JP3424623B2 - 検体仕分け装置 - Google Patents
検体仕分け装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多種類多量の検体
を仕分け処理する検体仕分け装置に関し、特に臨床検査
における血液や尿など、検査項目別、用途別に仕分けを
必要とする検体分類仕分けに用いられる検体仕分け装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】病院や臨床検査センタにおける臨床検査
において収集、受付けられた検体は、分析手段、検査項
目、処理の緊急度等に応じて仕分されるが、人手や自動
化設備を用いて行われる。ここで、被検査物を試験管等
の容器に小分けしたものを検体と称する。 【0003】特開平5−142232号公報に記載のよ
うに、従来の自動検体仕分けシステムは、搬送ライン上
を搬送ラックに収納して搬送されてくる多量の検体を検
体搬送ユニットのホルダーにて一つづつチャッキングし
て、目的別の検体収納部へ仕分けされている。これらの
検体の仕分けには、多間接ロボットなどを用いて、一つ
の仕分けステーションで数種類の仕分けを実現している
ものもあるが、検体を一つづつチャッキングしているた
め、全体として仕分け時間が長くなっていた。 【0004】また、従来の自動検体仕分けシステムで
は、臨床検査センタなどのような、搬送ラインに複数の
仕分けステーションを順次設けて、多種多量の検体を仕
分ける際に、検体搬送ライン上で直接仕分動作を行うた
め、これに続く後続の検体の仕分けが他の仕分けステー
ションに該当しても、時系列に流れる搬送ラインである
ことから、或る仕分けステーションが仕分け中であれ
ば、更にその先の仕分けステーションが空きとなってい
ても、検体を収納した移送ラックが流れない仕組みとな
っていた。この場合、追い越し機構等を設けて後続の検
体を流すことも考えられるが、順序性が崩れてシステム
や管理が煩雑になるという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このため、多種類多量
に移送されてくる検体の仕分けを短時間で処理しなけれ
ばならないところでの従来の自動仕分けシステムでは、
仕分けステーションを多くしても1本単位の仕分けを行
うため、仕分け先の分布や順序性保持等の条件により、
全体の仕分け能力を引き出すことへの配慮が不足してお
り、また、仕分け数の多いところへの対応策の配慮にも
欠けていた。そのため、結局は多種類多量の検体の仕分
けには長い時間を費やしていた。 【0006】本発明の目的は、多種類多量の検体を、短
時間で仕分けすることができる検体仕分け装置を提供す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における検体仕分け装置の特徴とするところ
は、搬送ライン上の検体搬送ラックより検体を抜き取り
検体格納部側に移動させる仕分けステーションを、搬送
ラインと直交するように上方に設ける水平保持部材と、
水平保持部材に係合して水平方向に移動可能に設ける垂
直保持部材と、垂直保持部材に係合して垂直方向に移動
可能に設けるチャック保持部材と、検体搬送ラックから
検体を抜き取って検体格納部側に移動させる複数のチャ
ッキングハンドからなる少なくとも一つのチャック部と
で構成することにある。 【0008】具体的には本発明は次に掲げる装置を提供
する。 【0009】本発明は、複数本の検体を収納した検体搬
送ラックを搬送する搬送ラインと、前記搬送ラインの少
なくとも一方側に設ける検体格納部と、前記搬送ライン
の近辺に設けられて、検体搬送ラックより検体を抜き取
り検体格納部側に移動させる仕分けステーションと、前
記仕分けステーションを制御する制御部とを備えた検体
仕分け装置において、前記仕分けステーションは、前記
搬送ラインと直交するように上方に設ける水平保持部材
と、前記水平保持部材に係合して水平方向に移動可能に
設ける垂直保持部材と、前記垂直保持部材に係合して垂
直方向に移動可能に設けるチャック保持部材と、前記チ
ャック保持部材の搬送ライン側に設けられ、前記検体搬
送ラックから検体を抜き取って前記検体格納部側に移動
させる複数のチャッキングハンドからなる少なくとも一
つのチャック部と、から構成したことを特徴とする検体
仕分け装置を提供する。 【0010】好ましくは、前記検体格納部は、前記搬送
ラインの両側に対称的に配置され、前記チャック保持部
材の搬送ライン側には、前記検体搬送ラックから検体を
抜き取ってそれぞれ対応する検体格納部側に移動させる
複数のチャッキングハンドからなる二つのチャック部を
設ける。 【0011】好ましくは、前記搬送ラインと前記検体格
納部との間には、前記仕分けステーションにて抜き取っ
た検体を一時格納する格納バッファ部を設けると共に、
前記格納バッファ部から検体を前記検体格納部に移動さ
せる検体詳細仕分け部を設ける。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例に係
る検体仕分け装置を、図を用いて説明する。 【0013】図1、図2、図3は、本発明の第1の実施
の形態例に係る検体仕分け装置の構成を示す。 【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態例に係
る検体仕分け装置の全体構成を示す。本検体仕分け装置
は、検体搬送ラック11を搬送する搬送ライン2と、被
仕分け品である検体10を複数本、例えば10本づつ収
納した検体搬送ラック11を順に搬送ライン2に投入す
る検体投入部1と、搬送ライン2に投入された検体搬送
ラック11から当該仕分け対象の検体10を1本以上抜
き取り、検体格納部6の仕向け先別の検体収納ラック6
aに送り込む仕分けステーション3と、仕分けステーシ
ョン3を制御する仕分けステーション制御部40と、仕
向け先別に、例えば検体50本入れの検体収納ラック6
aを複数、例えばn列×m行並べ、仕分けステーション
3により送り込まれた多種類の検体10を格納する検体
格納部6と、検体収納ラック6aが検体10で満杯にな
ったときに、当該検体収納ラック6aを検体格納部6か
ら払い出す移載機構を備えた検体収納ラック移載部7
と、検体格納部6から払い出された満杯の検体収納ラッ
ク6aを、検体仕分け装置外へ搬送、例えばコンベアに
より搬送する検体収納ラック搬送部9と、検体仕分け装
置外へ搬送された検体収納ラック6aの代わりを満たす
空の検体収納ラック6aを検体収納ラック移載部7を用
いて検体格納部6に供給する空ラック供給部8とで構成
されている。 【0015】仕分けステーション3は、図2に示すよう
に、搬送ライン2上方に突設する支持架台34と、該支
持架台34に保持され搬送ライン2とほぼ直行するよう
に配置される水平保持部材33と、該水平保持部材33
に保持され搬送ライン2に対しほぼ垂直になるように配
置される垂直保持部材32と、該垂直保持部材32に保
持されるチャック保持部材31と、該チャック保持部材
31に保持され搬送ライン2上を搬送されてくる検体搬
送ラック11の検体10を掴むチャック部30とで構成
されている。 【0016】例えば水平保持部材33は、水平保持部材
33内に組み込まれたねじ棒とモータとの組合せから構
成されるアクチュエータを用いて垂直保持部材32をX
方向に移動させ、同様に垂直保持部材32は、垂直保持
部材32内に組み込まれたねじ棒とモータとの組合せか
ら構成されるアクチュエータを用いてチャック保持部材
31をY方向に移動させる。 【0017】チャック部30は、検体搬送ラック11で
一度に搬送できる検体10の本数に対応した数のチャッ
キングハンド30a〜30nを有しており、チャッキン
グハンド30a〜30nは、後述するように、それぞれ
独立して動作し、仕分け対象の検体10をそれぞれ1
本、或いは複数本を、掴んだり離したりするように構成
されている。 【0018】また、仕分けステーション3の動作を制御
する仕分けステーション制御部40は、図3に示すよう
に、外部インタフェース部41と、処理部42と、移載
制御部43と、水平保持部材33及び垂直保持部材32
内のアクチュエータを動作制御する水平垂直移動制御部
45と、搬送ラック制御部47とで構成されている。 【0019】外部インタフェース部41は、検体搬送ラ
ック11の検体位置情報と検体格納部6のn列、m行の
格納ラック情報とを仕分情報指示処理部50から受け取
り処理部42へ送る。また、処理結果を処理部42から
受け取り仕分情報指示処理部50へ返す。 【0020】処理部42は、外部インタフェース部41
からの検体位置情報と格納ラック情報とに基づき、各部
