JP3417148B2 - 自動伴奏装置及び自動伴奏方法 - Google Patents

自動伴奏装置及び自動伴奏方法

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JP3417148B2 JP15393595A JP15393595A JP3417148B2 JP 3417148 B2 JP3417148 B2 JP 3417148B2 JP 15393595 A JP15393595 A JP 15393595A JP 15393595 A JP15393595 A JP 15393595A JP 3417148 B2 JP3417148 B2 JP 3417148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め指定されたコード
進行に従って所定の自動伴奏パターンで自動伴奏を行う
自動伴奏装置及び自動伴奏方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、予め指定されたコード進行に従っ
て所定の自動伴奏パターンで自動伴奏を行う自動伴奏装
置が知られている。この自動伴奏装置では、自動伴奏パ
ターンを指定するための自動伴奏パターンデータ(以
下、単に「パターンデータ」という。)と自動伴奏のコ
ード進行を指定するためのコード進行データとに基づい
て自動伴奏が行われる。これらのパターンデータ及びコ
ード進行データは、一般に、例えばリードオンリメモリ
(以下、「ROM」という。)に格納されて、メーカー
から提供される。以下、ROMで提供されるパターンデ
ータ及びコード進行データを、それぞれ「プリセットパ
ターンデータ」、「プリセットコード進行データ」とい
う。
【0003】プリセットパターンデータは、例えば図4
(A)に示すように、コードCの基本型(低音側から
ド、ミ、ソで成るコード)で所定のリズムを刻むように
形成されている。仮に、図4(A)示したプリセットパ
ターンデータに基づいて伴奏音を発生させれば、単純
に、1拍毎にコードCの和音で伴奏音が発生される。ま
た、他のプリセットパターンデータは、例えば図4
(B)に示すように、コードCの基本型(低音側から
ド、ミ、ソで成るコード)、第1転回型(低音側から
ミ、ソ、ドで成るコード)、又は第2転回型(低音側か
らソ、ド、ミで成るコード)が混在して所定の伴奏パタ
ーンを形成するように作製されている。
【0004】一方、コード進行データは、コードの遷移
を指定するデータ列で形成されている。例えば、「C→
F」のように1小節単位でコードが変更されるようなコ
ード進行データが使用される場合は、図4(A)のプリ
セットパターンデータは、図4(C)に示すようなコー
ド構成音に変換されて発音される。同様に、図4(B)
のプリセットパターンデータは、図4(D)に示すよう
なコード構成音に変換されて発音される。
【0005】ところで、上記の自動伴奏装置において
は、コード進行データはプリセットデータとして予めR
OMに格納されて供給されるので、コード進行は一意的
に決定される。従って、自動伴奏のコード進行が固定さ
れてしまい、ユーザが好みのコード進行で自動伴奏を行
うことができないという問題があった。
【0006】そこで、コード進行をユーザがプログラミ
ングできるようにした自動伴奏装置が開発されている。
この自動伴奏装置は、ユーザが作製したコード進行デー
タ(以下、「ユーザコード進行データ」という。)を例
えばRAMに記憶しておき、このユーザコード進行デー
タと上記プリセットパターンデータとに基づいて自動伴
奏音を発生させるものである。この自動伴奏装置によれ
ば、ユーザは、所定の自動伴奏パターンを好みのコード
進行で発生させることがでるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動伴奏装置においては、自動伴奏中に任意のタイミング
でコードを変更するようなコード進行データを作製して
も、当該タイミングでコード変更が行われない場合があ
った。
【0008】例えば、ユーザは、小節が遷移する直前
(例えば図7に示すような半拍前)等といったタイミン
グ、つまり自動伴奏音の発音と発音との間でコードを変
更したいという要求を持っている。しかし、パターンデ
ータは固定されているので、パターンデータ中の発音タ
イミングでないタイミングでコード変更を指定するコー
ド進行データを作製してもコード変更は行われない。従
って、コード変更のタイミングがつかみにくいという問
題があった。
