JP3422355B2 - 静電容量形レベル測定装置 - Google Patents

静電容量形レベル測定装置

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JP3422355B2 JP27333697A JP27333697A JP3422355B2 JP 3422355 B2 JP3422355 B2 JP 3422355B2 JP 27333697 A JP27333697 A JP 27333697A JP 27333697 A JP27333697 A JP 27333697A JP 3422355 B2 JP3422355 B2 JP 3422355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電容量形レベル測
定装置に係り、絶縁性および導電性液体の液面レベル
(液位)を測定する静電容量形レベル測定装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置の洗浄槽における薬液レ
ベル測定、食料加工装置における液体食品のレベル測
定、一般的な工場における液体レベル測定には、例えば
静電容量形レベル測定装置が用いられる。従来、この種
の静電容量形レベル測定装置は、図11に示すように、
被測定液1の入った絶縁槽3内へ細長い補助電極5およ
び主電極7を液面上側から挿入し、信号源9から例えば
補助電極5に加えた交流電流を主電極7を介して出力さ
せ、この出力電流から被測定液1の液位を測定する構成
が良く知られている。
【0003】一般に、補助電極5と主電極7間に生じる
静電容量値は、それら補助電極5と主電極7間の距離が
一定であれば、それらの面積および介在物質の誘電率に
比例するから、補助電極5と主電極7間に介在する気体
や被測定液1の誘電率の差の変化、すなわち被測定液1
の液位変化に比例して静電容量値が変化し、この静電容
量値の変化に伴った交流電流が主電極7から出力され
る。そのため、主電極7から出力された交流電流を変換
部11で交流電圧に変換し、これを整流平滑部13で整
流平滑し、調整部15で基準点(零レベル点)と出力勾
配(フルスケール)を調整すれば、被測定液1の液位に
応じた測定信号を出力することが可能である。
【0004】もっとも、被測定液1が導電性である場合
には、補助電極5および主電極7が被測定液1に触れた
瞬間に短絡状態となって液位測定が困難となるので、補
助電極5および主電極7の外周を絶縁層17、19で均
一な厚さに被覆することが行われている。なお、絶縁層
17、19で被覆した補助電極5および主電極7を用い
る静電容量形レベル測定装置は、絶縁性の被測定液1の
液位レベル測定にも使用可能である。
【0005】そこで、絶縁層17、19で被覆した補助
電極5および主電極7を用いた静電容量形レベル測定装
置における液位レベル測定の考え方を、図12以降の図
面を参照して説明する。
【0006】図11において、気体(空気)で囲まれた
絶縁層17、19間の静電容量をCa、この静電容量C
aに直列に形成される絶縁層17、19の静電容量をC
e1、Ce2、被測定液1で囲まれた絶縁層17、19
間の等価抵抗をR1、R2、これら等価抵抗R1、R2
に直列に形成される絶縁層17、19の静電容量をC1
1、Cl2、補助電極5および主電極7の下方先端の絶
縁層17、19で形成される静電容量をCs1、Cs
2、これら静電容量Cs1、Cs2間の被測定液1によ
る等価抵抗をR4、R5、等価抵抗R1とR2の直列回
路と等価抵抗R4とR5の直列回路間の等価抵抗をR3
とすれば、補助電極5および主電極7間の等価回路は図
12のようになる。
【0007】被測定液1が導電性の場合、液インピーダ
ンスが各静電容量によるインピーダンスより十分低いう
え、等価抵抗R1〜R5が短絡(0Ω)状態と考えられ
るから、図12の等価回路は図13Aのように書換えら
れる。さらに、補助電極5および主電極7、絶縁層1
7、19が互いに同一寸法であれば、 Cl1=Cl2=Cl、 Cs1=Cs2=Cs となり、静電容量Ce1、Ca、Ce2の直列回路をC
Aとしたとき、図13Aは更に同図Bのように簡略化さ
れる。
【0008】ここで、図11中の絶縁槽3内の被測定液
1が空の場合、補助電極5と主電極7間の気体による静
電容量をCAo、補助電極5および主電極7の長さLo
に対する絶縁層17、19の各静電容量をCloとした
場合、 Cl=(L/Lo)Clo CA= 〔(Lo−L)/Lo〕CAo となり、補助電極5と主電極7間の合成静電容量Cは、 C=〔(Cl+Cs)/2〕+CA ={〔(L/2Lo)Clo〕+〔(Lo−L)/Lo)CAo〕 +(Cs/2)〕} ={(L/Lo)〔(Clo/2)−CAo〕}+CAo+(Cs/2) となる。
【0009】補助電極5および主電極7の位置および寸
法が絶縁槽17、19を含めて一定であれば、それら静
電容量CAoとCs/2は定数となるから、図11中の
調整部15により〔CAo+(Cs/2)〕を電気的に
差演算することにより、 C={(L/Lo)〔(Clo/2)−CAo〕}+CAo+(Cs/2)− 〔CAo+(Cs/2)〕 =(L/Lo)〔(Clo/2)−CAo〕 となり、被測定液1の液位レベルに比例した静電容量を
得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た静電容量形レベル測定装置では、図11に示すよう
