JP3420227B2 - X線管装置の製造方法 - Google Patents

X線管装置の製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線管装置の製造方法に
関し、特にX線管収容容器(以下、ハウベと言う)内に
絶縁油を充填する方法に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】回転陽極X線管は管本体の冷却と、アノ
ード、カソード間の絶縁のため、管本体を絶縁油ととも
にハウベ内に納めている。
【0003】一般にX線管装置は、ハウベ内にX線管が
収容されているが、このX線管は高電圧で使用されるた
め、容器内には更に絶縁油が充填されている。この絶縁
油を容器内に導入するには、従来、図4に示すようにな
されている。
【0004】即ち、真空ポンプ(図示せず)に接続され
る排気管52と絶縁油導入管53とで構成される絶縁油導入
トラップ54を、ハウベ1のX線放射窓56にパッキン55を
介して気密接合している。
【0005】さて、ハウベ1内も高電圧が印加されるた
め、ハウベ1内に僅かな空気などが残留すると、放電の
原因となる。そこで、最初に真空ポンプと接続された排
気管52によりハウベ1内を真空にし、充分内部の空気及
び水分を除去した後、絶縁油導入管53から絶縁油7をハ
ウベ1内に導入する。そして、絶縁油7をハウベ1内に
充填した後、図5に示すように絶縁油導入トラップ54を
取外し、パッキン55を介してX線放射ゲート57をリング
ナット58で締付け気密封着する。
【0006】実際にハウベ内に絶縁油を注入する場合、
ハウベ内は管球ステーター等、数種の部品が組み込まれ
ているため、幾つもの空気だまりがあり、ただ油を注入
するだけでは、ハウベ内に気泡が残ってしまうため、
図3に示されるように絶縁油7を電磁弁4を経てハウベ
1内に注入した後ハウベ1を左右に揺動し、空気だまり
から気泡を出している。
【0007】次に、X線管ハウベは、内部のX線管に高
電圧を印加するため、この絶縁とX線の放射で発生した
熱を冷却する目的で絶縁油を封入するので、この絶縁油
は温度上昇に伴って熱膨張する。このとき、熱膨張した
絶縁油の圧力でハウベが壊れないように、X線管ハウベ
内にはゴム製ベローズが設けてある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、X線管ハウ
ベの油量は品種と油温毎に適正な量を封入する必要があ
る。
【0009】しかしながら、従来、この調整は人間系で
なされていたため、調整に手間が掛かり、調整ミス等の
問題もあった。
【0010】このように、従来は、X線管装置を製造す
る際に、油量調整の点でX線管ハウベ内に真に適正な絶
縁油の充填をすることは困難であるという課題を有して
いる。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、X線管収容容器内に供給される絶縁油の油量調整
の自動化を高精度ですることにより、X線管収容容器内
に真に適正な絶縁油の充填をできるようにすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のX線管装置の製
造方法は、内部にX線管が収容されるとともに一部に取
付けられたベローズにより収容絶縁油量を調節可能とし
たX線管収容容器内に収容される絶縁油の油温を測定
し、この油温に応じたX線管収容容器内の適正収容油量
を判定し、上記ベローズを膨張又は収縮調整して上記X
線管収容容器内に注入する絶縁油量を上記適正収容油量
に調整するX線管装置の製造方法である。
【0013】このX線管装置の製造方法において、ベロ
ーズを加圧して膨張させた状態で、X線管収容容器前段
に設けたシリンダまで油を注入し、次にシリンダ内油面
があらかじめ測定した油温に見合った位置に下降するま
でベローズを減圧して収縮させ、このベローズの減圧
止めた後もさらに下がる油面の下降量を測定し、この実
際の下降量を目標とする油面高さに加算することによっ
て、次にベローズを加圧してシリンダ内油面を上昇させ
てからベローズを減圧してシリンダ内油面を下降させる
ときにこのベローズの減圧を停止させるシリンダ内油面
位置を決定し、適切な油量調整をするX線管装置の製造
方法である。
【0014】
【作用】本発明のX線管装置の製造方法は、絶縁油の油
温を測定し、油温に応じた適正収容油量を判定し、ベロ
ーズを膨張又は収縮調整してX線管収容容器内に注入す
る絶縁油量を上記適正収容油量に調整する。
【0015】ベローズを加圧して膨らませた状態で、油
面がシリンダの中ほどまで来るように注油する。次に、
油温に見合った油量になるよう油量を測定しながら、ベ
ローズを真空引きして減圧する。油面が設定高さになっ
た所で、減圧を停止するとともに油面高さを測定し、メ
モリーする。油面はその後も下がるが時間とともに安定
する。ここで再度油面高さを測定し、これと、前にメモ
リーしている減圧停止時の油面高さから、ベローズの制
動容量を計算する。次にベローズ加圧によりシリンダ内
油面を上昇させてからベローズを減圧してシリンダ内油
面を下降させ、この時油面が設定高さより計算した制動
容量分高い位置になった所で、ベローズの減圧を停止す
ることで、油面が安定した時にシリンダ内油面が丁度設
定高さになる。これより自動調整をし、かつ油量調整精
度を満足することを実現する。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るX線管装置の製造方法
を、図1および図2に示される一実施例を参照して詳細
に説明する。
【0017】図1は、X線管収容容器(以下、この収容
容器をハウベと称する)1に充填される絶縁油の油量を
自動調整する装置の断面図と回路図を示し、図2は、そ
の動作フローチャートを示す。なお、以下の動作はコン
トローラ38で制御する。
【0018】図1に示された装置は、X線管ハウベ1の
ベローズ22を加圧あるいは真空引きし、ハウベ内体積を
変化させる油量調整方法に関するものであり、ハウベ1
の前段に一度油をためるシリンダとしての油量調整シリ
