JP3421913B2 - 綴じ具のベース固定構造 - Google Patents

綴じ具のベース固定構造

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JP3421913B2
JP3421913B2 JP29854898A JP29854898A JP3421913B2 JP 3421913 B2 JP3421913 B2 JP 3421913B2 JP 29854898 A JP29854898 A JP 29854898A JP 29854898 A JP29854898 A JP 29854898A JP 3421913 B2 JP3421913 B2 JP 3421913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は綴じ具のベース固定
構造に係り、更に詳しくは、綴じ具のベースを被固定面
となる背表紙若しくは裏表紙等に固定する作業を極めて
容易に行うことができ、且つ、綴じ具と表紙との分離を
可能として分別廃棄又は綴じ具の再利用を促進すること
のできるベース固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、背表紙若しくは裏表紙の内面
側に綴じ具を備えてなるバインダー類が市販されてい
る。このバインダー類に用いられる綴じ具は、例えば、
ベースと、このベースの左右両側に配置された一対の綴
じ板と、これら綴じ板間に延びる綴じ桿とを備えて構成
されている。
【0003】前記ベースを背表紙に固定するに際して
は、当該ベースと背表紙との同軸線位置に複数の穴を形
成しておき、この穴を介してリベットで固定する、とい
う構成が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記リ
ベットを用いた固定方式では、専用のリベット打ち込み
装置等の製造設備が不可欠となる他、固定位置を適性に
保つための作業が要求されて製造効率を低下させるとい
う不都合がある。また、バインダー類にあっては、表紙
側は可燃物である一方、綴じ具側は耐荷重性能を維持す
べく金属製のものが通常用いられているため、廃棄する
場合には、これらを分別することが要求される。しかし
ながら、リベット固定方式では、両者の分離が困難であ
り、分別されないまま廃棄されているのが実情である。
【0005】ところで、分別廃棄は、近時のゴミ処理問
題若しくは自然環境を保護する観点から最近になって強
く要請されているところであるが、抜本的には、ゴミを
発生しないようにすることが一層好ましい。この点、例
えば、バインダーに用いる綴じ具は、それ自体が使用不
能になることは殆どなく、表紙側のみが老朽化して使用
に耐えなくなるというのが一般的である。
【0006】
【発明の目的】ここに、本発明の目的は、分別廃棄をも
とより容易にできるようにする他、部品として利用する
価値が依然として残されている部分、すなわち綴じ具の
容易なる再利用を図れるようにし、ひいては廃棄物の総
量規制にも資することのできる綴じ具のベース固定構造
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、ベース及び当該ベースに設けられた綴じ部材を備え
た綴じ具を、所定のベース固定具を介して被固定面に着
脱自在に固定するベース固定構造であって、前記ベース
固定具は、前記被固定面を貫通する貫通部材と、この貫
通部材に係合して当該貫通部材の脱落を規制するととも
に、上面が押圧スライド操作部又は操作板となるクサビ
部材とを含み、前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位
置に係合したときに前記クサビ部材又は貫通部材と被固
定面との間にベースが固定される、という構成を採って
いる。
【0008】このような構成によれば、クサビ部材を貫
通部材に対して着脱することによってベースを被固定面
に着脱できるようになり、従って、従来のリベットによ
る固定方式に比べて、極めて容易にベースと被固定面と
の分離が可能となり、分別廃棄若しくは綴じ具の再利用
を促進することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】また、本発明は、ベース及び当該