に、絶縁槽3が大地21に絶縁台23を介して配置され
るのが一般的であるから、正確な液位レベルを測定する
ためには、絶縁槽3内の補助電極5や主電極7間の静電
容量分布を考慮するだけでは不十分であり、絶縁槽3の
側部や底部と大地21間の各静電容量Cx1、Cx2に
加えて、例えば変換部11と大地21間の静電容量Cg
をも考慮する必要がある。なお、補助電極5や主電極7
と絶縁槽3間における被測定液1の等価抵抗R6、R7
は、被測定液1が導電性の場合に短絡状態と考えられる
し、静電容量Cgとしては図示しない電源トランスなど
の結合容量も含めて100〜1000PF程度の値とな
るのが一般的である。
【0011】そして、絶縁槽3と大地21間の各静電容
量Cx1、Cx2や変換部11と大地21間の静電容量
Cgを考慮した等価回路は、図14に示すようになる。
ここで、補助電極5から入力された交流電流は、静電容
量Cx1、Cx2、Cgを流れる電流ixとして一部が
失われるから、液位レベル変動に応じたリニアな測定電
流imを主電極7から出力するには、静電容量Cx1、
Cx2、Cgの直並列回路の両端電圧VM を一定にする
必要がある。
【0012】しかも、液位レベルの変動に対し両端電圧
VM を一定にするには、 〔(L/Lo)Clo〕+Cs =α{〔(Cx1・Cg+Cx2・Cg)/(Cx1+Cx2+Cg)〕} 〔αは比例定数〕 が成立する必要があるが、実際には全く成立せず、液位
変化をリニアな状態で得ることができないのが実情であ
る。もっとも、液位変化をリニアな状態で測定するた
め、図15の等価回路図で示すように、信号源9の出力
を接地して測定する手法が提案されている。
【0013】このように信号源9の出力を接地した等価
回路では、例えば、(Cl1+Cs1)<<(Cx1+
Cx2)および(Cl2+Cs2)<<(Cx1+Cx
2)の場合、図16に示すような等価回路となり、被測
定液1の液位レベル変化に対してリニアな静電容量変化
が得られると考えられる。ところが、静電容量形レベル
測定装置において、図16の等価回路が成立するような
場合は、図17に示すように、絶縁槽3の底部が薄く、
大地21に対して絶縁槽3の底面積が広く、大地21と
絶縁槽3の間隔が狭いといった条件を満たす必要があ
り、具体的には底面積の広い絶縁槽3を大地21に直接
置く必要がある。
【0014】しかしながら、静電容量形レベル測定装置
の実際の使用状況は、例えば図18に示すように、大地
21に立てた支持柱状の絶縁台23上に絶縁槽3を載置
し、途中にバルブ25を配置したパイプ27を介して被
測定液1を絶縁槽3に対して流出入させるのが一般的で
あり、静電容量の条件が(Cl1+Cs1)>>(Cx
1+Cx2)となる。このような条件構成では、絶縁槽
3に人が接近しただけで、静電容量Cx1やCx2が急
増するとともに不安定となるし、バルブ25の開閉操作
によって絶縁槽3と外部間で被測定液1を流入出させる
と、それら静電容量が変化して出力が不安定になる。
【0015】このように、図11の静電容量形レベル測
定装置において、図15のように補助電極5を大地21
に接地して測定する構成では、図17のように底面積の
広い絶縁槽3を大地21に直接置いて測定する場合に限
り効果が期待されるが、これ以外の構成では効果が少な
く、実用的でないうえ誤差も大きい。本発明はそのよう
な従来の欠点を解決するためになされたもので、被測定
液を貯めた容器の設置形態や形状に拘わりなく、被測定
液の液位レベルを正確かつリニアに測定できる静電容量
形レベル測定装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのような課題を解決す
るために本発明に係る第1の構成は、被測定液中へ下方
に向けて漬浸される細長い主電極と、この主電極と一定
の間隔を置いて並行な位置関係でその被測定液中へ下方
に向けて漬浸される細長い補助電極と、その前記補助電
極に交流信号を印加する信号源とを備え、その主電極か
らの出力信号によって被測定液の液位を測定する静電容
量形レベル測定装置であり、その主電極の先端に間隔を
置き補助電極に沿って配置された同電位電極と、それら
主電極および同電位電極の間に互いに間隔を置き補助電
極に沿って配置され上記出力信号を補正する信号を出力
する参照電極と、それら主電極、同電位電極間および参
照電極間の交流的な同電位状態を形成する同電位形成部
とを具備している。また、第1の構成において、それら
主電極、補助電極、同電位電極および参照電極を絶縁層
で被覆する構成も可能である。
【0017】そして、本発明に係る第2の構成は、被測
定液中へ下方に向けて漬浸される細長い主電極と、この
主電極と一定の間隔を置いて並行な位置関係で前記被測
定液中へ下方に向けて漬浸される補助電極と、この補助
電極に交流信号を印加する信号源とを備え、その主電極
からの出力信号によって被測定液の液位を測定する静電
容量形レベル測定装置であり、それら主電極および補助
電極と一定の間隔を置いて並行な位置関係で上記被測定
液中へ下方に向けて漬浸される細長い第1の同電位電極
と、この第1の同電位電極の先端に間隔を置きその補助
電極に沿って配置され上記出力信号を補正する信号を出
力する参照電極と、この参照電極の先端に間隔を置きそ
の補助電極に沿って配置された第2の同電位電極と、そ
れら主電極、第1の同電位電極、参照電極および第2の