位への制御指令及び制御結果をシーケンスして制御す
る。 【0021】移載制御部43は、チャッキングインタフ
ェイス部44を介してチャック保持部材31に保持され
たチャック部30のチャッキングハンド30a〜30n
をそれぞれ独立して動作させる。 【0022】水平垂直移動制御部45は、水平垂直移動
制御インタフェース部46を介してチャッキングハンド
30a〜30nを含むチャック保持部材31をX方向に
移動させる水平保持部材33とY方向に移動させる垂直
保持部材32とを制御する。 【0023】搬送ラック制御部47は、搬送ラック制御
インタフェース部48を介して検体搬送ラック11を停
止位置に停止させ、また、当該検体10が抜き取られた
検体収納ラック11を次の仕分けステーションに向け送
る制御を行なう。 【0024】図1では、一つのステーションを有する検
体仕分け装置を示しているが、実際には、搬送ライン2
に沿って順に複数の検体格納部6を配置し、これにそれ
ぞれ検体10を抜き取るため、検体格納部6に対応する
ように仕分けステーション3を配置して検体仕分け装置
を構成する。 【0025】次に、本検体仕分け装置の動作を説明す
る。複数本の検体10が収納された検体収納ラック11
を、検体投入部1から搬送ライン2に投入する。投入さ
れた検体収納ラック11は搬送ライン2上を仕分けステ
ーション3に向け搬送される。仕分けステーション3
は、仕分けステーション制御部40の指示により、搬送
されてきた検体収納ラック11の中で当該仕分けステー
ション3での仕分け対象となる検体10を1本以上抜き
取る。 【0026】抜き取りが終わると、検体収納ラック11
は、次の仕分けステーションに向け搬送ライン2上を搬
送される。また、当該仕分けステーション3での仕分け
対象となる検体10が検体収納ラック11になかった場
合にも、検体収納ラック11は、次の仕分けステーショ
ンに向け搬送ライン2上を搬送される。 【0027】仕分けステーション3は、1本以上を抜き
取ったそれぞれの検体10がどの仕向け先なのかを、仕
分けステーション制御部40の指示により、予め定めら
れた仕向け先別の検体収納ラック6aに収納する。本実
施の形態例では、検体収納ラック6aを例えば50本の
検体10が収納可能となるラックとし、検体格納部6
を、例えば一列、一行からn列、m行までの複数の仕向
け先を一つの仕分けステーション3で割り付けられるよ
うに構成してある。 【0028】仕分けステーション3の動作を繰り返すこ
とで、検体格納部6に配列された検体収納ラック6aが
検体10で満杯になると、当該検体収納ラック6aを検
体収納ラック移載部7の移載機構を用いて満杯の検体収
納ラック6aをチャッキングして収納ラック搬送部9に
払い出す。払い出した後、空ラック供給部8より、払い
出した検体収納ラック6aの位置に、払い出された検体
収納ラック6aの代わりを満たす空の検体収納ラック6
aが供給される。収納ラック搬送部9は、払い出された
満杯の検体収納ラック6aを検体仕分け装置外へ、例え
ばコンベアを用いて搬送する。 【0029】次に、仕分けステーション3の動作を説明
する。 【0030】搬送ライン2上を搬送されてきた検体搬送
ラック11が検体10を抜き取るための停止位置に停止
すると、仕分けステーション制御部40の指示により仕
分けステーション3の水平保持部材33が保持している
チャック保持部材31を含む垂直保持部材32が動作
し、チャック部30のチャッキングハンド30a〜30
nが検体収納ラック11の検体10の上に位置するよう
にする。 【0031】次に、垂直保持部材32が保持するチャッ
ク保持部材31が動作し、チャック部30のチャッキン
グハンド30a〜30nが検体収納ラック11のそれぞ
れの検体10に対し掴める位置までチャック保持部材3
1を垂直に降下させる。 【0032】次に、検体収納ラック11から仕分け対象
となる検体10を掴むための検体位置情報、例えば搬送
ライン2に投入する検体搬送ラック11の搬送ラック番
号と検体搬送ラック11内の検体位置とを対応させた仕
向け先コード情報に基づいて、チャック部30のうち該
当するチャッキングハンドが動作して対応する検体10
を掴む。 【0033】次に、垂直保持部材32が保持するチャッ
ク保持部材31が再び動作し、当該検体10を掴んだチ
ャック保持部材31を上昇させ、検体収納ラック11か
ら当該検体10を抜き取る。 【0034】この後、水平保持部材33が保持している
チャック保持部材31を含む垂直保持部材32が動作
し、当該検体10を掴んだチャック保持部材31はX方
向に移動し、当該検体10を、図1に示す検体格納部6
の予め定められた仕向け先別の検体収納ラック6aに送
り込む。 【0035】ここで、当該検体10が抜き取られた検体
収納ラック11は、次の仕分けステーションに向け搬送
ライン2上を搬送される。 【0036】次に、仕分けステーション制御部40の制
御動作を説明する。 【0037】まず、仕分け情報指示処理部50からの検
体位置情報と格納ラック情報とを、外部インタフェース
部41を介して処理部42に取り込む。検体位置情報及
び格納ラック情報が取り込まれると、処理部42の指令
により、搬送ラック制御部47は、当該検体搬送ラック
11を停止させる指示を搬送ライン2へ送り当該検体搬
送ラック11を停止位置に停止させる。 【0038】次に、処理部42の指令により、水平垂直
移動制御部45は、チャック保持部材31をX方向及び
Y方向に移動させ、チャッキングハンド30a〜30n
が当該検体収納ラック11の検体10の上に位置するよ
うにする。 【0039】次に、当該検体搬送ラック11の検体位置
情報に基づいて出された処理部42からの指令により、
移載制御部43は、チャッキングハンド30a〜30n
の中から該当するものを制御し、該当する検体10を掴
むように制御する。 【0040】掴む動作が完了すると、処理部42は、検
体収納ラック11から当該検体10を抜き取る指令を水
平垂直移動制御部45に出し、当該検体10を掴んだチ
ャッキングハンド30a〜30nを保持するチャック保
持部材31を上方向に動作させることにより検体収納ラ
ック11から当該検体10を抜き取る。 【0041】この後、水平垂直移動制御部45は、格納
ラック情報に基づいて出された処理部42からの指令に
より、当該検体10を掴んだチャック保持部材31をX
方向に動かして検体格納部6側に移動させると共に下方
に降下させ、チャッキングハンドを開いて当該検体を予
め定められた仕向け先別の検体収納ラック6aに送り込
み格納する。 【0042】一方、処理部42は、当該検体10が抜き
取られた検体収納ラック11を次の仕分けステーション
に向け送る指令を、搬送ラック制御部47に出し、搬送
ラック制御部47は、搬送指示を搬送ラック制御インタ
フェース部48を介して搬送ライン2へ送る。 【0043】図4は、本発明の第2の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の全体構成を示す。図1の第1の実
施の形態例と異なる点は、仕分けステーション3と検体
格納部6との間に格納バッファ部4及び検体詳細仕分け
部5を配置した点である。 【0044】格納バッファ部4は、仕分けステーション
3で抜き取った検体を、直接検体格納部6へ送り込まず
に、一時格納する格納部である。格納バッファ部4を配
置することにより、仕分けステーション3は、抜き取っ
た検体を検体格納部6まで送り込む必要がなくなり、搬
送ライン2上の検体搬送ラック11からの当該仕分け対
象の検体の抜き取りに専念でき、各検体搬送ラック11
での抜き取りサイクル時間が短くなり、抜き取り後の検
体収納ラック11を、短時間で次の仕分けステーション
に向け送り出すことができる。 【0045】検体詳細仕分け部5は、横方向に水平移動
するX軸部材、縦方向に水平移動するY軸部材、垂直方
向に移動するZ軸部材等で構成され、格納バッファ部4
に一旦格納された検体10を1本づつ抜き取り、検体格
納部6の当該の仕向け先別の検体収納ラック6aに順次
格納する。 【0046】この場合、検体格納部6への収納数は、検
体10を1本づつ抜き取り格納されるため、検体搬送ラ
ック11や格納バッファ部4の収納数とは関係なく決め
られる。また、検体詳細仕分け部5は、仕分けステーシ
ョン3の定められた1本以上の検体10を抜き取り格納
する機構に対し、1本づつ抜き取り格納を行なうが、仕
分けステーション3の動作と非同期に動作することか
ら、全体の抜き取り格納の性能に影響を及ぼすことな
く、目的の詳細仕分が実現できる。 【0047】しかしながら、特定の仕分けステーション
3に集中した仕分けが発生した場合は、格納バッファ部
