JP3416329B2 - 子供用座席装置 - Google Patents
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- B62B9/106—Perambulator bodies; Equipment therefor characterized by details of the seat with head guards
Description
するもので、特に、着座している子供の上半身の両側に
おいて側壁を形成し、子供の上半身を保護するためのサ
イドガードおよび子供の腰部の両側において肘掛けを形
成し、子供の下半身を保護するためのアームレストを備
える子供用座席装置に関するものである。
子がある。子供用椅子は、典型的には、室内で使用され
る。このような子供用椅子は、座部および座部の後方か
ら立ち上がる背もたれ部を備え、さらに、着座している
子供の安全性をより高めるため、背もたれ部の両側縁部
から前方へそれぞれ張り出す1対の側壁を形成する第1
および第2サイドガードと、座部の両側縁部から上方へ
それぞれ張り出す1対の肘掛けを形成する第1および第
2アームレストとを備えるものもある。また、背もたれ
部がリクライニング可能とされ、子供が眠ってしまった
場合に直ちに対応でき、また、子供を寝かせるためのベ
ッドとしても使用可能とされたものもある。
ず、たとえば、乳母車、自動車用子供安全シート等のよ
うな他の子供用座席装置にも採用されている。
たれ部がリクライニング可能とされ、かつ、背もたれ部
の両側縁部から前方へそれぞれ張り出す1対の側壁を形
成する1対のサイドガードと、座部の両側縁部から上方
へそれぞれ張り出す1対の肘掛けを形成する第1および
第2アームレストとを備える、子供用座席装置におい
て、1対の側壁および1対の肘掛けの互いの間の間隔
は、通常、背もたれ部が起こされたときにとる子供の姿
勢に基づいて定められる。すなわち、上半身を起こして
着座している子供に対する安全性を考慮して、子供の上
半身および下半身を両側から1対の側壁および1対の肘
掛けによって支えることができるように、比較的狭い間
隔をもって1対の側壁および1対の肘掛けが位置され
る。
にまで背もたれ部が倒され、それによって子供が寝かさ
れた姿勢をとったときには、子供、特に低年齢の乳児
は、しばしば、両手を両肩の上まで持ち上げ、さらに膝
を曲げた姿勢をとりがちであるので、上述のように設定
された1対の側壁間および1対の肘掛け間の間隔では窮
屈なことがある。特に、子供の肩幅の部分および腰部で
1対の側壁間の間隔および1対の肘掛け間の間隔に余裕
があることが望まれる。
部が起こされたときには子供の安全性を考慮して比較的
狭い間隔が、そして、背もたれ部が倒されたときには比
較的広い間隔が、それぞれ、1対の側壁の互いの間およ
び1対の肘掛けの互いの間に形成されることを可能にし
た、子供用座席装置を提供しようとすることである。
は、座部および座部の後方から立ち上がる背もたれ部を
備え、背もたれ部がリクライニング可能とされ、さら
に、背もたれ部の両側縁部から前方へそれぞれ張り出す
1対の側壁を形成する第1および第2サイドガードを備
える、子供用座席装置に向けられるものであって、上述
した技術的課題を解決するため、1対の側壁の互いの間
の間隔が変更可能なように第1および第2サイドガード
をそれぞれ保持する保持機構と、背もたれ部がより倒さ
れたとき間隔がより広げられるように、背もたれ部のリ
クライニング動作に連動させて間隔を変更する連動機構
とを備えることを特徴としている。
の後方から立ち上がる背もたれ部を備え、背もたれ部は
リクライニング可能とされ、さらに、座部の両側縁部か
ら上方へそれぞれ張り出す1対の肘掛けを形成する第1
および第2アームレストを備える、子供用座席装置に向
けられるものであって、上述した技術的課題を解決する
ため、1対の肘掛けの互いの間の間隔が変更可能なよう
に第1および第2アームレストをそれぞれ保持する保持
機構と、背もたれ部がより倒れたとき間隔がより広げら
れるように、背もたれ部のリクライニング動作に連動さ
せて間隔を変更する連動機構とを備えることを特徴とし
ている。
倒されたとき1対の側壁の間の間隔がより広げられるよ
うに、背もたれ部のリクライニング動作に連動して、こ
の間隔が変更される。
り倒されたとき1対の肘掛けの間の間隔がより広げられ
るように、背もたれ部のリクライニング動作に連動し
て、この間隔が変更される。
れば、背もたれ部が起こされ、それによって子供の上半
身が起こされたときには、1対の側壁間の間隔が狭めら
れ、子供に対する安全性が確保され、他方、背もたれ部
が倒され、それによって子供の上半身が寝かされたとき
には、1対の側壁間の間隔が広げられ、子供に対して窮
屈な姿勢を強いることを防止できる。
の変更は、背もたれ部のリクライニング動作に連動して
生じるので、間隔の変更のための特別な操作が必要な
く、この子供用座席装置に対する操作が簡便化される。
に比べて、背もたれ部が起こされたときには、1対の側
壁間の間隔が狭められるので、この子供用座席装置の嵩
張りを減じることができる。
ガードは、背もたれ部に沿って延びかつ側壁を各外側縁
部に位置させる第1および第2主面壁を備え、保持機構
は、第1および第2主面壁を背もたれ部に対して移動可
能に支持する機構を備える。このように構成されること
により、1対の側壁間の間隔を変更可能とするための保
持機構を比較的簡単な構成により実現することができ
る。
クライニング状態を調節するため、背もたれ部をリクラ
イニング可能に支持する軸とは異なる位置においてその
下端部が回動可能に取付けられかつその上端部が背もた
れ部の背面上の上下方向に分布する複数の位置に選択的
に固定される突張り棒が採用される。
