JP3417848B2 - フリーストップヒンジ - Google Patents
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Description
やフラットディスプレイなどの回動部材が開閉操作自在
に枢着され、しかも任意の開成角度にあって停止させる
ことのできる開閉装置としてのフリーストップヒンジに
関する。
パソコンやパーソナルワープロ等の卓上用開閉装置とし
て多用されているが、このような場合には、図5に示す
如く固定部材1としての本体と、フラットディスプレイ
である回動部材2とを、フリーストップヒンジ3により
連枢し、使用に際しては固定部材1に対し回動部材2を
開閉動させることで、使用者が使い易く、また見易い任
意の開成角度に手動調節した後、手を離すことで当該開
成角度が保持されるように構成されている。
ては、既に前同図5の(B)に明示されたものが使用さ
れており、これによるときは、回動部材2を矢印CLの
ように閉動すれば、回動部材2に固設された回動軸3a
が閉動して、その係止孔3bに係止端3cを係止されて
いるコイルバネ3dが縮径状態となる。この結果、回動
軸3aに被嵌され、かつ固定部材1に固設されている固
定軸3eは、上記コイルバネ3dにより締め付けられる
ことになり、従って当該閉動時には摺動摩擦力が可成り
大となることから、閉動操作が重くなり、もちろん当該
操作が止めばフリーストップ状態が確保される。
に開動する場合には、コイルバネ3dが拡径状態となる
ので、これと固定軸3aとの摺動摩擦力は小さくなっ
て、比較的軽快に開動操作を行い得ることになり、この
際にもフリーストップ状態が保証されることになる。従
って上記既往例によるときは、何れにしても回動部材2
の開閉操作に際し、摺動摩擦力が作用するため操作が重
くなり、しかもこの場合閉動操作が重いのに対し、開動
操作が軽くなることから、開閉に要する力が大きく変化
し、この結果回動部材の開成角度につき微調整を必要と
するときなどには、特にその操作性が悪いなどの欠陥を
有している。
示す如きフリーストップヒンジ3Bが既に提供(特公平
8−26722)されている。これによるときは前記既
往例に比し、中間軸3fと、これに対し相互に逆巻きと
した第1コイルバネ3gと第2コイルバネ3hとが増設
された点で相違している。これによるときは、回動部材
2を矢印OP方向へ回動すると、回動軸3aと中間軸3
fに巻装の第2コイルバネ3hは縮径状態となり、これ
に対し中間軸3fと固定軸3eに巻装の第1コイルバネ
3gは拡径状態となるから、回動軸3a、第2コイルバ
ネ3hそして中間部3fは一体に開動し、この際第1コ
イルバネ3gは中間軸3fと固定軸3eとの摺動摩擦力
を受けながら摺動することになる。
L方向へ閉動したときは、第2コイルバネ3hの方が、
回動軸3aと中間軸3fとによる摺動摩擦力を受けなが
ら摺動することになり、従って当該従来例にあっては回
動部材2の開閉動に際し、これまた摺動摩擦力を受ける
ことになるが、開動と閉動が、夫々第1、第2コイルバ
ネ3g、3hによる摺動摩擦力により分担されることに
なるから、開動に要する力と閉動に要する力とを、例え
ば均等にするといったことが可能となり、回動部材2の
開成角度につき微調整を行うといった作業が容易とな
る。
確かに前記の既往技術に比して回動部材2の開動と閉動
とを、同程度の摺動摩擦力を受けながら操作性よく行い
得るだけでなく、当該摺動摩擦力自体についても既往例
に比し、これを小さくすることができることになるが、
フリーストップを確保するのに、コイルスプリングに基
づく摺動摩擦力を利用していることから、或程度までし
か当該摺動摩擦力を低下させることができず、回動部材
の軽快なる開閉操作を、大幅に改善することはできな
い。
するもので、請求項1によるときは、フリーストップ状
態が回動部材に設けた回動軸を弾性部材により押圧し
て、当該回動軸のテーパ軸部を、固定部材に設ける固定
軸のテーパ孔に嵌合圧接することで保有させるようにし
ている。そして当該フリーストップ状態から、回動部材
を開閉動させた際には、回動軸の凹所に収置されている
ボールが、ボール用テーパ受承面を転動して突出状態と
なるようにし、このことにより前記のテーパ面からテー
パ軸部が離間され、その後の開閉動に際しては回動軸が