4の規模が小さいと、仕分けステーション3が待ちの状
態となってしまう。このため、格納バッファ部4を、仕
分けステーション3の仕分けの集中度に応じて、バッフ
ァの規模を調整する仕組みとしても良い。これにより、
特定の仕分けステーション3に集中仕分が発生しても、
バッファ規模を調整することで、他の仕分けステーショ
ン3の仕分け量や、搬送能力を一定に確保することがで
きる。 【0048】また、格納バッファ部4には、仕分けステ
ーション3により検体10が格納されたら、検体詳細仕
分け部5の位置まで検体10を順次送り出し詳細仕分け
のための抜き取り格納の順番を待つ機構を設ける。ま
た、仕分け完了した格納バッファ部4に残された検体格
納専用ラックは、例えば空のラックとして払い出され繰
り返し使用される構成としている。 【0049】図5、図6、図7は、本発明の第3の実施
の形態例に係わる検体仕分け装置の構成を示す。図1〜
図3の第1の実施の形態例と異なる点は、仕分け先の検
体格納部6を搬送ライン2を中心に左右対称(A側、B
側)に配置し、かつ仕分けステーション3のチャック部
30をチャック保持部材31の中心から左右対称に2列
設けた点である。 【0050】なお、仕分けステーション3の動作は、第
1の実施の形態例と同様に、仕分けステーション制御部
40により制御される。 【0051】チャック部30を2列設けることにより、
一方のチャック部で搬送ライン2で搬送されてきた検体
搬送ラック11の検体10を掴んで抜き取り、他方のチ
ャック部で先に搬送されてきた検体搬送ラック11から
抜き取った検体10を格納バッファ4に格納する動作
を、それぞれ同時に行なうことができ、検体格納部6を
搬送ライン2の左右に配置した検体仕分け装置での検体
仕分けの時間短縮に有効である。 【0052】図6、図7を用いて、図5の検体仕分け装
置の仕分けステーション3の制御動作を、説明する。 【0053】仕分けステーション3のチャック保持部材
31には、二つのチャック部30Aとチャック部30B
とが設けられている。各チャック部30A、チャック部
30Bは、前述と同様に、それぞれチャッキングハンド
30Aa〜30Anとチャッキングハンド30Ba〜3
0Bnを有しており、それぞれ独立して動作するように
構成されている。 【0054】仕分けステーション制御部40は、仕分け
情報指示処理部50から検体位置情報と格納ラック情報
とを外部インタフェース部41を介して処理部42に取
り込む。 【0055】処理部42は、格納ラック情報に基づき、
仕分け先をA側の検体格納部6にするか、B側の検体格
納部6にするかを決定する。 【0056】次に、処理部42は、この決定情報に基づ
き、例えばA側の検体格納部6に格納する場合は、チャ
ック部30Aのチャッキングハンド30Aa〜30An
を搬送ライン2上の検体抜き取り位置に移動させるため
の制御指令を、水平垂直移動制御部45へ指示し、水平
垂直移動制御部45は、水平垂直移動制御インターフェ
ース部46を介して水平移動部材33が保持しているチ
ャック保持部材31を含む垂直保持部材32を動作さ
せ、チャック部30Aのチャッキングハンド30Aa〜
30Anを搬送ライン2上の検体抜き取り位置に位置合
わせする。 【0057】この時、もう一方のチャック部30Bのチ
ャッキングハンド30Ba〜30Bnは、対向するB側
の格納バッファ4の丁度真上に位置する。 【0058】一方、搬送ラック11が搬送ライン2の停
止位置で停止したことが、搬送ラック制御インタフェー
ス部48、搬送ラック制御部47を介して処理部42に
伝えられる。処理部42は、停止した情報に基づき、チ
ャッキングハンド30Aa〜30Anを開動作するため
の制御指令をA側移載制御部43Aへ送出し、A側移載
制御インターフェース部44Aを介して開動作を完了す
る。 【0059】次に、処理部42からの垂直方向の移動指
令により水平垂直移動制御部45は、水平垂直移動制御
インターフェース部46を介して垂直保持部材32が保
持するチャック保持部材31を動作させ、搬送ラック1
1の検体抜き取り位置までチャッキングハンド30Aa
〜30Anを開状態のままで下降動作させる。 【0060】下降動作が完了すると、処理部42は、当
該検体搬送ラック11の検体位置情報に対応したチャッ
キングハンド30Aa〜30Anをそれぞれに閉動作す
るための制御指令をA側移載制御部43Aへ送出し、A
側移載制御部43Aは、A側移載制御インターフェース
部44Aを介して閉動作を完了し、検体10が掴まれ
る。 【0061】次に、処理部42は、Y方向の抜き取り移
動指令を行うことにより、当該搬送ラック11からの検
体抜き取り動作を完了する。 【0062】この後、処理部42は、水平垂直移動制御
部45にX方向の移動指令を行い、水平垂直移動制御部
45は、水平保持部材33が保持しているチャック保持
部材31を含む垂直保持部材32を動作させて、当該検
体10を掴んだチャッキングハンド30Aa〜30An
をA側の格納バッファ4に移動させる。 【0063】このとき、もう一方のチャック部30Bの
チャッキングハンド30Ba〜30Bnは、搬送ライン
2上の検体抜き取り位置の丁度真上に位置するため、当
該搬送ラック11或いは次に搬送されてきた搬送ラック
11の検体位置情報があれば、処理部42は、前記同様
の制御司令を各制御部に順に繰り返し指示し、各制御部
を動作させ、検体抜き取り位置までチャッキングハンド
30Ba〜30Bnを開状態のままで下降動作させる。 【0064】下降動作が完了すると、処理部42は、当
該検体搬送ラック11の検体位置情報に対応したチャッ
キングハンド30Ba〜30Bnをそれぞれに閉動作す
るための制御指令をB側移載制御部43Bへ送出し、B
側移載制御部43Bは、B側移載制御インターフェース
部44Bを介して閉動作を完了し検体10が掴まれる。 【0065】このとき、処理部42は、もう一方の検体
10を掴んだままのチャッキングハンドAa〜30An
が開動作するための制御指令をA側移載制御部43Aへ
送出し、A側移載制御部43Aは、A側移載制御インタ
ーフェース部44Aを介して開動作を行なうことで掴ん
だ検体10をA側の格納バッファ4に格納する。 【0066】搬送ラック11に抜き取る検体がなけれ
ば、処理部42は、抜き取り動作完了として搬送ラック
制御部47に、当該抜き取りのために停止中の搬送ラッ
ク11を送り出すための指令を出す。これにより、搬送
ラック制御部47は、搬送ラック制御インタフェース部
48を介して搬送ラック11の送り出し動作を行うと共
に、次の搬送ラック11の引き込みを行う。 【0067】これらの一連の動作を、仕分けステーショ
ン制御部40により制御しながら仕分け格納処理を行
う。 【0068】図5に示すように、A側またはB側の格納
バッファ4に格納された検体は、検体詳細仕分け部5
A、5Bにより、仕分けステーション3の動作と非同期
に、検体格納部6の当該の仕向け先別の検体収納ラック
6aに順次格納される。 【0069】この場合A側およびB側の検体収納ラック
6の収納数は、検体を一本づつ抜き取り格納されるた
め、検体搬送ラック11や格納バッファ部4の収納数と
は関係なく決められる。また、検体詳細仕分け部5A、
5Bは、仕分けステーション3の1本以上の検体10を
抜き取り格納する機構に対し、一本づつ抜き取り格納を
行なうが、仕分けステーション3の動作と非同期に動作
することから、全体の抜き取り格納の性能に影響を及ぼ
すことなく、検体の詳細仕分けを短時間で実現すること
ができる。 【0070】しかしながら、特定の仕分けステーション
3に集中した仕分けが発生した場合は、格納バッファ部
4の規模が小さいと、仕分けステーション3が待ちの状
態となってしまう。このため、格納バッファ部4を、仕
分けステーション3の仕分けの集中度に応じて、バッフ
ァの規模を調整する仕組みとしても良い。 【0071】図8は、本発明の第4の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の構成を示し、A側、B側の検体格
納部6と仕分けステーション3との間に、それぞれ格納
バッファ部4を複数配置したものである。複数バッファ
を構成する上で、仕分けステーション3の性能に影響を
与えることなく、かつ、制御動作を替えることなくでき
る仕組みとした。これにより、集中仕分けが発生して
も、バッファ規模を大きくすることで、他の仕分けステ
ーションの仕分け量や、搬送能力を一定に確保すること
ができ、多種類多量の検体10の詳細仕分けをバランス
よく、かつ短時間で実現することができる。 【0072】また、A側およびB側の格納バッファ部4
