JP3422483B2 - 撚り飾り糸の製造方法、製造装置及び撚り飾り糸 - Google Patents

撚り飾り糸の製造方法、製造装置及び撚り飾り糸

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JP3422483B2 JP2000112553A JP2000112553A JP3422483B2 JP 3422483 B2 JP3422483 B2 JP 3422483B2 JP 2000112553 A JP2000112553 A JP 2000112553A JP 2000112553 A JP2000112553 A JP 2000112553A JP 3422483 B2 JP3422483 B2 JP 3422483B2
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芯糸上に平箔糸その他
からなる巻き糸を撚り付けて金銀糸その他の飾り糸を製
造するための撚り飾り糸の製造方法、該製造方法を実施
するための撚り飾り糸の製造装置、及び該製造方法によ
り得られる撚り飾り糸に関する。
【0002】
【従来の技術】撚り飾り糸の製造方法として、例えば本
発明と同じ発明者の発明に係る特許第2818770号
公報に開示されるように、回転可能に支承された中空ス
ピンドルの内孔にその基端から先端へと芯糸を挿通する
と共に該スピンドルにそれと同心に巻き糸の巻回された
ボビンを装着し、スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所
要速度で回転させると共にボビン上の巻き糸を巻き糸案
内補助具を介してスピンドル先端方向に案内し、スピン
ドル先端付近で巻き糸を芯糸に撚り付かせて撚り糸を形
成しつつ該撚り糸を所要速度で送出するようにした方法
が従来より広く使用されている。
【0003】また、前記製造方法を実施するための撚り
飾り糸の製造装置として、例えば前記特許公報に開示さ
れるように、回転可能に支承されると共に内孔にその基
端から先端へと芯糸が挿通された中空スピンドルと、ス
ピンドルにそれと同心に装着されると共に巻き糸が巻回
されたボビンと、スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所
要速度で回転させるスピンドル回転装置と、ボビン上の
巻き糸をスピンドル先端方向に案内する巻き糸案内補助
具と、スピンドル先端付近で巻き糸を芯糸に撚り付かせ
て形成された撚り糸を所要速度で送出する撚り糸送出装
置とからなるものが通常使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
許公報に開示された撚り飾り糸の製造方法及び製造装置
の実施態様では、芯糸の単位長さ当りの巻き糸回撚数が
芯糸の長さ方向に常時一定であるため、得られる撚り飾
り糸における巻き糸の巻き態様が規則的で変化に乏し
く、従ってこの撚り飾り糸を用いた製織に際して編織組
織に特異な意匠的変化を与えることが困難であった。本
発明の解決すべき課題は、撚り飾り糸における芯糸の単
位長さ当りの巻き糸回撚数を芯糸の長さ方向に自在に変
動させ得る撚り飾り糸の製造方法及び製造装置を提供す
ると共に、それによって製織に際して編織組織に特異な
意匠的変化を与えることができる撚り飾り糸を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る撚り飾り糸
の製造方法は、回転可能に支承された中空スピンドルの
内孔にその基端から先端へと芯糸を挿通すると共に該ス
ピンドルにそれと同心に巻き糸の巻回されたボビンを装
着し、スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所要速度で回
転させると共にボビン上の巻き糸を巻き糸案内補助具を
介してスピンドル先端方向に案内し、スピンドル先端付