ンダ23と、この油量調整シリンダ23内の油面高さを測定
する油面変位センサ(以下、変位センサという)24と、
前記ベローズ22を加圧する高圧空気34を制御する電磁弁
32と、同じく前記ベローズ22を真空引きする簡易真空発
生器33と、前記油面変位センサ24の出力29およびハウベ
1に挿入された温度計39の温度値出力40を受け、前記電
磁弁32及び前記簡易真空発生器33を制御するコントロー
ラ38とにより構成されている。前記ベローズ22の制動特
性は前記変位センサ24で測定して計算する。
【0019】ここでX線管41の入っているハウベ1に
は、絶縁油導入トラップ54が取り付けられている。この
状態で真空ポンプ11によりハウベ1の内部を真空引きし
た後、油注入を開始する。
【0020】先ず初めにハウベ1内のベローズ22が最大
にふくらむように高圧空気34で加圧する(ステップS
1)。次に電磁弁4を開け、絶縁油7を注入する(ステ
ップS2)。油面が油量調整シリンダ23のある高さ25まで
上がり、変位センサ(フロートスイッチ)24の浮きがF
の位置になったら(ステップS3のYES)、自動的に電磁
弁4を閉じ油注入を停止する(ステップS4)。ここで油
の温度を温度計39で測定し(ステップS5)、この温度値
出力40とハウベ1の品種から適正な油量(体積)を計算
する(ステップS6)。
【0021】次に、ハウベ1内がこの体積になるように
ベローズ22が変化した時の油面高さ27を計算する(ステ
ップS7)。この後ベローズ22を真空引きし、油面を下げ
るが、油面は真空引きを止めても、すぐに停止せず、さ
らに下がるためこの差Xを設定する(ステップS8)。X
はハウベ1の品種、油の温度等によって変化するため、
初期値は予想値である。
【0022】ベローズ22を真空引きすることにより(ス
テップS12 )、油面が位置26まで下がり、変位センサ24
の浮きがY(=A+X)の位置になったら(ステップS1
3 のYES)、ベローズ22の真空引きを停止する(ステッ
プS14 )。油面はその後も下がるので、安定するまで数
秒待機し(ステップS15 )、その後で実際の油面高さC
を測定する(ステップS16 )。すなわち、油面が前記適
正位置26になった所で、真空引きを止めても、ベローズ
22に接続した配管の内圧と、ベローズ22を反対から押す
油圧がバランスするまで、油面は下がってしまう。この
油面の下げ量は、油量調整シリンダ23内に設けられた変
位センサ24により自動的に測定する。
【0023】このときの油面制動高さが先に設定した値
Xと等しければ、油面高さCも目標値Aと等しくなり調
整完了であるが(ステップS17 のYES)、Xの初期値は
予想値のため、A≠Cとなる場合もある(ステップS17
NO)。そのときは、実際の油面制動高さXを計算し
(ステップS19 )、再度ベローズ22の加圧から油量調整
をする(ステップS20 からステップS10 へ)。2回目の
Xは実測値のため、C=Aとなるはずであるが、異なっ
た場合は数回繰り返し(ステップS18 のNO)、それでも
合わない場合はエラーとなる(ステップS18 のYES)。
ここでは許容回数N=5としている。
【0024】以上の方法によって、自動でありながら精
度の高い油量調整をすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ベローズを膨張又は収
縮調整して、X線管収容容器内に注入する絶縁油量を、
油温に応じて適正に調整できる。さらに、X線管収容容
器のベローズを加圧あるいは減圧し、収容容器内の体積
を変化させる油量調整方法において、油温に応じた精度
の高い油量調整を自動ですることができ、X線管収容容
器内に適正な絶縁油量を充填できる。そして、製品の信
頼性向上、熟練作業不要によるスキルレス、省力による
コストダウン等を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線管装置製造方法に係る装置の一実
施例を示す断面図及び回路図である。
【図2】図1の実施例における油量調整方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】従来のX線管収容容器の油詰め方法を示す説明
図である。
【図4】X線管収容容器の絶縁油導入トラップを破断し
た正面図である。
【図5】X線管収容容器の油詰め封止部を拡大した断面
図である。
【符号の説明】
1 X線管収容容器 7 絶縁油 22 ベローズ 23 シリンダとしての油量調整シリンダ 41 X線管
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−198899(JP,A) 特開 昭58−204500(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にX線管が収容されるとともに一部
    に取付けられたベローズにより収容絶縁油量を調節可能
    としたX線管収容容器内に収容される絶縁油の油温を測
    定し、この油温に応じたX線管収容容器内の適正収容油
    量を判定し、 上記ベローズを膨張又は収縮調整して上記X線管収容容
    器内に注入する絶縁油量を上記適正収容油量に調整する
    ことを特徴とするX線管装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ベローズを加圧して膨張させた状態で、
    X線管収容容器前段に設けたシリンダまで油を注入し、 シリンダ内油面があらかじめ測定した油温に見合った位
    置に下降するまでベローズを減圧して収縮させ、 このベローズの減圧を止めた後もさらに下がる油面の下
    降量を測定し、 この実際の下降量を目標とする油面高さに加算すること
    によって、次にベローズを加圧してシリンダ内油面を上
    昇させてからベローズを減圧してシリンダ内油面を下降
    させるときにこのベローズの減圧を停止させるシリンダ
    内油面位置を決定することを特徴とする請求項1記載の
    X線管装置の製造方法。
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