JP3421515B2 - 面型光半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

面型光半導体素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面発光あるいは面
受光を行う面型光半導体素子及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子計算機のさらなる高速化を図
るために、伝送信号に光を用いる光コンピュータが研究
・開発されている。この光コンピュータを実現するため
のキーデバイスとして、面発光半導体レーザや面型光増
幅器等が盛んに研究されている。
【0003】図4(a)は、従来の面発光半導体レーザ
の断面図である。1はn型GaAs基板、2はn型Ga
Asバッファ層、3はn型DBR(Distributed Bragg
Refrector )層、4はn型クラッド層、5はi型GaA
s活性層、6はp型クラッド層、7はp型DBR層、1
0は陽極電極、11は陰極電極である。そして、活性領
域8の周囲には、水素イオンが注入された高抵抗化領域
9が配置されている。
【0004】高抵抗化領域9に注入された水素イオン
は、図4(b)に示すように、活性層5付近に最も多く
分布するよう注入される。注入された水素イオン1個に
つきほぼ1個のキャリアが消滅するため、活性層5付近
ではほぼ完全な絶縁性を有するようになるが、水素イオ
ン濃度が薄く高抵抗化領域9の表面層では導電性を維持
している。従って、陽極電極10から流れ込む電流は、
高抵抗化領域9のi型GaAs活性層5に流れず、高抵
抗化領域9の導電性を維持した領域を経由して、活性領
域8の活性層5に流れる。
【0005】この構造は、面発光半導体レーザとして最
も簡単な構造であり、1回の結晶成長と1回のイオン注
入という、簡単な工程で面発光半導体レーザを製造する
ことができる。
【0006】しかしながら、この種のレーザにあって
は、次のような問題があった。即ち、p型DBR層7の
表面から水素イオンが注入された高抵抗化領域9では、
表面層で導電性を維持しているとはいえ、イオン注入に
よってp型DBR層7の表面の結晶が損傷するため、電
気伝導度はイオン未注入(表面結晶の損傷無)の場合に
比べて大幅に低下し、陽極電極10とp型DBR層7と
の接触抵抗が増大する。
【0007】例えば、注入前に2×1018cm-3であっ
たキャリア濃度が、イオン注入後に、高抵抗化領域9の
等価的な平均キャリア濃度は1×1015cm-3になる。
また、高抵抗化領域9の単位面積あたりの接触抵抗は、
注入する前には1×10-5Ω/cm2 以下にすることも
可能であるが、イオン注入して表面結晶が損傷すると数
MΩ/cm2 に増大する。このため、例えば1mm角の
チップの表面全面に電極を形成したとしても、接触抵抗
だけで100MΩ以上になる。
【0008】表面結晶の損傷はアニールによって回復さ
せることができるが、アニールを行うと、高抵抗化領域
9内部のほぼ絶縁性を有していたところまでもが導電性
を持つようになる。従って、アニールして表面結晶の損
傷をなおすことはできない。また、損傷部分に、熱拡散
法或いはイオン注入法等によって、アクセプタ又はドナ
ーとなる不純物を結晶内に導入して伝導度を回復させよ
うとしても、いずれの方法でも高温の工程を必要とする
ため用いることはできない。
【0009】従って、陽極電極10と高抵抗化領域9の
表面との接触抵抗は大きなものとなる。接触抵抗が大き
いと発熱量が増大し、素子の温度が上昇する。一般に半
導体レーザは、温度上昇に伴ってしきい値も増加し、出
力が低下するなど特性が劣化する。発熱が大きければ温
度上昇も大きくなるほか、無駄な電力を消費することに
もなり、いずれの点からも好ましくない。
【0010】また、発熱量を低くするために、高抵抗化
領域の表面と電極との接触抵抗が低く、且つ高抵抗化領
域中の抵抗を高くするという要求を満たすためには、埋
め込み選択成長などの複雑の工程が必要であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