同電位電極間の交流的な同電位状態を形成する同電位形
成部とを具備して構成されている。
【0018】また、第2の構成において、それら主電
極、補助電極、第1および第2の同電位電極、並びに参
照電極を絶縁層で被覆しても良い。さらに、第2の構成
において、上記補助電極は、主電極、第1の同電位電
極、参照電極および第2の同電位電極を囲む筒電極で形
成しても良い。さらにまた、第2の構成において、その
被測定液の容器を上記補助電極とする構成も可能であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分には
同一の符号を付す。
【0020】図1は本発明に係る静電容量形レベル測定
装置の第1の構成を示す図であり、図2および図3はそ
の等価回路図である。図1において、絶縁槽3は、公知
の絶縁材料から形成された容器であり、絶縁性の被測定
液1が入れられている。
【0021】この絶縁槽3には、棒状の補助電極5およ
び円筒状の主電極7が、下方向に向け所定の間隔を隔て
て並行に被測定液1中に挿入され、絶縁槽3から上端部
が多少突出している。絶縁槽3内において、主電極7の
下方先端には、僅かな間隔を置いて円筒状の短い参照電
極39が、更に、この参照電極39の下側に僅かな間隔
を置いて短い棒状の同電位電極29が各々共軸的に配置
されており、主電極7、参照電極39および同電位電極
29が補助電極5に沿ってこれとほぼ等長になってい
る。
【0022】それら補助電極5は耐食性の絶縁層17で
覆われて円柱状になっており、主電極7、参照電極39
および同電位電極29も耐食性の絶縁層19で覆われて
円柱状になっており、図示しない保持手段にて保持され
ている。補助電極5の上側先端には、出力レベルの安定
した例えば40KHzの交流信号を発振出力する信号源
9が接続されている。信号源9の発振出力は大地21に
も接続されており、絶縁槽3は大地21に絶縁台23を
介して載置されている。
【0023】主電極7の上側先端は、シールドケーブル
31の芯線31aを介してOP(オペ)アンプ33の反
転入力端子に接続され、このOPアンプ33の非反転入
力端子にはシールドケーブル31のシールド部31bが
接続されている。OPアンプ33の非反転入力端子は0
電位(0V)に固定されており、その出力端子は帰還回
路35を介して非反転入力端子に接続される一方、整流
平滑部13に接続されている。
【0024】そのため、OPアンプ33の出力端子に
は、反転入力端子に加えられた電圧の逆極性の電圧が出
力され、帰還回路35を適当に選定することによって非
反転入力端子と反転入力端子が交流的に同一電位となっ
ている。従って、OPアンプ33は、帰還回路35とと
もに主電極7を交流的に0電位と同一電位状態にする同
電位形成部37として機能するとともに、主電極7から
の出力電流を電圧に変換する変換部(例えば図11中の
符号11)としての機能を有する。
【0025】整流平滑部13は、OPアンプ33からの
出力信号を整流平滑するもので調整部15に接続されて
いる。これら整流平滑部13および調整部15の機能は
従来例と同様である。参照電極39は、主電極7の中空
部を通したシールドケーブル41の芯線41aを介して
OPアンプ43の反転入力端子に接続され、同電位電極
29はシールドケーブル41のシールド部41bを介し
てOPアンプ43の非反転入力端子に接続され、この非
反転入力端子が0電位(0V)に固定されている。
【0026】OPアンプ43の出力端は帰還回路35と
同様な帰還回路45を介して反転入力端子へ接続される
とともに整流平滑回路13と同様な整流平滑部47に接
続されており、OPアンプ43および帰還回路45によ
って上述した同電位形成部37と同様な同電位形成部4
9が形成されている。整流平滑部13、47は、演算部
51に接続されるとともに補償部53、55に接続され
ており、整流平滑部13、47と演算部51間には各々
出力端P1、P2が形成されている。補償部53、55
は、絶縁槽3内の被測定液1が空状態における補償静電
容量に相当する補償値を記憶している。
【0027】次に、このような構成の静電容量形レベル
測定装置の動作を説明する。この図1の静電容量形レベ
ル測定装置は、導電性の被測定液1の液位測定に好適す
るものであり、補助電極5と主電極7間の気体(空気)
中の静電容量をCa、補助電極5周囲の絶縁層17の液
中の静電容量をC11、主電極7周囲の絶縁層19の液
中の静電容量をCl2、参照電極39周囲の絶縁層19
の静電容量をCr、参照電極39と同電位電極29間の
静電容量をCk1、参照電極39と主電極7間の静電容
量をCk2、補助電極5や同電位電極29先端の絶縁層
17、19の静電容量をCs1、Cs2、絶縁槽3と大
地21間の静電容量をCx1、Cx2とすれば、被測定
液1が参照電極39を超えた状態の等価回路は図2にな
る。便宜上、静電容量Caには補助電極5や主電極7周
囲の絶縁層17、19に係る気体中の静電容量を含めて
示し、詳細な図示を省略した。
【0028】そして、信号源9から補助電極5および大
地21に印加された交流信号Voは、液位測定用の交流
電流imとして静電容量Ca、Cl1、Cl2、Cx
1、Cx2、Cs1、主電極7およびシールドケーブル
31の芯線31aを介してOPアンプ33へ出力される
一方、補正用の交流電流irとして静電容量Cl1、C
x1、Cx2、Cs1、Cr、参照電極39およびシー
