JP3419422B2 - ガラス管棒の端面形状検査方法 - Google Patents
ガラス管棒の端面形状検査方法Info
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Description
検査方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ガラス管、例えば、蛍光灯用ガラス管の
場合、ダンナー管引き装置により管引きされ、所定長さ
に切断された後、端面の形状検査が行われ、良否の選別
が行われる。この端面の形状検査は、従来、CCDイメ
ージセンサーカメラでガラス管の両端を撮影してその画
像と、予め設定しておいた基準パターンとを比較するこ
とにより、良否の判別が自動的に行われ、この判別結果
に基づいて、不良品を搬送ラインから排除し、良品のみ
を次工程へ搬送させていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、品種
毎に基準パターンを設定する必要があり、多くの基準管
棒が必要であった。このため、品種切替え毎に設定が必
要であり、工程の省力化の妨げとなっていた。また、基
準設定の誤り等による不良品の混入の可能性があった。 【0004】本発明の目的は、従来技術の上記問題点を
解消し、基準管棒を不要化し、品種切替え毎の設定も不
要化して、工程の省力化及び品質向上を可能とし得るガ
ラス管棒の端面形状検査方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ガラス管棒を検査位置に支持して回転さ
せる回転支持手段で回転させて120°以下の等回転角
度毎にガラス管棒の両端をCCDイメージセンサーカメ
ラで撮影し、その等回転角度毎に撮影した複数の画像か
ら各端面パターンを抽出し、その各々の端面パターンの
相互比較を行なうことによりそれらの相互間の偏差量を
検出すると共に、その各々の端面パターンについて個々
に変化している変化量を検出し、その偏差量と変化量と
に基づいて良否判別を行うようにしたものである。 【0006】 【作用】本発明は、被測定体自体の画像を相互に比較し
て良否判別を行うようにしたため、基準管棒が不要とな
った。また、品種切替え毎の判別基準の設定が不要とな
り、工程の省力化が図れると共に、誤設定がなく、品質
向上が図れる。 【0007】 【実施例】図1は本発明の実施例装置の要部概略構成
図、図2は装置全体のシステムを示す概略図、図3は形
状検査項目の説明図、図4は形状検査フローを示す説明
図である。 【0008】図1において、1はガラス管、2はガラス
管1を検査位置で支持して回転させる回転支持手段、3
A,3Bは検査位置にあるガラス管1の両端に対応して
配置したCCDイメージセンサーカメラ、4A,4Bは
ストロボ等の照明部である。 【0009】回転支持手段2は、ガラス管1の連続製造
ライン上に設置され、ガラス管1の製造速度と同調させ
て検査が行われる。即ち、ダンナー管引き装置で所定径
に連続的に製造されてくるガラス管1は所定長さ毎に切
断され、コンベアで検査位置に搬送されてくる。検査
後、良品は次工程へ搬送され、不良品は排除される。こ
のコンベアライン上に検査位置が設置され、この検査位
置にガラス管1を支持して回転させる回転支持手段2が
設置される。この回転支持手段2は、例えば、複数本の
ローラーコンベアで構成され、ガラス管1は各ローラー
間に支持されて自転せしめられ、約1回転で検査が終了
し、検査終了後のものは検査位置から搬出され、次のも
のが検査位置へ搬入され、このような動作をダンナー管
引き装置のガラス管製造速度と同調させて行わせるもの
である。 【0010】CCDイメージセンサーカメラ3A,3B
は、検査位置にあるガラス管1の両端に対応して支持フ
レーム5に光軸a1,a2をガラス管1の中心軸線cと
直交する位置より若干、ガラス管1の中央方向へ傾斜さ
せて配置してある。 【0011】照明部4A,4Bは、検査位置にあるガラ
ス管1の両端部に対応して設置されるもので、ストロボ
等の発光手段を内蔵し、前面にスリガラス等の拡散板6
A,6Bが設置してあり、この照明部4A,4Bは、回
転支持装置2によるガラス管1の回転角をエンコーダ等
で検出し、コントローラ7を介してストロボ電源8を制
御し、ガラス管1の1回転中、複数回(120°以下の
等回転角度毎、例えば、120°〜45°毎、好ましく
は90°毎に)発光させて拡散板6A,6Bを介してガ
ラス管1の両端部を照明し、ガラス管1の両端部の輪郭
形状を鮮明化し、CCDイメージセンサーカメラ4A,
4Bによる画像の解析を容易化している。上記回転角の
調整は、コントローラ7のタイマーの設定値を変更する
こと等により可能とされる。 【0012】上記コントローラ7には、モニタテレビ9
が接続され、CCDイメージセンサーカメラ4A,4B
による画像が表示される。そして、このモニタテレビ9
の画像は、判定手段に入力されて良否の判定が行われ
る。 【0013】この判定手段は、図4に示すようなフロー
で判定を行う構成とされる。即ち、CCDイメージセン
サーカメラ4A,4Bの画像入力から、1画面毎の端面
パターンを抽出し、各画面毎で相互比較を行い、それら
の偏差量を算出する。それと同時に、1画面毎で端面パ
ターンの急激な変化量(端面パターンを微分して算出し
た量)も算出する。これらの偏差量及び変化量と規格較
差を比較して良否を判定する。 【0014】検査項目は、図3に示す(a)が良品の形
状とされ、不良品の形状として、段差(b)、斜め切り
(c)、切り口の欠け(d)、ヘアー状の割れ(e)が
対象とされる。これらの不良品形状を選別するに当たっ
て、本発明は、ガラス管1の端面形状を120°以下の
等回転角度毎に画像で取込み、それらの画像を相互に比
較して偏差量を求めると同時に、それらの画像の変化量
を求め、それを規格較差と比較して良否判別を行うもの
で、そのために、各検査項目毎に規格較差を予め設定し
ておくことが必要である。しかし、この規格較差は、各
品種毎に一定であるため、最初に1回だけ設定しておけ
ば、以後の設定は不要である。この規格較差は、段差
(b)と切り口の欠け(d)に対しては、例えば、偏差
量が0.2mm以下とされ、斜め切り(c)に対して
は、偏差量が0.5mm以下で、かつ、変化量が一定値
以下の緩やかなものか否かで判定される。また、ヘアー
状の割れ(e)に対しては、このような割れが存在する
か否かで良否判定させている。このようにしている理由
は、各不良品の形状の特性を考慮しているためであっ
て、これをまとめて示すと、 【0015】 変化量が一定値以上であるときは、段
差(b)か切り口の欠け(d)であると認識し、かつ、
偏差量が0.2mm以下のときは良品、偏差量が0.2
mm以上のときは不良品と判定する。 【0016】 変化量が一定値以下であるときは、段
差(b)や切り口の欠け(d)がなく、斜め切り(c)
であると認識し、かつ、偏差量が0.5mm以上であれ
ば不良品、偏差量が0.5mm以下であれば良品と判定
する。 【0017】 上記及びで良品とされても、ヘア
ー状の割れ(e)が画面に存在すれば不良品と判定す
る。 【0018】上記規格較差の具体的数値は、説明の理解
を容易にするためのものであって、これに制約されるも
のではない。また、不良品形状についても、上記した形
状以外のものを付加して行うこともできることは勿論で
ある。さらに、上記した実施例は、ガラス管に適用した
場合について説明したが、本発明は、棒状物にも同様に
適用することができるものである。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、基準管棒が不要とな
り、また、品種切替え時の設定が不要となり、この種の
ガラス管棒の端面形状検査における工程の省力化及び品
質の向上並びに作業の能率の向上が図れる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガラス管棒を検査位置に支持して回転さ
せる回転支持手段で回転させて120°以下の等回転角
度毎にガラス管棒の両端をCCDイメージセンサーカメ
ラで撮影し、その等回転角度毎に撮影した複数の画像か
ら各端面パターンを抽出し、その各々の端面パターンの
相互比較を行なうことによりそれらの相互間の偏差量を
検出すると共に、その各々の端面パターンについて個々
に変化している変化量を検出し、その偏差量と変化量と
に基づいて良否判別を行うことを特徴とするガラス管棒
の端面形状検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22747794A JP3419422B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス管棒の端面形状検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22747794A JP3419422B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス管棒の端面形状検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0894329A JPH0894329A (ja) | 1996-04-12 |
JP3419422B2 true JP3419422B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=16861499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22747794A Expired - Fee Related JP3419422B2 (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス管棒の端面形状検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3419422B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4837541B2 (ja) * | 2006-12-18 | 2011-12-14 | 昭和電工株式会社 | 端面形状検査方法および同装置 |
JP5994413B2 (ja) * | 2012-06-13 | 2016-09-21 | 大同特殊鋼株式会社 | リング状物品の欠肉の検査装置 |
JP6432448B2 (ja) * | 2015-05-29 | 2018-12-05 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス管の検査方法 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22747794A patent/JP3419422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0894329A (ja) | 1996-04-12 |
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