には、仕分けステーション3により検体10が格納され
たら、検体詳細仕分け部5A、5Bの位置まで検体10
を順次送り出し詳細仕分けのための抜き取り格納の順番
を待つ機構を設ける。また、前述したように、例えば仕
分け完了した格納バッファ部4に残された検体格納専用
ラックは、空のラックとして払い出され繰り返し使用さ
れる構成としている。 【0073】図9は、本発明の第5の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の構成を示す。本実施の形態例は、
1種類の検体のみを仕分けする例である。仕分けステー
ション3から少なくとも1本の抜き取った検体10を、
A側またはB側の検体格納部6の検体収納ラック6a順
に配列収納する構成で、仕分け種類は少ないが多量に仕
分けが必要なときに有効である。これは、格納バッファ
部4に格納された検体10を、検体詳細仕分け部5A、
5Bを用いて矢印に示すように順次一本づつ検体収納ラ
ック6aにそれぞれ格納するものである。検体収納ラッ
ク6aが満杯になったら、送り出しを行ない、次の空の
検体収納ラック6aを供給するものである。 【0074】図10は、本発明の第6の実施の形態例に
係わる検体仕分け装置の構成を示す。前述した実施の形
態例と異なる点は、格納バッファ部に検体単体搬送コン
ベア51を配置した点である。仕分けステーション3か
ら検体10が移載バッファ52内の単体搬送ラック53
にそれぞれ格納されると、移載バッファ52に設けられ
た検体押出し機構54により、一本づつ検体10が格納
された単体搬送ラック53が、予め決められた順序に検
体単体搬送コンベア51上に矢印で示すように次々と押
し出され、順序を変えないで検体格納用ハンド位置72
まで送り出される。 【0075】検体格納用ハンド位置72に着いた単体搬
送ラック53の検体10は、着いた順に検体詳細仕分け
部5により単体搬送ラック53から抜き取られ、矢印に
示すように検体格納部6の所定の検体収納ラック6aに
格納される。検体10が抜き取られた空の単体搬送ラッ
ク53は、検体単体搬送コンベア51上を移動し、再
び、移載バッファ52内に供給される。 【0076】このような格納バッファ部を構成すること
により、無駄な空きバッファを作らないですみ、バッフ
ァサイズをコンパクトにすることができる。 【0077】本実施の形態例は、検体格納部6を搬送ラ
イン2を中心にして片側に配置した例であるが、検体格
納部6を両側に配置しても良く、この場合は、バッファ
サイズが更にコンパクになり、装置の省スペースを図る
ことができる。 【0078】図11は、本発明の第7の実施の形態例に
係わる検体仕分け装置の構成を示す。前述した実施の形
態例と異なる点は、格納バッファ部を回転式複数バッフ
ァ方式にした点である。回転式格納バッファ部は、仕分
けステーション3からの検体10を格納する格納バッフ
ァ62と、格納バッファ62をn角度間隔で複数取り付
けた回転板61と、回転板61を一定角n角度で回転さ
せる回転軸63とで構成されている。 【0079】次に、回転式格納バッファ部の動作を、説
明する。 【0080】仕分けステーション3は、搬送ライン2上
の搬送ラック11に収納された検体10を抜き取り、回
転板61上の仕分けステーション3側の空の格納バッフ
ァ62に格納する。格納されると回転板61がn角度回
転し、次の空の格納バッファ62が仕分けステーション
3の格納位置に移動する。 【0081】以上の動作を繰り返し、検体10が格納さ
れた格納バッファ62を検体格納用ハンド位置72に移
動させる。次に、移動した格納バッファ62の検体10
は、検体詳細仕分け部5により格納バッファ62から抜
き取られ、検体格納部6の所定の検体収納ラック6aに
格納される。検体10が抜き取られた空の格納バッファ
62は順に回転し、再び仕分けステーション3の格納位
置に移動し、検体が格納される。 【0082】このような回転式格納バッファ部を構成す
ることにより、バッファの構造が簡単になり、かつ停止
位置精度を容易に確保することができる。 【0083】 【発明の効果】本発明によれば、多種類多量の検体を、
短時間で仕分けすることができるので、検査目的別に多
種類多量の検体を仕分ける必要のある臨床検査センター
や病院の臨床検査室等に、検体仕分けの迅速化が図れる
検体仕分け装置を提供することができる。 【0084】また、検査規模に応じて装置システムを容
易に構成することができる。
を仕分け処理する検体仕分け装置に関し、特に臨床検査
における血液や尿など、検査項目別、用途別に仕分けを
必要とする検体分類仕分けに用いられる検体仕分け装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】病院や臨床検査センタにおける臨床検査
において収集、受付けられた検体は、分析手段、検査項
目、処理の緊急度等に応じて仕分されるが、人手や自動
化設備を用いて行われる。ここで、被検査物を試験管等
の容器に小分けしたものを検体と称する。 【0003】特開平5−142232号公報に記載のよ
うに、従来の自動検体仕分けシステムは、搬送ライン上
を搬送ラックに収納して搬送されてくる多量の検体を検
体搬送ユニットのホルダーにて一つづつチャッキングし
て、目的別の検体収納部へ仕分けされている。これらの
検体の仕分けには、多間接ロボットなどを用いて、一つ
の仕分けステーションで数種類の仕分けを実現している
ものもあるが、検体を一つづつチャッキングしているた
め、全体として仕分け時間が長くなっていた。 【0004】また、従来の自動検体仕分けシステムで
は、臨床検査センタなどのような、搬送ラインに複数の
仕分けステーションを順次設けて、多種多量の検体を仕
分ける際に、検体搬送ライン上で直接仕分動作を行うた
め、これに続く後続の検体の仕分けが他の仕分けステー
ションに該当しても、時系列に流れる搬送ラインである
ことから、或る仕分けステーションが仕分け中であれ
ば、更にその先の仕分けステーションが空きとなってい
ても、検体を収納した移送ラックが流れない仕組みとな
っていた。この場合、追い越し機構等を設けて後続の検
体を流すことも考えられるが、順序性が崩れてシステム
や管理が煩雑になるという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このため、多種類多量
に移送されてくる検体の仕分けを短時間で処理しなけれ
ばならないところでの従来の自動仕分けシステムでは、
仕分けステーションを多くしても1本単位の仕分けを行
うため、仕分け先の分布や順序性保持等の条件により、
全体の仕分け能力を引き出すことへの配慮が不足してお
り、また、仕分け数の多いところへの対応策の配慮にも
欠けていた。そのため、結局は多種類多量の検体の仕分
けには長い時間を費やしていた。 【0006】本発明の目的は、多種類多量の検体を、短
時間で仕分けすることができる検体仕分け装置を提供す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における検体仕分け装置の特徴とするところ
は、搬送ライン上の検体搬送ラックより検体を抜き取り
検体格納部側に移動させる仕分けステーションを、搬送
ラインと直交するように上方に設ける水平保持部材と、
水平保持部材に係合して水平方向に移動可能に設ける垂
直保持部材と、垂直保持部材に係合して垂直方向に移動
可能に設けるチャック保持部材と、検体搬送ラックから
検体を抜き取って検体格納部側に移動させる複数のチャ
ッキングハンドからなる少なくとも一つのチャック部と
で構成することにある。 【0008】具体的には本発明は次に掲げる装置を提供
する。 【0009】本発明は、複数本の検体を収納した検体搬
送ラックを搬送する搬送ラインと、前記搬送ラインの少
なくとも一方側に設ける検体格納部と、前記搬送ライン
の近辺に設けられて、検体搬送ラックより検体を抜き取
り検体格納部側に移動させる仕分けステーションと、前
記仕分けステーションを制御する制御部とを備えた検体
仕分け装置において、前記仕分けステーションは、前記
搬送ラインと直交するように上方に設ける水平保持部材
と、前記水平保持部材に係合して水平方向に移動可能に
設ける垂直保持部材と、前記垂直保持部材に係合して垂
直方向に移動可能に設けるチャック保持部材と、前記チ
ャック保持部材の搬送ライン側に設けられ、前記検体搬
送ラックから検体を抜き取って前記検体格納部側に移動
させる複数のチャッキングハンドからなる少なくとも一
つのチャック部と、から構成したことを特徴とする検体
仕分け装置を提供する。 【0010】好ましくは、前記検体格納部は、前記搬送
ラインの両側に対称的に配置され、前記チャック保持部
