JP3415594B2 - Lsiテスタのスキュー調整方法およびスキュー調整プログラム - Google Patents

Lsiテスタのスキュー調整方法およびスキュー調整プログラム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テストパタンとテ
ストプログラムを用いてLSIの測定を行うLSIテス
タのスキュー調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、LSI等の被測定回路を測定
(テスト)する際の従来のスキュー調整方法を示す図で
ある。図9に示すスキュー調整方法は、テストプログラ
ムとテストパタンをテスタに与えて、実際のLSIを測
定(テスト)し、不具合発生時にスキュー問題が疑われ
た場合に、人手による試行錯誤でテストプログラム上で
タイミングを調整し、パスする条件を見つけ出すもので
ある。
【0003】図10は、被測定回路のネットリストとテ
ストパタンを用いてシミュレーションを行う際の従来の
スキュー調整方法を示す図である。図10に示すスキュ
ー調整方法は、ネットリストとテストパタンを用い、予
想されるタイミング(スキュー)情報を加味してシミュ
レーションを行い、不具合発生時には試行錯誤でタイミ
ングを調整し、正当性を検証するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】LSIの測定(テス
ト)は、テストプログラムとテストパタンをテスタに与
えて行うが、その場合に、テストパタンを与えても、テ
ストパタンが実際のLSIの内部に届くまでに時間差が
あり、そのため、LSIが正しく動作しないという問題
がある。テスタ自体にはスキューがあり、また、そのス
キューがテスタの端子毎に異なっており、そのため、テ
ストパタンがLSI内部に時間差で届くため、本当は正
しく回路が作成されているにもかかわらず動作しないと
いうことが起こる。
【0005】図11は、被測定LSIの一例と、被測定
LSIをテストしたときのタイミングチャートと、テス
トプログラムの一例を示す図である。図11に示すタイ
ミングチャートは、テスタの端子にスキューが無い場合
であって、被測定LSIが正しく動作している状態を示
している。
【0006】図12は、テスタのデータ信号D1にスキ
ュー値s1が付いており、クロック信号CLK2にスキ
ュー値s2が付いている場合の被測定LSIとタイミン
グチャートを示している。図12に示すタイミングチャ
ートにおいて、本来、被測定LSIからは、O1
(正),O2(正)と記載されている信号が出力されな
ければならないが、テスタからのデータ信号D1、クロ
ック信号CLK2にスキューが付くことによって、被測
定LSIが誤動作し、被測定LSIからO1(誤),O
2(誤)と記載されている信号が出力される。
【0007】上述のように、本来、正しく動作するはず
の回路が、テスタ端子から出力される信号にスキューが
付くことによって正しく動作せず、回路として正しく作
成されていないと判断されてしまうため、テスト環境毎
にテスタ端子から出力される信号のタイミングを調整し
なければならない。
【0008】上述した図9に示すスキュー調整方法で
は、タイミングの調整を人手により試行錯誤で行うため
時間を要する。また、テスト環境の変化により一度定ま
ったはずの条件が崩れる場合もあり得る。
【0009】また、上述した図10に示すスキュー調整
方法では、回路の大規模化に伴い、シミュレーションに
時間を要する。予想が外れた場合は、再シミュレーショ
ンが必要となり、さらに時間を要する。また、テスト環
境に依存することは図9に示すスキュー調整方法と同様
である。
【0010】本発明の目的は、テスト環境に依存せずに
短時間でテスタ端子から出力される信号のタイミングを
調整できるLSIテスタのスキュー調整方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、テストパタン
とテストプログラムを用いてLSIの測定を行うLSI
テスタのスキュー調整方法において、前記テストプログ
ラムと、前記LSIの回路接続情報と、前記LSIテス
タの最小分解能、最大スキュー値の情報とから、テスト
環境毎に前記LSIに合わせたスキュー検出用テストパ
タンとスキュー検出用テストプログラムを生成し、生成
したスキュー検出用テストパタンとスキュー検出用テス
トプログラムを用いて前記LSIを測定した結果から、