固定軸のテーパ孔との押接による摺動摩擦抵抗力から完
全に解放されるように構成するのである。この発明では
上記の構成により、フリーストップに対する信頼性を確
保しながら、回動部材の開閉動を極めて軽快に操作でき
るようにし、これまでにない使い勝手のよいフリースト
ップヒンジを提供可能にしようとしている。
結部とテーパ軸部そして先頭軸部とにより形成し、固定
軸は前掲テーパ孔と先頭軸部用である軸承口が開設され
た中間壁、そしてこの中間壁と当接板部間の空所、さら
に当該空所に収納された圧縮スプリングによりテーパ孔
とテーパ軸部との圧接を確保し、この圧縮スプリングに
より、凹所のボールを当接板部に押当させ得るよう構成
することで、前記請求項1の目的を確実に達成し、全体
の小形化をも容易になし得るようにしている。
は請求項2にあって、回動軸の凹所に形成したボール用
テーパ受承面につき、これをすり鉢状に形成するのが望
ましいことを例示している。
状態を保証するため、請求項1や請求項2の如くテーパ
孔に対するテーパ軸部の押圧嵌合構成とするのでなく、
固定軸の大径軸部から突設した小径軸部に、回動軸の嵌
合軸口を嵌合させ、この回動軸を小径軸部に固設した弾
性部材により押圧して、固定軸の当接周端縁に、回動軸
の摺接面を押圧するよう構成する。そして回動軸を開閉
動することで、回動軸の凹所に収納してあるボールを、
前同様のボール用テーパ受承面により突出状態となし、
これにより回動軸の摺動面を固定軸の当接周端縁から離
間させることで、回動軸の開閉動に際し、その後の摺動
摩擦力を大幅に削減可能とし、前掲請求項1につき記載
の目的を達成しようとしている。
の構成に付加して、前記のボールに対しボール用弾性部
材の弾発力を付するようにし、これによりボールを当接
周端縁に対し押当することで、回動軸の開閉動により、
速やかに摺動面が当接周端縁から離間するようにして、
回動部材の開閉動直後に、その摺動摩擦力を大幅に削減
できるようにしている。そして請求項6では、前記請求
項3と同様に、請求項4と請求項5におけるボール用テ
ーパ受承面を、すり鉢状に形成し、このことで最も望ま
しいボールの突出を円滑に実現させようとしている。
成するため、請求項1にあっては、固定部材に設けられ
る筒状の固定軸と、回動部材に設けられる回動軸とから
なり、上記の固定軸には一端側から先細りのテーパ孔を
形成すると共に、他端側に当接板部を形成し、前記の回
動軸には回動部材との連結部とテーパ軸部そして先頭軸
部を連設し、この回動軸を固定軸に対して回動自在なる
よう嵌挿すると共に、弾性部材により回動軸を前記の当
接板部側へ弾圧することで、この回動軸におけるテーパ
軸部を固定軸のテーパ孔に嵌合圧接し、さらに当該回動
軸の先頭軸部における先端面部に穿設された複数の凹所
には、夫々ボールを遊嵌収置し、上記の凹所における奥
底側には、回動軸の回動による当該ボールの転動変移に
より突出状態となることで、前同弾性部材の弾力に抗し
て、テーパ孔からテーパ軸部を離間自在とした奥細りの
ボール用テーパ受承面が形成されていることを特徴とす
るフリーストップヒンジを提供しようとしている。
状の固定軸と、回動部材に設けられる回動軸とからな
り、上記の固定軸には中間壁を設けて、その一側壁に向
けて先細りのテーパ孔を形成すると共に、当該中間壁の
他側壁と固定軸の当接板部との間には空所を形成し、前
記の回動軸には回動部材に対する連結部と、これに連設
のテーパ軸部と、先頭軸部とを形成し、当該先頭軸部を
前記固定軸の中間壁に開設した軸承口より前同空所に嵌
装すると共に、当該空所にあって収容した圧縮スプリン
グによって回動軸を前記の当接板部側へ押圧すること
で、この回動軸におけるテーパ軸部を固定軸のテーパ孔
に嵌合圧接し、さらに当該回動軸の先頭軸部における先
端面部に穿設された複数の凹所には、夫々ボールを遊嵌
収置し、上記の凹所における奥底側には、回動軸の回動
によるボールの転動変移により突出状態となって、前同
圧縮スプリングを圧縮してテーパ孔からテーパ軸部を離
間自在とした奥細りのボール用テーパ受承面が形成され
ていることを特徴とするフリーストップヒンジを、その
内容としている。
2において、回動軸の先頭軸部における先端面部に穿設
された凹所にあって、その奥細りのボール用テーパ受承
