JP3418209B2 - ポリマー組成物 - Google Patents

ポリマー組成物

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JP3418209B2 JP21274892A JP21274892A JP3418209B2 JP 3418209 B2 JP3418209 B2 JP 3418209B2 JP 21274892 A JP21274892 A JP 21274892A JP 21274892 A JP21274892 A JP 21274892A JP 3418209 B2 JP3418209 B2 JP 3418209B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は耐油性、耐薬品性、耐熱
性、耐衝撃性に優れ、電気・電子分野、自動車分野、そ
の他の各種工業材料分野で利用できる樹脂状〜エラスト
マー状のポリマー組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは、機械的特
性、電気特性、耐熱性、低温特性、吸水性が低くかつ寸
法安定性に優れるものの、成形加工性や耐衝撃性に劣る
欠点を有するため、ポリスチレン、ハイインパクトポリ
スチレンとブレンドすることによりこれらの問題点を改
良し、例えば電気・電子部品、事務機器ハウジング、自
動車部品、精密部品、各種工業部品などの樹脂組成物と
して広く利用されている。 【0003】しかしながら、このポリフェニレンエーテ
ルとハイインパクトポリスチレンからなる古典的なポリ
フェニレンエーテル樹脂組成物(米国特許第33834
35号明細書に開示されている)は、耐衝撃性が改善さ
れるものの、耐薬品性に劣る欠点を有している。このた
め、例えば、米国特許第3361851号公報明細書で
は、ポリフェニレンエーテルをポリオレフィンとブレン
ドすることにより、耐溶剤性、耐衝撃性を改良する提案
がなされ、米国特許第3994856号明細書には、ポ
リフェニレンエーテルまたはポリフェニレンエーテルお
よびスチレン系樹脂を水添ブロック共重合体とブレンド
することによる耐衝撃性、耐溶剤性の改良に関する記載
があり、米国特許第4145377号明細書には、ポリ
フェニレンエーテルまたはポリフェニレンエーテルおよ
びスチレン系樹脂をポリオレフィン/水添ブロック共重
合体=20〜80重量部/80〜20重量部からなる予
備混合物および水添ブロック共重合体とブレンドするこ
とによる耐衝撃性、耐溶剤性の改良に関する記載があ
り、さらに米国特許第4166055号明細書および米
国特許第4239673号明細書には、ポリフェニレン
エーテルを水添ブロック共重合体およびポリオレフィン
とブレンドすることによる耐衝撃性の改良が記載されて
いる。そして米国特許第4383082号明細書および
ヨーロッパ公開特許第115712号明細書ではポリフ
ェニレンエーテルをポリオレフィンおよび水添ブロック
共重合体とブレンドすることにより耐衝撃性を改良する
という記載がなされている。また、特開昭63−113
058号公報および特開昭63−225642号公報な
らびに米国特許第4863997号公報には、ポリオレ
フィン樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂からなる樹脂
組成物の改質に特定の水添ブロック共重合体を配合し
た、耐薬品性、加工性に優れた樹脂組成物が提案されて
いる。 【0004】また、本出願人は、特開昭62−2055
1号公報、特開昭62−25149号公報、特開昭62
−48757号公報、特開昭62−48758号公報、
特開昭62−199637号公報ならびに米国特許第4
772657号公報で、ポリフェニレンエーテル、ポリ
オレフィンおよび水添ブロック共重合体からなるゴム弾
性に優れたゴム組成物を提案し、また、特開平2−22
5563号公報ではポリフェニレンエーテルとポリオレ
フィンおよび特定の水添ブロック共重合体からなる相溶
性、剛性と耐熱性に優れ、耐溶剤性に優れた樹脂組成物
を提案した。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ここで
開示されている先行技術は、古典的なポリフェニレンエ
ーテル樹脂組成物と比べると飛躍的に耐溶剤性が改良さ
れた樹脂組成物を与えたり耐熱性に優れたゴム状弾性体
の組成物を与えるものの、特に、ポリオレフィン成分を
多く含む組成物においてはポリフェニレンエーテルとポ
リオレフィンとの相溶性が不十分であり層剥離現象が生
じるのが現状である。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な現状に鑑み、ポリオレフィンとポリフェニレンエーテ
ルを含む組成物に高いレベルの混和性を付与させるた
め、混和剤として用いる水添ブロック共重合体(ビニル
芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水
素添加物)に関して鋭意検討を重ねた結果、2つの特定
範囲の水添ブロック共重合体において、個々の特定範囲
内から少なくとも1種の水添ブロック共重合体を選択し
少なくとも2種の水添ブロック共重合体とし、さらに選
択した全水添ブロック共重合体の結合ビニル芳香族化合
物の平均量を特定の範囲に制御するように水添ブロック
共重合体を用いることにより、ポリオレフィンとポリフ
ェニレンエーテルを含む組成物の混和性を改良し、耐油
性、耐衝撃性、耐熱性に優れた樹脂組成物および耐熱性
に優れたゴム状弾性体組成物をもたらすことを見いだし
た。 【0007】すなわち、本発明は、ポリマー組成物が、 (a)ポリオレフィン 20〜60重量% (b)ポリフェニレンエーテル 30〜60重量% (c)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックとからなり、結合ビニル芳
香族化合物量が45重量%を超え〜95重量%のビニル
芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水
素添加物であって、前記共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックの脂肪族系二重結合の水素添加率が50
%を超えている水素添加物の少なくとも1種 (d)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物
を主体とする重合体ブロックとからなり、結合ビニル芳
香族化合物量が15重量%〜45重量%のビニル芳香族
化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加
物であって、前記共役ジエン化合物を主体とする重合体
