JP3420539B2 - 鋏 - Google Patents
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Description
や華道用の鋏として有効な鋏の構造に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来の園芸用鋏や華道用鋏、あるいは一
般の事務用鋏などは、一対の刃体を支点Oで軸支し、支
点よりも基方の中子部分にハンドルを装着し、先方の刃
部で被切断物を切断するだけであった。そして、刃体の
形状やハンドルの形状はその目的,用途によって種々工
夫されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の鋏は、刃部で被
切断物を切断するだけの機能である。園芸用の鋏におい
て切り花の切り口は、一般的には鋭利に切断されること
が必要である。ところが、樹種によっては、鋭利な切り
口では水揚げの悪い場合がある。水揚げの悪い樹種の切
花は、切り口部分の茎を押し潰して茎の形成層などを出
来るだけ多く水に接するようにすることによって水揚げ
が促進されることが多い。本発明は、このような水揚げ
の悪い花卉の茎を押し潰す作業などを行うことができる
鋏を得ることを目的とするものである。 【0004】特に、切断作業に際してハンドルを柔軟な
材質で形成し、衝撃を吸収する手に優しいし合成樹脂材
で形成するとともに、押し潰し作業を行う圧搾部自体も
金属のように衝撃がなく手に優しい花卉類の押し潰し作
業を行うことができる鋏を提供することを目的とするも
のである。 【0005】 【課題を解決するための手段】一般的に、鋏は支点Oで
軸支する一対の刃体1,2の中子1a,2aにハンドル3,
4を装着し、支点Oよりも先方の刃部1b,2bで切断作業
を行う。本発明は、上記鋏において、中子1a,2aに装着
するハンドル3,4を比較的柔軟な材質の合成樹脂材で
成型するとともに、ハンドル3,4の基部にハンドル
3,4を構成するよりも硬い合成樹脂材で成型した圧搾
部材5,6を対向させてインサート成型する。これによ
り、鋏の開閉操作に際して接近する圧搾部を形成し、花
卉などの軸を押し潰す圧搾部が形成される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋏の実施の形
態を添付の図面に基づいて説明する。図1は、鋏全体の
正面図である。図示例の鋏は、直線的な刃部を備えたも
のであって、主として園芸用の鋏を想定したものである
が、刃部が湾曲した剪定鋏や華道の花切り鋏などに応用
することができるものである。 【0007】図1及び図2に示す鋏は、直線的な刃部1b
と中子1aを備えた刃体1と、直線的な刃部2bと中子2aを
備えた刃体2を支点Oで軸支している。刃体1の中子1a
には別に成型したハンドル3を、刃体2の中子2aには別
に成型したハンドル4をそれぞれ装着して鋏を形成す
る。 【0008】ハンドル3,4は、その全体を比較的柔ら
かい合成樹脂材で一体に成型し、その一部には対向位置
に相互に接近が可能な圧搾部を形成する。ハンドル3,
4に形成する圧搾部はハンドルの対向位置にあればよい
が、小さな力で大きな圧搾力が得られるようになるべく
基部に設けておくのが好ましい。 【0009】ハンドル3,4に圧搾部を形成するには、
ハンドルそのものを柔らかい合成樹脂材で成型し、ハン
ドルを成型するに際し、ハンドルよりも硬い材質で成型
した圧搾部材5,6をインサート成型する。圧搾部材
5,6は、例えば5〜10ミリメートル程度の幅の面が対
向し、ハンドル操作によって相互に接近することが可能
な形状とする。このように、ハンドルそのものを比較的
柔らかい材質の成型材料である合成樹脂材で成型し、圧
搾部材5,6をハンドルよりも硬い合成樹脂材で成型し
ておくと、持つ手にやさしく疲れにくいとともに、丈夫
な圧搾部を形成することができ比較的硬い被圧搾物に対
応することができることになる。 【0010】ハンドルを形成する比較的柔らかな合成樹
脂材及び圧搾部を形成する比較的硬質の合成樹脂材の組
み合わせは、任意に選定することができる。一例とし
て、本発明者らは、ハンドル3,4を合成ゴムの一種で
あるトランス−1,5ポリペンテナマー(TPR)を用
いて成型し、圧搾部材5,6として硬質のポリエチレン
(PE)を用いることによって、柔らかく手に衝撃が伝
わりにくいとともに、取扱易いが容易で、かつ丈夫な圧
搾部を備え、このハンドルが将来廃棄された場合にも無
公害である鋏を得ることができた。 【0011】図4は、合成樹脂材で成型した圧搾部材
5,6の一例を示す斜視図である。この圧搾部材は、横
断面形状を略コ字状として刃体の中子に内方から嵌まり
込むような形状とし、ハンドル3,4の内面に露出する
圧搾面を長さ2センチメートル、幅7ミリメートル程度
の面としている。圧搾面の表面には、図4の(a) に示す