ルドケーブル41の芯線41aを介してOPアンプ43
へ出力される。整流平滑部13、47にて整流平滑され
た出力信号S1、S2は、演算部51へ出力されて除算
(S1/S2)され、測定信号として出力される。
【0029】ここで、被測定液1がある程度貯留された
図2の等価回路において、主電極7からの交流電流im
および参照電極39からの交流電流irは、次のように
なり、OPアンプ33、43の反転入力端子へ流れる。
なお、符号VM は被測定液1の電位であり、符号ωはそ
の交流電流の角速度である。 im=ωCl2VM +ωCaVo … (1) ir=ωCrVM … (2)
【0030】また、被測定液1が参照電極39より低下
して空の状態において、補助電極5と主電極7間の静電
容量をCao、補助電極5と参照電極39間の静電容量
をCar、補助電極5や同電位電極29先端の絶縁層1
7、19の静電容量をCsaとすれば、その等価回路は
図3に示すようになり、主電極7からの交流電流imo
および参照電極39からの交流電流iroは次のように
なる。 imo=ωCaoVo … (3) iro=ωCarVo … (4)
【0031】これら式(3)および(4)の値を空調整
値として予め図1中の補償部53、55に記憶し、これ
ら空調整用の補償値を含めて整流平滑部13、47にて
式(1)や(2)から差演算し、入力電流im、irに
置き換えた結果は、主電極5周囲の絶縁層19の電極長
Loにおける静電容量をCloとした場合、次のように
なる。
【0032】 im=ωCl2VM +ωCaVo−ωCaoVo ={(ωL/Lo)CloVM}+ω{(Lo−L)/Lo}CaoVo −ωCaoVo =〔ω(L/Lo)〕(CloVM −CaoVo) ir=ωCrVM −ωCarVo =(ωLr/Lo)CloVM−(ωLr/Lo)CaoVo =〔ω(Lr/Lo)〕(CloVM −CaoVo)
【0033】もっとも、Cl2は(L/Lo)Clo、
Caは〔(Lo−L/Lo)〕Cao、Crは(Lr/
Lo)Clo、Carは(Lr/Lo)Caoといった
条件の下でそれらの式が成立する。ここで被測定液1に
漬浸されている主電極7の長さをLとし、参照電極39
の軸方向長をLrとすれば、 im/ir=L/Lr となり、交流電流imおよび交流電流irの比から、被
測定液1の液位を測定できる。
【0034】しかも、OPアンプ33、43、すなわち
同電位形成部37、49によって主電極7、参照電極3
9および同電位電極29間が交流的に同電位状態となっ
ているから、主電極7、参照電極39、同電位電極29
間に形成される静電容量Ck2、Ck1には交流電流が
流れず、同電位電極29に形成される静電容量Cx2の
存在が除去され、静電容量Cl1、Cx1、Cx2、C
s1の変化が主電極7や参照電極39からの出力交流電
流im、irの比に影響を与えず、被測定液1の液位レ
ベルを正確かつリニアに測定できる。さらに、空の状態
において主電極7および参照電極39からの出力信号S
1、S2を出力端P1、P2で測定し、出力信号S1、
S2が「0(ゼロ)」となるような補償部53、55に
記憶された補償値により、出力交流電流im、irを補
償可能となる。
【0035】そのため、従来では例えば被測定液1が少
なくなって参照電極39が露出したとき、整流平滑部4
7からの出力信号S2が極小化し、測定信号(S1/S
2)が逆に大きくなってゆく出力反転現象を発生させる
おそれがあったが、図3の構成では、被測定液1が空き
状態で出力信号S2をほぼ「0」にして測定信号(S1
/S2)もほぼ「0」にしておけば、参照電極39が露
出した以降、出力反転現象を抑えるとともに測定信号
(S1/S2)を横ばい又は「0」に至るまで減少させ
ることが可能となる。
【0036】なお、この図1に係る第1の構成におい
て、補助電極5と、主電極7、参照電極39および同電
位電極29の寸法は同一である必要性はなく、間隔が一
定であれば、本発明の目的達成が可能である。さらに、
図示はしないが、絶縁性の被測定液1の液位レベルを測
定する場合には、絶縁層17、19で被覆せずに露出さ
せる構成も可能である。
【0037】図4は、本発明の静電容量形レベル測定装
置に係る第2の構成を示す図である。図4において、絶
縁槽3内に棒状の補助電極5、円筒状の主電極7および
円筒状の第1の同電位電極57が所定の等間隔dを隔て
て並行に挿入され、信号源9がその補助電極5および大
地21に接続されている。
【0038】主電極7の下方先端に僅かな間隔を置いて
短い棒状の同電位電極29が共軸的に配置されるととも
に、第1の同電位電極57の下方先端には僅かの間隔を
置いて短い円筒状の参照電極59、更にこの参照電極5
9の下方には僅かの間隔を置いて短い棒状の第2の同電
位電極61が共軸的に配置されており、主電極7および
同電位電極29の長さ、第1の同電位電極57、参照電
極59および第2の同電位電極61の長さが補助電極5
と等長になっている。補助電極5は耐食性の絶縁層17
で筒型に覆われ、主電極7および同電位電極29は耐食
性の絶縁層19で筒型に覆われ、第1の同電位電極5
7、参照電極59および第2の同電位電極61も耐食性
の絶縁層63で筒型に覆われ、図示しない保持手段にて
保持されている。
【0039】なお、図4では第1および第2の同電位電
極57、61は単に同電位電極と図示する(以下同
じ。)。この図4に示す静電容量形レベル測定装置は、