近で巻き糸を芯糸に撚り付かせて撚り糸を形成しつつ該
撚り糸を所要速度で送出するようにした撚り飾り糸の製
造方法において、撚り糸と接触してそれを走行させる撚
り糸駆動ローラと、撚り糸駆動ローラを低速回転させる
ための常時低速回転する低速駆動軸と、撚り糸駆動ロー
ラを高速回転させるための常時高速回転する高速駆動軸
と、撚り糸駆動ローラを低速駆動軸と動力接続又は動力
遮断させる低速側電磁クラッチと、撚り糸駆動ローラを
高速駆動軸と動力接続又は動力遮断させる高速側電磁ク
ラッチとを設け、所定プログラムに基づいて低速側電磁
クラッチ及び高速側電磁クラッチを作動させると共に撚
り糸駆動ローラを低速駆動軸又は高速駆動軸と択一的に
動力接続させて、撚り糸の送出速度を低速側及び高速側
に交互に変速させることにより、芯糸の単位長さ当りの
巻き糸回撚数を芯糸の長さ方向に前記プログラムに基づ
く態様で変動させるようにしたことを特徴としている。
前記構成において、撚り糸の送出速度が低速側にあると
き、芯糸の単位長さ当りの巻き糸回撚数が比較的多くな
ると共に巻き糸は比較的細かい巻き態様を呈し、逆に、
撚り糸の送出速度が高速側にあるとき、芯糸の単位長さ
当りの巻き糸回撚数が比較的少なくなると共に巻き糸は
比較的粗い巻き態様を呈する。そのような巻き糸の回撚
の粗密に応じて、巻き糸の巻き間隙が変化し、それによ
ってそれらの間隙を通した芯糸の視認態様も微妙に変化
することになる。
【0006】前記製造方法において、芯糸が、段染め
糸、単色、異色又は濃淡に染色された複数の単糸を引き
揃え、合糸してなる引揃え糸、及び該引揃え糸を撚り合
わせてなる撚り糸から選ばれたものであってもよく、或
いは芯糸が、その長さ方向に不均一な太さを有するもの
であってもよく、これらの場合には、巻き糸の巻き間隙
を通した芯糸の前記視認態様がさらに特異なものとな
る。一方、巻き糸が、金属光沢を有する平箔糸からなる
ものであってもよく、この場合、その巻き糸の金属光沢
と、巻き糸の巻き間隙を通した芯糸の前記視認態様とが
相乗的に働いて、意匠的効果をさらに高めることにな
る。
【0007】本発明に係る撚り飾り糸の製造装置は、前
記撚り飾り糸の製造方法を実施する装置であって、回転
可能に支承されると共に内孔にその基端から先端へと芯
糸が挿通された中空スピンドルと、スピンドルにそれと
同心に装着されると共に巻き糸が巻回されたボビンと、
スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所要速度で回転させ
るスピンドル回転装置と、ボビン上の巻き糸をスピンド
ル先端方向に案内する巻き糸案内補助具と、スピンドル
先端付近で巻き糸を芯糸に撚り付かせて形成された撚り
糸を所要速度で送出する撚り糸送出装置とからなる撚り
飾り糸の製造装置において、撚り糸の送出速度を低速側
及び高速側に変速する変速装置を前記撚り糸送出装置に
付設すると共に、所定プログラムに基づいて撚り糸の送
出速度の変速信号を出力するプログラム設定装置を前記
変速装置に連結し、前記撚り糸送出装置を、撚り糸と接
触してそれを走行させる撚り糸駆動ローラと、撚り糸駆
動ローラを低速回転させるための常時低速回転する低速
駆動軸と、 撚り糸駆動ローラを高速回転させるための常
時高速回転する高速駆動軸とから構成すると共に、前記
変速装置を、撚り糸駆動ローラの回転軸と低速駆動軸と
の間に介設されると共に撚り糸駆動ローラを低速駆動軸
と動力接続又は動力遮断させる低速側電磁クラッチと、
撚り糸駆動ローラの回転軸と高速駆動軸との間に介設さ
れると共に撚り糸駆動ローラを高速駆動軸と動力接続又
は動力遮断させる高速側電磁クラッチとから構成し、前
記プログラム設定装置から所定プログラムに基づいて出
力された撚り糸の送出速度の変速信号により低速側電磁
クラッチ及び高速側電磁クラッチを作動させると共に撚
り糸駆動ローラを低速駆動軸又は高速駆動軸と択一的に
動力接続させて、撚り糸の送出速度を低速側及び高速側