面発光半導体レーザは、電極と表面層との接触抵抗が高
く発熱が大きいために、消費電力の増大,しきい値の増
大,又は出力の低下などの特性が劣化するという問題が
あった。
【0012】また、電極と高抵抗化領域の表面との接触
抵抗が低く、且つ高抵抗化領域内部の抵抗が高い面発光
半導体レーザを製造するには、埋め込み選択成長などの
複雑な工程が必要であるという問題があった。
【0013】本発明の目的は、電極と表面層との接触抵
抗を小さくすることができ、発熱量の低減と共に特性の
向上をはかり得る面型光半導体素子を提供することにあ
る。また、本発明の別の目的は、電極と表面層との接触
抵抗が低く、且つ高抵抗化領域内部の抵抗が高い構造を
簡易に形成することができる面型光半導体素子の製造方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(構成)本発明の面型光半導体素子は、上記課題を解決
するために以下のように構成されている。 (1) 本発明の面型光半導体素子(請求項1)は、複
数の半導体層が積層され、発光又は受光に供される活性
領域の周囲にイオン注入による高抵抗化領域を設けた半
導体積層構造部と、前記高抵抗化領域の表面に電極を形
成した面型光半導体素子において、前記高抵抗化領域
は、表面部が選択的にイオン注入され、内部が全体的に
イオン注入されていることを特徴とする。 (2) 本発明の面型光半導体素子の製造方法(請求項
2)は、半導体基板上に複数の半導体層を成長して半導
体積層構造部を形成する工程と、前記半導体積層構造部
の表面に、発光又は受光に供される活性領域となる部分
を覆うようにマスクを形成し、且つ該活性領域の周囲の
高抵抗化領域となる部分を選択的に覆うように複数本の
帯状のマスクを平行に形成する工程と、前記半導体積層
構造部の表面の法線方向に対し前記帯状のマスクと交差
する方向に傾けた方向から第1のイオン注入を施す工程
と、前記半導体積層構造部の表面の法線方向に対し第1
のイオン注入とは逆方向に傾けた方向から第2のイオン
注入を施す工程と、前記各マスクを除去した後に高抵抗
化領域の表面に電極を形成する工程とを含むことを特徴
とする。 (3) 前記面型光半導体素子は、面発光半導体レー
ザ,面型半導体増幅器,ダイオード,受光素子などであ
る。 (4) 前記高抵抗化領域の選択的にイオンが注入され
た無かった領域が、帯状に複数本平行に配置れている。 (5) 前記高抵抗化領域の選択的にイオンが注入され
た無かった領域の表面層は、注入されたイオンで覆われ
ていない。 (6) 前記高抵抗化領域の選択的にイオンが注入され
た無かった領域は、活性領域に接触している。 (7) (2)において、前記高抵抗化に選択的に形成
されたマスクの直下が前記イオンで完全に覆われない条
件で、該マスクの配置,及び前記イオン注入を施す。
【0015】(作用)本発明の面型光半導体素子及びそ
の製造方法は、上記構成によって以下の作用・効果を有
する。
【0016】高抵抗化領域の表面に、イオンが照射され
ず表面結晶が損傷を受けていない領域が形成されている
ので、高抵抗化領域と電極との接触抵抗は低くなる。従
って、発熱が抑えられ、特性の優れた面型光半導体素子
となる。
【0017】また、本発明の面型光半導体素子の製造方
法は、高抵抗化領域に複数本の帯状のマスクを平行に形
成し、マスクと交差する方向から基体の法線に対して両
方向からイオンを照射することによって、マスクの直下
にはイオンが注入されない領域を形成することができ、
また、マスク下方の高抵抗化領域の内部には、全体的に
イオンが注入されて抵抗が高くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の一実施形態に係わる面
発光半導体レーザの構造を示す図である。図1の(a)
は面発光レーザの構造を示す断面図で、図1の(b)は
面発光レーザの構造を示す平面図である。n型GaAs
基板1上にn型GaAsバッファ層2,n型DBR層
3,n型クラッド層4が積層されている。n型クラッド
層4上にi型GaAs活性層5が形成され、この活性層
5上にp型クラッド層6が形成されている。従って、i
