JP3421844B2 - 炭化炉内の気密性が優れたコークス炉 - Google Patents

炭化炉内の気密性が優れたコークス炉

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭を乾留してコ
ークスを製造するコークス炭化室(炉)の気密性が優れ
たコークス炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炭化室内に挿入された石炭粒子
を空気を遮断しながら加熱昇温していくと、100℃ま
では水分が蒸発、さらに300℃になると一酸化炭素や
吸蔵ガスを放出する。さらに昇温すると石炭の熱分解が
始まってガスやタールを発生。500℃近くなると固化
し、700℃付近で収縮して脆弱な部分から亀裂を発
生、900℃以上になると乾留コークスが得られる。こ
うしたコークスを製造する設備は、石炭を一定大きさの
粒子にする粉砕機、数種類の石炭を配合するための配合
槽や混炭機など多くの付帯設備の他に、コークス押出機
やコークス消化装置などの炉回り設備とコークス炉で構
成されている。コークス炉の基本構造は、図6に一部切
欠斜視図で示す様に、炉体下部に蓄熱炉Aがあり、その
上部に燃焼炉Bと炭化炉Cが交互に配列されている。D
は石炭装入口で、炭火炉Cの上部に設けられている。E
は炭火炉蓋で、炭火炉Cの前後の出入口を閉塞する。す
なわち、燃料ガスは燃焼炉Bの底部からまた空気は蓄熱
炉Aで予熱されて該燃焼炉Bで燃焼し、1000℃〜1
200℃の高温度に昇温して隣炉の炭化炉Cの石炭を加
熱する。廃棄ガスは、炭火炉Cの上部に設けた排気管
(図示せず)を経て蓄熱炉の格子煉瓦を加熱し煙道Fを
通って煙突に逃出する。またコークス炉を築造する炉材
は、1000℃以上の高温領域で機械的強度が大きいこ
と、頻繁に炉口が開放されるため体積変化が小さいこ
と、熱伝導性の良い特性を持った耐火煉瓦が使用されて
いる。またコークスを大量に使用する高熱作業の製鉄業
においては、高品質(特に、強度特性)なコークスが要
求されている。
【0003】最近のコークス製造設備は、設備機器の自
動化や中央管理システムによる遠隔自動操業に切り換え
られて労働負荷の軽減や安全な作業性の確保が図られる
様になった。さらに公害問題を解消した作業環境の改善
や生産性の向上など総合的見地から設備技術を見直す技
術開発が進められている。その一つが、コークス炭化炉
の炉蓋である。炉蓋の炉内気密性が悪ければ、コークス
炉内で発生する一酸化炭素などを放出して作業環境や大
気を汚染し、過剰な空気が炉内に進入すると石炭乾留層
に混在し、圧力が伴えば引火爆発の危険性もある。ま
た、炭化室炉の炉壁損傷の原因にもなり兼ねない問題が
あった。このため炉蓋は、コークス炉の炭化炉出入口を
閉塞する耐火煉瓦を内張りした鋼質製シールプレートの
炉内側周縁部に炭化炉出入口近傍の壁炉周面に当接し密
着するフランジ状のナイフエッジ部材を設け、かつ炉外
側に閂を設けた着脱自在機構の蓋が使用されている。こ
の様な構造の炉蓋は、低温加熱域では発生するガスを炉
内に封じ込める事ができるが、さらに昇温した高温加熱
域では綱質製シールプレートが膨張して変形し、ナイフ
エッジ部材の当接密着部に形成された漏出隙間から大量
の炉内発生ガスを流出する問題があった。
【0004】こうした問題を解消した炉蓋が、特願平9
−979号や特願平9−19529号の公報などで紹介
されている。これらの炉蓋は、炭化炉の両端部に存在す
る出入口を閉塞する耐火煉瓦を内張した炉内プレートの
炉外側に、炭化炉出入口近傍の壁炉周面に当接し密着す
るフランジ状のナイフエッジ部材を枠体状に周設したシ
ールプレートを張り合わせ、さらに該シールプレートの
炉外側にスライドプレートを張り合わせたプレート合板
構造の前衛板を、炉内側に設けたスライド用保持金具を
介して炉蓋フレームに摺動可能に架設したコークス炉蓋
が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様な合板構造の前
衛板を設けたコークス炉蓋は、高温度の熱を受けて膨張