ブロックの脂肪族系二重結合の水素添加率が50%を超
えている水素添加物の少なくとも1種からなり、該
(c)成分+(d)成分の合計量が5〜50重量%、か
つ、BS(t)=BS(c)×C(c)+BS(d)×
C(d)=20〜65重量%(ここで、BS(t)は、
全ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重
合体の水素添加物の結合ビニル芳香族化合物の平均量
(重量%)、BS(c)は(c)成分の結合ビニル芳香
族化合物量(重量%)、BS(d)は(d)成分の結合
ビニル芳香族化合物量(重量%)、C(c)は(c)成
分+(d)成分の合計量100重量部あたりの(c)成
分の割合、C(d)は(c)成分+(d)成分の合計量
100重量部あたりの(d)成分の割合)を満たすこと
を特徴とするポリマー組成物を提供するものである。 【0008】本発明で(a)成分として用いるポリオレ
フィンは、通常の成形材料として用いられる数平均分子
量が30000以上のポリオレフィンであり、例えば、
アイソタクチックポリプロピレン、超高分子量アイソタ
クチックポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペン
テン)、ポリブテン−1、高密度ポリエチレン、超高分
子量高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、密度0.90未満の超低密度ポリエ
チレンや、エチレン、プロピレン、他のα−オレフィ
ン、不飽和カルボン酸またはその誘導体の中から選ばれ
る2種以上の化合物の共重合体、例えばエチレン/ブテ
ン−1共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
プロピレン/エチレン(ランダム、ブロック)共重合
体、プロピレン/1−ヘキセン共重合体、プロピレン/
4−メチル−1−ペンテン共重合体等を挙げることがで
きる。これらのポリオレフィンは1種のみならず2種以
上を併用することができる。これらポリオレフィンのう
ち、アイソタクチックポリプロピレン、プロピレン/エ
チレンブロック共重合体、プロピレン/エチレンランダ
ム共重合体およびポリエチレンが好ましい。 【0009】また、本発明で用いるポリオレフィンは、
上記したポリオレフィンのほかに、該ポリオレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体とをラジカ
ル発生剤の存在下または非存在下で、溶融状態または溶
液状態で30〜350℃の温度下で反応させることによ
って得られる公知の変性(該α,β−不飽和カルボン酸
またはその誘導体が0.01〜10重量%グラフトまた
は付加)ポリオレフィンであってもよく、さらに上記し
たポリオレフィンと該変性ポリオレフィンの任意の割合
の混合物であってもかまわない。 【0010】つぎに本発明で用いる(b)成分のポリフ
ェニレンエーテル(以下、単にPPEと略記)は、本発
明のポリマー組成物に耐熱性および難燃性を付与するう
えで必須な成分であり、該PPEは、結合単位: 【0011】 【化1】 【0012】(ここで、R1,R2,R3,およびR4
はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜7ま
での第一級または第二級低級アルキル基、フェニル基、
ハロアルキル基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基
または少なくとも2個の炭素原子がハロゲン原子と酸素
原子とを隔てているハロ炭化水素オキシ基からなる群か
ら選択されるものであり、互いに同一でも異なっていて
もよい)からなり、還元粘度(0.5g/dl,クロロ
ホルム溶液,30℃測定)が、0.15〜0.70の範
囲、より好ましくは0.20〜0.60の範囲にあるホ
モ重合体および/または共重合体である。 【0013】このPPEの具体的な例としては、例えば
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロ
ロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、さら
に2,6−ジメチルフェノールと他のフェノール類(例
えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル
−6−ブチルフェノール)との共重合体のごときポリフ
ェニレンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチル
フェノールとの共重合体が好ましく、さらにポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が好まし
い。 【0014】かかるPPEは公知の方法で得られるもの
であれば特に限定されるものではなく、例えば、米国特
許第3306874号記載のHayによる第一銅塩とア
ミンのコンプレックスを触媒として用い、例えば2,6
−キシレノールを酸化重合することにより容易に製造で
き、そのほかにも米国特許第3306875号、同第3
257357号および同第3257358号、特公昭5
2−17880号および特開昭50−51197号およ
び同63−152628号等に記載された方法で容易に
製造できる。 【0015】また、本発明で用いるPPEは、上記した
PPEのほかに、該PPEとα,β−不飽和カルボン酸
またはその誘導体とをラジカル発生剤の存在下または非
存在下で、溶融状態、溶液状態またはスラリー状態で8
0〜350℃の温度下で反応させることによって得られ
る公知の変性(該α,β−不飽和カルボン酸またはその
誘導体が0.01〜10重量%グラフトまたは付加)P
PEであってもよく、さらに上記したPPEと該変性P
PEの任意の割合の混合物であってもかまわない。 【0016】そしてさらに、9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナントレンをPPE10
0重量部に対し 0.2〜5重量部添加し溶融混練した
リン化合物処理PPEも色調および流動性に優れたPP
Eとして用いることができる。また、本発明で用いるP
PEは上記したPPEのほかに、これらPPE100重
量部に対してポリスチレンまたはハイインパクトポリス
チレンを100重量部を超えない範囲で加えたものも好
適に用いることができる。 【0017】つぎに本発明で(c)成分として用いるビ
ニル芳香族化合物−共役ジエン化合物の水素添加物(以
下、水添ブロック共重合体と略記する)は、少なくとも
1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
Aと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重