に交互に変速させるようにしたことを特徴としている。
【0008】前記製造装置において、プログラム設定装
置から所定プログラムに基づいて出力される変速信号が
変速装置に入力され、それによって撚り糸送出装置が撚
り糸の送出速度を低速側又は高速側に変速させる。
ち、変速装置を構成する低速側電磁クラッチ及び高速側
電磁クラッチプログラム設定装置から撚り糸の送出速
度の変速信号が入力され、それによって撚り糸送出装置
を構成する撚り糸駆動ローラが低速駆動軸及び高速駆動
軸の一方と動力接続されると共に他方とは動力遮断さ
れ、撚り糸の送出速度が所定プログラムに基づいて低速
側又は高速側に変速されるものである
【0009】前記プログラム設定装置として、例えば、
定速回転させられると共に回転中心と同心にオン−オフ
パターンが所定プログラムに基づいて環状に配列された
タイミング板と、タイミング板上のオン−オフパターン
を所定位置で検出すると共にその検出信号を撚り糸の送
出速度の変速信号として出力する検出器とからなるもの
を採用することができる。前記構成の場合、プログラム
設定装置の検出器から出力されるオン−オフパターンか
らなる検出信号により変速装置が作動し、それによって
撚り糸送出装置による撚り糸の送出速度が前記オン−オ
フパターンに応じて低速側又は高速側に変速されるもの
である。前記タイミング板を用いた場合は、その一回転
ごとに同じオン−オフパターンが繰り返し発生すること
になる。
【0010】前記オン−オフパターンが、タイミング板
に所定ピッチで環状に穿設された多数の孔と、前記孔列
中の特定の孔に嵌入されたピンとから形成され、検出器
がタイミング板上のピンの有無をオン−オフパターンと
して検出するようにしてもよい。この場合、前記孔列に
対するピンの配設態様の変更によりオン−オフパターン
が変更され、それによって変速のプログラムが設定変更
される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る撚り飾り糸
の製造装置の全体構成を説明する側面概要図、図2は本
発明の実施例に係る撚り飾り糸の製造装置の側面概要図
である。図1において、支持台1に先細りの中空スピン
ドル2が回転可能に支承され、該スピンドル2の内孔に
はその基端から先端へと芯糸3が挿通され、スピンドル
2中間部には、巻き糸4の巻回されたボビン5が装着さ
れると共にその上方には、ボビン5上の巻き糸4をスピ
ンドル2の先端方向に案内する巻き糸案内補助具6が装
着されている。
【0012】また、スピンドル2の下部には、スピンド
ル2を巻き糸4の巻取り方向に所要速度で回転させる駆
動ベルトからなるスピンドル回転装置7が接離可能に配
置され、スピンドル2の先端の延長上には、巻き糸4を
芯糸3に撚り付かせて形成された撚り糸8を所要速度で
送出する撚り糸送出装置9が図2に示す構成で配置さ
れ、その下流には、仕上げられた製品としての撚り飾り
糸10を巻き取る巻取ボビン11が配置されている。
【0013】さらに、撚り糸送出装置9には、撚り糸8
の送出速度を低速側及び高速側に変速する変速装置12
図2に示す構成で付設され、さらに該変速装置12に
は、所定プログラムに基づいて撚り糸8の送出速度の変
速信号を出力するプログラム設定装置13が連結されて
いる。
【0014】前記構成において、スピンドル2がスピン
ドル回転装置7により巻き糸4の巻取り方向に所要速度
で回転させられ、ボビン5及び巻き糸案内補助具6もそ
れと一体に回転駆動される。芯糸3はスピンドル2の内
孔を通ってその先端から引き出され、回転するボビン5
上の巻き糸4は、巻き糸案内補助具6を介し、スピンド
ル2の先端付近で前記芯糸3に撚り付けられ、そのよう
にして形成された撚り糸8は、撚り糸送出装置9により
所要速度で送出され、最終的に巻取ボビン11に巻き取
られる。
【0015】一方、変速装置12には、プログラム設定
装置13から撚り糸8の送出速度の変速信号が入力さ
