JP3419505B2 - 皮膚洗浄料 - Google Patents
皮膚洗浄料Info
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Description
特にファンデーション、口紅等の洗浄料に関する。
として、従来は、油性のクレンジングクリームやオイル
などの油性成分をファンデーションに馴染ませて良く拭
き取り、その後石鹸やクレンジングフォーム等を用いて
洗い流すという方法が一般に用いられていた。しかし、
これらの方法は、油性成分を用いているためにべたつき
感があり、また拭き取り時に角質層を痛めるなどの問題
があった。さらには、油性成分でファンデーションを取
り去り、更に石鹸等で洗浄するという2ステップが必要
なためわずらわしさがあった。
構造体の洗浄料が特公平1−52845号公報に開示さ
れている。この洗浄料は、皮膚に塗布し馴染ませた後、
水洗だけでファンデーションや汚れを落とすことが可能
という特徴を持つが、使用時の泡立ちが低いため洗浄中
のさっぱりした感じがなく、使用感が低いという問題が
ある。
発明は、泡立ちを改善して洗浄中のさっぱり感が高く、
しかも洗浄効果をさらに高めた皮膚洗浄料を提供するこ
とを目的とする。
アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤18〜30重
量%(但し18重量%は除く)、油30〜60重量%、
1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール及
びポリエチレングリコールの内から選ばれた少なくとも
1種、液状脂肪酸0.01〜5重量%、及び水、を少な
くとも含有することを特徴とする。
ン性界面活性剤及び両性界面活性剤の混合水溶液に油を
分散させ、洗浄料中の前記界面活性剤の配合量を5〜3
0%、油を30〜60%とすることにより得られ、これ
により皮膚洗浄時の使用感、洗浄後のさっぱり感、及び
洗浄力の優れた皮膚洗浄料を得ることができる。即ち、
洗浄料の皮膚上での「のび」がよく使用感が高い上に、
泡立ちが極めて優れているため洗浄中のさっぱり感が大
きく改善される。
界面活性剤及び両性界面活性剤を配合させたため、乳化
液の安定性、特に高温での安定性が大幅に向上し、高温
の環境下においても皮膚洗浄料の特性を長期にわたって
維持することが可能となる。
あり、油を高濃度に配合しているにも係わらず、べたつ
き感がなくさっぱりした使用感の高いものとなる。
これにより洗浄料の洗浄力が一層向上する。また、1,
3−ブチレングリコール、プロピレングリコール及びポ
リエチレングリコールの少なくとも1種を配合すること
により洗浄料の皮膚上での「のび」を一層向上させるこ
とができる。
面活性剤は、通常の化粧料基剤等に用いられるものであ
り、それぞれそれらの内任意の1種または2種以上が選
ばれて用いられる。
ッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナ
トリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステ
ル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、PO
Eラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−ア
シルサルコシン酸、N−ミリストイルーN−メチルタウ
リンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリ
ウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂
肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン
酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリ
ン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク
酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポ
リオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル
ポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等
のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリ
エタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸
等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグ
ルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミ
ン酸ジナトリウム、N−ミリストイルーL−グルタミン
酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化
ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸
エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油;PO
Eアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリル
エーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;
高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級デルコール硫酸
エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステ
ル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリ
ウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノー
ルアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。市販品
としては、例えばアイスコープDAM−S(東邦化学
製)が好適に用いられる。
(1)式で表されるアミドベタイン型両性界面活性剤
(市販品としては、レボン2000(三洋化成製)、ア
ノンBDF(日本油脂製)等が該当する)、 (2)式で表されるアミドスルフォベタイン型両性界面
活性剤(市販品としては、ロンザインCS(ロンザ
製)、ミラタインCBS(ミラノール製)が該当す
る)、 (3)式で表されるベタイン型両性界面活性剤(市販品
としては、アノンBL(日本油脂製)、デハイントンA
B−30(ヘンケル製)等が該当する)、 (4)式で表されるスルフォベタイン型両性界面活性剤
(市販品としては、ロンザイン12CS(ロンザ製)等
が該当する)、 (5)式で表されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤
(市販品としては、オバゾリン662N(東邦化学
製)、アノンGLM(日本油脂製)等が該当する) 等が挙げられる。式(1)〜(5)において、R1は、
アルキル基またはアルケニル基が好ましく、その炭素数
は9〜21が好ましい。さらに好ましい炭素数は、11
〜17であり、最も好ましくは11〜13である。R2
は、炭素数10〜1 8のアルキル基またはアルケニル
基である。また、xは2〜4の整数、yは0〜3の整
数、zは1または2である。
の配合量は、合わせて化粧料全量中15〜30重量%で
ある。15%以上とすることで、泡立ちが高く洗浄中の
さっぱり感が優れたものになると共に、高い洗浄力が得
られる。30%を越すと粘度が非常に大きくなり、製造
上の取扱い性が悪くなり、また皮膚上での「のび」が悪
くなって使用感が低下する。また、アニオン性界面活性
剤の配合量は、5%以上が好ましく、5%以上では泡立
ちが一層向上し、洗浄中のさっぱり感、及び洗浄力が更
に向上する。また、一般にイオン性界面活性剤には皮膚
刺激性がみられる場合があるが、両性界面活性剤を配合
しているため刺激性を抑えることができる。特に、両性
界面活性剤に対するアニオン性界面活性剤の配合比が1
以下のものが好ましい。この範囲で、刺激性は一層抑え
られると共に泡立ちも向上する。
性油から非極性油まで幅広く適用され、例えば、流動パ
ラフィン、分岐鎖状軽パラフィン、パラフィンワック
ス、セシレン、スクワラン等の炭化水素;蜜ロウ、鯨ロ
ウ、カルナバロウ等のワックス類;オリーブ油、椿油、
ホホバ油、ラノリン等の天然動植物油;イソプロピルミ
リステート、セチル−2−エチルヘキサノエート、セチ
ルイソオクタノエート、グリセリントリオクタノエート
等のエステル油;デカメチルペンタシロキサン、ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の
シリコーン油;セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の高級アルコールが挙げら
れ、これらを単独または2種以上を用いても良い。更に
は、溶媒に溶解して用いても良い。また、非極性油を用
いると乳化液の安定性は一層向上する。
0重量%である。30%以上で安定な乳化液が得られ、
60%以下で起泡性の高い皮膚洗浄料が得られる。
は、炭素数6〜18で、常温で液体の脂肪酸である。具
体的には、例えばn−ヘプタン酸、2−エチルヘプタン
酸、ペラルゴン酸、カプリル酸、イソステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などがあげられる。
その中で特に好ましい代表例はイソステアリン酸、オレ
イン酸、リノレン酸などがある。市販品としては、エメ
リー社のイソステアリン酸(エメリー#871、#87
5)が好適に用いられる。
好ましい。0.01%以上で、洗浄力が一層向上し、洗
浄中及び洗浄後のさっぱり感も向上する。一方、5%を
越えると、べたつきが感じられる場合があり、5%以下
が好ましい。
る保湿剤が好適に配合される。保湿剤には、本来の保湿
効果の他に、アニオン性界面活性剤の濃度が高い場合に
その粘度を低下させ調製を容易にすると共に、肌に心地
よい後残り感を与え本発明の効果を増大させる。このよ
うな保湿剤としては、例えばグリセリン、ジグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル
等が好適に用いられ、これらにより界面活性剤の溶解性
が高められ、調合が容易になる。特に、1,3−ブチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレング
リコールを配合した場合は、調製の容易さの他に皮膚洗
浄料の「のび」を向上させ、使用感が向上する。
記成分に加えて、化粧料で一般に使用される他の成分を
適宜配合することができる。
明する。
れと馴染ませている際の「のび」を官能によって評価し
た。評価は4段階評価で行い、著しく良好であれば◎、
良好であれば○、普通であれば△、劣っていれば×とし
た。
汚れと馴染ませた後、水で洗い流している際のさっぱり
感を官能によって評価した。評価は4段階評価で行い、
著しく良好であれば◎、良好であれば○、普通であれば
△、劣っていれば×とした。
汚れと馴染ませ水で洗顔した直後のさっぱり感を官能に
よって評価した。評価は4段階評価で行い、著しく良好
であれば◎、良好であれば○、普通であれば△、劣って
いれば×とした。
15名に試料5gを顔面に直接塗布し水で洗浄した後、
化粧水を湿らせたコットンで拭き取りファンデーション
のコットンへの移り具合を目視により評価した。評価は
4段階評価で行い、著しく良好であれば◎、良好であれ
ば○、普通であれば△、劣っていれば×とした。
大きさを検鏡により調べ、調製直後と比較することによ
って下記判定基準に従い評価した。
の ○・・・粒子の合一が僅かに生じたもの △・・・粒子の合一が著しいもの ×・・・粒子の合一が著しく、油相と水相に分離したも
の 6)起泡力試験 70ppmの人工硬水に、試料5%、市販のファンデー
ション0.1%を加えて400mlの混合溶液を作製
し、40℃の条件で攪拌機つき円筒形シリンダーを用い
て起泡量を測定した。評価は以下の基準に従った。
ームを調製し、前記評価方法に従い各々の評価を行っ
た。結果を表2に示す。
ームは、いずれの評価においても高い特性を示し、本発
明の皮膚洗浄料が使用感が高く、洗浄力に優れ、しかも
安定性の高い洗浄料であることが分かる。
エチレングリコールまたは1,3−ブチレングリコール
を添加したものは、洗浄クリームの「のび」が一層向上
し、使用感が更に向上することが分かった。更に、イソ
ステアリン酸を配合した実施例1では、極めて高い洗浄
力を示した。また、参考例2、4、実施例1のように、
油として非極性油を用いたものは、乳化液の安定性が更
に向上した。
界面活性剤と両性界面活性剤との比を変えて調合した洗
浄クリームについて同様な評価を行ったところ、両性界
面活性剤/アニオン性界面活性剤(重量比)が1以下で
若干泡立ちは低下するが、比較例と比べて高い性能を示
した。
し、参考例1と同様の評価を行った。結果を表4に示
す。
剤、両性界面活性剤及び水で構成し、さらに液状脂肪酸
及びポリエチレングリコール(またはプロピレングリコ
ール)を添加することにより、他の特性を低下させるこ
となく洗浄クリームの「のび」及び洗浄力をさらに改善
することができし、いずれの特性も極めて高い洗浄クリ
ームを得ることができた。
り、泡立ちが高いためさっぱり感に優れ、且つ洗浄力、
安定性の高い皮膚洗浄料を提供することができる。また
洗浄力を更に高めた皮膚洗浄料を提供することが可能と
なる。特に、ファンデーション、口紅等を落とす際に有
効である。
上した使用感の一層向上した皮膚洗浄料が得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 アニオン性界面活性剤及び両性界面活性
剤18〜30重量%(但し18重量%は除く)、 油30〜60重量%、 1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール及
びポリエチレングリコールの内から選ばれた少なくとも
1種、 液状脂肪酸0.01〜5重量%、 及び水、 を少なくとも含有することを特徴とする皮膚洗浄料。 - 【請求項2】 前記液状脂肪酸はn−ヘプタン酸、2−
エチルヘプタン酸、ペラルゴン酸、カプリル酸、イソス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸のい
ずれかであることを特徴とする請求項1記載の皮膚洗浄
料。 - 【請求項3】 グリセリンを含有することを特徴とする
請求項1又は2記載の皮膚洗浄料。 - 【請求項4】 アニオン性界面活性剤が5重量%以上で
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記
載の皮膚洗浄料。 - 【請求項5】 前記油は非極性油であることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれか1項記載の皮膚洗浄料。 - 【請求項6】 前記皮膚洗浄料は、ファンデーション、
口紅、メーキャップ化粧料用であることを特徴とする請
求項1乃至5のいずれか1項記載の皮膚洗浄料。
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---|---|---|---|
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1993
- 1993-07-08 JP JP16902893A patent/JP3419505B2/ja not_active Expired - Fee Related
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