JP3419924B2 - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JP3419924B2 JP30821194A JP30821194A JP3419924B2 JP 3419924 B2 JP3419924 B2 JP 3419924B2 JP 30821194 A JP30821194 A JP 30821194A JP 30821194 A JP30821194 A JP 30821194A JP 3419924 B2 JP3419924 B2 JP 3419924B2
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俊博 宮崎
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隆之 川井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル線路の特定区
間の部分放電測定方法に関し、特に検出パルスがノイズ
に起因するものであるかいなかを判別する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電圧ケーブルの劣化等診断に部分放電測
定がよく用いられる。部分放電測定は、例えば図3に示
す測定回路により測定される。電力ケーブル線路の絶縁
接続部1の絶縁筒4の両側の金属遮蔽層5の間に検出イ
ンピーダンス2を接続し、検出インピーダンス2を介し
て並列に測定器3を接続し、ケーブル7の絶縁体中に起
きる部分放電に起因するパルスによって検出インピーダ
ンス2の両端に生じる電位差を測定器3で測定すること
によって、前記パルスを測定する。なお、図で6は普通
接続部を示す。しかし、検出器2によって検出されるパ
ルスには、前記部分放電によらないノイズに起因するも
のもあるので、検出パルスがノイズに起因するものであ
るかいなかを判別する必要がある。その判別方法として
従来は、例えば、検出パルスが印加電圧の周波数に同期
しているかいないかによって該パルスがノイズに起因す
るものであるかいなかの判別を行って来た。詳細を図4
に示す。図4aのような正弦波印加電圧に対して、部分
放電に起因するパルスは図4bに示すように位相0及び
πで頻繁に発生し、印加電圧に同期している。しかし、
ノイズに起因するパルスは図4cに示すように印加電圧
の位相と相関性のない発生の仕方をする。その違いを用
いて発生パルスがノイズに起因するものであるかいなか
の判別が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部分放電とノ
イズがケーブル中の複数箇所で同時に発生している場
合、上記の位相による弁別は不可能になる。また、ノイ
ズの中に印加電圧の周波数と同期するもの、例えばAC
モータ、サイリスタノイズ等が存在するので、上記の方
法では不十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、ケーブル線路の絶縁接続部によって区分
される区間の絶縁接続部にまたがってそれぞれ接続され
た両測定器で検出されたパルスの時間差によりパルス発
生位置を標定し、得られた標定結果から、そのパルスが
ノイズに起因するものであるかいなかを正確に判別する
部分放電測定方法を提供するものである。
【0005】
【作用】位置標定を行うことによって、発生パルスを発
生位置によって分類できるので、部分放電とノイズが複
数箇所で同時に発生している場合でも判別が可能であ
る。また、印加電圧の位相情報を用いて判別しないの
で、印加電圧に同期しているノイズに対しても判別が可
能である。
【0006】位置標定を用いた具体的な判別方法を次に
述べる。 継続性による判別 一般に、部分放電は一度発生するとしばらく継続するの
で、継続性がないパルスはノイズに起因するものである
と判断できる。よって、発生したパルスの標定位置とそ
のパルスが発生した時間、発生電荷量を記録して、それ
ぞれの位置で発生しているパルスについて、それの継続
時間を調べ、継続性がないパルスはノイズに起因するも
のであると判別する。 課電時、非課電時の発生の違いによる判別 部分放電は印加電圧に起因するものなので、非課電時に
は部分放電は当然発生しない。よって発生したパルスの
標定位置と発生時間を課電時、非課電時それぞれについ
て記録し、課電時でも非課電時でも同位で発生している
パルスはノイズに起因するものと判別する。 ノイズ源の有無による判別 発生したパルスの標定位置にノイズ源となるものが存在
しないか確認し、標定位置にノイズ源となるものが存在
するならノイズに起因するものであると判別する。前記
を用いて、または、の全てを用いて、高度な
ノイズ判別を行える。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例である。先ず図1のシ
ステムを用いて、位置標定を行う方法を説明する。図3
に示した構成と異なるところは両測定器3,3'に光ファ
イバ8が接続され、光変換された信号がともに時間差計
測部9に入力し、パソコン10はパルスの標定位置と発生
時間、発生電荷量のデータを取り込み処理して画像表示
する点である。図1において、標定対象ケーブル長さL
C 、両測定器3、3'に接続する光ケーブルの長さの差を
f 、ケーブル中のパルス伝搬速度をvc 、光ケーブル
中のパルス伝搬速度をvf とする。今、パルスが図1中
のAで発生したとすると、該パルスはケーブル中を伝搬
し両測定器3,3'で検出される。検出された波形は光ケ
ーブルにより時間差計測部9に送られる。時間差計測部
9では両検出波形の時間差tを計測する。時間差tによ
り部分放電の発生位置x(左側絶縁接続部と発生位置A
との距離)は次の数式1、数式2によって計算できる。
【0008】
【数1】
【0009】
【数2】
【0010】測定器3で検出された波形の方が測定器
3'で検出された波形より早く時間差計測部に到着した場
合(数式1) 測定器3'で検出された波形の方が測定器3で検出され
