JP3423076B2 - 船外機の排気通路シール構造 - Google Patents

船外機の排気通路シール構造

Info

Publication number
JP3423076B2
JP3423076B2 JP19457794A JP19457794A JP3423076B2 JP 3423076 B2 JP3423076 B2 JP 3423076B2 JP 19457794 A JP19457794 A JP 19457794A JP 19457794 A JP19457794 A JP 19457794A JP 3423076 B2 JP3423076 B2 JP 3423076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
cooling water
expansion chamber
communication hole
return pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19457794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0840382A (ja
Inventor
敦 五十川
Original Assignee
ヤマハマリン株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤマハマリン株式会社 filed Critical ヤマハマリン株式会社
Priority to JP19457794A priority Critical patent/JP3423076B2/ja
Publication of JPH0840382A publication Critical patent/JPH0840382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3423076B2 publication Critical patent/JP3423076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2590/00Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines
    • F01N2590/02Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications
    • F01N2590/021Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for marine vessels or naval applications for outboard engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/20Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine
    • F01P3/202Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine for outboard marine engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、小型船舶に搭載される
船外機の排気通路内に冷却水通路から漏れた水が侵入す
るのを防ぐためのシール構造に関し、特に、袋状に形成
されて触媒が収納された膨張室と、該膨張室から一旦上
方に延びた後逆U字状に屈曲して下方に延びる折り返し
部が形成された排気通路を有する船外機の排気通路シー
ル構造に関する。 【0002】 【従来の技術】小型船舶に搭載される船外機では、通
常、トップカウルとアッパーケースとロアーケースによ
り船外機全体のハウジングが形成され、トップカウルと
アッパーケースの間にエキゾーストガイドが配設されて
いて、クランク軸が縦方向となるように配置されたエン
ジンがエキゾーストガイドの上面でトップカウル内に搭
載され、該エンジンにより駆動軸,シフト変換ギアおよ
び推進軸を介して回転駆動される推進機(スクリュー)
がロアーケースに軸支されている。 【0003】このような船外機におけるエンジンからの
排気通路については、排気ガスがアッパーケース内を通
って水面下のロアーケースから機外に排出されるよう
に、エンジンから下方に延びてその末端がロアーケース
内に開口されているが、排気騒音を効果的に低減した
り、排気ガスを浄化する触媒の設置スペースを確保した