【0009】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたもので、コードが変化したことを明確に認識する
ことのできる自動伴奏装置及び自動伴奏方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動伴奏装置
は、上記目的を達成するために、自動伴奏パターンを発
生するためのパターンデータを記憶したパターンデータ
メモリと、コード及び該コードの変更タイミングを指定
するコード進行データを記憶したコード進行データメモ
リとを有し、該パターンデータメモリから順次読み出さ
れたパターンデータと、該コード進行データメモリから
順次読み出されたコード進行データとに基づいて伴奏音
を発生する自動伴奏装置であって、該コード進行データ
メモリから読み出されたコード進行データで指定される
変更タイミングで発音すべきパターンデータが存在する
かどうかを判断する判断手段と、該判断手段によって、
発音すべきパターンデータが存在しないことが判断され
た場合に、新たなパターンデータを発生するパターンデ
ータ発生手段と、該パターンデータ発生手段で発生され
た新たなパターンデータに基づき伴奏音を発生する楽音
発生手段、を備えたことを特徴とする。
【0011】上記パターンデータメモリは、例えばRO
Mで構成することができる。このパターンデータメモリ
に記憶されるパターンデータは、1〜数小節程度の伴奏
パターンを発生するためのデータで構成することができ
る。このデータは、コード構成音を発生するためのデー
タのみならず、ドラム音、ベース音を発生するためのデ
ータを加えて構成できる。また、コード構成音は、同時
に発音される通常の和音の他、分散和音で構成すること
ができる。
【0012】また、コード進行データメモリは、例えば
RAMで構成することができる。このコード進行データ
メモリは、ユーザが任意に書き換え可能に構成すること
が好ましい。このコード進行データメモリに記憶される
コード進行データは、コード及びコードの変更タイミン
グを指定するためのデータで構成することができる。
「コード」は、例えばコードベースとコードタイプとで
指定するように構成できる。また、「コードの変更タイ
ミング」は、例えば小節の先頭からの経過時間を表すス
テップタイムで指定するように構成できる。
【0013】上記判断手段は、例えば中央処理装置(以
下、「CPU」という。)で構成することができる。こ
の判断手段は、コード進行データメモリから読み出され
たコード進行データで指定される変更タイミングが、パ
ターンデータの強拍のタイミングでない場合に、発音す
べきパターンデータが存在しない旨を判断するように構
成することができる。強拍は拍子によって一意的に決定
される。例えば、3拍子の場合は1拍目、4拍子の場合
は1拍目と3拍目といった具合である。この場合は、強
拍以外のタイミング、例えば拍子の場合は2拍目、3
拍目又は各拍の中間でコードが変更された場合に、新し
いパターンデータが発生される。
【0014】更に、パターンデータは、コード構成音
と、このコード構成音の発音タイミングを指定するステ
ップタイムとを有して構成することができる。この場合
は、発音すべきパターンデータの有無は、パターンデー
タ中のステップタイムとコード進行データで指定された
ステップタイムとを比較することによって判断するよう
に構成できる。
【0015】また、上記パターンデータ発生手段はCP
Uで構成することができる。このパターンデータ発生手
段で発生される新たなパターンデータは、コード進行デ
ータメモリから読み出されたコード進行データで指定さ
れたコード音、又は該コード音及びドラム音、又は該コ
ード音及びベース音、又は該コード音及びドラム音及び
ベース音、を発生するデータで構成することができる。
ここで、ドラム音としては、例えばバスドラム、スネア
ドラム、シンバル等の何れか1つ又は2つ以上の組み合
わせた音を用いることができる。また、ベース音として
は、ウッドベース、エレクトリックベース等の何れか1
つの音を用いることができる。
【0016】上記楽音発生手段は、例えばCPU、音
源、D/A変換器、増幅器、スピーカ等で構成すること
ができる。
【0017】また、同様の目的で、本発明の自動伴奏方
法は、自動伴奏パターンを発生するためのパターンデー
タと、コード及び該コードの変更タイミングを指定する
コード進行データとに基づいて伴奏音を発生する自動伴
奏方法であって、該コード進行データで指定される変更
タイミングで発音すべきパターンデータが存在するかど
うかを判断し、発音すべきパターンデータが存在しない
