JP3416250B2 - ステッピングモータ - Google Patents
ステッピングモータInfo
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- Control Of Stepping Motors (AREA)
Description
関し、特に、ロータの軸方向に二相のヨークを有する二
相式のステッピングモータに関するものである。
広い分野におけるアクチュエータ部品として、入力パル
ス信号に応じて一定角度の回転を行うステッピングモー
タが使用されている。このステッピングモータは、パル
ス信号ごとに巻線の励磁電流を切り換えることにより、
磁気引力または磁気反発力によって、一定の回転角だけ
の回転移動を行うものであり、パルスからトルクへのパ
ワー変換をオープンループのデジタル制御で行うことが
できるので、低価格かつ累積誤差の小さいことが特長で
ある。
の軸方向にA相およびB相の二相のヨークを設けてなる
二相式のものがある。この二相式のステッピングモータ
は、図7、図8に示すように、円筒状の永久磁石に軸方
向に沿う短冊状の磁極1を周方向に複数着磁してなるロ
ータ2と、その周囲に配されるステータ3とから構成さ
れている。ステータ3は、図8に示すように、ロータ2
の軸方向に二相のヨーク4を具備している。該ヨーク4
は、それぞれ前記ロータ2の外面に間隔を空けて対向さ
せられる台形状の極歯4aを前記ロータ2の磁極1数と
同数ずつ有するとともに、該極歯4aのピッチの1/4
だけ位相をずらした状態で相互に固定されている。これ
らヨーク1には、それぞれコイル5が備えられ、該コイ
ル5への入力パルス信号の方向によって、各極歯4aの
極を切り替えることができるようになっている。
号のパターンの一例を示している。図中上部二段は、図
8において上部に配されるヨーク4(A相)への入力パ
ルス信号パターンを、また、下部二段は、下部に配され
るヨーク4(B相)への入力パルス信号パターンをそれ
ぞれ示しており、〇印は、パルス発生箇所を示し、無印
は、無励磁状態を示している。このパターン例は、一周
期が8ステップで構成され、この入力パルス信号パター
ンを繰り返すことにより、ロータ2を所望の一方向(こ
の方向を以下、正回転方向という。)に連続して回転さ
せることができるようになっている。また、図10は、
上記入力パルス信号パターンにおけるロータ2の動作を
一N磁極1aについて説明するステータ3の展開図であ
る。
てロータ2の動作を説明する。図10(a)〜(h)
は、それぞれ、図9のステップ1〜8に対応したロータ
2の一N磁極1aの位置を示している。まず、ステップ
1では、A相のみに正方向のパルス電流が入力され、A
相の各極歯4aに磁極が現われる。これにより、ロータ
2の一N磁極1aはA相のS磁極に引き付けられて、図
10(a)の位置に配される。ステップ2では、A相に
正方向、B相に逆方向のパルス電流が入力され、B相の
各極歯4aにも磁極が現われるので、ロータ2の一N磁
極1aは、上記状態からB相のS磁極にも引き付けられ
ることによって、図10(b)の位置に配される。この
場合に、A相およびB相の磁力は同一であるとすると、
ロータ2の一N磁極1aはA相のS磁極とB相のS磁極
との中間位置に配置され、結果として、極歯4aの1/
8ピッチ分だけ正回転されることになる。
するので、ロータの一N磁極1aはB相のS磁極のみに
引き付けられて、図10(c)の位置に配され、上記位
置から、さらに極歯4aの1/8ピッチ分だけ正回転さ
れることになる。そして、同様にして、ステップ4〜ス
テップ8まで極歯4aの1/8ピッチずつの正回転が実
施され、ステップ1〜ステップ8の入力ステップ信号パ
ターンの繰り返しによって、ロータ2が正回転され続け
ることになる。
構成された二相式のステッピングモータ6では、二相の
うちの一相のコイル5がなんらかの原因によって断線し
た場合に、場合によっては逆転してしまう不都合が考え
