JP3422128B2 - 血圧計測装置 - Google Patents
血圧計測装置Info
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/02—Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
- A61B5/021—Measuring pressure in heart or blood vessels
- A61B5/02108—Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics
- A61B5/02125—Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics of pulse wave propagation time
-
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- A61B5/021—Measuring pressure in heart or blood vessels
- A61B5/022—Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
- A61B5/0225—Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers the pressure being controlled by electric signals, e.g. derived from Korotkoff sounds
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、血圧と生体情報の関
係を用い、脈波伝播速度等の生体情報を検出して、対応
する血圧を決定する血圧計測装置に関する。
係を用い、脈波伝播速度等の生体情報を検出して、対応
する血圧を決定する血圧計測装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】間接法の血圧計測装置としては、カフ
（圧迫帯）を用いて動脈を圧迫するものと、カフを用い
ないものがある。このうち、特にカフを用いないもの
は、圧力の絶対値が得られないので、検出された生体情
報を血圧値に変換する必要があり、生体情報と血圧変動
の関係が個人毎に異なっているため、万人に共通な関係
式から血圧を推定すると、血圧測定精度が低下するの
で、個人毎に異なる変換式を何らかの方法で決定（校
正）しなければならない。すなわち、血圧測定精度を上
げるためには、被測定者に最適な生体情報と血圧変動の
関係から血圧を推定する必要がある。従来、この種のカ
フを用いない間接血圧計測装置として、脈波伝播速度を
検出して、検出脈波伝播速度に対応する血圧を算出する
ものがある。この脈波伝播速度による血圧計測装置は、
安静状態と運動負荷状態の２点の血圧を測定すること
で、脈波伝播速度と血圧値の校正を行っている。
（圧迫帯）を用いて動脈を圧迫するものと、カフを用い
ないものがある。このうち、特にカフを用いないもの
は、圧力の絶対値が得られないので、検出された生体情
報を血圧値に変換する必要があり、生体情報と血圧変動
の関係が個人毎に異なっているため、万人に共通な関係
式から血圧を推定すると、血圧測定精度が低下するの
で、個人毎に異なる変換式を何らかの方法で決定（校
正）しなければならない。すなわち、血圧測定精度を上
げるためには、被測定者に最適な生体情報と血圧変動の
関係から血圧を推定する必要がある。従来、この種のカ
フを用いない間接血圧計測装置として、脈波伝播速度を
検出して、検出脈波伝播速度に対応する血圧を算出する
ものがある。この脈波伝播速度による血圧計測装置は、
安静状態と運動負荷状態の２点の血圧を測定すること
で、脈波伝播速度と血圧値の校正を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の脈波伝
播速度を検出する血圧計測装置では、校正時に運動負荷
などで血圧を大きく変動させなければならず、しかも２
点だけで校正を行っているので、被測定者に多大な負担
を強い、何度校正を行っても測定精度は校正時の２点の
測定精度に依存するという問題があった。
播速度を検出する血圧計測装置では、校正時に運動負荷
などで血圧を大きく変動させなければならず、しかも２
点だけで校正を行っているので、被測定者に多大な負担
を強い、何度校正を行っても測定精度は校正時の２点の
測定精度に依存するという問題があった。
【０００４】この発明は上記問題点に着目してなされた
ものであって、校正データを記憶し、その校正データの
個数、変動幅に応じた校正を行い、精度の高い測定をな
し得る血圧計測装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、日常生活において任意の時点（例え
ば、毎日一回、３日に一回、週に一回、入浴後など）に
血圧値と生体情報を同時測定し、その生体情報を蓄積
し、蓄積されたデータから個人に依存した血圧値と生体
情報の関係を学習することにより、被検者に無理な負荷
を強いることなく、血圧測定精度を向上し得る血圧測定
装置を提供することを目的としている。
ものであって、校正データを記憶し、その校正データの
個数、変動幅に応じた校正を行い、精度の高い測定をな
し得る血圧計測装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、日常生活において任意の時点（例え
ば、毎日一回、３日に一回、週に一回、入浴後など）に
血圧値と生体情報を同時測定し、その生体情報を蓄積
し、蓄積されたデータから個人に依存した血圧値と生体
情報の関係を学習することにより、被検者に無理な負荷
を強いることなく、血圧測定精度を向上し得る血圧測定
装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用】この出願の特許
請求の範囲の請求項１に係る血圧計測装置は、直接法あ
るいは動脈圧迫式により血圧を測定する血圧測定手段
と、外部から血圧値を入力する血圧値入力手段と、心臓