合体ブロックBとからなるブロック共重合体を水素添加
してなる水添ブロック共重合体であり、例えばA−B、
A−B−A、B−A−B−A、(A−B−)4−Si、
A−B−A−B−A等の構造を有するビニル芳香族化合
物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物で
ある。この(c)成分の水添ブロック共重合体は、その
水素添加する前のブロック共重合体が結合したビニル芳
香族化合物を45重量%を超え〜95重量%、好ましく
は50〜80重量%含み、またブロック構造に言及する
と、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックA
が、ビニル芳香族化合物のホモ重合体ブロックまたは、
ビニル芳香族化合物を50重量%を超え好ましくは70
重量%以上含有するビニル芳香族化合物と共役ジエン化
合物との共重合体ブロックの構造を有しており、そして
さらに、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
が、共役ジエン化合物のホモ重合体ブロックまたは、共
役ジエン化合物を50重量%を超え好ましくは70重量
%以上含有する共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物
との共重合体ブロックの構造を有するものである。 【0018】また、これらのビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBは、それぞれの重合体ブロックにお
ける分子鎖中の共役ジエン化合物またはビニル芳香族化
合物の分布がランダム、テーパード(分子鎖に沿ってモ
ノマー成分が増加または減少するもの)、一部ブロック
状またはこれらの任意の組み合わせで成っていてもよ
く、該ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
および該共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
がそれぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロックはそ
れぞれ同一構造であってもよく、異なる構造であっても
よい。 【0019】このブロック共重合体を構成するビニル芳
香族化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチレ
ン、ジフェニルエチレン等のうちから1種または2種以
上が選択でき、中でもスチレンが好ましい。また、共役
ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン等のうちから1種または2種以上が選ば
れ、中でもブタジエン、イソプレンおよびこれらの組み
合わせが好ましい。そして、共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックは、そのブロックにおけるミクロ構
造を任意に選ぶことができ、例えば、ブタジエンを主体
とする重合体ブロックにおいては、1,2−ビニル結合
が2〜60%、好ましくは8〜40%である。また、上
記の構造を有するブロック共重合体の数平均分子量は
5,000〜1,000,000、好ましくは10,0
00〜800,000、さらに好ましくは30,000
〜500,000の範囲であり、分子量分布(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比)は10以下
である。さらに、このブロック共重合体の分子構造は、
直鎖状、分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組み合
わせのいずれであってもよい。 【0020】このような構造を持つブロック共重合体
は、上記したブロック共重合体の共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックBの脂肪族系二重結合を水素添
加した水添ブロック共重合体(ビニル芳香族化合物−共
役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物)として
本発明の(c)成分として用いることができる。かかる
脂肪族系二重結合の水素添加率は少なくとも50%を超
え、好ましくは80%以上、さらに好ましくは95%以
上である。 【0021】これらの上記した(c)成分の水添ブロッ
ク共重合体は、上記した構造を有するものであればどの
ような製造方法で得られるものであってもかまわない。
製造方法の例としては、例えば、特開昭47−1148
6号公報、特開昭49−66743号公報、特開昭50
−75651号公報、特開昭54−126255号公
報、特開昭56−10542号公報、特開昭56−62
847号公報、特開昭56−100840号公報、英国
特許第1130770号および米国特許第328138
3号および同第3639517号に記載された方法や英
国特許第1020720号および米国特許第33330
24号および同第4501857号に記載された方法が
ある。 【0022】また、本発明で用いる(c)成分の水添ブ
ロック共重合体は、上記した水添ブロック共重合体のほ
かに、該水添ブロック共重合体とα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体とをラジカル発生剤の存在下また
は非存在下で、溶融状態、溶液状態またはスラリー状態
で80〜350℃の温度下で反応させることによって得
られる公知の変性(該α,β−不飽和カルボン酸または
その誘導体が0.01〜10重量%グラフトまたは付
加)水添ブロック共重合体であってもよく、さらに上記
した水添ブロック共重合体と該変性水添ブロック共重合
体の任意の割合の混合物であってもかまわない。 【0023】つぎに本発明で(d)成分として用いるビ
ニル芳香族化合物−共役ジエン化合物の水素添加物(以
下、水添ブロック共重合体と略記する)は、少なくとも
1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
Aと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重
合体ブロックBとからなるブロック共重合体を水素添加
してなる水添ブロック共重合体であり、例えばA−B、
A−B−A、B−A−B−A、(A−B−)4−Si、
A−B−A−B−A等の構造を有するビニル芳香族化合
物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物で
ある。この(d)成分の水添ブロック共重合体は、その
水素添加する前のブロック共重合体が結合したビニル芳