ことが判断された場合に、新たなパターンデータを発生
し、該新たなパターンデータに基づき伴奏音を発生する
ことを特徴とする。
【0018】上記パターンデータ及びコード進行データ
としては、上述した自動伴奏装置と同様のデータを用い
ることができる。この自動伴奏方法においては、上記コ
ード進行データで指定される変更タイミングが、パター
ンデータの強拍のタイミングでない場合に、発音すべき
パターンデータが存在しない旨が判断されるように構成
することができる。「強拍」の意味は、上述した自動伴
奏装置の場合と同様である。
【0019】更に、パターンデータは、コード構成音
と、このコード構成音の発音タイミングを指定するステ
ップタイムとを有して構成することができる。この場合
は、発音すべきパターンデータの有無は、パターンデー
タ中のステップタイムとコード進行データで指定された
ステップタイムとを比較することによって判断するよう
に構成できる。
【0020】また、新たなパターンデータは、コード進
行データメモリから読み出されたコード進行データで指
定されたコード音、又は該コード音及びドラム音、又は
該コード音及びベース音、又は該コード音及びドラム音
及びベース音、を発生するデータで構成することができ
る。ここで、ドラム音としては、例えばバスドラム、ス
ネアドラム、シンバル等の音を用いることができる。ま
た、ベース音としては、ウッドベース、エレクトリック
ベース等の音を用いることができる。
【0021】
【作用】本発明の自動伴奏装置においては、コード進行
データメモリから読み出されたコード進行データで指定
される変更タイミングで発音すべきパターンデータが存
在するかどうかが判断される。これは、例えばコード進
行データで指定される変更タイミングが強拍のタイミン
グに対応するかどうかを調べることによって行われる。
そして、当該タイミングで、発音すべきパターンデータ
が存在しないことが判断された場合、例えば強拍のタイ
ミングでないことが判断された場合に、パターンデータ
発生手段で新たなパターンデータを発生し、この発生さ
れた新たなパターンデータに基づき伴奏音を発生する。
ここで発生される伴奏音は、例えばコード進行データで
指定されたコード構成音に、ドラム音、ベース音等を加
えた音が用いられる。これにより、パターンデータの強
拍以外のタイミングでコード変更が指示された場合は、
パターンデータ中の該当個所に発音を指示するデータが
存在しなくても、新たなパターンデータに基づくコード
構成音、ドラム音、ベース音等によるアクセント的な伴
奏音が挿入されるので、ユーザは、コードが変化したこ
とを明確に認識できる。以下の説明においては、パター
ンデータに存在しない音を挿入する機能を「コードアタ
ック機能」と呼ぶ。
【0022】また、本発明の自動伴奏方法においては、
コード進行データで指定される変更タイミングで発音す
べきパターンデータが存在するかどうかが判断される。
これは、例えばコード進行データで指定される変更タイ
ミングが強拍のタイミングに対応するかどうかを調べる
ことによって行われる。そして、当該タイミングで、発
音すべきパターンデータが存在しないことが判断された
場合に、新たなパターンデータを発生し、この新たなパ
ターンデータに基づき伴奏音を発生する。ここで発生さ
れる伴奏音は、例えばコード進行データで指定されたコ
ード構成音に、ドラム音、ベース音等を加えた音が用い
られる。これにより、上記自動伴奏装置の場合と同様
に、ユーザは、コードが変化したことを明確に認識でき
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の自動伴奏装置及び自動伴奏方
法の実施例につき図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の自動伴奏装置の実施例の
構成を示すブロック図である。本自動伴奏装置は、2つ
のブロックで構成されている。第1のブロックは、CP
U10、ROM11A、ROM11B及びRAM12で
構成されており、これらはアドレスバス20及びデータ
バス21で相互に接続されている。第2のブロックは音
源13及び波形メモリ14で構成されており、これらは
アドレスバス30及びデータバス31で接続されてい
る。
【0025】CPU10は、ROM11Aに記憶されて
いる制御プログラムに従って本自動伴奏装置の全体を制
御する。このCPU10で行われる処理の詳細は後述す
る。また、CPU10には音源13が接続されている。
CPU10は、音源13に対して音色パラメータを供給
する(詳細は後述する)。