からの脈動に関連した生体情報を測定する生体情報測定
手段と、前記血圧測定手段による血圧値、あるいは血圧
値入力手段で入力された血圧値とその血圧値に対応した
前記生体情報測定手段による生体情報の複数組の校正デ
ータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶される
血圧値と生体情報の組を３以上用いて、新たな生体情報
−血圧の関係式を作成する生体情報−血圧関係式作成手
段と、この作成された生体情報−血圧関係式に前記生体
情報測定手段で測定した生体情報を代入して、血圧を決
定する血圧決定手段とを備え、前記生体情報−血圧関係
式作成手段は、前記記憶手段に記憶される校正データが
３個以上の時、基準データの血圧値から±所定値内に存
在する校正データの血圧値の平均値を算出するととも
に、生体情報の平均値を算出する平均値算出手段と、前
記±所定値外に存在する校正データの誤差の傾きの平均
を算出する誤差傾き平均値算出手段とを含み、これら血
圧値、生体情報及び誤差傾きの平均値を用いて、生体情
報−血圧の関係式を補正するものである。
請求の範囲の請求項１に係る血圧計測装置は、直接法あ
るいは動脈圧迫式により血圧を測定する血圧測定手段
と、外部から血圧値を入力する血圧値入力手段と、心臓
からの脈動に関連した生体情報を測定する生体情報測定
手段と、前記血圧測定手段による血圧値、あるいは血圧
値入力手段で入力された血圧値とその血圧値に対応した
前記生体情報測定手段による生体情報の複数組の校正デ
ータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶される
血圧値と生体情報の組を３以上用いて、新たな生体情報
−血圧の関係式を作成する生体情報−血圧関係式作成手
段と、この作成された生体情報−血圧関係式に前記生体
情報測定手段で測定した生体情報を代入して、血圧を決
定する血圧決定手段とを備え、前記生体情報−血圧関係
式作成手段は、前記記憶手段に記憶される校正データが
３個以上の時、基準データの血圧値から±所定値内に存
在する校正データの血圧値の平均値を算出するととも
に、生体情報の平均値を算出する平均値算出手段と、前
記±所定値外に存在する校正データの誤差の傾きの平均
を算出する誤差傾き平均値算出手段とを含み、これら血
圧値、生体情報及び誤差傾きの平均値を用いて、生体情
報−血圧の関係式を補正するものである。
【０００６】この血圧計測装置では、日常の適当な時間
に数回、圧迫式の血圧測定手段により血圧を測定し、そ
の時に生体情報測定手段で生体情報、例えば脈波伝播速
度を測定し、記憶手段に血圧値−生体情報の組で記憶し
ておく。そして、これらの血圧値−生体情報の３以上の
校正データを用いて、生体情報−血圧関係式が作成さ
れ、この生体情報−血圧の関係式に実測生体情報を代入
することにより、測定時の血圧が決定される。
に数回、圧迫式の血圧測定手段により血圧を測定し、そ
の時に生体情報測定手段で生体情報、例えば脈波伝播速
度を測定し、記憶手段に血圧値−生体情報の組で記憶し
ておく。そして、これらの血圧値−生体情報の３以上の
校正データを用いて、生体情報−血圧関係式が作成さ
れ、この生体情報−血圧の関係式に実測生体情報を代入
することにより、測定時の血圧が決定される。
【０００７】また、この血圧計測装置は、内蔵の血圧測
定手段で測定した血圧値か、血圧値入力手段から入力さ
れた血圧値のいずれからでも校正データを記憶すること
ができる。また、請求項６に係る血圧測定装置は、直接
法あるいは動脈圧迫式により血圧を測定する血圧測定手
段、又は、外部から血圧値を入力する手段と、心臓から
の脈動に関連した生体情報を測定する生体情報測定手段
と、前記血圧測定手段による血圧値とその血圧値に対応
した前記生体情報測定手段による生体情報を任意の個数
記憶する記憶手段と、あらかじめ定められた血圧と生体
情報の関係式（以後、共通の関係式と称す）を記憶する
手段と、 前記記憶手段に記憶された血圧値と生体情報の
組（以後、校正データと称す）の一部又は全部と前記共
通の関係式を用いて、血圧値と生体情報の新たな関係式
（以後、新たな関係式と称す）を導出する関係式導出手
段と、 導出された前記新たな関係式を記憶する手段と、
前記新たな関係式から血圧を算出する手段と、から構成
される。
定手段で測定した血圧値か、血圧値入力手段から入力さ
れた血圧値のいずれからでも校正データを記憶すること
ができる。また、請求項６に係る血圧測定装置は、直接
法あるいは動脈圧迫式により血圧を測定する血圧測定手
段、又は、外部から血圧値を入力する手段と、心臓から
の脈動に関連した生体情報を測定する生体情報測定手段
と、前記血圧測定手段による血圧値とその血圧値に対応
した前記生体情報測定手段による生体情報を任意の個数
記憶する記憶手段と、あらかじめ定められた血圧と生体
情報の関係式（以後、共通の関係式と称す）を記憶する
手段と、 前記記憶手段に記憶された血圧値と生体情報の
組（以後、校正データと称す）の一部又は全部と前記共
通の関係式を用いて、血圧値と生体情報の新たな関係式
（以後、新たな関係式と称す）を導出する関係式導出手
段と、 導出された前記新たな関係式を記憶する手段と、
前記新たな関係式から血圧を算出する手段と、から構成
される。
【０００８】この血圧測定装置は、運動負荷等の血圧変
動負荷を掛けて血圧変動を起こし校正データを得る必要
がなく、日常生活内で数回、校正用の測定を行うこと
で、血圧、及び生体情報の日内変動をとらえて被測定者
に最適な血圧値と生体情報の関係が得られるため、被測
定者に多大な負担を与えることなく精度の高い血圧測定
が行える。又、個人内における構成データが増えるほど
測定精度が向上する。
動負荷を掛けて血圧変動を起こし校正データを得る必要
がなく、日常生活内で数回、校正用の測定を行うこと
で、血圧、及び生体情報の日内変動をとらえて被測定者
に最適な血圧値と生体情報の関係が得られるため、被測
定者に多大な負担を与えることなく精度の高い血圧測定
が行える。又、個人内における構成データが増えるほど
測定精度が向上する。
【０００９】一方、請求項１３に係る血圧測定装置は、
血圧測定手段による血圧測定と生体情報測定手段による
生体情報測定が同時に行われることを特徴とする。