香族化合物を15重量%〜45重量%、好ましくは20
〜40重量%含み、またブロック構造に言及すると、ビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAが、ビ
ニル芳香族化合物のホモ重合体ブロックまたは、ビニル
芳香族化合物を50重量%を超え好ましくは70重量%
以上含有するビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物と
の共重合体ブロックの構造を有しており、そしてさら
に、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックが、
共役ジエン化合物のホモ重合体ブロックまたは、共役ジ
エン化合物を50重量%を超え好ましくは70重量%以
上含有する共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物との
共重合体ブロックの構造を有するものである。 【0024】また、これらのビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBは、それぞれの重合体ブロックにお
ける分子鎖中の共役ジエン化合物またはビニル芳香族化
合物の分布がランダム、テーパード(分子鎖に沿ってモ
ノマー成分が増加または減少するもの)、一部ブロック
状またはこれらの任意の組み合わせで成っていてもよ
く、該ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
および該共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
がそれぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロックはそ
れぞれ同一構造であってもよく、異なる構造であっても
よい。 【0025】このブロック共重合体を構成するビニル芳
香族化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチレ
ン、ジフェニルエチレン等のうちから1種または2種以
上が選択でき、中でもスチレンが好ましい。また、共役
ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン等のうちから1種または2種以上が選ば
れ、中でもブタジエン、イソプレンおよびこれらの組み
合わせが好ましい。そして、共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックは、そのブロックにおけるミクロ構
造を任意に選ぶことができ、例えば、ブタジエンを主体
とする重合体ブロックにおいては、1,2−ビニル結合
が2〜60%、好ましくは8〜40%である。 【0026】また、上記の構造を有するブロック共重合
体の数平均分子量は5,000〜1,000,000、
好ましくは10,000〜800,000、さらに好ま
しくは30,000〜500,000の範囲であり、分
子量分布〔ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)の比〕は10以下である。さらに、このブロック共
重合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいは
これらの任意の組み合わせのいずれであってもよい。 【0027】このような構造を持つブロック共重合体
は、上記したブロック共重合体の共役ジエン化合物を主
体とする重合体ブロックBの脂肪族系二重結合を水素添
加した水添ブロック共重合体(ビニル芳香族化合物−共
役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物)として
本発明の(d)成分として用いることができる。かかる
脂肪族系二重結合の水素添加率は少なくとも50%を超
え、好ましくは80%以上、さらに好ましくは95%以
上である。 【0028】これらの上記した(d)成分の水添ブロッ
ク共重合体は、上記した構造を有するものであればどの
ような製造方法で得られるものであってもかまわない。
製造方法の例としては、例えば、特開昭47−1148
6号公報、特開昭49−66743号公報、特開昭50
−75651号公報、特開昭54−126255号公
報、特開昭56−10542号公報、特開昭56−62
847号公報、特開昭56−100840号公報、英国
特許第1130770号および米国特許第328138
3号および同第3639517号に記載された方法や英
国特許第1020720号および米国特許第33330
24号および同第4501857号に記載された方法が
ある。 【0029】また、本発明で用いる(d)成分の水添ブ
ロック共重合体は、上記した水添ブロック共重合体のほ
かに、該水添ブロック共重合体とα,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体とをラジカル発生剤の存在下また
は非存在下で、溶融状態、溶液状態またはスラリー状態
で80〜350℃の温度下で反応させることによって得
られる公知の変性(該α,β−不飽和カルボン酸または
その誘導体が0.01〜10重量%グラフトまたは付
加)水添ブロック共重合体であってもよく、さらに上記
した水添ブロック共重合体と該変性水添ブロック共重合
体の任意の割合の混合物であってもかまわない。 【0030】本発明のポリマー組成物は、上記した
(a)〜(d)成分を基本成分として構成され、(a)
成分のポリオレフィンの配合量は20〜60重量%、好
ましくは20〜40重量%であり、(b)成分のポリフ
ェニレンエーテルの配合量は30〜60重量%、好まし
くは40〜60重量%であり、(c)成分と(d)成分
の水添ブロック共重合体の合計配合量は、5〜50重量
%、好ましくは10〜45重量%である。 【0031】ところで、この水添ブロック共重合体はビ
ニル芳香族化合物と水添共役ジエン化合物の含有割合を
変えることにより硬質樹脂状の水添ブロック共重合体か
ら軟質エラストマー状の水添ブロック共重合体まで広範
囲に変化できることが知られている。また、ポリオレフ
ィンとポリフェニレンエーテルは本来相溶性がなく、単
純に混ぜただけでは層剥離が著しく実用に耐えないた
め、ポリオレフィンとポリフェニレンエーテルをポリマ
ーアロイ化するコンパティビライザーとして水添ブロッ
ク共重合体を用いることが知られている。 【0032】しかしながら、これら水添ブロック共重合
体のコンパティビライザーとしての性能は水添共役ジエ
ン化合物含有量が多いものはポリオレフィンとの親和性
が高く、またビニル芳香族化合物の含有量の多いものは
ポリフェニレンエーテルとの親和性が高いという定性的
な知見はあるものの、ポリオレフィンとポリフェニレン