ベースに設けられた綴じ部材を備えた綴じ具を、所定の
ベース固定具を介して被固定面に着脱自在に固定するベ
ース固定構造であって、前記ベース固定具は、前記被固
定面及びベースを貫通する貫通部材と、この貫通部材に
係合して当該貫通部材の脱落を規制するとともに、上面
が押圧スライド操作部又は操作板となるクサビ部材とを
含み、前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位置に係合
したときに前記クサビ部材又は貫通部材と被固定面との
間にベースが固定される、という構成も採用される。こ
のように構成すれば、貫通部材がベースをも貫通する状
態となるため、ベースの位置決めが容易になる他、ベー
スの固定状態も一層安定化させることができる。
【0010】更に、本発明は、ベース及び当該ベースに
設けられた綴じ部材を備えた綴じ具を、所定のベース固
定具を介して被固定面に着脱自在に固定するベース固定
構造であって、前記ベース固定具は、前記被固定面の外
側面に位置する板片状の外側部材と、この外側部材の面
から起立する方向に連設されて前記被固定面及びベース
を貫通する貫通部材と、この貫通部材に係合可能に設け
られるとともに、上面が押圧スライド操作部又は操作板
となるクサビ部材とを含み、前記クサビ部材が前記貫通
部材の所定位置に係合したときに前記クサビ部材又は貫
通部材と前記外側部材との間に被固定面及びベースが固
定される、という構成を採り、これにより、前述の目的
をよりよく達成しようとしたものである。
【0011】前記ベース固定構造において、前記貫通部
材と前記クサビ部材に相対する傾斜面をそれぞれ形成
し、これら傾斜面の相対位置を変化する一方向にクサビ
部材を差し込むことにより固定力を次第に増大させる構
成の他、貫通部材の延出方向と略直交する方向に開通す
る穴を設け、この穴内に前記クサビ部材を差し込むこと
により被固定面を固定する、という構成を採用すること
ができる。これらの構成を任意に選択することで、貫通
部材とクサビ部材との係合関係を任意に選択でき、綴じ
具の種別若しくは形状等に応じた設計上の自由度を付与
することができる。
【0012】また、本発明は、ベース及び当該ベースに
設けられた綴じ部材を備えた綴じ具を、所定のベース固
定具を介して被固定面に着脱自在に固定するベース固定
構造であって、 前記ベース固定具は、前記被固定面の外
側面に位置する板片状の外側部材と、この外側部材の面
から起立する方向に連設されて前記被固定面及びベース
を貫通する貫通部材と、この貫通部材に係合可能なクサ
ビ部材とを含み、 前記クサビ部材は、前記貫通部材に隣
設した位置で前記外側部材に屈曲可能に連設され、この
クサビ部材を屈曲させることで当該クサビ部材が前記貫
通部材に係合可能に設けられ 前記クサビ部材が前記貫
通部材の所定位置に係合したときに前記クサビ部材又は
貫通部材と前記外側部材との間に被固定面及びベースが
固定される、という構成を採用することもできる。これ
により、クサビ部材が外側部材に一体的に備えられるた
め、前述の係合を解除した状態でクサビ部材が紛失する
虞も少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る綴じ具の実施例を図面を
参照しながら説明する。なお、本明細書において、特に
明示しない限り、「左右」とは、図1に示される背表紙
の短寸幅方向を基準として用いられ、「上下」とは背表
紙の長手方向を基準として用いられる。
【0014】[第1実施例]図1には、本発明に係るベ
ース固定構造がバインダーに適用された第1実施例の要
部概略斜視図が示されている。この図において、綴じ具
10は、被固定面としての背表紙11の内面側にベース
固定具14を介して固定されたベース13と、このベー
ス13の左右両側部分に配置されて内方に押圧操作可能
な一対の操作部材15と、前記ベース13の左右両側に
それぞれ支持されるとともに、前記操作部材15に一部
が保持される軸ピン17と、この軸ピン17に下端側が
係脱可能に設けられた左右一対の綴じ板20,21と、
各綴じ板20,21の相対面二箇所位置に固定されて相
互にテレスコピックな関係で軸方向に嵌合するパイプか
らなる綴じ部材としての綴じ桿23とを備えて構成され
ている。ここで、前記綴じ板20,21は、操作部材1
