JP3420256B2 - 振動波駆動装置 - Google Patents

振動波駆動装置

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JP3420256B2
JP3420256B2 JP30466491A JP30466491A JP3420256B2 JP 3420256 B2 JP3420256 B2 JP 3420256B2 JP 30466491 A JP30466491 A JP 30466491A JP 30466491 A JP30466491 A JP 30466491A JP 3420256 B2 JP3420256 B2 JP 3420256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動を用いた振動波駆動
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動波駆動装置としてのペンシル
型の振動波モータ(超音波モータと呼ばれる)は図2に
示すように構成されていた。すなわち、加振体1、電極
板2、圧電素子3、押え体4、ボルト5からなる振動子
は、固定部材10にボルト5の回り止め部5−で接着
固定されている。
【0003】固定部材10の軸部10−aには、バネケ
ース6が嵌合されており、バネケース6にはベアリング
9を介して出力歯車8が軸支され、出力歯車8にはロー
タ7が嵌合している。
【0004】加圧バネ11は図に示すようにバネケース
6内に配置してあるために、バネケース6、ベアリング
9、歯車8を介して、ロータ7を加振体1に加圧してい
る。そして、ロータ7の回転は摩擦により出力ギヤに伝
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】振動波モータの出
力を大きくし、効率良く駆動するためにはロータを加振
体1に対して正しい方向に正しい圧力で加圧することが
最も重要である。
【0006】しかし、上記従来例では、上記の構成をと
るために、出力ギヤの側圧による影響があった。出力ギ
ヤ8は不図示の伝達ギヤに出力を伝達する際にラジアル
方向の力(側圧)を必ず受ける。すなわち、従来例の構
成の場合、側圧は歯車8、ベアリング9、バネケース6
を介して固定部材10に伝えられる。この時、バネケー
ス6と固定部材10の間の摩擦力は、加圧バネ11の力
に抗する力となり、加圧バネの力がロータ7と加振体1
の間に正しく加えられなくなる。また、ギヤ出力が大き
くすなわち側圧が大きい場合には、バネケース6とベー
ス部材10の間の摩擦力は無視できなくなり、モータの
出力及び効率の低下を招く
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する振動波駆動装置の第1の構成は、電気−機械
エネルギー変換素子が加振体と押え体との間に挟持固定
され、該電気−機械エネルギー変換素子に信号が印加さ
れることによって加振体の端面に円または楕円運動を形
成する振動子と、該振動子に形成された軸の先端部を固
定する固定部材と、該加振体の端面に接触するロータ
と、該軸に軸支され、該ロータの回転が伝達される出力
歯車とを有し、該ロータが加圧バネを内装したバネケー
スと一体に構成され、該バネケースは該振動子に形成さ
れた軸に対して自由に傾き、該加圧バネが該出力歯車に
押圧されることにより該加振体の端面に接触する該ロー
タを加圧するものである。
【0011】本出願に係る発明の目的を実現する振動波
駆動装置の第2の構成は、電気−機械エネルギー変換素
子が加振体と押え体との間に挟持固定され、該電気−機
械エネルギー変換素子に信号が印加されることによって
加振体の端面に円または楕円運動を形成する振動子と、
該振動子に形成された軸の先端部を固定する固定部材
と、該加振体の端面に接触するロータと、該固定部材に
軸支され、該ロータの回転が伝達される出力歯車とを有
該ロータが加圧バネを内装したバネケースと一体に
構成され、該加圧バネが該出力歯車に押圧されることに
より該加振体の端面に接触する該ロータを加圧するもの
である。本出願に係る発明の目的を実現する振動波駆動
装置の第3の構成は、電気−機械エネルギー変換素子が
