JP3423047B2 - 分布型温度センサおよびこれを用いた電力ケーブルの地絡検知器 - Google Patents

分布型温度センサおよびこれを用いた電力ケーブルの地絡検知器

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JP3423047B2
JP3423047B2 JP28962693A JP28962693A JP3423047B2 JP 3423047 B2 JP3423047 B2 JP 3423047B2 JP 28962693 A JP28962693 A JP 28962693A JP 28962693 A JP28962693 A JP 28962693A JP 3423047 B2 JP3423047 B2 JP 3423047B2
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勇人 石原
直樹 滝波
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Chubu Electric Power Co Inc
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Fujikura Ltd
Central Research Institute of Electric Power Industry
Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の電力ケーブル
の地絡発生地点を検知するのに好適に用いられる分布型
温度センサおよびこれを用いた電力ケーブルの地絡検知
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電力ケーブルにおいて、絶縁
破壊による地絡(スパーク)事故が発生したどうかは、
電力ケーブルに流れている電流を監視することによって
判別されている。しかしながらこの方法では、電力ケー
ブル内のどの地点で地絡が発生したかは不明である。地
絡発生地点を検知できるようにすることによって、電力
ケーブルの復旧などを迅速に行うことができるようにな
るため、最近では、地絡発生に伴う電力ケーブル内の温
度上昇を分布型温度センサを用いて捕え、地絡発生地点
を検知するシステムの開発が進められている。
【0003】光ファイバに高出力パルス光を入射させる
と、光ファイバ内でラマン散乱が生じ、周波数が一定の
値だけ減少したストークス光と、周波数が同じ値だけ増
加した反ストークス光とが観測される。分布型温度セン
サは、この反ストークス光の温度依存性が大きいことを
利用して、ストークス光と反ストークス光の比をとるこ
とによって、光ファイバの長さ方向の温度分布を測定す
るものである。
【0004】図4は従来から知られている分布型温度セ
ンサを用いた電力ケーブルの地絡検知器の基本構成例を
示した概略構成図である。この例の地絡検知器では、電
力ケーブル101内に、温度分布測定用光ファイバ10
2aからなるファイバ検知部102が、電力ケーブル1
01の長さ方向に、螺旋状に設けられている。そしてセ
ンサ本体104では、光源105からの出射光が光分波
器107を介してファイバ検知部102へ導かれ、該フ
ァイバ検知部102から出射される後方ラマン散乱のス
トークス信号光および反ストークス信号光が光分波器1
07で分離されてそれぞれ受光素子109,110へ入
射される。受光素子109,110に入射された2つの
信号光は、それぞれ電気信号に変換されて出力され、さ
らに増幅器113,114でそれぞれ増幅された後、デ
ジタルアベレージャ120へ送られる。そしてデジタル
アベレージャ120で平均化処理が行われ、ノイズが低
減化された後、データがコンピュータ121へ送られ温
度分布に変換されるようになっている。またデジタルア
ベレージャ120から光源105へトリガとして信号が
送られるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この例
の地絡検知器は、1本の温度分布測定用光ファイバ10
2aを用いて1つの温度センサを構成したもので、1本
の電力ケーブル101内に、温度分布測定用光ファイバ
102aを1本しか設けることができず、温度の測定が
密に行われないという不満があった。また温度測定を密
に行うために、例えば、電力ケーブル101内で、温度
分布測定用光ファイバ102aを1往復させて、見かけ
上、2本の温度分布測定用光ファイバ102aを設けた
状態とする、あるいは2往復させて、見かけ上、4本の
温度分布測定用光ファイバ102aを設けた状態とする
こともできる。しかしながら、温度分布測定用光ファイ
バ102aの測定可能距離は測定の条件等によって決ま
り、電力ケーブル101内で温度分布測定用光ファイバ
102aを往復させると、測定できる電力ケーブル10
1の距離が短くなってしまうという欠点があった。
【0006】そこで図5に示すような、複数本の温度分
布測定用光ファイバ102a,102a…を用いて地絡
検知器を構成したものが提案された。この例の地絡検知
