JP3415595B2 - ダイオードスイッチおよびダイオードスイッチの切り換え方法 - Google Patents

ダイオードスイッチおよびダイオードスイッチの切り換え方法

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JP3415595B2 JP2001037994A JP2001037994A JP3415595B2 JP 3415595 B2 JP3415595 B2 JP 3415595B2 JP 2001037994 A JP2001037994 A JP 2001037994A JP 2001037994 A JP2001037994 A JP 2001037994A JP 3415595 B2 JP3415595 B2 JP 3415595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ回路に関
わり、ディジタル携帯電話などの高周波回路において、
信号の伝送経路を切り換えるための高周波スイッチ回路
に適用されるダイオードスイッチとその切り換え方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディジタル携帯電話などのスイ
ッチ回路は、図4に示すように、アンテナと受信回路と
の伝送経路および送信回路とアンテナとの伝送経路を切
り換えるのに使用される。
【0003】また、このスイッチ回路としては、受信ダ
イバーシチ方式を採用している電話などにおいて、受信
回路と第1のアンテナとの伝送経路および受信回路と第
2のアンテナとの伝送経路を切り換えるのにも使用され
る。また同様に、送信ダイバーシチ方式を採用している
携帯電話用の基地局などの場合、送信回路と第1のアン
テナとの伝送経路および送信回路と第2のアンテナとの
伝送経路を切り換えるのに使用される。
【0004】また、このスイッチ回路は、車載用ブース
ターなどとの外部接続用端子を持つ携帯電話などの内部
回路と上記端子への経路との切換や、携帯電話用の基地
局などの複数チャネルの切換用としても用いられる。
【0005】以下、図5に示すスイッチ回路を用いて、
詳細に説明する。このスイッチ回路は、アンテナAN
T、送信回路TX、受信回路RXに接続される。送信回
路TXには、第1のコンデンサC1を介して第1のダイ
オードD1のアノードが接続され、第1のダイオードD
1のカソードには、第3のコンデンサC3を介してアン
テナANTに接続される。アンテナANTには、第3の
コンデンサC3、第2の伝送線路TL2、第4のコンデ
ンサC4の直列回路を介して受信回路RXに接続され
る。また第1のダイオードD1のアノードは、第1の伝
送線路TL1と第2のコンデンサC2の直列回路を介し
て接地される。さらに、第1の伝送線路TL1と第2の
コンデンサC2の中間には、抵抗R1を介してコントロ
ール回路VC1が接続される。また第2の伝送線路TL
2と第4のコンデンサC4の中間には、第2のダイオー
ドD2のアノードが接続され、第2のダイオードD2の
カソードは、第5のコンデンサC5を介して接地され
る。さらに、第2のダイオードD2のカソードと第5の
コンデンサC5の中間には、抵抗R2を介してコントロ
ール回路VC2が接続される。ここで抵抗R1を介して
接続されるコントロール回路VC1および抵抗R2を介
して接続されるコントロール回路VC2は、スイッチ回
路の伝送線路を切り換える電圧を与えるための回路であ
る。
【0006】図5に示すスイッチ回路において、送信回
路TXとアンテナANTとを接続する場合、コントロー
ル回路VC1から正の電圧が、コントロール回路VC2
から0の電圧が与えられる。コントロール回路VC1か
ら与えられた正の電圧は、第1から第5までのコンデン
サによって直流分がカットされ、第1のダイオードD1
および第2のダイオードD2を含む回路にのみ印加さ
れ、第1のダイオードD1および第2のダイオードD2
がON状態になる。第1のダイオードD1がON状態に
なることによって、送信回路TXとアンテナANTと間
の伝送経路のインピーダンスが低くなり接続される。一
方ON状態になった第2のダイオードD2および第5の
コンデンサによって、第2の伝送線路TL2が高周波的
に接地されることにより共振して、第1のダイオードD
1のカソードと第3のコンデンサC3と第2の伝送線路
TL2との接続点から受信回路RX側を見たインピーダ