られる。例えば、B相のみが断線した場合を例にとって
説明すると、入力パルス信号のパターンは、図11に示
すようになる。この場合、ステップ2の状態は、B相が
励磁されないためにステップ1と同じ状態となり、ロー
タ2は回転しない。しかしながら、ステップ3では、両
相ともに無励磁状態となり、ロータ2は、両相の極歯4
aへのロータ2の磁極1の磁着力の平衡する位置に停止
する。この例の場合には、ロータ2は、図12(c)に
示すように、一N磁極1aに対向する極歯4aの面積が
両相において相等しくなる位置に停止するので、ステッ
プ2の状態から逆転方向に若干回転移動する場合があ
る。
のみがステップ1とは逆方向に励磁されるので、ロータ
2の一N磁極1aは右側に現われるS磁極の極歯4aに
引き付けられ、ロータ2がステップ3に対してさらに逆
転方向に回転移動させられることになる。また、ステッ
プ6からステップ7、ステップ7からステップ8におい
ても、同様にしてさらに逆転方向に回転移動させられる
ため、ステップ1〜ステップ8の入力パルス信号のパタ
ーンを通じて一定角度逆回転させられ、このパターンを
繰り返せば、ロータ2は逆回転し続けることになる。こ
のことは、A相のみが断線してB相のみの励磁が行われ
る場合においても同様である。
6のトルクが、高温負荷でのトルクを確保するために実
負荷に対して大きく設定されている場合には、負荷によ
って停止されることなく、ロータ2が逆転し続けてしま
うという不都合を生じる。この場合、ロータ2の逆転に
よって生じる不都合が重大な場合には、逆転防止機構を
並設する必要があり、部品の構成が複雑化して信頼性が
低下するとともに、部品点数の増加による製品コストの
増大を生じてしまうことになる。
のであって、簡単な構成によって、ロータの逆転防止を
図ることができるステッピングモータを提供することを
目的としている。
に、本発明は、次の3つの手段を提案している。第1の
手段は、円筒状に形成された永久磁石に軸方向に沿う複
数の磁極が周方向に沿って交互に異極に着磁されてなる
ロータと、該ロータの外面に間隔を空けて対向させられ
る極歯をロータの磁極と同数周方向に配してなる二相の
ヨークの各々について、隣接する極歯を交互に異極に励
磁するコイルを備えてなるステータとを具備し、前記二
相のヨークのうちのいずれか一方のヨークの極歯の形状
が、他相のヨークの極歯のうちロータの回転方向前方の
最も近い位置に配される極歯の重心位置に対して極歯の
ピッチの1/4よりも小さい距離だけ周方向にずれた位
置に配される重心位置を有し、かつ、該極歯の励磁によ
って引き付けられた状態のロータの磁極に対して、該極
歯よりもロータの回転方向前方に隣接する極歯の後縁
が、後方に隣接する極歯の前縁よりも近い位置となるよ
うに前縁が切り欠かれて形成されているステッピングモ
ータを提案している。
のヨークのうちの一相のヨークの極歯が、ロータの回転
方向前縁においてロータの軸心に平行に形成され、か
つ、後縁が前縁に対して非平行な形状に形成されている
ステッピングモータを提案している。
いて、一方の相の極歯の形状が、隣接する2つの極歯の
最大幅の和を他方の相の1つの極歯の最大幅の1.5倍
以下とするように形成されているステッピングモータを
提案している。
によれば、ステータの各コイルの励磁によって、交互に
異極に励磁される二相のヨークにより、ロータの各磁極
が、磁気引力または磁気反発力あるいはこれらの両方の
力を受けてロータが回転移動させられる。この場合に、
ロータの回転方向前方に近接する他相の極歯の重心位置
に対して周方向に1/4極歯ピッチよりも小さい距離だ
け離れた重心位置を有する極歯の相のコイルが断線した
場合には、両コイルが無励磁状態となったときに、ロー
タの磁極は近接する極歯の重心位置方向、すなわち、正
回転方向に回転移動させられた位置においてロータと極
歯との磁着力が平衡する。これにより、他相のコイルが
次に励磁された場合に、正回転方向の回転力が付与され
ることになる。