た波形より早く時間差計測部に到着した場合(数式2)
【0011】上式を用いて該パルスの発生位置を標定
し、同時に発生時間及び発生電荷量も測定する。パルス
の標定位置と発生時間、発生電荷量のデータをパソコン
10に取り込み、発生位置と発生時間、発生電荷量の関係
を図2の様に表示させる。図2は一定の時間間隔(t1
−t0 =t2 −t1 =t3 −t2 =…)内に発生したパ
ルスの発生位置と発生電荷量をグラフにしたもので、例
えば図2中のパルスP1、P2 は時刻t1 とt2 の間に
発生したパルスを表している。この時間間隔は10秒〜1
分が望ましい。図2においてA部分のパルスは継続性が
ないのでノイズに起因するものであると判別できる。B
部分のパルスは継続性があるが、非課電時も発生してい
るのでノイズに起因するものであると判別できる。C部
分のパルスは継続性があり、かつ課電時にのみ発生して
いるので部分放電であると判別できる。また図2のよう
な出力形態において、部分放電かノイズかの判別がつか
ない場合は、発生位置が分かっているので、標定位置の
環境を調べて、標定位置にノイズ源がないかを調べて判
別を行うことができる。
【0012】なお、絶縁接続部間を越えて図1の区間内
にパルスが伝搬してくることがあるが、このようなパル
スに対しても位置の標定がなされ、左または右の絶縁接
続部でパルスが発生していると誤判され、図2上に表示
されるが、このような誤判別は次の方法で解消される。
すでに述べたように絶縁接続部間でパルスを生じたとき
両測定器3,3'でこれを捉らえ、時間差計測部9におい
て到着時間差から発生位置xが計算できる。また、発生
位置がわかれば、ケーブルの減衰定数によって発生電荷
量qA :qB の値が計算できる。ここで、区間外の例え
ば一点で発生したパルスについて考えると、この区間外
で発生したパルスは前記両絶縁接続部方向に伝搬して前
記それぞれの絶縁接続部で観測されるが、このパルスは
近い方の前記絶縁接続部を通過するとき、この接続部は
絶縁筒で縁切りされているので、すべてが通過しない。
よってパルスの発生位置より遠い側の絶縁接続部で検出
されるパルスの大きさは小さくなるものと考えられる。
それ故、区間外で発生したパルスは、時間差により絶縁
接続部で発生したと標定されるが、qA :qB の実測値
が区間外発生点に近い側の絶縁接続部で発生した場合の
A :qB の計算値と異なる。従ってqA :qB の値に
よる判定を加えることによって上記の誤判別をふせぐこ
とができる。
【0013】
【効果】本発明の方法によれば、発生パルスの位置標定
を行うことによって、発生パルスを発生位置で分類でき
るので、部分放電とノイズかケーブル複数箇所で同時に
発生している場合もノイズの判別ができ、また印加電圧
の周波数と同期しているノイズに対しても判別できる。
また、本発明の方法と従来の判別方法を並行して行うこ
とにより、より高度なノイズ判別ができることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例における位置標定の出力図であ
る。
【図3】従来の部分放電測定を示す説明図である。
【図4】a,b,cは従来の部分放電測定方法における
ノイズ判別方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁接続部 2 検出インピーダンス 3,3'
測定器 4 絶縁筒 5 金属遮蔽層 6 普通接続部 7 電力ケーブ
ル 8 光ファイバ 9 時間差計測部 10 パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 隆嗣 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 川井 隆之 名古屋市東区東新町1番地 中部電力株 式会社内 (72)発明者 小川 明栄 名古屋市東区東新町1番地 中部電力株 式会社内 (56)参考文献 特開 平3−259756(JP,A) 特開 平6−74997(JP,A) 特開 平5−107301(JP,A) 特開 平7−229947(JP,A) 特開 昭61−281977(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 G01R 31/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル線路のある区間の部分放電
    を、その区間の両側の絶縁接続部で間接的に測定する部
    分放電測定方法において、 両絶縁接続部の絶縁部を間とする金属遮蔽層間に検出イ
    ンピーダンスを介して部分放電測定器を接続し、 前記両測定器で検出されたパルスの時間差より検出パル
    スの発生位置を標定し、発生したパルスの標定位置と発
    生時間、発生電荷量を記録し、標定位置、発生時間、発生電荷量の関係をグラフに表示
    させて、 グラフより、 それぞれの位置で発生しているパルスの時
    間的継続性、課電時または非課電時におけるパルスの発
    を調べて、時間的継続性がないパルス、非課電時に発生しているパ
    ルス、時間的継続性があっても非課電時にも発生してい
    パルスはノイズに起因すると判別することを特徴とす
    る部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、発生したパルスの標
    定位置にノイズ源となるものが存在しないか確認し、該
    ノイズ源が存在するなら、該パルスはノイズに起因する
    ものであると判別することを特徴とする部分放電測定方
    法。
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JP5511639B2 (ja) * 2010-11-22 2014-06-04 三菱電機株式会社 部分放電分析装置
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