JP3415899B2 - 搬送ラインの制御装置 - Google Patents

搬送ラインの制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送中のワークに対し
て所定の作業を行うロボットを備えた搬送ラインの制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械工業においては、コンベ
ア、台車等のワーク搬送手段によって搬送されているワ
ークに対して、部品の組み付け等の各種作業を行う搬送
ライン(例えば、車両組立ライン)が設けられる。そし
て、近年、自動化・省力化を図るため、ワークに対して
各種作業を自動的に行うロボットを備えた搬送ラインが
広く用いられているが、かかる搬送ラインでは、ロボッ
トの作業時にロボットとワークとの間の相対的な位置関
係を一定に保持する必要がある。
【0003】そして、このような搬送ラインとしては、
ロボットを移送するロボット移送手段を設け、該ロボッ
ト移送手段を搬送中のワークに同期追従するよう移動さ
せることによって、ロボットとワークとの間の相対的な
位置関係を一定に保持するようにしたロボット移送式搬
送ラインが従来より広く用いられている。このようなロ
ボット移送式搬送ラインは、その自動化に際して既設の
ワーク搬送手段をそのまま利用することができるので、
低コストで搬送ラインを自動化することができるといっ
た利点がある。
【0004】具体的には、例えば、コンベア(ワーク搬
送手段)に対してエンコーダを設ける一方、ロボット移
送手段にこれをワーク搬送方向に移動させることができ
るサーボモータを設け、エンコーダから出力されるパル
ス信号に基づいてコンベアの目標移動量を演算し、この
目標移動量に応じてサーボモータを回転駆動して、ロボ
ット移送手段をワークに同期追従させるようにしたロボ
ット移送式搬送ラインが提案されている(例えば、特開
平1−122818号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のロボット移送式搬送ラインでは、コンベアに
よって搬送されているワークの移動速度が比較的高い周
波数で変動するといった現象、いわゆるサージングが生
じるので、ロボット移送手段をかかるサージングを伴っ
たワークに正確に同期追従させるのが困難であるといっ
た問題がある。なお、数ヘルツ程度のサージングであれ
ばロボット移送手段をワークに同期追従させることがで
きるが、実際に生じるサージングはこれよりもはるかに
高周波数である。このため、ロボットの作業中に、ロボ
ットとワークとの間の相対的な位置関係が変動し、ロボ
ットの作業の精度が悪くなり、高い位置決め精度が要求
される部品の組み付け作業等を行うことができないなど
といった問題がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたものであって、搬送ラインによるワークの搬
送にサージング(速度変動)が伴われる場合でも、ロボッ
トをワークの移動に高精度で同期追従させることができ
る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、図1にその構成を示すように、第1の発明は、ワー
クaを搬送するワーク搬送手段bと、該ワーク搬送手段b
によって搬送されているワークaに対して所定の作業を
行うロボットcと、該ロボットcをワーク搬送経路に沿っ
て移送するロボット移送手段dと、該ロボット移送手段d
を搬送中のワークaの動きに同期追従させる同期追従制
御手段eとが設けられている搬送ラインの制御装置にお
いて、ロボットcとロボット移送手段dとを、ロボットc
がロボット移送手段dに対して遊動できるようにして連
結するフローティング支持機構fと、ロボットcの作業時
に、ロボットcをワークa又はワーク搬送手段bに固定し
て連結する連結手段gとが設けられていることを特徴と
する搬送ラインの制御装置を提供する
【0008】
【0009】第の発明は、第1の発明にかかる搬送ラ
インの制御装置において、ロボットcとロボット移送手
段dとの間に、ロボットcをロボット移送手段dに対して
ロボット移送手段移動方向に相対移動させることができ
るベアリング機構iがフローティング支持機構として設