材の搬送ライン側には、前記検体搬送ラックから検体を
抜き取ってそれぞれ対応する検体格納部側に移動させる
複数のチャッキングハンドからなる二つのチャック部を
設ける。 【0011】好ましくは、前記搬送ラインと前記検体格
納部との間には、前記仕分けステーションにて抜き取っ
た検体を一時格納する格納バッファ部を設けると共に、
前記格納バッファ部から検体を前記検体格納部に移動さ
せる検体詳細仕分け部を設ける。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例に係
る検体仕分け装置を、図を用いて説明する。 【0013】図1、図2、図3は、本発明の第1の実施
の形態例に係る検体仕分け装置の構成を示す。 【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態例に係
る検体仕分け装置の全体構成を示す。本検体仕分け装置
は、検体搬送ラック11を搬送する搬送ライン2と、被
仕分け品である検体10を複数本、例えば10本づつ収
納した検体搬送ラック11を順に搬送ライン2に投入す
る検体投入部1と、搬送ライン2に投入された検体搬送
ラック11から当該仕分け対象の検体10を1本以上抜
き取り、検体格納部6の仕向け先別の検体収納ラック6
aに送り込む仕分けステーション3と、仕分けステーシ
ョン3を制御する仕分けステーション制御部40と、仕
向け先別に、例えば検体50本入れの検体収納ラック6
aを複数、例えばn列×m行並べ、仕分けステーション
3により送り込まれた多種類の検体10を格納する検体
格納部6と、検体収納ラック6aが検体10で満杯にな
ったときに、当該検体収納ラック6aを検体格納部6か
ら払い出す移載機構を備えた検体収納ラック移載部7
と、検体格納部6から払い出された満杯の検体収納ラッ
ク6aを、検体仕分け装置外へ搬送、例えばコンベアに
より搬送する検体収納ラック搬送部9と、検体仕分け装
置外へ搬送された検体収納ラック6aの代わりを満たす
空の検体収納ラック6aを検体収納ラック移載部7を用
いて検体格納部6に供給する空ラック供給部8とで構成
されている。 【0015】仕分けステーション3は、図2に示すよう
に、搬送ライン2上方に突設する支持架台34と、該支
持架台34に保持され搬送ライン2とほぼ直行するよう
に配置される水平保持部材33と、該水平保持部材33
に保持され搬送ライン2に対しほぼ垂直になるように配
置される垂直保持部材32と、該垂直保持部材32に保
持されるチャック保持部材31と、該チャック保持部材
31に保持され搬送ライン2上を搬送されてくる検体搬
送ラック11の検体10を掴むチャック部30とで構成
されている。 【0016】例えば水平保持部材33は、水平保持部材
33内に組み込まれたねじ棒とモータとの組合せから構
成されるアクチュエータを用いて垂直保持部材32をX
方向に移動させ、同様に垂直保持部材32は、垂直保持
部材32内に組み込まれたねじ棒とモータとの組合せか
ら構成されるアクチュエータを用いてチャック保持部材
31をY方向に移動させる。 【0017】チャック部30は、検体搬送ラック11で
一度に搬送できる検体10の本数に対応した数のチャッ
キングハンド30a〜30nを有しており、チャッキン
グハンド30a〜30nは、後述するように、それぞれ
独立して動作し、仕分け対象の検体10をそれぞれ1
本、或いは複数本を、掴んだり離したりするように構成
されている。 【0018】また、仕分けステーション3の動作を制御
する仕分けステーション制御部40は、図3に示すよう
に、外部インタフェース部41と、処理部42と、移載
制御部43と、水平保持部材33及び垂直保持部材32
内のアクチュエータを動作制御する水平垂直移動制御部
45と、搬送ラック制御部47とで構成されている。 【0019】外部インタフェース部41は、検体搬送ラ
ック11の検体位置情報と検体格納部6のn列、m行の
格納ラック情報とを仕分情報指示処理部50から受け取
り処理部42へ送る。また、処理結果を処理部42から
受け取り仕分情報指示処理部50へ返す。 【0020】処理部42は、外部インタフェース部41
からの検体位置情報と格納ラック情報とに基づき、各部
位への制御指令及び制御結果をシーケンスして制御す
る。 【0021】移載制御部43は、チャッキングインタフ
ェイス部44を介してチャック保持部材31に保持され
たチャック部30のチャッキングハンド30a〜30n
をそれぞれ独立して動作させる。 【0022】水平垂直移動制御部45は、水平垂直移動
制御インタフェース部46を介してチャッキングハンド
30a〜30nを含むチャック保持部材31をX方向に
移動させる水平保持部材33とY方向に移動させる垂直
保持部材32とを制御する。 【0023】搬送ラック制御部47は、搬送ラック制御
インタフェース部48を介して検体搬送ラック11を停
止位置に停止させ、また、当該検体10が抜き取られた
検体収納ラック11を次の仕分けステーションに向け送
る制御を行なう。 【0024】図1では、一つのステーションを有する検
体仕分け装置を示しているが、実際には、搬送ライン2
に沿って順に複数の検体格納部6を配置し、これにそれ
ぞれ検体10を抜き取るため、検体格納部6に対応する
ように仕分けステーション3を配置して検体仕分け装置
を構成する。 【0025】次に、本検体仕分け装置の動作を説明す
る。複数本の検体10が収納された検体収納ラック11
を、検体投入部1から搬送ライン2に投入する。投入さ
れた検体収納ラック11は搬送ライン2上を仕分けステ
ーション3に向け搬送される。仕分けステーション3
は、仕分けステーション制御部40の指示により、搬送
されてきた検体収納ラック11の中で当該仕分けステー
ション3での仕分け対象となる検体10を1本以上抜き
取る。 【0026】抜き取りが終わると、検体収納ラック11
は、次の仕分けステーションに向け搬送ライン2上を搬
送される。また、当該仕分けステーション3での仕分け
対象となる検体10が検体収納ラック11になかった場
合にも、検体収納ラック11は、次の仕分けステーショ
ンに向け搬送ライン2上を搬送される。 【0027】仕分けステーション3は、1本以上を抜き
取ったそれぞれの検体10がどの仕向け先なのかを、仕
分けステーション制御部40の指示により、予め定めら
れた仕向け先別の検体収納ラック6aに収納する。本実
施の形態例では、検体収納ラック6aを例えば50本の
検体10が収納可能となるラックとし、検体格納部6
を、例えば一列、一行からn列、m行までの複数の仕向
け先を一つの仕分けステーション3で割り付けられるよ
うに構成してある。 【0028】仕分けステーション3の動作を繰り返すこ
とで、検体格納部6に配列された検体収納ラック6aが
検体10で満杯になると、当該検体収納ラック6aを検
体収納ラック移載部7の移載機構を用いて満杯の検体収
納ラック6aをチャッキングして収納ラック搬送部9に
払い出す。払い出した後、空ラック供給部8より、払い
出した検体収納ラック6aの位置に、払い出された検体
収納ラック6aの代わりを満たす空の検体収納ラック6
aが供給される。収納ラック搬送部9は、払い出された
満杯の検体収納ラック6aを検体仕分け装置外へ、例え
ばコンベアを用いて搬送する。 【0029】次に、仕分けステーション3の動作を説明
する。 【0030】搬送ライン2上を搬送されてきた検体搬送
ラック11が検体10を抜き取るための停止位置に停止
すると、仕分けステーション制御部40の指示により仕
分けステーション3の水平保持部材33が保持している
チャック保持部材31を含む垂直保持部材32が動作
し、チャック部30のチャッキングハンド30a〜30
nが検体収納ラック11の検体10の上に位置するよう
にする。 【0031】次に、垂直保持部材32が保持するチャッ
ク保持部材31が動作し、チャック部30のチャッキン
グハンド30a〜30nが検体収納ラック11のそれぞ
れの検体10に対し掴める位置までチャック保持部材3
1を垂直に降下させる。 【0032】次に、検体収納ラック11から仕分け対象
となる検体10を掴むための検体位置情報、例えば搬送
ライン2に投入する検体搬送ラック11の搬送ラック番
号と検体搬送ラック11内の検体位置とを対応させた仕
向け先コード情報に基づいて、チャック部30のうち該
当するチャッキングハンドが動作して対応する検体10
を掴む。 【0033】次に、垂直保持部材32が保持するチャッ
ク保持部材31が再び動作し、当該検体10を掴んだチ
ャック保持部材31を上昇させ、検体収納ラック11か
ら当該検体10を抜き取る。 【0034】この後、水平保持部材33が保持している
チャック保持部材31を含む垂直保持部材32が動作