血圧測定手段による血圧測定と生体情報測定手段による
生体情報測定が同時に行われることを特徴とする。
【００１０】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図１は、この発明が実施される血圧計測装
置のハード構成を示すブロック図である。この血圧計測
装置は、血管圧迫により血圧を測定する第１計測部１
と、心電波形、及び光電脈波から血圧を測定する第２計
測部２と、処理部３とから構成されている。
に説明する。図１は、この発明が実施される血圧計測装
置のハード構成を示すブロック図である。この血圧計測
装置は、血管圧迫により血圧を測定する第１計測部１
と、心電波形、及び光電脈波から血圧を測定する第２計
測部２と、処理部３とから構成されている。
【００１１】第１計測部１は、血管（動脈）を圧迫する
ためのカフ１１と、カフ１１内に付設されるＫ音マイク
１２と、検出されたＫ音のノイズを除去するフィルタ１
３と、Ｋ音信号を増幅して処理部３に入力するアンプ１
４と、カフ１１を加圧するためのポンプ１５と、このポ
ンプ１５を駆動するドライバ１６と、カフ１１の圧力を
減圧する微速排気弁１７と、カフ圧を検出する圧力セン
サ１８と、カフ圧信号を増幅するアンプ１９と、カフ圧
信号をデジタル信号に変換して処理部３に与えるための
Ａ／Ｄ変換回路２０とを備えている。
ためのカフ１１と、カフ１１内に付設されるＫ音マイク
１２と、検出されたＫ音のノイズを除去するフィルタ１
３と、Ｋ音信号を増幅して処理部３に入力するアンプ１
４と、カフ１１を加圧するためのポンプ１５と、このポ
ンプ１５を駆動するドライバ１６と、カフ１１の圧力を
減圧する微速排気弁１７と、カフ圧を検出する圧力セン
サ１８と、カフ圧信号を増幅するアンプ１９と、カフ圧
信号をデジタル信号に変換して処理部３に与えるための
Ａ／Ｄ変換回路２０とを備えている。
【００１２】第２の計測部２は、心電電極２１、２２
と、これら両心電電極２１、２２が入力に接続され、心
電位信号を増幅する差動アンプ２３と、心電波形のノイ
ズ分を除去するフィルタ２４と、心電位信号を増幅する
アンプ２５と、心電位信号をデジタル信号に変換して処
理部３に与えるＡ／Ｄ変換回路２６と、指尖光電脈波セ
ンサ２７と、検出された光電脈波中のノイズ分を除去す
るフィルタ２８と、光電脈波信号を増幅するアンプ２９
と、光電脈波信号をデジタル信号に変換して処理部３に
入力するＡ／Ｄ変換回路３０とを備えている。
と、これら両心電電極２１、２２が入力に接続され、心
電位信号を増幅する差動アンプ２３と、心電波形のノイ
ズ分を除去するフィルタ２４と、心電位信号を増幅する
アンプ２５と、心電位信号をデジタル信号に変換して処
理部３に与えるＡ／Ｄ変換回路２６と、指尖光電脈波セ
ンサ２７と、検出された光電脈波中のノイズ分を除去す
るフィルタ２８と、光電脈波信号を増幅するアンプ２９
と、光電脈波信号をデジタル信号に変換して処理部３に
入力するＡ／Ｄ変換回路３０とを備えている。
【００１３】また、処理部３は、プログラムにしたがっ
て、血圧測定のための処理を実行するＣＰＵ３１と、キ
ーボード３２と、表示部３３を備えている。図２は、実
施例血圧計測装置の校正測定時の装着を説明する図であ
る。ここでは、装置に内蔵された圧迫式の血圧計（第１
の計測部１）で血圧測定を行い、第２の計測部２で生体
情報（この実施例では脈波伝播時間ＰＴＴ）を計測して
校正を行う。もっとも、校正のための血圧測定は、別に
独立した血圧計を用いて行い、得られた血圧値をキーボ
ード３２から入力してもよい。校正時に得られた血圧値
と生体情報は、２つをセットにしたデータを校正データ
としてＣＰＵ３１内のメモリに記憶する。
て、血圧測定のための処理を実行するＣＰＵ３１と、キ
ーボード３２と、表示部３３を備えている。図２は、実
施例血圧計測装置の校正測定時の装着を説明する図であ
る。ここでは、装置に内蔵された圧迫式の血圧計（第１
の計測部１）で血圧測定を行い、第２の計測部２で生体
情報（この実施例では脈波伝播時間ＰＴＴ）を計測して
校正を行う。もっとも、校正のための血圧測定は、別に
独立した血圧計を用いて行い、得られた血圧値をキーボ
ード３２から入力してもよい。校正時に得られた血圧値
と生体情報は、２つをセットにしたデータを校正データ
としてＣＰＵ３１内のメモリに記憶する。
【００１４】心電電極２１、２２及び指尖脈波センサ２
７は、測定時に図３に示すように装着する。図４、図
５、図６、図７は、上記校正データの個数、変動幅に応
じて血圧値と生体情報を関係づける方法を示している。
ここでは、縦軸の生体情報は、脈波伝播時間（ＰＴＴ）
を代表で用いているが、心拍数（ＨＲ）、２次微分脈波
波高（Ｈｖ）を用いても全く同様である。
７は、測定時に図３に示すように装着する。図４、図
５、図６、図７は、上記校正データの個数、変動幅に応
じて血圧値と生体情報を関係づける方法を示している。
ここでは、縦軸の生体情報は、脈波伝播時間（ＰＴＴ）
を代表で用いているが、心拍数（ＨＲ）、２次微分脈波
波高（Ｈｖ）を用いても全く同様である。
【００１５】図４は、校正データが０個の場合で、血圧
値ＢＰ〔最高血圧（ＳＹＳ）、または最低血圧（ＤＩ
Ａ）〕と脈波伝播時間（ＰＴＴ）は複数人のデータから
統計的に得られる傾きａとｙ切片ｂから、以下の関係式
が導かれる。 ＰＴＴ＝ａ＊ＢＰ＋ｂ （ただし、ａ、ｂは統計的に得られる定数） 血圧値と脈波伝播時間の関係式が求まれば、ＰＴＴから
容易に血圧値が求められる。
値ＢＰ〔最高血圧（ＳＹＳ）、または最低血圧（ＤＩ
Ａ）〕と脈波伝播時間（ＰＴＴ）は複数人のデータから
統計的に得られる傾きａとｙ切片ｂから、以下の関係式
が導かれる。 ＰＴＴ＝ａ＊ＢＰ＋ｂ （ただし、ａ、ｂは統計的に得られる定数） 血圧値と脈波伝播時間の関係式が求まれば、ＰＴＴから
容易に血圧値が求められる。
【００１６】図５は、校正データが１個ある場合で、校
正データ（ＰS0、Ｔ0 ）をオフセット代表値（ＢＰ0 、
ＰＴＴ0 ）にそれぞれ代入し、その点を通るような関係
式が複数人のデータから統計的に得られる傾きａを用い
て、以下のように得られる。 ＰＴＴ＝ａ＊ＢＰ＋ｂ1 （ただし、ａは統計的に得られる定数、ｂ1 は〔−ａ＊