び第2主面壁の下端部を背もたれ部に対して回動可能に
支持する枢支ピンを備え、背もたれ部のリクライニング
動作に連動させて1対の側壁間の間隔を変更するための
連動機構は、突張り棒の上端部に取付けられる1対の原
動ピンと、背もたれ部に設けられかつ1対の原動ピンを
それぞれ上下方向に移動可能なように受け入れる1対の
互いに平行に延びるガイドスロットと、1対のサイドガ
ードの各々の主面壁に設けられかつ1対の原動ピンをそ
れぞれその長手方向に移動可能なように受入れる1対の
従動スロットとを備える。
向かうほど互いに近づくように方向付けられる。このよ
うな構成によれば、背もたれ部のリクライニング動作に
応じて位置を変える突張り棒の上端部の動きを利用し
て、1対のサイドガードをそれぞれ回動させ、それによ
って、1対の側壁間の間隔を変えることを、簡単な機構
により確実に達成することができる。
端部において上下方向に回動可能に取付けられるヘッド
ガードと、背もたれ部が最も倒されたときヘッドガード
が背もたれ部から立ち上がるように、ヘッドガードに突
張り棒の上端部の動作を伝達する機構とをさらに備える
ことがなお好ましい。このような構成によれば、背もた
れ部が起こされているときには、背もたれ部と実質的に
同一平面上に延びているヘッドガードを、背もたれ部が
最も倒されたときに背もたれ部から立ち上がるようにす
ることができるので、寝ている子供に対する安全性をさ
らに高めることができる。また、ヘッドガードの上述の
ような立ち上がり動作は、背もたれ部のリクライニング
動作に連動して生じるので、ヘッドガードに対して特別
な操作を行なう必要がなく、この子供用座席装置に対す
る操作を簡便化することができる。
たれ部が起こされ、それによって子供の上半身が起こさ
れたときには、1対の肘掛けの間隔が狭められ、子供に
対する安全性が確保され、他方、背もたれ部が倒され、
それによって子供の下半身が寝かされたときには、1対
の肘掛けの間の間隔が広げられ、子供に対して窮屈な姿
勢を強いることを防止できる。
間隔の変更は、背もたれ部のリクライニング動作に連動
して生じるので、間隔の変更のための特別な操作が必要
なく、この子供用座席装置に対する操作が簡便化され
る。
場合に比べて、背もたれ部が起こされたときには、1対
の肘掛けの間の間隔が狭められるので、この子供用座席
装置の嵩張りを減じることができる。
レストは、座部に沿って延びかつ肘掛けを各外側縁部に
位置させる第1および第2主面壁を備え、保持機構は、
第1および第2主面壁を座部に対してスライド可能に支
持する機構を備える。このように構成されることによ
り、1対の肘掛けの間の間隔を変更可能とするための保
持機構を比較的簡単な構成により実現することができ
る。
この背もたれ部の背面上の下端近傍に固定される作動プ
レートを備え、保持機構は、座部の裏面上の、第1主面
壁の、前方近傍に設けられた左右方向に延びる第1ガイ
ドスロットおよび後方近傍に設けられた左右方向に延び
る第3ガイドスロットと、座部の裏面上の第2主面壁
の、前方近傍に設けられた左右方向に延びる第2ガイド
スロットおよび後方近傍に設けられた左右方向に延びる
第4ガイドスロットと、第1主面壁の前方近傍および後
方近傍に設けられ、第1主面壁が第1および第3ガイド
スロットに沿って移動可能なように第1ガイドスロット
に受け入れられる第1原動ピンおよび第3ガイドスロッ
トに受け入れられる第3原動ピンと、第2主面壁の前方
近傍および後方近傍に設けられ、第2主面壁が第2およ
び第4ガイドスロットに沿って移動可能なように、第2
ガイドスロットに受け入れられる第2原動ピンおよび第
3ガイドスロットに受け入れられる第4原動ピンとを備
え、上述の連動機構は、その後端部が作動プレートに回
動可能に取付けられた作動ピンと、作動ピンの前端部を
軸支し、座部の裏面上の略中央部において前後方向にス
ライド可能なスライドプレートと、スライドプレートの
前端に設けられた第1連結ピンおよび後端に設けられた
第2連結ピンと、スライドプレートの前後移動に伴っ
て、第1アームレストが水平方向にスライドするように
第1連結ピンと第1原動ピンとを連結する第1連結プレ
ートおよび第2連結ピンと第3原動ピンとを連結する第
3連結プレートと、スライドプレートの前後移動に伴っ
て、第2アームレストが水平方向にスライドするように
第1連結ピンと第2原動ピンとを連結する第2連結プレ
ートおよび第2連結ピンと第4原動ピンとを連結する第
4プレートを備えている。
クライニング動作に応じて回転する作動プレートの動き
を利用して、スライドプレートを前後方向に移動させる
ことにより、第1ないし第4連結プレートが動作し、第
1および第2アームレストを左右にスライドさせる。こ
れによって、1対の肘掛けの間の間隔を変えることを、
簡単な機構により確実に達成することができる。
トの前方部には、背もたれ部がより倒されたときに、座
部の前方部より突出する延長プレートが設けられてい
る。これにより、背もたれ部が起こされているときに
は、座部に対して子供が確実に座る姿勢が保持され、背
もたれ部が最も倒されたときには、座部と実質的に同一
平面に延びる延長プレートが、子供の足元において形成
されるため、寝ている子供に対する安全性をさらに高め
ることが可能となる。また、背もたれ部のリクライニン
グ動作に連動して生じるので、子供用座席装置に対する
操作をさらに簡便化することができる。
もたれ部の背面上の、第1主面壁の、上端近傍に設けら
れた水平方向に延びる第1ガイドスロットおよび下端近
傍に設けられた水平方向に延びる第3ガイドスロット
と、背もたれ部の背面上の、第2主面壁の、上端近傍に
設けられた水平方向に延びる第2ガイドスロットおよび
下端近傍に設けられた水平方向に延びる第4ガイドスロ
ットと、第1主面壁の上端近傍および下端近傍に設けら