けられていることを特徴とする搬送ラインの制御装置を
提供する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する
が、以下では便宜上図2又は図3中の位置関係におい
て、X1、X2方向を夫々「前」、「後」といい、Y1、Y2
向を夫々「左」、「右」といい、Z1、Z2方向を夫々「上」、
「下」ということにする。図2及び図3に示すように、ロ
ボット移送式の搬送ラインLC(車両組立ライン)には、
ワーク1(車両ボディ)を前方(X1方向)に搬送するコン
ベア2が設けられている。このコンベア2には、駆動モ
ータ(図示せず)によって前方にほぼ一定の速度で移動さ
せられるチェン3と、該チェン3に取り付けられチェン
3と一体的に移動するハンガ4とが設けられ、このハン
ガ4にワーク1が載せられている。なお、コンベア2は
普通のコンベアであって、該コンベア2によるワーク1
の搬送においては本来は比較的高周波数のサージングが
伴われるはずであるが、本発明にかかるこの搬送ライン
LCでは後で説明するように、かかるサージングが効果
的に抑制されるようになっている。なお、コンベア2
は、特許請求の範囲に記載された「ワーク搬送手段」に相
当する。
【0011】そして、この搬送ラインLCには、コンベ
ア2によって前方に搬送されているワーク1に対して、
部品の組み付け等の所定の作業を自動的に行うロボット
5と、このロボット5をワーク1の搬送経路に沿って、
すなわち前後方向(X1,X2方向)に移動させることがで
きるロボット移送手段6とが設けられている。
【0012】このロボット移送手段6は、サーボモータ
(図示せず)によって、前後方向に伸びるリニアウェイ7
上を前方又は後方に移動させられるようになっている。
ここで、サーボモータはコントロールユニットCによっ
て制御され、ロボット移送手段6の移動速度を自在に変
化させることができるようになっている。なお、コント
ロールユニットCは、特許請求の範囲に記載された「同
期追従制御手段」を含む、コンピュータを備えた、搬送
ラインLCの総合的な制御装置である。
【0013】ロボット移送手段6には、リニアウェイ7
上に配置されサーボモータによって前後方向に駆動され
るスライドテーブル8が設けられ、このスライドテーブ
ル8の上にはベアリング機構10を介してフローティン
グテーブル9が配置されている。そして、フローティン
グテーブル9の上にロボット5が固定して取り付けられ
ている。ここで、フローティングテーブル9の前端部は
前側スプリング11を介してスライドテーブル8の前部
に連結され、他方フローティングテーブル9の後端部は
後側スプリング12を介してスライドテーブル8の後部
に連結されている。両スプリング11,12は、前後方
向にみてフローティングテーブル9が、前側スプリング
11のスライドテーブル8への連結部と、後側スプリン
グ12のスライドテーブル8への連結部のほぼ中央位置
(以下、この位置を中立位置という)にあるときには自然
状態、すなわち前後に付勢力を及ぼさない状態となるよ
うな弾性特性を有している。なお、フローティングテー
ブル9とベアリング機構10と両スプリング11,12
とからなる組立体は、特許請求の範囲に記載された「フ
ローティング支持機構」に相当する。
【0014】このように、フローティングテーブル9が
ベアリング機構10を介してスライドテーブル8の上に
配置されているので、フローティングテーブル9は基本
的にはスライドテーブル8の上で前後方向に移動(遊動)
することができる。そして、フローティングテーブル9
は、両スプリング11,12に連結されているので、外
部から前後方向の力が加えられないかぎり中立位置に保
持されるが、前後方向の力が加えられたときにはその力
の方向に、該力と両スプリング11,12の付勢力とが
釣り合う位置まで移動させられる。つまり、フローティ
ングテーブル9は、外部から加えられる前後方向の力に
応じて前後方向に遊動することができるわけである。
【0015】さらに、フローティングテーブル9には、
前側ハンガチャックアーム13と後側ハンガチャックア
ーム14とが設けられている。なお、図示していないが
両ハンガチャックアーム13,14内には、夫々、対応
するハンガチャックアーム13,14のひずみを検出す