りするためには、排気通路をできるだけ長くとることが
必要となってくる。 【0004】ところが、従来の船外機では、排気通路は
単にエンジンから上下方向に延びる構造であることか
ら、船外機自体を大型化することなく排気通路をそのま
ま延長するには限界があり、また、排気通路内に触媒を
設置した場合、船体の姿勢によっては排気通路の下方か
ら侵入した水が触媒に接触することとなって、特に海水
の場合にはそれにより触媒の浄化性能が著しく劣化する
という問題を生じる。 【0005】そこで、船外機自体を大型化することなく
コンパクトなものとした上で上記のような問題を解決す
べく、船外機の排気通路を、エンジン下方のエキゾース
トガイド下面に触媒を収納した袋状の膨張室を形成し、
該膨張室から一旦上方に延びた後下方に屈曲して延びる
折返し部をハイライザーとリターンパイプにより形成す
ると共に、該折返し部を船体幅方向に配置するというも
のが本出願人により提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、船外機で
は、ポンプによって連続的に汲み上げた水(海水)を冷
却水としてエンジンに供給した後アッパーケース内に落
下させてから機外に排出することによってエンジンおよ
び排気通路の冷却を行っているが、そのための冷却水通
路は、エンジンに冷却水を供給するための通路或いはエ
ンジンから冷却水を排出するための通路の何れについて
も、エキゾーストガイドに形成されたそれぞれの冷却水
通路を介してエキゾーストガイド上方の冷却水通路とエ
キゾーストガイド下方の冷却水通路が接続されることに
よって形成されている。 【0007】そのため、エキゾーストガイド上方にハイ
ライザーを配置すると共にエキゾーストガイド下方に触
媒を収納した袋状の膨張室を配置したような船外機で
は、エキゾーストガイドに形成された冷却水ジャケット
の流出孔とハイライザーに形成された冷却水ジャケット
の流入孔との接続部が、エキゾーストガイド上面とハイ
ライザー下面の合面によってシールされるような構造と
なっている。 【0008】ところが、エンジンに冷却水を供給するた
めの冷却水通路では、ポンプで冷却水が押し上げられて
いて通路内の水圧が比較的高いため、エキゾーストガイ
ド上面とハイライザー下面の合面によるシール部分の隙
間から冷却水の漏れるという虞があり、当該部分から漏
れた冷却水が排気通路(エキゾーストガイドの膨張室連
通孔)を通って膨張室内に侵入すると、膨張室が袋状で
あるため侵入した水が抜けずに溜まり、また、侵入した
冷却水(海水)によって膨張室内に収納されている触媒
の浄化性能が劣化するという問題が生じる 【0009】本発明は、上記のような船外機の持つ不都
合を解消することを目的としており、より具体的には、
エキゾーストガイド上方にハイライザーが配置されると
共にエキゾーストガイド下方に触媒を収納した袋状の膨
張室が配置されている船外機において、冷却水通路の接
続部分からの水漏れによる膨張室内への海水の侵入を防
いで、海水との接触による触媒の浄化性能の劣化を防止
することができる船外機の排気通路シール構造を提供す
ることを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、トップカウルとアッ
パーケースの間に配設されたエキゾーストガイドに膨張
室連通孔とリターンパイプ連通孔と冷却水通路が形成さ
れていると共に、エキゾーストガイドの上方で逆U字状
に屈曲して形成されたハイライザーが、膨張室連通孔と
リターンパイプ連通孔を介して、エキゾーストガイドの
下方で袋状に形成されて触媒が収納されている膨張室
と、エキゾーストガイドから下方に延びるリターンパイ
プとにそれぞれ接続されており、逆U字状ハイライザー
の少なくとも内周部に冷却水通路が形成されている船外
機において、ハイライザー内周部の冷却水通路の流入孔
に連通するように膨張室連通孔とリターンパイプ連通孔
の間に開口されているエキゾーストガイド冷却水通路の
流出孔を、エキゾーストガイドとハイライザーの合面
で、膨張室連通孔よりもリターンパイプ連通孔に近く配
置すると共に、該流出孔と膨張室連通孔の間でエキゾー
ストガイド上面に、合面から凹んだ溝を形成することを
特徴とするものである。 【0011】 【作 用】上記のような構成によれば、エキゾーストガ
イドとハイライザーの合面において、ハイライザー内周
部の冷却水通路の流入孔とエキゾーストガイド側の流出
孔との接続シール部分から冷却水が漏れたとしても、当
該部分から漏れた水はエキゾーストガイドとハイライザ
