JP3420090B2 - 水晶振動子の電極構造及び表面実装用水晶振動子 - Google Patents

水晶振動子の電極構造及び表面実装用水晶振動子

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謙蔵 岡本
務 山川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水晶振動子の電極構
造を産業上の技術分野とし、特にシリコーン系の導電性
接着剤によって電極を導出した表面実装用水晶振動子
(面実装振動子とする)の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景)面実装振動子は小型・軽
量として普及し、種々の通信機器及びデジタル制御機器
(コンピュータ等)に広く利用されている。このような
ものでは、通常、導電性接着剤により水晶片を固着し
て、電気的・機械的な接続をする。近年では、導電性接
着剤による電気的導通の確実性が求められている。
【0003】(従来技術の一例)第3図は一従来例を説
明する面実装振動子の図である。面実装振動子は、凹状
容器1の段部2に水晶片3の一端部を保持してなる。凹
状容器は実装用端子等の電極パターン(未図示)を有し
て焼成によるセラミックからなる。段部2の表面には図
示しない一対の電極端子を有する。水晶片3は例えばA
Tカットとし両主面に励振電極4(ab)を有し、一端
部外周の両側に引出電極5(ab)を延出する(第4
図)。
【0004】励振電極4及び引出電極5は第5図に示し
たように二層構造とし、一層目6を下地金属として二層
目を導電性の高いAu7とする。これらは、通常では蒸
着によりそれぞれ形成される。なお、水晶片3とAuと
は馴染みが悪くて接合強度が小さいため、剥離しやす
い。そこで、水晶片3及びAuと馴染みのよいものが下
地金属として必要となる。下地金属としては例えばCr
やNiが選択される。そして、導電性接着剤8により、
水晶片3の一端部外周の両側を電極端子の形成された段
部2に固着し、電気的・機械的に接続する。
【0005】導電性接着剤8は使用環境及び水晶振動子
(水晶片3)の温度特性等を維持するため、耐熱性及び
弾性作用等に優れたものが求められる。一般には、これ
に適したものとしてシリコーン系の導電性接着剤(以
下、シリコーン導電接着剤とする)8が使用される。な
お、シリコーン導電接着剤8は、シリコーン樹脂を母体
として例えば銀からなる導電粒を混在させてなる。そし
て、ペースト状態で塗布し、加熱して硬化させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
しかしながら、上記構成の面実装振動子では、第6図に
示したように二層目7のAu表面にシリコ−ン樹脂膜
(シリコン膜とする)9が形成されて、通電性を阻害す
る問題があった。そして、シリコン膜9が形成される
と、経時的な導通抵抗値も悪化して、例えば水晶振動子
のクリスタルインピーダンス(CI)を高くして、信頼
性に欠ける問題があった。
【0007】なお、シリコーン導電接着剤中のシリコー
ン樹脂はAuが周囲にある場合に比較し、Agが周囲に
あった方が硬化反応が早い。このため、電極材としてA
uを用いた場合、Au電極表面部分よりも導電性接着剤
自体に含まれるAg周囲が先に硬化する。一方、シリコ
ーン導電接着剤が効果反応する際には、接着剤自体が収
縮する。したがって、シリコーン導電接着剤が硬化する
際にむ、硬化反応の遅い部分であるAu電極表面部周囲
のAg粒が硬化収縮によりAu電極表面より遠ざかる方
向に移動する。
【0008】このようなことにより、硬化後において
は、結果的にAuとの界面にシリコン膜9が最初に生成
され、その後導電粒10とともにシリコーン樹脂11が
硬化すると推察される。いずれにせよ、表面電極をAu
等のその周囲でシリコーン樹脂の硬化反応がシリコーン
接着剤本体に含まれる導電粒に比べ遅い材料とした場合
に限って、シリコン膜9が生成される。なお、図中の導
電粒10は実際にはそれぞれが接触して電気的に接続さ
れる。
【0009】このことから、例えば引出電極5のAu上
にCrやNi層を形成し、シリコーン導電接着剤8によ
るシリコン膜9の生成を防止していた。しかし、この場
合には、励振及び引出電極4、5の蒸着工程を増やすこ
とになり、生産性を阻害する問題があった。
【0009】また、シリコーン導電接着剤8の塗布後の
熱硬化速度を高め、シリコン膜9の生成を防止して極力
薄くする方法も用いられた。この方法は、硬化収縮時に
シリコーン導電接着剤自体に含むAg粒がAu電極表面
より結果的に遠ざかる以前に硬化反応を起こさせること
によってシリコーン膜の生成を防ぐものである。しか
し、この場合、瞬間的硬化に限界があり、生産性を著し
く阻害していた。
【0010】(発明の目的)本発明は、シリコーン導電
接着剤による通電性を損なうことのない電極構造及び信
頼性の高い面実装振動子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一層目の下地
金属の一部を二層の金に拡散させて表面に析出したこと
を基本的な解決手段とする。
【0012】
【作用】本発明では、下地金属としての例えばCrやN
iを二層目のAu表面に析出したので、シリコーン導電
接着剤によるシリコン膜の生成を防止する。そして、電
極形成時は、従来と同様に下地金属とAuの二層のみと
する。以下、本発明の一実施例を説明する。
【0013】
【実施例】第1図は本発明の一実施例を説明する面実装
振動子の一部断面図である。なお、前従来例図と同一部
分には同番号を付与してその説明は簡略及び省略する。
面実装振動子は、前従来例と同様に、電極端子を有する
凹状容器1の段部2に引出電極5(ab)の延出した水
晶片3の一端部外周を、シリコーン導電接着剤8により
固着して電気的・機械的に接続してなる(前第3図参
照)。
【0014】そして、この実施例では、前述同様に、水
晶片3の下地金属としての一層目6をCrとし二層目7
をAuとして、励振電極4及び引出電極5を蒸着により
形成する。そして、その後に、水晶片3を加熱処理をす
る。例えば200℃として1時間以上の加熱を水晶片3
に行う。なお、図では一主面のみを示したが、他主面に
おいても同様である。
【0015】このようなものでは、加熱処理によって、
二層目7のAu上にCr層12が形成される(第1
図)。すなわち、加熱処理によって、一層目のCrがA
u内に拡散し、さらに表面にCrが析出して、Cr層が
形成される。
【0016】このような電極構造であれば、溶融状のシ
リコーン導電接着剤8を塗布して熱硬化させても、前述
のように、シリコン膜がCr表面に生成されにくい。す
なわち、Auによる触媒作用かないので、シリコン樹脂
11が加熱によって全体的にほぼ同時に硬化する。した
がって、Cr表面にはシリコン膜のみが形成されること
なく導電粒10が接合した状態でシリコン樹脂11が硬
化する。
【0017】したがって、このような構成であれば、水
晶振動子としての特性を阻害することのないシリコーン
導電接着剤8を使用できて、しかも導通抵抗を良好とし
て例えばCIを小さくした信頼性の高い水晶振動子を得
ることができる。そして、励振及び引出電極4、5の例
えば蒸着による工程は従来とおりとするので、生産性を
良好に維持する。
【0018】
【他の事項】なお、上記実施例では、水晶片3への下地
金属としての一層目をCrとしたが、例えばこれも水晶
片3とAuとに馴染みのよいNi(ニッケル)とし、こ
れを同様に加熱処理によって二層目7のAu上に析出さ
せても同様な効果を奏する。
【0019】また、下地金属はCrやNiに限らず、例
えはCrとNiの混在層としてもよく、要は水晶片3と
Auに馴染みがよく、しかもAuに拡散してその表面に
析出する金属であればよい。また、水晶片3の加熱処理
によって下地金属をAuに拡散させて析出させたが、そ
れ以外でも結果的に拡散できればよい。
【0020】また、面実装振動子は、凹状容器1として
水晶片3を段部2に固着したが、これらは一例であっ
て、シリコーン導電接着剤8により電極を導出する水晶
振動子であればその構成の如何に拘わらずいずれにも適
用できる。また、電極形成は蒸着としたが例えばスバッ
タやエッチングにより形成する場合でも同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、一層目の下地金属を二層目の
Auに拡散させて表面上に析出したので、通電性を良好
としてしかも生産性を向上した水晶振動子を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する水晶片の一部断面
図で、電極構造図である。
【図2】本発明の一実施例の作用をを説明する水晶片の
一部断面図である。
【図3】従来例を説明する面実装振動子の断面図であ
る。
【図4】従来例を説明する水晶片の図である。
【図5】従来例を説明する水晶片の一部断面図である。
【図6】従来例の問題点を説明する水晶片の一部断面図
である。
【符号の説明】
1 凹状容器、2 段部、3 水晶片、4 励振電極、
5 引出電極、6 一層目(下地電極)、7 二層目
(Au)、8 シリコーン導電接着剤、9 シリコーン
膜、10 導電粒、11 シリコーン樹脂、12 Cr
層.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/135 H03H 9/19