LSIに与える信号のスキュー値を算出し、算出したス
キュー値を前記テストプログラムに反映させることを特
徴とする。
【0012】また、本発明は、コンピュータに、テスト
プログラムと、LSIの回路接続情報と、LSIテスタ
の最小分解能、最大スキュー値の情報とから、テスト環
境毎に前記LSIに合わせたスキュー検出用テストパタ
ンとスキュー検出用テストプログラムを生成する手順
と、生成したスキュー検出用テストパタンとスキュー検
出用テストプログラムを用いて前記LSIを測定した結
果から、LSIに与える信号のスキュー値を算出する手
順と、算出したスキュー値を前記テストプログラムに反
映させる手順と、を実行させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】本発明のLSIテスタのスキュー調整方法
は、テスト環境毎にスキュー検出用のテストパタンとテ
ストプログラムを生成し、スキュー検出用のテストパタ
ンとテストプログラムを用いて測定した結果をもとにテ
スタのスキュー値を検出し、検出したテスタのスキュー
値を本テスト用のテストプログラムに反映させるもので
ある。
【0015】図1は、本発明のLSIテスタのスキュー
調整方法の実施の形態を示すフロー図である。点線から
上が設計時の動作の流れを示しており、点線から下がテ
スト時の動作の流れを示している。
【0016】図1において、まず、回路接続情報aにテ
スト回路を挿入して、回路接続情報dを生成する(ステ
ップ101)。
【0017】回路接続情報aとは、被測定LSIの接続
情報である。回路接続情報dとは、被測定LSIにテス
ト回路が挿入された回路の接続情報である。図2に被測
定LSIにテスト回路が挿入された回路の一例を示す。
図2において、太線で描かれている部分が回路接続情報
aから得られる被測定LSIである。細線で描かれてい
る部分が挿入されたテスト回路部分である。テスト回路
は、フリップフロップ回路111 〜114 とセレクタ1
1 〜124 によって構成されている。
【0018】このテスト回路は、バウンダリースキャン
検査装置を用いる場合には既に組み込まれているので、
この時はテスト回路の挿入は不要である。
【0019】次に、テストプログラムcと、テスト回路
が挿入された被測定LSIの回路接続情報dと、使用す
るテスタの最小分解能の時間および最大スキュー値の情
報とをテスタに与えて、テストパタン(検出用)fと、
テストプログラム(検出用)gを生成する(ステップ1
02)。
【0020】このテストパタン(検出用)fと、テスト
プログラム(検出用)gの生成は、ソフトウェア(プロ
グラム)を演算処理装置(図示せず)が実行処理するこ
とによって実現される。
【0021】テストプログラムcとは、テスタ用の命令
が書いてあるプログラムである。図3にテストプログラ
ムcの一例を示す。なお、図3に示すテストプログラム
は、考え方を示したものであって、実際の物とはフォー
マットおよび内容(項目)は全く異なるものである。
【0022】使用するテスタの最小分解能の時間と最大
スキュー値は、テスタ情報ライブラリeにテスタの機種
毎に予め格納されている。
【0023】図4は、生成されたテストパタン(検出
用)fの一例を示す図である。ここでは、使用するテス
タの最小分解能の時間をtとし、最大スキュー値をDと
した。
【0024】図4に示すテストパタンでは、テスト用ク
ロック信号T−CLKを、まず最初に、7パタン目のと
ころで、最小分解能のスキュー値tで立ち上げ、次に、
14パタン目のところで今度は、最小分解能の2倍のス
キュー値2tで立ち上げ、次の21パタンでは、最小分
解能の3倍のスキュー値3tで立ち上げるというよう
に、テスト用クロック信号T−CLKを、7パタン目毎
に最小分解能単位でスキュー値を大きくして立ち上げ、
最後にN−7パタン(7mパタン)目にスキュー値mt
(mは自然数、mt≧D)で立ち上げるようにしてい
る。
【0025】なお、図4では、テスト用クロック信号T
−CLKを、(被測定LSIのスキュー調整対象端子数
+1)クロック数毎に最小分解能単位でスキュー値を大
きくして立ち上げているが、本発明はこれに限るもので
はなく、テスト用クロック信号T−CLKを、少なくと
も被測定LSIのスキュー調整対象端子数と同じ数のク
ロック数毎に最小分解能単位でスキュー値を大きくして
立ち上げればよい。
【0026】図5は、生成されたテストプログラム(検
出用)gの一例を示す図である。データ信号D1,D2
およびクロック信号CLK1,CLK2のディレイ値は
全て0としている。
【0027】次に、スキュー検出用のテストパタンfと
テストプログラムgをテスタに与えて実際の被測定LS
Iで測定(テスタ)を行い、結果hを得る(ステップ1
03)。図6に測定結果hを示す。
【0028】次に、測定結果hをもとにデータ信号D
1,D2およびクロック信号CLK1,CLK2のスキ
ュー値をどのようにして検出するかについて図2と図6
を参照して説明する。
【0029】図6の7パタン目では、制御信号T−SE
Lにより、セレクタ121 でデータ信号D1が選択され
ているので、データ信号D1は、フリップフロップ回路
11 1 でラッチされる。また、制御信号T−SELによ
り、セレクタ122 ではクロック信号CLK1が選択さ
れ、セレクタ123 ではデータ信号D2が選択され、セ
レクタ124 ではクロック信号CLK2が選択されてお
り、それぞれクロック信号CLK1は、フリップフロッ
プ回路112 でラッチされ、データ信号D2は、フリッ
プフロップ回路113 でラッチされ、クロック信号CL
K2は、フリップフロップ回路114 でラッチされる。
【0030】ここで、データ信号D1には最小分解能t
と等しいスキュー値s1が付いており、クロッ信号クC
LK2には、最小分解能tより大きいとスキュー値s2
がそれぞれ付いているので、7パタン目で最小分解能の
t時刻後に立ち上がったテスト用クロック信号T−CL
Kでは、データ信号D1とクロック信号CLK2の立ち
上がり状態を検出できない。したがって、フリップフロ
ップ回路111 の出力は0となり、フリップフロップ回
路112 の出力は1となり、フリップフロップ回路11
3 の出力は1となり、フリップフロップ回路114 の出
力は0となる。この7パタン目では、フリップフロップ
回路111 からのテスト出力信号T−OUTは0とな
る。
【0031】8パタン目では、テスト用クロック信号T
−CLKが立ち上がっていないので、フリップフロップ
回路111 の出力値0は変わらず、テスト出力信号T−
OUTは0のままである。
【0032】9パタン目になると、制御信号T−SEL
により、セレクタ121 でフリップフロップ回路112
の出力が選択されているので、テスト用クロック信号T
−CLKによりフリップフロップ回路112 の出力値1
が、フリップフロップ回路111 でラッチされる。
【0033】同様に、セレクタ122 でフリップフロッ
プ回路113 の出力が選択され、セレクタ123 でフリ
ップフロップ回路114 の出力が選択されているので、
テスト用クロック信号T−CLKにより、フリップフロ
ップ回路113 の出力値1がフリップフロップ回路11
2 でラッチされ、フリップフロップ回路114 の出力値
0がフリップフロップ回路113 でラッチされる。フリ
ップフロップ回路11 4 は、テスト入力信号T−INの
信号値0をラッチする。この9パタン目では、フリップ
フロップ回路111 の出力値が1であるのでテスト出力
信号T−OUTは1となる。
【0034】同様に、10パタン目では、テスト用クロ
ック信号T−CLKにより、フリップフロップ回路11
2 の出力値1が、フリップフロップ回路111 でラッチ
され、フリップフロップ回路113 の出力値0が、フリ
ップフロップ回路112 でラッチされ、フリップフロッ
プ回路114 の出力値0が、フリップフロップ回路11
3 でラッチされる。フリップフロップ回路114 は、テ
スト入力信号T−INの信号値0をラッチする。この1
0パタン目では、フリップフロップ回路111の出力値
が1であるのでテスト出力信号T−OUTは1となる。
【0035】11パタン目では、テスト用クロック信号
T−CLKにより、フリップフロップ回路112 の出力
値0が、フリップフロップ回路111 でラッチされ、フ
リップフロップ回路113 の出力値0が、フリップフロ
ップ回路112 でラッチされ、フリップフロップ回路1
4 の出力値0が、フリップフロップ回路113 でラッ
チされる。フリップフロップ回路114 は、テスト入力
信号T−INの信号値0をラッチする。この11パタン
目では、フリップフロップ回路111 の出力値が0であ
るのでテスト出力信号T−OUTは0となる。
【0036】12パタン目は、11パタン目と同様に動
作するので、テスト出力信号T−OUTは0となり、1
