JP3418643B2 - 廃水処理方法 - Google Patents
廃水処理方法Info
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- JP3418643B2 JP3418643B2 JP07676894A JP7676894A JP3418643B2 JP 3418643 B2 JP3418643 B2 JP 3418643B2 JP 07676894 A JP07676894 A JP 07676894A JP 7676894 A JP7676894 A JP 7676894A JP 3418643 B2 JP3418643 B2 JP 3418643B2
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- Japan
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- wastewater
- present
- acid salt
- iminocarboxylic acid
- treatment method
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水処理方法に関す
る。詳しくは、イミノカルボン酸塩類を含有する廃水
を、生物学的処理により廃水処理方法に関するものであ
る。
る。詳しくは、イミノカルボン酸塩類を含有する廃水
を、生物学的処理により廃水処理方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】上記一般式で示されるイミノカルボン酸
塩類は、各種金属イオンに対して優れた封鎖能を有する
ことから、長い間、洗剤ビルダーとして使用されてきた
トリポリリン酸ナトリウムの代替物として注目に値する
ものである。またその他の用途として、そのキレート能
を利用したスケール防止剤等として大いに期待される。
塩類は、各種金属イオンに対して優れた封鎖能を有する
ことから、長い間、洗剤ビルダーとして使用されてきた
トリポリリン酸ナトリウムの代替物として注目に値する
ものである。またその他の用途として、そのキレート能
を利用したスケール防止剤等として大いに期待される。
【０００３】一方、一般的に有機物が各用途の使用後に
おいて、そのまま系外に排出されたとき、生態系をはじ
めとする地球環境に対しての影響が近年最も重要な問題
となっている。この対応策としては、各用途に使用した
後、回収再生後、再利用されることがある。しかし、通
常洗剤に使用された場合、そのまま河川等に排出される
多く、環境上大きな問題となる。
おいて、そのまま系外に排出されたとき、生態系をはじ
めとする地球環境に対しての影響が近年最も重要な問題
となっている。この対応策としては、各用途に使用した
後、回収再生後、再利用されることがある。しかし、通
常洗剤に使用された場合、そのまま河川等に排出される
多く、環境上大きな問題となる。
【０００４】そこで、このような用途に使用される有機
物においては環境中で微生物により如何に迅速に分解さ
れるかが、有機物の重要な機能の一つとなっている。
物においては環境中で微生物により如何に迅速に分解さ
れるかが、有機物の重要な機能の一つとなっている。
【０００５】このような背景から、より生分解性のすぐ
れた化合物の開発はもちろんのこと、既に有用な機能を
持つことが示されている化合物に対しても、それらの生
分解性を向上させる処理方法の提供が望まれている。
れた化合物の開発はもちろんのこと、既に有用な機能を
持つことが示されている化合物に対しても、それらの生
分解性を向上させる処理方法の提供が望まれている。
【０００６】例えば、イミノカルボン酸塩類のような非
揮発性有機化合物にあっては、その生分解性は、好気性
条件下における分解試験方法により評価がなされている
が、これらの結果によれば、上記一般式で示されるイミ
ノカルボン塩類、例えばイミノジコハク酸塩、３−ヒド
ロキシ−２，２’−イミノジコハク酸塩、イミノジリン
ゴ酸塩、Ｎ（カルボキシメチル）アスパラギン酸塩、Ｎ
（ヒドロキシカルボキシメチル）アスパラギン酸塩、Ｎ
（ヒドロキシカルボキシメチル）−β−ヒドロキシアス
パラギン酸塩などは長時間をかければ完全に生分解す
る。これは当該化合物が自然環境中において完全に分解
してしまうことを示唆するものである。しかしながら完
全分解に至るまでの時間が長いと、それに応じて環境に
与える影響は大きく、分解時間が短い方が好ましいもの
である。従って、上記の化合物を使用した後、できる限
り速やかに分解する方法の開発が望まれている。
揮発性有機化合物にあっては、その生分解性は、好気性
条件下における分解試験方法により評価がなされている
が、これらの結果によれば、上記一般式で示されるイミ
ノカルボン塩類、例えばイミノジコハク酸塩、３−ヒド
ロキシ−２，２’−イミノジコハク酸塩、イミノジリン
ゴ酸塩、Ｎ（カルボキシメチル）アスパラギン酸塩、Ｎ
（ヒドロキシカルボキシメチル）アスパラギン酸塩、Ｎ
（ヒドロキシカルボキシメチル）−β−ヒドロキシアス
パラギン酸塩などは長時間をかければ完全に生分解す
る。これは当該化合物が自然環境中において完全に分解
してしまうことを示唆するものである。しかしながら完
全分解に至るまでの時間が長いと、それに応じて環境に
与える影響は大きく、分解時間が短い方が好ましいもの
である。従って、上記の化合物を使用した後、できる限
り速やかに分解する方法の開発が望まれている。