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水晶片の表面に設けられた一層目の下地金
    属に二層目のAuを積層して励振電極及び引出電極を形
    成し、前記引出電極の延出した外周部をシリコーン樹脂
    を母体として導電粒をAgとして混在させたシリコーン
    系の導電性接着剤により固着してなる水晶振動子の電極
    構造において、前記一層目の下地金属を前記二層目のA
    uに拡散させて、前記下地金属の一部を前記Auの表面
    に析出してなることを特徴とする水晶振動子の電極構
    造。
  2. 【請求項2】前記一層目の下地金属はCr又はNiから
    なる請求項1の水晶振動子の電極構造。
  3. 【請求項3】前記一層目の下地金属を前記二層目のAu
    に拡散させる手段は、過熱処理による請求項1の水晶振
    動子の電極構造。
  4. 【請求項4】請求項1の電極構造を有する水晶振動子を
    表面実装用として構成したことを特徴とする表面実装用
    水晶振動子。
JP33197498A 1998-11-06 1998-11-06 水晶振動子の電極構造及び表面実装用水晶振動子 Ceased JP3420090B2 (ja)

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JP3438709B2 (ja) * 2000-08-31 2003-08-18 セイコーエプソン株式会社 圧電デバイス及びその製造方法と圧電発振器の製造方法
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