ンスが非常に大きくなり、アンテナANTと受信回路R
Xとの伝送経路は接続されない。このとき、送信回路T
Xからの送信信号が受信回路RXに漏洩することなく、
アンテナANTに伝送されることになる。
【0007】一方アンテナANTと受信回路RXとを接
続する場合には、コントロール回路VC2から正または
0の電圧が、コントロール回路VC1から0の電圧が与
えられることにより、第1のダイオードD1および第2
のダイオードD2がOFF状態になる。第1のダイオー
ドD1がOFF状態になることによって、送信回路TX
とアンテナANTと間の伝送経路のインピーダンスが高
くなり接続されない。またOFF状態になった第2のダ
イオードD2によって、第2の伝送線路TL2を介して
アンテナANTと受信回路RXとの伝送経路が接続され
る。このとき、アンテナANTからの受信信号が送信回
路TXに漏洩することなく、受信回路RXに伝送される
ことになる。上述のようにして、コントロール回路VC
1およびコントロール回路VC2から与えられる電圧を
コントロールすることによって、スイッチ回路の伝送線
路を切り換えて、送受信を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6は、図5に示すよ
うな回路を有する従来のスイッチ回路の一例を示す分解
斜視図である。このスイッチ回路は、積層素体を含み、
第1の伝送線路TL1となる第1のライン電極31およ
び第2の伝送線路TL2となる第2のライン電極32、
誘電体を介して第1のライン電極31および第2のライ
ン電極32を挟むように第1のアース電極41および第
2のアース電極11や多数のランドが形成され、更に一
番上の誘電体層50には第1のダイオードD1をはじめ
とする表面実装部品が配置されている。
【0009】このスイッチ回路は、第1のライン電極3
1および第2のライン電極32として、送信信号や受信
信号の波長の1/4の長さを持つ2本の伝送線路が必要
であり、従来は特開平7−202502、7−2025
04等に開示されているように、積層素体内の同一の層
上にそれぞれ形成されている。積層素体の誘電率にもよ
るが、上記伝送線路は数10mm程度になるため、小型
化に限界があった。
【0010】また特開平7−202503等に開示され
ているように、第1のライン電極および第2のライン電
極を積層素体内の異なる層上に形成した場合、図7に示
すように第1のライン電極31および第2のライン電極
12とがお互いに干渉しないように、第1のライン電極
31を形成した誘電体層30および第2のライン電極1
2を形成した誘電体層10の間にシールド電極21が形
成された誘電体層20を設ける必要があり、全体として
積層素体の層数を増加させ生産コストを増大させること
になる。
【0011】そして更なる電気的特性の改善が求められ
ている。そこで本発明の目的は、上記問題点を解決し、
小型かつ電気的特性に優れたダイオードスイッチとその
切り換え方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の回路、
第2の回路および第3の回路に接続され、前記第1の回
路と前記第3の回路との接続、および前記第2の回路と
前記第3の回路との接続を切り換えるためのダイオード
スイッチであって、前記第1の回路側にカソードが接続
され、前記第3の回路側にアノードが接続される第1の
ダイオード一端が前記第1のダイオードのカソード
に接続し他端が接地される第1の伝送線路、前記第3
の回路と前記第2の回路との間に接続される第2の伝送
線路前記第2の伝送線路の前記第2の回路側にカソ
ードが接続され、アノードがコンデンサを介して接地
れる第2のダイオードを具備し、前記第2のダイオード
と前記コンデンサとの間にコントロール回路を接続する
ようになし、前記第1のダイオードと前記第2のダイオ
ードとは前記第2の伝送線路を介するがコンデンサを介
さずに直列に接続されており、前記コントロール回路か
ら与えられる電圧により前記第1のダイオードと前記第
2のダイオードとをON状態として、前記第1の回路と
前記第3の回路とを接続するダイオードスイッチであ
る。本発明においては、前記第1の伝送線路を他のコン
デンサを介して接地し、前記第1の伝送線路と前記他の
コンデンサとの間に他のコントロール回路が接続するよ
うになし、前記第2の回路と前記第3の回路との接続時