器が上記図4に示した例と異なる点は、ファイバ検知部
102が、複数本の温度分布測定用光ファイバ102
a,102a…と、光分波器107に接続される接続部
102cと、上記接続部102cと上記複数本の温度分
布測定用光ファイバ102a,102a…のうちの1本
とを選択的に接続させる1×N光路切替器102bとか
らなる点である。このように構成することにより、1つ
の分布型温度センサで複数本の温度分布測定用光ファイ
バ102a,102a…の温度分布を測定できる。した
がって、これら複数本の温度分布測定用光ファイバ10
2a,102a…をそれぞれ電力ケーブル101内に設
けることにより、1つの分布型温度センサで複数本の電
力ケーブル101の地絡検知を行うことができる。しか
しながら、1本の電力ケーブル101内に温度分布測定
用光ファイバ102aを1本しか設けることができな
い、そして電力ケーブル101内で温度分布測定用光フ
ァイバ102aを往復させると、測定できる電力ケーブ
ル101の距離が短くなってしまうという問題は依然と
して解決できないものであった。
【0007】さらに提案された図6に示す地絡検知器の
例は、光路切替器102bを用いずに、光分岐器106
を用いて光源105から出射される光を2つに分岐し、
ファイバ検知部として、温度分布測定用光ファイバ10
2a,103aをそれぞれ用いてなる第1のファイバ検
知部102および第2のファイバ検知部103を設けた
ものである。
【0008】この図6の例では、光分岐器106で2つ
に分岐された一方の光が、第1の光分波器107を介し
て第1のファイバ検知部102へ導かれ、該ファイバ検
知部102から出射される後方ラマン散乱のストークス
信号光および反ストークス信号光が第1の光分波器10
7で分離されてそれぞれ受光素子109,110へ入射
される。受光素子109,110に入射された2つの信
号光は、それぞれ電気信号に変換されて出力され、さら
に増幅器113,114でそれぞれ増幅された後、電気
スイッチ117,118へそれぞれ送られるように構成
されている。また、光分岐器106で2つに分岐された
他方の光は、第2の光分波器108を介して第2のファ
イバ検知部103へ導かれ、該ファイバ検知部103か
ら出射される後方ラマン散乱のストークス信号光および
反ストークス信号光が第1の光分波器108で分離され
てそれぞれ受光素子111,112へ入射される。受光
素子111,112に入射された2つの信号光は、それ
ぞれ電気信号に変換されて出力され、さらに増幅器11
5,116でそれぞれ増幅された後、電気スイッチ11
7,118へそれぞれ送られるように構成されている。
【0009】そして、2つの電気スイッチ117,11
8では、第1のファイバ検知部102から得られたスト
ークス電気信号および反ストークス電気信号をデジタル
アベレージャ120へ出力する第1の系統と、第2のフ
ァイバ検知部103から得られたストークス電気信号お
よび反ストークス電気信号をデジタルアベレージャ12
0へ出力する第2の系統とを、コンピュータ121から
の電気スイッチ制御信号によって切替えるようになって
いる。しかしながら、このように構成された地絡検知器
は、2チャンネルのデジタルアベレージャ120を1台
用いて、第1のファイバ検知部102と第2のファイバ
検知部103を交互にしか測定することができないとい
う不都合があった。そして、1本の電力ケーブル101
内に第1および第2のファイバ検知部のそれぞれの温度
分布測定用光ファイバ102a,103aを設けた場合
など、第1および第2のファイバ検知部102,103
を同時に測定する必要がある場合には、2チャンネルの
デジタルアベレージャ120を2台設ける必要があっ
た。このことは、コスト的に不利であり、また処理する
データの量も2倍になってしまうという問題があった。
【0010】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、1つの分布型温度センサを用いて、複数本の電力ケ
ーブルの地絡発生地点の検知を効率よく行うことができ
るようにした分布型温度センサおよび電力ケーブルの地
絡検知器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載した分布型温度センサは、
温度分布測定用光ファイバを用いてなる第1のファイバ
検知部および第2のファイバ検知部を備え、これら2つ
のファイバ検知部のそれぞれの温度分布測定用光ファイ
バの長さ方向の温度分布の変化を同時に検知する分布型
温度センサであって、光源と、該光源からの出射光を2
つに分岐する光分岐器と、該光分岐器から出射される2
つの分岐光を、第1のファイバ検知部および第2のファ
イバ検知部にそれぞれ入射させるとともに、該2つのフ
ァイバ検知部からそれぞれ出射される後方ラマン散乱光
のストークス信号光および反ストークス信号光を分離し
て出射する第1の光分波器および第2の光分波器と、該
2つの光分波器からそれぞれ出射されるストークス信号
光および反ストークス信号光をそれぞれストークス電気
信号および反ストークス電気信号に変換して出力する4
