JP3423420B2 - 点集光レンズ及びこれを用いた太陽光集光装置 - Google Patents

点集光レンズ及びこれを用いた太陽光集光装置

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JP3423420B2 JP17119794A JP17119794A JP3423420B2 JP 3423420 B2 JP3423420 B2 JP 3423420B2 JP 17119794 A JP17119794 A JP 17119794A JP 17119794 A JP17119794 A JP 17119794A JP 3423420 B2 JP3423420 B2 JP 3423420B2
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南 俊生
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば太陽集光炉等に
好適に使用される新規な構造の点集光レンズ、及びその
集光レンズを用いた太陽光集光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光を集光させて、光エネルギーを取
り出す太陽集光炉としては、反射型、直達型など種々の
タイプのものが提案されている。反射鏡を利用した反射
型の太陽炉は、エネルギーロスが多い上に、光エネルギ
ーの集光点での作業が困難であり、また太陽の追尾制御
も困難で、設備自体も大係りとなり、莫大な設備コスト
がかかるなどの問題点を有している。
【0003】そこで、本発明者は、光学レンズを用い
て、太陽光を1点に集光させて利用する方法を種々検討
したが、従来の凸レンズを使用する方法では、凸レンズ
自体が構造上、上下対称の凸状曲面を有しているために
入光に対する反射率が高く、入光の透過効率が悪くなる
という欠点に加えて、焦点にバラツキがあり、理論通り
1点に集まらないという欠点があった。
【0004】また、このような凸レンズを用いた方法で
は、太陽光を広い範囲にわたって入光させようとすれ
ば、凸レンズの形状から大径となり、そのため中央部が
分厚くなってしまい、強度の面からいっても実際の使用
はできないものになってしまう。
【0005】そこで、このような問題点を解決するた
め、特開昭62−225851号には、凸レンズの入光
面を反射率の少ない平坦にして、凸レンズの肉圧を薄肉
にした複数の扇型切片を同心円状に接合させて、大径の
レンズを形成して、太陽光を集束する方法が提案されて
いるが、やはり凸レンズの焦点に太陽光を集束するもの
であるために焦点のバラツキが無視できず、太陽光を1
点に集光させて熱エネルギーとして取り出すには充分な
ものとはいえなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の事情に
鑑みてなされたものであって、入光線の透過効率が良
く、エネルギーロスが殆どなく、大径のものでも容易に
作製でき、入光した光束を従来には存在しなかった集光
点(従来の焦点ではなく、計算によって定めた点)に正
確に集めることができる新規な構造の点集光レンズ、こ
の新規な構造の点集光レンズを用いて構成された太陽光
集光装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された本発明は、次のような構造上の特徴を備え
ている。
【0008】請求項1の点集光レンズは、媒質の入光面
を平坦面とし、集光連立方程式によって求められる傾斜
角度を、レンズの中心部から外側に向かう微小区間の全
体に亘って連続形成された、媒質の出光面を集光曲面と
した同心状に分割された複数のレンズセグメントを、平
坦面を入光側にして周囲より中心部が漸次段階状に陥む
ように結合させて、全体としてパラボラ状に形成されて
いる。ここで、集光曲面とは、本発明者によって案出さ
れた後述する集光連立方程式を充す、全反射の臨界角よ
りも小さい傾斜角度がレンズの中心部から外側に向かう
