JP3416178B2 - ギヤポンプ - Google Patents
ギヤポンプInfo
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Description
る閉じ込み部を、高圧側に連通させる逃げ溝を形成し、
騒音の発生を低減したギヤポンプに関する。 【0002】この種のギヤポンプとして、実開昭51−
62102号公報に掲載された発明が従来から知られて
いる。この従来のギヤポンプは、ギヤのかみ合い部分に
発生する閉じ込み部の急激な圧力変化を防止するため
に、逃げ溝以外にヒゲ溝を形成している。このヒゲ溝
は、逃げ溝の一部を、ヒゲのように細く伸ばした形状に
するとともに、その先端を上記閉じ込み部に臨ませるよ
うにしている。このように細いヒゲ溝を形成したのは、
閉じ込み部が逃げ溝につながって、そこの圧力が急に下
がらないようにするためである。なぜなら、この閉じ込
み部の圧力変化が激しいと、騒音の原因になるからであ
る。そこで、上記のようにヒゲ溝を形成し、このヒゲ溝
に絞り機能を発揮させて、閉じ込み部の急激な圧力変化
を防止するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
のギヤポンプでは、逃げ溝以外にヒゲ溝を形成しなけれ
ばならないので、このヒゲ溝の分だけ、加工コストが上
がってしまうという問題があった。この発明の目的は、
加工コストを上げずに、逃げ溝の急激な圧力変化を防止
できるようにしたギヤポンプを提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】ギヤのかみ合い部分に発
生する閉じ込み部を、高圧側に連通させる逃げ溝を形成
したギヤポンプを前提にする。上記のギヤポンプを前提
にしつつ、この発明は、前記逃げ溝の内端コーナー部分
にほぼ45度の角度の傾斜部を形成することによって、
ギヤの回転によって生じる一方のギヤのトロコイド部と
他方のギヤのインボリュート部とに囲まれたV字状のす
き間が、上記傾斜部と所定の角度をもって交差するよう
になり、閉じ込み部の圧油がすき間を介して逃げ溝側に
流出する一方、閉じ込み部が低圧側に開くと、すき間が
傾斜部から離れ、逃げ溝と閉じ込み部の連通が遮断され
る構成とした点に特徴を有する。 【0005】 【作用】この発明のギヤポンプは、上記のように構成し
たので、一方のギヤのトロコイド部と他方のギヤのイン
ボリュート部とが、閉じ込み部分でわずかなすき間を形
成するが、このすき間が傾斜部と交差する。したがっ
て、このすき間を介して、閉じ込み部と、逃げ溝のコー
ナー部とが連通する。そして、このすき間は、絞りとし
て機能するので、閉じ込み部の急激な圧力変化は防止で
きる。 【発明の効果】この発明のギヤポンプによれば、逃げ溝
の形状を変えるだけで、閉じ込み部の急激な圧力変化を
防止できるので、逃げ溝の加工が簡単になり、従来のよ
うなヒゲ溝を加工する場合よりも、製造コストを低く抑
えられる。 【0006】 【実施例】図示の実施例の最大の特徴は、当該ギヤポン
プの高圧側に連通させた逃げ溝1の内端のコーナー部分
に、傾斜部2を形成したことである。そして、この傾斜
部2は、基準ピッチ線Xに対して、だいたい45度の角
度を維持している。このように傾斜部2の角度をほぼ4
5度程度に維持すると、次のようになる。すなわち、両
ギヤ3、4のかみ合い部分では、一方のギヤ3のトロコ
イド部3aと他方のギヤ4のインボリュート部4aとに
囲まれたところにV字状の細いすき間5が形成される。
そして、このすき間5は、図示の閉じ込み部分で、上記
傾斜部2と交差することになる。 【0007】次にこの実施例の作用を説明する。図2の
状態を両ギヤ3、4の回転角ゼロというように仮定する
と、この回転角ゼロのときには、上記すき間5はほとん
ど形成されない。そして、回転角が2度ぐらいになる
と、図3に示すようにすき間5がわずかに形成されてく
るが、このときにはすでに、すき間5と傾斜部2とが交
差している。したがって、閉じ込み部6の圧油は、この
すき間5を介して逃げ溝1側に流出し始める。そして、
回転角が4度から6度と大きくなっても、図4、図5に
示すように、すき間5と傾斜部2との交差状態は継続す
る。 【0008】しかし、閉じ込み部が低圧側に開くぐらい
の角度、すなわち、回転角が8度ぐらいになると、図6
に示すように、すき間5が傾斜部2からはなれ、逃げ溝
1と閉じ込み部6との連通が遮断される。このようにし
て、すき間5を介して、閉じ込み部6が逃げ溝1に連通
するので、このすき間5が絞りとして機能し、閉じ込み
部6の急激な圧力変化を防止できる。上記のことからも
明らかなように、両ギヤの回転角が0度〜6度ぐらいの
間、いい換えれば、閉じ込み部6が低圧側に開く直前ぐ
らいまでの間、すき間5と傾斜部2とが交差するように
すればよい。そして、この条件を満足させるのが、上記
したように、だいたい45度前後の角度である。この実
施例のギヤポンプによれば、上記のように逃げ溝1のコ
ーナー部分に、傾斜部2を形成するだけで、閉じ込み部
6の急激な圧力変化を防止できるので、例えば、前記従
来のようなヒゲ溝を作るための特別な加工など不要にな
る。このように逃げ溝1に特別な加工がいらないので、
その分加工コストを抑えることができる。
る。 【図2】両ギヤの回転角をゼロと仮定したときの逃げ溝
とすき間との関係を示した説明図である。 【図3】両ギヤの回転角を2度と仮定したときの逃げ溝
とすき間との関係を示した説明図である。 【図4】両ギヤの回転角を4度と仮定したときの逃げ溝
とすき間との関係を示した説明図である。 【図5】両ギヤの回転角を6度と仮定したときの逃げ溝
とすき間との関係を示した説明図である。 【図6】両ギヤの回転角を8度と仮定したときの逃げ溝
とすき間との関係を示した説明図である。 【符号】 1 逃げ溝 2 傾斜部 3 ギヤ 3a トロコイド部 4 ギヤ 4a インボリュート部 5 すき間 6 閉じ込み部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ギヤのかみ合い部分に発生する閉じ込み
部を、高圧側に連通させる逃げ溝を形成したギヤポンプ
において、前記逃げ溝の内端コーナー部分にほぼ45度
の角度の傾斜部を形成することによって、ギヤの回転に
よって生じる一方のギヤのトロコイド部と他方のギヤの
インボリュート部とに囲まれたV字状のすき間が、上記
傾斜部と所定の角度をもって交差するようになり、閉じ
込み部の圧油がすき間を介して逃げ溝側に流出する一
方、閉じ込み部が低圧側に開くと、すき間が傾斜部から
離れ、逃げ溝と閉じ込み部の連通が遮断される構成とし
たギヤポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35747892A JP3416178B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ギヤポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35747892A JP3416178B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ギヤポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193567A JPH06193567A (ja) | 1994-07-12 |
JP3416178B2 true JP3416178B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=18454335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35747892A Expired - Fee Related JP3416178B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | ギヤポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416178B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103437996B (zh) * | 2013-08-22 | 2015-09-09 | 成都大学 | 一种具有渐开线卸荷槽的外啮合齿轮泵 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35747892A patent/JP3416178B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06193567A (ja) | 1994-07-12 |
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