型GaAs活性層5がn型及びp型クラッド層4,6に
挟まれており、ダブルヘテロ接合が形成されている。そ
して、p型クラッド層6上にp型DBR層7が形成され
ている。
【0019】上記構造は、表面から外部にレーザを放射
する円柱状の活性領域8と、表面から水素イオンが注入
され、活性層5付近の絶縁化をはかった高抵抗化領域9
とからなる。そして、高抵抗化領域8の表面に陽極電極
10が形成され、n型GaAs基板1下面に陰極電極1
1が形成されている。
【0020】また、図1の(b)に示すように、高抵抗
化領域9のp型DBR層7の表面には、表面からイオン
が注入され表面結晶が損傷を受け抵抗の高いイオン注入
部9aと、表面からイオンが注入されず、表面結晶が損
傷を受けず抵抗の低い導電性の導電層9bとが交互に平
行に並び、導電層9bが活性領域8に接続するよう配置
されている。
【0021】また、クラッド層4,6及びDBR層3,
7は、Alx Ga1-x Asから形成されている。クラッ
ド層4,6はx=0.5の組成であり、DBR層3,7
はx=0とx=1とのAlx Ga1-x As層を交互に2
0層ずつ積層したものである。
【0022】このような構成において、電極10,11
間に電圧を印加すると、電流が陽極電極10から抵抗の
低い導電層9bを経由して活性領域8中の活性層5に流
れる。活性領域8のn型クラッド層4とp型クラッド層
6とで挟まれた活性層5では、電流が流れると、電子と
正孔とが再結合し発光が起こる。電流がしきい値以上の
場合、光の増幅が起こり、レーザ光が活性領域8の表面
から放射される。
【0023】次に図1の面発光半導体レーザの製造方法
について説明する。キャリア濃度1×1018cm-3のG
aAs基板1上に、キャリア濃度2×1018cm-3のn
型GaAsバッファ層2を1μm、キャリア濃度2×1
18cm-3のn型DBR層3を2.6μm、キャリア濃
度2×1018cm-3のn型クラッド層4を0.06μ
m、キャリア濃度1×1015cm-3のi型GaAs活性
層5を0.2μm、キャリア濃度2×1018cm-3のp
型クラッド層6を0.06μm、キャリア濃度2×10
18cm-3のp型DBR層7を2.6μm、MOCVD法
で順次エピタキシャル成長させる。
【0024】次いで、図2の(a)に示すようにp型D
BR層7上に注入マスク20を形成する。この注入マス
ク20は、活性領域の表面を覆う直径10μmの円形の
活性領域マスク部21と、この活性領域マスク部21か
ら延び、幅1.5μm、間隔2μmをもって複数本平行
に配置された高抵抗化領域の一部を覆う腕部22とから
なる。この注入マスク20は厚さ2.2μmの金薄膜か
ら形成されている。この注入マスク20は、通常のフォ
トレジストをマスクとしたエッチング加工によって形成
しても良いし、選択メッキ工程などを用いて形成しても
良い。
【0025】この注入マスク20をマスクとして、水素
イオンを表面から注入する。通常のイオン注入では、チ
ャネリングを防ぐために、注入角度を基板表面の法線に
対して7〜10゜傾けてイオンを照射する。しかし、本
発明では、非注入領域の広さや注入の容易さなどを勘案
してθ=16゜とする。そして、基板表面の法線より、
腕部22と直交する方向に±θに傾けた方向から水素イ
オンをそれぞれ照射する。なお、加速電圧は320ke
V、ドーズ量はそれぞれの向きから1.3×1014cm
-2である。
【0026】その後、従来と同様に陽極電極、陰極電極
を設けて面発光半導体レーザが形成される。ここで、イ
オンを注入するの際の様子について説明する。水素イオ
ンを注入するときの、注入マスク20の腕部22付近の
拡大断面図を図2の(b)に示す。基板の放線に対して
正または負の方向から単独で照射されるイオンビーム2
3,24によって、イオンの行路中にあり、結晶中に直
接水素イオンが注入された欠陥導入領域25が形成され
る。この欠陥導入領域25のイオン分布は、深さ2.4
μmで最大濃度2×1018cm-3を有するものである。
また、両方向のイオンビーム23,24の行路上でない
中間領域26でも、イオンビーム23,24のマスク端
での回折や結晶内での横広がりにより、やはり欠陥導入