エーテルの両成分に対して好ましいコンパティビライザ
ーは先行技術の範疇では無いと言っても過言ではない。 【0033】本発明の特徴は、ポリオレフィンとポリフ
ェニレンエーテルに対してコンパティビライザーとして
作用する水添ブロック共重合体を選択する際に、2つの
特定範囲の結合ビニル芳香族化合物量を有する水添ブロ
ック共重合体において、個々の特定範囲の中から少なく
とも1種の水添ブロック共重合体を選択し、少なくとも
2種以上の水添ブロック共重合体で構成し、かつ、全水
添ブロック共重合体の結合ビニル芳香族化合物の平均量
が特定範囲にあるように水添ブロック共重合体を用いて
いる点にある。 【0034】この方法により、 ポリオレフィンと親和性の高い結合ビニル芳香族化合
物が少ない水添ブロック共重合体とが混和したものと ポリフェニレンエーテルと親和性の高い結合ビニル芳
香族化合物が多い水添ブロック共重合体とが混和したも
のとが双方の水添ブロック共重合体を介して、より高い
ミッシビリティーのあるポリマーアロイを作り出してい
る。 【0035】すなわち、本発明では、用いる(c)成分
と(d)成分の割合は、全水添ブロック共重合体
[(c)成分+(d)成分]の結合ビニル芳香族化合物
量の平均量(重量%)が下記式を満たす割合で配合され
る。 BS(t)=BS(c)×C(c)+BS(d)×C
(d)=20〜65重量% (ここで、BS(t)は全水添ブロック共重合体の結合
ビニル芳香族化合物量の平均量(重量%)、BS(c)
は(c)成分の結合ビニル芳香族化合物量(重量%)、
BS(d)は(d)成分の結合ビニル芳香族化合物量
(重量%)、C(c)は(c)成分+(d)成分の合計
量100重量部あたりの(c)成分の割合、C(d)は
(c)成分+(d)成分の合計量100重量部あたりの
(d)成分の割合を示す。)通常、(a)成分のポリオ
レフィンがマトリックスとなり連続相を形成する組成物
を得るには、かかる全水添ブロック共重合体の結合ビニ
ル芳香族化合物量の平均量が20〜55重量%の範囲で
あり、(b)成分のポリフェニレンエーテルがマトリッ
クスとなり連続相を形成する組成物を得るには、かかる
全水添ブロック共重合体の結合したビニル芳香族化合物
の平均量が30重量%〜65重量%である。かかる全水
添ブロック共重合体の結合ビニル芳香族化合物の平均量
が20重量%未満であったり、65重量%を超える場合
はポリオレフィンとポリフェニレンエーテルとの相溶性
が顕著に悪化し好ましくない。 【0036】本発明では、上記の成分の他に、本発明の
特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附
加的成分、例えば、上記した(c)成分の非水添のブロ
ック共重合体、(d)成分の非水添のブロック共重合
体、酸化防止剤、難燃剤(有機リン酸エステル系化合
物、無機リン系化合物、芳香族ハロゲン系難燃剤な
ど)、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレン、エポキ
シ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル
類等)、難燃助剤、耐候(光)性改良剤、ポリオレフィ
ン用造核剤、スリップ剤、無機または有機の充填材や強
化材(ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、マイ
カ、タルク、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カル
シウム、チタン酸カリウム、ワラストナイト、導電性金
属繊維、導電性カーボンブラック等)、各種着色剤、離
型剤等を添加してもかまわない。 【0037】本発明のポリマー組成物は、上記した各成
分を用いて種々の方法で製造することができる。例え
ば、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ニーダー、ブラ
ベンダープラストグラフ、バンバリーミキサー等による
加熱溶融混練方法が挙げられるが、中でも二軸押出機を
用いた溶融混練方法が最も好ましい。この際の溶融混練
温度は特に限定されるものではないが、通常150〜3
50℃の中から任意に選ぶことができる。 【0038】このようにして得られる本発明のポリマー
組成物は、樹脂状〜エラストマー状のポリマー組成物と
なり、従来より公知の種々の方法、例えば、射出成形、
押出成形、中空成形により各種部品の成形体として成形
できる。これら各種部品としては、例えば自動車部品が
挙げられ、具体的には、バンパー、フェンダー、ドアー
パネル、各種モール、エンブレム、エンジンフード、ホ
イールキャップ、ルーフ、スポイラー、各種エアロパー
ツ等の外装品や、インストゥルメントパネル、コンソー
ルボックス、トリム等の内装部品等に適している。さら
に、電気機器の内外装部品としても好適に使用でき、具
体的には各種コンピューターおよびその周辺機器、その
他のOA機器、テレビ、ビデオ、各種ディスクプレーヤ
ー等のキャビネット、冷蔵庫等の部品用途に適し、そし
てさらには、各種ガスケット類、屈曲性チューブ、ホー
ス被覆、ウェザストリップ、屈曲性バンパー、エアーイ
ンテークホース、クッションパネル等の部品用途に適し
ている。 【0039】 【実施例】本発明を実施例によって、さらに詳細に説明
するが、これらの実施例により限定されるものではな
い。 【0040】 【参考例1】 (a)成分のポリオレフィンの調整 ポリプロピレン(旭化成ポリプロM1600;旭化成工
業社製)を(a−1)とし、ポリプロピレン(旭化成ポ
リプロE4201;旭化成工業社製)を(a−2)とし
た。また、低密度ポリエチレン(サンテック−LD M
1804;旭化成工業社製)を(a−3)とした。 【0041】 【参考例2】 (b)成分のPPEの調整 酸素吹き込み口を反応器底部に有し、内部に冷却コイ
ル、撹拌羽を有するステンレス製反応器内部を窒素で充
分置換した後、臭化第2銅53.6g、ジ−n−ブチル
アミン1110g、さらにトルエン20リットル、n−
ブタノール16リットル、メタノール4リットルの混合
溶媒に2,6−キシレノール8.75Kgを溶解して反
応器に仕込んだ。撹拌しながら反応器内部に酸素を吹き
込み続け、180分間重合を行なった。なお、内温は4
0℃に維持するため、重合中冷却コイルに水を循環させ
た。重合終了後、析出したポリマーを濾別し、メタノー
ル/塩酸混合液を添加し、ポリマー中の残存触媒を分解
し、さらにメタノールを用いて充分洗浄した後乾燥し、
白色粉末状のPPE(還元粘度0.54)を得た。この
ポリマーを(b−1)とする。さらに、用いた触媒量を
変えたほかは(b−1)を得た方法と同じ方法で、還元
粘度0.31のPPEを得た。このポリマーを(b−
2)とする。 【0042】さらに、(b−1)100重量部に対し
