JP3420273B2 - モータ用ステータの製造方法 - Google Patents

モータ用ステータの製造方法

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JP3420273B2
JP3420273B2 JP07407393A JP7407393A JP3420273B2 JP 3420273 B2 JP3420273 B2 JP 3420273B2 JP 07407393 A JP07407393 A JP 07407393A JP 7407393 A JP7407393 A JP 7407393A JP 3420273 B2 JP3420273 B2 JP 3420273B2
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清光 須賀
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D28/00Shaping by press-cutting; Perforating
    • B21D28/02Punching blanks or articles with or without obtaining scrap; Notching

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計等のモータ用ステ
ータの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】時計等に使用するモータ用ステータ材と
して、一般に磁気特性ならびに耐食性に秀れた78%N
iパーマロイ材や45%Niパーマロイ材が用いられて
いる。このほか、磁気特性はやや劣るが安価な素材とし
て、電磁軟鉄,けい素鋼などの軟磁性材料も採用されて
いる。これらの軟磁性材料は、耐食性が劣るためNiメ
ッキなど金属皮膜処理が施されて使用されている。
【0003】最近では、モータ用ステータ材として安価
で、しかも45%Niパーマロイ材に近い秀れた磁気特
性を有する軟磁性材として、Fe−1%Al合金材が採
用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パーマロイ材に代えて
Fe−1%Al材を採用する場合にも、耐食性や耐窒化
の問題がある。プレスによって打ち抜き加工した部品の
状態でメッキを施すと、メッキ処理がコスト高となるこ
とから、通常は条材の状態で両面にNiメッキを施して
から打ち抜いている。ところが打ち抜かれたステータの
せん断端面は、耐食性の低い地肌が露出状態となってい
るので、端面から腐食が進行する問題がある。
【0005】また、軟磁性材は、打ち抜き加工の後に磁
気特性を向上させるための磁性焼鈍が必須となるが、磁
性焼鈍の雰囲気として安価な窒素(N2)を採用する
と、打ち抜きによって生じた露出面が窒化し、磁極部の
磁気特性を害する原因となる。このようにして、Fe−
1%Al合金材は安価で磁気特性の高い軟磁性材である
が、打ち抜きによるせん断端面の腐食や窒化に起因して
モータの性能が低下する原因となる。
【0006】そこで、本発明の目的は、両面に金属皮膜
処理した軟磁性条材からの打ち抜き工程において、防
食、防窒化可能な状態を作り出すことにより、ステータ
磁極部の磁気特性を低下させないモータ用ステータを低
コストで製造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のモータのステータの製造方法は、軟磁性
条材の両面に所定厚さの金属皮膜層を形成する皮膜形成
工程と、金属皮膜層を形成した軟磁性条材からステータ
磁極部を含む所定形状のステータ材を打ち抜くととも
に、この金属皮膜層を展延させて打ち抜きによって生じ
たステータ材の上記ステータ磁極部のロータに対向する
せん断端面を、展延した金属皮膜層によって被覆する打
ち抜き工程と、この打ち抜かれたステータ磁極部を含む
ステータ材を窒素ガス雰囲気で磁性焼鈍する工程とを含
むようにしたものである。
【0008】
【作用】安価で磁気特性に秀れるが、耐食性が不足する
軟磁性条材から、モータ用ステータを製造する際に、条
材の状態で表面に所定厚さの金属皮膜層を形成すること
により、金属皮膜層形成のためのコストが引き下げられ
る。打ち抜き工程において、所定厚さに形成された金属
皮膜層は、条材の表面からせん断端面に展延して流れ込
み、ステータ磁極部のロータに対向するせん断端面を被
覆し、使用中における防食皮膜および磁気焼鈍における
防窒化皮膜の役割を果たす。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
【0010】モータのステータ素材として、安価で磁気
特性に秀れるFe−1%Al合金からなる軟磁性条材を
採用し、以下の工程を経て、モータのステータを製造す
る。 (1)皮膜形成工程 条材の両面にNi電解メッキにより金属皮膜層として
Niメッキ層を1〜5μmの厚さに形成する。Niメ
ッキ層の厚さは、防錆および次の打ち抜き工程におい
てメッキ層をせん断端面に流れ込ませるためには、1μ
m以上の厚さを必要とするが、厚過ぎると金型寿命を短
くするとともに、高価なメッキ材の消費量増加によりコ
スト高になるので、1〜5μmとすることが適当であ
る。
【0011】(2)打ち抜き工程 プレス機によって、条材4から順次打ち抜き、図2に示
すようなロータに対向するステータ磁極部1aを含む所
定形状のステータ材1を分離する。このとき、プレスの
打ち抜き型の調整によって、せん断端面にNiメッキ層
が流れ込み可能に製作してある。このため、図1に示す
ように、ステータ磁極部1aを含むステータ材1はこの