には、前記第1のダイオードと前記第2のダイオードと
をOFF状態とするとともに、前記他のコントロール回
路により前記第1のダイオードと前記第2のダイオード
のカソード側から電圧を与えるのが好ましい。第2の発
明は、第1の回路、第2の回路および第3の回路に接続
され、前記第1の回路と前記第3の回路との接続、およ
び前記第2の回路と前記第3の回路との接続を切り換え
るダイオードスイッチの切り換え方法であって、前記ダ
イオードスイッチは前記第1の回路側にカソードが接
続され、前記第3の回路側にアノードが接続される第1
のダイオード一端が前記第1のダイオードのカソー
ドに接続し他端が接地される第1の伝送線路、前記第
3の回路と前記第2の回路との間に接続される第2の伝
送線路前記第2の伝送線路の前記第2の回路側にカ
ソードが接続され、アノードがコンデンサを介して接地
される第2のダイオードを含み、前記第2のダイオード
と前記コンデンサとの間にコントロール回路を接続する
ようになし、前記第1のダイオードと前記第2のダイオ
ードとは前記第2の伝送線路を介するがコンデンサを介
さずに直列に接続されており、 前記コントロール回路か
ら与えられる電圧により、前記第1の回路と前記第3の
回路との接続時には前記第1のダイオードと前記第2の
ダイオードとをON状態とし、前記第2の回路と前記第
3の回路との接続時には前記第1のダイオードと前記第
2のダイオードとをOFF状態とするダイオードスイッ
チの切り換え方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例のダイオー
ドスイッチの等価回路図を図2に示す。このダイードス
イッチは、アンテナANT、送信回路TX、受信回路R
Xに接続されている。送信回路TXには、コンデンサC
1を介して第1のダイオードD1のカソードが接続さ
れ、第1のダイオードD1のアノードは、コンデンサC
3を介してアンテナANTに接続される。アンテナAN
Tには、コンデンサC3、第2の伝送線路L2、コンデ
ンサC4の直列回路を介して受信回路RXが接続され
る。
【0014】また第1のダイオードD1のカソードに
は、第1の伝送線路L1とコンデンサC6が接続され、
それらがコンデンサC2を介して接地される。さらに、
第1の伝送線路L1とコンデンサC2の中間には、抵抗
R1を介してコントロール回路VC1が接続される。ま
た第2の伝送線路L2とコンデンサC4の中間には、第
2のダイオードD2のカソードが接続され、第2のダイ
オードD2のアノードは、コンデンサC5を介して接地
される。さらに、第2のダイオードD2のアノードとコ
ンデンサC5の中間には、抵抗R2を介してコントロー
ル回路VC2が接続される。ここで抵抗R1を介して接
続されるコントロール回路VC1および抵抗R2を介し
て接続されるコントロール回路VC2は、スイッチ回路
を切り換えるための回路である。
【0015】この実施例のスイッチ回路において、送信
回路TXとアンテナANTとを接続する場合、コントロ
ール回路VC2から正の電圧が、コントロール回路VC
1から0の電圧が与えられる。コントロール回路VC2
から与えられた正の電圧は、第1から第5までのコンデ
ンサによって直流分がカットされ、第1のダイオードD
1および第2のダイオードD2を含む回路にのみ印加さ
れ、第1のダイオードD1および第2のダイオードD2
がON状態になる。第1のダイオードD1がON状態に
なることによって、送信回路TXとアンテナANTと間
の伝送経路のインピーダンスが低くなり接続される。一
方ON状態になった第2のダイオードD2および第5の
コンデンサによって、第2の伝送線路L2が高周波的に
接地されることにより共振して、第1のダイオードD1
のアノードと第3のコンデンサC3と第2の伝送線路L
2との接続点から受信回路RX側を見たインピーダンス
が非常に大きくなり、アンテナANTと受信回路RXと
の伝送経路は接続されない。このとき、送信回路TXか
らの送信信号が受信回路RXに漏洩することなく、アン
テナANTに伝送されることになる。
【0016】一方アンテナANTと受信回路RXとを接
続する場合には、コントロール回路VC1から正または
0の電圧が、コントロール回路VC2から0の電圧が与
えられることにより、第1のダイオードD1および第2
のダイオードD2がOFF状態になる。第1のダイオー
ドD1がOFF状態になることによって、送信回路TX
とアンテナANTと間の伝送経路のインピーダンスが高