れ、第1主面壁が第1および第3ガイドスロットに沿っ
て移動可能なように第1ガイドスロットに受け入れられ
る第1原動ピンおよび第3ガイドスロットに受け入れら
れる第3原動ピンと、第2主面壁の上端近傍および下端
近傍に設けられ、第2主面壁が第2および第4ガイドス
ロットに沿って移動可能なように、第2ガイドスロット
に受け入れられる第2原動ピンおよび第3ガイドスロッ
トに受け入れられる第4原動ピンとを備え、連動機構
は、突張り棒の上端部を軸支し、背もたれ部の背面上の
略中央部において上下方向にスライド可能なスライドプ
レートと、スライドプレートの上端に設けられた第1連
結ピンおよび下端に設けられた第2連結ピンと、スライ
ドプレートの上下に伴って第1サイドガードが水平方向
にスライドするように、第1連結ピンと第1原動ピンと
を連結する第1連結プレートおよび第2連結ピンと第3
原動ピンとを連結する第3連結プレートと、スライドプ
レートの上下に伴って、第2サイドガードが水平方向に
スライドするように第1連結ピンと第2原動ピンとを連
結する第2連結プレートおよび第2連結ピンと第4原動
ピンとを連結する第4プレートとを備えている。
クライニング動作に応じて位置を変える突張り棒の上端
部の動きを利用して、スライドプレートを上下方向に移
動させることにより、第1ないし第4連結プレートを作
動させ、第1サイドガードおよび第2サイドガードを左
右にスライドさせている。これにより、1対の側壁間の
間隔を変えることを、簡単な機構により確実に達成する
ことができる。
供用座席装置を説明するためのものである。ここでは、
子供用座席装置の一例として、子供用椅子1が示されて
いる。
体の外観を示す側面図である。子供用椅子1は、大別し
て、ベース部2と座席部3とを備える。座席部3は、座
部4(図9等参照)および座部4の後方から立ち上がる
背もたれ部5を備える。さらに、座部4の両側縁部から
上方へそれぞれ張り出す1対の肘掛け85を形成する1
対のアームレスト86が設けられている。背もたれ部5
は、図1および図2を対比すればわかるように、リクラ
イニング可能とされる。また、背もたれ部の両側縁部か
ら前方へそれぞれ張り出す1対の側壁6を形成する第1
のサイドガード7A、第2のサイドガード7Bが背もた
れ部5に関連して設けられている。さらに、ヘッドガー
ド8が、背もたれ部5の上端部において前後方向に回動
可能に取付けられる。ヘッドガード8は、通常の状態で
は、図1に示すように、背もたれ部5と実質的に同一平
面上に延びているが、図2に示すように、背もたれ部5
が最も倒されたときには、背もたれ部5から立ち上がる
姿勢をとる。
0を備える。前脚9と後脚10とは、互いに交差し、そ
の交差点において、枢支部11によって互いに連結され
ている。前脚9および後脚10のそれぞれの下端部に
は、前輪12および後輪13が回転可能に取付けられ、
これら前輪12および後輪13が床面14上を転動する
ことにより、この椅子1全体が移動されることができ
る。
され、座席保持台15は、前脚9および後脚10によっ
て支えられる。座席保持台15に対して、前脚9は枢支
部16を介して回動可能に取付けられ、後脚10は枢支
部17を介して回動可能に取付けられる。ここで、枢支
部17は、座席保持台15に備える可動部18上に位置
される。可動部18は、この椅子1の前後方向にその位
置を変えるように調節することができ、それによって、
前脚9および後脚10の互いの角度を変更でき、その結
果、座席部3の高さを調節することができる。可動部1
8の位置を変更するための機構は、この発明の要旨とは
直接関連がないので、その詳細な説明を省略する。
関連している。図3以降の図面は、いずれも、背もたれ
部5に関連する構成を示している。図3および図4は、
背もたれ部5の前面を真正面から示していて、図3は図
1に示した状態に対応し、図4は図2に示した状態に対
応している。図5および図6は、背もたれ部5の背面を
真正面から示しており、図5は図1の状態に対応し、図
6は図2の状態に対応している。図7は、図6の線VI
−VIに沿う断面図であり、図8は、図6の線VIII
−VIIIに沿う断面図である。図9および図10は、
背もたれ部5のリクライニング機構を説明するためのも
ので、図9は図5の線IX−IXに沿う断面を示し、図
10は図6の線VII−VIIに沿う断面を示してい
る。図11および図12は、サイドガード7に動作を与
える機構を示すもので、図11は図5の線XI−XIに
沿う断面を示し、図12は図6の線XII−XIIに沿
う断面を示している。図13は、図11および図12に
示されるスライダ19を単独で示す斜視図である。
て、背もたれ部5のリクライニング機構について説明す
る。
軸20を介して回動可能に支持され、それによってリク
ライニング可能とされている。このような背もたれ部5
の調節されたリクライニング状態を固定するため、逆U
字状の突張り棒21が設けられる。突張り棒21の下端
部22は、軸20とは異なる位置において座席保持台1
5に回動可能に取付けられる。突張り棒21の上端部2
3は、背もたれ部5の背面上の上下方向に分布する複数
の位置に選択的に固定される。この上端部23の固定の
ため、上端部23を選択的に係合させる複数の係合凹部
24、25、26、27および28を形成した係合部材
29が背もたれ部5の背面上に設けられる。図9に示し
た状態では、上端部23は最も下の係合凹部24に係合
しており、それによって、背もたれ部5は最も起こされ
た状態をとっている。他方、図10に示した状態では、
上端部23は最も上の係合凹部28に係合しており、そ
れによって、背もたれ部5は最も倒された状態をとって
いる。
4〜28のいずれかに係合した状態を安定的に維持する
ため、および、上端部23を係合凹部24〜28のいず