工程で打ち抜かれる際に、Niメッキ層2が展延して、
特にこのステータ材の磁極部のロータに対向するせん断
端面3に流れ込み、このせん断端面を展延部2aによっ
て被覆した状態とし、せん断端面における条材4の露出
面と大気との接触が絶たれる。
【0012】(3)磁性焼鈍工程 打ち抜かれたステータ磁極部1aを含む所定形状のステ
ータ材1の磁気特性を向上させるための磁性焼鈍は、1
050℃で約1時間加熱することにより行なう。焼鈍雰
囲気としては、アルゴン(Ar)など不活性ガスで行な
うことが望ましいが、本実施例ではコストを引き下げる
ために、安価な窒素ガス(N2)雰囲気で行なってい
る。N2雰囲気中における加熱によってFeの露出面に
は窒化作用によって窒化層が生じて、磁気特性を低下さ
せられるおそれがある。しかし、ステータ磁極部1aを
含む所定形状のステータ材、特にこのステータ磁極部の
表面およびロータに対向するせん断端面には展延部2a
が形成され、窒化作用を抑える働きをするNiメッキ層
で覆われているので、N2雰囲気中でも窒化するおそれ
がなく、また窒化したとしてもその進行が少なく、磁極
部1aには所定の磁気特性が得られる。
【0013】以上の各工程を経て製造されたモータ用ス
テータの磁気特性は、45%Niパーマロイ材のそれに
ほぼ匹敵し、Niメッキによって耐食性が付与されてい
るほか、打ち抜き工程によって生じたせん断端面3、展
延部2aのNiメッキ層によって、腐食し易い条材4の
露出面を被覆しているため、使用中における腐食も磁性
焼鈍の際の窒化も生じないものになる。さらに、コスト
の面で45%Niパーマロイ材で作られたステータと比
較しても、メッキ代を含めても、ほぼ3分の2のコスト
で製造できる利点がある。
【0014】耐食性および窒化防止に対してより一層の
厳しさを要求される場合には、他の実施例として、図3
に示すように、条材の状態で不要部分5a,5bを打ち
抜いた後にNiメッキ処理を施し、ロータと対向する磁
極部5cなど重要な部分のせん断端面を完全なNiメッ
キ層で覆い、その後に個々のステータ材5を切り離し、
切り離したせん断端面のみにNiメッキ層が展延して流
れ込むように製造工程を一部変更してもよい。この場合
には、打ち抜き工程が2回になるので工程数が増える
が、ステータとして重要な部分が良好な金属皮膜層で覆
われているので高品質のステータが得られる。
【0015】なお、本実施例では、軟磁性条材としてF
e−1%Al合金材を採用してあるが、本発明は他の軟
磁性条材にも適用可能である。また金属皮膜層について
も、Niメッキ層を採用してあるが、Cuメッキ層など
他の金属皮膜層にしても同様の効果が得られる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第1に
軟磁性条材の状態において金属被膜処理を施して、金属
皮膜処理のコストを低減できる。第2に、打ち抜き工程
において金属皮膜層を展延させ、この金属皮膜層によっ
てステータ磁極部のロータに対向するせん断端面を被覆
させることにより、磁性特性の優れたモータ用ステータ
を提供でき、さらに、使用中における防食皮膜、窒素ガ
ス雰囲気での磁気焼鈍における防窒化皮膜の役割を果た
し、このように耐食性向上および窒化防止ができるた
め、安価な素材を用いて磁気特性の秀れたモータ用ステ
ータを低コストで得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】せん断端面の状態を示す拡大断面図である。
【図2】打ち抜き工程によって打ち抜かれたステータ材
の平面図である。
【図3】他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ステータ材 1a ステータ磁極部 2 金属皮膜層 3 せん断端面 5 ステータ材 5c 磁極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−97203(JP,A) 特開 昭63−936(JP,A) 特開 平3−164061(JP,A) 特公 昭59−47948(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00 H02K 15/00 H02K 1/00 G04C 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性条材の両面に所定厚さの金属皮膜
    層を形成する皮膜形成工程と、 上記軟磁性条材からステータ磁極部を含む所定形状のス
    テータ材を打ち抜くとともに、上記金属皮膜層を展延さ
    せて上記打ち抜きによって生じた上記ステータ材の上記
    ステータ磁極部のロータに対向するせん断端面を上記金
    属皮膜層によって被覆する打ち抜き工程と この打ち抜かれたステータ磁極部を含むステータ材を窒
    素ガス雰囲気で磁性焼鈍する工程と を含むことを特徴と
    するモータ用ステータの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記金属皮膜層はN
    iメッキまたはCuメッキであることを特徴とするモー
    タ用ステータの製造方法。
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JP2000268897A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Harness Syst Tech Res Ltd 板材のメッキ層形成方法
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