くなり接続されない。またOFF状態になった第2のダ
イオードD2によって、第2の伝送線路L2を介してア
ンテナANTと受信回路RXとの伝送経路が接続され
る。このとき、アンテナANTからの受信信号が送信回
路TXに漏洩することなく、受信回路RXに伝送される
ことになる。上述のようにして、コントロール回路VC
1およびコントロール回路VC2から与えられる電圧を
コントロールすることによって、スイッチ回路の伝送経
路を切り換えて、送受信を行うことができる。
【0017】本発明は、従来例に比べ、ダイオードの接
続方向が逆となっている。このことにより、挿入損失、
アイソレーション特性が改善された。
【0018】本発明では、伝送線路の特性として、1/
4λより短いときは、誘導性のインピーダンスをもち、
1/4λ〜1/2λでは、容量性のインピーダンスをも
ち、更に1/2λ〜λでは誘導性のインピーダンスをも
つという特性を利用している。このことから、伝送線路
のライン長を1/4λより短くし、誘導性のインピーダ
ンスをもたせ、これにコンデンサを接続することによ
り、共振現象を起こさせるものである。この共振周波数
f0(例えば送信周波数)は次式で求められる。
【0019】
【数1】
【0020】数1でLは、伝送線路のラインの等価イン
ダクタ、Cはコンデンサの容量である。また、Lは、伝
送線路のライン長をlとした場合、次式で求められる。
【0021】
【数2】
【0022】数2において、Z0は、ラインの特性イン
ピーダンスである。これらの関係式から、伝送線路のラ
イン長およびコンデンサ容量が決定される。本発明で
は、種々検討した結果、コンデンサ容量が0.1〜10
pFであることが望ましいことがわかった。更に好まし
くは、0.5〜5.0pFである。また、伝送線路のラ
イン長は、上記のとおり、コンデンサ容量との関係で決
まるが、本発明によれば、従来の1/4λの長さに対し
て、70%以下の長さで構成する事ができた。また、5
0%以下でも可能であった。従って、スペースを必要と
する伝送線路の長さを短くできる事により、ダイオード
スイッチの小型化が可能である。
【0023】また本発明では、伝送線路をスパイラル形
状としている。この伝送線路がミアンダ形状とスパイラ
ル形状では、次のような違いがある。まず、ミアンダ形
状の場合、隣り合う伝送線路の電流の向きが逆方向とな
る。このため、近接する伝送線路の間の磁界は弱め合
い、伝送線路は、あたかも短くなったかのように見え
る。また、狭いスペースの中で、伝送線路の長さを長く
しようとすると、この隣り合う伝送線路の間の距離が短
くなり、磁界の弱め合いが増すため、一定のスペースが
必要である。
【0024】これに対し、スパイラル形状の場合、隣り
合う伝送線路の電流の向きは同方向となる。このため、
近接する伝送線路の間の磁界は強め合い、伝送線路はあ
たかも長くなったように見える。また、このスパイラル
形状の伝送線路の場合、隣り合う伝送線路の間の距離を
短くしても問題ない。このように、伝送線路をスパイラ
ル形状とすると、伝送線路は長くなったように見えるた
め、実際のライン長を短くすることができる。
【0025】このように、伝送線路として、スパイラル
形状を用いることも小型化に寄与している。このスパイ
ラル形状としては、1〜5ターンであることが好まし
い。また、本発明のスパイラル形状によれば、1/4λ
の伝送線路を形成するのに、その9割程度の長さで、構
成することができた。
【0026】以下、実施例に従い本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)図1に本発明に係る一実施例の斜視図を示
す。このダイオードスイッチ600は、積層素体60
1、2つのダイオードが内蔵された半導体素子602、
及びチップコンデンサ607からなる。尚、この半導体
素子は、2つのダイオードをそれぞれ配設しても良い。
このダイオードスイッチの等価回路図は図2に示すとお
りである。この図2において、破線で囲った部分が図1
に示すダイオードスイッチであり、他の回路定数は、こ
のダイオードスイッチが搭載される回路基板上に構成す
れば良い。また、チップコンデンサ607等は、この積
層素体中に形成することもできる。もちろん、図6に示
す従来技術のように、積層素体上に上記以外の回路素子
を搭載するように構成することもできるし、コンデンサ
を内蔵する構成とすることもできる。