加振体と押え体との間に挟持固定され、該電気−機械エ
ネルギー変換素子に信号が印加されることによって加振
体の端面に円または楕円運動を形成する振動子と、該振
動子に形成された軸の先端部よりも該加振体側の位置
で、該軸に対して回転不能で軸方向に移動可能に嵌合す
る固定部材と、該加振体の端面に接触するロータと、該
固定部材に軸支され、該ロータの回転が伝達される出力
歯車とを有し該固定部材が加圧バネを内装したバネケ
ースと一体に構成され、該加圧バネが該軸の先端部に固
定されたバネ押えを押圧することにより該ロータの端面
に接触する該加振体を加圧するものである。
【0012】
【作用】上記した第1の構成の振動波駆動装置は、電気
−機械エネルギー変換素子が加振体と押え体との間に挟
持固定された振動子を有し、ロータの回転が伝達される
出力歯車は、振動子に形成された軸よって軸支されて
いる。出力歯車が側圧を受けると、出力歯車ととの間
には摩擦力が生じるが、この摩擦力はロータと一体に構
成されたバネケース内の加圧バネには作用しない。した
がって加圧バネの加圧力は出力歯車にかかる側圧の影響
を受けずに済む。また、上記した第2の構成の振動波駆
動装置は、電気−機械エネルギー変換素子が加振体と押
え体との間に挟持固定された振動子を有し、ロータの回
転が伝達される出力歯車は、動子に形成された軸の先
端部を固定する固定部材によって軸支されている。出力
歯車が側圧を受けると、出力歯車と固定部材との間には
摩擦力が生じるが、この摩擦力はロータと一体に構成さ
れたバネケース内の加圧バネには作用しない。したがっ
て加圧バネの加圧力は出力歯車にかかる側圧の影響を受
けずに済む。また、上記した第3の構成の振動波駆動装
置は、電気−機械エネルギー変換素子が加振体と押え体
との間に挟持固定された振動子を有し、ロータの回転が
伝達される出力歯車は、振動子に形成された軸の先端部
よりも加振体側の位置で、軸に対して回転不能で軸方向
に移動可能に嵌合する固定部材によって軸支されてい
る。出力歯車が側圧を受けると、出力歯車と固定部材
の間には摩擦力が生じるが、この摩擦力は固定部材と一
体に構成されたバネケース内の加圧バネには作用しな
い。したがって加圧バネの加圧力は出力歯車にかかる側
圧の影響を受けずに済む。
【0013】
【実施例】図1は本発明による振動波駆動装置の第1の
実施例を示す振動波モータの縦断面図である。
【0014】本実施例による振動子は、図2に示す従来
例と同様に、加振体1と押え体4との間に、A相圧電素
子3A,3A、B相圧電素子3B,3B、および電極板
2A,2G,2Bを介挿し、締結用のボルト5により挟
持固定して形成している。ボルト5は、その有効ネジ部
から軸部が同軸を有して形成されており、第1の軸部5
cと第2の軸部5dとの間にピン部5aが形成され、ま
た第2の軸部5dからは2面幅の先端固定軸部5bが形
成されている。
【0015】振動子は、図4に示すように構成されてお
り、圧電素子3A,3Bは直径軸線を非導電部とする境
界線3A−a,3B−として一枚の圧電素子の中で分
極方向を逆転させている。2枚のA相圧電素子3Aは図
のように、分極方向の同一部分を向い合わせ、電極板2
Aをはさみ込んでいる。同様に、2枚のB相用圧電素子
3Bも図のように分極方向の同一部分を向い合わせ、電
極板2Bをはさみ込んでいる。一方、2枚のA相用圧電
素子と2枚のB相用圧電素子は電極板2Gをはさんで互
いに90°位相をずらして配置している。
【0016】以上のように構成した振動子の電極板2
A,2Bに図5に示すように位相が90°ずれた電圧V
A ,VB をそれぞれ印加すると、A相用圧電素子によ
る振動とB相用圧電素子による振動の合成により、振動
子に首振りのような振動である進行性の屈曲モードを与
える。
【0017】加振体1の端面1aは後記のロータ7の接
触部7aと当接する摩擦摺動部をなしており、この摩擦
摺動部の1点は円又は楕円運動をしており、その円又は
楕円運動の方向は図中矢印Yで示す方向、すなわち摺動
面に対して略45°の方向に振動し、この振動は振動子
の軸心方向から見ると円運動をなしており、この摩擦接
触部1aに対して接触部7aで接するロータ7に回転運
動を与える。