るひずみゲージが内蔵されている。そして、両ハンガチ
ャックアーム13,14は、夫々、図示していないが駆
動機構を備えていて、左右方向及び前後方向に移動する
ことができるようになっている。このため、両ハンガチ
ャックアーム13,14を前後方向あるいは左右方向に
適当に移動させることによって、両ハンガチャックアー
ム13,14でハンガ4を前後からチャックする(はさ
む)ことができるようになっている。このように両ハン
ガチャックアーム13,14でハンガ4をチャックした
ときには、フローティングテーブル9とハンガ4とが連
結・固定され、両者が一体的に前方に移動することにな
り、したがってこのときワーク1とロボット5との間の
相対位置が一定に保持される。この場合、ハンガ4から
両ハンガチャックアーム13,14を介してフローティ
ングテーブル9に加えられる力の大きさに応じて、フロ
ーティングテーブル9が前後方向に若干遊動することに
なる。
【0016】ここで、両ハンガチャックアーム13,1
4がハンガ4を確実にチャックしているか否かは、ひず
みゲージによって検出される両ハンガチャックアーム1
3,14のひずみに基づいて判定される。なお、ハンガ
チャックアーム13,14は、特許請求の範囲に記載さ
れた「連結手段」に相当する。
【0017】また、スライドテーブル8の前部には、フ
ローティングテーブル9とスライドテーブル8との間に
作用する力を検出する変位ピックアップ15が設けられ
ている。この変位ピックアップ15によって検出される
力情報はコントロールユニットCに送られるようになっ
ている。そして、コントロールユニットCでは、この力
情報に基づいてフローティングテーブル9のスライドテ
ーブル8に対する相対変位量すなわち相対位置を演算
し、さらにこの相対変位量とスライドテーブル8の絶対
位置とに基づいて、フローティングテーブル9の絶対位
置を演算するようになっている。スライドテーブル8の
絶対位置は、サーボモータの回転数の積算値から容易に
演算される。なお、変位ピックアップ15は、特許請求
の範囲に記載された「ワーク移動状態検出手段」に相当す
る。
【0018】ここで、両ハンガチャックアーム13,1
4によってハンガ4がチャックされているときには、ハ
ンガ4とフローティングテーブル9とが一体的に移動
し、ハンガ4に載せられているワーク1もフローティン
グテーブル9と一体的に移動する。したがって、コント
ロールユニットCによって演算されるフローティングテ
ーブル9の絶対位置は、ワーク1ないしはハンガ4の絶
対位置を示していることになる。なお、変位ピックアッ
プ15を、フローティングテーブル9のスライドテーブ
ル8に対する相対変位量を直接的に検出する位置センサ
としてもよい。
【0019】そして、コントロールユニットCは、スラ
イドテーブル8の絶対位置がワーク1の絶対位置(フロ
ーティングテーブル9の絶対位置)に同期追従するよう
サーボモータを制御する。これによって、スライドテー
ブル8は、マクロ的ないしは平均的にはワーク1(ハン
ガ4)と同一速度で前方に移動することになる。しかし
ながら、ワーク1(ハンガ4)にはサージングが伴われる
ので、ミクロ的にはスライドテーブル8とハンガ4との
間の前後方向の相対位置は変動することになる。ここ
で、両ハンガチャックアーム13,14によってハンガ
4がチャックされているときには、ハンガ4と両ハンガ
チャックアーム13,14とフローティングテーブル9
とロボット5とが一体化するので、ハンガ4の見かけ上
の慣性(質量)が大きくなり、該ハンガ4のサージングが
抑制される。このように、ワーク1(ハンガ4)とスライ
ドテーブル8との間の相対位置が変動しても、両ハンガ
チャックアーム13,14によってハンガ4がチャック
されているときには、前記したとおりワーク1とロボッ
ト5との間の相対位置が一定に保持されるので、ロボッ
ト5のワーク1に対する作業精度が高められる。
【0020】ところで、コントロールユニットCは、前
記したとおり、搬送ラインLCの総合的な制御装置であ
って、搬送ラインLCの各種制御を行うようになってい
るが、搬送ラインの一般的な制御手法はよく知られてお
り、またかかる一般的な制御手法は本願発明の要旨とす
るところでもないのでその説明を省略し、以下では本願