つの受光素子と、該4つの受光素子からそれぞれ出力さ
れるストークス電気信号および反ストークス電気信号の
うち、第1のファイバ検知部から得られるストークス電
気信号および反ストークス電気信号を出力する第1の系
統と、第2のファイバ検知部から得られるストークス電
気信号および反ストークス電気信号を出力する第2の系
統と、第1のファイバ検知部から得られる反ストークス
電気信号および第2のファイバ検知部から得られる反ス
トークス電気信号を出力する第3の系統とを切替える電
気スイッチとからなるセンサ本体と、上記センサ本体か
ら出力された電気信号を測定する測定手段とを具備して
なるものである。
【0012】また、本発明の請求項2に記載した分布型
温度センサは、上記請求項1の分布型温度センサにおい
て、上記第1のファイバ検知部が、上記第1の光分波器
に接続される第1の接続部と、複数本の温度分布測定用
光ファイバと、上記第1の接続部と上記複数本の温度分
布測定用光ファイバのうちの1本とを選択的に接続させ
る第1の1×N光路切替器とからなり、上記第2のファ
イバ検知部が、上記第2の光分波器に接続される第2の
接続部と、複数本の温度分布測定用光ファイバと、上記
第2の接続部と上記複数本の温度分布測定用光ファイバ
のうちの1本とを選択的に接続させる第2の1×N光路
切替器とからなるものである。
【0013】また、本発明の請求項3に記載した電力ケ
ーブルの地絡検知器は、上記請求項2記載の分布型温度
センサを用いた電力ケーブルの地絡検知器であり、複数
本の電力ケーブルのそれぞれの電力ケーブル内に、上記
第1のファイバ検知部の温度分布測定用光ファイバのう
ちの1本と上記第2のファイバ検知部の温度分布測定用
光ファイバのうちの1本とを該電力ケーブルの長さ方向
に設け、該電力ケーブルの地絡発生に伴う該電力ケーブ
ル内の温度変化を、上記温度分布測定用光ファイバの長
さ方向の温度分布の変化によって検知し、地絡発生地点
を検知する電力ケーブルの地絡検知器であって、上記第
1の1×N光路切替器および第2の1×N光路切替器を
連動せしめて、上記複数本の電力ケーブルのうちの1本
の電力ケーブル内に設けられた上記第1のファイバ検知
部の温度分布測定用光ファイバのうちの1本および第2
のファイバ検知部の温度分布測定用光ファイバのうちの
1本と、上記第1の接続部および第2の接続部とをそれ
ぞれ接続させる光路切替器制御手段と、地絡の発生を感
知して、地絡発生時に上記電気スイッチを、上記第3の
系統へ切替える電気スイッチ制御手段とを備えてなるも
のである。
【0014】
【作用】本発明の請求項1記載の分布型温度センサによ
れば、上記第1の系統においては、第1のファイバ検知
部から得られるストークス電気信号および反ストークス
電気信号の2つの電気信号が出力され、第2の系統にお
いては、第2のファイバ検知部から得られるストークス
電気信号および反ストークス電気信号の2つの電気信号
が出力され、第3の系統においては、第1のファイバ検
知部から得られる反ストークス電気信号および第2のフ
ァイバ検知部から得られる反ストークス電気信号の2つ
の電気信号が出力される。
【0015】したがって、1つのセンサ本体から出力さ
れる電気信号は、2つの入力端子を有する測定手段を用
いることによって測定することができる。そして、第1
の系統を用いることによって第1のファイバ検知部の温
度分布測定用光ファイバの温度分布を測定することがで
き、第2の系統を用いることによって第2のファイバ検
知部の温度分布測定用光ファイバの温度分布を測定する
ことができる。また、第3の系統を用いることによっ
て、上記第1の系統を用いた測定時および第2の系統を
用いた測定時における温度分布を基準とした、第3の系
統を用いた測定時における第1および第2のファイバ検
知部のそれぞれの温度分布測定用光ファイバの温度分布
の変化を同時に検知することができる。さらに、これら
系統の切替えは、電気スイッチを切替えることにより、
所望時に容易かつ迅速に行うことができる。また、光源
からの出射光は、光分岐器によって2つに分岐されるの
で、1つの光源を用いて第1のファイバ検知部および第
2のファイバ検知部の両方の測定を行うことができる。
【0016】本発明の請求項2記載の分布型温度センサ
によれば、第1のファイバ検知部および第2のファイバ
検知部に、それぞれ複数本の温度分布測定用光ファイバ
を用いることができるので、第1のファイバ検知部の温
度分布測定用光ファイバの1本と第2のファイバ検知部
の温度分布測定用光ファイバの1本とを1対とする、複
数対の温度分布測定用光ファイバの温度分布の変化を、
1つのセンサ本体および2つの入力端子を有する測定手
段を用いて同時に測定することができる。
【0017】本発明の請求項3記載の電力ケーブルの地
絡検知器によれば、2つのファイバ検知部が設けられて
いるので、1本の電力ケーブルに対して2本の温度分布
測定用光ファイバを用いて、この電力ケーブル内の温度
分布の変化を測定することができる。そして、光路切替
器制御手段により第1の1×N光路切替器と第2の1×
N光路切替器とを連動させて切替えることによって、複
数本の電力ケーブルに対して1つの分布型温度センサを