面が、すり鉢状に形成されていることを、その内容とし
ている。
固定軸と、回動部材に設けられる回動軸とからなり、上
記の固定軸は大径軸部から小径軸部を突設して、大径軸
部の外周端側には当接周端縁が形成され、前記の回動軸
には回動部材に対する連結部と嵌合軸口を開設した摺動
部とが連設され、当該回動軸の嵌合軸口を固定軸の小径
軸部に対して回動自在なるよう嵌装することにより、回
動軸の摺動面を、前記の当接周端縁に対して当接すると
共に、固定軸の小径軸部と回動軸との間に弾性部材を介
設し、上記回動軸の摺動面に穿設された複数の凹所に
は、夫々ボールを遊嵌状態にて収納することで、前記弾
性部材の弾発力により回動軸の摺動面を、前記当接周端
縁に押当状態とし、上記凹所における奥底側には、回動
軸の回動による当該ボールの転動変移により凹所からの
突出状態となることで、前同弾性部材の弾発力に抗し
て、回転軸の摺動面が固定軸の当接周端面から離間自在
とした奥細りのボール用テーパ受承面が形成されている
ことを特徴とするフリーストップヒンジを提供しようと
している。
て、ボールには、前記の弾性部材よりもその弾発力が小
さいボール用弾性部材の弾発力を、上記したボールに対
して当接周端縁に向け付与するようにしたことを、その
内容としている。
項5において回動軸の摺動面に穿設された複数の凹所に
あって、その奥細りのボール用テーパ受承面が、すり鉢
状に形成されていることを内容としている。
について、図1と図2を参照して以下詳細に説示する。
先ず請求項1では、同上図1、図2には示されていない
が、前説の図5、図6によって開示されている固定部材
1と回動部材2とに夫々設けられることとなる筒状に形
成された外周側の固定軸10と、軸心側の回動軸11と
からなっている。
0aから他端側10bへ向けて、先細りとなるようテー
パ孔10cが開口されていると共に、他端側10bには
一体または別体にて当接板部10dが形成され、前記の
回動軸11は、図示されていない回動部材2と連設され
ることとなる連結部11aと、これに連設されたテーパ
軸部11b、さらにこれと連設の先頭軸部11cとによ
り形成されている。
回動自在なるよう嵌装し、さらに所望箇所に設けた弾性
部材12によって、上記の回動軸11を固定軸10にお
ける前記の当接板部10d側へ向けて弾圧することで、
当該回動軸11における前記のテーパ軸部11bを、固
定軸11のテーパ孔10cに嵌合圧接の状態とするので
ある。ここで図1の弾性部材12は後に詳記の如く左側
に配設してあるが、右側に設置してテーパ軸部11bを
左側へ押圧するなど、適宜の配設が可能である。
あって、その先頭軸部11cにおける先端面部11d
に、複数すなわち2個以上の凹所11eを穿設してお
き、これらの凹所11eには夫々ボール13を、図1
(A)(B)にあって実線で示す如く出頭状態とした
り、また不出頭状態となるよう遊嵌収置するのである。
従って、この際出頭させたボール13は、前記した弾性
部材12の弾発力によって、前記当接板部10dに押当
するか当接状態となり、不出頭状態でも図1(A)の状
態では、ボール13が当接板部10dに当接する。そし
て当該凹所11eには、その奥底側にあって奥細りに形
成したボール用テーパ受承面11fが形成されている。
一例としてすり鉢状に形成することができるものである
が、図1(B)によって理解される通り回動軸11が静
止状態にあるときは、ボール13は仮想線で示すように
凹所11eの略中央に配装されており、回動軸11が回
動することにより、その軸線Sから所定の半径rだけ離
間した位置に穿設の凹所11eが、回動することにな
る。
当接板部10dに上記の如く押当したり、また当接状態
である前掲仮想線の如きボール13は、周方向へ転動
し、この際当該ボール13は、ボール用テーパ受承面1
1fにおける受承低位置から受承高位置へと転動変移す
ることで実線の位置となり、この結果ボール13は凹所
13から大きく突出状態となることで、前同弾性部材1
2の弾力に抗して、回動軸11のテーパ軸部11bが、
固定軸10のテーパ孔10cから離間することになる。
従って静止状態ではテーパ孔10cに対するテーパ軸部
11bの充分な摩擦抵抗により、回動軸11のフリース
トップ状態が確保されていたのに対し、回動軸11の開
動、閉動に伴い、僅かな開閉動後にあって、上記の摩擦