【０００７】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、使
用済のイミノカルボン酸塩を含む廃水を、短時間のうち
に生分解させる廃水処理の方法を提供することにある。
用済のイミノカルボン酸塩を含む廃水を、短時間のうち
に生分解させる廃水処理の方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために当該イミノカルボン酸の好気性条件下
における生分解挙動について鋭意検討を重ねたところ、
全く予期せざることにイミノカルボン酸塩類の生分解が
特定量の鉄イオンの共存により著しく促進されることを
見いだし、本発明を完成するに至ったものである。この
理由については明かではないが鉄イオンが生分解におい
て、何らかの触媒的な役割を果しているものと考えられ
る。本発明は、以下の通り特定されるものである。
を解決するために当該イミノカルボン酸の好気性条件下
における生分解挙動について鋭意検討を重ねたところ、
全く予期せざることにイミノカルボン酸塩類の生分解が
特定量の鉄イオンの共存により著しく促進されることを
見いだし、本発明を完成するに至ったものである。この
理由については明かではないが鉄イオンが生分解におい
て、何らかの触媒的な役割を果しているものと考えられ
る。本発明は、以下の通り特定されるものである。
【０００９】（１）下記一般式
【００１０】
【化２】
【００１１】（式中、Ｒ1 は−ＣＨ2 ＣＯ2 Ｘ、−ＣＨ
（ＯＨ）ＣＯ 2 Ｘ、−Ｈ又は−ＯＨを、Ｒ2 は−ＯＨ又
は−Ｈを、Ｘは水素原子、アルカリ金属及びアンモニウ
ム基からなる少なくとも一種を示す。）で示された化合
物を含有する廃水を処理するに際し、該化合物に対し鉄
イオンをモル比率で０．０５以上存在させ、生物学的処
理を施すことを特徴とする廃水処理方法。
（ＯＨ）ＣＯ 2 Ｘ、−Ｈ又は−ＯＨを、Ｒ2 は−ＯＨ又
は−Ｈを、Ｘは水素原子、アルカリ金属及びアンモニウ
ム基からなる少なくとも一種を示す。）で示された化合
物を含有する廃水を処理するに際し、該化合物に対し鉄
イオンをモル比率で０．０５以上存在させ、生物学的処
理を施すことを特徴とする廃水処理方法。
【００１２】本発明は、上記一般式化２で示される化合
物（以下、「イミノカルボン酸塩類」とも略す）を含有
する廃水中に存在させる鉄イオンは、下限値については
イミノカルボン酸塩類に対しモル比率で０．０５以上、
好ましくは０．１以上、より好ましくは１以上、存在さ
せることにある。０．０５未満である場合は、分解速度
が著しく低下し、完全に分解するまでにかなりの時間を
必要とし、好ましくはないものであり、１を超える場合
には分解速度は向上するが添加に見合った効果は得られ
ず、また処理コスト面が高くなり好ましくはないもので
ある。
物（以下、「イミノカルボン酸塩類」とも略す）を含有
する廃水中に存在させる鉄イオンは、下限値については
イミノカルボン酸塩類に対しモル比率で０．０５以上、
好ましくは０．１以上、より好ましくは１以上、存在さ
せることにある。０．０５未満である場合は、分解速度
が著しく低下し、完全に分解するまでにかなりの時間を
必要とし、好ましくはないものであり、１を超える場合
には分解速度は向上するが添加に見合った効果は得られ
ず、また処理コスト面が高くなり好ましくはないもので
ある。
【００１３】なお、廃水中のイミノカルボン酸塩類に対
して、すでに所定量の鉄イオンが存在する場合には鉄イ
オンを添加する必要はない、またイミノカルボン酸塩類
含有廃水と鉄イオンを含有廃水とを所定量混合させるこ
とにより鉄イオンを添加する量を低減することも可能で
ある。
して、すでに所定量の鉄イオンが存在する場合には鉄イ
オンを添加する必要はない、またイミノカルボン酸塩類
含有廃水と鉄イオンを含有廃水とを所定量混合させるこ
とにより鉄イオンを添加する量を低減することも可能で
ある。
【００１４】鉄イオンとは、イミノカルボン酸塩類に対
してキレート形成が可能な鉄イオンであれば、いずれの
ものであってもよく、例えば、２価または３価のイオン
が好ましく、また塩としては硫酸鉄、硝酸鉄、塩化鉄な
どが好ましいものである。
してキレート形成が可能な鉄イオンであれば、いずれの
ものであってもよく、例えば、２価または３価のイオン
が好ましく、また塩としては硫酸鉄、硝酸鉄、塩化鉄な
どが好ましいものである。
【００１５】本発明に係る生物学的処理とは、通常廃水
の処理として使用されるものであればいずれでもよく、
例えば、好気性条件下における廃水の生物学的分解、さ
らに詳しくは下水処理場などの処理施設においての生物
学的分解、具体的には、活性汚泥処理などである。また
場合によっては河川、池沼などの自然界においても何ら
かの形で行なわれるものであり、本発明に言う廃水処理
方法とは広い意味でこれらいずれの場所においてもなさ
れる生物学的処理をも含有する。また、汚泥の種類によ
って生分解挙動に若干の違いは見られるが、イミノカル
ボン酸塩類と鉄イオンとが本発明の範囲内であれば大き
い影響を受けることはなく、廃水中に共存する他の物質
により汚泥の活性が低下しない限り生分解挙動が阻害さ
れることはない。
の処理として使用されるものであればいずれでもよく、
例えば、好気性条件下における廃水の生物学的分解、さ
らに詳しくは下水処理場などの処理施設においての生物
学的分解、具体的には、活性汚泥処理などである。また
場合によっては河川、池沼などの自然界においても何ら
かの形で行なわれるものであり、本発明に言う廃水処理
方法とは広い意味でこれらいずれの場所においてもなさ