ＢＰ0 ＋ＰＴＴ0 〕から求まる。） 図６は校正データが２個以上、かつ１０個未満かまたは
ＢＰの標準偏差が５ｍｍＨｇ以下の場合で、一番古い校
正データ（ＰS0、Ｔ0 ）からの血圧の変動範囲が±３ｍ
ｍＨｇ内の校正データを全て検出し、血圧値と脈波伝播
時間のそれぞれの平均値をオフセット代表値（ＢＰ0 、
ＰＴＴ0 ）にそれぞれ代入する。そのオフセット代表値
を通るような関係式が複数人のデータから統計的に得ら
れる傾きａを用いて以下のように得られる。
正データ（ＰS0、Ｔ0 ）をオフセット代表値（ＢＰ0 、
ＰＴＴ0 ）にそれぞれ代入し、その点を通るような関係
式が複数人のデータから統計的に得られる傾きａを用い
て、以下のように得られる。 ＰＴＴ＝ａ＊ＢＰ＋ｂ1 （ただし、ａは統計的に得られる定数、ｂ1 は〔−ａ＊
ＢＰ0 ＋ＰＴＴ0 〕から求まる。） 図６は校正データが２個以上、かつ１０個未満かまたは
ＢＰの標準偏差が５ｍｍＨｇ以下の場合で、一番古い校
正データ（ＰS0、Ｔ0 ）からの血圧の変動範囲が±３ｍ
ｍＨｇ内の校正データを全て検出し、血圧値と脈波伝播
時間のそれぞれの平均値をオフセット代表値（ＢＰ0 、
ＰＴＴ0 ）にそれぞれ代入する。そのオフセット代表値
を通るような関係式が複数人のデータから統計的に得ら
れる傾きａを用いて以下のように得られる。
【００１７】ＰＴＴ＝ａ＊ＢＰ＋ｂ1 …（１）
（ただし、ａは統計的に得られる定数、ｂ1 は〔−ａ＊
ＢＰ0 ＋ＰＴＴ0 〕から求まる。） 上記オフセット代表値の計算に使用しなかった校正デー
タの式（１）のＹ軸に対する誤差をそれぞれｄＴn （ｎ
は整数）とし、ＢＰ0 に対するＸ軸の誤差をそれぞれｄ
Ｐn （ｎは整数）とする。ｄＴn ／ＢＰn の平均を求
め、ｄＥＲＲに代入する。そこで、ｄＥＲＲを用いて式
（１）の傾きを補正し、以下の関係式を得る。
ＢＰ0 ＋ＰＴＴ0 〕から求まる。） 上記オフセット代表値の計算に使用しなかった校正デー
タの式（１）のＹ軸に対する誤差をそれぞれｄＴn （ｎ
は整数）とし、ＢＰ0 に対するＸ軸の誤差をそれぞれｄ
Ｐn （ｎは整数）とする。ｄＴn ／ＢＰn の平均を求
め、ｄＥＲＲに代入する。そこで、ｄＥＲＲを用いて式
（１）の傾きを補正し、以下の関係式を得る。
【００１８】ＰＴＴ＝ａ1 ＊ＢＰ＋ｂ2
（ただし、ａ1 、ｂ2 はそれぞれ〔ａ＋α＊ｄＥＥ
Ｒ〕、〔−ａ1 ＊ＢＰ0＋ＰＴＴ0 〕から求まる。〔α
は統計的に得られる比例定数〕） 図７は、校正データが１０個以上、かつＢＰの標準偏差
が５ｍｍＨｇ以上の場合を示し、全校正データを使用
し、最小２乗法から回帰直線を求めて、以下のようにＰ
ＴＴとＢＰの関係が得られる。
Ｒ〕、〔−ａ1 ＊ＢＰ0＋ＰＴＴ0 〕から求まる。〔α
は統計的に得られる比例定数〕） 図７は、校正データが１０個以上、かつＢＰの標準偏差
が５ｍｍＨｇ以上の場合を示し、全校正データを使用
し、最小２乗法から回帰直線を求めて、以下のようにＰ
ＴＴとＢＰの関係が得られる。
【００１９】ＰＴＴ＝ａ2 ＊ＢＰ＋ｂ3
（ただし、ａ2 、ｂ3 は回帰直線算出処理から導き出せ
る定数） 次に、図８、図９、及び図１０に示すフロー図により、
実施例血圧計測装置の動作を説明する。図８はジェネラ
ルフロー図である。動作がスタートすると、先ず、校正
か測定かを選択する（ＳＴ２）。校正が選択される場
合、次に内蔵の血圧測定装置（第１の計測部１）で、血
圧測定するか否かが判定され（ＳＴ３）、判定ＹＥＳの
場合は、第１の計測部１で血圧測定されると同時に第２
の計測部２で脈波伝播時間ＰＴＴを測定する（ＳＴ
９）。
る定数） 次に、図８、図９、及び図１０に示すフロー図により、
実施例血圧計測装置の動作を説明する。図８はジェネラ
ルフロー図である。動作がスタートすると、先ず、校正
か測定かを選択する（ＳＴ２）。校正が選択される場
合、次に内蔵の血圧測定装置（第１の計測部１）で、血
圧測定するか否かが判定され（ＳＴ３）、判定ＹＥＳの
場合は、第１の計測部１で血圧測定されると同時に第２
の計測部２で脈波伝播時間ＰＴＴを測定する（ＳＴ
９）。
【００２０】ＳＴ３の判定がＮＯの場合、つまり第１の
計測部１で血圧測定を行わない場合は、第２の計測部２
で脈波伝播時間ＰＴＴのみを測定し（ＳＴ４）、キーボ
ード３２から別に、すでに他の血圧計で測定した血圧値
をマニュアル入力する（ＳＴ５）。このＳＴ５の処理、
あるいはＳＴ９の処理に続いて、血圧値とＰＴＴのデー
タを校正データとしてセットでＣＰＵ３１内のメモリに
記憶する。メモリが一杯になったら、最も古いデータか
ら削除して、記憶領域を確保し、新しいデータを保存す
る（ＳＴ６）。次に、校正データ数とデータの範囲に応
じた血圧値とＰＴＴの関係式を算出する（ＳＴ７）。続
いて、“測定終了か”を確認し（ＳＴ８）、測定を続け
る時はＳＴ２に戻る。校正ではなく、ＰＴＴによる血圧
測定をする場合は、ＳＴ２の判定ＹＥＳでＳＴ１０に移
り、脈波伝播時間ＰＴＴを測定する。次にＰＴＴをＰＴ
Ｔと血圧値の関係式に代入して血圧値を求める（ＳＴ１
１）。求めた血圧値は表示部３３に表示する（ＳＴ１
２）。
計測部１で血圧測定を行わない場合は、第２の計測部２
で脈波伝播時間ＰＴＴのみを測定し（ＳＴ４）、キーボ
ード３２から別に、すでに他の血圧計で測定した血圧値
をマニュアル入力する（ＳＴ５）。このＳＴ５の処理、
あるいはＳＴ９の処理に続いて、血圧値とＰＴＴのデー
タを校正データとしてセットでＣＰＵ３１内のメモリに
記憶する。メモリが一杯になったら、最も古いデータか
ら削除して、記憶領域を確保し、新しいデータを保存す
る（ＳＴ６）。次に、校正データ数とデータの範囲に応
じた血圧値とＰＴＴの関係式を算出する（ＳＴ７）。続
いて、“測定終了か”を確認し（ＳＴ８）、測定を続け
る時はＳＴ２に戻る。校正ではなく、ＰＴＴによる血圧
測定をする場合は、ＳＴ２の判定ＹＥＳでＳＴ１０に移
り、脈波伝播時間ＰＴＴを測定する。次にＰＴＴをＰＴ
Ｔと血圧値の関係式に代入して血圧値を求める（ＳＴ１
１）。求めた血圧値は表示部３３に表示する（ＳＴ１
２）。
【００２１】図９、図１０は、図８のフロー図中のＰＴ
Ｔと血圧値の関係式を算出するルーチン（ＳＴ７）の詳
細を説明するためのフロー図である。このルーチンに入