するスライドプレートの変形を摺動矯正できる構造に組
み立てられているため、前記した以前の炉蓋に較べ、炉
内発生ガスの流出を著しく防止する効果を有するが、時
には炉内に装入された石炭層の堆積密度差によって炉内
発生ガスの流出経路が異なり、不均一な温度上昇を呈し
て局部的に不均一な膨張と変形を起こし、自己摺動矯正
機能を失って複雑な形状に変形し、炭化炉開閉口近傍の
壁炉周面と炉蓋の間に微小隙間を形成して炉内発生ガス
を放出する問題があった。
【0006】本発明は、この問題を解消する事を目的に
種々検討した結果、炉内に装入された石炭層の堆積密度
差によって起こる炭化炉出入口近傍の炉壁周面と炉蓋の
間の微小隙間を、スライドプレートと耐火煉瓦内張層と
の間に耐熱性パッキングシートを介してシールプレート
と炉内プレートを挟み込んで締結ボルト一体的に重ね
合わせたフロント重合部材と、シールプレート板面に変
形矯正作用を為す締結ボルト用遊通孔を穿設する炉蓋構
造による事によって、炉内発生ガスの放出を防止した炭
化炉内の気密性が優れたコークス炉を提供するものであ
る。
【0007】
【発明が解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成したもので、その要旨は、コークス炭化炉の出入口に
開閉自在な炉蓋フレームの炉内側に、該コークス炭化炉
出入口近傍の炉壁周面に当接するナイフエッジ断面形状
のフランジ部材を周設しかつ板面に締結ボルト用遊通孔
を穿設した耐熱金属製シールプレートの炉内側にはコー
クス炭化炉内に突設する耐火煉瓦を内張りした金属製炉
内プレートを耐熱性パッキングシートを介して面着しま
た炉外側には弯曲防止補強リブを背面に設けた金属製ス
ライドプレートを面着すると共に締結ボルトを通して一
体的に重ね合わせたフロント重合部材を摺動可能に設
け、さらに該炉蓋フレームの周縁部に前記した耐熱金属
製シールプレートのフランジ部材を壁炉周面に押圧する
伸縮自在な駆動機構を付設して構成した炭化炉内の気密
性が優れたコークス炉である。
【0008】また本発明は、上記のような要旨におい
て、ナイフエッジ断面形状のフランジ部材を周設した耐
熱金属製シールプレートの厚みが1.0〜3.0mm
で、弯曲防止補強リブを背面に設けた金属製スライドプ
レートの厚みが9mm以上でかつ金属製スライドプレー
トの厚みが耐熱金属製シールプレート厚みの7倍以上で
ある前記記載の炭化炉内の気密性が優れたコークス炉で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は本発明コークス炉蓋の
一実施例を正面図、図2は図1のX−X線断面拡大図を
示す。図1および図2において、1は押圧式炭化炉蓋
で、コークス炭化炉2(図6のCに相当)のコークス押
出機側またはコークス排出側の出入口を閉塞する開閉自
在な炉蓋である。押圧式炭化炉蓋1は、図3に図1のY
−Y線拡大断面図をまた図4に図1のZ−Z線拡大断面
図を示す様に、押圧構造の耐熱構造に設けられている。
図3および図4において、3は炉蓋フレームである。炉
蓋フレーム3は、周端部にフランジ部材を設けた片側
放型溝型断面形状の鋼鉄製フレーム部材で、上下方向に
長尺なコークス炭化炉2の出入口を閉塞する大きさで開
閉自在に設けられている。4は閂で、押圧軸5を介し
て、炉蓋フレーム3をコークス炭化炉2の出入口を強く
押圧するものである。閂4は、図3に一実施例で示す様
に、コークス炭化炉2の出入口炉壁枠フレーム6に相対
向する位置で立設された押圧支持部材7に該閂4の先端
部分が遊挿されて炉蓋フレーム3を跨越す様に架設さ
れ、かつ炉蓋フレーム3と閂4との間には強力な圧縮バ
ネ8を介装して組立てられている。また本発明におい
閂4は、炉蓋フレーム3の全長でコークス炭化炉2
の出入口を強く押圧する様に、炉蓋フレーム3の上下位
置あるいはその他任意な位置に設けられる。図3は、圧
縮バネ8に皿バネを使用した場合の一実施例で、皿バネ
の代わりにコイル圧縮バネを使用してもよく、これらバ
ネの代わりに螺子ボルトを使用してもよい。すなわち、
閂4は、圧縮バネ8や螺子ボルトなどによって、炉蓋フ
レーム3をコークス炭化炉2側へ押圧しまた解除する進
退自在駆動構造に設けられている。また図2において、
9はリンク機構の蝶番である。蝶番9は、一端はコーク
ス炉本体に取付けられ他端は炉蓋フレーム3に取付けら
れて、押圧式炭化炉蓋1を枢動自在かつコークス炭化炉
2の出入口を開閉自在に保持するものである。すなわ
ち、本発明において、押圧式炭化炉蓋1の炉蓋フレーム
3は、コークス押出機側とコークス排出側に設けられ、
かつ閂4の駆動操作によってコークス炭化炉2の出入
口に強く押圧しまた離脱する開閉自在駆動機構に組立
てられている。
【0010】さらに本発明においては、炉蓋フレーム3
のコークス炭化炉2側に、フロント重合部材Kが設けら
れている。図5は、本発明におけるフロント重合部材K
の一実施例の分解斜視図で、図1の押圧式炭化炉蓋1の
長さをやや短縮して示したものである。図5において、
10は耐熱金属製シールプレートである。耐熱金属製シ
ールプレート10は、コークス炭化炉2の出入口を全面
閉塞する着脱自在な耐熱金属板の周端部に、前記した開
閉口炉壁枠フレーム6に当接する先細断面形状すなわち
ナイフエッジ断面形状のフランジ部材11を周設し、か
つ板面に後述する多数の締結ボルトの遊通孔12を穿設
した耐熱金属性シート材である。すなわち、耐熱金属製
シールプレート10は、コークス炭化炉2の開閉口炉壁
枠フレーム6に当接するフランジ部材11を押圧して、
コークス炭化炉2で生成する炉内発生出ガスの漏出を防
止するものであって、1000℃以上の高温度に耐え極
端に大きく変形することなくシート性を保持する厚手の
鋼板、例えばSS41やステンレス鋼板など各種の耐熱
性金属板材料を使用する。
【0011】耐熱金属製シールプレート10の炉内側に
は、コークス炭化炉2に突出する耐火煉瓦13を内張り
した金属製炉内プレート14が、耐熱性パッキングシー
ト15を介して面着される。耐火煉瓦13はコークス
炭化炉2内の高温度に保持し、この高温度に曝される押
圧式炭化炉蓋1の焼損を防止するもので、図示する様に
築造作業や補修作業の容易性から短尺な耐火煉瓦を並べ
て使用したり、あるいはさらに耐火煉瓦間の目地から炉
内ガス漏れを防止するために不定形耐火物を内張りを施
して築造される。耐火煉瓦13の材質については、特に
限定するものではなく、シャモット質やドロマイト質な
ど多くの種類の耐火物材料が使用される。また耐熱性パ
ッキングシート15は、コークス炭化炉2の高温度の熱
を受けて膨張する耐火煉瓦13または湾曲状に形状変化
する金属製炉内プレート14の変形押圧力(応力)を吸
収しあるいは和らげ耐熱金属製シールプレート10さ
らには押圧式炭化炉蓋1の変形を防止し、延いては本発
明が目的のコークス炭化炉2内のシール性が阻害される
のを防止するものであって、耐熱性ゴムの他にセラミッ
ファイバー材やグラファイト材などの様に、変形する
する際に生じる応力を吸収するシート状の弾性材料が使
用される。また耐熱金属製シールプレート10の炉外側
には、湾曲防止補強リブ16を背面に設けた金属製スラ
ドプレート17が面着されている。金属製スライドプレ
ート17は、炉内側に設けた各種のシートや耐火煉瓦1
3を把持するもので、これらの把持部材の重量にも耐え
られまた高温度にも湾曲変形する事なく一定の形状が保
持される様に、形状変化防止用の補強リブ16が任意な
形状と本数と位置に設けられている。さらに本発明にお
いては、上記の様に各種のシートや耐火煉瓦13を面着
した後、各隣接間をボルトで強固に締結し、あるいは図
5で明白に示す様に、耐火煉瓦13に植設した締結ボル
18を通して一体的に重ね合わせ、フロント重合部材
Kを構成する。19および20は、金属製炉内プレート
14および耐熱性パッキングシート15に穿設された
結ボルト18のボルト挿通孔で、前記した耐熱金属製シ
ールプレート10の締結ボルト用遊通孔12と同様に、
耐火煉瓦13の任意な位置に植設された締結ボルト18
の位置に合わせて穿設されている。なお、本発明におい