ーの合面を伝ってリターンパイプ連通孔に侵入すること
はあるが、膨張室連通孔との間には合面から凹んだ溝が
形成されているため、合面を伝って膨張室連通孔に漏れ
た水が侵入することが防がれる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の船外機の排気通路シール構造
の実施例について図面に基づいて説明する。 【0013】船外機1は、図1に示すように、船体の後
尾板2に固定されたクランプブラケット3に上下方向に
揺動自在に枢着されているスイベルアーム4に対して、
上下2つのダンパー部材5a,5bを介して弾性支持さ
れているもので、トップカウル6とアッパーケース7と
ロアーケース8によりそのハウジングが形成されてい
て、トップカウル6内にはエンジン9が収納され、ロア
ーケース8にはエンジン9によって回転駆動される推進
機(スクリュー)10が軸支されている。 【0014】エンジン9を収納するトップカウル6は、
アッパーカウル6aとボトムカウル6bからなり、ボト
ムカウル6bとアッパーケース7の間には、トップカウ
ル6内とアッパーケース7内を仕切るようにエキゾース
トガイド11が配設されており、エンジン9はエキゾー
ストガイド11の上面に搭載されていて、エキゾースト
ガイド11の上面周縁部にはボトムカウル6bが、下面
周縁部にはアッパーケース7がそれぞれボルト締めによ
り固着されている。 【0015】トップカウル6内に搭載されているエンジ
ン9は、各気筒に共通するクランク軸12を縦置きに配
置したもので、3対の気筒9aが、図4に示すように、
それぞれVバンクをなすように配置されており、縦方向
に重なった3つの気筒の各排気ポートはそれぞれ合流し
た後、エンジン下面に形成された一対の排気口9bに導
出されている。 【0016】垂直方向に置かれたクランク軸12の下端
の出力部12aにはアッパーケース7内を垂直方向に縦
断する駆動軸15の上端が結合されており、駆動軸15
の下端には、ロアーケース8に軸支されてその後端に推
進機10がスプライン結合されている推進軸16のシフ
ト変換ギア部16aに噛合するかさ歯車15aが結合さ
れていて、駆動軸15の途中には、図2に示すように、
駆動軸15に連動して作動する冷却水ポンプ17が配設
されている。 【0017】トップカウル6のボトムカウル6bとアッ
パーケース7の間に配設されているエキゾーストガイド
11は、アルミ合金を材料として金型鋳造により製造さ
れるもので、図5に示すように、その上面には上部側の
ダンパー部材5aを取付けるための取付座11aが形成
されており、取付座11aの後部にはエンジン9の一対
の排気口9bに連通する一対の排気孔11bが形成さ
れ、排気孔11bの後方には、その一側に膨張室連通孔
11cが、他側にリターンパイプ連通孔11dがそれぞ
れエキゾーストガイド11を上下に貫通して形成されて
いる。 【0018】また、エキゾーストガイド11には、膨張
室連通孔11cとリターンパイプ連通孔11dの周囲を
囲むように冷却水ジャケット11eが、また、取付座1
1aの下方で排気孔11bの片側に沿うように冷却水ジ
ャケット11mが、それぞれエキゾーストガイド11内
に形成された閉空間として設けられ、冷却水ジャケット
11eと冷却水ジャケット11mとは仕切壁によって仕
切られている。 【0019】エキゾーストガイド11の下面には、一対
の排気孔11bと膨張室連通孔11cを覆うように袋状
のカバー体18が配設され、カバー体18の外部側方に
リターンパイプ19が配設されていて、カバー体18と
リターンパイプ19は、図7に示すように、それぞれの
側壁の対向する部分が共通の境界壁となるように、アル
ミ合金により金型鋳造で一体的に形成されている。 【0020】カバー体18とリターンパイプ19の上端
周縁には、両方に連続して周縁フランジ部18aが形成
されており、周縁フランジ部18aがエキゾーストガイ
ド11の下面にボルト締めされることによって、カバー
体18およびリターンパイプ19はエキゾーストガイド
11の下面に取付けられている。 【0021】なお、本実施例では、図7に示すように、
カバー体18とリターンパイプ19が一体的に形成され
ているが、このような構成に限らず、図8に示すよう
に、カバー体18とリターンパイプ19を別体的に形成
することも可能である。 【0022】何れにしても、袋状のカバー体18がエキ
ゾーストガイド11の下面に取付けられることによって
その内方に閉空間をなす膨張室20が形成されると共
に、エキゾーストガイド11の一対の排気孔11bには
排気熱により溶損しないような耐熱ステンレス鋼からな