ると、先ず、校正データ数ｎが１０以上か、かつ血圧値
ＢＰの標準偏差ＳＤが５ｍｍＨｇ以上かを判定し（ＳＴ
２１）、判定ＹＥＳの場合、図１０のＳＴ４１で全校正
データに対して最小２乗法から回帰直線を求め、ＰＴＴ
と血圧値の関係式とする。
Ｔと血圧値の関係式を算出するルーチン（ＳＴ７）の詳
細を説明するためのフロー図である。このルーチンに入
ると、先ず、校正データ数ｎが１０以上か、かつ血圧値
ＢＰの標準偏差ＳＤが５ｍｍＨｇ以上かを判定し（ＳＴ
２１）、判定ＹＥＳの場合、図１０のＳＴ４１で全校正
データに対して最小２乗法から回帰直線を求め、ＰＴＴ
と血圧値の関係式とする。
【００２２】ＳＴ２１の判定がＮＯの場合、つまり、校
正データ数ｎ≧１０、かつ血圧値ＢＰの標準偏差ＳＤ≧
５ｍｍＨｇの条件が満たされない場合は、次に校正デー
タ数ｎが２≦ｎで、かつｎ＜９か、あるいは血圧値の標
準偏差ＳＤ＜５ｍｍＨｇであるかを判定し（ＳＴ２
２）、判定ＹＥＳの場合は一番古い校正データの±３ｍ
ｍＨｇ以内の校正データを全て検出する（ＳＴ２３）。
正データ数ｎ≧１０、かつ血圧値ＢＰの標準偏差ＳＤ≧
５ｍｍＨｇの条件が満たされない場合は、次に校正デー
タ数ｎが２≦ｎで、かつｎ＜９か、あるいは血圧値の標
準偏差ＳＤ＜５ｍｍＨｇであるかを判定し（ＳＴ２
２）、判定ＹＥＳの場合は一番古い校正データの±３ｍ
ｍＨｇ以内の校正データを全て検出する（ＳＴ２３）。
【００２３】次に、ＳＴ２３での校正データの血圧値の
平均をＢＰ0 に代入する（ＳＴ２４）。また、ＳＴ２３
での校正データのＰＴＴの平均をＰＴＴ0 に代入する
（ＳＴ２５）。統計的に求められた傾きａを用い
（Ｂ0 、ＰＴＴ0 ）を通る１次関数を求める（ＳＴ２
６）。次のＳＴ２７では、ＳＴ２３で選ばれなかった校
正データの誤差の傾き（ｄＴn ／ｄＰn ）の平均をｄＥ
ＲＲに代入する（図６参照）。ＳＴ２８では、ａc ＝α
×ｄＥＥＲより傾きの補正値ａc を求める。そして、Ｓ
Ｔ２６で求めた１次関数の傾きとＹ切片を補正して、補
正後の傾きａ1 ＝ａ＋ａcを得、ＰＴＴと血圧の関係式
とする（ＳＴ２９）。
平均をＢＰ0 に代入する（ＳＴ２４）。また、ＳＴ２３
での校正データのＰＴＴの平均をＰＴＴ0 に代入する
（ＳＴ２５）。統計的に求められた傾きａを用い
（Ｂ0 、ＰＴＴ0 ）を通る１次関数を求める（ＳＴ２
６）。次のＳＴ２７では、ＳＴ２３で選ばれなかった校
正データの誤差の傾き（ｄＴn ／ｄＰn ）の平均をｄＥ
ＲＲに代入する（図６参照）。ＳＴ２８では、ａc ＝α
×ｄＥＥＲより傾きの補正値ａc を求める。そして、Ｓ
Ｔ２６で求めた１次関数の傾きとＹ切片を補正して、補
正後の傾きａ1 ＝ａ＋ａcを得、ＰＴＴと血圧の関係式
とする（ＳＴ２９）。
【００２４】ＳＴ２２の条件が満たされず判定ＮＯの場
合には、校正データ数ｎが１個か否か判別し（ＳＴ３
３）、１個の場合は校正データの血圧値をＢＰ0 に、校
正データのＰＴＴをＰＴＴ0 にそれぞれ代入する（ＳＴ
３０、ＳＴ３１）。そして、統計的に得られた傾きａを
用い（ＢＰ0 、ＰＴＴ0 ）を通る１次関数を求め、ＰＴ
Ｔと血圧の関係式とする（ＳＴ３２）。
合には、校正データ数ｎが１個か否か判別し（ＳＴ３
３）、１個の場合は校正データの血圧値をＢＰ0 に、校
正データのＰＴＴをＰＴＴ0 にそれぞれ代入する（ＳＴ
３０、ＳＴ３１）。そして、統計的に得られた傾きａを
用い（ＢＰ0 、ＰＴＴ0 ）を通る１次関数を求め、ＰＴ
Ｔと血圧の関係式とする（ＳＴ３２）。
【００２５】ＳＴ３３で条件が満たされなかった場合
は、統計的に得られる傾きａとｙ切片ｂを用いて１次関
数を作り、ＰＴＴと血圧の関係式とする（ＳＴ３４）。
実施例は、生体情報として主に脈波伝播時間（ＰＴＴ）
を用いて説明を行ったが、ＰＴＴの替わりに心拍数（Ｈ
Ｒ）、脈波の２次微分波形の波高値のいずれを用いても
同様の説明を行うことができる。
は、統計的に得られる傾きａとｙ切片ｂを用いて１次関
数を作り、ＰＴＴと血圧の関係式とする（ＳＴ３４）。
実施例は、生体情報として主に脈波伝播時間（ＰＴＴ）
を用いて説明を行ったが、ＰＴＴの替わりに心拍数（Ｈ
Ｒ）、脈波の２次微分波形の波高値のいずれを用いても
同様の説明を行うことができる。
【００２６】次にこの発明の他の実施例血圧測定装置に
ついて説明する。装置のハード構成及び校正測定時の装
着、測定時の装着は、それぞれ図１、図２、図３に示す
ものと同様である。図１１は、この実施例で使用する生
体情報［脈波伝播時間（ＰＰＴ）、指尖光電２次微分脈
波の波高比（ｂ／ａ）］を説明している。ただし、生体
情報としては前記２種類の他にも心拍数、基礎振動時
間、脈波立ち上がり時間、指尖光電１次微分脈波などが
あるが、ここでは説明を簡単にするため２指標（ＰＴ
Ｔ、ｂ／ａ）だけを使用した。
ついて説明する。装置のハード構成及び校正測定時の装
着、測定時の装着は、それぞれ図１、図２、図３に示す
ものと同様である。図１１は、この実施例で使用する生
体情報［脈波伝播時間（ＰＰＴ）、指尖光電２次微分脈
波の波高比（ｂ／ａ）］を説明している。ただし、生体
情報としては前記２種類の他にも心拍数、基礎振動時
間、脈波立ち上がり時間、指尖光電１次微分脈波などが
あるが、ここでは説明を簡単にするため２指標（ＰＴ
Ｔ、ｂ／ａ）だけを使用した。
【００２７】図１２、図１３、図１４、図１５は、上記
校正データから不適合データを選別除去した残りのデー
タを使用して、その個人に固有な、生体情報と血圧の新
たな関係を算出する方法を示している。リファレンス装
置による血圧値あるいは手動入力による血圧値と、その
血圧値に対応した生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）を一組に
したデータを校正データと呼ぶ。
校正データから不適合データを選別除去した残りのデー
タを使用して、その個人に固有な、生体情報と血圧の新
たな関係を算出する方法を示している。リファレンス装
置による血圧値あるいは手動入力による血圧値と、その
血圧値に対応した生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）を一組に
したデータを校正データと呼ぶ。
【００２８】まず、図１２に示すような校正データＡ、