た場合に、励磁された極歯に引き付けられた状態のロー
タの磁極の前縁が切り欠かれており、磁極がロータの回
転方向後方に隣接する極歯の前縁よりも前方に隣接する
極歯の後縁に近接しているので、両コイルが無励磁状態
となったときに、逆転方向への回転力を付与されること
がない。しかも、当該極歯が次に異磁極に励磁された場
合においても、ロータの磁極に対しては、回転方向前方
に隣接する極歯によって正回転方向に引き付けられるこ
とになり、逆転防止が図られることになる。
タによれば、極歯の前縁をロータの軸心と平行に形成
し、後縁をそれに非平行に形成しているので、簡易な形
状によって極歯の重心位置を回転方向後方にずらすこと
ができる。しかも、該極歯に引き付けられた状態のロー
タの磁極を、ロータの回転方向後方に隣接する極歯の前
縁よりも前方に隣接する極歯の後縁に近接するように極
歯の形状を形成することが可能となる。
ータによれば、隣接する2つの極歯の最大幅の和が他相
の極歯の最大幅の1.5倍より小さくなるように極歯形
状が形成されているので、断線時に、最大幅の大きな極
歯によって逆転方向の回転力が付与されることになって
も、最大幅の小さな極歯によって逆転方向の回転力が抑
止され、逆転し続けることが回避される。しかも、幅寸
法の大きな極歯を設けることができるので、大きなプル
イントルクを確保することが可能となる。
1実施例について、図1ないし図4を参照して説明す
る。本実施例のステッピングモータ10も、二相式のス
テッピングモータ10であって、円筒状の永久磁石に軸
方向に沿う短冊状の磁極1を周方向に複数着磁してなる
ロータ2と、その周囲に配される二相のヨーク11・1
2を有するステータ13とから構成されており、各ヨー
ク11・12は、それぞれ前記ロータ2の外面に間隔を
空けて対向させられる台形状の極歯13・14・15・
16を前記ロータ2の磁極1数と同数ずつ有していて、
極歯13・14・15・16のピッチの1/4だけ位相
をずらした状態で相互に固定されている点において、図
7および図8に示す従来のステッピングモータ6と共通
している。しかしながら、本実施例のステッピングモー
タ10は、そのヨーク11・12の極歯13・14・1
5・16の形状において、従来例と相違している。
10の展開図および各入力パルス信号に相当するロータ
2の一N磁極1aの位置を示している。本実施例のステ
ッピングモータ10のヨーク11・12の極歯13・1
4・15・16の形状は、図4に示すように、A相にお
いては、従来と同様に、大きい方の底辺の寸法が2.6
mmの左右対称の台形状に形成されているが、B相にお
いては、ロータ2の回転方向前方に向かう縁部、すなわ
ち前縁15a・16aにおいてロータ2の軸心方向に沿
って切り欠かれている。
の一部として形成され、その最大幅寸法aは、1.9m
mに形成されている。また、B相の上側の極歯16は、
フィールドプレートの一部として形成され、その最大幅
寸法bは、1.3mmに形成されている。その結果、B
相の極歯15・16の重心位置GBは、当該極歯15・
16の前方に近接するA相の極歯13・14の重心位置
GAに対して、正規のずれ量(極歯のピッチの1/4)
よりも若干遠くなるように配され、逆に後方に近接する
A相の極歯13・14の重心位置GAに対して、正規の
ずれ量よりも若干近くなるように配されている。
10におけるロータ2の挙動について、以下に説明す
る。まず、図1において、B相のコイル5のみが断線し
た場合には、前記図11の入力パルス信号パターンにし
たがってステッピングモータ10が動作させられること
になる。この動作をステップ1から順を追って説明する
と、まず、ステップ1では、A相のみが励磁され、該A
相の極歯13に現われる一S磁極によってロータ2の一
N磁極1aが引き付けられる。この場合に、B相の極歯
15・16は、正回転方向前縁15a・16aが、ロー
タ2の軸心に沿う方向に切り欠かれているので、一N磁
極1aのB相に対する磁着力は、正回転方向に偏ってお