領域25と同程度の深さで同程度のイオン分布となる。
従って、活性領域以外の活性層5のやや上方ではキャリ
アが完全に補償され、完全に高抵抗化することになる。
【0027】一方マスクの腕部22直下の非注入領域2
7では、水素イオンは分布せず、且つDBR層7の表面
が損傷を受けないため、元の高い導電性を維持してお
り、その上部に形成される電極との接触抵抗も小さくな
る。p型DBR層7の元のキャリア濃度は2×1018
-3であるから、欠陥導入領域25のキャリア濃度が0
になったとしても、欠陥導入領域25,中間領域26及
び非注入領域27のキャリア濃度を平均した等価キャリ
ア濃度は4.1×1017cm-3と高濃度のままである。
また、単位面積当たりの接触抵抗は非注入領域27で1
×10-5Ω/cm2 、欠陥導入領域25で1×106 Ω
/cm2 であったとしても、平均の接触抵抗は、2.3
×10-5Ω/cm2 にしかならない。すなわち、全体の
接触抵抗はたかだか1mΩである。
【0028】従来及び本実施形態の面発光半導体レーザ
の特性を図3に示す。図3(a)は従来の面発光半導体
レーザの電流−電圧特性及び電流−光出力特性で、図3
(b)は本実施形態のレーザの電流−電圧特性及び電流
−光出力特性である。図3(a)に示すように、従来の
レーザでは電極と高抵抗化領域との接触抵抗が大きく発
熱が大きいため、しきい値8mAで発振開始後、約20
mAで出力が飽和している。また、電流を流すために高
い電圧を必要としている。
【0029】図3(b)に示すように、本実施形態のレ
ーザはしきい値5mAで発振後,20mAまで出力の顕
著な飽和は見られない。また、従来のレーザよりも低い
電圧で同じ電流を流すことができる。
【0030】従って、従来の製造工程にイオン注入工程
を1回追加するだけという簡単な工程の追加で、電極と
高抵抗化領域の表面との接触抵抗が従来と比べて低くな
り、発熱を抑えることができる。また、導電層と活性領
域とが接続しているので、高抵抗化領域上の電極から活
性領域の活性層へ高い効率で電流を注入することが可能
となり、発熱を抑え、消費電力を低減することができ
る。
【0031】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば、上記実施形態では面発光半導体レーザ
について説明したが、同様の構造と問題点を持つ発光ダ
イオードや面型光増幅器にも適用することが可能であ
る。また、上記実施形態ではDBR層を高抵抗化してい
るが、高抵抗化領域の本質は発光あるいは受光を行う活
性領域を制限することであり、DBR層ではないキャッ
プ層等を高抵抗化する事に本発明を適用できることは言
うまでもない。従って、受光素子に対しても本発明が適
用可能である。受光素子の場合、発熱は問題とならない
が、本発明を適用することによって接触抵抗が低減し応
答速度の向上をはかることができる。
【0032】もちろん、本発明の適用は上記した材料や
大きさ、注入条件に限定されるものではない。例えば、
半導体材料はAlx Ga1-x AsなどのGaAs系ばか
りでなく、InP系,ZnSe系やGaN系など、あら
ゆる系の半導体材料に適用することが可能である。ま
た、注入イオンは水素ばかりでなく、ヘリウムやホウ
素、場合によっては炭素や酸素、ガリウムやインジウム
なども使用可能である。
【0033】また、注入されたイオンの横広がり量△R
L (濃度がe-1/2となる幅)は注入される結晶,イオン
種あるいは加速電圧などで決定されるが、イオンを最大
濃度に注入する深さをd、マスクの厚さをhとすると、
マスクの腕部の幅及び間隔がそれぞれ2d tanθ+△R
L 以下の時、マスクの腕部の下部はイオンで完全に覆わ
れる。但し、h tanθ≦△RL であることが望ましい。
注入角度θは16゜に限られるものではない。また、必
ずしも一定の角度である必要もなく、複数の角度で注入
することも可能である。但し、各注入角度は結晶に対し
てチャネリングを起こさないことが望ましい。マスクに
対して、チャネリングが起こると、マスクの下部は注入
されたイオンで完全に覆われる。また、半導体層を構成
する結晶に対してチャネリングが起こると、半導体層を