5を内方に押圧操作することによってベース13から離
脱できるようになっている。
【0015】前記ベース13は、背表紙11の上下二箇
所位置に固定される上下一対の固定面部26,26と、
これら固定面部26間に傾斜面部26Aを介して連設さ
れた中間面部27とを備えて構成されている。各固定面
部26の端部側、すなわち傾斜面部26Aと反対側に
は、図2に示されるように、下向きに切り起こされた爪
部26Bが形成されており、この爪部26Bが背表紙1
1に形成された穴28に入り込んでこれの形成縁に係合
可能に設けられ、これにより、ベース13全体の固定位
置が決定できるようになっている。また、各固定面部2
6の領域内において、前記穴28よりも内側寄りの部分
には、背表紙11及び固定面部26相互を連通する穴2
9,30が形成され、これらの穴29,30を利用して
ベース固定具14が装着可能に設けられている。
【0016】前記ベース固定具14は、図2ないし図4
に示されるように、背表紙11の外側面に面接触する状
態で位置する長い板片状の外側部材32と、この外側部
材32の一方の面から起立する方向に連設された複数の
貫通部材33と、これら貫通部材33に係脱可能なクサ
ビ部材35とを備えて構成されている。
【0017】前記貫通部材33は、図4に明瞭に示され
るように、外側部材32の長手方向両側に各二個設けら
れており、それらは外側部材32の短寸幅方向に沿って
相対する一対の関係に設けられている。この貫通部材3
3は、外側部材32に連なる起立部36と、この起立部
36の上端から内向き、すなわち相対する他方の貫通部
材33に向かう方向に屈曲されたフック部37とからな
り、フック部37の下面は、外側部材32の長手方向に
沿う傾斜面38として形成されている。
【0018】前記クサビ部材35は、下面が平坦面に設
けられた下ブロック状部40と、この下ブロック状部4
0の上面側に連設されるとともに、上面が押圧スライド
操作部となる上ブロック状部41とにより構成されてい
る。下ブロック状部40の左右二箇所の上面、すなわち
外側部材32の短寸幅方向に沿う左右二箇所の上面は、
前記フック部37に形成された傾斜面38の傾斜角度に
対応した相対面となる傾斜面42,42とされている。
また、下ブロック状部40の幅寸法W1は、前記相対す
る起立部36,36間の内寸法W2よりも僅かに小さな
寸法に設定され、これにより、クサビ部材35を貫通部
材33,33間に位置するように差し込みでき、所定量
差し込んだときに、前記フック部37の傾斜面38と下
ブロック状部40の傾斜面42との相互密着が強めら
れ、ひいては外側部材32とクサビ部材35の下面との
間で背表紙11及び固定面部26に挟持力を作用せしめ
てベース13が固定可能となっている。なお、外側部材
32の長手方向に沿うクサビ部材35の長さL1は、貫
通部材33の同一方向長さL2よりも長く設定されてお
り、クサビ部材の長さL1方向の略中央部位置にて前記
固定に必要な挟持力が作用するようになっている(図2
参照)。
【0019】次に、本実施例におけるベース着脱要領に
ついて説明する。
【0020】先ず、背表紙11に形成された穴28にベ
ース13の爪部26Bを引っ掛けるようにして位置決め
を行う。この状態では、背表紙11とベース13の固定
面部26に設けられた穴29,30は相互に連通した位
置関係となる。これと前後して、外側部材32を背表紙
11の外面側に位置させるとともに、前記穴29,30
内に貫通部材33を挿通させる。
【0021】この後、図4中一点鎖線で示される矢印方
向に向かってクサビ部材35を差し込んで当該クサビ部
材35の傾斜面42を貫通部材33のフック部37に係
合させればよい。この差し込みを行う初期の段階では、
下ブロック状部40は緩やかにフック部37の下に入り
込むが、差し込み量が増えるに従って摩擦抵抗が次第に
増し、下ブロック状部40が、その中央部まで差し込ま
れた時に、以後の差し込みが行えなくなるようになって
いる。そして、このとき、クサビ部材35と外側部材3
2との間に、背表紙11及びベース13の固定面部26
とを強固に挟み付ける力が作用し、クサビ部材35を前
述とは反対方向に意図的に移動させない限り両者の固定
状態を常に保持することとなる。
【0022】従って、このような実施例によれば、クサ
ビ部材35の下ブロック状部40を、フック部37の下