る排気管21がそれぞれ接続されていて、各排気管21
は何れも膨張室20内に突出開口されている。 【0023】膨張室20内には、更に排気管21の後方
に位置して、円筒状の触媒22が、前後方向および幅方
向において下方にいくほど船外機の縦方向の中心線に近
づくように、エキゾーストガイド11に対して傾斜した
状態で、その上部が膨張室連通孔11c内に嵌入されて
いて、溶接等により触媒22の上部外周に斜めに固着さ
れたリング状のフランジ23を介して、エキゾーストガ
イド11下面の膨張室連通孔11c周縁部にボルト締め
により固着されている。 【0024】また、触媒22のエキゾーストガイド11
に対する傾斜状態に対応して、図1に示すように、カバ
ー体18の後側壁には段部18bが形成されていて、触
媒22がカバー体18に接触することがないように、カ
バー体18と触媒22の間に断熱空間部が形成されてい
る。 【0025】カバー体18の外部側方に位置するリター
ンパイプ19は、下方に延びてアッパーケース7下端に
達し、その下端開口部19aがロアーケース8内に開口
して、ロアーケース8を介して推進機10の後端から外
部に連通しており、また、リターンパイプ19の下端
は、図7に示すように、シール部材37を介してアッパ
ーケース7の下端に支持されていて、これによりアッパ
ーケース7の下端は閉じられている。 【0026】リターンパイプ19の上部には、図2に示
すように、その前方に前部膨張室25が形成され、前部
膨張室25とリターンパイプ19内を連通するようにア
イドル排気口24が開口されていて、これに対応して、
エキゾーストガイド11の後端部には、後部膨張室27
とこれに連通するアイドルホール28が形成されてい
る。 【0027】リターンパイプ19上部の前部膨張室25
とエキゾーストガイド11後端部の後部膨張室27と
は、カバー体18とリターンパイプ19の間にエキゾー
ストガイド11の下面を天壁として形成されたアイドル
通路26により連通されていて、これにより、リターン
パイプ19は、アイドル排気口24,前部膨張室25,
アイドル通路26,後部膨張室27およびアイドルホー
ル28によっても外部に連通している。 【0028】エキゾーストガイド11の上面には、排気
通路の折返し部を形成するために、上流側開口部30a
と上方屈曲部30bと下流側開口部30cにより略逆U
字状に形成されたハイライザー30が、図3に示すよう
に、船体の幅方向に向いて屈曲するように配設されてお
り、ハイライザーの上方屈曲部30bの底面30dはエ
ンジンの最下部の気筒よりも上方に位置していて、上流
側開口部30aは膨張室連通孔11cを介して膨張室2
0に、下流側開口部30cはリターンパイプ連通孔11
dを介してリターンパイプ19にそれぞれ連通してい
る。 【0029】エンジン9の後側下部の外側に位置してエ
キゾーストガイド11の上面に配設されているハイライ
ザー30の上方には、エンジン9のVバンク上部にCD
Iユニット41が配設され、CDIユニット41の上方
でエアー取入口43の近傍にはレギュレーター42が配
設されている。 【0030】ハイライザー30はエンジン出力への影響
ができるだけ小さくなるようにその径および曲げRが設
定されており、上流側開口部30aと上方屈曲部30b
と下流側開口部30cにより囲まれる部分によって、図
9に示すように、エンジン9と反対側に凹陥部30fが
形成されていて、凹陥部30fの底壁30kをエキゾー
ストガイド11の上面に固定するためにボルト35が配
置されている。 【0031】このように、凹陥部30fがエンジン9と
反対側に形成され、この凹陥部30fにハイライザー3
0の中心部を固定するためのボルト35が配置されてい
るため、エンジン9が邪魔になることなくボルト35の
着脱を容易に行うことができる。 【0032】ハイライザー30には、図9に示すよう
に、その排気通路30a,30b,30cの外面を包む
ように、すなわち、図7に示されている排気通路30
a,30b,30cに囲まれた内周側の冷却水ジャケッ
ト30e部分と排気通路30a,30b,30cを囲む
外周側の冷却水ジャケット30e部分とが全て互いに連
通しているように、袋状の冷却水ジャケット30eが形
成されている。 【0033】ハイライザーの冷却水ジャケット30e
は、その底部に開口された各流入孔30g,30h,3
0jによってエキゾーストガイドの冷却水ジャケット1
1eと連通していると共に、その頂部の流出孔に接続さ
れた供給ホース33によって、エンジン9のエキゾース
トマニホールド9dのアウターカバー9eに形成された