高抵抗化することができない。
【0034】また、導電層の形状は、表面の結晶が損傷
を受けず、且つ導電性を有していれば、帯状のものでは
なくても良い。また、導電層は活性領域に接続されてい
なくても良く、p型DBR層の広い領域に導電層を形成
することも可能である。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の面型光半導
体素子は、電極と接触する高抵抗化領域の表面層に、結
晶が損傷を受けず、電気伝導度も高い導電層を備えるこ
とによって、電極と高抵抗化領域との接触抵抗を低くす
ることができるので、発熱を抑えることができる。そし
て、発熱が抑えられることによってしきい値を低くする
ことができる等、特性を良くすることができる。
【0036】また、本発明の面型光半導体素子の製造方
法は、高抵抗化領域の一部をマスクで覆い、基体の法線
に対して両方向からイオンを照射することによって、電
極と高抵抗化領域との接触抵抗とを低くすることがで
き、且つ高抵抗化領域の内部の抵抗が高い面型光半導体
素子を簡易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる面発光半導体レー
ザの構造を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係わる面発光半導体レー
ザの工程の一部を示す図。
【図3】図1及び従来の面発光半導体レーザの電流−電
圧,出力特性を示す特性図。
【図4】従来の面発光レーザの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…n型GaAs基板 2…n型GaAsバッファ層 3…n型DBR層 4…n型クラッド層 5…i型GaAs活性層 6…p型クラッド層 7…p型DBR層 8…活性領域 9…高抵抗化領域 9a…イオン注入部 9b…導電層 10…陽極電極 11…陰極電極 20…注入マスク 21…活性領域マスク部 22…腕部 23,24…水素イオンビーム 25…欠陥導入領域 26…中間領域 27…非注入領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−334273(JP,A) 特開 平6−268319(JP,A) 特開 平6−232494(JP,A) 特開 平5−29449(JP,A) 特開 昭63−211619(JP,A) 特開 平9−167876(JP,A) 特開 平7−176787(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 27/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の半導体層が積層され、発光又は受光
    に供される活性領域の周囲にイオン注入による高抵抗化
    領域を設けた半導体積層構造部と、前記高抵抗化領域の
    表面に電極を形成した面型光半導体素子において、 前記高抵抗化領域は、表面部が選択的にイオン注入さ
    れ、内部が全体的にイオン注入されていることを特徴と
    する面型光半導体素子。
  2. 【請求項2】半導体基板上に複数の半導体層を成長して
    半導体積層構造部を形成する工程と、 前記半導体積層構造部の表面に、発光又は受光に供され
    る活性領域となる部分を覆うようにマスクを形成し、且
    つ該活性領域の周囲の高抵抗化領域となる部分を選択的
    に覆うように複数本の帯状のマスクを平行に形成する工
    程と、 前記半導体積層構造部の表面の法線方向に対し前記帯状
    のマスクと交差する方向に傾けた方向から第1のイオン
    注入を施す工程と、 前記半導体積層構造部の表面の法線方向に対し第1のイ
    オン注入とは逆方向に傾けた方向から第2のイオン注入
    を施す工程と、 前記各マスクを除去した後に高抵抗化領域の表面に電極
    を形成する工程とを含むことを特徴とする面型光半導体
    素子の製造方法。
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