抵抗が消失され、その後の軽快な開閉動操作を保証する
ことが可能となる。
けるようにしているが、3個以上でもよく、またボール
13の位置を特定する半径rは、両ボール13につき等
長にするのが望ましい。またボール用テーパ受承面11
fとしては、前記の如くすり鉢状とか、ロート状とする
のがよいが、これに限られるものでなく、先端面部11
dの回動によりボール13が転動変移することで突出し
て来る受承面であれば、傾斜平面だけでなく傾斜凸面と
か傾斜凹面であってもよく、凹所11eも円形状でな
く、角形に形成するようにしてもよいこともちろんであ
る。
構成が特定化されている。すなわち、前記の固定軸10
には、その軸線方向中程に中間壁10eが設けられ、そ
の一側壁10fに向けて前記したテーパ孔10cを先細
りに形成すると共に、当該中間壁10eにおける他側壁
10gと、固定軸10の当接板部10dとの間にあって
空所14を形成する。そして回動軸11における前記先
頭軸部11cを、中間壁10eに開設した軸承口10h
より、上記の空所14に嵌装すると共に、この空所14
にあって前記弾性部材12としての圧縮スプリング12
aを、他側壁10gと先頭軸部11cに設けたストッパ
ーリング12cとの間にあって、当該先頭軸部11cに
被嵌するのであり、この圧縮スプリング12aによっ
て、回動軸11を前記の当該板部10d側へ押圧するこ
とで、テーパ軸部11bをテーパ孔10cに嵌合圧接す
るのである。
し、これに圧縮スプリング12aを嵌装状態で配設する
ようにしたので、弾性部材12としての圧縮スプリング
12aが、固定軸10と回動軸11との間に圧縮されて
しまい、外部に弾性部材12の露呈がないので、フリー
ストップヒンジの固定部材1と回動部材2間における取
り付け作業が、簡易迅速に実施し得ることになる。
通り奥細りとしたボール用テーパ受承面11fに関し、
これがすり鉢状に形成されるようにした具体例が開示さ
れ、これによりボール13が、凹所11eから円滑に突
出自在となることが例示されている。
について以下詳記すると、これまた前同固定軸10と回
動軸11とから構成されているが、固定軸10は大径軸
部10iと、これより突設した小径軸部10jとからな
り、当該大径軸部10iの外周端側には当接周端縁10
kが形成されている。さらに上記した回動軸11は、こ
れまた図1、図2のものとは相違して、図3と図4によ
って明示した通り回動部材2に付設するため、図示例で
は腕状に突設した連結部11aと、嵌合軸口11gが開
設されている摺動部11hとを連設することで形成され
ている。
を固定軸10の小径軸部10jに対し回動自在なるよう
嵌装することにより、当該回動軸11の摺動面11i
を、固定軸10の当接周端縁10kに当接し、さらに固
定軸10の小径軸部10jと回動軸11の間に弾性部材
12cを介設する。ここで上記弾性部材12cとして図
示のものは、皿ばねであり、その先端部を小径軸部10
jに設けた係止周溝10mに係止すると共に、基端部は
回動軸11の摺動部11hにおける外周面11jに押当
させてある。
請求項1と請求項2について説示したと同様にして複数
の凹所10eが穿設され、これには夫々ボール13が遊
嵌状態にて収納されており、前記した弾性部材12cの
弾発力により、回動軸11の摺動面11iが、固定軸1
0の当接周端縁10kに対して押当状態となるよう構成
されている。
につき説示したと同様の作用により、その奥底側にあっ
て回動軸10の回動によるボール13が転動変移し、こ
れによって凹所11eから当該ボール13が突出状態と
なり、この結果弾性部材12cの弾発力に抗して回動軸
11の摺動面11iが、固定軸10の当接周端縁10k
から離間されるように形成した奥細りのボール用テーパ
受承面11fを形成しておくのである。
2に設けた回動軸11が静止状態にあるときは、ボール
13がボール用テーパ受承面11fの軸心に配装載置さ
れ、これによりボール13は凹所11eから出頭するこ
となく収納されることとなり、弾性部材12cの弾発力
により回動軸11の摺動面11iが、固定軸10の当接
周端縁10kに押接されていることから、回動部材のフ
リーストップ状態が確保される。
て回動軸11が回動すると、凹所11eのボール13が
ボール用テーパ受承面11fの勾配を転動しながら上っ