れ、それによって撚り糸送出装置9が撚り糸8の送出速
度を所定プログラムに基づいて低速側又は高速側に変速
すると共に、芯糸3上の巻き糸4の巻き態様に所定のパ
ターンの粗密が生じることになる。図4は、本発明に係
る飾り糸の製造方法により得られる撚り飾り糸を例示す
る正面概要図であり、図示の都合上、芯糸3の径が巻き
糸4のそれに対して若干誇張されている。同図におい
て、(A)は、複数の単糸を引き揃えて合糸してなる芯
糸3に巻き糸4(太い実線で示す)を回撚した撚り飾り
糸10、(B)は、長さ方向に不均一な太さを有する芯
糸3を用いた撚り飾り糸10を示し、何れも、芯糸3上
の巻き糸4の巻き態様に所定のパターンの粗密が生じて
いる。なお、前記芯糸3が合糸以外の糸であってもよ
く、また巻き糸4が平箔糸からなるものであってもよ
い。
【0016】前記撚り糸送出装置9及び変速装置12の
構成を図2に基づいて詳細に説明する。 図2において、
スピンドル2の先端の延長上には、撚り糸8と接触して
それを走行させる撚り糸駆動ローラ15が配置され、そ
の下流には巻取ボビン11が配置されている。撚り糸駆
動ローラ15の回転軸16と平行に低速駆動軸17及び
高速駆動軸18が個別に配置され(何れの軸も、軸間の
配置を理解し易いように90度回転させて図示され
る)、それらは、図示されない駆動源により、常時、夫
々低速回転及び高速回転している。撚り糸駆動ローラ1
5の回転軸15と低速駆動軸17及び高速駆動軸18に
は、夫々第一ベルト−プーリ伝動装置20及び第二ベル
ト−プーリ伝動装置21が介設されている。前記部材
は、協働して本発明における撚り糸送出装置9を構成す
る。
【0017】さらに、前記撚り糸駆動ローラ15の回転
軸16と、第一ベルト−プーリ伝動装置20及び第二ベ
ルト−プーリ伝動装置21とには、夫々低速側電磁クラ
ッチ22及び高速側電磁クラッチ23が介設されてい
る。それらの部材は、協働して本発明における変速装置
12を構成する。前記低速側電磁クラッチ22及び高速
側電磁クラッチ23には、プログラム設定装置13から
撚り糸8の送出速度の変速信号が入力され、それによっ
て撚り糸駆動ローラ15が低速駆動軸17及び高速駆動
軸18の一方と動力接続されると共に他方とは動力遮断
され、撚り糸8の送出速度が所定プログラムに基づいて
低速側又は高速側に変速されるものである。
【0018】図3は、本発明に係る撚り飾り糸の製造装
置に使用し得るプログラム設定装置の一例の、タイミン
グ板の断面図を含む側面概要図である。同図において、
定速回転させられるタイミング板25に、所定ピッチで
環状に多数の孔26(図面では、下方の一部の領域にの
み図示される)が板厚方向に穿設されると共に、前記孔
列中の特定の孔26にピン27が嵌入され、それにより
タイミング板25上には、回転中心と同心にオン−オフ
パターンが所定プログラムに基づいて環状に配列されて
いる。
【0019】また、タイミング板25の外周に沿って揺
動アーム28が配置され、該揺動アーム28は、タイミ
ング板25の回転軸29と平行な基端の支軸30を中心
に揺動可能であり、図示されないばねにより、先端のコ
ロ31はタイミング板25の外周と接する方向に常時付
勢されている。従って、揺動アーム28は、先端のコロ
31がタイミング板25の外周上においてピン27と当
接するか否かにより、即ちタイミング板25の外周上に
おけるピン27の有無に応じて、実線及び一点鎖線で示
される二通りの揺動位置を採ることになる。
【0020】揺動アーム28の中間には、電源に接続さ
れた可動接点32を支持する支持体33が連結され、該
可動接点32を挟んで2個の固定接点34、35が配置
され、各固定接点34、35は、変速装置12における
低速側変速信号入力部及び高速側変速信号入力部に各々
接続されている。前記変速装置12における低速側変速
信号入力部及び高速側変速信号入力部は、図2に示す実
施例における低速側電磁クラッチ22及び高速側電磁ク