発明の要旨にかかるワーククランプ制御と、ロボット移
送手段6の同期追従制御とについてのみその制御方法を
説明する。
【0021】まず、図4に示すフローチャートに従っ
て、ワーククランプ制御について説明する。このワーク
クランプ制御ルーチンにおいては、基本的には、ロボッ
ト5がワーク1に対して作業を行う際には、両ハンガチ
ャックアーム13,14でハンガ4をチャックし、ワー
ク1とロボット5との間の相対位置を一定に保持してロ
ボット5の作業の精度を高めるといった制御が行われ
る。具体的には、制御が開始されると、まずステップ#
1でロボット移送手段6が原点位置に復帰させられ、続
いてステップ#2でロボット移送手段6が所定の待機位
置に移動させられる。ここで、原点位置とは、ロボット
移送手段6(スライドテーブル8)の絶対位置を決める際
の基準となる位置であって、ロボット移送手段6がこの
原点位置に復帰させられたときに、その絶対位置が0に
セットされる。また、待機位置は、原点位置よりも前方
であり、かつロボット5がワーク1に対して最初に作業
を行うべき位置よりもやや後方となる位置に設定され
る。
【0022】次に、ステップ#3でワーク1が所定の同
期開始位置にきたか否かが判定される。ここで、同期開
始位置とは、ワーク1が前進してこの位置にきたとき
に、ロボット移送手段6の前方への移動(同期追従)を開
始させるべき地点であって、前記のロボット移送手段6
の待機位置よりもやや後方位置に設定される。そして、
ワーク1が同期開始位置にきていないと判定された場合
は(NO)、ワーク1が同期開始位置にくるまでこのステ
ップ#3が繰り返し実行される。すなわち、ロボット移
送手段6が待機位置で待機させられる。
【0023】他方、ステップ#3で、ワーク1が同期開
始位置にきたと判定された場合は(YES)、ステップ#
4でワーク1がクランプされる。なお、ここでワーク1
をクランプするというのは、ワーク1とロボット5との
相対位置をクランプ(固定)するという意味である。具体
的には、サーボモータの駆動が開始され、ロボット移送
手段6(スライドテーブル8)の前方への移動(同期追従)
が開始されるとともに、両ハンガチャックアーム13,
14が前後、左右に適当に移動させられ、ハンガ4が両
ハンガチャックアーム13,14によって前後からチャ
ックされる。このチャックによって、ハンガ4とフロー
ティングテーブル9とが一体的にすなわち完全に同期し
て前方に移動するようになり、したがってワーク1とロ
ボット5との間の相対位置が一定に保持され、ロボット
5のワーク1に対する作業の精度が大幅に高められる。
【0024】次に、ステップ#5で、ロボット移送手段
6がワーク1の移動に同期追従するよう、サーボモータ
が制御される。なお、この同期追従制御(同期動作)は、
後で説明するように、図5に示す同期追従制御ルーチン
で行われる。この同期追従制御によって、ロボット移送
手段6はマクロ的ないしは平均的にはワーク1(ハンガ
4)と同一速度で前方に移動する。この場合、ハンガ4
のサージングによってミクロ的にはワーク1(ハンガ4)
とスライドテーブル8との間には位置変動(相対変位)が
生じることになるが、この位置変動は、フローティング
テーブル9がスライドテーブル8に対して相対的に前後
に遊動することによって吸収される。ここで、フローテ
ィングテーブル9とスライドテーブル8とがフローティ
ング支持されているので、ハンガ4とスライドテーブル
8とが相対変位しても各部材に無理な力が作用しないの
はもちろんである。なお、前記したとおりハンガ4の見
かけ上の慣性(質量)が大きくなっているので、ハンガ4
のサージング抑制され、ハンガ4とスライドテーブル8
との間の相対変位は非常に小さくなる。
【0025】続いて、ステップ#6で、ロボット5のワ
ーク1に対する作業が完了したか否かが判定される。こ
こで、ロボット5の作業が完了していないと判定された
場合は(NO)、ステップ#10でロボット移送手段6
(スライドテーブル8)がオーバーランしているか否か、
すなわちロボット移送手段6がハンガ4の移動速度より
も極端に高速又は低速で移動しているか否かが判定され
る。ロボット移送手段6がハンガ4に比べて極端に高速
又は低速で移動している場合には、フローティングテー