用いて測定を行うことができる。また、電気スイッチ制
御手段により、非地絡発生時には第1および第2の系統
によって1本の電力ケーブル内に設けられた2本の温度
分布測定用光ファイバの温度分布をそれぞれモニター
し、地絡発生時には、第3の系統によって、これら2本
の温度分布測定用光ファイバの、非地絡発生時の温度分
布を基準とした、温度分布の変化を同時に測定すること
ができる。このように、複数本の電力ケーブルの地絡発
生地点の検知を効率よく行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1は本発
明の請求項3に記載した電力ケーブルの地絡検知器の一
例を示した概略構成図である。図中符号1は電力ケーブ
ル、2は第1のファイバ検知部、3は第2のファイバ検
知部、4はセンサ本体をそれぞれ示す。
【0019】センサ本体4は、光源5、光分岐器6、第
1の光分波器7、第2の光分波器8、4つの受光素子
9,10,11,12、4つの増幅器13,14,1
5,16、第1の電気スイッチ17、第2の電気スイッ
チ18、および第3の電気スイッチ19から概略構成さ
れている。またデジタルアベレージャ20、およびコン
ピュータ21が設けられており、これらによってセンサ
本体4からの信号が測定され、また所定の制御が行われ
るように構成されている。
【0020】第1のファイバ検知部2は、第1の光分波
器7に接続される第1の接続部2cと、複数本の温度分
布測定用光ファイバ(以下、測定用光ファイバと略記す
る)2a,2a,2a…と、第1の接続部2cと複数本
の測定用光ファイバ2a,2a,2a…のうちの1本と
を選択的に接続させる第1の1×N光路切替器(以下、
光路切替器と略記する)2bとから概略構成されてい
る。また第2のファイバ検知部3は、第2の光分波器8
に接続される第2の接続部3cと、複数本の測定用光フ
ァイバ3a,3a,3a…と、第2の接続部3cと複数
本の測定用光ファイバ3a,3a,3a…のうちの1本
とを選択的に接続させる第2の光路切替器3bとから概
略構成されている。そして第1の光路切替器2bおよび
第2の光路切替器3bは連動するように構成されてい
る。さらに、それぞれの電気ケーブル1には、電力ケー
ブルに過電流の発生を検知する過電流センサ(図示せ
ず)が設けられ、この過電流センサからの信号が過電流
信号処理装置22で処理されてコンピュータ21へ送ら
れるように構成されている。
【0021】この電力ケーブルの地絡検知器の実施例に
おいて、第1のファイバ検知部2と、第2のファイバ検
知部3と、光源5、光分岐器6、第1の光分波器7、第
2の光分波器8、4つの受光素子9,10,11,1
2、4つの増幅器13,14,15,16、第1の電気
スイッチ17、第2の電気スイッチ18および第3の電
気スイッチ19からなるセンサ本体4と、デジタルアベ
レージャ20およびコンピュータ21からなる測定手段
とから構成される分布型温度センサが、本発明の請求項
1に記載した分布型温度センサの実施例に相当するもの
である。
【0022】また、この請求項1に記載した分布型温度
センサの実施例において、第1のファイバ検知部2が、
第1の接続部2cと、複数本の測定用光ファイバ2a,
2a,2a…と、第1の光路切替器2bとからなり、か
つ第2のファイバ検知部3が、第2の接続部3cと、複
数本の測定用光ファイバ3a,3a,3a…と、第2の
光路切替器3bとからなる分布型温度センサが、本発明
の請求項2に記載した分布型温度センサの実施例に相当
するものである。
【0023】まず、センサ本体4および測定手段につい
て説明する。本発明において、光源5としては、1.3
μmなどの長波長域の高出力パルス光源が用いられ、半
導体励起固体レーザが好適に使用される。また光分岐器
6、光分波器7および8、受光素子9〜12、増幅器1
3〜16、および電気スイッチ17〜19は、汎用の各
光回路部品および電気回路部品を用いることができる。
【0024】光源5から出射された光は、光分岐器6で
2つに分岐され、これら2つの分岐光の一方は、第1の
光分波器7を介して第1のファイバ検知部2に入射され
る。また、この第1のファイバ検知部2から出射される
後方ラマン散乱光のストークス信号光および反ストーク
ス信号光がそれぞれ光分波器7によって分離されて出射
される。第1の光分波器7から出射されるストークス信
号光および反ストークス信号光はそれぞれ2つの受光素
子9,10に入射される。そして、それぞれストークス
電気信号および反ストークス電気信号に変換されて出力
される。受光素子9から出力される第1のファイバ検知
部から得られるストークス電気信号は、さらに増幅器1
3で増幅され、第1の電気スイッチ17に導かれる。ま
た、受光素子10から出力される第1のファイバ検知部
から得られる反ストークス電気信号は、さらに増幅器1
4で増幅され、第1の電気スイッチ17に導かれる。
【0025】また、光分岐器6から出射される2つの分
岐光の他方は、第2の光分波器8を介して第2のファイ
バ検知部3に入射される。また、この第2のファイバ検
知部3から出射される後方ラマン散乱光のストークス信