り、一N磁極1aは、正回転方向に若干偏った位置(図
中、左寄りの位置)に配されることになる。また、ステ
ップ2においても、本来であれば、B相に磁極が現われ
るのであるが、B相が断線しているために、ステータ3
の状態はステップ1と同様であり、ロータ2はステップ
1の状態に保持される。
となる。このとき、A相・B相における極歯13・14
・15・16とロータ2の磁極1との磁着力がそれぞれ
周方向に平衡する位置に一N磁極1aが配される。この
場合には、図1(c)に示すように、ステップ2の位置
に対して、若干左寄りの位置において平衡する。この状
態からステップ4に移行すると、図1(d)に示すよう
に、前記ステップ2においてN磁極が現われていた極歯
13がS磁極となるとともに、当該極歯13の左側の極
歯14に新たにN磁極が現われ、N磁極による磁気反発
力とS磁極による磁気引力とによって、ロータ2の一N
磁極1aはさらに正回転方向に回転移動させられること
になる。このとき、ロータ2の一N磁極1aは、従来と
比較して、若干左寄りに配置されることになる。また、
ステップ5およびステップ6はステップ4と同様のステ
ータ3の状態であるため、ロータ2の移動は行われな
い。
と、A相における極歯13・14とロータ2の磁極1と
の磁着力の平衡が図られる位置、すなわち、ステップ
4、5、6の状態と比較して若干正回転方向に移動させ
られることになる。さらに、ステップ8の状態では、ス
テップ6においてA相に現われていた極歯14のN磁極
がS磁極となり、該極歯14の左隣の極歯13にN磁極
が現われることによって、磁気引力および磁気反発力に
よって、ロータ2の一N磁極1aが正方向に回転され
る。
て、全体的に正回転されることにより、当該パターンが
繰り返されると正方向に回転され続けることになる。し
たがって、B相のみが断線した場合であっても、ロータ
2が逆転方向に回転されることがなく、逆転によって発
生する不都合が回避されることになる。
下に説明する。この場合は、図2に示すような入力パル
ス信号パターンになるが、該図3(a)に示すように、
ステップ1において、両ヨーク11・12の極歯13・
14・15・16に磁極の現われない無励磁状態とな
る。この場合は、前記図1(g)に示した無励磁状態と
同様の位置に、ロータ2の一N磁極1aが配置されるこ
とになる。
B相の上側の極歯16にN磁極が現われ、下側の極歯1
5にS磁極が現われるので、ロータ2の一N磁極1a
は、左側に現われたS磁極に引き付けられて正方向に回
転移動させられる。この場合、図3(b)に示すよう
に、ロータ2の一N磁極1aに対して、引き付けられた
状態の極歯15よりもロータ2の回転方向前方に隣接す
る極歯15の後縁15bが、後方に隣接する極歯15の
前縁15aよりも近い位置となる位置に配される。ステ
ップ3、ステップ4においては、ステップ2と同じ状態
に維持される。
なるが、この場合には、上記のように隣接する極歯15
の前縁15aよりも前方に隣接する極歯15の後縁15
bに近接しているので、逆転方向への回転力を付与され
ることがなく、A相およびB相の極歯13・14・15
・16と一N磁極1aとの磁着力の平衡が図られるよう
に、ロータ2の一N磁極1aが、ステップ4の位置から
若干左寄りの正回転方向に回転移動される。また、ステ
ップ6では、B相の上側の極歯16にS磁極が現われ、
下側の極歯15にN磁極が現われるので、ロータ2の一
N磁極1aは、回転方向前方に隣接する極歯15によっ
て引き付けられ、図3(f)に示すように、さらに左
側、すなわち、正回転方向に回転移動させられる。そし
て、ステップ7、ステップ8においても、ステップ6の
状態が維持されるので、ステップ1〜ステップ8のパタ
ーン全体を通じて、ロータ2が正回転方向に回転させら
れることになり、当該パターンの繰り返しによって、A
相が断線した場合においても、逆方向に回転することが
防止されることになる。
第2実施例について図5を参照して説明する。本実施例