図1に係る第1の構成における主電極7と同電位電極2
9間の参照電極39を除去するとともに、これらとは別
個に第1の同電位電極57、参照電極59および第2の
同電位電極61を設けた構成となっている。そして、主
電極7がシールドケーブル31を介してOPアンプ33
に接続され、参照電極59および第2の同電位電極61
がシールドケーブル41を介してOPアンプ43に接続
されているが、これらOPアンプ33、43以降の構成
は図3と同様である。
【0040】この図4の静電容量形レベル測定装置は、
導電性の被測定液1の液位測定に好適するものであり、
気体(空気)を介した補助電極5と主電極7間の静電容
量をCa1、補助電極5と第1の同電位電極57間の静
電容量をCa2、補助電極5周囲の絶縁層17の液中の
静電容量をCl1、主電極7周囲の絶縁層19の液中の
静電容量をCl2、同電位電極57周囲の絶縁層63の
液中の静電容量をCl3、参照電極59周囲の絶縁層6
3の静電容量をCr、同電位電極29と主電極7間の静
電容量をCk1、参照電極59と第2の同電位電極61
間の静電容量をCk2、参照電極59と第1の同電位電
極57間の静電容量をCk3、同電位電極29、補助電
極5、第2の同電位電極61先端の絶縁層19、17、
63の静電容量をCs1、Cs2、Cs3とすれば、参
照電極59が被測定液1中にある状態の等価回路は図5
になる。
【0041】図5の等価回路において主電極7からの交
流電流imおよび参照電極59からの補正交流電流ir
は、次のようになる。 im=ωCl1VM+ωCa1Vo … (5) ir=ωCrVM … (6)
【0042】また、被測定液1が参照電極59より低下
して空の状態において、補助電極5と主電極7間の静電
容量をCa10、補助電極5と参照電極59間の静電容
量をCarとすれば、その等価回路は図6に示すように
なり、主電極7からの交流電流imoおよび参照電極5
9からの交流電流iroは次のようになる。便宜上、符
号Ca10およびCarは図4中に図示されていない。 imo=ωCa10Vo … (7) iro=ωCarVo … (8)
【0043】そして、補償部53、55に式(7)およ
び(8)の値を空調整用の補償値として記憶し、これら
補償値を用いた差演算結果を入力電流im、irに置き
換えると、次のようになる。
【0044】 im=ωCl1VM +ωCa1Vo−ωCa10Vo =〔ω(L/Lo)Cl10VM 〕+ω〔(Lo−L)/Lo〕 Ca10Vo−ωCa10Vo =〔ω(L/Lo)〕(Cl10VM −Ca10Vo) ir=ωCrVM −ωCarVo =〔ω(Lr/Lo)〕(Cl10VM −Ca10Vo)
【0045】ここで、補正のため、交流電流imとir
の演算(im/ir)を行うと、 im/ir=L/Lr となる。Lrは固定寸法であるから、被測定液1の電位
VM の変動に無関係に被測定液1の液位レベルLに比例
した測定信号が得られる。しかも、静電容量Ck1、C
k2、Ck3両端の電位差が「0」となって電流が流れ
ないし、被測定液1の電位VM が消去され、静電容量C
a2、Cl2、Cx1、Cx2、Cs1、Cs2、Cs
3は出力に影響を与えない。
【0046】ところで、上述したCr=(Lr/Lo)
Cl10およびCar=(Lr/lo)Ca10が成立
するのは、図4において主電極7を絶縁層19で被覆し
た構成と、第1および第2の同電位電極57、61や参
照電極59を絶縁層63で被覆した構成を同様の寸法に
形成し、補助電極5を中心に対称かつ並行に配置した場
合である。
【0047】もし、第1および第2の同電位電極57、
61や参照電極59を絶縁層63で被覆した構成の寸法
が異なる場合や、主電極7に並行ではあるが、補助電極
5を中心として非対称に配置したい場合には、次の式が
成立する寸法および配置を適当に選定すれば良い。
【0048】Cl10/Cr=Car10/Car この場合、 (Lr/Lo)Cl10/Cr=n とすれば im/ir=(Lr/Lo)n となり、被測定液1の電位VMの変動に無関係で、被測
定液1の液位レベルLに比例した測定信号が得られる。
【0049】この図4に示す構成では、主電極7を絶縁
層19で被覆した構成と、第1および第2の同電位電極
57、61や参照電極59を絶縁層63で被覆した構成
を同様の寸法に形成し、補助電極5を中心として対称か
つ並行に配置した場合や第1および第2の同電位電極5
7、61や参照電極59を絶縁層63で被覆した構成の
寸法が異なる場合や、主電極7に並行ではあるが、補助
電極5を中心として非対称に配置した場合において、C
l10/Cr=Ca10/Carが成立する場合では、
上述した補正の他に絶縁層17、19、63の誘電率変
化、伸縮変化の補正も可能である。
【0050】図7は静電容量形レベル測定装置の第2の
構成に係る他の変形例を示す図である。図7において、
絶縁槽3内に円筒状の主電極7および円筒状の第1の同
電位電極57が所定の間隔dを隔てて並行に挿入され、
主電極7の下方先端に僅かな間隔を置いて短い棒状の同
電位電極29が共軸的に配置されるとともに、第1の同
電位電極57の下方先端には僅かの間隔を置いて短い円
筒状の参照電極59、更にこの参照電極59の下方には
僅かの間隔を置いて短い棒状の第2の同電位電極61が
共軸的に配置されている。
【0051】主電極7および同電位電極29は、筒形の
補助電極65内の中央部に間隔を置いて配置され、第1