号光および反ストークス信号光がそれぞれ光分波器8に
よって分離されて出射される。第1の光分波器8から出
射されるストークス信号光および反ストークス信号光は
それぞれ2つの受光素子11,12に入射される。そし
て、それぞれストークス電気信号および反ストークス電
気信号に変換されて出力される。受光素子11から出力
される第2のファイバ検知部から得られるストークス電
気信号は、さらに増幅器15で増幅され、第2の電気ス
イッチ18に導かれる。また、受光素子12から出力さ
れる第2のファイバ検知部から得られる反ストークス電
気信号は、さらに増幅器16で増幅され、第3の電気ス
イッチ19に導かれる。
【0026】第1の電気スイッチ17は2つの入力端子
と2つの出力端子を有し、2つの入力端子は、上記増幅
器13,14にそれぞれ接続され、2つの出力端子は第
2の電気スイッチ18および第3の電気スイッチ19に
それぞれ接続されている。第2の電気スイッチ18は2
つの入力端子と1つの出力端子を有し、2つの入力端子
のうちの一方は第1の電気スイッチ17に接続され、他
方は増幅器15に接続されている。第3の電気スイッチ
19は2つの入力端子と1つの出力端子を有し、2つの
入力端子のうちの一方は第1の電気スイッチ17に接続
され、他方は増幅器16に接続されている。そして、第
2の電気スイッチ18および第3の電気スイッチ19か
らの出力が、センサ本体4からの2つの出力として、測
定手段へ送られるように構成されている。
【0027】これら3つの電気スイッチ17,18,1
9は、コンピュータ21からの電気スイッチ制御信号に
よって制御され、次のような第1〜第3の系統を切替え
るように構成されている。第1の系統においては、第1
のスイッチ17に入力された第1のファイバ検知部から
得られるストークス電気信号および反ストークス電気信
号が、それぞれ第1のスイッチ17から出力され、これ
ら2つの信号が、第2および第3の電気スイッチ18,
19を介してそれぞれ出力される。
【0028】第2の系統においては、第2のスイッチ1
8に入力された第2のファイバ検知部から得られるスト
ークス電気信号と、第3のスイッチ19に入力された第
2のファイバ検知部から得られる反ストークス電気信号
の2つの電気信号が、第2および第3の電気スイッチ1
8,19からそれぞれ出力される。第3の系統において
は、第1のスイッチ17に入力された第1のファイバ検
知部から得られる反ストークス電気信号が第1のスイッ
チから出射され、さらにこの電気信号が、第2の電気ス
イッチ18を介して出力される。また第3のスイッチ1
9に入力された第2のファイバ検知部から得られる反ス
トークス電気信号が、第3の電気スイッチ19から出力
される。
【0029】このようにして第2および第3の電気スイ
ッチから出力された電気信号は、デジタルアベレージャ
20で平均化処理が行われ、ノイズが低減された後、コ
ンピュータ21にデータが送られ、温度分布に変換され
る。このデジタルアベレージャ20は、汎用の2チャン
ネルのものを用いることができる。また、デジタルアベ
レージャ20から光源5へトリガとして信号が送られる
ようになっている。
【0030】次に、ファイバ検知部2,3について説明
する。第1の測定用光ファイバ2aおよび第2の測定用
光ファイバ3aは、電力ケーブル1内に、電力ケーブル
1の長さ方向に設けられている。図2は電力ケーブル1
内に2本の測定用光ファイバ2a,3aを設けた例を示
す断面図である。この例の電力ケーブル1は、分割圧縮
撚線からなる導体1aの周上に架橋ポリエチレン等から
なる絶縁層が設けられ、その周上に軟銅線等からなる遮
蔽層1cが設けられ、さらにビニルシース等からなる最
外層が設けられてなるものである。そして、このような
電力ケーブル1の遮蔽層1c内に測定用光ファイバ2
a、3aが設けられている。
【0031】測定用光ファイバ2a,3aは、電力ケー
ブル1内にできるだけ密な状態で設けられることが好ま
しく、例えば、2本の測定光ファイバ2a,3aを、そ
れぞれ電力ケーブル1内で1往復させることによって、
見かけ上、4本の測定用光ファイバを電力ケーブル内に
設けた状態とすることができる。同様に、2本の測定光
ファイバ2a,3aを、それぞれ電力ケーブル1内で2
往復させると、見かけ上、8本の測定用光ファイバを電
力ケーブル1内に設けた状態とすることができる。そし
て、電力ケーブル1内に、見かけ上、4本あるいはそれ
以上の測定用光ファイバを設ける場合には、互いの測定
用光ファイバの間隔が均等となるように配されることが
望ましい。見かけ上、4本の測定用光ファイバを設ける
際には、図2に示したように、電力ケーブル1の断面に
おいて、測定用光ファイバ2a,2a,3a,3aが遮
蔽層を4分割する位置にそれぞれ設けられるのが好まし
い。また、測定用光ファイバ2a,3aは電力ケーブル
の長さ方向に沿って直線状に設けてもよいが、螺旋状に
設けることもできる。
【0032】測定用光ファイバ2a,3aの配置は、測
定される電力ケーブル1の長さと、測定用光ファイバ2
a,3aの測定可能距離に応じて適宜設定され、電力ケ