れにも係合しない状態を得るため、操作部材30が設け
られる。操作部材30は、突張り棒21の上端部23を
貫通させる長穴31を有していて、上端部23は、長穴
31内で長穴31の長手方向に移動可能である。
背もたれ部5に接近するように常に付勢されている。圧
縮ばね32の一方端は、スラストピン33の一方端に係
合し、圧縮ばね32の他方端は、操作部材30に当接し
ている。スラストピン33の他方端は、操作部材30を
貫通した後、背もたれ部5の前面側まで延び、ここで背
もたれ部5と係合している。スラストピン33は、背も
たれ部5に設けられた長穴34内で長穴34の長手方向
に移動可能である。したがって、操作部材30も、ま
た、長穴34の長手方向であって長穴34の延びる範囲
内で背もたれ部5に対して変位可能である。また、操作
部材30は、圧縮ばね32の弾性に抗して、背もたれ部
5から離すことができる。
ドガード8が軸35を介して前後方向に回動可能に取付
けられている。このヘッドガード8と操作部材30と
は、軸36を介して互いに回動可能に連結されている。
このような構造により、背もたれ部5が最も倒されたと
き、図10に示すように、ヘッドガード8が背もたれ部
5から立ち上がるように、突張り棒21の上端部23の
動作が、操作部材30を介してヘッドガード8に伝達さ
れる。
のリクライニング操作について説明する。
5が最も起こされた状態にあり、この状態は、突張り棒
21の上端部23が係合部材29の最も下の係合凹部2
4に係合することにより支えられている。また、上端部
23が係合凹部24へ係合した状態は、圧縮ばね32に
より背もたれ部5に接近するように付勢された操作部材
30によって維持されている。さらに、スラストピン3
3の長穴34内での位置からわかるように、操作部材3
0は、背もたれ部5に対して相対的に下方の位置にあ
り、それによって、ヘッドガード8は、背もたれ部5と
実質的に同じ平面上に延びている。
イニング状態を変更しようとするときには、まず、操作
部材30が背もたれ部5から離れるように操作される。
この操作は、操作部材30の下端部において、内面側へ
突出するように設けられた操作リブ37に指先を係合さ
せることにより行なうことができる。操作部材30は、
このような操作により、圧縮ばね32の弾性に抗して、
軸36を中心として回動される。これによって、突張り
棒21の上端部23は係合凹部24から脱出する。これ
によって、背もたれ部5はそのリクライニング状態を変
更できる状態となる。
にした後、操作部材30を回動操作していた力が除去さ
れる。これによって、突張り棒21の上端部23を、係
合凹部25〜28のいずれか所望のものに係合させるよ
うに、圧縮ばね32の付勢により、操作部材30が背も
たれ部5に接近するように回動される。
〜27のいずれかに係合することは、操作部材30が図
9に示した位置にあるときには、長穴31の延びる範囲
内において達成されることができる。したがって、係合
凹部24に係合していた上端部23を係合凹部25〜2
7に係合させたとしても、操作部材30の、背もたれ部
5に対する位置は変わらず、それゆえ、ヘッドガード8
の、背もたれ部5に対する位置関係も維持される。他
方、上端部23が最も上の係合凹部28に係合するとき
には、図9に示した位置にある操作部材30の長穴31
の範囲を越える。したがって、上端部23は、長穴31
の端部に位置しながら、その動作とともに、操作部材3
0を背もたれ部5に対して上方へ変位させる。図10で
は、長穴34内でのスラストピン33の位置からわかる
ように、操作部材30がこのように上方へ変位されなが
ら、上端部23が最も上の係合凹部28に係合した状態
を示している。
最も倒されており、かつ、ヘッドガード8が背もたれ部
5から立ち上がった状態となっている。
た状態またはそれらの中間の状態に背もたれ部5のリク
ライニング状態を戻すにも、上述した操作と実質的に同
様の操作が行なわれる。なお、ヘッドガード8の姿勢に
関しては、長穴31の延びる範囲からわかるように、上
端部23が係合凹部24に係合するときには、図9に示
すように、背もたれ部5と実質的に同一面上に延びるよ
うにされるが、そこに至るまでの間では、図10に示す
ように、背もたれ部5から立ち上がった姿勢が維持され
る。したがって、このような中間の状態において、図9
に示すように、ヘッドガード8を背もたれ部5と実質的
に同一面上に延びる状態とするには、ヘッドガード8
に、直接、力を加えて、これを強制的に回動させること
が行なわれる。なお、中間の状態にするとき、一旦、図
9の状態に戻してから、再び背もたれ部5を倒すように
すれば、ヘッドガード8に対する操作は不要である。
動作に連動して、前述した1対の側壁6の互いの間の間
隔が変更される。より特定的には、背もたれ部5がより
倒されたとき、上述の間隔がより広げられるように構成
されている。このような構成について、図3ないし図8
ならびに図11ないし図13を参照しながら以下に説明
する。
7Bは、背もたれ部5の前面に沿って延びかつ側壁6
A,6Bを各外側縁部に位置させる第1および第2主面
壁38A,38Bを備える。1対の側壁6A,6Bの互
いの間の間隔が変更可能なように第1および第2サイド
ガード7A,7Bをそれぞれ保持するため、第1および
第2主面壁38A,38Bの下端部が、枢支ピン39
A,39Bを介して背もたれ部5に対して回動可能に支
持される。このような第1および第2サイドガード7
A,7Bに対して突張り棒21の上端部23の動作が伝
達されることにより、1対の側壁6A,6B間の間隔が
背もたれ部5のリクライニング動作に連動して変更され
る。そのための構成について、以下に説明する。
ているように、前述した操作部材30は箱型をなし、そ
の内側に前述したスライダ19が位置されている。スラ