の同電位電極57、参照電極59および第2の同電位電
極61も筒形の補助電極67内の中央部に間隔を置いて
配置され、それらが図示しない保持手段にて保持されて
おり、信号源9がその補助電極65、67および大地2
1に接続されている。主電極7および同電位電極29の
長さ、第1の同電位電極57、参照電極59および第2
の同電位電極61の長さが等しくなっており、他方、互
いに等長の補助電極65、67がこれらと等長もしくは
若干長くなっている。
【0052】すなわち、図7の静電容量形レベル測定装
置は、図4の構成に対して主電極7および同電位電極2
9や、第1および第2の同電位電極および参照電極59
を絶縁層17、19、63で覆わずに、筒形の補助電極
(囲み電極)65、67でこれらを囲む構成を有してい
る。主電極7がシールドケーブル31を介してOPアン
プ33に接続され、参照電極59および第1、第2の同
電位電極57、61がシールドケーブル41を介してO
Pアンプ43に接続されているが、これらOPアンプ3
3、43以降の構成は図1と同様である。
【0053】この図7の静電容量形レベル測定装置は、
絶縁性の被測定液1の液位測定に好適するものであり、
気体(空気)を介した主電極7と補助電極65間の静電
容量をCa、被測定液1を介した主電極7と補助電極6
5間の静電容量をCl、同電位電極29と補助電極65
間の静電容量をCs3、主電極7と同電位電極29間の
静電容量をCk3、同電位電極29と大地間の静電容量
をCs1、気体(空気)を介した第1の同電位電極57
と補助電極67間の静電容量をCs6、被測定液1を介
した第1の同電位電極57と補助電極67間の静電容量
をCs5、参照電極59と補助電極67間の静電容量を
Cr、第2の同電位電極61と補助電極67間の静電容
量をCs4、第2の同電位電極61と参照電極59間の
静電容量をCk1、第1の同電位電極57と参照電極5
9間の静電容量をCk2、同電位電極61と大地間の静
電容量をCs2とすれば、参照電極59が被測定液1中
にある状態の等価回路は図8になる。
【0054】この図7の実施の形態においても、信号源
9から加えられた交流信号は、静電容量Ck1、Ck
2、Ck3の両端の電位が0Vであるからこれらに電流
が流れず、静電容量Cs1、Cs2、Cs3、Cs4、
Cs5、Cs6には電流が流れるものの0Vラインに流
れ、OPアンプ33、43の出力信号に影響を与えな
い。そのため、図7において、主電極7の長さをLo、
被測定液に漬浸されたその長さをL、参照電極59の長
さをLr、主電極全長を被測定液1で浸した時の主電極
7と補助電極65間の静電容量をClo、主電極7と補
助電極65間が全て気体(空気)の時の静電容量をCa
oとすれば、図8の等価回路において、OPアンプ3
3、43に入力される交流電流im、irは次のように
なる。
【0055】 im=ωVo(Ca+Cl) =ωVo{(L/Lo)Clo+〔(Lo−L)/Lo〕Cao}…(9) ir=ωVoCr =ωVo(Lr/Lo)Clo …(10)
【0056】また、被測定液1が空の時の入力交流電流
imo、iroは、 imo=ωVoCao …(11) iro=ωVo(Lr/Lo)Cao …(12) そして、補償部53、55に式(11)、(12)の値
を空調整用の補償値として記憶し、これら補償値を用い
た差演算結果を入力電流im、irに置き換えると、次
のようになる。
【0057】 im=ωVo{(L/Lo)Clo+〔(Lo−L)/Lo〕Cao−Cao} =ωVo(L/Lo)(Clo−Cao) ir=ωVo〔(Lr/Lo)Clo−(Lr/Lo)Cao〕 =ωVo(Lr/Lo)(Clo−Cao)
【0058】ここで、補正のためim/irを行うと im/ir=L/Lr となり、被測定液1の誘電率変動に無関係に被測定液1
の液位レベルLに比例した測定信号が得られる。なお、
Cr=(Lr/Lo)×C10が成立するのは、図7に
おいて、主電極7と同電位電極29および補助電極65
の位置や寸法に対して、第1の同電位電極57、参照電
極59、第2の同電位電極61および補助電極67の位
置や寸法を同様にした場合であり、もし、補助電極6
5、67内が互いに異なる位置関係や寸法である場合に
は、Cr=(Lr/Lo)×nC10とし、それらの位
置関係や寸法によって適当に符号nを選定すれば良い。
【0059】ところで、上述した各実施の形態は、被測
定液1を絶縁槽3に貯めた状態の液位測定であったが、
本発明では導電槽(金属槽)を用いた構成においても実
施可能である。例えば、図9に示すように、金属槽3a
内に円筒状の主電極7および円筒状の第1の同電位電極
57が所定の間隔dを隔てて並行に挿入され、主電極7
の下方先端に僅かな間隔を置いて短い棒状の同電位電極
29が共軸的に配置されるとともに、第1の同電位電極
57の下方先端には僅かの間隔を置いて短い円筒状の参
照電極59、更にこの参照電極59の下方には僅かの間
隔を置いて短い棒状の第2の同電位電極61が共軸的に
配置され、それらが図示しない保持手段にて保持されて
おり、信号源9がその金属槽3aに接続されている。
【0060】すなわち、図9の静電容量形レベル測定装
置は、図7の構成の変形例であり、筒形の補助電極6
5、67を省略して、金属槽3aを補助電極としたもの
であり、上述した実施の形態のように、主電極7がシー
ルドケーブル31を介してOPアンプ33に接続され、