ーブル1内の見かけ上の測定用光ファイバの本数が多
く、また、これら測定用光ファイバが電力ケーブル1の
長さ方向に螺旋状をなして設けられるほうが、これら測
定用光ファイバ2a,3aによる電力ケーブル内の温度
の測定点が密になり、より精度よく測定を行うことがで
きる。
【0033】ここで、測定用光ファイバ2a,3aの長
さは長いほうが好ましいが、長過ぎると、測定系から遠
方の領域ではノイズが多くなり、正確な測定が困難とな
る。また、地絡は極めて短時間の現象であるので、デー
タの処理時間は短いほうが望ましく、このためには光源
5のパルス繰り返し周波数をある程度速くするのが好ま
しい。しかしながら、例えば光源5としてパルス周波数
が10kHzのものを用いる場合に、測定用光ファイバ
2a,3aの長さを10km以上とすると、あるパルスに
より発生する後方散乱波形と、他のパルスにより発生す
る後方散乱波形とが重なって正確な測定ができなくなる
こともある。したがって、例えば光源5のパルス繰り返
し周波数を5〜10kHzとし、これに対して測定用光
ファイバ2a,3aのそれぞれの長さを20〜10kH
z以下とすることが好ましい。
【0034】本発明の地絡検知器における第1および第
2の光路切替器2bおよび3bは、連動するように構成
されている。この光路切替器2bおよび3bは、切替え
可能な系統数が多く、1秒以下の高速切替え、および極
めて低い反射戻り光という特性が要求される。図3は本
発明の地絡検知器に好適に用いられる連動型光路切替器
の例を示したものであり、(a)は側面図、(b)は上
面図である。
【0035】この例の連動型光路切替器は、両側に回転
軸31,32が突出してなるモーター30の、それぞれ
の回転軸31,32の先端に、光路の進行方向を直角方
向に切替える反射鏡33,34がそれぞれ固定されてお
り、モーター30の駆動により、この2つの反射鏡3
3,34が連動して回転するように構成されている。ま
た、モーター30の駆動は、コンピュータ21からの切
替制御信号により制御される。モーター30の回転軸3
1,32の延長線上には、第1の接続部2cおよび第2
の接続部3cがそれぞれ配置されている。また、一方の
反射鏡33を通りかつ回転軸31方向に直交する面上に
は、複数本の第1の測定用光ファイバ2a,2a,2a
…が、それぞれの先端が反射鏡33を中心とする円形を
描くように配置され、他方の反射鏡34を通りかつ回転
軸32方向に直交する面上には、複数本の第2の測定用
光ファイバ3a,3a,3a…が、それぞれの先端が反
射鏡34を中心とする円形を描くように配置されてい
る。
【0036】ここで、接続部2c,3cおよび測定用光
ファイバ2a,3aは、いずれも先端にコリメータが設
けられた構成となっており、例えば、先端にレンズが設
けられた光ファイバが好適に用いられる。そして、第1
および第2の接続部2c,3cから出射された光は、そ
の光路の進行方向が反射鏡33,34によってそれぞれ
直角方向に切替えられて、第1および第2の複数本の測
定用光ファイバ2a,2a,2a…、3a,3a,3a
…のうちの1本にそれぞれ導かれるように構成されてい
る。また、2つの反射鏡33,34は、モーター30の
回転軸31,32にそれぞれ固定されているので、これ
らの相対位置は変化することなく、複数本の測定用光フ
ァイバのうちから選択的に光が入射される第1の測定用
光ファイバ2aと第2の測定用光ファイバ3aとの組み
合わせは、反射鏡33,34の相対位置により一定とな
る。このようにして、モーター30によって連動する2
つの光路切替器2b,3bを構成することができる。そ
して、モーター30を回転させて反射鏡33,34を回
転させることにより、1本の電力ケーブル内に設けられ
た2本の測定用光ファイバ2a,3aに、同時に光を入
射することができる。
【0037】本発明の地絡検知器を用いて、電力ケーブ
ル1の監視を行い、地絡発生時に地絡発生地点の検知を
行うには、次のようにして行うことができる。まず、第
1〜3の電気スイッチ17,18,19を制御し、第1
の系統に切替えて、第1のファイバ検知部2の複数本の
第1の測定用光ファイバ2aのうちの1本から得られる
ストークス電気信号および反ストークス電気信号を測定
して、第1の測定用光ファイバ2aの温度分布をモニタ
ーする。続いて、第1〜3の電気スイッチ17,18,
19を第2の系統に切替えて、第2のファイバ検知部3
の複数本の第2の測定用光ファイバ3aのうちの1本か
ら得られるストークス電気信号および反ストークス電気
信号を測定して、第2の測定用光ファイバ3aの温度分
布をモニターする。次いで、光路切替器2bおよび3b
を制御して、第1および第2の接続部2cおよび3cに
接続される第1の測定用光ファイバ2aおよび第2の測
定用光ファイバ3aをそれぞれ他の1本に切替えて、上
記と同様にして第1の測定用光ファイバ2aおよび第2
の測定用光ファイバ3aの温度分布をモニターする。さ
らに光路切替器2bおよび3bを制御し、第1の測定用
光ファイバ2aおよび第2の測定用光ファイバ3aを順
次切替えて、それぞれの測定用光ファイバの温度分布の
モニターを行う。
【0038】そして電力ケーブル1に設けられた過電流