て、耐熱金属製シールプレート10の締結ボルト用遊通
孔12を締結ボルト18の直 径よりも大きく穿設する事
によって、耐熱金属製シールプレート10が膨脹しなが
らスライドする際に締結ボルト18に抑制されて捲り上
がり皺になるのを防止する効果を奏する。つまり、締結
ボルト用遊通孔12は、耐熱金属製シールプレート10
のスライド用逃避孔でもある。上記の様に締結されたフ
ロント重合部材Kは、加熱と冷却が繰り返される過酷な
使用条件においても、耐熱金属製シールプレート10が
変形する事なく、高温度のコークス炭化炉12を密封す
る事ができる。
【0012】上記の様に構成されたフロント重合部材K
は、さらに図2で示す様に、コークス炭化炉2の出入口
を閉塞する開閉自在かつ枢動自在な炉蓋フレーム3のコ
ークス炉内側を摺動可能に設けられる。この一例を示す
と、図5で示す様に、金属製スライドプレート17に設
けた弯曲防止補強リブ16の間隙でかつ該金属製スライ
ドプレート17の長手方向に、切欠断面構造のスライド
用金物支持部材21を取り付けると共に、該スライド用
金物支持部材21に、図3および図4で示す様に炉蓋フ
レーム3に取付けたスライド用嵌合部材22を嵌装する
摺動構造に設けている。また必要によっては、炉蓋フレ
ーム3に切欠断面構造のスライド用金物支持部材21を
設け、金属製スライドプレート17の弯曲防止補強リブ
16を嵌装する摺動構造に設けてもよい。すなわち、フ
ロント重合部材Kは、コークス炭化炉2の出入口を閉塞
し易い様に、金属製スライドプレート17を介して、炉
蓋フレーム3に摺動可能に設けられている。また本発明
においては、フロント重合部材Kと炉蓋フレーム3を摺
動可能に設ける事によって、コークス炭化炉2の熱で受
けたフロント重合部材Kの大きな熱歪みが炉蓋フレーム
3に伝播する事なく遮断されるため、構造上変形のない
炉蓋フレーム3が長期間維持される効果を奏する。
【0013】23は押圧軸貫通孔である。押圧軸貫通孔
23は、図3で示す様に、閂4が炉蓋フレーム3をコー
クス炭化炉2に強く押圧する場合に金属製スライドプレ
ート17が妨害する事ない様に、該金属製スライドプレ
ート17の押圧軸突出前方位置に穿設された押圧軸5の
先端部貫通孔である。また24は、荷重片持突起物であ
る。荷重片持突起物24は、コークス炭化炉2の出入口
を閉塞するフロント重合部材Kが有する大荷重を炉蓋フ
レーム3に係着保持するものである。
【0014】さらに本発明においては、炉蓋フレーム3
の周縁部に前記した耐熱金属製シールプレート10のフ
ランジ部材11を壁炉周面に押圧する伸縮自在な駆動機
構が付設されている。図3および図4はその一実施例を
示す。図3および図4において25は、シリンダーやス
プリングなどの伸縮自在な駆動部材で、図1の如き炉蓋
フレーム3の周囲に沿って多数個が設けられ、耐熱金属
製シールプレート10のフランジ部材11をコークス炭
化炉2の出入口炉壁枠フレーム6に押圧し、コークス炭
化炉2内を密封する。図4において、26は耐熱金属製
シールプレート10の位置調整用ボルトで炉蓋フレーム
3に設けられ、耐熱金属製シールプレート10がコーク
ス炭化炉2の出入口を押圧方向に振幅する度合いを調整
するものである。
【0015】さらに本発明においては、コークス炭化炉
2の開閉口に一様に密着しかつ高温度に曝されて起こる
変形を自己抑制し、常に気密性を安定に保持し、耐用寿
命の長いコークス押圧式窯蓋は、ナイフエッジ断面形状
のフランジ部材11を周設した耐熱金属性シールプレー
ト10の厚みが1.0〜3.0mmが好ましい。また弯
曲防止補強リブ16を背面に設けた金属製スライドプレ
ート17の厚みが9mm以上で、かつ金属製スライドプ
レート17の厚みが耐熱金属製シールプレート10厚み
の7倍以上である事が好ましい。
【0016】上記の様に構成された本発明のコークス炉
は、前記した様に通常のコークス製造作業にしたがって
操業が行われる。コークス炭化炉2の出入口に、予め耐
熱金属製シールプレート10の振幅間隙を位置調整用ボ
ルト26で適宜に位置調整した押圧式炭化炉蓋1を当接