て行くこととなるから、当該ボール13が凹所11eか
らの出頭状態となり、前説の通り回動軸11の回動当初
にあって摺接面11iと当接周端縁10kとの圧接が解
除され、これにより回動軸11は極めて小さな力により
開閉動させることが可能となる。
具備している構成に以下のような部材が付設されてい
る。すなわち、前記の奥細りに形成したボール用テーパ
受承面11fの軸心箇所には、外周面11jまで貫通の
連通孔11kが設けられ、図示例ではこの連通孔11k
を利用することで、前記の弾性部材12cよりも、その
弾発力が小さいボール用弾性部材15の弾発力が、ボー
ル13に対して当接周端縁10kに向けて付与されるよ
うにしてある。このため図示のものにあっては、小形の
皿ばねにおける先端部を、小径軸部10jと弾性部材1
2bとに支持させると共に、基端部を上記の連通孔11
kから凹所11eに進入させてボール13に当接させる
ようにしてある。
13が固定軸10の当接周端縁10kに対する当接状態
を確保していることになるので、回動軸11を開閉動し
たとき、これによりスリップ状態となることなく当接周
端縁10kが、ボール13を確実に転動させることにな
り、従って当該ボール13はボール用テーパ受承面11
fを当接転動により登って行き、高い信頼性をもって手
動面11iと当接周端縁10kとの押当状態を解除でき
ることになる。
あっても、その凹所11eにおけるボール用テーパ受承
面11fが、すり鉢状に形成されることが、望ましい一
例であることを明示している。
のであるから、請求項1によるときは、弾性部材の弾発
力による固定軸のテーパ孔と、回動軸のテーパ軸部との
圧接により、フリーストップが保証されると共に、この
状態から回動軸を僅かに開閉動されることで、その後は
回動軸における凹部のボールが大きく転動して突出する
ことになり、テーパ孔とテーパ軸部との圧接を離間解放
させることとなるため、極めて軽快にして、開動時と閉
動時との操作も同程度の力で、これを行うことができ、
従来のフリーストップヒンジに比し、格段の使い易さを
提供することができる。
性部材として圧縮スプリングを用い、これを固定軸と回
動軸とにより囲成された空所に収置するように構成され
ているから、請求項1の効果を発揮し得ると共に、小形
化が可能となり、しかも固定部材と回動部材に対する装
着も容易となる。また、請求項3では請求項1と請求項
2において、そのボール用テーパ受承面をすり鉢状に形
成したので、ボールの転動変移につき高い信頼性を保有
させることができる。
きは、フリーストップ状態の確保を、固定軸の小径軸部
に設けた弾性部材による弾発力に基づき、回動軸の摺動
面と固定軸の当接周端縁との押接による抵抗に求め、当
該押接による抵抗を、回動軸の回動に伴い凹所から突出
して、上記当接周端縁に圧接するボールにより消去可能
なるよう構成したので、請求項1そして請求項2と同等
の作用効果が達成できるだけでなく、さらにその小形化
をも容易にすることができる。
に加えて、ボールを上記の当接周端縁に当接するための
ボール用弾性部材が配設されるよう構成されているの
で、回動軸の回動に際してのボールの確実な転動変移に
つき、その信頼性を向上させることができる。また請求
項6にあっては、請求項3と同じく請求項4と請求項5
におけるボール用テーパ受承面に関し、これをすり鉢状
とすることで、円滑なボールの突出を保証し得ることに
なる。
プヒンジを示し、(A)はその縦断側面図で(B)は凹
所に収置したボール近傍箇所を示す部分縦断拡大側面図
である。
を示した正面略示説明図である。
プヒンジを示した一部切欠の要部側面図である。
る。
(A)はその使用状態の斜視図で、(B)は分解斜視図
である。
(A)はその使用状態の斜視図で、(B)は分解斜視図
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 固定部材に設けられる筒状の固定軸と、
回動部材に設けられる回動軸とからなり、上記の固定軸
には一端側から先細りのテーパ孔を形成すると共に、他
端側に当接板部を形成し、前記の回動軸には回動部材と
の連結部とテーパ軸部そして先頭軸部を連設し、この回
動軸を固定軸に対して回動自在なるよう嵌挿すると共
に、弾性部材により回動軸を前記の当接板部側へ弾圧す
