JP3416080B2 - アンモニア冷媒を使用する冷凍機用潤滑剤 - Google Patents

アンモニア冷媒を使用する冷凍機用潤滑剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニアを冷媒
とする冷凍機用の潤滑剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮式冷凍機は、圧縮機、凝縮
器、膨張機構(膨張弁等)及び蒸発器からなり、その冷
媒としてトリクロロフルオロメタン(R11)、ジクロ
ロジフルオロメタン(R12)やクロロジフルオロメタ
ン(R22)等の塩素を含有するフッ化炭化水素(フロ
ン化合物)が長い間使用されてきた。これらのフロン化
合物は、オゾン層破壊という国際的な環境問題を引き起
こし、その使用が規制され、塩素を含有しないジフルオ
ロメタン(R32)、テトラフルオロエタン(R134
又はR134a)、ジフルオロエタン(R152又はR
152a)等のフロン化合物に転換されてきている。と
ころが、これら塩素を含有しないフロン化合物において
も、地球温暖化能が非常に高いため、長期的な面から見
ると環境問題を引き起こす恐れが指摘されている。
【0003】そこで、近年ではこのような環境問題を起
こさない冷媒として、炭化水素やアンモニア等が注目さ
れてきている。これらの冷媒は、フロン化合物と比較す
ると地球環境や人体に対する環境安全性という観点で遥
かに優れている。また、これらの化合物は冷媒としては
これまで主流ではなかったものの、古くから使用されて
きた実績もある。
【0004】これまで、アンモニアは、冷凍機油である
鉱油やアルキルベンゼン等と相溶しないために、圧縮機
出口側に油を分離回収して再び圧縮機入口側に戻す油循
環設備を装備する冷凍機のみに使用が制限されてきた。
また、このような油循環設備の機能が十分でないと、冷
凍機油が冷凍サイクル内に持ち出され、圧縮機の潤滑油
不足を招き、その結果摺動部において潤滑不良から焼き
付き等を引き起こし、装置寿命を著しく短縮してしまう
ことがある。また、蒸発器は低温であるために、冷凍サ
イクル内に持ち出された粘度の高い冷凍機油が蒸発器に
留まり、熱交換効率を低下させることもある。このため
アンモニアを使用する冷凍機は比較的大型で、定期的に
メンテナンスができる産業用の装置に限られていた。
【0005】しかし、前記のような環境問題を考慮し
て、アンモニア冷媒も見直されてきている。それに伴
い、アンモニア冷媒との相溶性を有し、フロン冷媒と同
様に油循環設備を必要としない冷凍機油が提案されてい
る。例えばEP0490810には、エチレンオキサイ
ド(EO)及びプロピレンオキサイド(PO)の共重合
体であり、EO/PO=4/1であるポリアルキレング
リコールからなる潤滑剤が開示されている。また、EP
585934には、EO/PO=2/1〜1/2である
1又は2官能性のポリアルキレングリコールからなる潤
滑剤が開示されている。更に、DE4404804で
は、一般式
【化2】RO―(EO)x−(PO)y−H (RはC1〜C8のアルキル基、x=y=5〜55)で表
わされるポリエーテル系潤滑剤が開示されている。ま
た、EP699737では、一般式
【化3】Z((CH2CH(R1)O)n−(CH2CH
(R1)O)mp−H (Zはアリール基の場合C6以上、アルキル基の場合C
10以上、R1は水素原子、メチル基又はエチル基、n=
0又は正数、m=正数、p=Zの価数)で表わされる潤
滑剤が開示されている。
【0006】また、特開平5−9483号公報及びWO
95/12594号公報には、ポリアルキレングリコー
ルジエーテルからなる、アンモニアとの相溶性及び安定
性に優れた冷凍機油が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アンモニア冷媒冷凍機
の冷凍機油として、上記のようなポリアルキレングリコ
ール系化合物を使用する場合、水酸基を2個有する2官
能性のポリアルキレングリコールは、安定性及び吸湿性
に劣るという問題が指摘されている。また、上記のよう
なポリアルキレングリコールジエーテルは、水酸基を含
有するポリアルキレングリコールよりもアンモニアとの
相溶性が低く、構造によっては相溶しないという問題を
抱えている。また、ポリアルキレングリコールジエーテ
ルは分子の末端をアルキル基で封鎖しなければならない
ので、末端封鎖を行うため製造工程が複雑になるという
欠点を有していた。
【0008】従って、本発明の目的は、アンモニア冷媒
との相溶性に優れ、且つ、潤滑性及び安定性に優れたア
ンモニアを冷媒として使用する冷凍機用の冷凍機油を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記の
