JP3416018B2 - 感光性芳香族ポリアミド樹脂、その組成物、およびその組成物からなるシート - Google Patents

感光性芳香族ポリアミド樹脂、その組成物、およびその組成物からなるシート

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JP3416018B2
JP3416018B2 JP09116097A JP9116097A JP3416018B2 JP 3416018 B2 JP3416018 B2 JP 3416018B2 JP 09116097 A JP09116097 A JP 09116097A JP 9116097 A JP9116097 A JP 9116097A JP 3416018 B2 JP3416018 B2 JP 3416018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性と溶媒溶解
性とに優れた感光性樹脂、より詳しくは、さらに電磁波
で架橋が可能な感光性芳香族ポリアミド樹脂、その組成
物、及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂、特に芳香族ポリアミド
樹脂は、耐熱性が優れているばかりでなく、その優れた
力学強度のためエンジニアリングプラスチックスとして
広く使用されている。このような優れた特性を有する芳
香族ポリアミド樹脂は、パターン形成用感光性樹脂とし
て優れている。しかし、一般に、芳香族ポリアミド樹脂
は不溶性であるため、加工性が著しく悪いという問題が
ある。具体的には、芳香族ポリアミド樹脂に置換基を導
入して、溶媒に可溶化することができるが、毒性の高い
高沸点溶媒にしか溶解せず、取扱い性が悪い、成膜化が
厄介である、低コスト化ができない等の問題があった。
したがって、特に、パターン形成用感光性樹脂として用
いた場合には感光性化できなかった。
【0003】この問題を解決する方法として、芳香族ポ
リアミド樹脂を製造する時に使用するジアミンモノマー
のアミノ基の水素原子の一個を感光基と置換した後、重
合を行い、感光性化した芳香族ポリアミドを製造する方
法が提示されている。しかしながら、このような製造方
法により得られた芳香族ポリアミド樹脂でさえも、溶媒
溶解性が充分でなく、アミド系溶剤、シクロヘキサノ
ン、ジメチルスルホキシド等の高沸点溶剤のみにしか溶
解せず、加工性が充分でない問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決する方
法として、我々は、フェノール性水酸基含有芳香族ポリ
アミド樹脂を提示した(特開平7−82374号公
報)。この文献に開示した芳香族ポリアミド樹脂は、下
記一般式で表される構造を有しており、ポリスチレン換
算重量平均分子量が2、000〜400、000の範囲
にあることを特徴としている。
【0005】
【化2】
【0006】上記構造を有する芳香族ポリアミド樹脂
は、比較的活性なフェノール性水酸基を有しているの
で、そのフェノール性水酸基を介して、容易に感光性基
を導入することができる。その結果、優れた耐熱性、成
膜性を維持しながら、感光性芳香族ポリアミド樹脂化で
きる。しかし、この感光性樹脂も従来の芳香族ポリアミ
ド樹脂より優れた溶媒溶解性を有しているけれど、充分
でないという問題があった。具体的には、エタノール、
プロパノ−ル、テトラハイドロフラン、メタクレゾー
ル、トルエン/メタノール混合溶媒等に溶解させること
ができなかった。したがって、加工性に優れた感光性シ
ート、より具体的にはパターンが形成されたシートを提
供することは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
検討を重ねた結果、ポリマーのコンホメーションを制御
することにより、上記芳香族ポリアミド樹脂の溶剤溶解
性、すなわち加工性をより改善できることを見いだし、
本発明に至った。すなわち、下記一般式(1)で示され
る繰り返し単位を50モル%以上含有した感光性芳香族
ポリアミド樹脂により、前記諸問題を解決できることを
見いだし、本発明を完結した。
【0008】
【化3】
【0009】また、上記感光性芳香族ポリアミド樹脂と
ビスアジド化合物とからなる感光性芳香族ポリアミド樹
脂組成物により、上記課題を解決した。
【0010】さらに、本発明においては該感光性芳香族
ポリアミド樹脂組成物からなるシートにより上記課題を
解決した。
【0011】さらに、本発明においては該感光性芳香族
ポリアミド樹脂組成物を基板上に塗布して皮膜を形成し
た後、または該感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物から
なるシートを基板上に付着させた後、電磁波をパターン
状に照射し、次いで溶剤で未照射部分を除去してパター
ン状のシートを形成することを特徴とする該感光性芳香
族ポリアミド樹脂組成物の使用方法により上記課題を解
決した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の感光性芳香族ポリアミド
樹脂では、上記一般式(1)で示される繰り返し単位を
少なくとも50モル%以上含有することが必要である
が、70モル%以上含有することがより好ましい。50
モル%より少ないと、溶媒溶解性が悪くなり、加工上好
ましくないからである。
【0013】一般式(1)で示される繰り返し単位を含
有する感光性芳香族ポリアミド樹脂は、種々の公知の方
法(丸善株式会社発行、新実験化学講座 15、〓ー
2、昭和51年9月20日発行等)で製造することがで
きる。
【0014】特に、特開平7−82374号公報には以
下に示す製造方法が開示されている。すなわち、フェノ
ール性水酸基を有する芳香族ジカルボン酸を含有した芳
香族ジカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを、縮合
剤(例えば、亜リン酸トリフェニルおよびピリジン)の
存在下で、アミド系溶媒中(N−メチルー2ーピロリド
ン、ジメチルアセトアミド、ピリジン、1、3ージメチ
ルー2ーイミダゾリジノン等)で、室温〜200℃の温
度範囲で30分〜数時間にわたって溶液縮重合反応を行
なわしめることにより、この水酸基を保護することなし
にフェノール性水酸基含有芳香族ポリアミド樹脂を製造
することができる。
【0015】特に、本発明の感光性芳香族ポリアミドを
製造するには、上記芳香族ジカルボン酸成分においては
上記フェノール性水酸基含有芳香族ジカルボン酸が50
モル%以上の割合で含有されている必要があり、芳香族
ジアミン成分においてはアルキル基置換ジフェニルメタ
ン系芳香族ジアミンが50モル%以上の割合で含有され
ていることが必要である。
【0016】上記フェノール性水酸基含有芳香族ジカル
ボン酸、およびアルキル基置換ジフェニルメタン系芳香
族ジアミンの割合が、それぞれ50モル%より少ない
と、得られる感光性芳香族ポリアミドの溶媒溶解性が悪
くなるため、好ましくない。
【0017】上記フェノール性水酸基含有芳香族ジカル
ボン酸としては、5−ヒドロキシイソフタル酸、4−ヒ
ドロキシイソフタル酸、2−ヒドロキシイソフタル酸、
3−ヒドロキシフタル酸、4−ヒドロキシフタル酸、2
−ヒドロキシテレフタル酸等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0018】上記アルキル基置換ジフェニルメタン系芳
香族ジアミンとして、例えば、ビス(4ーアミノー3ー
メチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−3−エチ
ル−5−メチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−
3−メトキシフェニル)ケトン、ビス(4ーアミノー
3、5ージメチルフェニル)メタン、ビス(4ーアミノ
ー3ーエチルフェニル)メタン、ビス(4ーアミノー
3、5ージエチルフェニル)メタン、ビス(4ーアミノ
ー3ープロピルフェニル)メタン、ビス(4ーアミノー
3、5ージプロピルフェニル)メタン、ビス(4ーアミ
ノー3ーイソプロピルフェニル)メタン、ビス(4ーア
ミノー3、5ージイソプロピルフェニル)メタン、ビス
(4ーアミノー3、5ージブチルフェニル)メタン、ビ
ス(4ーアミノー3、5ージイソブチルフェニル)メタ
ン、ビス(4ーアミノー3、5ージ−sec−ブチルフェ
ニル)メタン、ビス (4ーアミノー3、5ージ−tert
−ブチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メ
チルフェニル)チオエーテル、ビス(4−アミノ−3−
エトキシフェニル)チオエーテル、ビス(4−アミノ−
3−メチルフェニル)ケトン、および2、2ービス(3
ーアミノー4ーメチルフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。また、これらの混合体の使用も可能である。
【0019】上記芳香族ジカルボン酸成分におけるフェ
ノール性水酸基含有芳香族ジカルボン酸以外の芳香族ジ
カルボン酸としては、たとえば、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、4、4’−ビフェニルジカルボン
酸、3、3’−メチレンニ安息香酸、4、4’−メチレ
ンニ安息香酸、3、3’−オキシニ安息香酸、4、4’
−オキシニ安息香酸、3、3’−チオニ安息香酸、4、
4’−チオニ安息香酸、3、3’−カルボニルニ安息香
酸、4、4’−カルボニルニ安息香酸、3、3’−スル
ホニルニ安息香酸、4、4’−スルホニルニ安息香酸、
1、4−ナフタレンジカルボン酸、1、5−ナフタレン
ジカルボン酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、1、
3−シクロヘキシルジカルボン酸、1、4−シクロヘキ
シルジカルボン酸、1、2−ジカルボキシルデカフルオ
ロシクロヘキサン、1、3−ジカルボキシルデカフルオ
ロシクロヘキサン、1、4−ジカルボキシルデカフルオ
ロシクロヘキサン、テトラフルオロイソフタル酸、テト
ラフルオロフタル酸、テトラフルオロテレフタル酸、エ
チレンジアミンビスフタルイミド−4、4’−ジカルボ
ン酸、3、3’−ビス(4−カルボキシルフェニル)プ
ロパン、3、3’−ビス(4−カルボキシルフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、ビス(4−カルボキシルフェ
ニル)メタン、および3、3’−ビス(4−カルボキシ
ルフェニル)ヘキサフルオロプロパン等が挙げられる
【0020】上記芳香族ジアミン成分におけるアルキル
基置換ジフェニルメタン系芳香族ジアミン以外の芳香族
ジアミンとしては、エチレンジアミン、ブチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、4、4’ージアミノジフ
ェニルエーテル、3、3’ージメチルー4、4’ージア
ミノジフェニルエーテル、3、3’ージアミノジフェニ
ルエーテル、3、3’ージアミノジフェニルスルフィ
ド、4、4’ージアミノジフェニスルフィド、メタトリ
レンジアミン、3、3’ージアミノジフェニルエーテ
ル、3、4’ージアミノジフェニルエーテル、4、4’
ージアミノジフェニルチオエーテル、3、3’ージアミ
ノジフェニルチオエーテル、4、4’ージアミノベンゾ
フェノン、3、3’ージアミノジフェニルメタン、4、
4’ージアミノジフェニルメタン、3、3’ージメトキ
シー4、4’ージアミノジフェニルメタン、2、2’ー
ビス(3ーアミノフェニル)プロパン、2、2ービス
(4ーアミノフェノキシフェニル)プロパン、2、2’
ービス(4ーアミノフェニル)プロパン、4、4’ージ
アミノジフェニルスルホキシド、ベンチジン、3、3’
ージメチルベンチジン、3、3’ージメトキシベンチジ
ン、3、3’ージアミノビフェニル、p−キシリレンジ
アミン、m−キシリレンジアミン、3、3’ージヒドロ
キシー4、4’ージアミノビフェニル、3、3’ービス
(4ーヒドロキシー3ーアミノフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、2、2ービス(4ーアミノフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、2、2ービス(4ー(4ーアミノ
フェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン、2、
2ービス(4ーヒドロキシー3ーアミノフェニル)ヘキ
サフルオロプロパン、4、4’ージアミノー2、2’ー
ジトリフルオロメタンビフェニル、4、4’ージアミノ
ーオクタフルオロビフェニル、および1、3ージアミノ
テトラフルオロベンゼン等を例示することができるが、
これらに限定されるものではない。
【0021】さらに、公知の方法により、得られた感光
性芳香族ポリアミド樹脂の水酸基に感光性基を付加させ
ることができる。具体的には、この樹脂のフェノール性
水酸基とハロゲン化感光性化合物との共通溶媒に両者を
溶解させ、アルカリ金属またはその水酸化物の存在下で
30分〜数時間で付加反応させることにより、容易に感
光性基を付加することができる。本発明の感光性芳香族
ポリアミド樹脂における上記感光性基の付加率は、一般
式(1)で示される繰り返し単位100モルに対して5
モル%以上、10モル%以上であることがより好まし
い。5モル%より少ないと、充分な感光性能および電磁
波の照射による架橋反応が充分に進行せず、その結果満
足のいくパターン形成が困難になるため、好ましくな
い。
【0022】上記アルカリ金属、またはその水酸化物と
しては、Li、Na、K、LiOH、NaOH、KOH
等がある。また、ハロゲン化感光性化合物としては、フ
リルアクリル酸クロライド、ジフェノルシクロプロパン
酸クロライド、αーシアノケイ皮酸クロライド、αーシ
アノシンナミリデン酢酸クロライド、メタクリロイルク
ロライド、シンナモイルクロライド、p−ニトロシンナ
モイルクロライド、p−メトオキシシンナモイルクロラ
イド、およびシンナミリデン酢酸クロライド等を例示す
ることができるが、これらに限定されるもではない。
【0023】この様にして製造される本発明の感光性芳
香族ポリアミド樹脂は、優れた溶媒溶解性を有する。例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
Nーメチルー2ーピロリドン、ジメチルスルホキシド、
ヘキサメチレンホスホイルアミド、ジグライム、エーテ
ル系溶媒、ケトン系溶媒、トルエン、メチルエチルケト
ン、およびアセトン等の混合溶媒に可溶である。
【0024】また、本発明は、上記感光性芳香族ポリア
ミド樹脂と増感剤とからなる組成物を提供するものであ
る。感光性芳香族ポリアミド樹脂に増感剤を添加するこ
とにより、樹脂が有する感光基間の架橋反応を促進させ
て、電磁波により硬化させることができる。増感剤の添
加量は、感光性芳香族ポリアミド樹脂に対して、0.2
〜15重量部の割合が好ましい。0.2重量部より少な
いと、増感効果が得られないため、硬化スピードが遅く
なり、逆に15重量部より多いと製膜性が悪くなる、電
磁波透過性が悪くなる、および硬化が遅くなるなどの不
都合が生じるため、好ましくない。増感剤としては、ビ
スアジド化合物が好ましく使用され、たとえば、4、
4’ージアジドカルコン、4、4’ージアジドベンザイ
ルアセトン、2、6ージ(4’ーアジドベンザイル)−
4−メチルシクロヘキサノン、および4、4’ージアジ
ドスチルベン等を例示することができる。しかしなが
ら、本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物におい
てはこれらに限定されるものではない。
【0025】本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂組成
物には、更に顔料を添加することもできる。顔料を添加
すると、硬化させた製造物である塗膜に、カラーフィル
ターすなわち波長選択性を持たせることができるという
効果が得られる。顔料の添加量は、5〜200重量部の
割合が好ましい。5重量部より少ないと、波長選択性が
なく、逆に200重量部より多いと、製膜性、膜強度が
低下するため、好ましくない。上記顔料としては、特
に、アゾーキレート系、縮合アゾ系、フタロシアニン
系、ベンゾイミダゾロン系、キナクリドン系、インドリ
ン系、ピラスロン系、ジブロムアンザスルン系、インダ
スルン系、フラバンスルン系、ペリレン系、ペリノン
系、キノフタロン系、チオインジゴ系、ジオキサジン
系、アントラキノン系の顔料が透明性が優れているので
好ましい。
【0026】さらに、本発明の感光性芳香族ポリアミド
樹脂または感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物には、増
感剤や顔料の他に、必要に応じてその他の添加物を加え
ることができる。例えば、天然ワックス、合成ワック
ス、長鎖脂肪族酸およびその金属塩類、酸アミド類、エ
ステル類、およびパラフィン類等の離型剤、シリコンゴ
ム、ニトリルゴム、およびブタジエンゴムポリシロキサ
ン等の応力緩和剤、塩素化パラフィン、ブロモトルエ
ン、ヘキサブロムベンゼン、および三酸化アンチモン等
の難燃剤、シラン系カップリング剤、チタネート系カッ
プリング剤、アルミニュム系カップリング剤等カップリ
ング剤、溶融シリカ、結晶性シリカ、ガラスフレーク、
ガラスビーズ、ガラスバルーン、および硫酸バリュウム
等の無機充填剤、導電性粒子、染料等の着色剤、酸化安
定剤、光安定剤、カップリング剤、熱可塑性樹脂、応力
緩和剤、耐湿向上剤、チキソトロピー付与剤、希釈剤、
泡消剤、および他の樹脂等を添加することができる。
【0027】なお、前記感光性芳香族ポリアミド樹脂中
または前記感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物中には、
さらに光重合開始剤を導入することができる。光重合開
始剤を導入することにより、硬化スピードを制御できる
という効果を得ることができる。光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン誘導体、アセトフェノン誘導体、ベ
ンゾイン誘導体、ベンゾイル誘導体、アントラキノン誘
導体、アゾビス誘導体、スルフィド誘導体、チオカルバ
メート誘導体、パーオキサイド誘導体、アントラキノン
誘導体、およびピレン誘導体等が挙げられる。
【0028】本発明は、感光性芳香族ポリアミド樹脂組
成物からなるシートを提供するものである。このシート
は、上記感光性芳香族ポリアミド樹脂または感光性芳香
族ポリアミド樹脂組成物を、アルコール系溶剤、ケトン
系溶剤、エーテル系溶剤、アミド系溶剤等または、これ
らの混合溶剤に溶解させた後、ポリエステル、ポリイミ
ド、ポリアミド等の樹脂シート、アルミ、銅、ステンレ
ス等の金属シート、ガラスや石英等のケイ素系シート等
のシート上に塗布、乾燥することにより得ることができ
る。このシートは、耐熱性が要求される表面保護膜、接
着膜、結着膜、シール膜、封止膜等に使用することによ
り、その有用性が発揮される。
【0029】また、上記感光性芳香族ポリアミド樹脂ま
たは感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物からなるシート
に、必要に応じてパターン状にX線、柴外線、可視光線
等の電磁波を照射することにより、該層を硬化させるこ
とができる。ついで、未露光の部分を、前記溶媒やアル
カリ性水溶液で除去することにより、パターン状のシー
トを形成することができる。上記工程により得られたパ
ターン状のシートは、従来のパターンが形成されたシー
トと比較して、優れた耐熱性を有している。
【0030】
【実施例】以下、本発明の感光性芳香族ポリアミド樹
脂、その組成物、その組成物からなるシート、およびそ
の使用方法について具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0031】(実施例1) メカニカルスタラー、冷却管、塩化カルシュウム管、窒
素導入管を取り付けた1リットルの三口丸底フラスコ
に、5−ヒドロキシイソフタル酸18.21g(100
ミリモル)、ビス(4−アミノ−3,5−ジエチルフェ
ニル)メタン30.65g(100ミリモル)、塩化カ
ルシュウム10.10g、塩化リチウム3.3g、N−
メチル−2−ピロリドン、600ml、ピリジン30m
l、および亜リン酸トリフェニル62.05g(200
ミリモル)を入れ、窒素雰囲気下、120℃で4時間攪
拌し、ポリアミド合成を行った。この反応溶液を水:メ
タノールが8:2の混合液導入し、ポリマーを析出さ
せた。さらに、この混合液による当ポリマーの洗浄を2
回繰り返し、乾燥して、本実施例で使用するフェノール
性水酸基含有芳香族ポリアミドを43.00g得た。こ
の樹脂の固有粘度値は0.60(30℃、濃度:0.5
g/dlのジメチルアセトアミド溶液の粘度測定から求
めた)であった。このフェノール性水酸基含有芳香族ポ
リアミド樹脂に感光基を導入するために、該樹脂4.5
3gと塩化リチウム4.0gとをピリジン80gに溶解
させた後、シンナモイルクロライド2.50g(15ミ
リモル)を更に溶解させて、攪拌下室温で24時間反応
させた。反応後、この溶液を水とメタノールとの混合液
1リットルに導入して、樹脂を析出後、更にこの混合液
で洗浄し、本実施例の感光性芳香族ポリアミド樹脂を
6.71g得た。この樹脂をNMR測定(日本電子社
製、PMX−60Si)した結果、シンナモイル基の付
加率が約90%であり、一般式(1)で示される繰り返
し単位が90モル%含有されていることが判った。ま
た、本実施例で得られた感光性芳香族ポリアミド樹脂
は、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン、およ
びテトラハイドロフランに可溶であった。
【0032】(実施例2)実施例1で使用した5ーヒド
ロキシイソフタル酸18.21g(100ミリモル)を
10.93g(60ミリモル)とし、さらにイソフタル
酸 6.54g(40ミリモル)に変えた以外は実施例
1と全く同じ方法で本実施例で使用するフェノール性水
酸基含有芳香族ポリアミドを43.58g得た。この樹
脂の固有粘度値は0.63であった。さらに、実施例1
と全く同じ方法で、得られたポリアミド4.45gにシ
ンナモイルクロライド1.50g(9ミリモル)を反応
させてシンナモイル基を導入した感光性芳香族ポリアミ
ド樹脂5.16gを得た。この樹脂におけるシンナモイ
ル基の付加率は約90%であった。また、この結果、一
般式(1)で示す繰り返し単位が約54モル%含有して
いることがわかった。また、本実施例で得られた感光性
芳香族ポリアミド樹脂は、ジメチルホルムアミド、メチ
ルエチルケトン、およびテトラハイドロフランに可溶で
あった。
【0033】(実施例3)実施例1で使用したビス(4
−アミノ−3−エチル−5−メチルフェニル)メタン3
1.05g(100ミリモル)をビス(4−アミノ−3
−エチル−5−メチルフェニル)メタン28.24g
(100ミリモル)に変えた以外は実施例1と全く同じ
方法で本実施例で使用するフェノール性水酸基含有芳香
族ポリアミド40.28gを得た。この樹脂の固有粘度
値は0.63であった。さらに、実施例1と全く同じ方
法で、得られたポリアミド4.29gにシンナモイルク
ロライド2.50g(15ミリモル)を反応させてシン
ナモイル基を担持した感光性芳香族ポリアミド樹脂を1
0.43g得た。この樹脂におけるシンナモイル基の付
加率は約87%であった。また、この結果、一般式
(1)で示す繰り返し単位が約87%含有していること
がわかった。また、本実施例で得られた感光性芳香族ポ
リアミド樹脂は、ジメチルホルムアミド、メチルエチル
ケトン、およびテトラハイドロフランに可溶であった。
【0034】(実施例4)実施例1で使用したビス(4
−アミノ−3,5−ジエチルフェニル)メタン31.0
5g(100ミリモル)を18.39g(60ミリモ
ル)とし、さらに3、4’ージアミノジフェニルエーテ
ル8.01g(40ミリモル)を加えた以外は実施例1
と全く同じ方法で本実施例で使用するフェノール性水酸
基含有芳香族ポリアミドを得た。このポリアミドの固有
粘度値は0.73(30℃、濃度:0.5g/dlのジ
メチルアセトアミド溶液の粘度測定から求めた)であっ
た。さらに、実施例1と全く同じ方法で、得られたポリ
アミド4.10gにシンナモイルクロライド2.50g
(15ミリモル)を反応させてシンナモイル基を担持す
る感光性芳香族ポリアミド樹脂を5.21g得た。この
樹脂におけるシンナモイル基の付加率は約85%であっ
た。また、この結果、一般式(1)で示す繰り返し単位
が約51%含有していることがわかった。また、本実施
例で得られた感光性芳香族ポリアミド樹脂は、ジメチル
ホルムアミド、メチルエチルケトン、およびテトラハイ
ドロフランに可溶であった。
【0035】(実施例5)実施例4で使用した3、4’
ージアミノジフェニルエーテル8.01g(40ミリモ
ル)を、ビス(4ーアミノフェニル)スルホン9.93
g(40ミリモル)に変えた以外は実施例4と全く同じ
方法で本実施例で使用するフェノール性水酸基含有芳香
族ポリアミドを得た。このポリアミドの固有粘度値は
0.73(30℃、濃度:0.5g/dlのジメチルア
セトアミド溶液の粘度測定から求めた)であった。さら
に、実施例1と全く同じ方法で、得られたポリアミド
4.29gに、p−ニトロシンナモイルクロライド3.
17g(15ミリモル)を反応させて、p−ニトロシン
ナモイル基を担持する感光性芳香族ポリアミド樹脂を
5.88g得た。この樹脂におけるp−ニトロシンナモ
イル基の付加率は約90%であった。また、この結果、
一般式(1)で示す繰り返し単位が約90%含有してい
ることがわかった。また、本実施例で得られた感光性芳
香族ポリアミド樹脂は、ジメチルホルムアミド、メチル
エチルケトン、およびテトラハイドロフランに可溶であ
った。
【0036】(実施例6)実施例1で使用したビス(4
−アミノ−3、5−ジエチルフェニル)メタン31.0
5g(100ミリモル)を、ビス(3ーメトキシー4ー
アミノベンゼン)スルフィド27.64g(100ミリ
モル)に変えた以外は実施例1と全く同じ方法で本実施
例で使用するフェノール性水酸基含有芳香族ポリアミド
樹脂を38.87g得た。この樹脂の固有粘度値は0.
73(30℃、濃度:0.5g/dlのジメチルアセト
アミド溶液の粘度測定から求めた)であった。さらに、
実施例1と全く同じ方法で、この樹脂4.23gにp−
ニトロシンナモイルクロライド3.17g(15ミリモ
ル)を反応させて、p−ニトロシンナモイル基を担持す
る感光性芳香族ポリアミド樹脂を5.67g得た。この
樹脂におけるp−ニトロシンナモイル基の付加率は約8
7%であった。また、この結果、一般式(1)で示す繰
り返し単位が約87%含有していることがわかった。ま
た、本実施例で得られた感光性芳香族ポリアミド樹脂
は、ジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン、およ
びテトラハイドロフランに可溶であった。
【0037】(実施例7) 実施例1で使用したビス(4−アミノ−3−メトキシフ
ェニル)ケトン31.05g(100ミリモル)を、ビ
ス(4−アミノ−3−メトキシフェニル)ケトン24.
03g(100ミリモル)に変えた以外は実施例1と全
く同じ方法で本実施例で使用するフェノール性水酸基含
有芳香族ポリアミドを37.48g得た。この樹脂の固
有粘度値は0.73であった。さらに、実施例1と全く
同じ方法で、得られたポリアミド3.86gにメタクリ
ロイルクロライド1.57g(15ミリモル)を反応さ
せて、メタクリル基を担持した感光性芳香族ポリアミド
樹脂を39.29g得た。この樹脂におけるメタクリル
基の付加率は約93%であった。この結果、一般式
(1)で示す繰り返し単位が約93%含有していること
がわかった。また、本実施例で得られた感光性芳香族ポ
リアミド樹脂は、ジメチルホルムアミド、メチルエチル
ケトン、およびテトラハイドロフランに可溶であった。
【0038】(実施例8)実施例1で使用したビス(4
−アミノ−3、5−ジエチルフェニル)メタン31.0
5g(100ミリモル)を、2、2ービス(4−アミノ
−3−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン36.
23g(100ミリモル)に変えた以外は実施例1と全
く同じ方法で本実施例で使用するフェノール性水酸基含
有芳香族ポリアミドを48.30g得た。この樹脂の固
有粘度値は0.73であった。さらに、実施例1と全く
同じ方法で、得られたポリアミド5.08gにαーシア
ノシンナモイルクロライド2.87g(15ミリモル)
を反応させて、αーシアノシンナモイル基を担持した感
光性芳香族ポリアミドを6.58g得た。この樹脂にお
けるαーシアノシンナモイル基の付加率は約93%であ
った。また、この結果、一般式(1)で示す繰り返し単
位が約93%含有していることがわかった。また、本実
施例で得られた感光性芳香族ポリアミド樹脂は、ジメチ
ルホルムアミド、メチルエチルケトン、およびテトラハ
イドロフランに可溶であった。
【0039】(実施例9)実施例1で使用したビス(4
−アミノ−3、5−ジエチルフェニル)メタン31.0
5g(100ミリモル)を18.39g(60ミリモ
ル)とし、さらに2、2ービス(4ーアミノフェノキシ
フェニル)プロパン16.42g(40ミリモル)を加
えた以外は実施例1と全く同じ方法で本実施例で使用す
るフェノール性水酸基含有芳香族ポリアミドを48.4
3g得た。この樹脂の固有粘度値は0.73であった。
さらに、実施例1と全く同じ方法で、得られたポリアミ
ド4.94gにフリルアクリル酸クロライド2.35g
(15ミリモル)を反応させてフリルアクリル酸を担持
する感光性芳香族ポリアミド樹脂を6.01g得た。こ
の樹脂におけるフリルアクリル酸基の付加率は約89%
であった。また、この結果、一般式(1)で示す繰り返
し単位が約89%含有していることがわかった。また、
本実施例で得られた感光性芳香族ポリアミド樹脂は、ジ
メチルホルムアミド、メチルエチルケトン、およびテト
ラハイドロフランに可溶であった。
【0040】(比較例1)実施例1で使用した5ーヒド
ロキシイソフタル酸18.21g(100ミリモル)
を、3.64g(20ミリモル)とし、さらにイソフタ
ル酸13.29g(80ミリモル)を加えた以外は実施
例1と全く同じ方法で本比較例で使用するフェノール性
水酸基含有芳香族ポリアミドを41.78g得た。この
樹脂の固有粘度値は0.70であった。さらに、実施例
1と全く同じ方法で、得られたポリアミド4.40gに
シンナモイルクロライド0.50g(3ミリモル)を反
応させてシンナモイル基を導入した感光性芳香族ポリア
ミドを4.75g得た。この樹脂におけるシンナモイル
基の付加率は約90%であった。また、この結果、一般
式(1)で示す繰り返し単位が約18モル%含有してい
ることがわかった。本比較例で得られた感光性芳香族ポ
リアミド樹脂は、ジメチルホルムアミドにのみに可溶で
あった。
【0041】(比較例2) 実施例6で使用した5−ヒドロキシイソフタル酸18.
21g(100ミリモル)を3.64g(20ミリモ
ル)とし、さらにテレフタル酸13.29g(80ミリ
モル)を加えた以外は実施例6と全く同じ方法で本比較
例で使用するフェノール性水酸基含有芳香族ポリアミド
を37.69g得た。この樹脂の固有粘度値は0.70
であった。さらに、実施例1と全く同じ方法で、得られ
たポリアミド4.08gにp−ニトロシンナモイルクロ
ライド0.63g(3ミリモル)を反応させてp−ニト
ロシンナモイル基を導入した感光性芳香族ポリアミドを
4.41g得た。この樹脂におけるp−ニトロシンナモ
イル基の付加率は約90%であった。この結果、一般式
(1)で示す繰り返し単位が約18モル%含有している
ことがわかった。本比較例で得られた感光性芳香族ポリ
アミド樹脂は、ジメチルホルムアミドにのみに可溶であ
った。
【0042】(比較例3)実施例9で使用したビス(4
−アミノ−3、5−ジエチルフェニル)メタン18.3
9g(60ミリモル)を6.13g(20ミリモル)と
し、さらに2、2ービス(4ーアミノフェノキシフェニ
ル)プロパン16.42g(40ミリモル)を32.8
4g(80ミリモル)に変えた以外は実施例9と全く同
じ方法で本比較例で使用するフェノール性水酸基含有芳
香族ポリアミドを50.83g得た。この樹脂の固有粘
度値は0.54であった。さらに、実施例1と全く同じ
方法で、得られたポリアミド5.36gにフリルアクリ
ル酸クロライド2.35g(15ミリモル)を反応させ
てフリルアクリル酸を担持する感光性芳香族ポリアミド
樹脂を6.47g得た。この樹脂におけるフリルアクリ
ル酸基の付加率は約92%であった。また、この結果、
一般式(1)で示す繰り返し単位が約92%含有してい
ることが判った。本比較例で得られた感光性芳香族ポリ
アミド樹脂は、ジメチルホルムアミドとテトラハイドロ
フランとにのみに可溶であった。
【0043】(実施例10)4、4’ージアジドカルコ
ン0.22gをジメチルホルムアミド27gに溶解した
後、更に実施例1で得られた感光性芳香族ポリアミド樹
脂3gを溶解して本実施例の感光性芳香族ポリアミド樹
脂組成物を得た。この組成物をガラス基板上に回転塗布
し、50℃で加熱乾燥し、1.5μmの膜厚の感光層を
形成した。この感光層の表面上に10μm間隔のストラ
イブ状のマスクを介してUVスポット照射装置(浜松ホ
トニクス社製、L2859−01)で10分間密着露光
した後、ジグライム溶媒で現像し、更にイソプロピルア
ルコールで洗浄して、本実施例の感光性芳香族ポリアミ
ドが光架橋した10μm間隔のストライブパターンを得
た。得られたパターンを200℃で1時間加熱したが、
変色は認められなかった。
【0044】(実施例11)4、4’ージアジドカルコ
ン0.22gをジメチルホルムアミド27gに溶解した
後、更に実施例3で得られた感光性芳香族ポリアミド樹
脂3gを完全に溶解し、更に赤色顔料であるペリレンレ
ッド1.60gを加えて分散させた。次いで、この溶液
を超音波を約1時間作用させて顔料を充分分散させた
後、濾過して本実施例の感光性芳香族ポリアミド樹脂組
成物を得た。この組成物を使用して、実施例10と全く
同じ方法で10μm間隔の赤色ストライブパターンを得
た。 得られたパターンを200℃で1時間加熱した
が、変色は認められなかった。
【0045】(実施例12)実施例10で使用した4、
4’ージアジドカルコン0.22gを2、6ービス
(4’ーアジドベンザイル)ー4ーメチルシクロヘキサ
ノン 0.22gに代えた以外は実施例10と全く同じ
方法で本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂が光架橋し
た10μm間隔のストライブパターンを得た。得られた
パターンを200℃で1時間加熱したが、変色は認めら
れなかった。
【0046】(実施例13)実施例11で使用した4、
4’ージアジドカルコン0.22gを、2、6ービス
(4’ーアジドベンザイル)ー4ーメチルシクロヘキサ
ノン0.22gに代え、さらに赤色顔料であるペリレン
レッド1.60gを青色顔料であるフタロシアニンブル
ー1.60gに代えた以外は全く実施例11と同じ方法
で本実施例の青色ストライブパターンを得た。得られた
パターンを200℃で1時間加熱したが、変色は認めら
れなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂
容易に製造できるばかりでなく、耐熱性と溶媒溶解性と
に優れているので、加工性に富み、容易に光架橋反応を
起こす。また、本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂組
成物は、上記優れた特性を有する感光性芳香族ポリアミ
ド樹脂が含まれているため、接着剤、封止剤、皮膜剤、
パターン形成材、およびカラーフィルター等として有用
である。さらに、本発明の感光性芳香族ポリアミド樹脂
組成物シートは、含有される感光性芳香族ポリアミド樹
脂が優れた耐熱性を有しているため、特に耐熱性が要求
される表面保護膜、接着膜、結着膜、シール膜、封止膜
等として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 69/00 - 69/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、下記一般式(1)で示す繰
    り返し単位を50モル%以上含有することを特徴とする
    感光性芳香族ポリアミド樹脂。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感光性芳香族ポリアミド
    樹脂と、ビスアジド化合物とからなることを特徴とする
    感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の感光性芳香族ポリアミド
    樹脂組成物に、さらに顔料が添加されてなることを特徴
    とする感光性芳香族ポリアミド樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の感光性芳香族ポリアミド
    樹脂を含有してなることを特徴とする感光性芳香族ポリ
    アミド樹脂組成物シート。
  5. 【請求項5】 パターンが形成されてなることを特徴と
    する請求項4記載のシート。
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