ることで、この回動軸におけるテーパ軸部を固定軸のテ
ーパ孔に嵌合圧接し、さらに当該回動軸の先頭軸部にお
ける先端面部に穿設された複数の凹所には、夫々ボール
を遊嵌収置し、上記の凹所における奥底側には、回動軸
の回動による当該ボールの転動変移により突出状態とな
ることで、前同弾性部材の弾力に抗して、テーパ孔から
テーパ軸部を離間自在とした奥細りのボール用テーパ受
承面が形成されていることを特徴とするフリーストップ
ヒンジ。 - 【請求項2】 固定部材に設けられる筒状の固定軸と、
回動部材に設けられる回動軸とからなり、上記の固定軸
には中間壁を設けて、その一側壁に向けて先細りのテー
パ孔を形成すると共に、当該中間壁の他側壁と固定軸の
当接板部との間には空所を形成し、前記の回動軸には回
動部材に対する連結部と、これに連設のテーパ軸部と、
先頭軸部とを形成し、当該先頭軸部を前記固定軸の中間
壁に開設した軸承口より前同空所に嵌装すると共に、当
該空所にあって収容した圧縮スプリングによって回動軸
を前記の当接板部側へ押圧することで、この回動軸にお
けるテーパ軸部を固定軸のテーパ孔に嵌合圧接し、さら
に当該回動軸の先頭軸部における先端面部に穿設された
複数の凹所には、夫々ボールを遊嵌収置し、上記の凹所
における奥底側には、回動軸の回動によるボールの転動
変移により突出状態となって、前同圧縮スプリングを圧
縮してテーパ孔からテーパ軸部を離間自在とした奥細り
のボール用テーパ受承面が形成されていることを特徴と
するフリーストップヒンジ。 - 【請求項3】 回動軸の先頭軸部における先端面部に穿
設された凹所にあって、その奥細りのボール用テーパ受
承面が、すり鉢状に形成されている請求項1または請求
項2に記載のフリーストップヒンジ。 - 【請求項4】 固定部材に設けられる固定軸と、回動部
材に設けられる回動軸とからなり、上記の固定軸は大径
軸部から小径軸部を突設して、大径軸部の外周端側には
当接周端縁が形成され、前記の回動軸には回動部材に対
する連結部と嵌合軸口を開設した摺動部とが連設され、
当該回動軸の嵌合軸口を固定軸の小径軸部に対して回動
自在なるよう嵌装することにより、回動軸の摺動面を、
前記の当接周端縁に対して当接すると共に、固定軸の小
径軸部と回動軸との間に弾性部材を介設し、上記回動軸
の摺動面に穿設された複数の凹所には、夫々ボールを遊
嵌状態にて収納することで、前記弾性部材の弾発力によ
り回動軸の摺動面を、前記当接周端縁に押当状態とし、
上記凹所における奥底側には、回動軸の回動による当該
ボールの転動変移により凹所からの突出状態となること
で、前同弾性部材の弾発力に抗して、回転軸の摺動面が
固定軸の当接周端面から離間自在とした奥細りのボール
用テーパ受承面が形成されていることを特徴とするフリ
ーストップヒンジ。 - 【請求項5】 固定部材に設けられる固定軸と、回動部
材に設けられる回動軸とからなり、上記の固定軸は大径
軸部から小径軸部を突設して、大径軸部の外周端側には
当接周端縁が形成され、前記の回動軸には回動部材に対
する連結部と嵌合軸口を開設した摺動部とが連設され、
当該回動軸の嵌合軸口を固定軸の小径軸部に対して回動
自在なるよう嵌装することにより、回動軸の摺動面を、
前記の当接周端縁に対して当接すると共に、固定軸の小
径軸部と回動軸との間と弾性部材を介設し、上記回動軸
の摺動面に穿設された複数の凹所には、夫々ボールを遊
嵌状態にて収納することで、前記弾性部材の弾発力によ
り回動軸の摺動面を、前記当接周端縁に押当状態とし、
上記凹所における奥底側には、回動軸の回動による当該
ボールの転動変移により凹所からの突出状態となること
で、前同弾性部材の弾発力に抗して、回転軸の摺動面が
固定軸の当接周端面から離間自在とした奥細りのボール
用テーパ受承面が形成され、さらに上記ボールには、前
記の弾性部材よりもその弾発力が小さいボール用弾性部
材の弾発力を、当該ボールに対して当接周端縁に向け付
与するようにしたことを特徴とするフリーストップヒン
ジ。 - 【請求項6】 回動軸の摺動面に穿設された複数の凹所
にあって、その奥細りのボール用テーパ受承面が、すり
鉢状に形成されている請求項4または請求項5に記載の
フリーストップヒンジ。
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