は、上記第1実施例と比較して、B相の上側の極歯16
の最大幅寸法が1.75mmと若干大きく形成されてい
る点が相違している。
ロータ2の一N磁極1aの動作について、図5を参照し
て説明する。本実施例においては、図5(a)、(b)
に示すように、ステップ1、ステップ2において、一N
磁極1aがA相の上側の極歯14に現われているS磁極
に引き付けられるが、第1実施例と比較してB相の上側
の極歯16の幅が広いので、該極歯16の一部が、一N
磁極1aに対向することとなり、第1実施例の場合より
も若干右寄りに配置される。
に示すように、ステップ3の無励磁状態において、ロー
タ2が逆転方向に回転しがちになる。そして、その場合
には、ステップ4において、さらに逆方向に回転された
状態で、ステップ5、ステップ6と維持されることにな
るが、ステップ7の無励磁状態においては、ステップ3
における磁着力の平衡する位置が、比較的近くにあるた
めに、その位置まで正回転方向に回転移動させられる。
また、ステップ8においては、前記ステップ1と同じ状
態に戻るので、ステップ1〜ステップ8の全体を通じて
のロータ2は、停止状態に保持されることになり、この
場合にも、ロータ2の逆転は防止されることになる。
と同様にロータ2の逆転が防止される。このようにロー
タ2の逆転を回避し得る極歯15・16の幅寸法a・b
の一覧を、図6に示す。これによれば、上側の極歯16
の最大幅bが大きいときには、下側の極歯15の最大幅
aを小さく、また、上側が小さいときには下側を大きく
することにより、ロータ2の逆転が防止される。したが
って、入力パルス信号パターン全体としてロータ2の逆
転が起らない条件として、上下一対の極歯15・16の
幅a・bの和が一定値以下となることが挙げられ、その
値は、図6から3.8mmとなる。つまり、A相の極歯
13・14における最大幅2.6mmの約1.5倍以下
となるように、B相の極歯15・16の最大幅a・bを
調整することにより、ロータ2の逆転が防止されること
になる。
ータ10によれば、二相のうちの一相のヨーク12(1
1)の極歯15・16(13・14)をその前縁15a
・16aにおいて切欠くという簡易な形状設計によっ
て、ロータ2の逆転を防止することができる。したがっ
て、特殊な逆転防止機構を設ける必要がなく、機構を簡
単にして信頼性を向上することができるとともに、構成
部品の増加を防止して製品コストの低減を図ることがで
きるという効果を奏する。また、ヨーク12の極歯15
・16の形状を適宜調整することによって、出力として
のプルイントルクを増減させることができる。
14・15・16の形状を台形状に形成することとした
が、これに限られるものではなく、例えば、傾斜してい
る後縁15b・16bの形状を、滑らかに変化する曲線
形状としてもよく、また、逆方向に傾斜する形状として
もよい。さらに、台形形状自体をサインカーブ等の山形
状に形成することとしてもよい。
ークの上下一対の極歯15・16の幅a・bの和がA相
の極歯13・14における最大幅2.6mmの約1.5
倍以下となるように、B相の極歯15・16の最大幅a
・bを調整することにより、ロータ2の逆転防止を図る
こととしたが、この条件内においても、極歯15・16
の幅a・bの和がA相の極歯13・14の幅の1.5倍
に近付く範囲に設定することにより、大きなプルイント
ルクを得ることができるので好ましいと言える。
段に係るステッピングモータは、複数の磁極が周方向に
沿って交互に異極に着磁された円筒状ロータと、その外
面に対向させられる極歯を有する二相のヨークの各々に
コイルを備えてなるステータとを具備し、一側のヨーク
の極歯が、他相のヨークのロータの回転方向前方の最も
近い位置に配される極歯の重心位置に対して極歯の1/
4ピッチよりも小さい距離だけ周方向に離れた重心位置
を有し、かつ、その極歯の励磁によって引き付けられた
ロータの磁極に対して、回転方向前方に隣接する極歯の
後縁が、後方に隣接する極歯の前縁よりも近い位置とな