に差し込むように操作して両者を係合させるだけでベー
ス13の固定が行える一方、前記差し込み方向と反対の
方向にクサビ部材35を移動させることでベース13の
取り外しを行えるという効果を得る。
【0023】なお、前記外側部材32は、長手方向に延
びる一つの部材により構成したが、例えば、ベース13
の各固定面部26に対応した大きさの二つの部材とし、
これに貫通部材33をそれぞれ設けたものであってもよ
い。
【0024】次に、本発明の前記以外の実施例について
説明する。なお、以下の説明において、前記第1実施例
と同一若しくは同等の構成部分については、必要に応じ
て同一符号を用いるものとし、説明を省略若しくは簡略
にする。また、綴じ具はベースを概略的に示すものす
る。
【0025】[第2実施例]図5及び図6には、本発明
の第2実施例が示されている。この実施例は、外側部材
32にクサビ部材50を一体的に設けるとともに、当該
クサビ部材50を外側部材32の長手方向に沿う一端側
にのみ設けてベース固定具14を形成したところに特徴
を有する。
【0026】これを更に詳述すると、ベース固定具14
は、前記外側部材32と、この外側部材32の図5中左
端側の一方の面に起立した起立係止部53と、外側部材
32の図5中右端側に設けられた貫通部材55と、この
貫通部材55よりも右側に設けられたクサビ部材50
と、前記起立係止部53及び貫通部材55の間におい
て、外側部材32から起立する方向に連設されるととも
に、先端が鈎型形状に形成されたフック56とを備えて
構成されている。
【0027】起立係止部53は、外側部材32の短寸幅
方向に沿って延びる起立片部53Aと、この起立片部5
3Aの上端に連設された水平爪片部53Bとからなり、
その側端面が反転L字状をなす外観形状に設けられてい
る。起立片部53Aは、図6に示されるように、背表紙
11に形成された穴57を貫通して延び、前記水平爪片
部53Bと相互に作用してベース13の一方の固定面部
26の外縁領域を係合保持するように設けられている。
【0028】前記貫通部材55は、起立方向と略直交す
る方向、すなわち外側部材32の長手方向に開通する係
合穴55Aを備えた門型形状に設けられている。この貫
通部材55は、図6に示されるように、背表紙11に形
成された穴58を貫通して延びるとともに、固定面部2
6に形成された切欠凹部59内に位置するようになって
いる。
【0029】前記クサビ部材50は、外側部材32の幅
方向に沿って立設された基片部60と、この基片部60
の上端に薄肉ヒンジ部60Aを介して連設された、上面
視略凸型平面形状の回転操作板61と、この回転操作板
61の両側に連設された一対の係合爪部63とを備えて
構成されている。この係合爪部63の基部側はヒンジ部
64を形成するように大きく切り欠かれた形状とされ、
これにより、係合爪部63は、図6中二点鎖線で示され
るように、回転操作板61に対して所定角度シフトする
方向に屈曲可能となっている。なお、基片部60は、背
表紙11に形成された穴65を貫通する位置にセットさ
れる。
【0030】前記フック56は、外側部材32の四箇所
に配置されている。これらのフック56は、背表紙11
に形成された穴66内に差し込まれたときに、背表紙1
1の内面側に係合して背表紙11との固定状態を安定化
させる。
【0031】以上の構成において、ベース13を固定す
る際には、先ず、外側部材32を背表紙11の外面側に
位置させるとともに、前記起立係止部53、フック5
6、貫通部材55及びクサビ部材50をそれぞれ対応す
る穴57,66,58,60を貫通するように装着す
る。このとき、フック56は背表紙11の内面側に係合
するため、外側部材32は装着位置がずれないように保
たれる。
【0032】次いで、ベース13の図6中左端側を起立
係止部53に係合した位置にセットすると共に、前記ク
サビ部材50の回転操作板61を次第に倒伏させる。こ
のとき、係合爪部63は、回転操作板61に対してシフ
トした傾斜姿勢とされて先端が貫通部材55の穴55A
内に入り込むようになる。そして、回転操作板61の姿
勢を略水平となる位置まで倒伏することで、係合爪部6
3が貫通部材55の穴55Aに完全に入り込み、これに
よってベース13の固定を終了する。なお、係合爪部6
3は、回転操作板61を起立方向に反転させることで穴