Ｂ、Ｃ…があった場合、その校正データの任意のデータ
Ｋを基準に選択する（ただし、今回は説明を簡単にする
ために校正データＫの各データが、全て分布の中心に存
在し、平均値をとっているとする）。上述の校正データ
Ａ、Ｂ、Ｃ…の各構成要素（ＳＹＳ、ＤＩＡ、ＰＴＴ、
ｂ／ａ）について上記校正データＫとの比［図１４の
（ａ）］、あるいは差分［図１４の（ｂ）］をとる。上
記校正データの差分あるいは比が、平均値からある所定
の範囲内である場合は、変動が不十分ということで、そ
の要素を含む校正データを不良データとする。また、上
記校正データの差分あるいは比が、平均値からある所定
の範囲外である場合は、変動が不自然に大きすぎる（異
常データ）ということで、その要素を含む校正データを
不良データとする（図１４参照）。
Ｂ、Ｃ…があった場合、その校正データの任意のデータ
Ｋを基準に選択する（ただし、今回は説明を簡単にする
ために校正データＫの各データが、全て分布の中心に存
在し、平均値をとっているとする）。上述の校正データ
Ａ、Ｂ、Ｃ…の各構成要素（ＳＹＳ、ＤＩＡ、ＰＴＴ、
ｂ／ａ）について上記校正データＫとの比［図１４の
（ａ）］、あるいは差分［図１４の（ｂ）］をとる。上
記校正データの差分あるいは比が、平均値からある所定
の範囲内である場合は、変動が不十分ということで、そ
の要素を含む校正データを不良データとする。また、上
記校正データの差分あるいは比が、平均値からある所定
の範囲外である場合は、変動が不自然に大きすぎる（異
常データ）ということで、その要素を含む校正データを
不良データとする（図１４参照）。
【００２９】メモリに記憶された校正データＡ、Ｂ、Ｃ
…のうち不良データを不採用とし、残ったデータだけを
採用する（図１４の校正データに対し、図１３参照）。
図１５は、生体情報と血圧値の関係を表わしている。本
実施例によると、校正データのないときは複数人のデー
タから統計的に得られる係数α、β、γを使用して、以
下のような測定者非特定の関係式が与えられている（た
だし、係数α、β、γは血圧（ＢＰ）がＳＹＳとＤＩＡ
の場合でそれぞれ異なる）。
…のうち不良データを不採用とし、残ったデータだけを
採用する（図１４の校正データに対し、図１３参照）。
図１５は、生体情報と血圧値の関係を表わしている。本
実施例によると、校正データのないときは複数人のデー
タから統計的に得られる係数α、β、γを使用して、以
下のような測定者非特定の関係式が与えられている（た
だし、係数α、β、γは血圧（ＢＰ）がＳＹＳとＤＩＡ
の場合でそれぞれ異なる）。
【００３０】ＢＰ（ＳＹＳｏｒＤＩＡ）＝α＊ＰＴＴ＋
β＊（ｂ／ａ）＋γ 測定の際は、このあらかじめ入力されている関係式に、
実測されるＰＴＴ、ｂ／ａの絶対値、あるいは任意の点
を基準としたときの差分、又は比を代入することで血圧
を導出する。また、上記した不適合校正データの削除に
掛からなかった優良校正データが２つ以上存在する場合
は、そのデータの実測血圧値と算出血圧値の二乗誤差が
最小になるような新たな係数α’、β’、γ’を導出し
て、よりその被測定者に適応化した新たな関係式を算出
する。
β＊（ｂ／ａ）＋γ 測定の際は、このあらかじめ入力されている関係式に、
実測されるＰＴＴ、ｂ／ａの絶対値、あるいは任意の点
を基準としたときの差分、又は比を代入することで血圧
を導出する。また、上記した不適合校正データの削除に
掛からなかった優良校正データが２つ以上存在する場合
は、そのデータの実測血圧値と算出血圧値の二乗誤差が
最小になるような新たな係数α’、β’、γ’を導出し
て、よりその被測定者に適応化した新たな関係式を算出
する。
【００３１】あるいは図１６のように、上記測定者非特
定の関係式を算出するのに使用した校正データＤ１、Ｄ
２、Ｄ３…をあらかじめ記憶しておき、そのデータに上
述した各個人の優良校正データを追加して、新たな校正
データ群を構築する。その新たな校正データ群が更新さ
れる度に、実測血圧値と算出血圧値の二乗誤差が最小に
なるような新たな係数α”、β”、γ”を導出すること
により、測定者非特定つまり万人向けの関係式から、よ
りその被測定者に適応化した関係式に逐次修正してい
く。
定の関係式を算出するのに使用した校正データＤ１、Ｄ
２、Ｄ３…をあらかじめ記憶しておき、そのデータに上
述した各個人の優良校正データを追加して、新たな校正
データ群を構築する。その新たな校正データ群が更新さ
れる度に、実測血圧値と算出血圧値の二乗誤差が最小に
なるような新たな係数α”、β”、γ”を導出すること
により、測定者非特定つまり万人向けの関係式から、よ
りその被測定者に適応化した関係式に逐次修正してい
く。
【００３２】図１７に示すジェネラルフロー図により、
実施例血圧計測定装置の動作を説明する。動作がスター
トすると、まず、校正か測定かを選択する（ＳＴ５
２）。校正が選択される場合、次に内蔵の血圧測定装置
（第１の計測部）で、血圧測定するか否かが判定され
（ＳＴ５３）、判定ＹＥＳの場合は、第１の計測部１で
血圧測定されると同時に第２の計測部で脈波伝播時間
（ＰＴＴ）と光電脈波２次微分波形［加速度脈波（ｂ／
ａ）］を測定する（ＳＴ６１）。
実施例血圧計測定装置の動作を説明する。動作がスター
トすると、まず、校正か測定かを選択する（ＳＴ５
２）。校正が選択される場合、次に内蔵の血圧測定装置
（第１の計測部）で、血圧測定するか否かが判定され
（ＳＴ５３）、判定ＹＥＳの場合は、第１の計測部１で
血圧測定されると同時に第２の計測部で脈波伝播時間
（ＰＴＴ）と光電脈波２次微分波形［加速度脈波（ｂ／
ａ）］を測定する（ＳＴ６１）。
【００３３】ＳＴ５３の判定がＮＯの場合、つまり第１
の計測部１で血圧測定を行わない場合は、第２の計測部
で脈波伝播時間ＰＴＴと加速度脈波ｂ／ａのみを測定し
（ＳＴ５４、ＳＴ５５）、キーボード３２から別に、既
に他の血圧計で測定した血圧値をマニュアル入力する
（ＳＴ５６）。このＳＴ５６、ＳＴ６１の処理に続い
て、血圧値と脈波伝播時間ＰＴＴ、加速度脈波ｂ／ａの
データを校正データとしてセットでＣＰＵ３１内のメモ
リに記憶する（ＳＴ５７）。ＳＴ５８で、前記した方法
により不適合校正データを検出する。次に、校正データ