ラッチ23に各々該当する。
【0021】前記構成において、揺動アーム28は、タ
イミング板25におけるピン27の有無によるオン−オ
フパターンに応じて、従って所定プログラムに基づいて
二通りの揺動位置を採り、それによって支持体33が変
位すると共に可動接点32が固定接点34、35の一方
と接触するように変位し、変速装置12が低速側又は高
速側に作動すると共にそれによって撚り糸送出装置9が
撚り糸8の送出速度を所定プログラムに基づいて低速側
又は高速側に変速する。前記揺動アーム28並びに可動
接点32及び固定接点34、35等は、協働して、タイ
ミング板25上のオン−オフパターンを所定位置で検出
すると共にその検出信号を撚り糸8の送出速度の変速信
号として出力する検出器を構成している。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成により、撚
り飾り糸における芯糸の単位長さ当りの巻き糸回撚数を
芯糸の長さ方向に自在に変動させ得る撚り飾り糸の製造
方法及び製造装置を提供すると共に、それによって製織
に際して編織組織に特異な意匠的変化を与える撚り飾り
糸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撚り飾り糸の製造装置の全体構成
を説明する側面概要図である。
【図2】本発明の実施例に係る撚り飾り糸の製造装置の
側面概要図である。
【図3】本発明に係る撚り飾り糸の製造装置に使用し得
るプログラム設定装置の一例の、タイミング板の断面図
を含む側面概要図である。
【図4】本発明に係る飾り糸の製造方法により得られる
撚り飾り糸を例示する正面概要図である。
【符号の説明】
2 スピンドル 3 芯糸 4 巻き糸 5 ボビン 6 巻き糸案内補助具 7 スピンドル回転装置 8 撚り糸 9 撚り糸送出装置 10 撚り飾り糸 12 変速装置 13 プログラム設定装置15 撚り糸駆動ローラ 17 低速駆動軸 18 高速駆動軸 22 低速側電磁クラッチ 23 高速側電磁クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/00 - 3/38 D02J 1/00 - 13/00 D01H 1/00 - 1/42 D01H 7/00 - 7/92

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支承された中空スピンドルの
    内孔にその基端から先端へと芯糸を挿通すると共に該ス
    ピンドルにそれと同心に巻き糸の巻回されたボビンを装
    着し、スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所要速度で回
    転させると共にボビン上の巻き糸を巻き糸案内補助具を
    介してスピンドル先端方向に案内し、スピンドル先端付
    近で巻き糸を芯糸に撚り付かせて撚り糸を形成しつつ該
    撚り糸を所要速度で送出するようにした撚り飾り糸の製
    造方法において、撚り糸と接触してそれを走行させる撚り糸駆動ローラ
    と、撚り糸駆動ローラを低速回転させるための常時低速
    回転する低速駆動軸と、撚り糸駆動ローラを高速回転さ
    せるための常時高速回転する高速駆動軸と、撚り糸駆動
    ローラを低速駆動軸と動力接続又は動力遮断させる低速
    側電磁クラッチと、撚り糸駆動ローラを高速駆動軸と動
    力接続又は動力遮断させる高速側電磁クラッチとを設
    け、 所定プログラムに基づいて低速側電磁クラッチ及び高速
    側電磁クラッチを作動させると共に撚り糸駆動ローラを
    低速駆動軸又は高速駆動軸と択一的に動力接続させて、
    撚り糸の送出速度を低速側及び高速側に交互に変速させ
    ることにより、 芯糸の単位長さ当りの巻き糸回撚数を芯
    糸の長さ方向に前記プログラムに基づく態様で変動させ