イダ19には、ガイドポスト40が設けられ、このガイ
ドポスト40は、背もたれ部5において上下方向に延び
るように設けられた長手のガイド穴41内に受け入れら
れる。したがって、スライダ19は、ガイドポスト40
がガイド穴41内で移動し得る範囲だけ背もたれ部5に
対してスライド可能である。また、スライダ19には、
突張り棒21の上端部23を貫通させる透孔42が設け
られる。透孔42は、背もたれ部5の延びる面に対して
直角の方向にその長手方向を向けており、前述した上端
部23の係合凹部24〜28に対する係合および脱出を
許容するようにされている。このように、透孔42内に
上端部23を受け入れているので、スライダ19は、上
端部23に伴われて、背もたれ部5の背面に沿って上下
方向に変位する。
1対のブラケット43が設けられ、これらブラケット4
3上には、1対の原動ピン44が設けられる。背もたれ
部5には、1対の原動ピン44をそれぞれ上下方向に移
動可能なように受け入れる1対の互いに平行に延びるガ
イドスロット45が設けられる。1対の原動ピン44
は、それぞれ、1対のガイドスロット45を貫通して、
第1および第2サイドガード7A,7Bの第1および第
2主面壁38A,38Bにまで達する。第1および第2
サイドガード7A,7Bの第1および第2主面壁38
A,38Bには、1対の原動ピン44をそれぞれその長
手方向に移動可能なように受け入れる1対の従動スロッ
ト46が設けられる。1対の従動スロット46は、図3
および図4によく示されているように、上端部に向かう
ほど互いに近づくように方向付けられている。
ニング状態の変更に応じて、突張り棒21の上端部23
が背もたれ部5の背面に沿って上下方向に移動し、この
上端部23の移動に伴われて、スライダ19が背もたれ
部5の背面に沿って上下方向にスライドする。このスラ
イダ19のスライドに応じて、原動ピン44は、背もた
れ部5に設けられたガイドスロット45内を上下方向に
移動する。そして、原動ピン44は、ガイドスロット4
5内を移動する間、第1および第2サイドガード7,7
Bに設けられた従動スロット46に係合して、第1およ
び第2サイドガード7A,7Bを枢支ピン39のまわり
に回動させる。
部5が最も起こされた状態であり、この状態では、原動
ピン44は、ガイドスロット45の下端部に位置すると
ともに、従動スロット46の下端部に位置している。し
たがって、第1および第2サイドガード7A,7Bは互
いに最も近づけられた状態となり、1対の側壁6間の間
隔は最も狭められている。
たれ部5が最も倒された状態であり、この状態では、原
動ピン44は、ガイドスロット45の上端部に位置する
とともに、従動スロット46の上端部に位置している。
したがって、第1および第2サイドガード7A,7Bは
互いに最も離れた状態となり、1対の側壁6間の間隔は
最も広げられる。
および従動スロット46の各々の長手方向の中間部に位
置するときには、図3および図5に示した状態と図4お
よび図6に示した状態との中間の位置をとるように、第
1および第2サイドガード7A,7Bが回動され、1対
の側壁6間の間隔も中間的な状態とされる。
れたとき1対の側壁6間の間隔がより広げられるよう
に、背もたれ部5のリクライニング動作に連動して、1
対の側壁6間の間隔が変更されることができる。なお、
図示した第1実施例では、ヘッドガード8が設けられ、
このヘッドガード8の角度が突張り棒21の上端部23
の動作によって制御されるように構成されたが、このよ
うな構成は、この発明にとって必須ではない。たとえ
ば、ヘッドガードは、直接これに操作することにより、
その角度が変更されるように構成されても、あるいは、
ヘッドガードの角度が変更できないように固定されて
も、さらには、ヘッドガードを備えていなくてもよい。
における子供用座席装置について説明する。この第2実
施例における子供用座席装置は、第1実施例の子供用座
席装置と比較した場合、第1実施例の構造によれば、第
1および第2サイドガードは背もたれ部に対して回動可
能に支持されているが、この第2実施例の構造によれ
ば、第1および第2サイドガードは、背もたれ部に対し
て平行移動するように支持されている。したがって、こ
こでは第1および第2サイドガードが平行移動する構造
について、図14ないし図22を参照しながら詳細に説
明する。
を背面側から見た図であり、図14は、第1および第2
サイドガード52,53が最も狭められた状態を示し、
図15は、第1および第2サイドガード52,53が最
も広げられた状態を示している。また、図16は、図1
4の状態におけるA−A線矢視断面図、図17は、図1
5の状態におけるB−B線矢視断面図、図18は、図1
4の状態におけるC−C線矢視断面図、図19は、図1
4の状態におけるD−D線矢視断面図、図20は、図1
5の状態におけるE−E線矢視断面図を示している。
9を参照して、この実施例における背もたれ部材の構成
について説明する。
は、それぞれ背もたれ部51に沿って延び、かつ第1側
壁52B,第2側壁53Bを外側縁部に位置させるため
の第1主面壁52A,第2主面壁53Aが設けられてい
る。
Aの上端近傍および下端近傍には、水平方向に延びる第
1ガイドスロット64および第3ガイドスロット66が
設けられている。さらに、背もたれ部51の背面上の第
2主面壁53Aの上端近傍および下端近傍には、水平方
向に延びる第2ガイドスロット65および第4ガイドス
ロット67が設けられている。
の第1ガイドスロット64ないし第4ガイドスロット6
7に対応する位置には、第1ないし第4ガイドスロット
64〜67に沿って、第1主面壁52Aおよび第2主面
壁53Aを水平方向に移動可能なように、第1ガイドス
ロット64に受け入れられる第1原動ピン60、第3ガ
イドスロット66に受け入れられる第3原動ピン62、