55Aから脱出させることができる。
【0033】従って、このような実施例によっても第1
実施例と同様の効果を得る他、一個のクサビ部材50に
よって着脱操作部位を減少させて、着脱作業の迅速化を
達成することができる。
【0034】[第3実施例] 図7ないし図9には、本発明の第3実施例が示されてい
る。この実施例は、第2実施例の貫通部材55と同様の
貫通部材70を設けるとともに、この貫通部材70がベ
ース13の固定面部26をも貫通するように設けられ、
貫通部材70に係合するクサビ部材71をバックル型タ
イプとしたところに特徴を有する。すなわち、貫通部材
70は、図9に示されるように、背表紙11に形成され
た穴73と固定面部26に形成された穴74とを貫通し
て延び、且つ、第2実施例における貫通部材55と同様
の方向に開通する穴75を備えた形状に設けられてい
る。この一方、クサビ部材71は貫通部材70の穴75
に挿抜可能な一対の挿通軸部78,78を備えた操作板
79と、この操作板79に連設されるとともに、前記挿
通軸部78,78の内側隣設位置に設けられたフック部
80とを備えて構成されている。フック部80の先端外
側面は鈎状に形成されており、図8に示されるように、
挿通軸部78が穴75に挿通された状態で、貫通部材7
0に脱落不能に係合するようになっている。この一方、
フック部80を内側に強制的に弾性変位させることで、
貫通部材70との係合が解除され、これによって、クサ
ビ部材71を取り外してベース13を背表紙11から分
離することが可能となっている。
【0035】従って、このような実施例によっても前記
第1及び第2の実施例と同様に、ベース13の着脱を容
易且つ迅速に行うことが可能となる。
【0036】[第4実施例]図10及び図11には第4
の実施例が示されている。この実施例は、第2実施例で
示したクサビ部材50と同じように回転操作されるクサ
ビ部材83を採用するとともに、このクサビ部材83を
外側部材33と別体としたところに特徴を有する。
【0037】これを更に詳述すると、クサビ部材83
は、回転操作板84と、この回転操作板84の両側に設
けられて貫通部材85に先端側が係合可能となる一対の
係合爪部87とを備えて構成されている。係合爪部87
は、その中間部にヒンジ部89を備えており、先端側が
回転操作板84に対して姿勢変位可能に設けられてい
る。ここで、ベース13の固定面部26には、二箇所領
域が切り起こされた支持片部90が形成されており、こ
の支持片部90の上端をヒンジ部として前記係合爪部8
7の上面基端側が引っ掛け可能とされ、これによってク
サビ部材83が全体として回転可能に支持されている。
なお、この実施例におけクサビ部材83は、第2実施例
と同様の要領にて貫通部材85に係合させることができ
る。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クサビ部材を着脱することによってベースを被固定面に
対して着脱できるようになり、従って、従来のリベット
による固定方式に比べて、極めて容易にベースと被固定
面との分離が可能となり、分別廃棄若しくは綴じ具の再
利用を促進することができる、という従来にない優れた
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るベース固定構造を示す概略斜
視図。
【図2】図1のA−A線に沿う矢視拡大断面図。
【図3】図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】前記実施例におけるベース固定具の拡大分解斜
視図。
【図5】第2実施例におけるベース固定具を示す概略斜
視図。
【図6】第2実施例に係るベース固定構造を示す断面
図。
【図7】第3実施例に係るベース固定構造を示す要部概
略斜視図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図8のC−C線に沿う断面図。
【図10】第4実施例に係るベース固定構造を示す要部
概略斜視図。
【図11】第4実施例に係るベース固定構造の全体を示
す断面図。
【符号の説明】