センサからの信号により過電流の発生をモニターして、
過電流の発生を検知した場合には、コンピュータ21に
よってその過電流が発生した電力ケーブル1、すなわち
地絡が発生した電力ケーブル1を認識する。そして、切
替制御信号により光路切替器2bおよび3bを制御し
て、地絡が生じた電力ケーブル1内の第1の測定用光フ
ァイバ2aおよび第2の測定用光ファイバ3aをそれぞ
れ接続部2cおよび3cに接続させる。さらに、この光
路切替器2bおよび3bの制御と同期して電気スイッチ
制御信号により第1〜3の電気スイッチ17,18,1
9を制御して前記第3の系統に切替える。
【0039】第3の系統においては、地絡が生じた電力
ケーブル1内の第1の測定用光ファイバ2aおよび第2
の測定用光ファイバ3aからの反ストークス光を測定し
て得られるデータと、予め非地絡発生時に、これら2本
の測定用光ファイバ2aおよび3aからのストークス光
および反ストークス光を測定して得られたデータとか
ら、測定用光ファイバ2aおよび3aの温度分布の変化
をそれぞれ測定する。このようにして、地絡発生時の測
定用光ファイバ2aおよび3aの温度分布の変化を測定
することによって、該電力ケーブル1内の地絡発生に伴
う温度変化を検知することができ、これによって地絡発
生地点を検知することができる。
【0040】ここで、地絡は極めて狭い領域で発生する
現象であり、これを的確に捕えるためには、測定用光フ
ァイバ2aおよび3aの長さ方向における温度測定のサ
ンプリング間隔を小さくすることが好ましい。ただし、
長距離に渡って小さい間隔でサンプリングを行うと、測
定手段で処理するデータ数が増大し、測定所要時間が増
大する。したがって、温度測定のサンプリングの間隔
は、測定手段の能力、動作速度等により適宜設定され、
例えば1m程度とすることができる。
【0041】また、本発明の電力ケーブルの地絡検知器
は、非地絡発生時には、複数本の電力ケーブル内の温度
分布をそれぞれ測定できるものであるので、これら電力
ケーブルの電流負荷のモニター装置として利用すること
もできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の分布型温度センサによれば、1つのセンサ本体から
出力される電気信号は、2つの入力端子を有する測定手
段を用いて測定することができる。また第1の系統を用
いた測定時および第2の系統を用いた測定時における第
1および第2のファイバ検知部のそれぞれの測定用光フ
ァイバの温度分布を基準とした、第3の系統を用いた測
定時における第1および第2のファイバ検知部のそれぞ
れの測定用光ファイバの温度分布の変化を同時に検知す
ることができる。さらに、これら系統の切替えは、電気
スイッチを切替えることにより、所望時に容易かつ迅速
に行うことができる。また、光源からの出射光は、光分
岐器によって2つに分岐されるので、1つの光源を用い
て第1のファイバ検知部および第2のファイバ検知部の
両方の測定を行うことができる。
【0043】本発明の請求項2記載の分布型温度センサ
によれば、第1のファイバ検知部の測定用光ファイバの
1本と第2のファイバ検知部の測定用光ファイバの1本
とを1対とする、複数対の測定用光ファイバの温度分布
の変化を、1つのセンサ本体を用いて同時に測定するこ
とができる。
【0044】本発明の請求項3記載の電力ケーブルの地
絡検知器によれば、1本の電力ケーブルに対して2本の
測定用光ファイバを設けて、これら2本の測定用光ファ
イバの、非地絡発生時の温度分布を基準とした、温度分
布の変化を同時に測定することができる。また、光路切
替器制御手段により第1の光路切替器と第1の光路切替
器とを連動せしめて切替えることによって、複数本の電
力ケーブルに対して1つの分布型温度センサを用いて測
定を行うことができ、複数本の電力ケーブルの地絡発生
地点の検知を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電力ケーブルの地絡検知器の例を示
した概略構成図である。
【図2】 電力ケーブル内に温度分布測定用光ファイバ
を設けた例を示す断面図である。
【図3】 本発明の地絡検知器に用いられる連動型光路
切替器の例を示したものであり(a)は側面図、(b)
は上面図である。
【図4】 従来の電力ケーブルの地絡検知器の例を示し
た概略構成図である。
【図5】 従来の電力ケーブルの地絡検知器の例を示し
た概略構成図である。
【図6】 従来の電力ケーブルの地絡検知器の例を示し
た概略構成図である。
【符号の説明】
1…電力ケーブル、2…第1のファイバ検知部、2a…
第1の温度分布測定用光ファイバ、2b…第1の1×N
光路切替器、2c…第1の接続部、3…第2のファイバ
検知部、3a…第2の温度分布測定用光ファイバ、3b
…第2の1×N光路切替器、3c…第2の接続部、4…
センサ本体、5…光源、6…光分岐器、7…第1の光分
波器、8…第2の光分波器、9,10,11,12…受
光素子、17…第1の電気スイッチ、18…第2の電気
スイッチ、19…第3の電気スイッチ、20…デジタル