【0026】ROM11Aには、上述した制御プログラ
ムが格納されている他、CPU10が各種処理に使用す
る種々の固定データ、所定音色の楽音を発生させるため
の音色パラメータ等が記憶されている。音色パラメータ
は、音色及び音域に対応して複数設けられている。各音
色パラメータは、例えば、波形アドレス、周波数デー
タ、エンベロープデータ、フィルタ係数等で構成されて
いる。
【0027】また、このROM11Aには、プリセット
パターンデータ及びプリセットコード進行データが記憶
されている。プリセットパターンデータは、自動伴奏パ
ターンを発生するためのデータであり、1音を発生する
ための単位パターンデータの集合で構成されている。単
位パターンデータは、例えば、ステップタイム、ノート
ナンバ(キーコード)、ゲートタイム及びベロシティを
指定するためのデータで構成されている。ステップタイ
ムは発音を開始する時刻(発音タイミング)を指定する
ために使用される。このステップタイムは、小節の先頭
からの時間を表す。ノートナンバは音高を指定するため
に使用される。ゲートタイムは発音時間を指定するため
に使用される。ベロシティは発音の強さ(音量)を指定
するために使用される。このプリセットパターンデータ
としては、例えば図4(A)に示したコードCの基本型
で成るデータ、又は図4(B)に示したコードCの転回
型を含んだデータで構成することができる。
【0028】プリセットコード進行データは、コード進
行を指定するデータである。このプリセットコード進行
データは、例えばコードルートとコードタイプから成る
コードと、当該コードの変更タイミングを示すデータと
で構成されている。変更タイミングを示すデータとして
は、例えば「小節−拍−ステップタイム」で成るデータ
が用いられている。このプリセットコード進行データ中
のステップタイムは、上記プリセットパターンデータ中
のステップタイムと同じ意味を持つデータである。例え
ば「1−1−24」と指定された場合は、第1小節の第
2拍目のステップタイム「24」でコード変更をすべき
ことを意味する。なお、本実施例では、1拍は48ステ
ップの分解能を有するものとしている。従って、ステッ
プタイム「24」と指定された場合は、当該拍の後半、
つまり半拍に対応する時間が経過した後にコードの変更
タイミングが訪れることになる。このプリセットパター
ンデータ及びコード進行データに基づいて生成されるコ
ード構成音を表すデータは、音色パラメータに変換され
て音源13に供給される。
【0029】ROM11Bは、コードアタック用のパタ
ーンデータを記憶する。このパターンデータとしては、
例えば、コードCの基本型のコード構成音であって、半
拍程度の発音時間(ゲートタイム)を有するデータを用
いることができる。また、このコード構成音に、ドラム
音又はベース音を加えた音、或いはドラム音とベース音
の双方を加えた音をコードアタック用のパターンデータ
とすることができる。ドラム音としては、例えばバスド
ラム、スネアドラム、シンバル等の何れか1つ又は2つ
以上の組み合わせた音を用いることができる。また、ベ
ース音としては、ウッドベース、エレクトリックベース
等の何れか1つの音を用いることができる。なお、上記
のコードCの基本型のコード構成音は、コード進行デー
タで指定されたコードに応じて変換されて使用される。
【0030】RAM12はCPU10が各種処理に使用
する種々のデータを一時的に記憶する。このRAM12
には、本自動伴奏装置を制御するための各種レジスタ、
カウンタ、フラグ等が定義されている。また、このRA
M12には、ユーザコード進行データを記憶するための
ユーザコード進行データ領域が設けられている。ユーザ
は、図示しない操作パネルを用いて、このユーザコード
進行データ領域にコード進行データを作製することがで
きる。なお、ユーザコード進行データの形式は、上述し
たプリセットコード進行データと同一である。
【0031】自動伴奏にあたり、ROM11Aに記憶さ
れているプリセットコード進行データを使用するかRA
M12に記憶されているプリセットコード進行データを
使用するかは、図示しない操作パネルを用いてユーザが
予め指定するようになっている。
【0032】なお、上記音色パラメータ、プリセットパ
ターンデータ、プリセットコード進行データ、コードア
タック用のパターンデータ等は、上記ROM11A、R
OM11Bに代えて、このRAM12に記憶するように
構成してもよい。この場合、アドレスバス20及びデー
タバス21に例えばフロッピーディスク装置を接続する
と共に、フロッピーディスクに音色パラメータ、プリセ