るように形成されているので、一相が断線した場合であ
っても、ロータが正回転方向に誘導され、逆転防止を図
ることができるという効果を奏する。
ングモータは、一相のヨークの極歯が、ロータの回転方
向前縁においてロータの軸心に平行に形成され、後縁が
前縁に対して非平行な形状に形成されているので、第1
の手段の効果に加えて、簡単な形状によって逆転防止を
達成することにより、製品コストの低減を図ることがで
きるという効果を奏する。
ピングモータは、隣接する2つの極歯の最大幅の和が他
方の相の1つの極歯の最大幅の1.5倍以下となるよう
に形成されているので、上記効果に加えて、逆転防止を
図りつつ、発生トルクを適宜調整することができるとい
う効果を奏する。
における各入力パルス信号ステップに対応したロータの
動作を説明するためステータの展開図である。
ルが断線した場合の入力パルス信号パターンを示す図で
ある。
タの動作を説明するためのステータの展開図である。
極歯の形状を説明する図である。
における各入力パルス信号ステップに対応したロータの
動作を説明するためのステータの展開図である。
示す図である。
る。
を破断した斜視図である。
ターンを示す図である。
入力パルス信号パターンに対応したロータの動作を説明
するためのステータの展開図である。
コイルが断線した場合の入力信号パターンを示す図であ
る。
の入力パルス信号パターンに対応したロータの動作を説
明するためのステータの展開図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状に形成された永久磁石に軸方向に
沿う複数の磁極が周方向に沿って交互に異極に着磁され
てなるロータと、該ロータの外面に間隔を空けて対向さ
せられる極歯をロータの磁極と同数周方向に配してなる
二相のヨークの各々について、隣接する極歯を交互に異
極に励磁するコイルを備えてなるステータとを具備し、
前記二相のヨークのうちのいずれか一方のヨークの極歯
の形状が、他相のヨークの極歯のうちロータの回転方向
前方の最も近い位置に配される極歯の重心位置に対して
極歯のピッチの1/4よりも小さい距離だけ周方向にず
れた位置に配される重心位置を有し、かつ、該極歯の励
磁によって引き付けられた状態のロータの磁極に対し
て、該極歯よりもロータの回転方向前方に隣接する極歯
の後縁が、後方に隣接する極歯の前縁よりも近い位置と
なるように前縁が切り欠かれて形成されていることを特
徴とするステッピングモータ。 - 【請求項2】 二相のヨークのうちの一相のヨークの極
歯が、ロータの回転方向前縁においてロータの軸心に平
行に形成され、かつ、後縁が前縁に対して非平行な形状
に形成されていることを特徴とする請求項1記載のステ
ッピングモータ。 - 【請求項3】 一方の相の極歯の形状が、隣接する2つ
の極歯の最大幅の和を他方の相の1つの極歯の最大幅の
1.5倍以下とするように形成されていることを特徴と
する請求項1または請求項2記載のステッピングモー
タ。
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JP03617494A JP3416250B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | ステッピングモータ |
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JP03617494A Expired - Lifetime JP3416250B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | ステッピングモータ |
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Families Citing this family (3)
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