【0018】なお、加振体1に周方向の溝部により形成
されたくびれ部1bは、駆動時における摩擦摺動部1a
の変位を拡大させる作用を有すると共に、摩擦摺動部1
aの振動方向を45°にする作用を有している。
【0019】また、ロータ7の下部7bの形状は、加振
体1からロータ接触部7aが加振力を受けた時の変形方
向が、矢印Yで示す加振体1の振動方向と一致し、摩擦
損失が少なくなるように形成している。
【0020】10は、固定部材で、ボルト5の先端固定
軸部5bに嵌合し、例えば接着剤により固定されてい
る。したがって、この固定部材10を不図示の被固体部
材にネジ止め等により取り付けることで、振動子の支持
が行える。
【0021】6は加圧バネ11を内装した樹脂製のバネ
ケースで、外周に嵌合するロータ7が接着固定されて一
体化されている。バネケース6の下端部6aは、図示の
ように、小径孔を有しており、この小径孔の内縁部に形
成されたエッヂ部が第1の軸部5cに線接触状態で接触
している。したがって、ロータ7は第1の軸部5cと接
線接触するバネケース6の下端部6aを支点に、第1の
軸部5cに対して自由に傾くことができる。
【0022】8は外周の上部に歯車部が形成された回転
出力部材をなす出力歯車で、第2の軸部5dに取り付け
られているベアリング9に、該歯車部に対応する部分が
嵌合して軸支されている。また、出力歯車8は、その下
端部がロータ7の下端部まで延びており、図中Aで示す
箇所においてロータ7とラジアル方向にはガタを許容す
るが、周方向には回転不能とする、連結方式により係合
し、ロータ7の回転力が直接伝達されるようになってい
る。したがって、ロータ7が傾いても、出力歯車8は図
の姿勢が保持されることになる。なお、出力歯車8を所
定位置に取り付けた状態において、出力歯車8はバネケ
ース6内の加圧バネ11を押圧し、ロータ7を加振体1
に加圧するバネ力を付与する。
【0023】このように構成した本実施例の振動波モー
タは、出力歯車8がベアリング9を介してボルト5の第
2の軸部5dに軸支されているので、出力歯車8が不図
示の伝達歯車に出力を伝達する際に受ける、ラジアル方
向の力(側圧)はベアリング9を介して第2の軸部5d
に伝えられ、加圧バネ11の加圧力に何ら影響を与えな
い。
【0024】したがって、出力歯車8の側圧の影響を受
けることなく、ロータ7は加振体1に対し、正しく加圧
される。
【0025】次に、ロータ7はバネケース6の下端部6
aで第の軸部5に軸支されている。この軸支されて
いる場所はボルト5のピン部5aの根元にあり、ロータ
7と加振体1の接触面と略同一面にある。またバネケー
ス6の下端部6aにボルトの軸部に対し自由に傾けるよ
うになっているため、ピン部5aに曲りが発生しても、
ロータ7は加振体1に対し傾き、中心のずれがなく正し
く接触することができる。
【0026】したがって、ロータの傾き、中心のずれに
よる面圧ムラを生じる事がない。
【0027】次に、ロータ7の回転力は、A部により出
力歯車8に伝えられる。A部は図に示すように、ロータ
7と加振体1の接触面と略同一面にある。
【0028】ギヤ出力の反力による面圧分布は、前述し
た式(1),(2)で与えられる。本実施例では、A部
がロータ7と加振体1の接触面と略同一面にあるため
に、前述の式(1),(2)でLが極めて小さい値とな
り、ギヤ出力の反力による面圧ムラは極めて小さくな
る。
【0029】以上述べたように本実施例の構成による
と、ロータを加振体1に対して、正しい方向に、正しい
圧力で面圧ムラなく加圧できる構成になっており、出力
の大きく、効率の高い振動波モータが実現できる。
【0030】なお、本実施例では回転出力部材として歯
車を用いているが、プーリー等の他のものでも同様の効
果が得られる。
【0031】図6は本発明の第2の実施例を示す振動波
モータの断面図である。
【0032】本実施例において、振動子の構成は、図1
に示す第1の実施例と同様であるが、ボルト5の先端固
定軸部5bに接着固定される固定部材10は、先端固定
軸部5bの廻りに軸部10aが形成され、この軸部10
aにベアリング9が取り付けられている。
【0033】また、加圧バネ11を内装しているバネケ
ース6は、第1の実施例においてはロータ7と接着固定