【0027】この積層素体601の内部構造を図3に示
す。下層の誘電体層100には、第1のアース電極10
1が形成され、側面に臨む所定の引き出し電極が形成さ
れている。
【0028】誘電体層100の上には、いくつかのダミ
ー層が配置され、伝送線路を構成する2つの誘電体層1
02、103が積層される。図2の回路図における伝送
線路L1は、誘電体層103のライン電極104と誘電
体層102のライン電極105とを接続して構成され
る。この2つのライン電極の接続は、スルーホール電極
106を介して行われている。そして、各誘電体層の側
面に臨む引き出し電極がそれぞれ形成されている。
【0029】また図2の回路図における伝送線路L2
は、誘電体層103のライン電極107と誘電体層10
2のライン電極108とを接続して構成される。この2
つのライン電極の接続は、スルーホール電極109を介
して行われている。そして、各誘電体層の側面に臨む引
き出し電極がそれぞれ形成されている。
【0030】そして、いくつかのダミー層を介して、第
2のアース電極111が形成された誘電体層110が積
層される。
【0031】そして、最上層の誘電体層112の上面に
は、パターン電極が形成されている。このパターン電極
は、第1のアース電極101及び第2のアース電極11
1と接続されるパターン電極113、114、115
と、第1の伝送線路L1を構成するライン電極104と
接続されるパターン電極116と、同じく第1の伝送線
路L1を構成するライン電極105と接続されるパター
ン電極117と、第2の伝送線路L2を構成するライン
電極108と接続されるパターン電極118と、同じく
第2の伝送線路L2を構成するライン電極107と接続
されるパターン電極119と、ダイオードが接続される
パターン電極120とを有する。
【0032】この積層体は、誘電体材料を用い、ドクタ
ーブレードでシート成形し、このシート上にAg電極を
スクリーン印刷してパターン電極を形成し、これを積層
して、圧着し、一体で焼成されたものである。そして、
焼成後側面の端子電極603、604、605、606
を形成した。なお前記積層体には、前記端子電極が形成
された側面と対向する側面にも同様に端子電極が形成さ
れているが、図1では省略している。そして、2つのダ
イオードが内蔵された半導体素子602の端子がそれぞ
れパターン電極117、118、119、120に接続
され、チップコンデンサ607がパターン電極116、
117に接続される。
【0033】本発明のダイオードスイッチにおいては第
1及び第2のダイオードとを従来とは逆向きに配置する
ことにより、従来のアンテナスイッチに比べ、挿入損
失、アイソレーション特性が改善された。また、この実
施例では、第1の伝送線路L1と並行にコンデンサC6
が接続されている。この第1の伝送線路にコンデンサを
並行に接続することにより、第1の伝送線路のライン長
を極めて短くできた。この実施例では、1.9GHz帯
用のダイオードスイッチを構成し、第1の伝送線路のラ
イン長を約9mmとし、コンデンサの容量を0.5pF
として構成出来た。このライン長は、従来の1/4λと
すれば、14mmとなるものであり、本発明により、約
64%に短縮できた。尚、誘電体の誘電率は、約8であ
る。
【0034】次に、第1の伝送線路は同一とし、第2の
伝送線路のライン長を変更して、800MHz帯用のダ
イオードスイッチを構成した。このとき、第1の伝送線
路のライン長を約9mmとし、コンデンサの容量を4p
Fとして構成出来た。このライン長は、従来の1/4λ
とすれば、33mmとなるものであり、本発明により、
約27%に短縮できた。尚、誘電体の誘電率は、約8で
ある。このように、本発明によれば、伝送線路のライン
長を従来の70%以下、更には、50%以下にも設定可
能なものであり、ダイオードスイッチの小型化が可能で
あることは、容易に理解出来る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、挿入損失、アイソレー
ション特性を改善した高性能なダイオードスイッチをを
構成出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す実施例を用いたスイッチ回路の等価
回路図である。
【図3】図1に示す本発明に係る実施例の積層素体の分
解斜視図である。
【図4】スイッチ回路の機能を示す図である。