一般式(1)
【化4】 X{―O−(AO1a−(AO2b−H}p (1) [式中、Xはモノオール又はポリオールから水酸基を除
いた残基を表わし、(AO1aはエチレンオキサイド及
び、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイ
ドの共重合によって構成されたポリオキシアルキレン基
を表わし、AO2は炭素数3以上のオキシアルキレン基
を表わし、aは2以上の数を表わし、bは1以上の数を
表わし、pはXの価数を表わす。]で表わされる少なく
とも1種のポリエーテルからなる、アンモニア冷媒を使
用する冷凍機用潤滑剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、Xはモノ
オール又はポリオールから水酸基を除いた残基を表わ
す。モノオールとしては、例えば、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、
2−ブタノール、ペンタノール、2−ペンタノール、3
−ペンタノール、イソペンチルアルコール、2−メチル
−4−ペンタノール、ヘキサノール、2級ヘキサノー
ル、イソヘキサノール、ヘプタノール、2級ヘプタノー
ル、オクタノール、2−エチルヘキサノール、2級オク
タノール、イソオクタノール、ノナノール、2級ノナノ
ール、1−デカノール、イソデシルアルコール、2級デ
カノール、ウンデカノール、2級ウンデカノール、2−
メチルデカノール、ラウリルアルコール、2級ドデカノ
ール、1−トリデカノール、イソトリデシルアルコー
ル、2級トリデカノール、ミリスチルアルコール、2級
テトラデカノール、ペンタデカノール、2級ペンタデカ
ノール、セチルアルコール、パルミチルアルコール、2
級ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、2級ヘプタデ
カノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアル
コール、2級オクタデシルアルコール、オレイルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、エイコサノール、ドコサノ
ール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコ
サノール、ミリシルアルコール、ラッセロール、テトラ
トリアコンタノール、アリルアルコール、シクロペンタ
ノール、シクロヘキサノール、2−ブチルオクタノー
ル、2−ブチルデカノール、2−ヘキシルオクタノー
ル、2−ヘキシルデカノール、2−ヘキシルドデカノー
ル、2−オクチルデカノール、2−オクチルドデカノー
ル、2−オクチルテトラデカノール、2−デシルドデカ
ノール、2−デシルテトラデカノール、2−デシルヘキ
サデカノール、2−ドデシルテトラデカノール、2−ド
デシルヘキサデカノール、2−ドデシルオクタデカノー
ル、2−テトラデシルオクタデカノール、2−テトラデ
シルイコサノール、2−ヘキサデシルオクタデカノー
ル、2−ヘキサデシルイコサノール等のアルコール;フ
ェノール、クレゾール、エチルフェノール、ターシャル
ブチルフェノール、ヘキシルフェノール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール、デシルフェノール、ウンデ
シルフェノール、ドデシルフェノール、トリデシルフェ
ノール、テトラデシルフェノール、フェニルフェノー
ル、ベンジルフェノール、スチレン化フェノール、p−
クミルフェノール等のフェノールが挙げられる。
【0011】ポリオールとしては例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、イソプレングリコー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ソルバイ
ト、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、水添ビスフェノールA、
水添ビスフェノールF、ダイマージオール等のジオー
ル;グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−
ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、
2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メ
チル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−