されていたが、本実施例ではゴムスペーサ12を介し
て、加圧バネ11のバネ力により一体的に回転可能とし
ている。
【0034】一方、出力歯車8の軸部8aに、ロータ7
の内筒部7cが嵌合している。出力歯車8の係合部8b
とバネケース6の係合部6bは、互いに係合して軸回り
の回り止めを行っており、バネケース6と一体に回転す
るロータ7の回転を出力歯車8に伝達する。なお、この
回り止め部はスラスト方向には自由に動くことができる
ようにしている。
【0035】加圧バネ11は、出力歯車8とバネケース
6の間に弾装され、ロータ7を振動体1に加圧してい
る。この加圧力はバネケース6とロータ7の間にあるゴ
ムスペーサ12にも加わり、バネケース6とゴムスペー
サ12との間、及びゴムスペーサ12とロータ7との間
の摩擦力により、バネケース6とロータ7は一体に回転
するとともに、出力歯車8にこの摩擦力より大きな力が
加わった場合には、ゴムスペーサ部で滑りを発生させて
ロータ7へ過負荷が加わるのを防止する。
【0036】一方、出力歯車8はベアリング9を介し
て、固定部材10の軸部10aに軸支されている。よっ
て、出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を伝達する際
に受けるラジアル方向の力(側圧)は、ベアリング9を
介して固定部材10の軸部10aに伝えられ、加圧バネ
11の加圧力に何ら影響を与えない。
【0037】図7は振動波モータをカメラのフィルム巻
上機構の駆動源に実施した例である。
【0038】図において200はカメラ、201は振動
波モータの駆動装置、202は伝達装置、203はフィ
ルム巻上スプール、110は振動波モータである。振動
波モータは既知の方法で駆動装置201により制御さ
れ、出力は伝達装置202によりフィルム巻上スプール
203に伝えられ、その回転により不図示のフィルムが
巻上げられる。
【0039】この場合、本発明の振動波モータは大出
力、高効率であるため、高性能なフィルム巻上が可能と
なる。そして、振動波モータの特徴である低回転、高ト
ルク、低騒音を生かし、従来の電磁モータを用いたもの
に比べ、格段の静粛性を実現できる。
【0040】図8は本発明の第の実施例を示す振動波
モータの断面図である。
【0041】本実施例による振動波モータは、振動子を
支持固定する固定部材60を、バネケース61と一体に
形成すると共に、出力歯車8と噛合等する伝達ギヤ7
2,73の支軸62,63も固定部材60に一体に形成
している。
【0042】固定部材60と一体に形成されるバネケー
ス61の外周部に出力歯車8が回転自在に軸支され、ま
た同軸的にベアリング9が取り付けられている。そし
て、このベアリング9にロータ7が装着され、上記の各
実施例と同様の構成の振動子の加振体1にロータ7が当
接している。
【0043】ロータ7と出力歯車8とは、図1に示す
1の実施例と同様の方法で連結され、出力歯車8はロー
タ7と一体となって回転する。
【0044】ボルト5のピン部5aの根元部には、二方
取り部からなる中間固定軸部5eが形成されており、
ネケース61の端部に形成されたストッパー部64がこ
の中間固定軸部5eに回転不能に嵌合している。したが
って、振動子は、ボルト5の中間固定軸部5eとストッ
パー部64との嵌合によって回転方向が規制され、固定
部材に軸方向移動可能に支持されることになる。また、
ボルト5の先端部には先端ネジ部5fが形成され、バネ
ケース61内に挿通された該先端ネジ部5fにバネ押え
65が螺着されて加圧バネ11を加圧する。なお、バネ
押え65はバネケース61にガタなく装着され、加圧バ
ネ11の加圧力がバネ押え65を介して振動子に加わる
ようにしている。なお、図8は加圧バネ11のばね力に
より、バネ押え65を介してピン部5aと一体に振動子
が下方に押し下げられ、中間固定軸部5eがストッパー
部64の図中下端に形成されたストッパーをなすフラン
ジに突き当たり、該振動子に対してそれ以上の下方への
移動が規制された状態を示す。
【0045】一方、固定部材60と一体に形成された支
軸62,63に軸支されるギヤ72,73は、夫々抜け
止め74により抜けが防止されている。このように、伝
達ギヤ72,73の支軸と、出力歯車8の支軸をなす