ブル9の前後方向への遊動、すなわちスライドテーブル
8に対する前後方向への相対移動によって、ハンガ4と
ロボット移送手段6(スライドテーブル8)との間の相対
変位を吸収することができなくなるので、このような場
合には両ハンガチャックアーム13,14によるハンガ
4のチャックすなわちワーク1のクランプを解除してロ
ボット移送手段6を非常停止させるようにしている。
【0026】ステップ#10でロボット移送手段6がオ
ーバーランしていると判定された場合は(YES)、両ハ
ンガチャックアーム13,14によるハンガ4のチャッ
クが解除された後、ロボット移送手段6の運転が非常停
止される。他方、ステップ#10で、ロボット移送手段
6がオーバーランしていないと判定された場合は(N
O)、ステップ#5に戻って同期追従制御(同期動作)が
継続される。すなわち、両ハンガチャックアーム13,
14でハンガ4をチャック(ワーク1をクランプ)した状
態で、ロボット移送手段6(スライドテーブル8)がワー
ク1(ハンガ4)に同期追従させられる。
【0027】ステップ#6で、ロボット5の作業が完了
していると判定された場合は(YES)、ステップ#7で
両ハンガチャックアーム13,14によるハンガ4のチ
ャックが解除され、ワーク1のクランプが解除される
(アンクランプされる)。続いて、ステップ#8でロボッ
ト移送手段6が待機位置に移動させられた後、ステップ
#9で作業が終了したか否かが判定される。ここで、作
業が終了していないと判定された場合は(NO)、ステッ
プ#3に復帰してステップ#3〜ステップ#10が繰り
返し実行され、このワーククランプ制御ルーチンが続行
される。他方、ステップ#9で作業が終了していると判
定された場合は(YES)、このワーククランプ制御ルー
チンは終了する。
【0028】以下、図5に示すフローチャートに従っ
て、ロボット移送手段6の同期追従制御の制御方法を説
明する。この制御ルーチンでは、ステップ#11〜ステ
ップ#17が順次実行され、ロボット移送手段6がワー
ク1(ハンガ4)の移動に同期追従するよう、サーボモー
タが駆動される。なお、この同期追従制御ルーチンは、
図4に示すワーククランプ制御ルーチン(メインルーチ
ン)のステップ#5が実行されるたびに起動される。
【0029】具体的には、まずステップ#11で変位ピ
ックアップ15によって検出された力情報が入力され
る。すなわち、変位ピックアップ15にかかる力の大き
さがコントロールユニットCに入力され、コントロール
ユニットCではこの力情報に基づいてフローティングテ
ーブル9のスライドテーブル8に対する相対変位量を演
算し、さらにこのフローティングテーブル9の相対変位
量とスライドテーブル8の絶対位置とに基づいてフロー
ティングテーブル9の絶対位置ひいてはワーク1の絶対
位置を演算する。なお、変位ピックアップ15を、フロ
ーティングテーブル9のスライドテーブル8に対する相
対位置を直接検出する位置センサとした場合は、フロー
ティングテーブル9の相対位置とスライドテーブル8の
絶対位置とに基づいてフローティングテーブル9の絶対
位置が演算されるのはもちろんである。
【0030】ステップ#12では、よく知られた制御則
により、ロボット移送手段6をワーク1に同期追従させ
るのに必要とされるサーボモータのトルク(以下。これ
を必要トルクという)が演算される。ステップ#13で
は、ステップ#12で演算された必要トルクが電圧値に
変換され、続いてステップ#14でこの電圧値がデジタ
ル信号の形で出力される。
【0031】ステップ#15では電圧値のデジタル信号
がアナログ信号に変換され(D−A変換)、ステップ#1
6ではこの電圧値のアナログ信号がサーボモータのモー
タドライバに出力され、さらにステップ#17では上記
の電圧値のアナログ信号に応じてサーボモータが回転駆
動される。このようなサーボモータの回転駆動に伴っ
て、スライドテーブル8が前方に移動し、ワーク1(ハ
ンガ4)の移動に同期追従する。
【0032】以上、本実施例によれば、ワーク1の搬送
時には、ロボット5とワーク1との間の相対位置が一定
に保持されてロボット5の作業の精度が高められるとと
もに、ハンガ4の見かけの慣性(質量)の増加によりハン
ガ4のサージングが有効に抑制される。