し、当該検体10を掴んだチャック保持部材31はX方
向に移動し、当該検体10を、図1に示す検体格納部6
の予め定められた仕向け先別の検体収納ラック6aに送
り込む。 【0035】ここで、当該検体10が抜き取られた検体
収納ラック11は、次の仕分けステーションに向け搬送
ライン2上を搬送される。 【0036】次に、仕分けステーション制御部40の制
御動作を説明する。 【0037】まず、仕分け情報指示処理部50からの検
体位置情報と格納ラック情報とを、外部インタフェース
部41を介して処理部42に取り込む。検体位置情報及
び格納ラック情報が取り込まれると、処理部42の指令
により、搬送ラック制御部47は、当該検体搬送ラック
11を停止させる指示を搬送ライン2へ送り当該検体搬
送ラック11を停止位置に停止させる。 【0038】次に、処理部42の指令により、水平垂直
移動制御部45は、チャック保持部材31をX方向及び
Y方向に移動させ、チャッキングハンド30a〜30n
が当該検体収納ラック11の検体10の上に位置するよ
うにする。 【0039】次に、当該検体搬送ラック11の検体位置
情報に基づいて出された処理部42からの指令により、
移載制御部43は、チャッキングハンド30a〜30n
の中から該当するものを制御し、該当する検体10を掴
むように制御する。 【0040】掴む動作が完了すると、処理部42は、検
体収納ラック11から当該検体10を抜き取る指令を水
平垂直移動制御部45に出し、当該検体10を掴んだチ
ャッキングハンド30a〜30nを保持するチャック保
持部材31を上方向に動作させることにより検体収納ラ
ック11から当該検体10を抜き取る。 【0041】この後、水平垂直移動制御部45は、格納
ラック情報に基づいて出された処理部42からの指令に
より、当該検体10を掴んだチャック保持部材31をX
方向に動かして検体格納部6側に移動させると共に下方
に降下させ、チャッキングハンドを開いて当該検体を予
め定められた仕向け先別の検体収納ラック6aに送り込
み格納する。 【0042】一方、処理部42は、当該検体10が抜き
取られた検体収納ラック11を次の仕分けステーション
に向け送る指令を、搬送ラック制御部47に出し、搬送
ラック制御部47は、搬送指示を搬送ラック制御インタ
フェース部48を介して搬送ライン2へ送る。 【0043】図4は、本発明の第2の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の全体構成を示す。図1の第1の実
施の形態例と異なる点は、仕分けステーション3と検体
格納部6との間に格納バッファ部4及び検体詳細仕分け
部5を配置した点である。 【0044】格納バッファ部4は、仕分けステーション
3で抜き取った検体を、直接検体格納部6へ送り込まず
に、一時格納する格納部である。格納バッファ部4を配
置することにより、仕分けステーション3は、抜き取っ
た検体を検体格納部6まで送り込む必要がなくなり、搬
送ライン2上の検体搬送ラック11からの当該仕分け対
象の検体の抜き取りに専念でき、各検体搬送ラック11
での抜き取りサイクル時間が短くなり、抜き取り後の検
体収納ラック11を、短時間で次の仕分けステーション
に向け送り出すことができる。 【0045】検体詳細仕分け部5は、横方向に水平移動
するX軸部材、縦方向に水平移動するY軸部材、垂直方
向に移動するZ軸部材等で構成され、格納バッファ部4
に一旦格納された検体10を1本づつ抜き取り、検体格
納部6の当該の仕向け先別の検体収納ラック6aに順次
格納する。 【0046】この場合、検体格納部6への収納数は、検
体10を1本づつ抜き取り格納されるため、検体搬送ラ
ック11や格納バッファ部4の収納数とは関係なく決め
られる。また、検体詳細仕分け部5は、仕分けステーシ
ョン3の定められた1本以上の検体10を抜き取り格納
する機構に対し、1本づつ抜き取り格納を行なうが、仕
分けステーション3の動作と非同期に動作することか
ら、全体の抜き取り格納の性能に影響を及ぼすことな
く、目的の詳細仕分が実現できる。 【0047】しかしながら、特定の仕分けステーション
3に集中した仕分けが発生した場合は、格納バッファ部
4の規模が小さいと、仕分けステーション3が待ちの状
態となってしまう。このため、格納バッファ部4を、仕
分けステーション3の仕分けの集中度に応じて、バッフ
ァの規模を調整する仕組みとしても良い。これにより、
特定の仕分けステーション3に集中仕分が発生しても、
バッファ規模を調整することで、他の仕分けステーショ
ン3の仕分け量や、搬送能力を一定に確保することがで
きる。 【0048】また、格納バッファ部4には、仕分けステ
ーション3により検体10が格納されたら、検体詳細仕
分け部5の位置まで検体10を順次送り出し詳細仕分け
のための抜き取り格納の順番を待つ機構を設ける。ま
た、仕分け完了した格納バッファ部4に残された検体格
納専用ラックは、例えば空のラックとして払い出され繰
り返し使用される構成としている。 【0049】図5、図6、図7は、本発明の第3の実施
の形態例に係わる検体仕分け装置の構成を示す。図1〜
図3の第1の実施の形態例と異なる点は、仕分け先の検
体格納部6を搬送ライン2を中心に左右対称(A側、B
側)に配置し、かつ仕分けステーション3のチャック部
30をチャック保持部材31の中心から左右対称に2列
設けた点である。 【0050】なお、仕分けステーション3の動作は、第
1の実施の形態例と同様に、仕分けステーション制御部
40により制御される。 【0051】チャック部30を2列設けることにより、
一方のチャック部で搬送ライン2で搬送されてきた検体
搬送ラック11の検体10を掴んで抜き取り、他方のチ
ャック部で先に搬送されてきた検体搬送ラック11から
抜き取った検体10を格納バッファ4に格納する動作
を、それぞれ同時に行なうことができ、検体格納部6を
搬送ライン2の左右に配置した検体仕分け装置での検体
仕分けの時間短縮に有効である。 【0052】図6、図7を用いて、図5の検体仕分け装
置の仕分けステーション3の制御動作を、説明する。 【0053】仕分けステーション3のチャック保持部材
31には、二つのチャック部30Aとチャック部30B
とが設けられている。各チャック部30A、チャック部
30Bは、前述と同様に、それぞれチャッキングハンド
30Aa〜30Anとチャッキングハンド30Ba〜3
0Bnを有しており、それぞれ独立して動作するように
構成されている。 【0054】仕分けステーション制御部40は、仕分け
情報指示処理部50から検体位置情報と格納ラック情報
とを外部インタフェース部41を介して処理部42に取
り込む。 【0055】処理部42は、格納ラック情報に基づき、
仕分け先をA側の検体格納部6にするか、B側の検体格
納部6にするかを決定する。 【0056】次に、処理部42は、この決定情報に基づ
き、例えばA側の検体格納部6に格納する場合は、チャ
ック部30Aのチャッキングハンド30Aa〜30An
を搬送ライン2上の検体抜き取り位置に移動させるため
の制御指令を、水平垂直移動制御部45へ指示し、水平
垂直移動制御部45は、水平垂直移動制御インターフェ
ース部46を介して水平移動部材33が保持しているチ
ャック保持部材31を含む垂直保持部材32を動作さ
せ、チャック部30Aのチャッキングハンド30Aa〜
30Anを搬送ライン2上の検体抜き取り位置に位置合
わせする。 【0057】この時、もう一方のチャック部30Bのチ
ャッキングハンド30Ba〜30Bnは、対向するB側
の格納バッファ4の丁度真上に位置する。 【0058】一方、搬送ラック11が搬送ライン2の停
止位置で停止したことが、搬送ラック制御インタフェー
ス部48、搬送ラック制御部47を介して処理部42に
伝えられる。処理部42は、停止した情報に基づき、チ
ャッキングハンド30Aa〜30Anを開動作するため
の制御指令をA側移載制御部43Aへ送出し、A側移載
制御インターフェース部44Aを介して開動作を完了す
る。 【0059】次に、処理部42からの垂直方向の移動指
令により水平垂直移動制御部45は、水平垂直移動制御
インターフェース部46を介して垂直保持部材32が保
持するチャック保持部材31を動作させ、搬送ラック1
1の検体抜き取り位置までチャッキングハンド30Aa
〜30Anを開状態のままで下降動作させる。 【0060】下降動作が完了すると、処理部42は、当
該検体搬送ラック11の検体位置情報に対応したチャッ
キングハンド30Aa〜30Anをそれぞれに閉動作す
るための制御指令をA側移載制御部43Aへ送出し、A
側移載制御部43Aは、A側移載制御インターフェース