し、続いて閂4とフランジ部材11を駆動してコークス
炭化炉2をしっかりと閉塞した後、コークス炉の石炭装
入口(図6のD)から石炭粒子を炭化炉(図6のC)に
挿入し、空気を遮断しながら昇温し、石炭粒子子を乾留
しながら、優れた品質のコークスを製造する。
【0017】本発明は、上記の様に従来のコークス炉蓋
構造と違って、耐熱性パッキングシート15を介装して
耐熱金属シールプレート10と金属製炉内プレート1
4と金属製スライドプレート17と耐火凍瓦13を締結
ボルト18を通して一体的に重ね合わせ、さらに耐熱金
シールプレート10に締結ボルト18の締結ボルト
用遊通孔12を穿設したフロント重合部材Kを炉蓋フレ
ーム3に取付けた押圧式炭化炉蓋1であるため、高温度
の熱影響によって起こる変形すなわち変形応力が耐熱性
パッキングシート15によって吸収されまた耐熱金属製
シールプレート10の締結ボルト用遊通孔12によって
スライドするため、コークス炭化炉2の気密性が保持さ
れる。
【0018】
【発明の効果】以上の様な本発明の如き押圧式炭化炉蓋
を使用したコークス炉は、コークス炭化炉の気密性が確
実に保持されるために、石炭を乾留する際に発生する一
酸化炭素などの様な有害で公害な炉内発生ガスの漏出を
防止し、コークス炉上での安全な作業環境が確保される
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコークス炉蓋の一実施例を正面図。
【図2】本発明のコークス炉蓋の一実施例で、図1のX
−X線断面図。
【図3】本発明のコークス炉蓋の一実施例で、図1のY
−Y線拡大断面図。
【図4】本発明のコークス炉蓋の一実施例で、図1のZ
−Z線拡大断面図。
【図5】本発明におけるフロント重合部材Kの一実施例
の分解斜視図。
【図6】コークス炉の基本構造を、一部切欠斜視図で示
す。
【符号の説明】 1 押圧式炭化炉蓋 2 コークス炭化炉 3 炉蓋フレーム 4 閂 10 耐熱金属製シールプレート 11 フランジ部材 12 締結ボルト用遊通孔 13 耐火煉瓦 14 金属製炉内プレート 15 耐熱性パッキングシート 16 弯曲防止補強リブ 17 金属製スライドプレート 18 締結ボルト 25 伸縮自在駆動部材 K フロント重合部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炭化炉(2)の出入口に開閉自
    在に設けた炉蓋フレーム(3)のコークス炉内側に、該
    コークス炭化炉出入口近傍の炉壁周面に当接するナイフ
    エッジ断面形状のフランジ部材(11)を周設しかつ板
    面に締結ボルト用遊通孔(12)を穿設した耐熱金属製
    シールプレート(10)の炉内側にはコークス炭化炉
    (2)に突出する耐火煉瓦(13)を内張りした金属製
    炉内プレシート(14)を耐熱性パッキングシート(1
    5)を介して面着しまた炉外側には弯曲防止補強リブ
    (16)を背面に設けた金属製スライドプレート(1
    7)を面着すると共に締結ボルト(18)を通して一体
    的に重ね合わせたフロント重合部材(K)を摺動可能に
    設け、さらに該炉蓋フレーム(3)の周縁部に前記した
    耐熱金属製シールプレート(10)のフランジ部材(1
    1)を壁炉周面に押圧する伸縮自在な駆動機構(25)
    を付設して構成した事を特徴とする炭化炉内の気密姓が
    優れたコークス炉。
  2. 【請求項2】 ナイフエッジ断面形状のフランジ部材
    (11)を周設した耐熱金属製シールプレート(10)
    の厚みが1.0〜3.0mmで、弯曲防止補強リブ(1
    6)を背面に設けた金属製スライドプレート(17)の
    厚みが9mm以上でかつ金属製スライドプレート(1
    7)の厚みが耐熱金属製シールプレート(10)厚みの
    7倍以上である請求項1記載の炭化炉内の気密性が優れ
    たコークス炉。
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