10 綴じ具 11 背表紙(被固定面) 13 ベース 14 ベース固定具 32 外側部材 33 貫通部材 35 クサビ部材 50 クサビ部材 55 貫通部材 70 貫通部材 71 クサビ部材 83 クサビ部材 85 貫通部材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース及び当該ベースに設けられた綴じ
    部材を備えた綴じ具を、所定のベース固定具を介して被
    固定面に着脱自在に固定するベース固定構造であって、 前記ベース固定具は、前記被固定面を貫通する貫通部材
    と、この貫通部材に係合して当該貫通部材の脱落を規制
    するとともに、上面が押圧スライド操作部又は操作板と
    なるクサビ部材とを含み、 前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位置に係合したと
    きに前記クサビ部材又は貫通部材と被固定面との間にベ
    ースが固定されることを特徴とする綴じ具のベース固定
    構造。
  2. 【請求項2】 ベース及び当該ベースに設けられた綴じ
    部材を備えた綴じ具を、所定のベース固定具を介して被
    固定面に着脱自在に固定するベース固定構造であって、 前記ベース固定具は、前記被固定面及びベースを貫通す
    る貫通部材と、この貫通部材に係合して当該貫通部材の
    脱落を規制するとともに、上面が押圧スライド操作部又
    は操作板となるクサビ部材とを含み、 前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位置に係合したと
    きに前記クサビ部材又は貫通部材と被固定面との間にベ
    ースが固定されることを特徴とする綴じ具のベース固定
    構造。
  3. 【請求項3】 ベース及び当該ベースに設けられた綴じ
    部材を備えた綴じ具を、所定のベース固定具を介して被
    固定面に着脱自在に固定するベース固定構造であって、 前記ベース固定具は、前記被固定面の外側面に位置する
    板片状の外側部材と、この外側部材の面から起立する方
    向に連設されて前記被固定面及びベースを貫通する貫通
    部材と、この貫通部材に係合可能に設けられるととも
    に、上面が押圧スライド操作部又は操作板となるクサビ
    部材とを含み、 前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位置に係合したと
    きに前記クサビ部材又は貫通部材と前記外側部材との間
    に被固定面及びベースが固定されることを特徴とする綴
    じ具のベース固定構造。
  4. 【請求項4】 前記貫通部材と前記クサビ部材には相対
    する傾斜面がそれぞれ形成され、これら傾斜面の相対位
    置を変化する一方向にクサビ部材を差し込んだときに固
    定力が次第に増大することを特徴とする請求項1,2又
    は3記載の綴じ具のベース固定構造。
  5. 【請求項5】 前記貫通部材は、当該貫通部材の延出方
    向と略直交する方向に開通する穴を備え、この穴内に前
    記クサビ部材が差し込まれたときに被固定面に固定力が
    付与されることを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    綴じ具のベース固定構造。
  6. 【請求項6】 ベース及び当該ベースに設けられた綴じ
    部材を備えた綴じ具を、所定のベース固定具を介して被
    固定面に着脱自在に固定するベース固定構造であって、 前記ベース固定具は、前記被固定面の外側面に位置する
    板片状の外側部材と、この外側部材の面から起立する方
    向に連設されて前記被固定面及びベースを貫通する貫通
    部材と、この貫通部材に係合可能なクサビ部材とを含
    み、 前記クサビ部材は、前記貫通部材に隣設した位置で前記
    外側部材に屈曲可能に連設され、このクサビ部材を屈曲
    させることで当該クサビ部材が前記貫通部材に係合可能
    に設けられ、 前記クサビ部材が前記貫通部材の所定位置に係合したと
    きに前記クサビ部材又は貫通部材と前記外側部材との間
    に被固定面及びベースが固定されることを特徴とする
    じ具のベース固定構造。
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