第2ガイドスロット65に受け入れられる第2原動ピン
61および第4ガイドスロット67に受け入れられる第
4原動ピン63が設けられている。
めの連動機構は、背もたれ部51の背面上に、上下方向
に延びるガイド溝83が形成され、このガイド溝83に
より上下方向に移動可能に案内されるスライダ68が設
けられている。このスライダ68にはスライドプレート
68dとスライダ68の位置決めを行なうためのストッ
パピン68aおよびストッパピン68aに付勢力を与え
るためのスプリング68bが設けられている。
aの先端に設けられた凸部68cが背もたれ部51に設
けられた位置決め穴72に挿入されることによりスライ
ダ68の位置決めが行なわれる。スライダ68には、突
張り棒70の上端70aが、突張り棒固定部84におい
て回動可能に軸支されている。
1連結ピン58が設けられ、下端部には、第2連結ピン
59が設けられている。第1連結ピン58には、第1原
動ピン60に連結される第1連結プレート54と、第2
原動ピン61に連結される第2連結プレート55が取付
けられている。また、第2連結ピン59には、第3原動
ピン62に連結される第3連結プレート56と、第4原
動ピン63に連結される第4連結プレート57とが取付
けられている。
て、スライダ68がガイド溝83に沿って上昇するとと
もに、第1連結ピン58および第2連結ピン59も上昇
し、第1連結プレート54〜第4連結プレート57を上
方に押し上げることになる。しかし、第1連結プレート
54〜第4連結プレート57の他端は、それぞれ第1ガ
イドスロット64〜第4ガイドスロット67に沿って移
動する第1原動ピン60〜第4原動ピン63に連結され
ているため、第1連結プレート54〜第4連結プレート
57の上昇力は、第1原動ピン60〜第4原動ピン63
を第1ガイドスロット64〜第4ガイドスロット67に
沿って外側へスライドさせることになる。これにより、
図15、図17および図20に示すように、スライダ6
8を上昇させて、サイドガード52,53を左右に平行
に広げることが可能となる。
述した構成に基づき、背もたれ部50のリクライニング
操作について説明する。まず、図21に示した状態で
は、背もたれ部50が最も起こされた状態にあり、この
状態では、突張り棒70の上端部70aが、ガイド溝8
3に設けられた位置決め穴72の最も下の位置にある状
態である。
ニング状態を変更しようとするときには、まず、ストッ
パピン68aをスプリング68bの付勢力に抗して持ち
上げながら、スライダ68を上方へ徐々にスライドさせ
る。このとき、突張り棒70の下端部70bは、支持部
77により回動可能に軸支されていることから、背もた
れ部50は、軸76を中心に回動を開始する。たとえ
ば、スライダ68を最も上方にスライドさせた場合、図
22に示すように、背もたれ部50は、最も倒された状
態となる。なお、図22に示す状態から再び背もたれ部
5を立ち上げるには、上述した動作と反対の動作を行な
うことにより容易に行なうことができる。
たときに、第1および第2サイドガード52,53を水
平方向に広げられるように、背もたれ部51のリクライ
ニング動作に連動して、第1および第2サイドガード5
2,53の間隔を変更することができる。
第3実施例について、図23ないし図25を参照して説
明する。上述した第1および第2実施例は、背もたれ部
のリクライニング動作に連動して第1および第2サイド
ガードの間隔を変更するようにしたものであるのに対
し、この第3実施例においては、背もたれ部のリクライ
ニング動作に連動して、第1および第2アームレストの
間隔を変更するようにしたものである。
図であり、第1および第2アームレスト78,79が最
も狭められた状態を示している。
は、それぞれ座部74に沿って延び、かつ、第1肘掛け
78B、第2肘掛け79Bを外側縁部に位置させるため
の第1主面壁78Aおよび第2主面壁79Aが設けられ
ている。その他の構成については、スライダ78にスト
ッパピン68aが設けられていない点およびスライダ6
8に、作動ピン81が回動可能に作動ピン固定部84に
固定されている点を除けば図14に示す第2実施例と同
一であるため、詳細な説明は省略する。
から、スライダ68が最も右側にあるときは、第1アー
ムレスト78と第2アームレスト79との間隔は最も狭
められた状態となり、スライダ68が最も左側にあると
きは、第1アームレスト78と第2アームレスト79と
の間隔は最も広げられた状態となる。
もたれ部50のリクライニング動作と第1および第2ア
ームレスト78,79の間隔の変更の連動について、説
明する。
き上がった状態を示している。このとき、第1アームレ
スト78および第2アームレスト79の間隔は、最も狭
められた状態となっている。
るように作動プレート80が取付けられている。この作
動プレート80の他端には、作動ピン81の下端部81
bが回動可能に取付けられている。
していくと、作動プレート80は軸76を中心に回転す
る。これにより、図25に示すように作動プレート80
の他端に取付けた作動ピン81は図中矢印に示す方向に
移動して、スライダ68を左方向へ移動させる。したが
って、第1アームレスト78と第2アームレスト79と
の間隔は背もたれ部が倒されることにより、徐々に広げ
られることになる。
第2実施例における機構を組合せることにより、背もた
れ部50がリクライニングした状態では、座部および背
もたれ部の左右の間隔が広げられ、子供にとって余裕の
あるスペースを確保することが可能となる。
第4実施例について、図26ないし図29を参照して説
明する。この第4実施例においては、上述した第3実施
例の構造において、背もたれ部50のリクライニングに
連動して、座部の前方部に延長プレート69Aが延びる
ようにしたものである。