ットパターンデータ、プリセットコード進行データを記
憶させておき、例えば本自動伴奏装置の電源投入時にフ
ロッピーディスク装置に装着されたフロッピーディスク
からRAM12にロードするように構成すればよい。
【0033】波形メモリ14は、楽音信号の基となる波
形信号を発生するための波形データを記憶している。波
形データは、音色パラメータに対応して、つまり音色及
び音域に対応して記憶されている。この波形データとし
ては、例えば生の楽器音をパルスコード変調(PCM)
して作製されたデータが用いられる。
【0034】音源13は、例えば複数のオシレータを備
えており、複数音の同時発音が可能となっている。この
音源13は、CPU10から受け取った音色パラメータ
に基づいて波形メモリ14から波形データを読み出し、
これにエンベロープを付加してデジタル楽音信号を生成
する。この音源13で生成されたデジタル楽音信号は、
D/A変換器15に供給される。
【0035】D/A変換器15は、デジタル楽音信号を
アナログ楽音信号に変換して増幅器16に送る。増幅器
16はアナログ楽音信号を所定の増幅率で増幅しスピー
カ17に送る。スピーカ17は、楽音信号を音響信号に
変換する周知のものである。このスピーカ17により、
自動伴奏音が放音される。
【0036】次に、上記の構成において、本発明の自動
伴奏装置の実施例の動作につき、図2のフローチャート
を参照しながら説明する。このフローチャートに示され
た処理は、主としてCPU10によって行われるもので
ある。なお、以下の実施例においては、コード進行デー
タとしてはユーザコード進行データが用いられるものと
する。
【0037】自動伴奏を開始するに先だって、ユーザ
は、コード進行データを入力する。即ち、ユーザは、例
えば操作パネルを用いて、所望のコード進行を実現する
ためのコード及びその変更タイミングを順次入力する。
ここで入力されたコード進行データは、上述したRAM
12のユーザコード進行データ領域に順次格納される。
また、ユーザは、操作パネルを用いて、コードアタック
機能を使用するかどうかを指定する。ここで指定された
情報は、RAM12に設けられたコードアタックフラグ
に記憶される。また、ユーザは、自動伴奏パターンの選
択を行う。これは、例えば操作パネルからパターン番号
を入力することにより行う。ここで選択された伴奏パタ
ーンの番号は、RAM12に設けられたパターン番号レ
ジスタに格納される。以上の準備が完了すると、ユーザ
は、操作パネルに設けられた自動伴奏スタートスイッチ
を押して自動伴奏をスタートさせる。これにより、図示
しないステップタイムカウンタがテンポに応じた時間間
隔でカウントアップ動作を開始する。このステップタイ
ムカウンタは、発音タイミング、発音時間、コード変更
タイミング等を管理するために使用される。以下、図2
に示した手順で処理が行われることにより伴奏音が発生
され、また、コードアタック機能が実現される。
【0038】自動伴奏のスタートが指示されると、先
ず、1つのコード進行データがRAM12のユーザコー
ド進行データ領域から読み出される(ステップS1
1)。そして、読み出されたコード進行データに含まれ
る変更タイミングを示すデータが現在のステップタイム
(ステップタイムカウンタの現在の内容をいう。以下に
おいても同じ。)と一致するかどうかが調べられる。そ
して、一致することが判断されると、この読み出された
コード進行データはRAM12に設けられたコード進行
データレジスタに格納され、そうでなければ捨てられ
る。次いで、コードアタック機能の指定があるかどうか
が調べられる(ステップSS12)。これは、上記コー
ドアタックフラグを調べることにより行われる。そし
て、コードアタック機能の指定がないことが判断される
と、通常の自動伴奏処理を行うべくステップS17へ分
岐する。
【0039】ステップS17の自動伴奏処理では、現在
のステップタイムと同じステップタイムデータを有する
単位パターンデータが、パターン番号レジスタの内容で
指定されるパターンデータ中に存在するかどうかが順次
調べられる。そして、存在することが判断されると、当
該単位パターンデータは発音タイミングに至ったものと
認識され、その単位パターンデータに含まれるノートナ
ンバをコード進行データレジスタに格納されているコー
ドに従って変換する。そして、この変換により得られた
新しいノートナンバに対応する音色パラメータをROM
11Aから読み出して音源13に供給する。これによ
り、1つのコード構成音に対する発音が行われる。他の
コード構成音(同じステップタイムを有する単位パター
ンデータ)についても同様の処理が行われることによ