冷却水ジャケット9cと連通している。 【0034】ハイライザー30により膨張室20とリタ
ーンパイプ19が接続されることによって、エンジン9
排気口9bから排出された排気ガスは、排気管21を通
って膨張室20で膨張した後、触媒22により浄化され
てから、ハイライザー30を通ってリターンパイプ19
に流れ、通常の走行時にはリターンパイプの下端19a
からロアーケース8内に排出されて推進機10内を通り
水中に排出されるが、アイドル運転時には、アイドル排
気口24から前部膨張室25,アイドル通路26,後部
膨張室27を通ってアイドルホール28から大気中に排
出されることとなる。 【0035】また、エンジンと排気通路を冷却するため
の冷却水通路としては、図2に示すように、冷却水ポン
プ17に接続された供給管31が、カバー体18やリタ
ーンパイプ19の外方でアッパーケース7内を上方に延
びて、図9に示すように、エキゾーストガイド11の底
壁に開口された流入孔11fに接続しており、冷却水ポ
ンプ17によって汲み上げられた冷却水は、流入孔11
fからエキゾーストガイド11内に送給される。 【0036】冷却水ポンプ17からの供給管31が接続
される流入孔11fは、エキゾーストガイド11の前後
方向中央付近の下面に開口されていて、エキゾーストガ
イド下方のカバー部材18やリターンパイプ19によっ
て覆われる部分から外れた箇所に位置している。 【0037】エキゾーストガイド11の流入孔11fに
送給された冷却水は、エキゾーストガイド11内で、エ
ンジン9側へ直接冷却水を供給する第1通路11wと、
エキゾーストガイドの冷却水ジャケット11eに冷却水
を供給する第2通路11vによって分岐され、第1通路
11w側に流れる冷却水は、エキゾーストガイド11内
の水路を通って直接エンジン9の冷却水ジャケット9c
に供給され、第2通路11v側に流れる冷却水は、冷却
水ジャケット11eを経由してハイライザー30に供給
される。 【0038】エキゾーストガイド11内に形成されてい
る冷却水ジャケット11eは、膨張室20の上方を覆
い、膨張室連通孔11cとリターンパイプ連通孔11d
の周囲を囲んで、一つの連通した中空の閉鎖空間として
形成されているもので、エキゾーストガイド11上面に
開口された各流出孔11g,11h,11jは、ハイラ
イザー30側に対向して形成された各流入孔30g,3
0h,30jと接続されるように配置されている。 【0039】第2通路11vにより冷却水ジャケット1
1eに送給された冷却水は、排気孔11b,膨張室連通
孔11c,リターンパイプ連通孔11dおよび膨張室2
0の上方を冷却してから、エキゾーストガイド11上面
の各流出孔11g,11h,11jを通ってハイライザ
ー30に供給される。 【0040】なお、上記の各流出孔11g,11h,1
1jにおいては、膨張室連通孔11cとリターンパイプ
連通孔11dの間に位置してハイライザー30内周部へ
の流入孔30gに連通する流出孔11gが最も流量の多
いメイン通路となり、膨張室連通孔11cより外側で流
入孔30hと連通する流出孔11h,およびリターンパ
イプ連通孔11dより外側で流入孔30jと連通する流
出孔11jとがそれぞれサブ通路となっている。 【0041】エキゾーストガイドの冷却水ジャケット1
1eからハイライザー30に送給された冷却水は、冷却
水ジャケット30eによってハイライザー30を冷却し
た後、冷却水ジャケット30eの頂部から供給ホース3
3を介してエンジン9の冷却水ジャケット9cに供給さ
れ、第1通路11wを経由してエンジン9の冷却水ジャ
ケット9cに直接供給された冷却水と共にエンジン9を
冷却してから、エキゾーストガイド11の冷却水ジャケ
ット11m内に流下する。 【0042】エキゾーストガイド11内に形成されてい
る冷却水ジャケット11mは、膨張室20の上方を覆
い、取付座11aの下方で排気孔11bの片側に沿っ
て、一つの中空の閉鎖空間として形成されているもの
で、冷却水ジャケット11eとは仕切壁によって仕切ら
れている。 【0043】エキゾーストガイドの冷却水ジャケット1
1mに流下した冷却水は、冷却水ジャケット11m内で
取付座11a,排気孔11bおよび膨張室20の上方を
冷却してから、エキゾーストガイド11の下面の側方に
開口された流出孔11n(図5に示す)からカバー体1
8のフランジ部18a周縁に開口された落下孔18d
(図6に示す)を通ってアッパーケース7内に落下し、
アッパーケース7内に溜まって膨張室20やリターンパ
イプ19を冷却してからオーバーフローパイプ34を通