アベレージャ、、21…コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千野 孝 神奈川県横須賀市長坂2−6−1 財団 法人 電力中央研究所 横須賀研究所内 (72)発明者 石原 勇人 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 滝波 直樹 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 天野 一夫 千葉県富津市新富42−1 株式会社フジ クラ 富津工場内 (56)参考文献 特開 平4−168335(JP,A) 特開 平2−266272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/08 - 31/11 G01M 11/00 - 11/08 G02B 6/00 - 6/02 G02B 26/00 - 26/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度分布測定用光ファイバを用いてなる
    第1のファイバ検知部および第2のファイバ検知部を備
    え、これら2つのファイバ検知部のそれぞれの温度分布
    測定用光ファイバの長さ方向の温度分布の変化を検知す
    る分布型温度センサであって、 光源と、該光源からの出射光を2つに分岐する光分岐器
    と、該光分岐器から出射される2つの分岐光を、第1の
    ファイバ検知部および第2のファイバ検知部にそれぞれ
    入射させるとともに、該2つのファイバ検知部からそれ
    ぞれ出射される後方ラマン散乱光のストークス信号光お
    よび反ストークス信号光を分離して出射する第1の光分
    波器および第2の光分波器と、該2つの光分波器からそ
    れぞれ出射されるストークス信号光および反ストークス
    信号光をそれぞれストークス電気信号および反ストーク
    ス電気信号に変換して出力する4つの受光素子と、該4
    つの受光素子からそれぞれ出力されるストークス電気信
    号および反ストークス電気信号のうち、第1のファイバ
    検知部から得られるストークス電気信号および反ストー
    クス電気信号を出力する第1の系統と、第2のファイバ
    検知部から得られるストークス電気信号および反ストー
    クス電気信号を出力する第2の系統と、第1のファイバ
    検知部から得られる反ストークス電気信号および第2の
    ファイバ検知部から得られる反ストークス電気信号を出
    力する第3の系統とを切替える電気スイッチとからなる
    センサ本体と、 上記センサ本体から出力された電気信号を測定する測定
    手段とを具備してなることを特徴とする分布型温度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の分布型温度センサにおい
    て、 上記第1のファイバ検知部が、上記第1の光分波器に接
    続される第1の接続部と、複数本の温度分布測定用光フ
    ァイバと、上記第1の接続部と上記複数本の温度分布測
    定用光ファイバのうちの1本とを選択的に接続させる第
    1の1×N光路切替器とからなり、 上記第2のファイバ検知部が、上記第2の光分波器に接
    続される第2の接続部と、複数本の温度分布測定用光フ
    ァイバと、上記第2の接続部と上記複数本の温度分布測
    定用光ファイバのうちの1本とを選択的に接続させる第
    2の1×N光路切替器とからなることを特徴とする分布
    型温度センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の分布型温度センサを用い
    た電力ケーブルの地絡検知器であり、 複数本の電力ケーブルのそれぞれの電力ケーブル内に、
    上記第1のファイバ検知部の温度分布測定用光ファイバ
    のうちの1本と上記第2のファイバ検知部の温度分布測
    定用光ファイバのうちの1本とを該電力ケーブルの長さ
    方向に設け、該電力ケーブルの地絡発生に伴う該電力ケ
    ーブル内の温度変化を、上記温度分布測定用光ファイバ
    の長さ方向の温度分布の変化によって検知し、地絡発生
    地点を検知する電力ケーブルの地絡検知器であって、 上記第1の1×N光路切替器および第2の1×N光路切
    替器を連動せしめて、上記複数本の電力ケーブルのうち
    の1本の電力ケーブル内に設けられた上記第1のファイ
    バ検知部の温度分布測定用光ファイバのうちの1本およ
    び第2のファイバ検知部の温度分布測定用光ファイバの
    うちの1本と、上記第1の接続部および第2の接続部と
    をそれぞれ接続させる光路切替器制御手段と、 地絡の発生を感知して、地絡発生時に上記電気スイッチ
    を、上記第3の系統へ切替える電気スイッチ制御手段と
    を備えてなることを特徴とする電力ケーブルの地絡検知
    器。
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