    るようにしたことを特徴とする撚り飾り糸の製造方法。
  2. 【請求項2】 芯糸が、段染め糸、単色、異色又は濃淡
    に染色された複数の単糸を引き揃え、合糸してなる引揃
    え糸、及び該引揃え糸を撚り合わせてなる撚り糸から選
    ばれた請求項1に記載の撚り飾り糸の製造方法。
  3. 【請求項3】 芯糸が、その長さ方向に不均一な太さを
    有する請求項1又は2に記載の撚り飾り糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 巻き糸が、金属光沢を有する平箔糸から
    なる請求項1に記載の撚り飾り糸の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の撚り飾
    り糸の製造方法を実施する装置であって、 回転可能に支承されると共に内孔にその基端から先端へ
    と芯糸が挿通された中空スピンドルと、スピンドルにそ
    れと同心に装着されると共に巻き糸が巻回されたボビン
    と、スピンドルを巻き糸の巻取り方向に所要速度で回転
    させるスピンドル回転装置と、ボビン上の巻き糸をスピ
    ンドル先端方向に案内する巻き糸案内補助具と、スピン
    ドル先端付近で巻き糸を芯糸に撚り付かせて形成された
    撚り糸を所要速度で送出する撚り糸送出装置とからなる
    撚り飾り糸の製造装置において、 撚り糸の送出速度を低速側及び高速側に変速する変速装
    置を前記撚り糸送出装置に付設すると共に、所定プログ
    ラムに基づいて撚り糸の送出速度の変速信号を出力する
    プログラム設定装置を前記変速装置に連結し 前記撚り糸送出装置を、撚り糸と接触してそれを走行さ
    せる撚り糸駆動ローラと、撚り糸駆動ローラを低速回転
    させるための常時低速回転する低速駆動軸と、撚り糸駆
    動ローラを高速回転させるための常時高速回転する高速
    駆動軸とから構成すると共に、前記変速装置を、撚り糸
    駆動ローラの回転軸と低速駆動軸との間に介設されると
    共に撚り糸駆動ローラを低速駆動軸と動力接続又は動力
    遮断させる低速側電磁クラッチと、撚り糸駆動ローラの
    回転軸と高速駆動軸との間に介設されると共に撚り糸駆
    動ローラを高速駆動軸と動力接続又は動力遮断させる高
    速側電磁クラッチとから構成し、 前記プログラム設定装置から所定プログラムに基づいて
    出力された撚り糸の送出速度の変速信号により低速側電
    磁クラッチ及び高速側電磁クラッチを作動させると共に
    撚り糸駆動ローラを低速駆動軸又は高速駆動軸と択一的
    に動力接続させて、撚り糸の送出速度を低速側及び高速
    側に交互に変速させるようにしたこと を特徴とする撚り
    飾り糸の製造装置。
  6. 【請求項6】 プログラム設定装置が、定速回転させら
    れると共に回転中心と同心にオン−オフパターンが所定
    プログラムに基づいて環状に配列されたタイミング板
    と、タイミング板上のオン−オフパターンを所定位置で
    検出すると共にその検出信号を撚り糸の送出速度の変速
    信号として出力する検出器とからなる請求項5に記載の
    撚り飾り糸の製造装置。
  7. 【請求項7】 オン−オフパターンが、タイミング板に
    所定ピッチで環状に穿設された多数の孔と、前記孔列中
    の特定の孔に嵌入されたピンとから形成され、検出器が
    タイミング板上のピンの有無をオン−オフパターンとし
    て検出するようにした請求項6に記載の撚り飾り糸の製
    造装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3又は4に記載の撚り飾
    り糸の製造方法により製造された撚り飾り糸。
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