微小区間に連続的に形成したものである。
【0009】請求項2の太陽光集光装置は、請求項1で
提案された新規な構造の点集光レンズと、本発明者によ
って案出された、新規な構造の平行光束レンズとを組み
合わせて構成されており、上記点集光レンズは、その中
心軸が太陽の中心軸と合致するように、太陽の移動に追
尾して移動する構成とされ、上記平行光束レンズは、そ
の入光面を、上記点集光レンズの集光点から距離の等し
い球面として形成し、かつ出光面を、任意の微小区間に
おける傾斜角度が、全反射の臨界角度よりも小さい、後
述する集光連立方程式の解を充たすように連続的に形成
されている。
【0010】
【作用】本発明によれば、平行光束をレンズ入光面より
入光させると、平行光束はレンズの入光面に対して直角
に入光するため反射率は殆どなくレンズ内を直進し、レ
ンズ出光面に至るが、この出光面は集光曲面となってい
るので、出光面より出た光束は、1点(従来の焦点では
ない集光点)に集光する。
【0011】この集光曲面は、全反射の臨界角度よりも
小さい次のような集光方程式(1)〜(3)を充す傾斜
角度を有した出光面を連続して形成した構造になってい
る。
【0012】図1において、点集光レンズLの中心を通
り入光面Nに対して直角に引かれる垂線となる集光軸線
Xと、集光曲面(出光面S)上の任意の点Kから入光面
Nと平行に引かれる水平線Yが集光軸線Xと直角に交わ
る交点をOKとし、点Kと集光点Tとを結ぶ線Zと集光
軸線Xとの成す角度をAKとすると、図3に示すような
関係が成り立つ。
【0013】点OKと点Kの間の半径距離をrk、点OK
と集光点Tとの焦点距離をdkとすると、半径距離rkと
焦点距離dkと角度Akとの間には次の関係式が成り立
つ。
【0014】AK=tan-1(rk/dk) ・・・(1) 図4は、出光面S上の任意の点Kについての集光曲面の
傾斜角度θxkを求めるための説明図であるが、スネル
の法則より光の通る媒体(ここでは、レンズと空気)の
屈折率をN1、N2とし、入射角をθ1k、屈折角θ2
kとすると、次の関係式が成り立つことが知られてい
る。
【0015】N1sinθ1k=N2sinθ2k、こ
こでレンズをガラスとして、その屈折率をN1=1.4
9、空気の屈折率をN2=1として任意の点Kに当ては
めると、 1.49sinθ1k=sinθ2k ・・・(2)とな
る。
【0016】また幾何学的に解析すると、集光曲面(出
光面S)上の任意の点Kでは、次の関係式が成り立つ。
【0017】θ2k−θ1k=Ak ・・・(3) ここに、上記(1)、(2)、(3)を集光連立方程式
と呼ぶ。
【0018】以上のことより、光学理論上、入光面より
この面に直角に入光した全ての光束は、レンズ内での吸
収分を除けば、反射成分は殆どなくスネルの法則を満足
する屈折角θ2kを充す光路に従って集光点Tと呼ばれ
る1点に集中する。
【0019】ここに、集光曲面は、上述のように焦点を
有する従来の凸レンズとは異なり、その曲面は集光連立
方程式を充す傾斜角度θxkを連続的に形成した出光面
として定義される。
【0020】請求項1においては、入光面を平坦面と
し、出光面を集光曲面としたレンズセグメントを結合さ
せて点集光レンズを形成しているため集光レンズを肉薄
とすることができ、従って従来は不可能と考えられてい
た大径の集光レンズが形成され、更に請求項2の太陽光
集光装置を現実のものに出来る。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る点集光レンズの一実施例
について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明
に係る点集光レンズの一実施例の断面正面図、図2はそ
の点集光レンズの平面図である。
【0022】この点集光レンズLは、入光面Nを面一に
略円形の平坦な面とし、出光面Sを集光曲面としてい
る。この集光曲面は、全反射の臨界角度よりも小さい次
のような集光連立方程式を充す傾斜角度を連続して形成
している。このような形状の点集光レンズLを平凸レン