1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタン
トリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プ
ロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジ
メチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチ
ルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタン
トリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アル
コール;ペンタエリスリトール、エリスリトール、1,
2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘ
キサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロー
ル、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリ
ン、ソルビタン等の4価アルコール;アドニトール、ア
ラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価ア
ルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトー
ル、タロース、アロース等の6価アルコール;蔗糖等の
8価アルコール、ポリグリセリン又はこれらの脱水縮合
物等が挙げられる。pはXの価数であり、1〜8の数が
好ましい。
【0012】また、Xは上記モノオール又はポリオール
から誘導された化合物の残基であってもよい。このよう
な化合物としては、例えば上記モノオール又はポリオー
ルのナトリウムアルコラート、カリウムアルコラート等
が挙げられる。
【0013】これらの中でも、あまりXの価数pが大き
くなると、得られるポリエーテルの分子量が大きくなり
過ぎて粘度が高くなり過ぎたり、アンモニア冷媒との相
溶性が低下するので、Xの価数pは1〜3がより好まし
い。特に、pが1、即ち、Xはモノオールから水酸基を
除いた残基であることが最も好ましい。モノオールであ
っても、あまり炭素数が多くなるとアンモニア冷媒との
相溶性が低下する場合があるので、Xの炭素数は好まし
くは1〜8であり、より好ましくは1〜4であり、最も
好ましくはXはメチル基である。
【0014】(AO1aは、エチレンオキサイド及び、
プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイドの
共重合によって構成されたポリオキシアルキレン基を表
わす。エチレンオキサイド及び、プロピレンオキサイド
及び/又はブチレンオキサイドの重合比は特に限定され
ないが、重合生成物であるポリエーテルに、アンモニア
との優れた相溶性を付与するためには、少なくともエチ
レンオキサイドを必要とする。しかし、あまりエチレン
オキサイドの割合が増加すると、吸湿性や、流動点等の
低温特性が悪化したり、粉末状の固形物が析出、或いは
沈殿する場合があるので、(AO1aに占めるオキシエ
チレン基の割合は50重量%以下が好ましく、50〜1
0重量%がより好ましく、30〜10重量%が最も好ま
しい。また、同様の理由により、本発明で用いる一般式
(1)で表わされるポリエーテルの分子中に占めるオキ
シエチレン基の数の割合は、オキシアルキレン基全体の
数に対して40%以下であることが好ましく、30%以
下であることがより好ましく、20%以下であることが
最も好ましい。
【0015】また、共重合の形態はブロック状重合、ラ
ンダム状重合又はブロック状重合とランダム状重合の混
合でもよいが、(AO1aの部分が全てブロック状重合
により構成されたポリオキシアルキレン基であると、低
温における流動性が悪化するため、(AO1aはランダ
ム状重合により構成されたポリオキシアルキレン基又
は、少なくとも一部にランダム状重合を含むポリオキシ
アルキレン基であることが好ましい。aは2以上の数を
表わし、好ましくは2〜150、より好ましくは5〜1
00である。
【0016】AO2は炭素数3以上のオキシアルキレン
基を表わす。炭素数3以上のオキシアルキレン基として
は、例えばオキシプロピレン基、オキシブチレン基、炭
素数5〜24程度のオキシアルキレン基が挙げられ、中
でもオキシプロピレン基又はオキシブチレン基が好まし
い。bは1以上の数を表わし、好ましくは1〜10であ
る。尚、(AO2bは、1種又は2種以上の上記の炭素