を用いて、新しい血圧と生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）の
関係式を算出する（ＳＴ５９）。続いて、“測定終了
か”を確認し（ＳＴ６０）、測定を続けるときはＳＴ５
２に戻る。校正ではなく、ＰＴＴによる血圧測定をする
場合は、ＳＴ５２の判定ＹＥＳでＳＴ６２、ＳＴ６３に
移り、脈波伝播時間ＰＴＴと加速度脈波ｂ／ａを測定す
る。次に生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）と血圧値の関係式
に代入して血圧値を求める（ＳＴ６４）。求めた血圧値
は表示部３３に表示する（ＳＴ６５）。
の計測部１で血圧測定を行わない場合は、第２の計測部
で脈波伝播時間ＰＴＴと加速度脈波ｂ／ａのみを測定し
（ＳＴ５４、ＳＴ５５）、キーボード３２から別に、既
に他の血圧計で測定した血圧値をマニュアル入力する
（ＳＴ５６）。このＳＴ５６、ＳＴ６１の処理に続い
て、血圧値と脈波伝播時間ＰＴＴ、加速度脈波ｂ／ａの
データを校正データとしてセットでＣＰＵ３１内のメモ
リに記憶する（ＳＴ５７）。ＳＴ５８で、前記した方法
により不適合校正データを検出する。次に、校正データ
を用いて、新しい血圧と生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）の
関係式を算出する（ＳＴ５９）。続いて、“測定終了
か”を確認し（ＳＴ６０）、測定を続けるときはＳＴ５
２に戻る。校正ではなく、ＰＴＴによる血圧測定をする
場合は、ＳＴ５２の判定ＹＥＳでＳＴ６２、ＳＴ６３に
移り、脈波伝播時間ＰＴＴと加速度脈波ｂ／ａを測定す
る。次に生体情報（ＰＴＴ、ｂ／ａ）と血圧値の関係式
に代入して血圧値を求める（ＳＴ６４）。求めた血圧値
は表示部３３に表示する（ＳＴ６５）。
【００３４】
【発明の効果】請求項１に係る発明によれば、記憶手段
に記憶された校正データを用いて、新たな生体情報−血
圧の関係式を作成し（生体情報−血圧の関係式を補正
し）、この新たな生体情報−血圧の関係式に実測生体情
報を代入して血圧を決定するので、運動負荷を掛けて無
理に血圧変動を行う必要はなく、日常生活内で数回、校
正用の測定を行うことで血圧の日内変動をとらえて充分
な血圧変動幅を得ることが可能であり、個人内における
校正データが増えるほど測定精度が向上するという効果
がある。
に記憶された校正データを用いて、新たな生体情報−血
圧の関係式を作成し（生体情報−血圧の関係式を補正
し）、この新たな生体情報−血圧の関係式に実測生体情
報を代入して血圧を決定するので、運動負荷を掛けて無
理に血圧変動を行う必要はなく、日常生活内で数回、校
正用の測定を行うことで血圧の日内変動をとらえて充分
な血圧変動幅を得ることが可能であり、個人内における
校正データが増えるほど測定精度が向上するという効果
がある。
【００３５】また、内蔵の血圧測定手段で測定した血圧
値か、血圧値入力手段から入力された血圧値のいずれか
らでも校正データを記憶することができ、便利である。
値か、血圧値入力手段から入力された血圧値のいずれか
らでも校正データを記憶することができ、便利である。
【００３６】また、請求項６に係る血圧測定装置によれ
ば、血圧及び生体情報の日内変動等をとらえて、被測定
者に最適な血圧値と生体情報の関係が得られるため、被
測定者に多大な負担を与えることなく、精度の高い血圧
測定が行える。また、個人内における校正データが増え
るほど、測定精度が向上する。
ば、血圧及び生体情報の日内変動等をとらえて、被測定
者に最適な血圧値と生体情報の関係が得られるため、被
測定者に多大な負担を与えることなく、精度の高い血圧
測定が行える。また、個人内における校正データが増え
るほど、測定精度が向上する。
【図１】この発明の一実施例血圧計測装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図２】同実施例血圧計測装置の校正時のカフ、心電電
極、及び指尖光電脈波センサの装着状態を説明する図で
ある。
極、及び指尖光電脈波センサの装着状態を説明する図で
ある。
【図３】同実施例血圧計測装置の測定時の心電電極、及
び指尖光電脈波センサの装着状態を説明する図である。
び指尖光電脈波センサの装着状態を説明する図である。
【図４】同実施例血圧計測装置において、校正データが
記憶されていない場合に使用するＰＴＴ−血圧特性を説
明する図である。
記憶されていない場合に使用するＰＴＴ−血圧特性を説
明する図である。
【図５】同実施例血圧計測装置において、校正データが
１個記憶されている場合に使用するＰＴＴ−血圧特性を
説明する図である。
１個記憶されている場合に使用するＰＴＴ−血圧特性を
説明する図である。
【図６】同実施例血圧計測装置において、校正データが
２個から９個程度記憶されている場合に使用するＰＴＴ
−血圧特性を説明する図である。
２個から９個程度記憶されている場合に使用するＰＴＴ
−血圧特性を説明する図である。
【図７】同実施例血圧計測装置において、校正データが
１０個以上記憶されている場合に使用するＰＴＴ−血圧
特性を説明する図である。
１０個以上記憶されている場合に使用するＰＴＴ−血圧
特性を説明する図である。
【図８】同実施例血圧計測装置の全体動作を説明するた
めのジェネラルフロー図である。
めのジェネラルフロー図である。
【図９】同ジェネラルフロー図のＰＴＴと血圧値の関係
式を算出するルーチンの詳細を示すフロー図である。
式を算出するルーチンの詳細を示すフロー図である。
【図１０】図９のフロー図とともに、上記ジェネラルフ
ロー図のＰＴＴと血圧値の関係式を算出するルーチンの
詳細を説明するフロー図である。
ロー図のＰＴＴと血圧値の関係式を算出するルーチンの
詳細を説明するフロー図である。
【図１１】他の実施例血圧測定装置において使用する生
体データを説明する図である。
体データを説明する図である。
【図１２】同実施例血圧測定装置で得られた校正データ
例を示す図である。
例を示す図である。
【図１３】同実施例血圧測定装置における校正データの
採用／不採用を説明する図である。
採用／不採用を説明する図である。
【図１４】同実施例血圧測定装置における校正データの
適正、不適正を説明する図である。