部44Aを介して閉動作を完了し、検体10が掴まれ
る。 【0061】次に、処理部42は、Y方向の抜き取り移
動指令を行うことにより、当該搬送ラック11からの検
体抜き取り動作を完了する。 【0062】この後、処理部42は、水平垂直移動制御
部45にX方向の移動指令を行い、水平垂直移動制御部
45は、水平保持部材33が保持しているチャック保持
部材31を含む垂直保持部材32を動作させて、当該検
体10を掴んだチャッキングハンド30Aa〜30An
をA側の格納バッファ4に移動させる。 【0063】このとき、もう一方のチャック部30Bの
チャッキングハンド30Ba〜30Bnは、搬送ライン
2上の検体抜き取り位置の丁度真上に位置するため、当
該搬送ラック11或いは次に搬送されてきた搬送ラック
11の検体位置情報があれば、処理部42は、前記同様
の制御司令を各制御部に順に繰り返し指示し、各制御部
を動作させ、検体抜き取り位置までチャッキングハンド
30Ba〜30Bnを開状態のままで下降動作させる。 【0064】下降動作が完了すると、処理部42は、当
該検体搬送ラック11の検体位置情報に対応したチャッ
キングハンド30Ba〜30Bnをそれぞれに閉動作す
るための制御指令をB側移載制御部43Bへ送出し、B
側移載制御部43Bは、B側移載制御インターフェース
部44Bを介して閉動作を完了し検体10が掴まれる。 【0065】このとき、処理部42は、もう一方の検体
10を掴んだままのチャッキングハンドAa〜30An
が開動作するための制御指令をA側移載制御部43Aへ
送出し、A側移載制御部43Aは、A側移載制御インタ
ーフェース部44Aを介して開動作を行なうことで掴ん
だ検体10をA側の格納バッファ4に格納する。 【0066】搬送ラック11に抜き取る検体がなけれ
ば、処理部42は、抜き取り動作完了として搬送ラック
制御部47に、当該抜き取りのために停止中の搬送ラッ
ク11を送り出すための指令を出す。これにより、搬送
ラック制御部47は、搬送ラック制御インタフェース部
48を介して搬送ラック11の送り出し動作を行うと共
に、次の搬送ラック11の引き込みを行う。 【0067】これらの一連の動作を、仕分けステーショ
ン制御部40により制御しながら仕分け格納処理を行
う。 【0068】図5に示すように、A側またはB側の格納
バッファ4に格納された検体は、検体詳細仕分け部5
A、5Bにより、仕分けステーション3の動作と非同期
に、検体格納部6の当該の仕向け先別の検体収納ラック
6aに順次格納される。 【0069】この場合A側およびB側の検体収納ラック
6の収納数は、検体を一本づつ抜き取り格納されるた
め、検体搬送ラック11や格納バッファ部4の収納数と
は関係なく決められる。また、検体詳細仕分け部5A、
5Bは、仕分けステーション3の1本以上の検体10を
抜き取り格納する機構に対し、一本づつ抜き取り格納を
行なうが、仕分けステーション3の動作と非同期に動作
することから、全体の抜き取り格納の性能に影響を及ぼ
すことなく、検体の詳細仕分けを短時間で実現すること
ができる。 【0070】しかしながら、特定の仕分けステーション
3に集中した仕分けが発生した場合は、格納バッファ部
4の規模が小さいと、仕分けステーション3が待ちの状
態となってしまう。このため、格納バッファ部4を、仕
分けステーション3の仕分けの集中度に応じて、バッフ
ァの規模を調整する仕組みとしても良い。 【0071】図8は、本発明の第4の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の構成を示し、A側、B側の検体格
納部6と仕分けステーション3との間に、それぞれ格納
バッファ部4を複数配置したものである。複数バッファ
を構成する上で、仕分けステーション3の性能に影響を
与えることなく、かつ、制御動作を替えることなくでき
る仕組みとした。これにより、集中仕分けが発生して
も、バッファ規模を大きくすることで、他の仕分けステ
ーションの仕分け量や、搬送能力を一定に確保すること
ができ、多種類多量の検体10の詳細仕分けをバランス
よく、かつ短時間で実現することができる。 【0072】また、A側およびB側の格納バッファ部4
には、仕分けステーション3により検体10が格納され
たら、検体詳細仕分け部5A、5Bの位置まで検体10
を順次送り出し詳細仕分けのための抜き取り格納の順番
を待つ機構を設ける。また、前述したように、例えば仕
分け完了した格納バッファ部4に残された検体格納専用
ラックは、空のラックとして払い出され繰り返し使用さ
れる構成としている。 【0073】図9は、本発明の第5の実施の形態例に係
わる検体仕分け装置の構成を示す。本実施の形態例は、
1種類の検体のみを仕分けする例である。仕分けステー
ション3から少なくとも1本の抜き取った検体10を、
A側またはB側の検体格納部6の検体収納ラック6a順
に配列収納する構成で、仕分け種類は少ないが多量に仕
分けが必要なときに有効である。これは、格納バッファ
部4に格納された検体10を、検体詳細仕分け部5A、
5Bを用いて矢印に示すように順次一本づつ検体収納ラ
ック6aにそれぞれ格納するものである。検体収納ラッ
ク6aが満杯になったら、送り出しを行ない、次の空の
検体収納ラック6aを供給するものである。 【0074】図10は、本発明の第6の実施の形態例に
係わる検体仕分け装置の構成を示す。前述した実施の形
態例と異なる点は、格納バッファ部に検体単体搬送コン
ベア51を配置した点である。仕分けステーション3か
ら検体10が移載バッファ52内の単体搬送ラック53
にそれぞれ格納されると、移載バッファ52に設けられ
た検体押出し機構54により、一本づつ検体10が格納
された単体搬送ラック53が、予め決められた順序に検
体単体搬送コンベア51上に矢印で示すように次々と押
し出され、順序を変えないで検体格納用ハンド位置72
まで送り出される。 【0075】検体格納用ハンド位置72に着いた単体搬
送ラック53の検体10は、着いた順に検体詳細仕分け
部5により単体搬送ラック53から抜き取られ、矢印に
示すように検体格納部6の所定の検体収納ラック6aに
格納される。検体10が抜き取られた空の単体搬送ラッ
ク53は、検体単体搬送コンベア51上を移動し、再
び、移載バッファ52内に供給される。 【0076】このような格納バッファ部を構成すること
により、無駄な空きバッファを作らないですみ、バッフ
ァサイズをコンパクトにすることができる。 【0077】本実施の形態例は、検体格納部6を搬送ラ
イン2を中心にして片側に配置した例であるが、検体格
納部6を両側に配置しても良く、この場合は、バッファ
サイズが更にコンパクになり、装置の省スペースを図る
ことができる。 【0078】図11は、本発明の第7の実施の形態例に
係わる検体仕分け装置の構成を示す。前述した実施の形
態例と異なる点は、格納バッファ部を回転式複数バッフ
ァ方式にした点である。回転式格納バッファ部は、仕分
けステーション3からの検体10を格納する格納バッフ
ァ62と、格納バッファ62をn角度間隔で複数取り付
けた回転板61と、回転板61を一定角n角度で回転さ
せる回転軸63とで構成されている。 【0079】次に、回転式格納バッファ部の動作を、説
明する。 【0080】仕分けステーション3は、搬送ライン2上
の搬送ラック11に収納された検体10を抜き取り、回
転板61上の仕分けステーション3側の空の格納バッフ
ァ62に格納する。格納されると回転板61がn角度回
転し、次の空の格納バッファ62が仕分けステーション
3の格納位置に移動する。 【0081】以上の動作を繰り返し、検体10が格納さ
れた格納バッファ62を検体格納用ハンド位置72に移
動させる。次に、移動した格納バッファ62の検体10
は、検体詳細仕分け部5により格納バッファ62から抜
き取られ、検体格納部6の所定の検体収納ラック6aに
格納される。検体10が抜き取られた空の格納バッファ
62は順に回転し、再び仕分けステーション3の格納位
置に移動し、検体が格納される。 【0082】このような回転式格納バッファ部を構成す
ることにより、バッファの構造が簡単になり、かつ停止
位置精度を容易に確保することができる。 【0083】 【発明の効果】本発明によれば、多種類多量の検体を、
短時間で仕分けすることができるので、検査目的別に多
種類多量の検体を仕分ける必要のある臨床検査センター
や病院の臨床検査室等に、検体仕分けの迅速化が図れる
検体仕分け装置を提供することができる。 【0084】また、検査規模に応じて装置システムを容
易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の全体構成図である。 【図2】図1の仕分けステーションの詳細構成図であ