て、無水マレイン酸1.5部および2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン1
部を配合し、330℃に設定したベントポート付き二軸
押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDE
RER社製、ドイツ国)を用いて溶融混練し、無水マレ
イン酸が0.98部付加した変性PPEを得た。このポ
リマーを(b−3)とした。 【0043】また、この(b−3)100重量部に対し
て、1,6−ヘキサンジアミンを1.7部配合し、再
度、330℃に設定したベントポート付き二軸押出機
(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER
社製、ドイツ国)を用いて溶融混練し、アミノ基を有す
る変性PPEを得た。このポリマーを(b−4)とし
た。 【0044】 【参考例3】 (c)成分の水添ブロック共重合体の調整 ポリスチレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリス
チレンの構造を有し、結合スチレン量62%、数平均分
子量108,000、分子量分布1.08、水素添加前
のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が38%、ポ
リブタジエン部の水素添加率が99.9%の水添ブロッ
ク共重合体を合成し、このポリマーを(c−1)とし
た。 【0045】同様に、ポリスチレン−水素添加されたポ
リブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレ
ン量75%、数平均分子量133,000、分子量分布
1.05、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニ
ル結合量が36%、ポリブタジエン部の水素添加率が9
9.9%の水添ブロック共重合体を合成し、このポリマ
ーを(c−2)とした。 【0046】同様に、ポリスチレン−水素添加されたポ
リブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレ
ン量51%、数平均分子量117,000、分子量分布
1.05、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニ
ル結合量が30%、ポリブタジエン部の水素添加率が9
9.9%の水添ブロック共重合体を合成し、このポリマ
ーを(c−3)とした。 【0047】上記の(c−1)水添ブロック共重合体1
00重量部に、無水マレイン酸2部、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン
0.15部を配合し、260℃に設定したベントポート
付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFL
EIDERER社製、ドイツ国)を用いて溶融混練し、
無水マレイン酸が1.3部付加した変性水添ブロック共
重合体を得た。このポリマーを(c−4)とした。 【0048】 【参考例4】 (d)成分の水添ブロック共重合体の調整 水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン−水素添
加されたポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、
結合スチレン量31%、数平均分子量91,000、分
子量分布1.04、水素添加前のポリブタジエンの1,
2−ビニル結合量が36%、ポリブタジエン部の水素添
加率が99.8%の水添ブロック共重合体を合成し、こ
のポリマーを(d−1)とした。 【0049】同様に、(ポリスチレン−水素添加された
ポリブタジエン−)4−Siの構造を有し、結合スチレ
ン量20%、数平均分子量523,000、分子量分布
2.4、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル
結合量が46%、ポリブタジエン部の水素添加率が9
9.4%の水添ブロック共重合体を合成し、このポリマ
ーを(d−2)とした。 【0050】同様に、ポリスチレン−水素添加されたポ
リブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレ
ン量43%、数平均分子量99,000、分子量分布
1.06、水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニ
ル結合量が32%の水添ブロック共重合体を合成し、こ
のポリマーを(d−3)とした。上記の(d−1)水添
ブロック共重合体100重量部に、無水マレイン酸2
部、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
パーオキシ)ヘキサン0.15部を配合し、260℃に
設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;
WERNER&PFLEIDERER社製、ドイツ国)
を用いて溶融混練し、無水マレイン酸が1.6部付加し
た変性水添ブロック共重合体を得た。このポリマーを
(d−4)とした。 【0051】また、この(d−4)の無水マレイン酸変
性ブロック共重合体100重量部に、対して1,6−ヘ
キサンジアミンを2.8部配合し、再度、260℃に設
定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;W
ERNER&PFLEIDERER社製、ドイツ国)を
用いて溶融混練し、アミノ基を有する変性水添ブロック
共重合体を得た。このポリマーを(d−5)とした。 【0052】 【実施例1〜12および比較例1〜5】ポリオレフィン
(a−1〜3)、ポリフェニレンエーテル(b−1〜
4)、水添ブロック共重合体(c−1〜4)、水添ブロ
ック共重合体(d−1〜5)を表1〜2に示した組成で
配合し、280℃に設定したベントポート付き二軸押出
機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERE
R社製、ドイツ国)を用いて溶融混練しペレットとして
得た。 【0053】このペレットを用いて250〜290℃に
設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、
金型温度90℃の条件で引張試験用テストピース、アイ
ゾット衝撃試験用テストピースを射出成形した。これら
のテストピースを用いて引張試験(ASTM D−63
8に準拠)を行ない、その破断面より組成物の層剥離の
有無を確認し、さらにアイゾット(ノッチ付き)衝撃強
度(ASTM D−256:23℃)および熱変形温度