げた図である。第3実施例の構造と比較した場合、スラ
イダ68の前端に、延長プレート69Aが取付けられて
いる。
50が最も起き上がった状態を示しており、スライダ6
8も最も右側に位置している。
を徐々に倒していくと、第3の実施例と同様に、スライ
ダ68は左側に移動し、これに伴って延長プレート69
Aが、座部74の前方部から突出することとなる。
に連動して、座部74の前方部から突出する延長プレー
トを設けることにより、たとえば上述した第2および第
3実施例と組合せることで、背もたれ部50がリクライ
ニングした状態において、座部および背もたれ部の左右
の間隔が広げられるとともに、座部の前方のスペースも
広げられ、子供にとってさらに余裕のあるスペースを確
保することが可能となる。
実施例について説明したが、この発明の範囲内におい
て、その他、種々の変形例が可能である。
および第1および第2肘掛け間の間隔を背もたれ部のリ
クライニング動作に連動させる機構は、図示した実施例
で採用されたものには限らない。種々の公知の連動機構
を、これに置き換えることができる。また、背もたれ部
のリクライニング状態を調節するための機構について
も、公知の他の機構に置き換えることが可能である。
第1および第2サイドガード7A,7B、ヘッドガード
8をそれぞれ構成するベースとなる部材のみが図示され
たが、実際の子供用椅子1においては、これらベースな
る部材上に、たとえばクッション材が装填された表面材
料が配置される。もちろん、このような表面材料の配置
は、たとえば第1および第2サイドガード7の動作を妨
げないように考慮される。
て説明したが、この発明は、たとえば、乳母車または自
動車用子供安全シートのような他の形式の子供用座席装
置にも適用することができる。
全体の外観を示す側面図であり、背もたれ部5が最も起
こされた状態を示している。
側面図であり、背もたれ部5が最も倒された状態を示し
ている。
図である。
図である。
図である。
図である。
る。
である。
り、サイドガード7等の図示を省略している。
である。
り、操作部材30等の図示を省略している。
である。
視図である。
たれ部の構造を示す第1の図である。
たれ部の構造を示す第2の図である。
ング機構との連動状態を示す第1断面図である。
ング機構との連動状態を示す第2断面図である。
る。
構との連動状態を示す第1断面図である。
構との連動状態を示す第2断面図である。
る。
構との連動状態を示す第1断面図である。
ング機構との連動状態を示す第2断面図である。
す。
Claims (10)
- 【請求項1】 座部および前記座部の後方から立ち上が
る背もたれ部を備え、前記背もたれ部がリクライニング
可能とされ、さらに、前記背もたれ部の両側縁部から前
方へそれぞれ張り出す1対の側壁を形成する第1および
第2サイドガードを備える、子供用座席装置において、 前記1対の側壁の互いの間の間隔が変更可能なように前
記第1および第2サイドガードをそれぞれ保持する保持
機構と、 前記背もたれ部がより倒されたとき前記1対の側壁の互
いの間の間隔がより広げられるように、前記背もたれ部
のリクライニング動作に連動させて前記1対の側壁の互
いの間の間隔を変更する連動機構とを備えることを特徴
とする、子供用座席装置。 - 【請求項2】 前記第1および第2サイドガードは、前
記背もたれ部に沿って延びかつ前記側壁を各外側縁部に
位置させる第1および第2主面壁を備え、前記保持機構
は、前記第1および第2主面壁を前記背もたれ部に対し
て移動可能に支持する機構を備える、請求項1に記載の
子供用座席装置。 - 【請求項3】 前記背もたれ部のリクライニング状態を
調節するため、当該背もたれ部をリクライニング可能に
支持する軸とは異なる位置において、その下端部が回動
可能に取付けられかつその上端部が前記背もたれ部の背
面上の上下方向に分布する複数の位置に選択的に固定さ
れる突張り棒を備え、 前記保持機構は、前記第1および第2の主面壁の下端部
を前記背もたれ部に対して回動可能に支持する枢支ピン
を備え、 前記連動機構は、前記突張り棒の上端部に取付けられる
1対の原動ピンと、前記背もたれ部に設けられ、かつ前
記1対の原動ピンをそれぞれ上下方向に移動可能なよう
に受け入れる1対の互いに平行に延びるガイドスロット
と、前記1対のサイドガードの各々の前記主面壁に設け
られかつ前記1対の原動ピンをそれぞれその長手方向に
移動可能なように受け入れる1対の従動スロットとを備
え、前記1対の従動スロットは、上端部に向かうほど互
いに近づくように方向付けられている、請求項2に記載
の子供用座席装置。 - 【請求項4】 前記背もたれ部の上端部において前後方
向に回動可能に取付けられるヘッドガードと、前記背も
たれ部が最も倒されたとき前記ヘッドガードが前記背も
たれ部から立ち上がるように、前記ヘッドガードに前記
突張り棒の上端部の動作を伝達する機構とをさらに備え
る、請求項3に記載の子供用座席装置。 - 【請求項5】 前記背もたれ部のリクライニング状態を
調整するため、当該背もたれ部をリクライニング可能に
支持する軸とは異なる位置において、その下端部が回動
可能に取付けられ、かつその上端部が前記背もたれ部の
背面上の上下方向に分布する複数の位置に選択的に固定
される突張り棒を備え、 前記保持機構は、 前記背もたれ部の背面上の、前記第1主面壁の上端近傍
に設けられた水平方向に延びる第1ガイドスロットおよ
び下端近傍に設けられた水平方向に延びる第3ガイドス
ロットと、 前記背もたれ部の背面上の、前記第2主面壁の上端近傍
に設けられた水平方向に延びる第2ガイドスロットおよ
び下端近傍に設けられた水平方向に延びる第4ガイドス
ロットと、 前記第1主面壁の上端近傍および下端近傍に設けられ、
前記第1主面壁が前記第1および前記第3ガイドスロッ
トに沿って移動可能なように、前記第1ガイドスロット