る。 【図3】図2の仕分けステーションの動作を制御する仕
分けステーション制御部の機能構成図である。 【図4】本発明の第2の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の全体構成図である。 【図5】本発明の第3の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の全体構成図である。 【図6】図5の仕分けステーションの詳細構成図であ
る。 【図7】図6の仕分けステーションの動作を制御する仕
分けステーション制御部の機能構成図である。 【図8】本発明の第4の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の構成図である。 【図9】本発明の第5の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の構成図である。 【図10】本発明の第6の実施の形態例に係わる検体仕
分け装置の構成図である。 【図11】本発明の第7の実施の形態例に係わる検体仕
分け装置の構成図である。 【符号の説明】 1…検体投入部、2…搬送ライン、3…仕分けステーシ
ョン、4…格納バッファ、5A,5B…検体詳細仕分け
部、6…検体収納部、6a…検体収納ラック、7…検体
収納ラック移載部、8…空ラック供給部、9…収納ラッ
ク搬送部、10…検体、11…検体搬送ラック、30,
30A,30B…チャック部、30a〜30n,30Aa
〜30An,30Ba〜30Bn…チャッキングハン
ド、31…チャック保持部材、32…垂直保持部材、3
3…水平保持部材、34…支持架台、40…仕分けステ
ーション制御部、41…外部インタフェース部、42…
処理部、43…移載制御部、43A…A側移載制御部、
43B…B側移載制御部、44…チャッキングインタフ
ェース部、44A…A側移載制御インタフェース部、4
4B…B側移載制御インタフェース部、45…水平垂直
移動制御部、46…水平垂直移動制御インタフェース
部、47…搬送ラック制御、48…搬送ラック制御イン
タフェース部、50…仕分け情報指示処理部
け装置の全体構成図である。 【図2】図1の仕分けステーションの詳細構成図であ
る。 【図3】図2の仕分けステーションの動作を制御する仕
分けステーション制御部の機能構成図である。 【図4】本発明の第2の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の全体構成図である。 【図5】本発明の第3の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の全体構成図である。 【図6】図5の仕分けステーションの詳細構成図であ
る。 【図7】図6の仕分けステーションの動作を制御する仕
分けステーション制御部の機能構成図である。 【図8】本発明の第4の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の構成図である。 【図9】本発明の第5の実施の形態例に係わる検体仕分
け装置の構成図である。 【図10】本発明の第6の実施の形態例に係わる検体仕
分け装置の構成図である。 【図11】本発明の第7の実施の形態例に係わる検体仕
分け装置の構成図である。 【符号の説明】 1…検体投入部、2…搬送ライン、3…仕分けステーシ
ョン、4…格納バッファ、5A,5B…検体詳細仕分け
部、6…検体収納部、6a…検体収納ラック、7…検体
収納ラック移載部、8…空ラック供給部、9…収納ラッ
ク搬送部、10…検体、11…検体搬送ラック、30,
30A,30B…チャック部、30a〜30n,30Aa
〜30An,30Ba〜30Bn…チャッキングハン
ド、31…チャック保持部材、32…垂直保持部材、3
3…水平保持部材、34…支持架台、40…仕分けステ
ーション制御部、41…外部インタフェース部、42…
処理部、43…移載制御部、43A…A側移載制御部、
43B…B側移載制御部、44…チャッキングインタフ
ェース部、44A…A側移載制御インタフェース部、4
4B…B側移載制御インタフェース部、45…水平垂直
移動制御部、46…水平垂直移動制御インタフェース
部、47…搬送ラック制御、48…搬送ラック制御イン
タフェース部、50…仕分け情報指示処理部
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(56)参考文献 特開 平5−142232(JP,A)
特開 平4−104058(JP,A)
特開 平2−306165(JP,A)
特開 平9−236608(JP,A)
特開 平4−9668(JP,A)
特開 平8−86787(JP,A)
特開 昭55−117964(JP,A)
特開 平7−229904(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 35/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 複数本の検体を収納して同時に搬送する検
体搬送ラックと、前記搬送ラックを搬送する搬送ライン
と、前記搬送ラインの両側に対称的に配置された検体格
納部と、前記搬送ラインの近辺に設けられて、前記搬送
ラインと直交するように上方に設ける水平保持部材と前
記水平保持部材に係合して水平方向に移動可能に設ける
垂直保持部材と前記垂直保持部材に係合して垂直方向に
移動可能に設けるチャック保持部材とからなり検体搬送
ラックから検体を抜き取り検体格納部側に移動させる仕
分けステーションと、前記仕分けステーションを制御す
る制御部を備えた検体仕分け装置において、前記仕分け
ステーションは、前記検体搬送ラックに収納し得る検体
数に対応して設けられた複数のチャッキングハンドによ
り前記検体搬送ラックから仕分け対象検体を抜き取って
検体詳細仕分け部側に移動させるチャック部を二つ有す
る仕分けステーションであり、前記二つのチャック部の
うち一方が搬送ライン上の検体搬送ラックに対向してい
るときもう一方は前記検体詳細仕分け部あるいはバッフ
ァ格納部に対向するように予め定められた間隔で一体に
設けられた仕分けステーションと、前記搬送ライン上の
検体搬送ラックに対向しているチャック部に対して検体
抜き取り指令を与えたときもう一方のチャック部には抜
き取った検体の前記検体詳細仕分け部あるいは前記バッ
ファ格納部への格納指令を与え、前記仕分けステーショ
ンが仕分けのためにそれぞれ異なる対向位置に移動した
とき前記検体の抜き取りを行なったチャック部には検体
の格納指令を、前記格納を行なったチャック部には検体
の抜き取り指令を与えるとともに順次下流の仕分けステ
ーションに前記検体搬送ラックの搬送制御をおこなう制
御部を設けて構成したことを特徴とする検体仕分け装
置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30907099A JP3424623B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 検体仕分け装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30907099A JP3424623B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 検体仕分け装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003044208A Division JP2003232798A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 検体仕分け装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001124786A JP2001124786A (ja) | 2001-05-11 |
JP3424623B2 true JP3424623B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=17988529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30907099A Expired - Fee Related JP3424623B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 検体仕分け装置 |
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