適正、不適正を説明する図である。
【図１５】同実施例血圧測定装置における生体情報と算
出血圧値の関係を示す図である。
出血圧値の関係を示す図である。
【図１６】同実施例血圧測定装置における他の生体情報
と算出血圧値の関係を示す図である。
と算出血圧値の関係を示す図である。
【図１７】同実施例血圧測定装置の全体動作を説明する
ためのフロー図である。
ためのフロー図である。
１１ カフ
１２ Ｋ音マイク
１８ 圧力センサ
２１、２２ 心電電極
２７ 指尖光電脈波センサ
３１ ＣＰＵ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 外越 康之
京都市右京区山ノ内山ノ下町24番地 株
式会社オムロンライフサイエンス研究所
内
(56)参考文献 特開 平４−200440（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−300883（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61B 5/02 - 5/03
Claims (11)
- 【請求項１】直接法あるいは動脈圧迫式により血圧を測
定する血圧測定手段と、外部から血圧値を入力する血圧
値入力手段と、心臓からの脈動に関連した生体情報を測
定する生体情報測定手段と、前記血圧測定手段による血
圧値、あるいは血圧値入力手段で入力された血圧値とそ
の血圧値に対応した前記生体情報測定手段による生体情
報の複数組の校正データを記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶される血圧値と生体情報の組を３以上用い
て、新たな生体情報−血圧の関係式を作成する生体情報
−血圧関係式作成手段と、この作成された生体情報−血
圧関係式に前記生体情報測定手段で測定した生体情報を
代入して、血圧を決定する血圧決定手段とを備え、前記
生体情報−血圧関係式作成手段は、前記記憶手段に記憶
される校正データが３個以上の時、基準データの血圧値
から±所定値内に存在する校正データの血圧値の平均値
を算出するとともに、生体情報の平均値を算出する平均
値算出手段と、前記±所定値外に存在する校正データの
誤差の傾きの平均を算出する誤差傾き平均値算出手段と
を含み、これら血圧値、生体情報及び誤差傾きの平均値
を用いて、生体情報−血圧の関係式を補正するものであ
ることを特徴とする血圧計測装置。 - 【請求項２】前記生体情報−血圧関係式作成手段は、記
憶手段に記憶される校正データが所定の３個以上の場合
に、全校正データにつき最小自乗法から回帰直線を求
め、この回帰直線を生体情報−血圧の関係式とする請求
項１記載の血圧計測装置。 - 【請求項３】予め統計的に得られる定数を持つ生体情報
−血圧の関係式を関係式記憶手段に記憶しておき、記憶
手段に記憶する校正データが０の場合、前記関係式記憶
手段に記憶される関係式を用いて、生体情報に対応する
血圧値を決定するものである請求項１記載の血圧計測装
置。 - 【請求項４】前記校正データとしての血圧値、及びもし
くは生体情報の分布から、前記生体情報−血圧関係式作
成手段を選択する手段を備えたことを特徴とする請求項
１記載の血圧計測装置。 - 【請求項５】前記生体情報は脈波伝播速度、又は心拍
数、あるいは脈波波高値、あるいはこれらの組み合わせ
である請求項１記載の血圧計測装置。 - 【請求項６】直接法あるいは動脈圧迫式により血圧を測
定する血圧測定手段、又は、 外部から血圧値を入力する手段と、 心臓からの脈動に関連した生体情報を測定する生体情報
測定手段と、 前記血圧測定手段による血圧値とその血圧値に対応した
前記生体情報測定手段による生体情報を任意の個数記憶
する記憶手段と、 あらかじめ定められた血圧と生体情報の関係式（以後、
共通の関係式と称す）を記憶する手段と、 前記記憶手段に記憶された血圧値と生体情報の組（以
後、校正データと称す）の一部又は全部と前記共通の関
係式を用いて、血圧値と生体情報の新たな関係式（以
後、新たな関係式と称す）を導出する関係式導出手段
と、 導出された前記新たな関係式を記憶する手段と、 前記新たな関係式から血圧を算出する手段と、 を備えたことを特徴とする血圧測定装置。 - 【請求項７】前記の新たな関係式を算出する際に所定の
方法に基づいて上述校正データを選択除去する選別手段
を有すること、 を特徴とする請求項６記載の血圧測定装置。 - 【請求項８】二組以上の前記校正データと、あらかじめ
定められた所定の算出式を用いて該校正データ間の関係
を数値化する校正データ間関係算出手段と、 前記校正データ間関係算出手段によって数値化された前
記校正データ間の関係があらかじめ決められた範囲であ
るかを判別する手段とによって実現されること、 を特徴とする請求項７記載の血圧測定装置。 - 【請求項９】前記校正データ間関係算出手段は、校正デ
ータ間の差分、あるいは比率を算出する手段によって実
現されること、 を特徴とする請求項８記載の血圧測定装置。 - 【請求項１０】前記関係式導出手段が、前記共通の関係
式を、前記記憶手段に記録された校正データの個数に応
じて修正していくことで実現されること、 を特徴とする請求項６、または請求項７、または請求項
８、または請求項９記載の血圧測定装置。 - 【請求項１１】直接法あるいは動脈圧迫式により血圧を
測定する血圧測定手段と、心臓からの脈動に関連した生
体情報を測定する生体情報測定手段と、前記血圧測定手
段による血圧値とその血圧値に対応した前記生体情報測
定手段による生体情報とを記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶される血圧値と生体情報とを用いて、新た
な生体情報−血圧の関係式を作成する生体情報−血圧関
係式作成手段と、この作成された生体情報−血圧関係式
に前記生体情報測定手段で測定した生体情報を代入し
て、血圧を決定する血圧決定手段とを備え、前記血圧測
定手段による血圧測定と前記生体情報測定手段による生
体情報測定は同時に行われることを特徴とする血圧計測
装置。
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