ズと呼ぶ。点集光レンズLの中心を通り、入光面Nに対
して直角に引かれる集光軸線Xと、集光曲面(出光面
S)上の任意の点Kから入光面Nと平行に引かれる水平
線Yとが直角に交わる交点をOKとし、点Kと集光点T
とを結ぶ線Zと集光軸線Xとの成す角度Akとすると、
図3に示すような関係が成り立つ。
【0023】すなわち、点OKと点Kの間の半径距離を
rk、点OKと集光点Tとの焦点距離をdkとすると、半
径距離rkと焦点距離dkと角度Akとの間には次の関係
式が成り立つ。 AK=tan-1(rk/dk) ・・・(1) 従って、集光曲面(出光面S)上の中心と、それ以外の
任意の点をn個とれば、集光面は次のようになる。
【0024】 A0=tan-1(r0/d0) A1=tan-1(r1/d1) ・ ・ ・ Ak=tan-1(rk/dk) ・ ・ ・ An=tan-1(rn/dn) 図4は、出光面S上の任意の点Kについて、出光面Sk
の傾斜角度をθxkとした場合の説明図である。
【0025】スネルの法則より光の通る媒体(ここで
は、レンズと空気)の屈折率をN1、N2とし、入射角
をθ1、屈折角をθ2とすると、次の関係式が成り立つ
ことが知られている。
【0026】N1sinθ1=N2sinθ2、 ここでレンズをガラスとしてその屈折率をN1=1.4
9、空気の屈折率をN2=1として任意の点Kを含む微
小区間に当てはめると、1.49sinθ1k=sin
θ2k ・・・(2)となる。従って、集光曲面(出光面
S)上に、任意の点をn個とれば、次のようになる。
【0027】 1.49sinθ10=sinθ20 1.49sinθ11=sinθ21 ・・1.49sinθ1k=sinθ2k ・・1.49sinθ1n=sinθ2n また幾何学的に解析すると、集光曲面(出光面S)上の
任意の点Kについて、次の関係式が成り立つ。
【0028】θ2k−θ1k=Ak ・・・(3) したがって、集光曲面(出光面S)上の任意の点をn個
とれば、次のようになる。 θ20−θ10=A0=
tan-1(r0/d0) θ21−θ11=A1=tan-1(r1/d1) ・・θ2k−θ1k=Ak=tan-1(rk/dk) ・・θ2n−θ1n=An=tan-1(rn/dn) ここに、上記連立方程式(1)、(2)、(3)を集光
方程式と呼ぶ。
【0029】任意の点Kでの求める水平線とレンズ面S
kとの成す角度をθxkとすると、これが、レンズの出光
面における傾斜角度となるが、図4より幾何学的に解析
すると、θxk=θ1kとなる。 ・・・(4) 従って、上記任意の点Kにおいて、上記集光連立方程式
(1)〜(3)をθ1kについて解けば、(4)より任
意の点Kにおける水平線とレンズ面Skとの成す角度θ
xkを求めることが出来る。
【0030】次に、例えば太陽光集光装置等に使用され
る大径(直径約22mを想定している)の本発明に係る
点集光レンズについて説明する。
【0031】図5は、ドーム状の点集光レンズLの平面
図である。このドーム状の点集光レンズLは、平面視蜘
蛛の巣形状、正面視ドーム状段階断面形状のフレームF
…と、このフレームF…の下部に装着される円形レンズ
セグメントL0と複数の略扇形レンズセグメントL1…
とから成る点集光レンズ本体Hと、を備えている。
【0032】点集光レンズ本体Hは、入光面N…を平坦
面とし、出光面S…を集光曲面とした同心状に分割され
た円形レンズセグメントL0と複数の略扇形レンズセグ
メントL1…を、平坦面を入光面側にして、中心部より
周囲が漸次段階状に突出するように結合させて、全体と
してドーム状に形成されている。この複数の略扇形レン
ズセグメントL1…は点集光レンズ本体Hの中心から外
側にいくほど分厚くなる傾向がある。
【0033】フレームF…は金属で作製されており、例
えばチタン合金、鋼鉄等が用いられるが、耐久性、比重
及び防錆性の面からチタン合金等が好ましい。円形レン
ズセグメントL0と複数の略扇形レンズセグメントL1
…の各々は上述の集光方程式で求められた集光曲面で出
光面S…が形成されており、太陽光線等の平行光束はレ