ってロアーケース8から外部に排出される。 【0044】上記のような船外機において、エキゾース
トガイド11上にハイライザー30を安定した状態で取
付けるために、エキゾーストガイド11の上面とハイラ
イザー30の下面に密着する合面が形成されており、エ
キゾーストガイド11に形成された冷却水ジャケット1
1eの各流出孔11g,11h,11jとハイライザー
30に形成された冷却水ジャケット30eの各流入孔3
0g,30h,30jの接続部は、その周囲が何れもエ
キゾーストガイド11とハイライザー30の合面によっ
てシールされる。 【0045】ハイライザー30とエキゾーストガイド1
1の合面には、図9に示すように、排気ガスが漏れるの
が防ぐために、メタルガスケット52が配置されてお
り、エキゾーストガイド11上面の各流出孔11g,1
1h,11jの開口内縁に形成された溝には、水漏れを
防止するためにOリング51が配置されている。 【0046】また、図5に示すように、エキゾーストガ
イド11上面のハイライザー30との合面の周りには、
ハイライザー30をエキゾーストガイド11に固定する
ための各ボルト孔11s,11tが設けられていて、こ
の部分でエキゾーストガイド11とハイライザー30を
ボルト締めすることにより、合面の面圧を上げて合面か
らの水漏れを防いでいる。 【0047】特に、メインとなる流出孔11gの周囲に
形成された合面は、リターンパイプ連通孔11dの周囲
に形成された合面に連続していて、リターンパイプ連通
孔11d側のボルト孔11sの部分での締付力が流出孔
11gの周囲に形成された合面にも及ぼされるため、こ
の合面における水漏れは効果的に防がれる。 【0048】上記のような合面による排気通路のシール
構造において、更に、エキゾーストガイド11上面での
各流出孔11g,11h,11jの周囲をシールする合
面については、図5に示すように、膨張室連通孔11c
より外側で流出孔11hと流入孔30hにより形成され
るサブ通路の周囲をシールする合面が,膨張室連通孔1
1cの周囲に形成された合面から隔離されて島状に孤立
して形成されており、リターンパイプ連通孔11dより
外側で流出孔11jと流入孔30jにより形成されるサ
ブ通路の周囲をシールする合面が,リターンパイプ連通
孔11dの周囲に形成された合面と連続して半島状に形
成されている。 【0049】そして、メインとなる通路の流出孔11g
と流入孔30gにより形成された合面は,膨張室連通孔
11cの周囲に形成された合面とリターンパイプ連通孔
11dの周囲に形成された合面の繋がる部分において、
リターンパイプ連通孔11d周囲の合面と連続して形成
されている一方、膨張室連通孔11c周囲の合面に対し
て、その間に合面から凹んだ溝11kが入り込んでいる
ことにより、直線距離では不連続な状態となっている。 【0050】以上に説明したような船外機による本実施
例では、エンジン9の運転により駆動軸15および推進
軸16を介して推進機10が回転駆動されて船が走行し
ているときに、エンジンから排気ガスは、排気管21か
ら膨張室20内に導入され、ここで膨張した後に触媒2
2で浄化されてハイライザー30,リターンパイプ19
を通り、ロアーケース8の内部を通って推進機10の後
端から水中に排出される。 【0051】その際、エキゾーストガイド11の上方で
船体の幅方向に屈曲したハイライザー30が設けられて
いるため、排気通路の上下方向の寸法を変えることなく
コンパクトに排気通路全体が長く形成されることとなっ
て、排気騒音は効果的に低減される。 【0052】また、船体の走行姿勢により船外機に対す
る水位が変化しても、エキゾーストガイド11より上方
のハイライザー30がリターンパイプ19と膨張室18
の間で大きく上方に突出するように存在するため、この
部分が障壁となってリターンパイプ19内に侵入した水
がカバー体18の膨張室20内にまで侵入することはな
く、したがって、膨張室20内の触媒22に侵入した水
が接触してその性能を劣化させるということが確実に防
止される。 【0053】さらに、エンジン9に冷却水を供給するた
めの冷却水通路は、エンジンから冷却水を排出するため
の冷却水通路よりも水圧が高いため、エキゾーストガイ
ド11とハイライザー30の合面での冷却水通路の接続
部から水漏れの起きる虞もあるが、冷却水流量の多い流
出孔11gと流入孔30gの接続部から水が漏れても、
漏れた水は合面を伝って当該部分から近いリターンパイ
プ連通孔11dに侵入してリターンパイプ19から下方
に排出され、膨張室連通孔11cには、その間に溝11
kが形成されていることにより、合面を伝って漏れた水