に受け入れられる第1原動ピンおよび前記第3ガイドス
ロットに受け入れられる第3原動ピンと、 前記第2主面壁の上端近傍および下端近傍に設けられ、
前記第2主面壁が前記第2および前記第4ガイドスロッ
トに沿って移動可能なように、前記第2ガイドスロット
に受け入れられる第2原動ピンおよび前記第4ガイドス
ロットに受け入れられる第4原動ピンと、を 備え、 前記連動機構は、前記突張り棒の上端部を軸支し、前記
背もたれ部の背面上の略中央部において上下方向にスラ
イド可能なスライドプレートと、前記スライドプレート
の上端に設けられた第1連結ピンおよび下端に設けられ
た第2連結ピンと、 前記スライドプレートの上下に伴って、前記第1サイド
ガードが水平方向にスライドするように前記第1連結ピ
ンと前記第1原動ピンとを連結する第1連結プレートお
よび前記第2連結ピンと前記第3原動ピンとを連結する
第3連結プレートと、 前記スライドプレートの上下に伴って、前記第2サイド
ガードが水平方向にスライドするように前記第1連結ピ
ンと前記第2原動ピンとを連結する第2連結プレートお
よび第2連結ピンと前記第4原動ピンとを連結する第4
プレートと、 を備えた、 請求項2に記載の子供用座席装置。 - 【請求項6】 座部および前記座部の後方から立ち上が
る背もたれ部を備え、 前記背もたれ部がリクライニング可能とされ、さらに、
前記座部の両側縁部から上方へそれぞれ張り出す1対の
肘掛けを形成する第1および第2アームレストを備え
る、子供用座席装置において、 前記1対の肘掛けの左右の互いの間の間隔が変更可能な
ように前記第1および第2のアームレストをそれぞれ保
持する保持機構と、 前記背もたれ部がより倒されたとき前記1対の肘掛けの
互いの間の間隔がより広げられるように、前記背もたれ
部のリクライニング動作に連動させ、前記1対の肘掛け
の互いの間の間隔を変更する連動機構と、を備えること
を特徴とする、子供用座席装置。 - 【請求項7】 前記第1および第2アームレストは、前
記座部に沿って延びかつ前記肘掛けを各外側縁部に位置
させる第1および第2主面壁を備え、前記保持機構は、
前記第1および第2主面壁が前記座部に対してスライド
可能に支持する機構を備えた、請求項6に記載の子供用
座席装置。 - 【請求項8】 前記背もたれ部は、前記背もたれ部の背
面上の下端近傍に固定される作動プレートを備え、 前記保持機構は、 前記座部の裏面上の、前記第1主面壁の前方近傍に設け
られた左右方向に延びる第1ガイドスロットおよび後方
近傍に設けられた左右方向に延びる第3ガイドスロット
と、 前記座部の裏面上の、前記第2主面壁の前方近傍に設け
られた左右方向に延びる第2ガイドスロットおよび後方
近傍に設けられた左右方向に延びる第4ガイドスロット
と、 前記第1主面壁の前方近傍および後方近傍に設けられ、
前記第1主面壁が前記第1および前記第3ガイドスロッ
トに沿って移動可能なように前記第1ガイドスロットに
受け入れられる第1原動ピンおよび前記第3ガイドスロ
ットに受け入れられる第3原動ピンと、 前記第2主面壁の前方近傍および後方近傍に設けられ、
前記第2主面壁が前記第2および第4ガイドスロットに
沿って移動可能なように、前記第2ガイドスロットに受
け入れられる第2原動ピンおよび前記第3ガイドスロッ
トに受け入れられる第4原動ピンと、 を備え、 前記連動機構は、 その後端部が前記作動プレートに回動可能に取付けられ
た作動ピンと、 前記作動ピンの前端部を軸支し、前記座部の裏面上の略
中央部において前後方向にスライド可能なスライドプレ
ートと、 前記スライドプレートの前端に設けられた第1連結ピン
および後端に設けられた第2連結ピンと、 前記スライドプレートの前後移動に伴って、前記第1ア
ームレストが水平方向にスライドするように前記第1連
結ピンと前記第1原動ピンとを連結する第1連結プレー
トおよび前記第2連結ピンと前記第3原動ピンとを連結
する第3連結プレートと、 前記スライドプレートの前後移動に伴って、前記第2ア
ームレストが水平方向にスライドするように前記第1連
結ピンと前記第2原動ピンとを連結する第2連結プレー
トおよび第2連結ピンと前記第4原動ピンとを連結する
第4連結プレートとを備えた、 請求項7に記載の子供用座席装置。 - 【請求項9】 前記スライドプレートの前方部には、前
記背もたれ部がより倒されたときに、前記座部の前方部
より突出する延長プレートを有する、請求項8に記載の
子供用座席装置。 - 【請求項10】 座部および前記座部の後方から立ち上
がる背もたれ部を備え、前記背もたれ部がリクライニン
グ可能とされ、さらに、前記背もたれ部の両側縁部から
前方へそれぞれ張り出す1対の側壁を形成する第1およ
び第2サイドガードと、前記座部の両側縁部から上方へ
それぞれ張り出す1対の肘掛けを形成する第1および第
2アームレストとを備える、子供用座席装置において、 前記1対の側壁の互いの間の間隔が変更可能なように前
記第1および第2サイドガードをそれぞれ保持する第1
保持機構と、 前記1対の肘掛けの左右の互いの間の間隔が変更可能な
ように前記第1および第2アームレストをそれぞれ保持
する第2保持機構と、 前記背もたれ部がより倒されたとき前記1対の側壁の互
いの間の間隔がより広げられるように、前記背もたれ部
のリクライニング動作に連動させて前記1対の側壁の互
いの間の間隔を変更する第1連動機構と、 前記背もたれ部がより倒されたとき前記1対の肘掛けの
左右の互いの間の間隔がより広げられるように、前記背
もたれ部のリクライニング動作に連動させて前記1対の
肘掛けの左右の互いの間隔を変更する第2連動機構と、
を備えることを特徴とする、子供用座席装置。
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