ンズ入光面N…より入光されるとレンズ内を透過し、出
光面S…より出た光束は集光点Tに集光される。
【0034】図6は、集光点Tを点集光レンズLの中心
軸上より偏在させたドーム状の点集光レンズLの断面正
面図である。点集光レンズLの集光曲面(出光面S)は
上述の集光連立方程式を解いて求めたものであるため、
集光点Tを図7のように遍在させることもできる。即
ち、集光点Tを予め設定し、出光面Sからの出光線を集
光点Tに集めるように集光曲面(出光面S)を集光連立
方程式を解いて求めたレンズ面の水平線に対する角度に
形成すればよい。これにより、集光点Tを集光連立方程
式の成り立つ任意の位置に定めることが出来る。
【0035】図7は、本発明に係るいわゆるパラボラ状
の点集光レンズLの一実施例を示す断面正面図である。
このパラボラ状点集光レンズLは、平面視蜘蛛の巣形
状、正面視パラボラ状段階断面形状のフレームF…と、
このフレームF…の下部に装着される円形レンズセグメ
ントL0と複数の略扇形レンズセグメントL1…とから
成る点集光レンズ本体Hと、を備えている。フレームF
…の材質は上述のドーム形と同様にチタン合金等が好ま
しい。
【0036】点集光レンズ本体Hは、入光面N…を平坦
面とし、出光面S…を集光曲面とした同心状に分割され
た円形レンズセグメントL0と複数の略扇形レンズセグ
メントL1…を、平坦面を入光側にして周囲より中心部
が漸次段階状に陥むように結合させて、全体としてパラ
ボラ状に形成されている。複数の略扇形レンズセグメン
トL1…は、点集光レンズ本体Hの中心から外側にいく
ほど分厚くなる傾向がある。
【0037】このパラボラ状点集光レンズLも、ドーム
状点集光レンズLと同様、円形レンズセグメントL0と
複数の略扇形レンズセグメントL1…の各々は上述の集
光方程式で求められた集光曲面で出光面S…が形成され
ており、太陽光線等の平行光束はレンズ入光面N…より
入光されるとレンズ内を透過し、出光面S…より出た光
束は集光点Tに集光される。
【0038】図8は、上述のいわゆるドーム状の点集光
レンズLを太陽光集光装置に集光手段として使用した場
合を示す要部断面正面図である。この太陽光集光装置
は、上記ドーム状の点集光レンズLと、点集光レンズL
を所定の位置に装着する支持部材10と、この支持部材
10の下部をその上部に連結する支柱20と、上記点集
光レンズLの集光曲面(出光面S)から出光された光線
を平行な光束(断面円形)に変えるための本発明者によ
って別に提案された平行光束レンズL10と、集光曲面
(出光面S)を有する小径の本発明の点集光レンズL1
1と、小径の平行光束レンズL12と、平行光束を反射
して方向を変えるミラーMと、集光曲面(出光面S)を
有する小径の点集光レンズL13とを備えている。
【0039】ドーム状の点集光レンズLは、上述のよう
に構成されており、円形レンズセグメントL0と複数の
略扇形レンズセグメントL1…は各々大形となるので比
較的比重の小さい有機レンズ(例えば、樹脂、プラスチ
ック等)で形成される。例えばメタクリル樹脂であるパ
ラグラス(商品名)等で形成してもよい。平行光束レン
ズL10は、点集光レンズLによって集められた光線を
集光点Tの手前で入光し、平行な光束とするためのもの
であるが、高熱がかかるため、無機レンズ(例えばガラ
ス等)で形成されるのが好ましい。ここで、この平行光
束レンズをその形状から円凹レンズと呼ぶ。
【0040】本発明の小径の点集光レンズL11と小径
の平行光束レンズL12は、上記平行光束を更に絞って
細くするためのものである。この点集光レンズL11も
高熱がかかるため無機レンズ(例えばガラスやパイレッ
クス(登録商標)等)として形成されるのが好ましく、
更に小径の平行光束レンズL12は石英や水晶で形成さ
れるのが好ましい。
【0041】ミラーMは平行光束レンズL10からの平
行光束を他の方向へ反射させるためのもので、小径の点
集光レンズL13はその光束を更に絞って利用するため
のものである。このようにミラーMを使って、集光した