(ASTM D−648)を測定した。なお、得られた
組成物で軟質でエラストマー状組成物に関しては熱変形
温度は測定しなかった。これらの結果も表1〜2に載せ
た。 【0054】これらの結果より、ポリオレフィンとポリ
フェニレンエーテルのコンパティビライザーとして、結
合スチレン量の異なる水添ブロック共重合体を少なくと
も1種以上を併用した組成物は層剥離が無い。一方、結
合スチレン量が一定の水添ブロック共重合体だけを用い
た組成物は層剥離が顕著である。また、結合スチレン量
の異なる水添ブロック共重合体を少なくとも1種以上を
併用した組成物は、剛性(曲げ弾性率)と耐熱性(熱変
形温度)のバランスが結合スチレン量が一定の水添ブロ
ック共重合体だけを用いた組成物よりも優れる。 【0055】 【実施例13】ポリプロピレン(旭化成ポリプロE42
01;旭化成工業社製)34重量部、還元粘度0.31
のPPEを40重量部、水添ブロック共重合体(ポリス
チレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有し、結合スチレン量75%、数平均分子量1
42000、分子量分布1.05、水素添加前のポリブ
タジエンの1,2−ビニル結合量が40%、ポリブタジ
エン部の水素添加率が99.9%)を8部、水添ブロッ
ク共重合体(ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
エン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量33
%、数平均分子量172000、分子量分布1.05、
水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が
40%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9%)
を12部、パラフィンオイル(ダイアナプロセスオイル
PW−380;出光興産社製)を6部、さらにトリフェ
ニルフォスフェート(TPP;大八化学工業所製)25
部からなる成分をヘンシェルミキサーで混合して配合
し、280℃に設定したベントポート付き二軸押出機
(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER
社製、ドイツ国)を用いて溶融混練しペレットとして得
た。このペレットを用いて250〜290℃に設定した
スクリューインライン型射出成形機に供給し、金型温度
60℃の条件で引張試験用テストピース、燃焼試験用テ
ストピースを射出成形した。これらのテストピースを用
いて引張試験(ASTM D−638に準拠)を行な
い、その破断面より組成物の層剥離の有無を確認し、さ
らに燃焼試験(UL94 水平燃焼試験に準拠;サンプ
ル厚み1.6mm)を実施した。 【0056】この結果、得られた組成物は層剥離現象は
認められず、燃焼性は44秒で自己消火性を示し、UL
94規格のHB相当であった。 【0057】 【実施例14】ポリプロピレン(旭化成ポリプロM16
00;旭化成工業社製)21重量部、還元粘度0.31
のPPEを21重量部、水添ブロック共重合体(ポリス
チレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有し、結合スチレン量75%、数平均分子量1
42000、分子量分布1.05、水素添加前のポリブ
タジエンの1,2−ビニル結合量が40%、ポリブタジ
エン部の水素添加率が99.9%)を5部、水添ブロッ
ク共重合体(ポリスチレン−水素添加されたポリブタジ
エン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量33
%、数平均分子量172000、分子量分布1.05、
水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が
40%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9%)
を21部、パラフィンオイル(ダイアナプロセスオイル
PW−380;出光興産社製)32部からなる成分をヘ
ンシェルミキサーで混合して配合し、280℃に設定し
たベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WER
NER&PFLEIDERER社製、ドイツ国)を用い
て溶融混練しゴム状ペレットとして得た。 【0058】このペレットを用いて圧縮成形(温度;2
60℃)し、150mm×150mm×2mmのゴム状
平板シートを得た。このシートを用い、引張試験用サン
プル、硬度用サンプル、圧縮永久歪用サンプルを作成
し、引張試験(JIS−K−6301、3号ダンベル)
を行ない、その破断面より組成物の層剥離の有無を確認
し、さらに硬度(JIS−K−6301;Aタイプ)、
圧縮永久歪(JIS−K−6301;100℃×22時
間、25%変形)の測定を行なった。 【0059】この結果、得られたゴム状組成物は層剥離
現象は認められず、硬度86、圧縮永久歪は45%であ
った。 【0060】 【比較例6】ポリプロピレン(旭化成ポリプロM160
0;旭化成工業社製)44重量部、還元粘度0.31の
PPEを44重量部、水添ブロック共重合体(ポリスチ
レン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレンの
構造を有し、結合スチレン量80%、数平均分子量99
000、分子量分布1.04、水素添加前のポリブタジ
エンの1,2−ビニル結合量が35%、ポリブタジエン
部の水素添加率が99.9%)を8部、水添ブロック共
重合体(ポリスチレン−水素添加されたポリブタジエン
−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量64%、
数平均分子量105000、分子量分布1.06、水素
添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が38
%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9%)を4
部配合し、280℃に設定したベントポート付き二軸押
出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDER
ER社製、ドイツ国)を用いて溶融混練しペレットとし
て得た。 【0061】このペレットを用いて250〜290℃に
設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、
金型温度90℃の条件で引張試験用テストピース、アイ
ゾット衝撃試験用テストピースを射出成形した。これら
のテストピースを用いて引張試験(ASTM D−63
8に準拠)を行ない、その破断面より組成物の層剥離の