り、コードパートの和音が発生される。ベースパート、
ドラムパートについても同様の処理が行われることによ
り、それぞれベース音、ドラム音が発生される。なお、
発音タイミングに至っている単位パターンデータが存在
しない場合は、上記の処理は行われず、発音はなされな
い。この自動伴奏処理が終了すると、ステップS16に
分岐する。
【0040】上記ステップS12でコードアタック機能
の指定があることが判断されると、コードが変化したか
どうかが調べられる(ステップS12)。これは、上記
ステップS11でコード進行データレジスタに新たなコ
ードがセットされたかどうかを調べることにより行われ
る。ここで、コードが変化しなかったことが判断される
と、通常の自動伴奏処理を行うべくステップS17へ分
岐する。即ち、コードが変化しない場合は、コードアタ
ック機能は実行されず、通常の自動伴奏音が発生され
る。
【0041】上記ステップS13でコードが変化したこ
とが判断されると、次いで、現在、強拍のタイミングで
あるかどうかが調べられる(ステップS13)。強拍で
あるかどうかは、当該自動伴奏パターンの拍子によって
一意的に決められる。例えば、3拍子の場合は1拍目が
強拍となる。また、例えば4拍子の場合は、1拍目と3
拍目が強拍となるといった具合である。ここで、強拍の
タイミングであるかどうかは、現在のステップタイムが
強拍に対応するステップタイムであるかどうかを調べる
ことにより判断される。例えば、3拍子の場合は、現在
のステップタイムが「0」の場合に強拍のタイミングで
あることが判断される。4拍子の場合は、現在のステッ
プタイムが「0」と「96」の場合に強拍のタイミング
であることが判断される。
【0042】上記ステップS14で、強拍のタイミング
であることが判断されると、通常の自動伴奏処理を行う
べくステップS17へ分岐する。パターンデータは、通
常、強拍のタイミングで発音すべき音が存在するように
作製される。従って、強拍のタイミングではコードアタ
ック機能を実行する必要がないので、強拍のタイミング
であることが判断されると通常の自動伴奏処理が行われ
ることになる。
【0043】上記ステップS14で強拍のタイミングで
ないことが判断されると、自動伴奏にコードアタックを
付加する処理が行われる(ステップS15)。この処理
では、ROM11Bからコードアタック用のパターンデ
ータが読み出され、このパターンデータで表されている
コード構成音を、コード進行データレジスタに格納され
ているコードに従って変換することにより新たなコード
構成音を表すデータが作製される。そして、これら新た
なコード構成音を表すデータから音色パラメータが作製
され、音源13に送られる。これにより、コードパート
の音が発生される。また、同様にして、ベース音を発音
するためのパターンデータがROM11Bから読み出さ
れ、コード進行データレジスタに格納されているコード
に従って変換することにより新たなベース音を表すデー
タが作製される。そして、この新たなベース音を表すデ
ータに基づいて音色パラメータが作製され、音源13に
送られる。これにより、ベースパートの音が発生され
る。更に、ドラム音を発音するためのパターンデータが
ROM11Bから読み出され、このパターンデータから
音色パラメータが作製され、音源13に送られる。これ
により、ドラムパートの音が発生される。
【0044】次いで、伴奏停止かどうかが調べられ(ス
テップS16)、伴奏停止でないことが判断されるとス
テップS11に戻って同様の処理が繰り返される。伴奏
停止であることは、例えば操作パネルに設けられた自動
伴奏ストップスイッチが押された場合、又はコード進行
データがなくなった場合に判断される。
【0045】以上の処理により、強拍のタイミングでな
い場合にコードが変化すると、コード構成音、ドラム
音、ベース音によるアクセント的な伴奏音が挿入される
というコードアタック機能が実現されている。例えば図
4(D)に示したパターンデータに基づいて自動伴奏が
行われている場合に、第1小節の4拍目の後半でコード
がコードCからコードFに変化すると、パターンデータ
の対応する位置には発音を指示するデータは存在しない
が、図3に示すように、コードFが新たに挿入されて発
音が行われる。
【0046】なお、上記実施例では、コードの変化が、
強拍のタイミング以外のタイミングで発生した場合に、
コードアタック機能が実行されるように構成したが、コ
ードアタック機能が実行されるタイミングは上記に限定
されない。例えば、各拍の中間でコードが変化した場合
にコードアタック機能が実行されるように構成すること