の侵入するのが防がれることとなって、漏れた水が膨張
室20内に侵入するのは防止される。 【0054】なお、流出孔11hと流入孔30hの接続
部から水が漏れても、その周囲をシールする合面が膨張
室連通孔11c周囲の合面から隔離されているため、合
面を伝って膨張室連通孔11c内に侵入することはな
く、また、流出孔11jと流入孔30jの接続部から水
が漏れても、漏れた水は合面を伝ってリターンパイプ連
通孔11d内に流れてリターンパイプ19から下方に排
出される。 【0055】以上、本発明の船外機の排気通路シール構
造を一実施例により説明したが、本発明は、上記のよう
な具体的な構造にのみ限定されるものではなく、例え
ば、流出孔11gと流入孔30gの接続部の周囲をシー
ルする合面と溝11kの形状については、エキゾースト
ガイド11とハイライザー30の取付強度の関係から本
実施例では図示されたような形状となっているが、必ず
しもそのようなものに限られるものではない。 【0056】すなわち、場合によっては、溝11kによ
って膨張室連通孔11c周りの合面とリターンパイプ連
通孔11d周りの合面を完全に分離すると共に、流出孔
11gと流入孔30gの接続部周りの合面をリターンパ
イプ連通孔11d側の合面にだけ連続させたり、流出孔
11gと流入孔30gの接続部周りの合面を膨張室連通
孔11c側とリターンパイプ連通孔11d側の両方の合
面から完全に孤立させた島状に形成することによっても
可能なものである。 【0057】 【発明の効果】以上説明したような本発明の船外機の船
外機の排気通路シール構造によれば、エキゾーストガイ
ドの上方にハイライザーが配置され、下方に袋状に形成
されて触媒が収納されている膨張室が配置された船外機
において、エキゾーストガイドとハイライザーの合面か
ら冷却水が漏れても、漏れた水が膨張室内に侵入するの
を防ぐことができ、当該箇所の水漏れに起因する海水と
の接触による触媒の浄化性能の劣化を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の排気通路シール構造の一実施例が適用
されている船外機の概略を示す一部断面左側面図。 【図2】図1に示された実施例の船外機要部の一部断面
右側面図。 【図3】図1に示された実施例の船外機要部の一部断面
背面図。 【図4】図1に示された実施例のエンジン部分の上面
図。 【図5】図1に示された実施例のエキゾーストガイド部
分の上面図。 【図6】図1に示された実施例のエキゾーストガイドよ
り下方部分の上面図。 【図7】図1に示された実施例の要部の断面背面図。 【図8】他の実施例における図7に対応した要部の断面
背面図。 【図9】図1に示された実施例のエキゾーストガイドと
ハイライザーの接続状態を示す要部断面図,およびその
一部拡大断面図。 【符号の説明】 1 船外機 6 トップカウル 7 アッパーケース 11 エキゾーストガイド 11c 膨張室連通孔 11d リターンパイプ連通孔 11g エキゾーストガイドの冷却水流出孔 11h エキゾーストガイドの冷却水流出孔 11j エキゾーストガイドの冷却水流出孔 11k 溝 19 リターンパイプ 20 膨張室 22 触媒 30 ハイライザー 30g ハイライザーの冷却水流入孔 30h ハイライザーの冷却水流入孔 30j ハイライザーの冷却水流入孔

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トップカウルとアッパーケースの間に配
    設されたエキゾーストガイドに膨張室連通孔とリターン
    パイプ連通孔と冷却水通路が形成されていると共に、エ
    キゾーストガイドの上方で逆U字状に屈曲して形成され
    たハイライザーが、膨張室連通孔とリターンパイプ連通
    孔を介して、エキゾーストガイドの下方で袋状に形成さ
    れて触媒が収納されている膨張室と、エキゾーストガイ
    ドから下方に延びるリターンパイプとにそれぞれ接続さ
    れており、逆U字状ハイライザーの少なくとも内周部に
    冷却水通路が形成されている船外機において、ハイライ
    ザー内周部の冷却水通路の流入孔に連通するように膨張
    室連通孔とリターンパイプ連通孔の間に開口されている
    エキゾーストガイド冷却水通路の流出孔が、エキゾース
    トガイドとハイライザーの合面で、膨張室連通孔よりも
    リターンパイプ連通孔に近く配置されていると共に、該
    流出孔と膨張室連通孔の間でエキゾーストガイド上面
    に、合面から凹んだ溝が形成されていることを特徴とす