数3以上のオキシアルキレン基からなる(ポリ)オキシ
アルキレン基である。
【0017】本発明で用いる一般式(1)で表わされる
ポリエーテルは、構造の末端に(AO2b−Hで表わさ
れる基を有するので、アンモニア冷媒の存在下で優れた
安定性を示す。一般に、1級炭素原子に結合した水酸基
は、酸化を受けるとアルデヒドを経てカルボン酸に変化
するが、カルボン酸はアンモニア存在下では酸アミドを
生成し、これが析出してくる恐れがある。それに比べて
2級炭素原子に結合した水酸基は酸化を受けてもケトン
に変化するのみであり、アンモニア存在下ではケトンは
カルボン酸に比べて安定である。従って、本発明で用い
る一般式(1)で表わされるポリエーテルが、アンモニ
ア存在下でも優れた安定性を発揮することができるの
は、炭素数3以上のアルキレンオキサイドを最後に付加
して得られるポリエーテルであるため、構造末端の水酸
基が2級炭素原子に結合した形になっているからである
と推察される。即ち、本発明の冷凍機用潤滑剤は、アン
モニア冷媒を使用する冷凍機の潤滑剤に特有の問題を、
上記のように潤滑剤の構造を特定したことで解決したも
のである。
【0018】本発明で用いる一般式(1)で表わされる
ポリエーテルの分子量は特に限定されないが、分子量と
動粘度は比例する傾向があるので、動粘度を以下に述べ
る好適な範囲にするためには、分子量は300〜3,0
00程度が好ましい。
【0019】本発明で用いる一般式(1)で表わされる
ポリエーテルの動粘度は特に限定されないが、あまり粘
度が低いとシール性が悪く、潤滑性能も低下する場合が
あり、あまり粘度が高いとアンモニアとの相溶性が低下
し、エネルギー効率も悪くなる。従って、40℃におけ
る動粘度は好ましくは15〜200cSt、より好まし
くは20〜150cStが良い。
【0020】冷媒であるアンモニアと、本発明で用いる
一般式(1)で表わされるポリエーテルは、冷媒の冷却
能力及び潤滑剤のシール性の面から、重量比で99/1
〜1/99の範囲で使用することが好ましく、95/5
〜30/70の範囲で使用することがより好ましい。
【0021】本発明で用いる一般式(1)で表わされる
ポリエーテルは、アンモニア冷媒の冷凍機に使用する潤
滑剤であるため、水分、塩素等の不純物はできるだけ少
ないほうが好ましい。水分は潤滑剤や添加剤等の劣化を
促進するので、少ないほど良く、500ppm以下が好
ましく、300ppm以下がより好ましく、100pp
m以下が最も好ましい。一般的にポリエーテルは吸湿性
があるので、保管中や冷凍機に充填する際に注意を要す
るが、減圧下での蒸留や乾燥剤を充填したドライヤーを
通すことによって除去することができる。
【0022】また、塩素はアンモニア存在下ではアンモ
ニウム塩を形成し、キャピラリー詰まりの原因になるの
で、塩素含量は少ないほど良く、100ppm以下が好
ましく、50ppm以下がより好ましい。
【0023】更に、オキシプロピレン基を含有する本発
明の冷凍機用潤滑剤を製造する際に、プロピレンオキサ
イドが副反応を起こしてアリル基を生成することがあ
る。アリル基が生成すると、まず潤滑剤自体の熱安定性
が低下する。その他、重合物を生成してスラッジの原因
になったり、酸化されやすいために過酸化物を生成する
原因となる。過酸化物が生成すると、分解してカルボニ
ル基を生成し、これがアンモニア冷媒と反応して酸アミ
ドを生成し、やはりキャピラリー詰まりの原因となる。
従って、アリル基等に由来する不飽和度は少ないほど良
く、具体的には0.04meq/g以下であることが好
ましく、0.03meq/g以下であることがより好ま
しく、0.02meq/g以下であることが最も好まし
い。
【0024】また、過酸化物価は10.0meq/kg
以下であることが好ましく、5.0meq/kg以下で
あることがより好ましく、1.0meq/kgであるこ
とが最も好ましい。カルボニル価は、100重量ppm
以下であることが好ましく、50重量ppm以下である
ことがより好ましく、20重量ppm以下であることが
最も好ましい。
【0025】このような不飽和度の低いポリエーテルを
製造するためには、プロピレンオキサイドを反応させる
際の反応温度を、好ましくは120℃以下、より好まし
くは110℃以下とすることが良い。また、製造に際し
てアルカリ触媒を使用することがあれば、これを除去す
るために無機系の吸着剤、例えば、活性炭、活性白土、
ベントナイト、ドロマイト、アルミノシリケート等を使
用すると、不飽和度を減ずることができる。また、本発
明の潤滑剤を製造する際に、又は使用する際に酸素との
接触を極力避けたり、酸化防止剤を併用することによっ
ても過酸化物価又はカルボニル価の上昇を防ぐことがで