参照電極59および第1、第2の同電位電極57、61
がシールドケーブル41を介してOPアンプ43に接続
されている。
【0061】この図9の静電容量形レベル測定装置は、
絶縁性の被測定液1の液位測定に好適するものであり、
気体(空気)を介した主電極7と金属槽3a間の静電容
量をCa、被測定液1を介した主電極7と金属槽3a間
の静電容量をCl、同電位電極29と金属槽3a間の静
電容量をCs3、同電位電極29と金属槽3aの底部間
の静電容量をCs1、主電極7と同電位電極29間の静
電容量をCk6、気体(空気)を介した主電極7と第1
の同電位電極57間の静電容量をCk3、被測定液1を
介した主電極7と第1の同電位電極57間の静電容量を
Ck2、参照電極59と主電極7間の静電容量をCk
1、同電位電極29と第2の同電位電極61間の静電容
量をCs4、第2の同電位電極61と金属槽3a間の静
電容量をCs5、第2の同電位電極61と金属槽3aの
底部間の静電容量をCs2、第2の同電位電極61と参
照電極59間の静電容量をCk4、参照電極59と第1
の同電位電極57間の静電容量をCk5、被測定液1を
介した第1の同電位電極57と金属槽3a間の静電容量
をCs6、気体(空気)を介した第1の同電位電極57
と金属槽3a間の静電容量をCs7とすれば、参照電極
59が被測定液1中にある状態の等価回路は図10のよ
うになる。
【0062】この図9の実施の形態においても、信号源
9から加えられた交流信号は、静電容量Ck1、Ck
2、Ck3、Ck4、Ck5、Ck6、Cs4の両端の
電位が0Vであるからこれらに電流が流れない。静電容
量Cs1、Cs2、Cs3、Cs5、Cs6、Cs7に
電流が流れるものの0Vラインに流れ、OPアンプ3
3、43の出力信号に影響を与えない。
【0063】そのため、図9において、主電極7の金属
槽3aへの挿入長さをLo、被測定液1に漬浸されたそ
の長さをL、参照電極59の長さをLr、金属槽3aを
被測定液1で満たした時の主電極7と金属槽3a間の静
電容量をClo、主電極7と金属槽3a間が全て気体
(空気)の時の静電容量をCaoとすれば、図10の等
価回路において、OPアンプ33、43に入力される交
流電流im、irは、次のようになる。
【0064】 im=ωVo(Ca+Cl) =ωVo{(L/Lo)Clo+〔(Lo−L)/Lo〕Cao}…(13 ) ir=ωVoCr =ωVo(Lr/Lo)Clo …(14)
【0065】また、被測定液1が空の時の入力交流電流
imo、iroは、 imo=ωVoCao …(15) iro=ωVo(Lr/Lo)Cao …(16)
【0066】そして補償部53、55に式(15)、
(16)の値を空調整用の補償値として記憶し、これら
補償値を用いた差演算結果を入力電流im、irに置き
換えると、次のようになる。
【0067】 im=ωVo{(L/Lo)Clo+〔(Lo−L)/Lo〕Cao−Cao} =ωVo(L/Lo)(Clo−Cao) ir=ωVo〔(Lr/Lo)Clo−(Lr/Lo)Cao〕 =ωVo(Lr/Lo)(Clo−Cao)
【0068】ここで、補正のためim/irを行うと、 im/ir=L/Lr となり、被測定液1の誘電率変動に無関係に被測定液1
の液位レベルLに比例した測定信号が得られる。
【0069】なお、Cr=(Lr/Lo)×C10が成
立するのは、図7と同じく、主電極7と同電位電極29
の位置や寸法に対して、第1の同電位電極57、参照電
極59および第2の同電位電極61の位置や寸法を同様
にした場合であり、もし、主電極7と同電位電極29に
対して、第1の同電位電極57、参照電極59および第
2の同電位電極61の位置や寸法を互いに異ならせる場
合には、Cr=(Lr/Lo)×nC10とし、それら
の位置関係や寸法によって適当に符号nを選定すれば良
い。
【0070】ところで、上述した図4、図7および図9
に示した実施の形態においては、主電極7の静電容量変
化が大きく、主電極7の下方の同電位電極29で形成さ
れる静電容量CsやCs1は無視できる程度であるか
ら、その同電位電極29の省略が可能である。さらに、
上述した図7および図9に示す構成において、主電極
7、同電位電極29、57、61、参照電極59、補助
電極65、67の外周を例えばふっ素樹脂等の耐食性絶
縁層で被覆すれば、耐食性および液切れを改善できる利
点があるうえ、導電性液体を被測定液1とすることも可
能である。なお、これらの構成における等価回路は上述
した各回路とほぼ同じである。
【0071】特に、導電性の被測定液1では、絶縁被覆
物の誘電率補正も可能で、温度サイクルのある環境や高
精度計測の必要な状況に好適する。本発明において、上
述した各同電位形成部37、43は、一例であってOP
アンプ33、43と帰還回路35、41等からなる構成
に限定されず、同電位にする他の電子回路で同様に実施
可能である。本発明に係る静電容量形レベル測定装置
は、上述した各形態例のように絶縁槽3に被測定液1を
溜める構成に限らず、広く一般的な容器、水処理等の貯
水槽、自然界のダムや河川等々の液面レベル測定に適用
可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明の静電容量形
レベル測定装置は、被測定液を貯めた容器の設置形態や
形状に拘わりなく、被測定液の液位レベルを正確かつリ
ニアに測定できるし、液位に応じた出力信号を補正可能