ネケース61が固定部材に一体的に形成されているた
め、それぞれの軸間を正しく保つことができ、出力歯車
8の回転を効率よく伝達ギヤ72に伝えることができ
る。
【0046】また、出力歯車8、ベアリング9を軸支す
ると共に、ボルト5のピン部5aが挿通されるバネケー
61が固定部材60と一体に形成されているため、振
動子の軸心に対して、出力歯車8、ロータ7を同軸に軸
支することができる。
【0047】したがって、ロータ7の接触部と振動子の
摺動部1aの接触を正しく保ち、振動子の加振力をロー
タの回転に効率よく変換することができる。
【0048】なお、出力歯車8の側圧に対しても、上記
の実施例と同様の効果が得られる。
【0049】なお、本実施例において、ロータと出力歯
車とは別体としているが、一体であってもよい。
【0050】図9は図8に示す振動波モータをカメラの
フィルム巻上げ巻戻し機構に応用した例である。
【0051】図中、Mは振動波モータ、101は不図示
のカメラ本体に取り付けられる底板、102は太陽ギ
ヤ、103は遊星ギヤであり、これらギヤ102,10
3で遊星クラッチを形成し、振動波モータMの回転方向
により出力をフィルム巻上げ、巻戻しのいづれかに切り
換える。104はスプール駆動ギヤ、105はスプー
ル、106は伝達ギヤ、107,109はウォームギ
ヤ、108は伝達軸、111はフォークギヤ、112は
巻戻しフォークである。
【0052】スプール105は固定部材60に回転自在
に保持されている。スプール105の内部には振動波モ
ータMが配置される。
【0053】固定部材60は振動波モータM及びギヤ1
02,106,104を支持し、底板101に固定され
る。振動波モータMの出力歯車8は太陽ギヤ102と噛
み合い、太陽ギヤ102は矢印の方向に回転する。遊星
ギヤ103は図の位置にあり、伝達ギヤ106aと噛み
合い、はすば歯車106b、ウォームギヤ107、伝達
軸108、ウォームギヤ109、フォークギヤ111と
回転が伝達され、巻戻しフォーク112は矢印の方向に
回転し不図示のフィルムパトローネにフィルムは巻戻さ
れる。なお、伝達軸108、及びフォークギヤ111は
底板101に回転自在に保持され、また、フォークギヤ
111と巻戻しフォーク112、伝達軸102とウォー
ムギヤ107,109はそれぞれ一体に回転する。
【0054】次に振動波モータMが反対に回転すると、
太陽ギヤ102は矢印と反対方向に回転し、遊星ギヤ1
03は一点鎖線の位置にあり、スプール駆動ギヤ104
aと噛み合い、スプール駆動ギヤ104bはスプール1
05のギヤ部105aと噛み合い、スプール105を矢
印の方向に回転させ、フィルムを巻上げる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
、電気−機械エネルギー変換素子が加振体と押え体
との間に挟持固定された振動子を有し、ロータの回転が
伝達される出力歯車が、振動子に形成された軸軸支さ
れている振動波駆動装置であって、ロータが加圧バネを
内装したバネケースと一体に構成され、該バネケースは
該振動子に形成された軸に対して自由に傾き、加圧バネ
が出力歯車に押圧されることにより加振体の端面に接触
するロータを加圧する構成であるため、出力歯車が側圧
を受けることで生じる摩擦力はバネケース内の加圧バネ
には作用せず、加圧バネの加圧力は出力歯車にかかる側
圧の影響を受けずに済む。また、請求項2に係る発明
、電気−機械エネルギー変換素子が加振体と押え体と
の間に挟持固定された振動子を有し、ロータの回転が伝
達される出力歯車が、該振動子に形成された軸の先端部
を固定する固定部材によって軸支されている振動波駆動
装置であって、ロータが加圧バネを内装したバネケース
と一体に構成され、加圧バネが出力歯車に押圧されるこ
とにより加振体の端面に接触するロータを加圧する構成
であるため、出力歯車が側圧を受けることで生じる摩擦
力はバネケース内の加圧バネには作用せず、加圧バネの
加圧力は出力歯車にかかる側圧の影響を受けずに済む。
さらに、請求項3に係る発明、電気−機械エネルギー
変換素子が加振体と押え体との間に挟持固定された振動
子を有し、ロータの回転が伝達される出力歯車が、振動