きる。
【0026】尚、不飽和度、過酸化物価及びカルボニル
価は、日本油化学会制定の基準油脂分析試験法により測
定した値である。以下にその測定方法の概略を示す。 <不飽和度(meq/g)の測定方法>試料にウィス液
(ICl−酢酸溶液)を反応させ、暗所に放置し、その
後、過剰のIClをヨウ素に還元し、ヨウ素分をチオ硫
酸ナトリウムで滴定してヨウ素価を算出し、このヨウ素
価をビニル当量に換算し、それを不飽和度とした。 <過酸化物価(meq/kg)の測定方法>試料にヨウ
化カリウムを加え、生じた遊離のヨウ素をチオ硫酸ナト
リウムで滴定し、この遊離のヨウ素を試料1kgに対す
るミリ当量数に換算し、過酸化物価とした。 <カルボニル価(重量ppm)の測定方法>試料に2,
4−ジニトロフェニルヒドラジンを作用させ、発色性あ
るキノイドイオンを生ぜしめ、この試料の480nmに
おける吸光度を測定し、予めシンナムアルデヒドを標準
物質として求めた検量線を基に、カルボニル量に換算し
た。
【0027】本発明で用いられる一般式(1)で表わさ
れるポリエーテルの製造方法は特に限定されず、通常の
ポリエーテルの製造方法によればよい。例えば、出発物
質であるメタノール等のアルコールに、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒の存在下、エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイド(又はブチレンオ
キサイド)との混合アルキレンオキサイドを、温度10
0〜150℃、圧力0〜10kg/cm2程度で反応さ
せた後、プロピレンオキサイド等の炭素数3以上のアル
キレンオキサイドを反応させればよい。
【0028】本発明の潤滑剤には、必要に応じて他の成
分を添加することができる。例えば、鉱油、アルキルベ
ンゼン、ポリアルキレングリコールジエーテル、ポリア
ルキレングリコール、ポリオールエステル等の周知の冷
凍機用潤滑剤や、トリクレジルホスフェート、トリフェ
ニルホスフェート等の極圧剤;2,6−ジ−ターシャリ
ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−メチレンビ
ス−2,6−ジ−ターシャリブチルフェノール、ジオク
チルジフェニルアミン、ジオクチル−p−フェニレンジ
アミン等の酸化防止剤;フェニルグリシジルエーテル等
の安定剤;グリセリンモノオレイルエーテル、グリセリ
ンモノラウリルエーテル等の油性剤;ベンゾトリアゾー
ル等の金属不活性化剤;ポリジメチルシロキサン等の制
泡剤等の添加剤を適宜配合することができる。更に、清
浄分散剤、粘度指数向上剤、防錆剤、腐食防止剤、流動
点降下剤等の添加剤も必要に応じて配合することができ
る。これらの添加剤は、通常、本発明の潤滑剤に対して
0.01〜10重量%程度配合される。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、「部」及び「%」は特に
記載が無い限り重量基準である。また、EOはオキシエ
チレン基、POはオキシプロピレン基、BOはオキシブ
チレン基の略基であり、両者の間にある記号「−」はブ
ロック状共重合を表わし、「/」はランダム状共重合を
表わす。各実施例及び比較例について、以下の試験を行
い、アンモニア冷媒を使用する冷凍機用潤滑剤としての
評価を行った。
【0030】(製造例)3リットル容のオートクレーブ
に、メタノール64gと触媒として水酸化カリウム8g
を仕込んだ。触媒溶解後、反応温度100〜150℃、
圧力0〜10kg/cm2で、プロピレンオキサイド
1,548gとエチレンオキサイド388g(重量比8
/2)の混合アルキレンオキサイドを反応させた。熟成
後、反応温度100〜150℃、圧力0〜10kg/c
2で、プロピレンオキサイドを232g反応させた。
熟成後、吸着剤処理を行い、実施例1の潤滑剤を得た。
以下の表1に示す実施例2〜9及び比較例1〜7の潤滑
剤も同様の方法で製造した。
【0031】<アンモニアとの相溶性>各試料5mlと
アンモニア1mlをガラスチューブに封入した後、室温
から毎分1℃の速度で冷却していき、2層分離を起こす
温度を測定した。得られた結果を表1に記載する。 <ファレックス焼付荷重>各試料の潤滑性を評価するた
めに、ASTM−D−3233−73に準拠してファレ
ックス焼付荷重を測定した。得られた結果を表1に記載
する。 <ボンベテスト>アンモニア雰囲気下における各試料の
安定性を評価するために、以下の試験を行った。即ち、
触媒として直径1.6mmφの鉄線を装填した300m
lのボンベに各試料を50gずつ入れ、アンモニアで
0.6kg/cm2Gまで加圧し、更に窒素ガスで5.
7kg/cm2Gまで加圧した。その後、150℃まで
加熱して同温度で7日間保持した。その後、室温まで放
冷し、気体を除いて圧力を下げた後、更に減圧にして試
料からアンモニアを除去した。こうして得られた試料の
全酸価及び色相を測定した。また、更にテスト後の試料
を100mlのビーカーに移して室温で5時間放置後、
外観の変化を目視にて観察し、以下の評点にて評価し
た。得られた結果を表1に記載する。 0:異常無し(テスト前と同じ状態)。 1:ビーカーの底に粉末状の沈殿物が僅かに見られる。 2:評点1と3の中間の状態。 3:ビーカーの底全面に粉末状の沈殿物が見られる。 4:固化したか、又は室温での流動性が無くなった。
【0032】
【表1】
【0033】表1中、{(PO)/(EO)}は、プロ
ピレンオキサイドとエチレンオキサイドのランダム共重
合を表わす。Gは、グリセリンから水酸基を除いた残基
を表わす。尚、実施例1〜9の試料の不飽和度、過酸化
物価、及びカルボニル価を、前記の方法により測定した
ところ、不飽和度は0.012meq/g〜0.018
meq/g、過酸化物価は2.5meq/kg〜3.2
meq/kg、カルボニル価は10重量ppm〜15重
量ppmであった。また、水分含量をカールフィッシャ
ー水分測定機を使用して測定したところ、何れも300
ppm以下であった。また、*印は{(PO)/(E
O)}の部分の重量比を表わす。但し、実施例8及び比
較例5については、{(PO)−(EO)}の部分、比
較例2及び7については、全体のPO/EO比を表わ
す。
【0034】
【発明の効果】本発明の効果は、アンモニア冷媒との相
溶性に優れ、且つ、潤滑性及び安定性に優れたアンモニ
アを冷媒として使用する冷凍機用の冷凍機油を提供した
ことにある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 開米 貴 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株 式会社ジャパンエナジー内 (72)発明者 高橋 仁 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株 式会社ジャパンエナジー内 (56)参考文献 特開 平5−9483(JP,A) 特開 平8−100187(JP,A) 特開 平9−118890(JP,A) 特開2000−109863(JP,A) 特開2000−186290(JP,A) 特開 平7−173479(JP,A) 特開2000−87060(JP,A) 特開 平3−79696(JP,A) 米国特許5413728(US,A) 欧州特許出願公開490810(EP,A 1) 西独国特許出願公開4404804(DE, A1) 国際公開94/12594(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 107/34 C10M 105/18 C10N 20:02 C10N 40:30 F25B 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 X{−O−(AO1a−(AO2b−H}p (1) [式中、Xはモノオール又はポリオールから水酸基を除
    いた残基を表わし、(AO1aはエチレンオキサイド及
    び、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイ
    ドの共重合によって構成されたポリオキシアルキレン基
    を表わし、AO2は炭素数3以上のオキシアルキレン基
    を表わし、aは2以上の数を表わし、bは1以上の数を
    表わし、pはXの価数を表わす。]で表わされる少なく
    とも1種のポリエーテルからなる、アンモニア冷媒を使
    用する冷凍機用潤滑剤。
  2. 【請求項2】 (AO1aが、エチレンオキサイド及
    び、プロピレンオキサイド及び/又はブチレンオキサイ
    ドのランダム状共重合によって構成されたポリオキシア
    ルキレン基又は一部にランダム状共重合を含むポリオキ
    シアルキレン基である、請求項1に記載の冷凍機用潤滑
    剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表わされるポリエーテル
    の40℃における動粘度が、15〜200cStであ
    る、請求項1又は2に記載の冷凍機用潤滑剤。
  4. 【請求項4】 (AO1a中に占めるオキシエチレン基
    の割合が、50〜10重量%である、請求項1乃至3の
    何れか1項に記載の冷凍機用潤滑剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で表わされるポリエーテル
    の不飽和度が、0.04meq/g以下である、請求項
    1乃至4の何れか1項に記載の冷凍機用潤滑剤。
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