ように横方向の凹凸7を形成して滑り止めとする。圧搾
部材5,6の背面には図4の(b) に示すように縦方向の
凸条8を突出させ、ハンドル3,4を成型するに際して
圧搾部材5,6をインサートさせたときに、ハンドル
3,4の成型材料との接触面積が増大し、できるだけ頑
丈に付着し一体的に成型することができるように工夫し
ている。 【0012】図3は、図1のIII-III 線断面図であっ
て、ハンドル3,4の内面上部にインサート成型された
圧搾部材の状況を理解することができる。すなわち、圧
搾部材5,6はハンドル3,4に噛合するごとく成型さ
れるとともに、図3(a) の状態から図3(b) の状態のよ
うに被圧搾物Aを圧搾したときに作用する反力は、刃体
の中子1a,2aに支受され、圧搾部材がハンドル3,4か
ら分離する方向には力が作用しないものとなっている。
ハンドル3,4は、刃体1,2の中子1a,2aが挿入され
るべき貫通孔を形成した状態で成型し、刃体の中子1a,
2a嵌挿入させて鋏として完成させるが、刃体1,2の中
子1a,2aをインサートさせて成型するものであってもよ
い。 【0013】図2は、ハンドル3,4を縦断した鋏全体
の正面図である。図2に示す実施形態では、刃体1,2
の中子基部に、内方に向けて当り部1c,2cを突出させ、
刃体を最も閉じた状態で当り部1c,2cが当接し、圧搾部
材5,6がほぼ接する程度に接近はするが、刃体の開閉
力は当り部1c,2cの当接によって支受されるようにして
いる。これにより、鋏の長期間使用に伴って圧搾部材
5,6が磨滅あるいは破損することが防止される。 【0014】 【発明の効果】請求項1記載の本発明の鋏によれば、刃
体の刃部で被切断物を切断するだけでなく、圧搾部で押
し潰す作業を行うことができる。このとき、ハンドルを
比較的柔軟な合成樹脂材で形成し、押し潰し作業を行う
圧搾部を、ハンドルを構成する材質よりも硬い合成樹脂
材で構成するため衝撃が手に伝わらず、手に優しいもの
とすることができるとともに、押し潰し作業を能率的に
行うことができる使い易い鋏を完成させることができ
る。
示す鋏全体の正面図、 【図3】図1のIII -III線断面図、 【図4】ハンドルにインサート成型する圧搾部材のみの
斜視図。 【符号の説明】 1,2…刃体、 1a,2a…中子、 1b,2b…中子、 1
c,2c…当り部、 3,4…ハンドル、 5,6…圧搾
部材、 7…凹凸、 8…凸条、 A…被圧搾物。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】一対の刃体1,2の支点Oよりも基方を中
子1a,2a、支点Oよりも先方を刃部1b,2bとし、刃体
1,2の中子1a,2aに別に成型したハンドル3,4を装
着する鋏において、中子1a,2aに装着するハンドル3,
4を比較的柔軟な材質の合成樹脂材で成型し、該ハンド
ル3,4の基部にハンドル3,4を構成する材質よりも
硬い合成樹脂材で成型し一定幅を有する圧搾部材5,6
を対向させてインサート成型し、該圧搾部材5,6によ
って鋏の開閉操作に際して接近する圧搾部を形成したこ
とを特徴とする鋏。
Priority Applications (1)
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JP28755499A JP3420539B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 鋏 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28755499A JP3420539B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 鋏 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001104665A JP2001104665A (ja) | 2001-04-17 |
JP3420539B2 true JP3420539B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28755499A Expired - Fee Related JP3420539B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | 鋏 |
Country Status (1)
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-
1999
- 1999-10-08 JP JP28755499A patent/JP3420539B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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