子に形成された軸の先端部よりも加振体側の位置で、軸
に対して回転不能で軸方向に移動可能に嵌合する固定部
に軸支されている振動波駆動装置であって、固定部材
が加圧バネを内装したバネケースと一体に構成され、加
圧バネが軸の先端部に固定されたバネ押えを押圧するこ
とによりロータの端面に接触する加振体を加圧する構成
であるため、出力歯車が側圧を受けることで生じる摩擦
力はバネケース内の加圧バネには作用せず、加圧バネの
加圧力は出力歯車にかかる側圧の影響を受けずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す振動波モータの断
面図。
【図2】従来の振動波モータを示す断面図。
【図3】ギヤ出力の反力による面圧ムラを説明する図。
【図4】振動子の分解斜視図。
【図5】振動子の駆動波形を示す図。
【図6】本発明の第の実施例を示す断面図。
【図7】振動波モータを用いたカメラのフィルムの給送
機構の概略図。
【図8】本発明の第の実施例を示す振動波モータの断
面図。
【図9】図8の振動波モータを用いたカメラのフィルム
の給送機構の概略図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−211075(JP,A) 特開 平2−228273(JP,A) 特開 平2−119580(JP,A) 特開 平2−51376(JP,A) 特開 平5−146174(JP,A) 特開 平4−255477(JP,A) 特開 昭61−244280(JP,A) 特開 昭64−19982(JP,A) 特開 平3−36969(JP,A) 特開 平2−241429(JP,A) 実開 平2−49390(JP,U) 実開 平2−75995(JP,U) 実開 昭62−119478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子が加振体
    と押え体との間に挟持固定され、該電気−機械エネルギ
    ー変換素子に信号が印加されることによって加振体の端
    面に円または楕円運動を形成する振動子と、 該振動子に形成された軸の先端部を固定する固定部材
    と、 該加振体の端面に接触するロータと、 該軸に軸支され、該ロータの回転が伝達される出力歯車
    を有し、 該ロータが加圧バネを内装したバネケースと一体に構成
    され、該バネケースは該振動子に形成された軸に対して
    自由に傾き、該加圧バネが該出力歯車に押圧されること
    により該加振体の端面に接触する該ロータを加圧するこ
    とを特徴とする振動波駆動装置。
  2. 【請求項2】 電気−機械エネルギー変換素子が加振体
    と押え体との間に挟持固定され、該電気−機械エネルギ
    ー変換素子に信号が印加されることによって加振体の端
    面に円または楕円運動を形成する振動子と、 該振動子に形成された軸の先端部を固定する固定部材
    と、 該加振体の端面に接触するロータと、 該固定部材に軸支され、該ロータの回転が伝達される出
    力歯車とを有し該ロータが加圧バネを内装したバネケースと一体に構成
    され、該加圧バネが該出力歯車に押圧されることにより
    該加振体の端面に接触する該ロータを加圧 することを特
    徴とする振動波駆動装置。
  3. 【請求項3】 電気−機械エネルギー変換素子が加振体
    と押え体との間に挟持固定され、該電気−機械エネルギ
    ー変換素子に信号が印加されることによって加振体の端
    面に円または楕円運動を形成する振動子と、 該振動子に形成された軸の先端部よりも該加振体側の位
    置で、該軸に対して回転不能で軸方向に移動可能に嵌合
    する固定部材と、 該加振体の端面に接触するロータと、 該固定部材に軸支され、該ロータの回転が伝達される出
    力歯車とを有し該固定部材が加圧バネを内装したバネケースと一体に構
    成され、該加圧バネが該軸の先端部に固定されたバネ押
    えを押圧することにより該ロータの端面に接触 する該加
    振体を加圧 することを特徴とする振動波駆動装置。
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