ができる。また、パターンデータの音符が存在しない位
置でコードが変化した場合にコードアタック機能が実行
されるように構成することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
コードが変化したことを明確に認識することのできる自
動伴奏装置及び自動伴奏方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動伴奏装置の実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図4】従来の自動伴奏装置の動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
10 CPU 11A、11B ROM 12 RAM 13 音源 14 波形メモリ 15 D/A変換器 16 増幅器 17 スピーカ 20、30 アドレスバス 21、31 データバス

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動伴奏パターンを発生するためのパタ
    ーンデータを記憶したパターンデータメモリと、 コード及び該コードの変更タイミングを指定するコード
    進行データを記憶したコード進行データメモリと、 該パターンデータメモリから順次読み出されたパターン
    データと、該コード進行データメモリから順次読み出さ
    れたコード進行データとに基づいて伴奏音を発生する自
    動伴奏装置であって、 該コード進行データメモリから読み出されたコード進行
    データで指定される変更タイミングで発音すべきパター
    ンデータが存在するかどうかを判断する判断手段と、 該判断手段によって、発音すべきパターンデータが存在
    しないことが判断された場合に、コード変化が指示され
    た箇所に音を発生させる新たなパターンデータを発生す
    るパターンデータ発生手段と、 該パターンデータ発生手段で発生された新たなパターン
    データに基づき伴奏音を発生する楽音発生手段、とを備
    えたことを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記コード進行データ
    メモリから読み出されたコード進行データで指定される
    変更タイミングが、前記パターンデータの強拍のタイミ
    ングでない場合に、発音すべきパターンデータが存在し
    ない旨を判断することを特徴とする請求項1に記載の自
    動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 前記パターンデータ発生手段で発生され
    る新たなパターンデータは、前記コード進行データメモ
    リから読み出されたコード進行データで指定されたコー
    ド音、又は該コード音及びドラム音、又は該コード音及
    びベース音、又は該コード音及びドラム音及びベース
    音、を発生するデータであることを特徴とする請求項1
    に記載の自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】 自動伴奏パターンを発生するためのパタ
    ーンデータと、コード及び該コードの変更タイミングを
    指定するコード進行データとに基づいて伴奏音を発生す
    る自動伴奏方法であって、 該コード進行データで指定される変更タイミングで発音
    すべきパターンデータが存在するかどうかを判断し、 発音すべきパターンデータが存在しない判断された場
    合に、コード変化が指示された箇所に音を発生させる
    たなパターンデータを発生し、 該新たなパターンデータに基づき伴奏音を発生すること
    を特徴とする自動伴奏方法。
  5. 【請求項5】 前記コード進行データで指定される変更
    タイミングが、前記パターンデータの強拍のタイミング
    でない場合に、発音すべきパターンデータが存在しない
    旨が判断されることを特徴とする請求項4に記載の自動
    伴奏方法。
  6. 【請求項6】 前記新たなパターンデータは、前記コー
    ド進行データで指定されたコード音、又は該コード音及
    びドラム音、又は該コード音及びベース音、又は該コー
    ド音及びドラム音及びベース音、を発生するデータであ
    ることを特徴とする請求項4に記載の自動伴奏方法。
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