光線をいろいろな角度に反射させ、いろいろな用途に利
用できる。Cは、入光線を制限するためと、塵とかほこ
りによる入光面N…の汚れを防ぐためのカーテンであ
る。
【0042】太陽光線を集光する際は、太陽光集光装置
の点集光レンズLの入光面N…は常に太陽の中心軸と集
光レンズLの中心軸が合致するように、即ち太陽光集光
装置は太陽を追尾するように構成されている。従って太
陽光は、点集光レンズLの入光面N…に対して垂直に点
集光レンズL内に入光し、集光曲面(出光面S)から出
光され集光点Tに集まる。
【0043】この光束を集光点Tの手前で、平行光束レ
ンズL10によって平行光束に変化させる。この平行光
束レンズL10の出光面Sも集光曲面のようにして算出
された面である。図9は、平行光束レンズL10の出光
面S上の任意の点Kでのレンズ光出光面Sk の角度を求
めるための説明図である。
【0044】平行光束レンズL10は、中心(点集光レ
ンズLの集光点T)から距離の等しい球面を入光面Nと
し、この入光面Nより球面の中心に向けて入光させた光
束を平行光束として取り出すようにしたものである。入
光面Nは入射光線を直角に入光するように形成されてい
る。従って、この出光面S上の任意の点Kにおいても上
述の集光連立方程式が成り立つ。
【0045】即ち、AK=tan-1(rk/dk) ・・・1.49sinθ1k=sinθ2k ・・・θ2k−θ1k=Ak ・・・(3)の集光連立方程
式が成り立つ。
【0046】ここに、任意の点Kでの求める水平線とレ
ンズ面Sk との成す角度をθxk とすると、幾何学的に
解析すれば、θxk=θ2kとなる。従って、集光連立方
程式(1)〜(3)をθ2kについて解けば、(4)よ
り、任意の点Kでの水平線とレンズ面Sk との成す角度
θxk を求めることが出来る。
【0047】図10は、点集光レンズL1と平行光束レ
ンズL10との関係を模式的に表した説明図である。点
集光レンズL1の入光面Nに入光した光線は、レンズL
1内を透過し、出光面S1、S2、S3から所定の角度
で屈折出光され、平行光束レンズL10の入光面N1、
N2、N3に各々直角に入光する。そしてレンズL10
内を透過し出光面S1、S2、S3から所定の角度で屈
折出光され、平行な光束となる。
【0048】
【発明の効果】本発明の点集光レンズによれば、以下に
示す効果を奏する。
【0049】請求項1の点集光レンズによれば、媒質の
入光面で入光線を反射するということが殆どなく、入光
線の透過効率が良く、エネルギーのロスが小さい状態で
入光線が点集光レンズ内を透過でき、更に入光した光束
はスネルの法則によって定まる光路に向かわせることが
できるため、1点の集光点に正確に集めることができ
る。
【0050】またこの点集光レンズによれば、薄肉に形
成された複数のレンズセグメントを組み合わせた、大径
で薄型、軽量な点集光レンズを作製することが出来る。
【0051】請求項2に記載の太陽光集光装置によれ
ば、薄肉に形成された複数のレンズセグメントを組み合
わせた、大径で薄型、軽量な点集光レンズを備えた、エ
ネルギーロスがなく、クリーンな太陽集光炉が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】点集光レンズの基本構造を示す縦断面正面図で
ある。
【図2】点集光レンズの基本構造を示す平面図である。
【図3】出光面(集光曲面)上の任意の点と集光点との
関係を示す説明図である。
【図4】出光面(集光曲面)上の任意の点についての出
光面の傾斜角度を求めるための説明図である。
【図5】ドーム状の点集光レンズの平面図である。
【図6】ドーム状の点集光レンズの断面正面図である。
【図7】本発明に係るパラボラ状点集光レンズの一実施
例を示す縦断面正面図である。
【図8】ドーム状の点集光レンズを備えた太陽光集光装
置の要部断面正面図である。
【図9】本発明の平行光束レンズの出光面上の任意の点
についての出光面の傾斜角度を求めるための説明図であ
る。
【図10】点集光レンズと平行光束レンズとの関係を模
式的に表した説明図である。