【0033】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、ロボットの
作業時には、連結手段によってロボットがワーク又はワ
ーク搬送手段に固定されるので、ロボットとワークとの
間の相対位置が一定に保持され、ロボットの作業精度が
大幅に高められる。また、フローティング支持機構によ
ってロボットとロボット移送手段とが遊動可能に連結さ
れるので、ロボットをワーク又はワーク搬送手段に固定
したときに、ワーク側のサージングがロボットの遊動に
よって吸収され、ワーク側あるいはロボット側の各部材
に無理な力がかからず、搬送ラインの耐久性が高められ
る。
【0034】
【0035】第の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、ロボットと
ロボット移送手段の間にベアリング機構が設けられるの
で、ロボットとロボット移送手段の相対変位が極めて容
易となり、ロボットのワーク又はワーク搬送手段への固
定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1〜請求項に対応する第1〜第
発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明にかかる制御装置を備えた搬送ライン
の平面説明図である。
【図3】 図2に示す搬送ラインの側面説明図である。
【図4】 ワーククランプ制御の制御方法を示すフロー
チャートである。
【図5】 ロボット移送手段の同期追従制御の制御方法
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
LC…搬送ライン C…コントロールユニット 1…ワーク 2…コンベア 4…ハンガ 5…ロボット 6…ロボット移送手段 9…フローティングテーブル 10…ベアリング機構 11…前側スプリング 12…後側スプリング 13…前側ハンガチャックアーム 14…後側ハンガチャックアーム 15…変位ピックアップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 教蓮 康生 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−50387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 3/00 - 3/04 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06 B65B 43/00 - 43/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搬送するワーク搬送手段と、該
    ワーク搬送手段によって搬送されているワークに対して
    所定の作業を行うロボットと、該ロボットをワーク搬送
    経路に沿って移送するロボット移送手段と、該ロボット
    移送手段を搬送中のワークの動きに同期追従させる同期
    追従制御手段とが設けられている搬送ラインの制御装置
    において、 ロボットとロボット移送手段とを、ロボットがロボット
    移送手段に対して遊動できるようにして連結するフロー
    ティング支持機構と、 ロボットの作業時に、ロボットをワーク又はワーク搬送
    手段に固定して連結する連結手段とが設けられているこ
    とを特徴とする搬送ラインの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された搬送ラインの制御
    装置において、 ロボットとロボット移送手段との間に、ロボットをロボ
    ット移送手段に対してロボット移送手段移動方向に相対
    移動させることができるベアリング機構がフローティン
    グ支持機構として設けられていることを特徴とする搬送
    ラインの制御装置。
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WO2012127530A1 (ja) 2011-03-23 2012-09-27 平田機工株式会社 停止装置及び停止解除方法
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