となり、例えば容器内の被測定液の正確な空調整も可能
となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量形レベル測定装置の第1
の構成を示す図である。
【図2】図1の静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図3】図1の静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図4】本発明に係る静電容量形レベル測定装置の第2
の構成を示す図である。
【図5】図4の静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図6】図4の静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図7】静電容量形レベル測定装置の第2の構成に係る
変形例を示す図である。
【図8】図7の静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図9】静電容量形レベル測定装置の第2の構成に係る
変形例を示す図である。
【図10】図9静電容量形レベル測定装置の等価回路図
である。
【図11】従来の静電容量形レベル測定装置を示す図で
ある。
【図12】図11の静電容量形レベル測定装置の等価回
路図である。
【図13】図11の静電容量形レベル測定装置の等価回
路図である。
【図14】図11の静電容量形レベル測定装置の等価回
路図である。
【図15】図11の静電容量形レベル測定装置の等価回
路図である。
【図16】図11の静電容量形レベル測定装置の等価回
路図である。
【図17】図11の静電容量形レベル測定装置の使用例
を説明する図である。
【図18】図11の静電容量形レベル測定装置の使用例
を説明する図である。
【符号の説明】
1 被測定液 3 絶縁槽 3a 導電槽(金属槽:補助電極) 5 補助電極 7 主電極 9 信号源 11 変換部 13、47 整流平滑部 15 調整部 17、19、63 絶縁層 21 大地 23 絶縁台 25 バルブ 27 パイプ 29 同電位電極 31、41 シールドケーブル 31a、41a 芯線 31b、41b シールド部 33、43 OPアンプ(オペアンプ) 35、45 帰還回路 37、49 同電位形成部 39、59 参照電極 51 演算部 53、55 補償部 57 第1の同電位電極(同電位電極) 61 第2の同電位電極(同電位電極) 65、67 補助電極(囲み電極)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定液中へ下方に向けて漬浸される細
    長い主電極と、 この主電極と一定の間隔を置いて並行な位置関係で前記
    被測定液中へ下方に向けて漬浸される細長い補助電極
    と、 前記補助電極に交流信号を印加する信号源と、 とを備え、前記主電極からの出力信号によって前記被測
    定液の液位が測定される静電容量形レベル測定装置にお
    いて、 前記主電極の先端に間隔を置き前記補助電極に沿って配
    置された同電位電極と、 前記主電極および同電位電極の間に互いに間隔を置き前
    記補助電極に沿って配置され、前記出力信号を補正する
    信号を出力する参照電極と、 前記主電極、同電位電極間および参照電極間の交流的な
    同電位状態を形成する同電位形成部と、 を具備することを特徴とする静電容量形レベル測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各電極が絶縁層で被覆されてなる請
    求項1記載の静電容量形レベル測定装置。
  3. 【請求項3】 被測定液中へ下方に向けて漬浸される細
    長い主電極と、 この主電極と一定の間隔を置いて並行な位置関係で前記
    被測定液中へ下方に向けて漬浸される補助電極と、 前記補助電極に交流信号を印加する信号源と、 とを備え、前記主電極からの出力信号によって前記被測
    定液の液位が測定される静電容量形レベル測定装置にお
    いて、 前記主電極および補助電極と一定の間隔を置いて並行な
    位置関係で前記被測定液中へ下方に向けて漬浸される細
    長い第1の同電位電極と、 この第1の同電位電極の先端に間隔を置き前記補助電極
    に沿って配置され、前記出力信号を補正する信号を出力
    する参照電極と、 この参照電極の先端に間隔を置き前記補助電極に沿って
    配置された第2の同電位電極と、 前記主電極、第1の同電位電極、参照電極および第2の
    同電位電極間の交流的な同電位状態を形成する同電位形
    成部と、 を具備することを特徴とする静電容量形レベル測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記各電極が絶縁層で被覆されてなる請
    求項3記載の静電容量形レベル測定装置。
  5. 【請求項5】 前記補助電極は、前記主電極、第1の同
    電位電極、参照電極および第2の同電位電極を囲む筒電
    極である請求項3項記載の静電容量形レベル測定装置。
  6. 【請求項6】 前記補助電極は、前記被測定液の容器で
    ある請求項5項記載の静電容量形レベル測定装置。
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