【符号の説明】
L 点集光レンズ N 入光面 S 出光面 L0 レンズセグメント L1 レンズセグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 593019124 中井 宏行 三田市弥生が丘1丁目3番 2番館1209 号 (73)特許権者 594124373 南 俊生 大阪市西淀川区佃5丁目12番地5−501 号 (73)特許権者 594124384 乾 博行 京都市山科区小山一石畑4−43 (72)発明者 乾 政信 京都市伏見区日野谷寺町58番地の10 (56)参考文献 特開 昭62−225851(JP,A) 特開 昭60−129704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 3/08 G02B 13/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入光面を平坦面、出光面を集光曲面とした
    同心状に分割された複数のレンズセグメントを、平坦面
    を入光面側にして周囲側より中心部側が漸次段階状に陥
    むように結合させて、全体としてパラボラ状に形成さ
    れ、平行な光束を上記入光面より入光させたとき、上記
    出光面からは集光点として1点に集束する光束を取り出
    す構造とした点集光レンズであって、 上記複数のレンズセグメントの集光曲面は、任意の点K
    を含む微小区間における傾斜角度θ1kが、全反射の臨
    界角度よりも小さい、次の集光連立方程式(1)〜
    (3) Ak=tan−1(rk/dk)・・・(1) N1sinθ1k=N2sinθ2k ・・・(2) θ2k−θ1k=Ak ・・・(3) (ここに、Akは出光面上の任意の点Kと集光点Tとを
    結ぶ直線と、集光軸線Xとの成す角度、rkは出光面上
    の任意の点Kから集光軸線X上の対応した点Okまでの
    距離、dkは集光軸線上で点Okから上記集光点Tまで
    の距離、N1はレンズの媒質の屈折率、N2はレンズの
    外側空間の屈折率、θ1k、θ2kは点Kにおける光の
    入射角、屈折角を示している)の解を充たす出光面を、
    それぞれのレンズセグメントが有するようにして、レン
    ズの中心部から外周部の全体に亘って形成していること
    を特徴とする点集光レンズ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の点集光レンズと、 この点集光レンズの集光点よりも手前に配設され、上記
    点集光レンズの上記集光曲面より出光された光束を平行
    光束に変化させる平行光束レンズとを備えて構成された
    太陽光集光装置であって、 上記点集光レンズは、その中心軸が太陽の中心軸と合致
    するように、太陽の移動に追尾して移動する構成とさ
    れ、 上記平行光束レンズは、 その入光面を、上記点集光レンズの集光点から距離の等
    しい球面に形成し、かつその出光面を、任意の点Kを含
    む微小区間における傾斜角度θ2kが、全反射の臨界角
    度よりも小さい、次の集光連立方程式(1)〜(3) Ak=tan−1(rk/dk)・・・(1) N1sinθ1k=N2sinθ2k ・・・(2) θ2k−θ1k=Ak ・・・(3) (ここに、Akは出光面上の任意の点Kと集光点Tとを
    結ぶ直線と、集光軸線Xとの成す角度、rkは出光面上
    の任意の点Kから集光軸線X上の対応した点Okまでの
    距離、dkは集光軸線上で点Okから上記集光点Tまで
    の距離、N1はレンズの媒質の屈折率、N2はレンズ外
    空間の屈折率、θ1k、θ2kは点Kにおける光の入射
    角、屈折角を示している)の解を充たすようにして、レ
    ンズの中心部から外周部の全体に亘って形成しているこ
    とを特徴とする太陽光集光装置。
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