【図5】従来のスイッチ回路の回路図である。
【図6】従来の技術を示す分解斜視図である。
【図7】従来の他の技術を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100、102、103、110、112 誘電体層 101 第1のアース電極 104、105、107、108 ライン電極 106、109 スルーホール電極 111 第2のアース電極 113、114、115、116、117、118、1
19、120 パターン電極 600 ダイオードスイッチ 601 積層素体 602 半導体素子 603、604、605、606 端子電極 607 チップコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/15 H01P 5/02 603 H04B 1/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回路、第2の回路および第3の回
    路に接続され、前記第1の回路と前記第3の回路との接
    続、および前記第2の回路と前記第3の回路との接続を
    切り換えるためのダイオードスイッチであって、 前記第1の回路側にカソードが接続され、前記第3の回
    路側にアノードが接続される第1のダイオード一端が 前記第1のダイオードのカソードに接続し他端が
    接地される第1の伝送線路、 前記第3の回路と前記第2の回路との間に接続される第
    2の伝送線路前記第2の伝送線路の 前記第2の回路側にカソードが接
    続され、アノードがコンデンサを介して接地される第2
    のダイオードを具備し、前記第2のダイオードと前記コンデンサとの間にコント
    ロール回路を接続するようになし、 前記第1のダイオードと前記第2のダイオードとは前記
    第2の伝送線路を介するがコンデンサを介さずに直列に
    接続されており、 前記コントロール回路から与えられる電圧により前記第
    1のダイオードと前記第2のダイオードとをON状態と
    して、前記第1の回路と前記第3の回路とを接続するこ
    とを特徴とするダイオードスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝送線路を他のコンデンサを
    介して接地し、前記第1の伝送線路と前記他のコンデン
    サとの間に他のコントロール回路が接続するようにな
    し、前記第2の回路と前記第3の回路との接続時には、
    前記第1のダイオードと前記第2のダイオードとをOF
    F状態とするとともに、前記他のコントロール回路によ
    り前記第1のダイオードと前記第2のダイオードのカソ
    ード側から電圧を与えることを特徴とする請求項1に記
    載のダイオードスイッチ。
  3. 【請求項3】 第1の回路、第2の回路および第3の回
    路に接続され、前記第1の回路と前記第3の回路との接
    続、および前記第2の回路と前記第3の回路との接続を
    切り換えるダイオードスイッチの切り換え方法であっ
    て、 前記ダイオードスイッチは前記第1の回路側にカソー
    ドが接続され、前記第3の回路側にアノードが接続され
    る第1のダイオード一端が 前記第1のダイオードのカソードに接続し他端が
    接地される第1の伝送線路、 前記第3の回路と前記第2の回路との間に接続される第
    2の伝送線路前記第2の伝送線路の 前記第2の回路側にカソードが接
    続され、アノードがコンデンサを介して接地される第2
    のダイオードを含み、前記第2のダイオードと前記コンデンサとの間にコント
    ロール回路を接続するようになし、 前記第1のダイオードと前記第2のダイオードとは前記
    第2の伝送線路を介するがコンデンサを介さずに直列に
    接続されており、 前記コントロール回路から与えられる電圧により、前記
    第1の回路と前記第3の回路との接続時には前記第1の
    ダイオードと前記第2のダイオードとをON状態とし、
    前記第2の回路と前記第3の回路との接続時には前記第
    1のダイオードと前記第2のダイオードとをOFF状態
    することを特徴とするダイオードスイッチの切り換え
    方法。
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