    る船外機の排気通路シール構造。
JP19457794A 1994-07-28 1994-07-28 船外機の排気通路シール構造 Expired - Fee Related JP3423076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19457794A JP3423076B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 船外機の排気通路シール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19457794A JP3423076B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 船外機の排気通路シール構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0840382A JPH0840382A (ja) 1996-02-13
JP3423076B2 true JP3423076B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=16326859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19457794A Expired - Fee Related JP3423076B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 船外機の排気通路シール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3423076B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1215375B1 (en) * 1999-09-24 2004-11-24 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas passage structure of outboard engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0840382A (ja) 1996-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3470915B2 (ja) 船外機の冷却構造
JPH0419078B2 (ja)
US6763814B2 (en) Oil tank system for engine
JP3370187B2 (ja) 船外機の触媒洗浄構造
JPH08284655A (ja) 船舶の船外機
CA2393613C (en) System for lubricating engine for personal watercraft
JP3364011B2 (ja) 船外機の冷却水通路配管構造
CA1302796C (en) Marine propulsion device low-speed exhaust system
US4906214A (en) Marine propulsion device low-speed exhaust system
JPH11229871A (ja) 船外機
US7694654B2 (en) Internal combustion engine for small planing boat
JP3534260B2 (ja) 船外機の触媒取付構造
JP3423076B2 (ja) 船外機の排気通路シール構造
JP3465430B2 (ja) 船外機の排気触媒装置
JP3491775B2 (ja) 船外機の膨張室取付構造
JP3491776B2 (ja) 船外機の冷却構造
CA2394400C (en) Output shaft structure of personal watercraft
JP4287003B2 (ja) 船外機
JPH1179093A (ja) 水上滑走艇
JP3340218B2 (ja) 船外機用エンジンの排気装置
JPH1134988A (ja) 船外機
JP2001090619A (ja) 小型船舶用エンジンの吸気装置
JP3358918B2 (ja) 船外機におけるウオータジャケット洗浄構造
JPH0413276Y2 (ja)
JPS60156923A (ja) 船外機における冷却水及び排ガス誘導装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees