力がH
レベルになるとトランジスタQ2 がオンになって閾値V
th1 〜Vth3 を十分に引下げるとともに、トランジ
スタQ3 をオンにして充放電回路12のみによる場合よ
りも大きい放電電流ICでコンデンサC4 を放電させ
る。充放電回路12はコンデンサC4 の電圧が閾値Vt
h3 の一定割合の値よりも降下するとコンデンサC4 を
急速に放電させる。
【0015】以上説明したように、地絡電流判定回路2
は、地絡により零相変流器ZCTに検出電圧が発生する
と、電源周波数の2周期以内の時間でコンデンサC4 を
3回充電することにより地絡の発生から時延して地絡信
号を発生する。また、上述のように地絡信号が発生する
とサイリスタ4がトリガされ、引外しコイル3に通電さ
れることによって遮断器5がオフになり交流電路Lpが
遮断される。
【0016】上記動作は地絡が生じて零相変流器ZCT
から出力される検出電圧が2周期程度以上継続する場合
の動作であるが、雷サージなどによって一過性の検出出
力が零相変流器ZCTから発生した場合や、零相変流器
ZCTの特性のばらつきによってモータのような負荷の
起動時などに波形歪みのある検出電圧が発生した場合に
は、検出電圧は上述のように変化せず、比較回路10、
11の基準レベルL1,L1 ′を上記順序で越えないか
ら、地絡信号は出力されないのである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した地絡電流検出
装置は、雷サージや零相変流器ZCTの特性による誤動
作を防止することを目的として構成したものであり、こ
の目的は達成されているのであるが、交流電路Lpに通
電されている交流をダイオードD3 により半波整流し、
コンデンサC3 で平滑することによって地絡電流判定回
路2の電源を得るようにし、かつこの電源でコンデンサ
C4 を3回充電することにより、上記誤動作を防止する
ものであるから、次の問題点が生じる。
【0018】すなわち、図7(a)のように遮断器5を
オンにした時点で、交流電路Lpにすでに地絡が生じて
いるとすると、遮断器5をオンにした時点から図7
(b)のように零相変流器ZCTから検出電圧が発生す
るが、図7(c)のようにコンデンサC4 の充電が開始
されるのは、平滑用のコンデンサC3 の両端電圧が地絡
電流判定回路2の動作電圧Vop(図7(d)は地絡電流
判定回路2の電源端子Vccと接地端子GNDとの間の
電圧を示す)に達した後になる。その後、上述の動作に
よってコンデンサC4 が3回充電されると地絡信号が発
生する。地絡信号の発生した後、サイリスタ4 は図7
(e)に示すオン側の半サイクルに同期してオンになる
(図7(f)は地絡電流判定回路2の出力端子OUTと
接地端子GNDとの間の電圧を示す)。この時点で図7
(a)のように遮断器5がオフになり、サイリスタ4へ
のトリガ信号は、コンデンサC3 の両端電圧が地絡電流
判定回路2の保持電圧Vohに達するまで保持される。
【0019】このように、遮断器5のオン時にすでに地
絡が生じている場合には、遮断器5がオンになってから
地絡検出によって遮断器5がオフになるまでに要する時
間は、コンデンサC3 の充電時間、上述した地絡の検出
処理に要する時間、地絡信号が発生してからサイリスタ
4がオンになるまでの時間、引外しコイル3に通電され
てから遮断器5がオフになるまでの時間の合計になる。
その結果、地絡の生じている交流電路Lpに通電してか
ら遮断器5がオフになるまでの時間が100m秒を越え
る場合が生じる。このような時間遅れの要因としては、
コンデンサC3の充電に要する時間が大半を占めてい
る。
【0020】コンデンサC3 の充電時間を短くする方法
としては、コンデンサC3 の容量を小さくすることが考
えられるが、図8(a)のように遮断器5をオンにし、
零相変流器ZCTから図8(b)のように検出電圧が得
られているときに、図8(c)のようにコンデンサC4
の両端電圧が地絡信号の発生に要する電圧まで上昇した
としても(図8(c)ではコンデンサC4 を充電する処
理を簡略化して1回だけ充電するように示しているが、
実際には上記処理になる)、サイリスタ4に地絡信号を
与えてからサイリスタ4がオンになるまでの時間内に、
図8(d)に示すようにコンデンサC3 の両端電圧が保
持電圧Vohよりも下がってしまい、サイリスタ4のオン
側の次の半サイクル(図8(e)参照)まで地絡信号を
維持することができず、結局はサイリスタ4をオンにす
ることができずに(図8(f)は地絡電流判定回路2の
出力端子OUTと接地端子GNDとの間の電圧を示
す)、地絡が生じているにもかかわらず、図8(a)の
ように遮断器5をオフにすることができない場合が生じ
る。
【0021】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、遮断器をオンにしたときに地絡が生
じていれば遅滞なく遮断器をオフにすることができるよ
うにした地絡電流検出装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電路の不平衡電流を検出する零相変流器と、零相変流器
の検出電圧を基準電位と比較する比較回路と、上記検出
電圧が基準電位以上の期間に所定の時定数でコンデンサ
を充電し基準電位未満の期間に充電時よりも大きい時定
数で上記コンデンサを放電する充放電回路と、上記コン
デンサの両端電圧が所定電圧に達すると地絡信号を発生
する判定回路と、交流電路に挿入された遮断器の引外し
コイルに直列接続され地絡信号の発生時に引外しコイル
に通電して遮断器をオフにするスイッチング素子と、交
流電路に整流回路を介して接続され比較回路、充放電回
路、判定回路を備えた地絡電流判定回路に電源を供給す
る平滑用のコンデンサとを備えた地絡電流検出装置にお
いて、平滑用のコンデンサと地絡電流判定回路との間に
挿入されたスイッチ要素と、平滑用のコンデンサの両端
電圧が地絡電流判定回路の動作電圧に達するまでスイッ
チ要素をオフに保つ起動制御部とを備える起動回路を設
けたことを特徴とする。
【0023】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、起動制御部は、スイッチ要素がオンになると平滑
用のコンデンサの両端電圧が地絡電流判定回路の動作電
圧よりも低い保持電圧に低下するまでスイッチ要素をオ
ン状態を維持するヒステリシス付与部を備えることを特
徴とする。請求項3の発明では、請求項2の発明におい
て、起動回路は、スイッチ要素のオン時に給電されると
ともに上記充放電回路によるコンデンサの充放電の可否
を決定する電圧検出回路を備え、電圧検出回路は平滑用
のコンデンサの両端電圧が上記保持電圧よりも高い所定
電圧まで低下するとコンデンサの充放電を禁止すること
を特徴とする。
【0024】請求項4の発明では、請求項1において、
スイッチ要素はトランジスタであってコレクタ−エミッ
タ間が平滑用のコンデンサと地絡電流検出装置との間に
挿入され、起動制御部はトランジスタをオンにする際の
平滑用のコンデンサの電圧を起動電圧として設定する起
動電圧設定部と、トランジスタのオン後に地絡電流検出
装置に定電圧を供給するようにトランジスタのベースに
定電圧の制御電圧を印加する定電圧設定部とを備え、起
動電圧は制御電圧よりも高く設定されていることを特徴
とする。
【0025】請求項5の発明は、請求項4において、起
動電圧設定部および定電圧設定部はそれぞれnpn型の
トランジスタのベース−コレクタを接続した定電圧素子
を備えることを特徴とする。
【0026】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、平滑用のコン
デンサと地絡電流判定回路との間に挿入されたスイッチ
要素と、平滑用のコンデンサの両端電圧が地絡電流判定
回路の動作電圧に達するまでスイッチ要素をオフに保つ
起動制御部とを備える起動回路を設けていることによっ
て、地絡電流判定回路の動作電圧に達するまでは平滑用
のコンデンサの電荷が消費されず、平滑用のコンデンサ
の両端電圧を急速に立ち上げることが可能になる。その
結果、遮断器をオンにしたときに地絡が生じていたとし
ても、遮断器をオンにしてから地絡電流判定回路による
地絡信号の発生までの時間が従来よりも大幅に短くなり
短時間で遮断器をオフにすることができるのである。つ
まり、安全性の高い漏電遮断器を提供することが可能に
なるのである。
【0027】請求項2の発明の構成によれば、スイッチ
要素が一旦オンになれば平滑用のコンデンサの両端電圧
が多少下がってもスイッチ要素のオン状態を維持できる
ようにヒステリシスを付与しているから、リプル成分な
どによる電圧変動が生じても地絡電流判定回路への給電
を継続して地絡電流判定回路を安定に動作させることが
できる。
【0028】請求項3の発明の構成によれば、電圧検出
回路によって地絡電流判定回路の充放電回路の動作を制
御し、電圧検出回路は平滑用のコンデンサの両端電圧が
スイッチ要素をオンに保つ保持電圧よりも高い所定電圧
まで低下したときに充放電回路によるコンデンサの充放
電を禁止するから、スイッチ要素をオンに保って地絡電
流判定回路に給電している期間に充放電回路の動作を停
止させることができ、電圧低下時にはコンデンサの充放
電を他の回路の停止に先んじて停止させることでコンデ
ンサの電圧変動による誤動作を防止することができる。
【0029】請求項4の発明の構成によれば、スイッチ
要素をオンにする起動電圧を地絡電流検出装置に定電圧
を印加する際の制御電圧よりも高く設定しているから、
スイッチ要素がオンになったときには、地絡電流判定回
路の動作電圧を確実に確保することができる。請求項5
の発明の構成によれば、npn型のトランジスタのベー
ス−コレクタを接続した定電圧素子を用いて定電圧化を
行なうことによって、リーク電流の少ない定電圧素子を
得ることができ、小電流でも精度よく電圧を設定するこ
とができる。
【0030】
【実施例】本実施例は、図1に示すように、基本的には
従来例として示したものと同様の構成を有し、コンデン
サC3 と地絡電流判定回路2との間に起動回路6を付加
した点のみが相違する。起動回路6は、図2に示すよう
に、コンデンサC3 の正極に接続される電源端子T1
と、コンデンサC3 の負極に接続される接地端子T2
と、地絡電流判定回路2の電源端子Vccに接続される
定電圧出力端子T3 とを備える。また、従来例として説
明した地絡電流判定回路2の充放電回路12における充
電電流や放電電流を決定するためのバンドギャップ基準
電圧発生回路(図示しない)とそれによりバイアスされ
る定電流トランジスタ(図示しない)とからなる電圧検
出回路7が定電圧出力端子T3 と接地端子T2 との間に
接続され、電圧検出回路7の出力端子T4 は図5に示し
た充放電回路12の充放電制御端子CDに接続される。
電圧検出回路7は、制御端子CNへの印加電圧が所定電
圧以下であると充放電回路12によるコンデンサC4
(図5参照)の充放電を禁止するように構成されてい
る。この電圧検出回路7は地絡電流判定回路2を構成す
る集積回路に内蔵させてもよい。上記のように電圧検出
回路7をバンドギャップ基準電圧発生利用の構成とする
場合は、充放電制御端子CDに供給されるバイアス電流
を比較的正確なレベルにすることができ、それに応じて
コンデンサC4 に対する充電電流および放電電流を比較
的正確なレベルにすることができることとなる。
【0031】電源端子T1 と出力端子T3 との間には、
スイッチ要素としてのトランジスタQ11のコレクタ−エ
ミッタが挿入され、このトランジスタQ11がオンである
期間に、定電圧出力端子T3 から地絡電流判定回路2に
給電されるようにしてある。トランジスタQ11のベース
と接地端子T2 との間にはツェナーダイオードZD11と
ダイオードD11との直列回路が接続される。上述した電
圧検出回路7の制御端子CNは、ツェナーダイオードZ
D11とダイオードD11との接続点に接続されている。
【0032】また、トランジスタQ11のコレクタにはp
np型であるマルチコレクタ型のトランジスタQ12のエ
ミッタが接続される。トランジスタQ12に3個設けたコ
レクタの1つはトランジスタQ11のベースに接続され、
他の1つはトランジスタQ12のベースに接続され、残り
の1つは直列接続された4個のダイオードD12〜D15を
介して別のトランジスタQ13のベースに接続される。ま
た、トランジスタQ12のベースは、トランジスタQ13の
コレクタ−エミッタおよび抵抗R21を介して接地端子T
2 に接続されている。
【0033】電源端子T1 と接地端子T2 との間には、
抵抗R22、ダイオードD16、ツェナーダイオードZD1
2、ダイオードD17,D18の直列回路が接続され、上記
トランジスタQ13のベースがツェナーダイオードZD12
とダイオードD17との接続点に接続される。さらに、電
源端子T1 と接地端子T2 との間には、2個のツェナー
ダイオードZD13,ZD14と抵抗R23との直列回路、お
よび抵抗R24とトランジスタQ14のコレクタ−エミッタ
との直列回路も接続される。トランジスタQ14のベース
は、ツェナーダイオードZD14と抵抗R23との接続点に
接続されクランプ回路8(起動回路6に含まれる)を構
成する。
【0034】ここにおいて、ツェナーダイオードZD1
1,ZD12のツェナー電圧は等しく(たとえば、6.3
V)、またツェナーダイオードZD13,ZD14のツェナ
ー電圧は等しく設定される(たとえば、5.7V)。こ
こに、ツェナーダイオードZD11,ZD12については、
npn型のトランジスタのベース−コレクタ間を接続し
てコレクタ−エミッタ間をツェナーダイオードとして用
いるようにすれば、通過電流が小さくても誤動作するこ
とがない。すなわち、バイポーラプロセスで一般に使わ
れているp+ ツェナーでは高温時の電流リークが大きく
なるから通過電流が小さいと誤動作の可能性があるが、
リーク電流の少ないpnp型のトランジスタを用いれば
誤動作を防止することができる。各ダイオードD11〜D
18については順方向降下電圧は等しく(0.7V)、各
トランジスタQ11〜Q14についても同様である。
【0035】いま、上記括弧内に記載した電圧に設定さ
れているものとして、起動回路の動作を説明する。上記
回路構成では、電源端子T1 と接地端子T2 との間の電
圧が所定電圧に達すると導通して、その電源端子T1 と
接地端子T2 との間の電圧をその電圧にクランプする回
路が4個設けられている。第1にはダイオードD16とツ
ェナーダイオードZD12とトランジスタQ13のベース−
エミッタ間との直列回路であって、この直列回路は7.
7Vで導通する。第2にはトランジスタQ12のエミッタ
−コレクタ間とダイオードD12〜D15とトランジスタQ
13のベース−エミッタ間との直列回路であり導通する電
圧は4.2V、第3にはダイオードD16〜D18とツェナ
ーダイオードZD12との直列回路であり導通する電圧は
8.4V、第4にはツェナーダイオードZD13,ZD14
とトランジスタQ14のベース−エミッタ間との直列回路
であり12.1Vになる。
【0036】しかして、電源端子T1 と接地端子T2 と
の間の印加電圧(すなわち、コンデンサC3 の両端電
圧)をVxとするときに、印加電圧Vxが上昇する過程
で4状態、下降する過程で2状態がある。すなわち、上
昇過程では、 (a)0V≦Vx<7.7V (b)7.7V≦Vx<8.4V (c)8.4V≦Vx<12.1V (d)12.1V≦Vx 下降過程では、 (e)4.2V≦Vx≦8.4V (f)Vx<4.2V (a)の状態では、上述した第1の直列回路(ダイオー
ドD16−ツェナーダイオードZD12−トランジスタQ13
のベース−エミッタ間)が導通しないから、トランジス
タQ12はオフであり、トランジスタQ11はオフに保たれ
る。
【0037】(b)の状態では、第1の直列回路が導通
しトランジスタQ12がオンになる。このとき、トランジ
スタQ12のエミッタ−コレクタを通してトランジスタQ
11にベース電流が流れ、トランジスタQ11がオンにな
る。すなわち、コンデンサC3の両端電圧が7.7V以
上になると、地絡検出判定回路2に定電圧の給電が開始
される。逆に言えば、7.7Vよりも低い期間には地絡
検出判定回路2には給電されず、地絡検出判定回路2で
の電力消費が無いからコンデンサC3 の充電が迅速に進
むことになる。また、ツェナーダイオードZD11および
ダイオードD11の導通によって電圧検出回路7の制御端
子CNに起動電圧が印加され、電圧検出回路7を通して
地絡電流判定回路2の充放電回路12が作動可能にな
る。さらに、トランジスタQ12がオンになることによっ
て、ダイオードD12〜D15とトランジスタQ13のベース
−エミッタ間(つまり、第2の直列回路)を通して電流
が流れ、トランジスタQ12は一旦オンになると、その後
は印加電圧Vxが4.2V未満になるまでトランジスタ
Q12のオン状態が維持される。つまり、トランジスタQ
12のオン・オフにはヒステリシスが与えられている。こ
のようなヒステリシスを付与していることにより、印加
電圧Vxが変動(電源のリプル成分による変動を含む)
しても安定に動作させることができるのである。
【0038】(c)の状態では、上述した第3の直列回
路(ダイオードD16〜D18およびツェナーダイオードZ
D12)が導通し、地絡電流判定回路2への定電圧の給電
が継続される。(d)の状態では、クランプ回路8の導
通により印加電圧Vxが12.1Vに保たれ、かつ抵抗
24およびトランジスタQ14のコレクタ−エミッタ間を通
して電流が流れることにより、ツェナーダイオードZD
13,ZD14に流れる電流が抑制される。つまり、電源端
子T1 と接地端子T2 との間にサージ電流が流れても抵
抗24およびトランジスタQ14のコレクタ−エミッタ間の
直列回路に電流が流れることによって、ツェナーダイオ
ードZD13,ZD14が保護される。また、ツェナーダイ
オードZD13,ZD14に流れる電流が制限されることに
よって、電源端子T1 と接地端子T2 との間への印加電
圧Vxの温度ドリフトが抑制される。
【0039】一方、印加電圧Vxが降下する際には、
(e)の状態のように、8.4V未満になると、上述し
た第3の直列回路(ダイオードD16〜D18およびツェナ
ーダイオードZD12)に電流が流れなくなるが、上述し
たようにヒステリシスが付与されていることによって、
印加電圧Vxが4.2V以上ではトランジスタQ11のオ
ン状態は維持される。
【0040】(f)の状態のように、印加電圧Vxが
4.2V未満になれば、トランジスタQ11がオフにな
り、地絡電流判定回路2への給電が停止する。以上説明
したように、起動回路6を設けたことによって、図3
(a)に示すように、遮断器5をオンにしたときに地絡
が生じていて零相変流器ZCTから図3(b)に示すよ
うな検出電圧が発生するものとすると、地絡電流判定回
路2に電源を供給するコンデンサC3 の電荷は、地絡電
流判定回路2の動作電圧Vop(上述した例では7.7
V)に達するまでは地絡電流判定回路2で消費されない
から、図3(d)のように、コンデンサC3 の両端電圧
は急速に立ち上がり、しかも半波整流であっても非充電
期間に両端電圧の低下がなく、比較的短時間で地絡電流
判定回路2の動作電圧Vopに達することになる。コンデ
ンサC3 の両端電圧が地絡電流判定回路2の動作電圧V
opに達すると、図3(c)ように従来例と同様にしてコ
ンデンサC4 (図5参照)を3回充電した後に地絡信号
を発生する。すなわち、地絡信号の発生後に、サイリス
タ4のオン側の半サイクル(図3(e))において、サ
イリスタ4をオンにすることができる(図3(f)は地
絡電流判定回路2の出力端子OUTと接地端子GNDと
の間の電圧を示す)。このように、コンデンサC3 の両
端電圧が地絡電流判定回路2の動作電圧Vopに達するま
での時間を従来構成に比較して大幅に短縮した結果、地
絡信号を発生からサイリスタ4がオンになるまでの時間
程度は保持できる容量のコンデンサC3 を用いながら
も、遮断器5を迅速に動作させることができるのであ
る。
【0041】なお、上記実施例では従来例と同様にコン
デンサC4 を3回充電して地絡信号を発生するものとし
ているが、雷サージなどに対する誤動作が問題にならな
ければ、1回の充電のみで地絡信号を発生するものでも
本発明の技術思想を適用することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、平滑用のコンデンサ
と地絡電流判定回路との間に挿入されたスイッチ要素
と、平滑用のコンデンサの両端電圧が地絡電流判定回路
の動作電圧に達するまでスイッチ要素をオフに保つ起動
制御部とを備える起動回路を設けていることによって、
地絡電流判定回路の動作電圧に達するまでは平滑用のコ
ンデンサの電荷が消費されず、平滑用のコンデンサの両
端電圧を急速に立ち上げることが可能になる。その結
果、遮断器をオンにしたときに地絡が生じていたとして
も、遮断器をオンにしてから地絡電流判定回路による地
絡信号の発生までの時間が従来よりも大幅に短くなり短
時間で遮断器をオフにすることができるという利点を有
する。つまり、安全性の高い漏電遮断器を提供すること
が可能になるのである。
【0043】請求項2の発明は、スイッチ要素が一旦オ
ンになれば平滑用のコンデンサの両端電圧が多少下がっ
てもスイッチ要素のオン状態を維持できるようにヒステ
リシスを付与しているから、リプル成分などによる電圧
変動が生じても地絡電流判定回路への給電を継続して地
絡電流判定回路を安定に動作させることができるという
利点がある。
【0044】請求項3の発明は、電圧検出回路によって
地絡電流判定回路の充放電回路の動作を制御し、電圧検
出回路は平滑用のコンデンサの両端電圧がスイッチ要素
をオンに保つ保持電圧よりも高い所定電圧まで低下した
ときに充放電回路によるコンデンサの充放電を禁止する
から、スイッチ要素をオンに保って地絡電流判定回路に
給電している期間に充放電回路の動作を停止させること
ができ、電圧低下時にはコンデンサの充放電を他の回路
の停止に先んじて停止させることでコンデンサの電圧変
動による誤動作を防止することができるという効果を奏
する。
【0045】請求項4の発明は、スイッチ要素をオンに
する起動電圧を地絡電流検出装置に定電圧を印加する際
の制御電圧よりも高く設定しているから、スイッチ要素
がオンになったときには、地絡電流判定回路の動作電圧
を確実に確保することができるという利点がある。請求
項5の発明は、npn型のトランジスタのベース−コレ
クタを接続した定電圧素子を用いて定電圧化を行なうこ
とによって、リーク電流の少ない定電圧素子を得ること
ができ、小電流でも精度よく電圧を設定することができ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す回路図である。
【図2】実施例に用いる起動回路の回路図である。
【図3】実施例の動作説明図である。
【図4】従来例を示す回路図である。
【図5】従来例に用いる地絡電流判定回路の回路図であ
る。
【図6】従来例の動作説明図である。
【図7】従来例の問題点を示す動作説明図である。
【図8】従来例の問題点を示す動作説明図である。
【符号の説明】
2 地絡電流判定回路 3 引外しコイル 4 サイリスタ 5 遮断器 6 起動回路 7 電圧検出回路 10 比較回路 11 比較回路 12 充放電回路 13 判定器路 14 判定回路 15 判定回路 C3 コンデンサ C4 コンデンサ D11 ダイオード D12 ダイオード D13 ダイオード D14 ダイオード D15 ダイオード D16 ダイオード D17 ダイオード D18 ダイオード Lp 交流電路 Q11 トランジスタ Q12 トランジスタ Q13 トランジスタ Q14 トランジスタ R21 抵抗 R22 抵抗 R23 抵抗 R24 抵抗 ZD11 ツェナーダイオード ZD12 ツェナーダイオード ZD13 ツェナーダイオード ZD14 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧永 仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 永井 康夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 津久井 勇次 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株式会社日立マイコンシステム内 (56)参考文献 特開 平4−38116(JP,A) 特開 昭54−129447(JP,A) 特開 平6−133447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/32 - 3/353 H02H 3/16 - 3/17

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電路の不平衡電流を検出する零相変
    流器と、零相変流器の検出電圧を基準電位と比較する比
    較回路と、上記検出電圧が基準電位以上の期間に所定の
    時定数でコンデンサを充電し基準電位未満の期間に充電
    時よりも大きい時定数で上記コンデンサを放電する充放
    電回路と、上記コンデンサの両端電圧が所定電圧に達す
    ると地絡信号を発生する判定回路と、交流電路に挿入さ
    れた遮断器の引外しコイルに直列接続され地絡信号の発
    生時に引外しコイルに通電して遮断器をオフにするスイ
    ッチング素子と、交流電路に整流回路を介して接続され
    比較回路、充放電回路、判定回路を備えた地絡電流判定
    回路に電源を供給する平滑用のコンデンサとを備えた地
    絡電流検出装置において、平滑用のコンデンサと地絡電
    流判定回路との間に挿入されたスイッチ要素と、平滑用
    のコンデンサの両端電圧が地絡電流判定回路の動作電圧
    に達するまでスイッチ要素をオフに保つ起動制御部とを
    備える起動回路を設けたことを特徴とする地絡電流検出
    装置。
  2. 【請求項2】 起動制御部は、スイッチ要素がオンにな
    ると平滑用のコンデンサの両端電圧が地絡電流判定回路
    の動作電圧よりも低い保持電圧に低下するまでスイッチ
    要素をオン状態を維持するヒステリシス付与部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の地絡電流検出装置。
  3. 【請求項3】 起動回路は、スイッチ要素のオン時に給
    電されるとともに上記充放電回路によるコンデンサの充
    放電の可否を決定する電圧検出回路を備え、電圧検出回
    路は平滑用のコンデンサの両端電圧が上記保持電圧より
    も高い所定電圧まで低下するとコンデンサの充放電を禁
    止することを特徴とする請求項2記載の地絡電流検出装
    置。
  4. 【請求項4】 スイッチ要素はトランジスタであってコ
    レクタ−エミッタ間が平滑用のコンデンサと地絡電流検
    出装置との間に挿入され、起動制御部はトランジスタを
    オンにする際の平滑用のコンデンサの電圧を起動電圧と
    して設定する起動電圧設定部と、トランジスタのオン後
    に地絡電流検出装置に定電圧を供給するようにトランジ
    スタのベースに定電圧の制御電圧を印加する定電圧設定
    部とを備え、起動電圧は制御電圧よりも高く設定されて
    いることを特徴とする請求項1記載の地絡電流検出装
    置。
  5. 【請求項5】 起動電圧設定部および定電圧設定部はそ
    れぞれnpn型のトランジスタのベース−コレクタを接
    続した定電圧素子を備えることを特徴とする請求項4記
    載の地絡電流検出装置。
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