有無を確認し、さらにアイゾット(ノッチ付き)衝撃強
度(ASTM D−256:23℃)および熱変形温度
(ASTM D−648)を測定した。 【0062】この結果、アイゾット衝撃強度は4.3K
g・cm/cmであり、熱変形温度は110℃であっ
た。しかしながら、ポリオレフィンとポリフェニレンエ
ーテルのコンパティビライザーとして、結合スチレン量
の異なる水添ブロック共重合体を2種を併用した、計算
した全水添ブロック共重合体の平均結合スチレン量が約
73%であり、層剥離が顕著に発生することが確認でき
た。 【0063】 【実施例15】ポリプロピレン(旭化成ポリプロM16
00;旭化成工業社製)44重量部、還元粘度0.31
のPPEを44重量部、水添ブロック共重合体(ポリス
チレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有し、結合スチレン量80%、数平均分子量9
9000、分子量分布1.04、水素添加前のポリブタ
ジエンの1,2−ビニル結合量が35%、ポリブタジエ
ン部の水素添加率が99.9%)を3部、水添ブロック
共重合体(ポリスチレン−水素添加されたポリブタジエ
ン−ポリスチレンの構造を有し、結合スチレン量64
%、数平均分子量105000、分子量分布1.06、
水素添加前のポリブタジエンの1,2−ビニル結合量が
38%、ポリブタジエン部の水素添加率が99.9%)
を3部、水添ブロック共重合体(ポリスチレン−水素添
加されたポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有し、
結合スチレン量40%、数平均分子量116000、分
子量分布1.07、水素添加前のポリブタジエンの1,
2−ビニル結合量が41%、ポリブタジエン部の水素添
加率が99.9%)を3部、水添ブロック共重合体(ポ
リスチレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチ
レンの構造を有し、結合スチレン量23%、数平均分子
量184000、分子量分布1.09、水素添加前のポ
リブタジエンの1,2−ビニル結合量が34%、ポリブ
タジエン部の水素添加率が99.9%)を3部配合し、
280℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZS
K−25;WERNER&PFLEIDERER社製、
ドイツ国)を用いて溶融混練しペレットとして得た。 【0064】このペレットを用いて250〜290℃に
設定したスクリューインライン型射出成形機に供給し、
金型温度90℃の条件で引張試験用テストピース、アイ
ゾット衝撃試験用テストピースを射出成形した。これら
のテストピースを用いて引張試験(ASTM D−63
8に準拠)を行ない、その破断面より組成物の層剥離の
有無を確認し、さらにアイゾット(ノッチ付き)衝撃強
度(ASTM D−256:23℃)および熱変形温度
(ASTM D−648)を測定した。 【0065】この結果、アイゾット衝撃強度は11.6
Kg・cm/cmであり、熱変形温度は115℃であっ
た。また、ポリオレフィンとポリフェニレンエーテルの
コンパティビライザーとして、結合スチレン量の異なる
水添ブロック共重合体を2種以上を併用し、計算した全
水添ブロック共重合体の平均結合スチレン量が約52%
であり、層剥離が発生しないことが確認できた。 【0066】 【表1】 【0067】 【表2】【0068】 【発明の効果】本発明のポリマー組成物は、ポリオレフ
ィンとポリフェニレンエーテルのコンパティビライザー
として作用する水添ブロック共重合体が、2つの特定範
囲の結合ビニル芳香族化合物量を有する水添ブロック共
重合体において、個々の特定範囲内の水添ブロック共重
合体を少なくとも1種以上用い、少なくとも2種以上の
水添ブロック共重合体で構成し、かつ、全水添ブロック
共重合体の結合ビニル芳香族化合物の平均量が特定範囲
にあるように水添ブロック共重合体を用いているため、
従来技術では困難であったポリオレフィンとポリフェニ
レンエーテルを含むポリマー組成物の層剥離現象を改良
し、耐油性、耐薬品性、耐熱性、耐衝撃性に優れたポリ
マー組成物をもたらす。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−128064(JP,A) 特開 平3−157451(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリマー組成物が、 (a)ポリオレフィン 20〜60重量% (b)ポリフェニレンエーテル 30〜60重量% (c)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物
    を主体とする重合体ブロックとからなり、結合ビニル芳
    香族化合物量が45重量%を超え〜95重量%のビニル
    芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水
    素添加物であって、前記共役ジエン化合物を主体とする
    重合体ブロックの脂肪族系二重結合の水素添加率が50
    %を超えている水素添加物の少なくとも1種 (d)少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物
    を主体とする重合体ブロックとからなり、結合ビニル芳
    香族化合物量が15重量%〜45重量%のビニル芳香族
    化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加
    物であって、前記共役ジエン化合物を主体とする重合体
    ブロックの脂肪族系二重結合の水素添加率が50%を超
    えている水素添加物の少なくとも1種からなり、該
    (c)成分+(d)成分の合計量が5〜50重量%、か
    つ、BS(t)=BS(c)×C(c)+BS(d)×
    C(d)=20〜65重量%(ここで、BS(t)は、
    全ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重
    合体の水素添加物の結合ビニル芳香族化合物の平均量
    (重量%)、BS(c)は(c)成分の結合ビニル芳香
    族化合物量(重量%)、BS(d)は(d)成分の結合
    ビニル芳香族化合物量(重量%)、C(c)は(c)成
    分+(d)成分の合計量100重量部あたりの(c)成
    分の割合、C(d)は(c)成分+(d)成分の合計量
    100重量部あたりの(d)成分の割合)を満たすこと
    を特徴とするポリマー組成物。
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