れる生物学的処理をも含有する。また、汚泥の種類によ
って生分解挙動に若干の違いは見られるが、イミノカル
ボン酸塩類と鉄イオンとが本発明の範囲内であれば大き
い影響を受けることはなく、廃水中に共存する他の物質
により汚泥の活性が低下しない限り生分解挙動が阻害さ
れることはない。
【００１６】
【効果】このような処理が施された廃水中では、短時間
に効率よくイミノカルボン酸塩類の全部ないし一部が鉄
キレート化合物を形成しているものと考えられ、このキ
レート化合物が生分解率の向上に寄与しているものと考
えられる。
に効率よくイミノカルボン酸塩類の全部ないし一部が鉄
キレート化合物を形成しているものと考えられ、このキ
レート化合物が生分解率の向上に寄与しているものと考
えられる。
【００１７】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００１８】
＜一般式で示される化合物の生分解性テスト＞本発明で
用いられる上記一般式で表わされる化合物、具体的には
表１について示す。これらの化合物に対し所定のモル比
率の塩化第二鉄を加えて生分解性テストを行ったその結
果を表２に示した。なお、生分解性テストは表３に示す
るＯＥＣＤテストガイドラインの修正ＭＩＴＩ試験によ
る方法に準じて行なった。
用いられる上記一般式で表わされる化合物、具体的には
表１について示す。これらの化合物に対し所定のモル比
率の塩化第二鉄を加えて生分解性テストを行ったその結
果を表２に示した。なお、生分解性テストは表３に示す
るＯＥＣＤテストガイドラインの修正ＭＩＴＩ試験によ
る方法に準じて行なった。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【表２】
【００２１】
【表３】
フロントページの続き
(72)発明者 喜多 裕一
兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地
の１ 株式会社日本触媒 機能開発研究
所内
(56)参考文献 特開 平７−265886（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−43782（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C02F 3/00
C02F 3/12
Claims (2)
- 【請求項１】下記一般式 【化１】 （式中、Ｒ1 は−ＣＨ2 ＣＯ2 Ｘ、−ＣＨ（ＯＨ）ＣＯ
2 Ｘ、−Ｈ又は−ＯＨを、Ｒ2 は−ＯＨ又は−Ｈを、Ｘ
は水素原子、アルカリ金属及びアンモニウム基からなる
少なくとも一種を示す。）で示された化合物を含有する
廃水を処理するに際し、該化合物に対し鉄イオンをモル
比率で０．０５以上存在させ、生物学的処理を施すこと
を特徴とする廃水処理方法。 - 【請求項２】イミノカルボン酸塩類であるイミノジコハ
ク酸塩、３−ヒドロキシ−２，２’−イミノジコハク酸
塩、イミノジリンゴ酸塩、Ｎ（カルボキシメチル）アス
パラギン酸塩、Ｎ（ヒドロキシカルボキシメチル）アス
パラギン酸塩、または、Ｎ（ヒドロキシカルボキシメチ
ル）−β−ヒドロキシアスパラギン酸塩を含有する廃水
を処理するに際し、該イミノカルボン酸塩類に対し鉄イ
オンをモル比率で０．０５以上存在させ、生物学的処理
を施すことを特徴とする廃水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07676894A JP3418643B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 廃水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07676894A JP3418643B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 廃水処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284790A JPH07284790A (ja) | 1995-10-31 |
| JP3418643B2 true JP3418643B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=13614780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07676894A Expired - Fee Related JP3418643B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 廃水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3418643B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114989029A (zh) * | 2022-04-22 | 2022-09-02 | 南京艾普拉斯生物科技有限公司 | 螯合剂、清洗剂及螯合剂的制备方法 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP07676894A patent/JP3418643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07284790A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |