JP3416000B2 - 自己加熱型熱陰極管の異常検出装置 - Google Patents

自己加熱型熱陰極管の異常検出装置

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JP3416000B2 JP21434296A JP21434296A JP3416000B2 JP 3416000 B2 JP3416000 B2 JP 3416000B2 JP 21434296 A JP21434296 A JP 21434296A JP 21434296 A JP21434296 A JP 21434296A JP 3416000 B2 JP3416000 B2 JP 3416000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度ヒューズを用
い、いわゆるセミホット管といわれる自己加熱型熱陰極
管の寿命や故障を検出する自己加熱型熱陰極管の異常検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自己加熱型熱陰極管の異
常検出装置では、自己加熱型熱陰極管の両端の電極部
に、一対の温度ヒューズをそれぞれ添わせて設けてい
る。すなわち、円柱状に形成され温度ヒューズを、自己
加熱型熱陰極管に平行に接触させるようにして設けてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セミホット
管は、管径が太く余熱用の回路が複雑な熱陰極管に比し
て小型で余熱用の回路も単純であり、また光量が不十分
な冷陰極管に比して十分な光量を持っている。したがっ
て、電子機器などに搭載する光量の必要な蛍光管として
は、極めて有用である。このようなセミホット管に対
し、従来の異常検出装置のように、温度ヒューズを添わ
せ線接触の状態で設けると、点灯の立上がり時に熱がセ
ミホット管から温度ヒューズに逃げ易く、光量の立上が
りが遅くなる不具合があった。
【0004】本発明は、自己加熱型熱陰極管の異常検出
のための性能を損なうことなく、光量の時間的な立上が
りに影響を及ぼすことのない自己加熱型熱陰極管の異常
検出装置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の自己加熱型熱
陰極管の異常検出装置は、自己加熱型熱陰極管の異常
を、円柱状に形成された温度ヒューズにより熱検出する
自己加熱型熱陰極管の異常検出装置において、温度ヒュ
ーズを、その軸線が自己加熱型熱陰極管の延在方向に交
差した状態で、自己加熱型熱陰極管に接触させたことを
特徴とする。
【0006】この構成によれば、自己加熱型熱陰極管と
温度ヒューズとが点接触の状態となり、自己加熱型熱陰
極管の熱が温度ヒューズ内で拡散するのに時間がかかる
ため、温度ヒューズの熱検出性能が損なわれることがな
く、かつ自己加熱型熱陰極管から温度ヒューズへの急激
な熱伝導が抑制される。このため、温度ヒューズによ
り、自己加熱型熱陰極管の光量の立上がりが抑制される
ことがない。
【0007】請求項1の自己加熱型熱陰極管の異常検出
装置において、温度ヒューズは、ばねにより自己加熱型
熱陰極管側に付勢されていることが、好ましい。
【0008】この構成によれば、自己加熱型熱陰極管の
交換による取付位置のわずかなずれや振動などに対し、
温度ヒューズを自己加熱型熱陰極管に常に接触させてお
くことができる。
【0009】
【0010】
【0011】これらの場合、温度ヒューズを、自己加熱
型熱陰極管の端部近傍に位置して最も高温に加熱される
部材であって、自己加熱型熱陰極管の異常加熱により溶
融する可能性のある部材の自己加熱型熱陰極管側の表面
に設けることが好ましい
【0012】この構成によれば、温度ヒューズに対する
自己加熱型熱陰極管の熱伝導による熱損失がなく、その
分自己加熱が促進されて自己加熱型熱陰極管の光量の立
ち上がりが良好になる。また、自己加熱型熱陰極管の異
常加熱により、その端部の近傍に位置する溶融可能性の
ある部材が、溶融してしまうのを確実に防止することが
できる。
【0013】これらの場合、温度ヒューズを自己加熱型
熱陰極管に対し近接して配置すると共に、温度ヒューズ
の配置部位に温度ヒューズおよび自己加熱型熱陰極管を
囲むヒューズカバーを設けることが好ましい
【0014】この構成によれば、自己加熱型熱陰極管に
対し温度ヒューズが非接触状態となるため、自己加熱型
熱陰極管から温度ヒューズに直接、熱が逃げるのを防止
することができる。一方、温度ヒューズの部位では、ヒ
ューズカバーにより熱が逃げるのを防止することがで
き、自己加熱型熱陰極管に対し温度ヒューズを熱的に追
従させることができる。
【0015】これらの場合、温度ヒューズを自己加熱型
熱陰極管に対し近接して配置すると共に、自己加熱型熱
陰極管の光を当該温度ヒューズに集光する集光板を設け
ることが好ましい
【0016】この構成によれば、自己加熱型熱陰極管か
ら温度ヒューズに直接、熱が逃げるのを防止することが
できる一方、温度ヒューズの部位では、集光板により周
囲の熱を温度ヒューズに集熱することができ、自己加熱
型熱陰極管に対し温度ヒューズを熱的に追従させること
ができる。
【0017】これらの場合、自己加熱型熱陰極管が紫外
線硬化樹脂を硬化させる紫外線光源であることが、好ま
しい。また、温度ヒューズは、前記自己加熱型熱陰極管
の両端部に位置して一対設けることが、好ましい。
【0018】この構成によれば、自己加熱型熱陰極管の
光量の立上がりが良好になるため、紫外線硬化樹脂の硬
化時間を短縮することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基いて、本発
明の一実施形態に係る自己加熱型熱陰極管の異常検出装
置を、印章を作成するための印章作成装置に適用した場
合について説明する。この印章作成装置は、印面を紫外
線硬化樹脂で形成した印章本体に、インクリボンに印字
(印刷)した印章文字(絵柄を含む印章画像)をマスク
として紫外線を露光し、所望の印章(スタンプ)を作成
するものである。図1(a)は印章作成装置の平面図、
図1(b)は印章作成装置の正面図である。
【0020】両図に示すように、この印章作成装置1
は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成さ
れ、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設
して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装
置本体5に印章作成対象物である印章本体Aを装着する
ためのポケット6が形成され、ポケット6には窓付きの
開閉蓋7が設けられている。機械装置部4の左部には、
印章作成装置1を製版(印字)動作や露光動作に切り替
えると共に、開閉蓋7の開放させる機能スイッチ8が配
設されている。また、機械装置部4の右側部には、印章
作成装置1に、後述する印章文字ラベルを作成用の製版
シートBのための、差込み口9aおよび取出し口9bが
形成されている。さらに、機械装置部4には、ポケット
6の外側に位置して、メンテナンスカバー10が着脱自
在に設けられ、メンテナンスカバー10の内部には、イ
ンクリボンCを搭載したリボンカートリッジ11が装着
されている。
【0021】電子装置部3には、上面に操作部21が形
成され、内部に情報処理装置が内蔵されている。操作部
21には、情報処理装置の入力部を構成するプッシュボ
タン群22および操作ダイヤル23と、出力部を構成す
る表示器24が配設されている。操作ダイヤル23は、
中心部に円形に配設された実行キー31と、その外側に
環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キー32
と、更にその外側に環状に配設された文字入力キー33
とで3重構造を有しており、文字入力キー33の表面に
は50音の平仮名が印刷されている(図示省略)。印章
文字の入力は、先ず文字入力キー33を三角マーク25
に合わて回転させ、実行キー31を押して平仮名入力を
行い、この平仮名入力を適宜、カーソル/変換キー32
により漢字変換する。そして、所望の印章文字を表示器
24上に作成したところで、プッシュボタン群22の所
定のボタン22aを押してこれを確定する。なお、操作
ダイヤル23は、文字入力キー33のみが、正逆回転す
る構造になっている。
【0022】ここで、印章を作成する場合の一連の操作
について、図1および図2を参照して簡単に説明する。
先ず、機能スイッチ8を操作して開閉蓋7を開放し、ポ
ケット6に印章本体Aをセットする。この印章本体Aの
セットに伴い、後述する検出装置66により印章本体A
の種別が検出され、この検出結果に基づいて情報処理装
置が入力部および出力部を制御する。次に、機能スイッ
チ8を操作して製版動作に機能を移行させ、プッシュボ
タン群22および操作ダイヤル23を操作して印章文字
を入力する。印章文字の入力が完了したら、印章文字ラ
ベルが作り込まれた製版シートBを、差込み口9aに挿
入してセットする。
【0023】次に、プッシュボタン群22の所定のボタ
ン22aを操作して、製版動作、すなわち印字を行わせ
る。この印字は、インクリボンCと製版シートBとに同
時に為される。印字が完了すると、インクリボン(の印
字部分)Cは露光のために先方に送られ、同時に製版シ
ートBは取出し口9bから外部に送り出される。ここ
で、送り出された製版シートBにより、印章文字に誤り
がないことを確認したら、次に機能スイッチ8を操作し
て露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。なおこ
の場合、機能スイッチ8の操作後、プッシュボタン群2
2の所定のボタン22aを操作することで、露光を行わ
せるようにしてもよい。
【0024】露光が完了したら、機能スイッチ8を操作
して開閉蓋7を開放し、ポケット6から印章本体Aを取
り出して、これを洗浄する。この洗浄により印章が完成
するが、印章が完成したとろこで、上記の製版シートB
から印章文字ラベルを剥して、これを印章の背面に貼着
する。
【0025】次に、印章作成装置1の構成装置について
順を追って説明する。
【0026】機械装置部4に設けた機能スイッチ8は、
待機位置となる「OFF」位置から時計廻りに「OPE
N」位置まで回転されると共に、「OFF」位置から反
時計廻りに「入力/製版」位置、さらには「露光」位置
まで回転される(図1参照)。「OPEN」位置ではポ
ケット6に設けた開閉蓋7が跳ね上げられて、開閉蓋7
の開放が可能になり、「入力/製版」位置および「露
光」位置では、後述する印字部および露光部における機
械的な操作がそれぞれ行われる。また同時に、機能スイ
ッチ8は電気的なモード切替えのスイッチとして機能す
る。そして、この切替え操作により、機能スイッチ8の
脇に配設したランプ(「OFF」位置には無い)12が
点灯し、切替え位置を表示する。
【0027】リボンカートリッジ11は、装置本体5に
対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗
に際しケースごと交換できるようになっている。図2に
示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取
りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設
けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き
出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻
き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンC
の走行経路には、その短辺部分に印字部が臨み、長辺部
分に露光部が臨んでいる。この場合、印字部には、この
インクリボンCと上記の製版シートBが同時に臨み、露
光部には印字後のインクリボンCが臨む。
【0028】インクリボンCは、透明なリボンテープと
これに塗布したインクとから成り、実施形態では、6μ
m厚のものが用いられている。印字部においてこのイン
クリボンCに印字が行われると、インクの部分が製版シ
ートBに転写する。これにより、インクリボンCのリボ
ンテープには、インクの文字の部分が剥離したネガ画像
が形成され、製版シートBには、インクの文字の部分が
付着したポジ画像が形成される。そして、インクリボン
Cは、これをマスクとして利用すべく先方の露光部に送
られる一方、製版シートBは、印章文字の確認のため、
またこれを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り
出される。
【0029】製版シートBは、図35に示すように、ベ
ースシートBaと粘着シートBbとを積層して成り、全
体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方形
に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベー
スシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分が、
上記の印章の背面に貼着する印章文字ラベルBdとな
る。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状
の異なる数種のものが用意されており、これに対応して
製版シートBも、その印章文字ラベルBdの部分の形状
(切り線の形状)が異なる数種のものが用意されてい
る。
【0030】一方、印章本体Aは、図34に示すよう
に、台木(実施形態は樹脂製)Aaの先端に薄手のスポ
ンジ(発泡ウレタン)Abが貼着されると共に、スポン
ジAbに紫外線の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着
され、さらに樹脂ベースAcに印面Adを構成する紫外
線硬化樹脂が貼着されている。この印章本体Aの紫外線
硬化樹脂(印面Ad)の部分に、インクリボンCをマス
クとして紫外線を露光することにより、印面Adの印章
文字に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体A
を、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水
溶性の未硬化部分が洗い出されて、印章が完成する。図
中の符号Aeは、樹脂製のキャップである。なお、上記
の紫外線硬化樹脂に代えて紫外線軟化樹脂を用いてもよ
く、かかる場合にはインクリボンCと製版シートBのポ
ジ・ネガを逆にすれば、実施形態と同一の印章を作成す
ることができる。
【0031】図2に示すように、この印章作成装置1で
は、巻出しリール14からこれに巻回したインクリボン
Cが第1経路ピン51を介して印字部に導かれ、更に第
2経路ピン52および第1ガイドピン53を介して露光
部に導かれ、露光部から第2ガイドピン54およびテン
ションピン55を介して、巻取りリール13に巻き取ら
れる。印字部では、インクリボンCを挟み込むように配
設した印字ヘッド56とプラテンローラ57により、イ
ンクリボンCを押し出しながらこれに印字が行われる。
また、露光部では、押え板58によりインクリボンCを
印章本体Aとの間に挟み込んで、印章本体Aへの紫外線
による露光が行われる。
【0032】図3に示すように、機械装置部4には、巻
取りリール13およびプラテンローラ57を回転させ
て、インクリボンCを走行させるリボン送り装置61が
内蔵されている。また、図4に示すように、機械装置部
4には、開閉蓋7をロック・アンロックする蓋オープン
リンク62aと、印字部の印字ヘッド56をプラテンロ
ーラ57に離接するヘッド移動リンク62bと、露光部
の押え板58を進退させるリボン押えリンク62cと、
これら蓋オープンリンク62a、ヘッド移動リンク62
bおよびリボン押えリンク62cを作動させる主リンク
62dとから成る機能リンク機構62が内蔵されてい
る。
【0033】ここで先ず、図3を参照して、リボン送り
装置61について詳細に説明する。リボン送り装置61
は、機能スイッチ8の下側に内蔵された駆動モータ10
1を動力源として、巻取りリール13に嵌合するリール
軸102と、プラテンローラ57に嵌合するローラ軸1
03とを回転させるようになっている。駆動モータ10
1の出力軸104には出力ギヤ105が固定され、出力
ギヤ105には動力伝達ギヤ106が噛み合い、動力伝
達ギヤ106には主ギヤ107が噛み合っている。そし
て、主ギヤ107から、一方はリール減速歯車列108
を介してリール軸102に、他方はローラ減速歯車列1
09を介してローラ軸103に動力が伝達される。
【0034】駆動モータ101の出力軸104には、ク
ラッチアーム110が回動自在に軸支されており、この
クラッチアーム110に動力伝達ギヤ106が回転自在
に軸支されている。クラッチアーム110は、出力軸1
04の回転に伴って連れ回り(回動)し、動力伝達ギヤ
106を主ギヤ107に対し離接自在に噛み合わせる。
すなわち、駆動モータ101が回転すると、クラッチア
ーム110が回動し、動力伝達ギヤ106が主ギヤ10
7に噛み合い、駆動モータ101の動力が、巻取りリー
ル13およびプラテンローラ57に伝達される。逆に、
駆動モータ101が停止しているときに、巻取りリール
13やプラテンローラ57から回転動力が入力すると、
動力伝達ギヤ106は、主ギヤ107に弾かれてその噛
み合いを解く。これにより、例えば、誤って挿入した製
版シートBを引き抜く場合に、プラテンローラ57が駆
動モータ101の負荷を受けることなく簡単に回転(逆
転)し、インクリボンCに影響を与えることなく、製版
シートBのみを簡単に引き抜くことができる。もっと
も、クラッチアーム110を機能スイッチ8の切り替え
に連動して回動させるようにしてもよい。なお、リール
軸102は滑り軸になっており、巻取りリール13にイ
ンクリボンCが巻き取られてゆくに従って増速する周速
の変化を、滑りを生ずることにより吸収している。
【0035】次に、図4ないし図8を参照して、上記の
機能リンク機構62について詳細に説明する。機能リン
ク機構62は、フレーム121と、フレーム121に立
設した状態で回動自在に支持された蓋オープンリンク6
2aと、フレーム121上に回動自在に支持された板状
のヘッド移動リンク62bと、フレーム121上に進退
自在に支持された板状のリボン押えリンク62cと、フ
レーム121上に回動自在に支持された板状の主リンク
62dと、主リンク62dとリボン押えリンク62cと
の間に介在させたリボン押えカム122とを備えてい
る。なお、上記のリボン送り装置61の各種のギヤは、
フレーム121とリボン押えリンク62cとの間に配設
され、主リンク62dは、フレーム121の下側にこれ
に沿わせて配設されている。
【0036】主リンク62dは、入力側が機能スイッチ
8の偏心ピン123に係合しており、支軸124を中心
に機能スイッチ8の正逆回転により回動される。また、
主リンク62dの出力側には、先端に舌片125が形成
され、前端に第1ピン126が設けられ、舌片125の
基部に第2ピン127が設けられている。そして、この
舌片125が蓋オープンリンク62aの下部に係合し、
第1ピン126がヘッド移動リンク62bに係合し、更
に第2ピン127がリボン押えカム122を介してリボ
ン押えリンク62cに係合している。
【0037】蓋オープンリンク62aは、オープンリン
ク本体128と、オープンリンク本体128の長手方向
の両端部にそれぞれ突設した一対の支軸129,129
と、オープンリンク本体128の両端部から開閉蓋7に
向かって延びる一対のフック部130,130と、上記
の主リンク62dの舌片に対応するようにオープンリン
ク本体128から下方に延びるレバー部131と、オー
プンリンク本体128から前方に屈曲して延びるスイッ
チ作動部132とで、一体に形成されている(図8参
照)。レバー部131とフレーム121との間にはコイ
ルばね133が掛け渡されており、蓋オープンリンク6
2aは、そのフック部130の先端が開閉蓋7のフック
受け部7aに掛止めされる方向に回動付勢されている。
【0038】機能スイッチ8を「OFF」位置から「O
PEN」位置に回転させると、主リンク62dの舌片1
25が前方に回動し、蓋オープンリンク62aのレバー
部131をコイルばね133に抗して押し、フック部1
30のフック受け部7aに対する掛止めが解除される。
一方、開閉蓋7の裏面には、ポケット6に収容した印章
本体Aを安定に押さえるための板ばね7bが取り付けら
れており、フック部130が外れると、開閉蓋7はポケ
ット6に収容されている印章本体Aを受けにして、上方
に跳ね上げられる(図5および図8参照)。なお、ポケ
ット6に印章本体Aが収容されていない場合でも、機能
スイッチ8の「OPEN」により、後述するロック機構
63のロック部材171により、開閉蓋7は跳ね上げら
れる(図10参照)。
【0039】また、この蓋オープンリンク62aの掛止
め解除により、スイッチ作動部132は、後述する検出
装置66の検出端をポケット6内に突出させる。そし
て、「OPEN」位置に回転した機能スイッチ8から手
を離すと、コイルばね133により、蓋オープンリンク
62aおよび主リンク62dを介して、機能スイッチ8
が「OPEN」位置から「OFF」位置に自動復帰す
る。一方、開閉蓋7を閉塞するときは、上記の板ばね7
bに抗して開閉蓋7をポケット6側に押し付けることに
より、蓋オープンリンク62aのレバー部131が開閉
蓋7のレバー受け部7aを乗り越えるようにして、掛止
めされる。
【0040】ヘッド移動リンク62bは、その先端部に
印字ヘッド56を搭載した状態で、印字ヘッド56の保
持部に設けた支軸135を中心に回動される。ヘッド移
動リンク62bの尾端部には、主リンク62dの第1ピ
ン126が当接する係合面136が形成され、またフレ
ーム121との間にコイルばね137が掛け渡されてい
る。コイルばね137は、支軸135を中心にヘッド移
動リンク62bの先端をプラテンローラ57側に回動付
勢すると共に、係合面136を第1ピン126に押し付
けるように回動付勢している。係合面136は、傾斜面
138を挟んで、主リンク62dの支軸124と同心の
円弧となる先端側の第1静止面139および尾端側の第
2静止面140を有し、主リンク62dが回動して、そ
の第1ピン126が第2静止面140に当接している状
態では、印字ヘッド56がプラテンローラ57から離間
し、第1静止面139に当接している状態では、印字ヘ
ッド56がプラテンローラ57に接触する。なお、リボ
ンカートリッジ11を着脱する場合には、図外の治具を
用いて、印字ヘッド56を更にプラテンローラ57から
離間する方向に大きく回動させるようになっている。
【0041】図6に示すように、機能スイッチ8を「O
FF」位置から「入力/製版」位置に回転させると、主
リンク62dの第1ピン126が第2静止面140から
傾斜面138を下って第1静止面139に移動し、コイ
ルばね137によりヘッド移動リンク62bが回動し
て、印字ヘッド56がプラテンローラ57に押し付けら
れる。逆に、機能スイッチ8を「入力/製版」位置から
「OFF」位置に回転させると、第1ピン126が第1
静止面139から傾斜面138を上って第2静止面14
0に移動し、コイルばね137に抗してヘッド移動リン
ク62bが回動して、印字ヘッド56がプラテンローラ
57から離れる。
【0042】なお、機能スイッチ8を「入力/製版」位
置から更に「露光」位置に回動させると、第1ピン12
6が第1静止面139の先方に移動するため、印字ヘッ
ド56のプラテンローラ57への接触状態がそのまま維
持される(図7参照)。同様に、機能スイッチ8を「O
FF」位置から「OPEN」位置に回動させると、第1
ピン126が第2静止面140の手前に移動するため、
印字ヘッド56のプラテンローラ57への離間状態がそ
のまま維持される(図5参照)。また、コイルばね13
7により、印字ヘッド56がプラテンローラ57に接触
している状態において、実際には、第1ピン126が第
1静止面139からわずかに浮いており、印字ヘッド5
6のプラテンローラ57への接触状態が確実に維持され
るようになっている。
【0043】リボン押えリンク62cは、全体が略
「T」字状に形成されており、左右の両端部と前端部と
にそれぞれ形成されたガイド溝142が、フレーム12
1に立設した3個の突起143にそれぞれ係合して、フ
レーム121上に幾分浮いた状態で進退自在に取り付け
られている。各ガイド溝142は鍵孔状に形成される一
方、突起143の上端には円板状の抜止め部が形成され
ており(図示省略)、リボン押えリンク62cは、ガイ
ド溝142の円形部分をこの抜止め部に位置合わせして
押し入れることによりフレーム121に装着され、ガイ
ド溝142の長孔部分で突起143に進退自在に案内さ
れる。また、ガイド溝142を逃げたリボン押えリンク
62cの両端部には、各2本の支持ピン144,144
が立設されており、この支持ピン144,144に上記
の押え板58と、第1および第2ガイドピン53,54
が取り付けられている(図13参照)。
【0044】リボン押えリンク62cの中間位置には、
先端を折曲げたばね取付片145が後方に延設されてお
り、このばね取付片145とフレーム121との間にコ
イルばね146が掛け渡されている。コイルばね146
は、リボン押えリンク62cを前方、すなわち前進する
方向に付勢している。また、リボン押えリンク62cの
前部には、分岐するように係合部147が延設されてお
り、この係合部147には上記のリボン押えカム122
が当接している。
【0045】リボン押えカム122は、2枚の板カムを
重ねたような上カム部149と下カム部150とを有し
て一体に形成されており、支軸151によりフレーム1
21に自由回転可能に取り付けられている。下カム部1
50は、一部を扇状に切り欠いた円形形状を有し、上カ
ム部149は半月形状を有している。そして、上カム部
149の周端部分にリボン押えリンク62cの係合部1
47が当接し、下カム部150の切り欠いた部分に主リ
ンク62dの第2ピン127が係合している(図6参
照)。
【0046】この図6の状態は、機能スイッチ8が「入
力/製版」位置にある状態であり、この状態から機能ス
イッチ8を「露光」位置に回転させると、主リンク62
dの第2ピン127が下カム部150の切欠きの一方の
端を押し、リボン押えカム122を反時計廻りに回転さ
せる。この回転により、リボン押えリンク62cの係合
部147が、上カム部149の周端部分から弦部分に落
ち込み、リボン押えリンク62cが、コイルばね146
に付勢されて前進する。その際、リボン押えカム122
は自由回転可能に構成されているため、コイルばね14
6に付勢されて、上カム部149の弦部分とリボン押え
リンク62cの係合部147の当接面とが全面的に接す
る位置まで、瞬間的に回転する。また、この回転によ
り、下カム部150の切欠きの他方の端が第2ピン12
7にほぼ接触する位置まで回転する(図7参照)。
【0047】なお、上記のガイド溝142は、リボン押
えリンク62cの前進端位置を規制するストッパを兼ね
ており、各ガイド溝142の長孔部分の端が各突起14
3に突き当たることにより、リボン押えリンク62cが
前進端位置で停止する。したがって、上述の上カム部1
49の弦部分に対し、リボン押えリンク62cの係合部
147が全面的に接している状態は、実際には、この部
分にコイルばね146の付勢力が作用しておらず、係合
部147の当接面は上カム部149の弦部分からわずか
に離間している。
【0048】一方、機能スイッチ8を「露光」位置から
「入力/製版」位置を経て「OFF」位置に回転させる
と、第2ピン127が下カム部150の切欠きの他方の
端を押し、リボン押えカム122を時計廻りに回転させ
る。この回転により、リボン押えリンク62cの係合部
147が、上カム部149の弦部分から周端部分に相対
的に復帰し、リボン押えリンク62cが、コイルばね1
46に抗して後退する。この状態では、コイルばね14
6に付勢されたリボン押えリンク62cに対し、自由回
転可能なリボン押えカム122が突っ張っていて、リボ
ン押えリンク62cは後退位置に維持される(図4参
照)。なお、機能スイッチ8をこの「OFF」位置から
「OPEN」位置に回転させると、第2ピン127が当
接している下カム部150の切欠きの他方の端が、第2
ピン127の移動方向にほぼ平行になるため、リボン押
えカム122が時計廻りにわずかに回転するだけで、リ
ボン押えリンク62cは後退位置にそのまま維持される
(図5参照)。
【0049】このように、機能スイッチ8を「OFF」
位置から「OPEN」位置に回転させると、フック部1
30が外れて開閉蓋7が開放可能な状態になり、「OF
F」位置から「入力/製版」位置に回転させると、印字
ヘッド56がインクリボンCをプラテンローラ57に押
し付けて印字可能な状態となり、更に「入力/製版」位
置から「露光」位置に回転させると、押え板58がイン
クリボンCを印章本体Aに押し付けて露光可能な状態と
なる。なお、露光の際に誤って開閉蓋7を開けたり、開
閉蓋7を開けたまま露光を行うと、紫外線が外部に漏れ
ることとなり好ましくない。また、印字の際に開閉蓋7
を開けるとインクリボンCのジャミングの原因になる。
そこで、実施形態では、印字動作および露光動作のとき
には、開閉蓋7を閉塞状態にロックすると共に、開閉蓋
7が開放しているときには、印字動作および露光動作に
移行できないようにするロック機構63が組み込まれて
いる。
【0050】ロック機構63は、機能スイッチ8の部分
に設けられており、ここでは理解を容易にするため機能
スイッチ8の構造から説明する。図9に示すように、機
能スイッチ8は、上面に設定位置を指示するマーク16
2を形成したダイヤル161と、ダイヤル161の内側
空間に取り付けたクリック部材163と、上記の主リン
ク62dに係合する偏心ピン123とを備えており、ダ
イヤル161の軸部164の部分で、装置ケース2の座
板部2aに回転自在に取り付けられている。クリック部
材163は、ダイヤル161の径方向に湾曲して延び、
点対称に位置する一対のクリックアーム165,165
を有し、各クリックアーム165の持つばね性によりそ
の先端の円形部165aを、座板部2aに形成した各ク
リック係合部166に、それぞれ押し付けるようになっ
ている。
【0051】各クリック係合部166は、クリックアー
ムに向かって4つの凸部166aと3つの凹部166b
とを連ねた形状を有し、3つの凹部166bに各クリッ
クアーム165の円形部165aが落ち込んだ(係合し
た)状態が、上記の「OFF」位置、「入力/製版」位
置および「露光」位置に対応している(図9(a)参
照)。また、最外端の凸部の中間位置が「OPEN」位
置に対応しており、「OPEN」位置ではクリック的な
係合は行われない(図9(b)参照)。これにより、上
記した「OPEN」位置から「OFF」位置への自動復
帰が円滑に行われる。なお、「OFF」位置と「OPE
N」位置との間は15度の回転角度となっており、「O
FF」位置と「印字」位置と「露光」位置との間は、そ
れぞれ30度の回転角度となっている。
【0052】一方、ロック機構63は、図10および図
11に示すように、機能スイッチ8とポケット6との境
界部分に設けたロック部材171を備え、ロック部材1
71は、ロックばね172により上方に付勢された状態
で、装置ケース2の座板部2aに上下動自在に取り付け
られている。ロック部材171は、座板部2aに上下動
自在に案内された部材本体173と、部材本体173か
らポケット6側に延び屈曲して上方に延びるプッシュア
ーム部174と、部材本体173から機能スイッチ8側
に延び屈曲して上方に延びるロックアーム部175とで
構成されている。
【0053】プッシュアーム部174は、ポケット6の
蓋着座部6aに下側から臨んでおり、開閉蓋7を開放す
ると蓋着座部6aから突出し、閉塞すると押されて蓋着
座部6aに没入する。すなわち、開閉蓋7を開放すると
ロックばね172によりロック部材171が上動し、閉
塞するとロックばね172に抗してロック部材171が
下動する。一方、ロック部材171が上動すると、ロッ
クアーム部175が、機能スイッチ8の側肉部に形成し
た係止溝176に入り込み、機能スイッチ8の回転を阻
止する。逆に、ロック部材171が下動すると、ロック
アーム部175が、機能スイッチ8の係止溝176から
外れ、機能スイッチ8の回転阻止を解除する。
【0054】この場合、係止溝176は周方向に延びる
長溝となっており、機能スイッチ8を「OFF」位置と
「OPEN」位置との間で回転させる場合(通常この操
作は行われないが)には、その回転が許容される。逆
に、機能スイッチ8を「OFF」位置から「入力/製
版」位置や「露光」位置に回転させる場合には、その回
転が阻止される。この構成により、開閉蓋7が開放して
いるときには、機能スイッチ8の回転が阻止され、印字
動作および露光動作への移行が不可能となる。
【0055】なお、印字動作および露光動作の際に開閉
蓋7を閉塞状態にロックする機構は、上記の主リンク6
2dおよび蓋オープンリンク62aにより、達成され
る。すなわち、機能スイッチ8が「入力/製版」位置や
「露光」位置にある状態では、蓋オープンリンク62a
により、開閉蓋7が閉塞ロックされている。これによ
り、開閉蓋7が開いている状態で露光が行われることが
なく、また露光が行われている状態で開閉蓋7が開くこ
とがない。
【0056】次に、図12を参照して、印字部に備える
印字装置64について説明する。上述したように印字装
置64は、インクリボンCに印章文字を印字する印字ヘ
ッド56と、印字ヘッド56の印字動作に対応してイン
クリボンCを送るプラテンローラ57とを備えている。
また、印字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部
分に向かって装置ケース2には、上記の製版シートBが
送り込まれる送込み通路181と、製版シートBが送り
出される送出し通路182とが形成されている。送込み
通路181の上流端には外部に開放された上記の差込み
口9aが形成され、送出し通路182の下流端には外部
に開放された上記の取出し口9bが形成されている。
【0057】プラテンローラ57は、上述したように駆
動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14か
ら巻き出すと共に、印字ヘッド56との間に製版シート
Bをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBとを
重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド5
6はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボン
Cのリボンテープに塗布されたインクを製版シートBに
転写する。この転写により、インクリボンCから印章文
字に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボン
テープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれたイ
ンクが印章文字として付着する。
【0058】送込み通路181には、製版シートBの差
込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨ん
でおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートB
は、このセンサ183の検出結果により、プラテンロー
ラ57により送られて、その印章文字ラベルBdの先端
部位置から印字が開始されるようになっている。送出し
通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流
端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部
184により、重ねた状態で送られてきたインクリボン
Cと製版シートBとが引き離される。そして、インクリ
ボンCは先方の露光部に送られ、製版シートBは送出し
通路182を介して装置外部に送り出される。
【0059】次に、図13および図14を参照して、露
光部に備える露光装置65について説明する。露光装置
65は、ポケット6にセットした印章本体Aの印面Ad
に対峙するように設けた紫外線光源191と、紫外線光
源191と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板
58とを備えている。印章本体Aの印面Adと押え板5
8と紫外線光源191とは、それぞれ間隙を存して相互
に平行に配設されており、この印面Adと押え板58と
の間にインクリボンCが配設されている。押え板58は
透明な樹脂などで構成され、前進してインクリボンCを
印章本体Aの印面Adに押し当てるようになっている。
すなわち、露光の際には、押え板58により印章本体A
の印面AdにインクリボンCを押し当てた後、紫外線光
源191を点灯して、押え板58越しにインクリボンC
をマスクとした露光が行われる(図13参照)。なお、
実施形態における紫外線光源191の露光時間は、90
秒程度である。
【0060】紫外線光源191は、セミホット管と呼ば
れる自己加熱型熱陰極管であり、図15の正面図および
図16の平面図に示すように、基板192上に設けた蛍
光管ホルダ193に支持されている。紫外線光源191
の左右の端部には、紫外線光源191の寿命および故障
を検出する一対の温度ヒューズ194,194が配設さ
れている。いうまでもないが、温度ヒューズ194は、
紫外線光源191が寿命または故障などで異常加熱した
ときに、その電源を遮断する。各温度ヒューズ194は
筒形に形成され、紫外線光源191の長手方向に直交す
る向きで、これに下側から接触するように設けられてい
る。各温度ヒューズ194は、蛍光管ホルダ193から
延びる保持アーム195により下側から保持されると共
に、ばね性を有する保持アーム195により紫外線光源
191に押し当てられている。
【0061】このように、紫外線光源191に対し、温
度ヒューズ194を直交するように設けているので、紫
外線光源191から温度ヒューズ194への熱伝導が抑
制され、紫外線光源191の自己加熱が温度ヒューズ1
94が影響することを極力抑制することができる。した
がって、紫外線光源191の光量の立上がりに影響を及
ぼすことなく、その寿命および故障を確実に検出するこ
とができる。このことは、温度ヒューズ194による露
光時間への影響を極力抑制するものである。なお、図示
しないが、紫外線光源191の後方に反射板を設け、紫
外線を前方に集中して照射することが、好ましい。ま
た、温度ヒューズ194を、紫外線光源191から離間
させて設け、紫外線光源191の熱が温度ヒューズ19
4に熱伝導しないようにしてもよい。
【0062】具体的には、温度ヒューズ194を紫外線
光源191から離して、蛍光管ホルダ193の部分に設
ける。この場合、蛍光管ホルダ193は樹脂で構成され
ているため、蛍光管ホルダ193の異常加熱で溶解する
おそれがあり、また紫外線光源191の両極部分が最も
高温になる。したがって、温度ヒューズ194を、紫外
線光源191の両電極部分に最も近い蛍光管ホルダ19
3の部位の表面に設けることが好ましい。このようにす
れば、紫外線光源191から温度ヒューズ194への熱
伝導が遮断され、一方で異常加熱による蛍光管ホルダ1
93溶解を防止することができる。これにより、紫外線
光源191に対する温度ヒューズ194の熱的影響が無
くなり、紫外線光源191の光量の立上がりが良好にな
り、露光時間を短くすることができる。
【0063】また、異常加熱の検出を優先させる場合に
は、紫外線光源191の電極部分と温度ヒューズ194
とをヒューズカバーで囲い、紫外線光源191と温度ヒ
ューズ194の周囲温度との差を極力少なくすること
も、好ましい。さらに温度ヒューズ194の配置スペー
スが制約を受ける場合には、集光板(反射板)などによ
り、温度ヒューズ194に向かって紫外線を集光するこ
とも、好ましい。
【0064】ここで、図17および図18を参照して、
温度ヒューズ194の配設位置と紫外線光源191の光
量の立上がり状況との関係を、実験結果に基づいて説明
する。この実験では、温度ヒューズ194を紫外線光源
191に、平行に添設した場合「(a)」、直交するよ
うに添設した場合「(b)」および離間させて配設した
場合「(c)」の3種類について、紫外線光源191の
輝度の立上がりを測定した。
【0065】図18に示すように、曲線(a)は、ほぼ
輝度100%に達するまでの時間が最も長く、立ち上が
りが最も遅い。曲線(b)は立ち上がりが早く、曲線
(c)は更に立ち上がりが早い。すなわち、温度ヒュー
ズ194を紫外線光源191に平行に添設した場合に
は、その光量の立上がりが極端に遅く、直交するように
添設した場合には早く、離間させて配設した場合には更
に早くなる。
【0066】印章本体Aの印面Adへの露光において、
輝度の時間的累積が光量となるため、図18において、
立上がり曲線で画定される面積が光量となり、この面積
が大きい程、露光時間は短かくて済む。したがって、
「(b)」である本実施形態の露光時間が上述したよう
に90秒程度とすれば、「(a)」では120秒以上の
時間が必要になり、また「(c)」では80秒程度とな
る。この結果、温度ヒューズ194を紫外線光源191
に直交するように添設すること、および離間させて配設
することが、露光時間の短縮に大きく寄与することが分
かる。
【0067】押え板58は、図19および図20に示す
ように、方形に形成された透明な樹脂などで構成され、
長手方向の両端部で左右の押え板ホルダ201,201
に取り付けられている。また、各押え板ホルダ201
は、上記のリボン押えリンク62cの各端部に立設した
2本の支持ピン144,144に差し込むようにして取
り付けられている(図14参照)。押え板58は、印章
本体Aの印面Adに押し当てられる押え板本体202
と、押え板本体202の各端部から後方に延設した上下
一対のガイド爪203,203と、上下一対のガイド爪
203,203間に押え板本体202から延設したプレ
ート部204とで構成され、プレート部204には押え
板58の上下の中間に位置させて、押え板58の前後方
向の揺動を案内する軸突起205が外向きに形成されて
いる。
【0068】図示では省略しているが、押え板本体20
2は長手方向において、印章本体Aとは逆側に、すなわ
ち紫外線光源側にわずかに反っており、押え板58によ
りインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し当てた
ときに、印面Adに対しインクリボンCが押し広げられ
るようになっている。また、押え板本体202の両端部
には、上側に延設したガイド片206,206がそれぞ
れ形成され、各ガイド片206は斜め後方に折れ曲がっ
ている。これにより、リボンカートリッジ11の装着の
際に、インクリボンCが押え板58と印章本体Aとの間
に適切に案内されるようになっている。さらに、押え板
本体202の両端は円弧状に面取りされており、露光の
際にこの面取り部分207でインクリボンCが、皺を生
じないように折り曲げられる(図13参照)。なお、図
19および図20中の符号208,208は、押え板本
体202の剛性を高めるべく設けた上下一対のリブであ
る。
【0069】一方、各押え板ホルダ201には、押え板
58の上下一対のガイド爪203,203を前後方向に
案内する上下一対のV溝210,210が形成され、ま
た軸突起205を前後方向に回転可能に案内する凹溝2
11が形成されている。すなわち、押え板58はその両
端部で、ガイド爪203をV溝210に、軸突起205
を凹溝211にそれぞれ係合するようにして、左右の押
え板ホルダ201,201に、微小距離前後方向に進退
自在にかつ前後方向に揺動自在に取り付けられている。
また、この状態で、押え板58の各外端部には、各押え
板ホルダ201から延設された上下一対のばね片21
2,212が、後方から押し当てられており、押え板5
8はこのばね片212により、このガイド爪203の爪
部分がV溝210の溝底部分に当接する前進端位置に向
かって付勢されている。
【0070】図14(図2)の状態から、リボン押えリ
ンク62cが前進すると、これに伴って両押え板ホルダ
201,201が前方に移動し、押え板58が印章本体
Aの印面Adに向かって平行移動してゆく。リボン押え
リンク62cの移動ストロークは、押え板58と印章本
体Aの印面Ad間の距離よりわずかに長くなっており、
リボン押えリンク62cが前進位置に達したときには、
既に押え板58と印章本体Aの印面Adとが突き当た
り、押え板58は印面Adからの反力を受け、各押え板
ホルダ201に対し相対的にわずかに後退する。この押
え板58の後退は、印面Adからの反力によるため、反
力と押え板58の各部の押圧力とが拮抗して、押え板5
8は、印章本体Aの印面Adに倣って当接する(図13
参照)。すなわち、押え板58は、インクリボンCを挟
んで、これを印章本体Aの印面Adに隙間なく密着させ
る。
【0071】また、図20に示すように、各押え板ホル
ダ201には、更に一方の支持ピン144が挿通するガ
イドピン保持部214が一体に形成されており、このガ
イドピン保持部214にはリボン摺接部材215が取り
付けられている。リボン摺接部材215は横断面半月形
に形成され、その弧面を押え板58側に向けて配設され
ている。リボン摺接部材215の上下の中間部には、そ
れぞれ丸孔を有する左右一対の支持片216が形成さ
れ、この支持片216の丸孔が、ガイドピン保持部21
4に形成した一対の軸突起217に外側からそれぞれ嵌
め込まれることにより、リボン摺接部材215がガイド
ピン保持部214の軸に対して回転方向に揺動自在に取
り付けられている。
【0072】このガイドピン保持部214およびリボン
摺接部材215は、押え板58および印章本体Aの外側
に配設されており(図14および図17参照)、右側に
位置するガイドピン保持部214およびリボン摺接部材
215が上記の第1ガイドピン53を、左側に位置する
ガイドピン保持部214およびリボン摺接部材215が
上記の第2ガイドピン54をそれぞれ構成している。す
なわち、この第1ガイドピン53と第2ガイドピン54
により、押え板58と印章本体Aの印面Adとの間に走
行するインクリボンCが、これらに干渉することなく、
これらに平行に案内されるようになっている。
【0073】なお、詳細は後述するが、ガイドピン保持
部214が押え板ホルダ201の一部を構成しているた
め、押え板(リボン押えリンク62c)58の前進に伴
って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も
同方向に移動する。この移動は、第1および第2ガイド
ピン53,54間に張り渡したインクリボンCの張りを
緩めるものとなり、インクリボンCは、その張力を減じ
た状態で、すなわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの
印面Adに押し当てられる。
【0074】この状態を、図2および図13を参照して
更に詳述するに、図2において走行するインクリボンC
には巻取りリール13により強い張力が作用し、上述の
ようにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じて
いる。したがって、このままインクリボンCを印章本体
Aの印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を
生じたまま印面Adに押し付けられ、印章文字が歪んで
露光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませる
と、印章文字が位置ずれして露光されしまう。そこで、
図13に示すように、押え板58の前進に伴って、第1
ガイドピン53および第2ガイドピン54も前進させ
て、インクリボンCの張りを緩めると共に、その際にテ
ンションピン55により、インクリボンCに縦皺が生じ
ない程度の弱い力で張りを与えるようにしている。
【0075】また、図13の露光状態におけるインクリ
ボンCは、テンションピン55および第2経路ピン52
により、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え
板58の両端に形成した面取り部分207の作用によ
り、インクリボンCに無用な皺が生じないようになって
いる。
【0076】ここで、図21を参照して、インクリボン
Cの経路について説明する。巻出しリール14から巻回
されたインクリボンCは、第1経路ピン51により印字
装置64に適切に導かれ、更に印字装置64から第2経
路ピン52により大きく曲げられて、続く第1ガイドピ
ン53および第2ガイドピン54により露光装置65に
適切に導かれ、最後にテンションピン55を介して、巻
取りリール13に巻き取られる。この経路はインクリボ
ンCの走行時および走行待機時におけるものであるが、
前述したように露光時の経路はこれとは異なるものとな
り、またリボンカートリッジ11として持ち運びする場
合にも異なるものとなる。ここで、リボンカートリッジ
11持運び時における経路について説明する前に、各リ
ールや各ピンを含むリボンカートリッジ11自体の構造
について説明する。
【0077】図22および図23に示すように、リボン
カートリッジ11は、逆「L」字状に形成されたベース
プレート222と、ベースプレート222から延びる複
数本の脚部223とで構成されたカートリッジケース2
21に、各リールや各ピンを片持ちで取り付けて、構成
されている。リボンカートリッジ11は、ベースプレー
ト222を上にして、装置本体5の収容部5aにその各
脚部223を嵌合させることにより、装置本体5に装着
される。なお、脚部223は、図22(a)に示すよう
に、カートリッジケース221の各角部に配設されてい
る。
【0078】ベースプレート222の短辺側の端部に
は、巻出しリール14が回転可能に垂設されると共に、
長辺側の端部には巻取りリール13が回転可能に垂設さ
れている。また、巻出しリール14の先方には、ベース
プレート222から垂下した補強リブ付きの第1経路ピ
ン51が設けられ、更にその先方には、前後方向に進退
自在に構成された経路変更部材224が設けられてい
る。巻取りリール13の手前には、テンションピン55
が、コイルばね225により付勢された状態で、ベース
プレート222に進退自在に設けられている。なお、図
22(b)に示すように、装置本体5の収容部5aに
は、巻出しおよび巻取りリール13,14のリール軸1
02,226、印字ヘッド56、プラテンローラ57、
送込みおよび送出し通路181,182、第2経路ピン
52、第1および第2ガイドピン53,54、押え板5
8、紫外線光源191などが配設されている。
【0079】図23に示すように、巻出しリール(巻取
りリール13も全く同じ)14は、インクリボンCが巻
回される円筒状の軸部228と、軸部228の上端に延
設された上係合部229と、軸部228の下端に延設さ
れた下係合部230とを有し、上係合部229でベース
プレート222に回転可能に支持されると共に、下係合
部230で装置本体5側に回転自在に支持される。上係
合部229は、円筒部231と、円筒部231の上側に
連なるフランジ状の冠部232とから成り、これに対応
して、ベースプレート222には、円筒部231が回転
自在に摺接する軸受け部233と、冠部232の下面が
着座する段部234とが形成されている。冠部232の
下面および段部234は鋸歯状に形成され、冠部232
が段部234に接触(係合)している状態では、巻出し
リール14が一方向にのみ回転可能となる。
【0080】この場合、リボンカートリッジ11を装置
本体5に装着した状態では、巻出しリール14がわずか
に押し上げられ、冠部232と段部234との係合が解
かれて、巻出しリール14は回転自在となる。一方、リ
ボンカートリッジ11が装置本体5に装着されていない
状態では、巻出しリール14がその自重で押し下げら
れ、冠部232と段部234とが係合して、巻出しリー
ル14に逆転止めが働く。この逆転止めは、インクリボ
ンCが弛むのを防止するものであり、巻取りリール13
ではインクリボンCの走行方向と逆方向に、巻出しリー
ル14ではインクリボンCの走行方向に回転が阻止され
る。もちろん、巻取りリール13、巻出しリール14
共、インクリボンCを張る方向には回転可能である。な
お、交換のために提供されるリボンカートリッジ11に
は、ベースプレート222の上面に冠部232を段部2
34に押し付ける板(図示省略)が設けられ、この状態
で包装されて提起される。
【0081】経路変更部材224は、図22および図2
3に示すように、ベースプレート222のコーナー部分
にスライド自在に取り付けられたスライダ236と、ス
ライダ236に一体に作り込まれた経路変更ピン237
とで構成されている。スライダ236の上面は、外部に
露出すると共にベースプレート222の上面と面一に配
設されている。経路変更ピン237は、スライダ236
のスライドに伴って前後方向に移動し、後方に最大限移
動した状態では、巻取りリール13と巻出しリール14
との間に掛け渡したインクリボンCをほぼ直角に張るよ
うになっている。この場合、リボンカートリッジ11を
装置本体5に装着するまでは、インクリボンCを直角に
張った状態にしておき、装置本体5に装着したら、経路
変更ピン237を前方に最大限移動させるようにする
(図24参照)。
【0082】これにより、リボンカートリッジ11を装
着する際には、経路変更ピン237とテンションピン5
5とが協働して、インクリボンCの経路を押え板58や
印章本体A、第2経路ピン52などに干渉しないように
規制し、また経路変更ピン237と第1経路ピン51と
が協働して、インクリボンCの経路を印字ヘッド56や
プラテンローラ57などに干渉しないように規制する。
そして、リボンカートリッジ11を装着した後、経路変
更ピン237を移動させることにより、インクリボンC
の経路が上記の走行時および走行待機時の状態になる。
【0083】テンションピン55は、断面半円形の摺接
部239と、摺接部239を支持する支持プレート部2
40とから成り、ベースプレート222との間に介在さ
せたコイルばね225により、インクリボンCを張る方
向に付勢している。コイルばね225のばね力は、張っ
たインクリボンCに縦皺が生じない程度の弱いものであ
り、テンションピン55は、インクリボンCに弛みが生
じないように機能する。すなわち、交換のためのリボン
カートリッジ11では、上記のように巻取りリール13
および巻出しリール14が逆転止め状態にあって、両リ
ール13,14間にインクリボンCが掛け渡されてお
り、このインクリボンCに突き当てられているテンショ
ンピン55は、振動などによるインクリボンCの弛みを
防止する。
【0084】また、上述のように露光動作において、押
え板58と第1および第2ガイドピン53,54とが、
印章本体A側前方に同時に移動するときに、テンション
ピン55は、インクリボンCに弛みが生じないように、
且つ縦皺が生じない程度にこれを張る。なお、テンショ
ンピン55に前者の機能を要求する必要がない場合に
は、テンションピン55を装置本体5側に設けるように
してもよい。このようにすれば、テンションピン55の
テンション機能が、より安定したものとなる。
【0085】なお、図25に示すように、第2経路ピン
52の摺接部242およびテンションピン55の摺接部
239は、一般のプーリなどと同様に中高形状に形成さ
れ、水平面内において寝かせた状態で走行するインクリ
ボンCが、各摺接部239,242から下側に脱落しな
いようになっている。また、各摺接部239,242と
インクリボンCとが正確に直交していなくても、インク
リボンCが偏って走行するなどの不具合を防止すること
ができる。すなわち、これらの摺接部239,242に
接触するインクリボンCは、その幅方向の中間部がわず
かに盛り上がるようにして走行する。これにより、第2
経路ピン52およびテンションピン55の各摺接部24
2,239と、揺動自在に構成された上記の第1および
第2ガイドピン53,54の各リボン摺接部材215と
により、インクリボンCが、常に一定の高さ位置を保持
した状態で、露光装置65に臨むようになっている。
【0086】次に、開閉蓋7の開閉に連動する検出装置
66について説明する。この検出装置66は、ポケット
6に印章本体Aが装着されたことを検出すると共に、印
章本体Aの種別を判別するものである。印章本体Aに
は、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用など
の各種形状の異なるものが用意され、これら各種の印章
本体Aは、長さは同一であるが、幅および厚みが異なっ
ている。このような幅および厚みの異なる各種の印章本
体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内
の一定の位置にセットするため、この実施形態では、図
26および図27に示すように、ポケット6の底面6b
に長短4本のボス251,251,251,251が立
設され、これに対応して印章本体Aには、ボス251が
嵌合する嵌合穴Afが形成されている(図34参照)。
【0087】4本のボス251,251,251,25
1は「T」字状に配設されており、これに対応して、例
えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図27
(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,A
f,Afが(図27(b))、形成されている。このよ
うに、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章
本体Aの種別により区々であり、この嵌合穴Afとボス
251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各種
の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に来
るように位置決めされる。
【0088】また、印章本体Aの印面Adと逆の背面A
gには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の子穴
(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する検出装
置66のスイッチアレイ262との協働により、印章本
体Aの種別が判別される(図33参照)。なお、印章本
体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離
して装置外部に送り出された製版シートBの印章文字ラ
ベルBdが貼着され、これにより子穴Ahが隠されるよ
うになっている。
【0089】検出装置66は、図28、図29および図
30に示すように、印章本体Aの背面Agに対向するよ
うに配設したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ね
ている)261と、スイッチホルダ261に支持させた
6個の検出スイッチ263から成るスイッチアレイ26
2とを備えている。各検出スイッチ263は、プッシュ
スイッチなどで構成されたスイッチ本体264と、先端
がポケット6内に臨むスイッチトップ265とで、構成
されている。スイッチトップ265は、平板部266
と、平板部266から直角に延びる検出突起部267と
から成り、平板部266の下部でスイッチホルダ261
に形成したガイド突起268に、且つ検出突起部267
でスイッチホルダ261に形成したガイド孔269に案
内されて、前後方向に移動する。
【0090】スイッチ本体264は基板270の裏面に
固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ26
5の平板部266に突き当てるように配設されている。
この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチト
ップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢に
より検出突起部267の先端がスイッチホルダ261の
ガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、こ
の付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検
出スイッチ263のON−OFFに対応している。
【0091】一方、スイッチホルダ261の平板部26
6には、蓋オープンリンク62aのスイッチ作動部13
2が、プランジャ271のばね力に抗するように突き当
てられており、蓋オープンリンク62aの回動に伴っ
て、全てのスイッチトップ265が前後方向に移動する
ようになっている。なお、スイッチ作動部132とスイ
ッチトップ265とを一体として形成してもよく、また
スイッチトップ265と検出スイッチ263とを一体と
して形成し、スイッチ作動部132により基板270を
移動させるようにしてもよい。
【0092】このように、蓋オープンリンク62aが図
示時計廻りに回動して開閉蓋7が開放しているときに
は、スイッチトップ265は前方(基板270側)に移
動し、その検出突起部267がポケット6内から退避す
る(図28参照)。これにより、検出装置66の検出モ
ードが解除され、また検出突起部267に干渉すること
なく印章本体Aを着脱することができる。一方、蓋オー
プンリンク62aが図示反時計廻りに回動して開閉蓋7
が閉塞しているときには、スイッチトップ265は後方
(ポケット6側)に移動し、その検出突起部267がポ
ケット6内に突出する。これにより、検出装置66が検
出モードとなるが、このときポケット6内に印章本体A
が装着されていると、スイッチトップ265がこれに突
き当たった状態となり、検出スイッチ263がOFFし
て印章本体Aが装着されていることが検出される(図3
1参照)。逆に、印章本体Aが装着されていないと、ス
イッチトップ265が最大限突き出した状態となり、検
出スイッチ263がONして印章本体Aが装着されてい
ないことが検出される。
【0093】実際には、スイッチアレイ262の内のい
ずれか1個の検出スイッチ263が、OFF状態になっ
たときに、印章本体Aが装着されていることが検出さ
れ、全ての検出スイッチ263が、ON状態になったと
きに、印章本体Aが装着されていないことが検出され
る。なお、検出モードのモード切替えに代えて、図28
に示す、スイッチトップ265の検出突起部267がポ
ケット6内から退避することで、開閉蓋7が開放したこ
とを検出するようにしてもよく、またこれを露光阻止の
優先検出信号としてもよい。
【0094】そして、スイッチアレイ262の各検出ス
イッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無
により、図31または図32に示すように、ONまたは
OFFのいずれかの状態となる。したがって、6個の検
出スイッチ263のON・OFFのパターンにより、印
章本体Aの種別が判別される。
【0095】図33は、印章本体Aの小穴Ahと、6個
の検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表して
いる。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との
関係から、2n−1種類、すなわち63種の判別パター
ンが可能になっている。この場合、角型印などの幅の狭
い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッチ
263,263に対する小孔Ahがなく、この2個の検
出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空間
に向かって突出する。すなわち、角型印などの幅の狭い
印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ah
が有る判別パターンとして、認識される。
【0096】言い替えれば、63種の判別パターンの内
の、最外端に小孔Ahが有る判別パターンを、角型印な
どの幅の狭い印章本体Aに割り振ることにより、判別パ
ターンの数を減ずることなく、全ての検出スイッチ26
3が対応しきれない幅の印章本体Aを、判別できるよう
になっている。なお、6個の検出スイッチ263は、予
備を含むものであり、実際には4個の検出スイッチ26
3で十分である。
【0097】なお、本発明の自己加熱型熱陰極管の異常
検出装置は、露光時間の短縮が課題となる各種の電子機
器に適用できることは、いうまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明の自己加熱型熱陰極
管の異常検出装置によれば、自己加熱型熱陰極管の異常
検出のための性能を損なうことがなく、また自己加熱型
熱陰極管の光量の時間的な立上がりに影響を及ぼすこと
がない。このため、自己加熱型熱陰極管の点灯初期にお
いて、光量不足が長時間続くなどの事態を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自己加熱型熱陰極管
の異常検出装置を備えた印章作成装置の外観図である。
【図2】印章作成装置の機械装置部の内部構造図であ
る。
【図3】機械装置部に備えるリボン送り装置の平面図で
ある。
【図4】機械装置部に備える機能リンク機構の「OF
F」位置の状態を示す平面図である。
【図5】機械装置部に備える機能リンク機構の「OPE
N」位置の状態を示す平面図である。
【図6】機械装置部に備える機能リンク機構の「入力/
製版」位置の状態を示す平面図である。
【図7】機械装置部に備える機能リンク機構の「露光」
位置の状態を示す平面図である。
【図8】機能リンク機構の蓋オープンリンク廻りの側面
図である。
【図9】機能スイッチの構造および動きを示す内部構造
図である。
【図10】機能スイッチのダイヤルを取り去ったロック
機構廻りの平面図である。
【図11】機能スイッチおよびロック機構廻りの断面図
である。
【図12】機械装置部の印字装置廻りの拡大平面図であ
る。
【図13】機械装置部の露光装置廻りの平面図である。
【図14】機械装置部の露光装置廻りの拡大平面図であ
る。
【図15】露光装置の紫外線光源廻りの正面図(a)お
よびその側面図(b)である。
【図16】露光装置の紫外線光源廻りの平面図である。
【図17】紫外線光源の光量の立上がりに関する実験の
実験条件を示す図である。
【図18】紫外線光源の光量の立上がりに関する実験の
実験結果を示す線図である。
【図19】露光装置の押え板廻りの平面図である。
【図20】露光装置の押え板および押え板ホルダ廻りの
拡大側面図である。
【図21】インクリボンの経路を模式的に表した経路図
である。
【図22】リボンカートリッジ(a)と、リボンカート
リッジを取り出した状態の装置本体(b)の平面図であ
る。
【図23】装置本体に装着したリボンカートリッジの拡
大側面図である。
【図24】リボンカートリッジを装着した直後の機械装
置部の平面図である。
【図25】第2経路ピン(a)およびテンションピンの
部分斜視図(b)である。
【図26】開閉蓋を取り去った状態のポケット廻りの平
面図である。
【図27】各種印章本体のポケットへの装着状態を表し
た構造説明図である。
【図28】ポケットおよび検出装置廻りの断面図であ
る。
【図29】ポケットおよび検出装置廻りの正面図であ
る。
【図30】ポケットおよび検出装置廻りの平面図であ
る。
【図31】検出装置の検出動作(1)を表した断面図で
ある。
【図32】検出装置の検出動作(2)を表した断面図で
ある。
【図33】各種印章本体の判別パターンを説明する説明
図である。
【図34】印章本体の構造図である。
【図35】製版シートの構造図である。
【符号の説明】
1 印章作成装置 65 露光装置 191 紫外線光源 193 蛍光管ホルダ 194 温度ヒューズ 195 保持アーム A 印章本体 Ad 印面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 英毅 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 栗山 弘 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−74002(JP,A) 実開 昭62−69355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/56 H05B 41/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己加熱型熱陰極管の異常を、円柱状に
    形成された温度ヒューズにより熱検出する自己加熱型熱
    陰極管の異常検出装置において、 前記温度ヒューズを、その軸線が前記自己加熱型熱陰極
    管の延在方向に交差した状態で、当該自己加熱型熱陰極
    管に接触させたことを特徴とする自己加熱型熱陰極管の
    異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記温度ヒューズは、ばねにより前記自
    己加熱型熱陰極管側に付勢されていることを特徴とする
    請求項1に記載の自己加熱型熱陰極管の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記温度ヒューズを、前記自己加熱型熱
    陰極管の端部近傍に位置して最も高温に加熱される部材
    であって、当該自己加熱型熱陰極管の異常加熱により溶
    融する可能性のある部材の当該自己加熱型熱陰極管側の
    表面に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
    自己加熱型熱陰極管の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記温度ヒューズの配置部位に当該温度
    ヒューズおよび当該自己加熱型熱陰極管を囲むヒューズ
    カバーを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の自己加熱型熱陰極管の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記自己加熱型熱陰極管の光を当該温度
    ヒューズに集光する集光板を設けたことを特徴とする
    求項1ないし4のいずれかに記載の自己加熱型熱陰極管
    の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記自己加熱型熱陰極管が紫外線硬化樹
    脂を硬化させる紫外線光源であることを特徴とする請求
    項1ないしのいずれかに記載の自己加熱型熱陰極管の
    異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記温度ヒューズは、前記自己加熱型熱
    陰極管の両端部に位置して一対設けられていることを特
    徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の自己加熱
    型熱陰極管の異常検出装置。
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