3パタン目は、テスト用クロック信号T−CLKが立ち
上がっていないので、フリップフロップ回路111 の出
力値0は変わらず、テスト出力信号T−OUTは0のま
まである。
【0037】14パタン目になると、制御信号T−SE
Lにより、セレクタ121 でデータ信号D1が選択され
ているので、データ信号D1は、フリップフロップ回路
11 1 でラッチされる。また、セレクタ122 ではクロ
ック信号CLK1が選択され、クロック信号CLK1
は、フリップフロップ回路112 でラッチされる。セレ
クタ123 ではデータ信号D2が選択され、データ信号
D2は、フリップフロップ回路113 でラッチされる。
セレクタ124 ではクロック信号CLK2が選択され、
クロック信号CLK2は、フリップフロップ回路114
でラッチされる。
【0038】データ信号D1とクロック信号CLK2に
は、それぞれスキュー値s1とスキュー値s2が付いて
いるが、ここでは、スキュー値s1は2tより小さく、
スキュー値s2は2tと等しくしているので、14パタ
ン目で2t時刻後に立ち上がったテスト用クロック信号
T−CLKではデータ信号D1の立ち上がり状態は検出
できるが、クロック信号CLK2の立ち上がり状態は検
出できない。したがって、フリップフロップ回路111
の出力は1となり、フリップフロップ回路11 2 の出力
は1となり、フリップフロップ回路113 の出力は1と
なり、フリップフロップ回路111 の出力は0となる。
この14パタン目では、フリップフロップ回路111
出力値が1であるのでテスト出力信号T−OUTは1と
なる。
【0039】15パタン目では、テスト用クロック信号
T−CLKが立ち上がっていないので、フリップフロッ
プ回路111 の出力値1は変わらず、テスト出力信号T
−OUTは1のままである。
【0040】16パタン目になると、制御信号T−SE
Lにより、セレクタ121 でフリップフロップ回路11
2 の出力が選択されているので、テスト用クロック信号
T−CLKによりフリップフロップ回路112 の出力値
1が、フリップフロップ回路111 でラッチされる。
【0041】同様に、セレクタ122 でフリップフロッ
プ回路113 の出力が選択され、セレクタ123 でフリ
ップフロップ回路114 の出力が選択されているので、
テスト用クロック信号T−CLKにより、フリップフロ
ップ回路113 の出力値1がフリップフロップ回路11
2 でラッチされ、フリップフロップ回路114 の出力値
0がフリップフロップ回路113 でラッチされる。フリ
ップフロップ回路11 4 は、テスト入力信号T−INの
信号値0をラッチする。この16パタン目では、フリッ
プフロップ回路111 の出力値が1であるのでテスト出
力信号T−OUTは1となる。
【0042】同様に、17パタン目では、テスト用クロ
ック信号T−CLKにより、フリップフロップ回路11
2 の出力値1が、フリップフロップ回路111 でラッチ
され、フリップフロップ回路113 の出力値0が、フリ
ップフロップ回路112 でラッチされ、フリップフロッ
プ回路114 の出力値0が、フリップフロップ回路11
3 でラッチされる。フリップフロップ回路114 は、テ
スト入力信号T−INの信号値0をラッチする。この1
7パタン目では、フリップフロップ回路111の出力値
が1であるのでテスト出力信号T−OUTは1となる。
【0043】18パタン目では、テスト用クロック信号
T−CLKにより、フリップフロップ回路112 の出力
値0が、フリップフロップ回路111 でラッチされ、フ
リップフロップ回路113 の出力値0が、フリップフロ
ップ回路112 でラッチされ、フリップフロップ回路1
4 の出力値0が、フリップフロップ回路113 でラッ
チされる。フリップフロップ回路114 は、テスト入力
信号T−INの信号値0をラッチする。この18パタン
目では、フリップフロップ回路111 の出力値が0であ
るのでテスト出力信号T−OUTは0となる。
【0044】19パタン目は、18パタン目と同様に動
作するので、テスト出力信号T−OUTは0となり、2
0パタン目は、テスト用クロック信号T−CLKが立ち
上がっていないので、フリップフロップ回路111 の出
力値0は変わらず、テスト出力信号T−OUTは0のま
まである。
【0045】21パタン目になると、制御信号T−SE
Lにより、セレクタ121 でデータ信号D1が選択され
ているので、データ信号D1は、フリップフロップ回路
11 1 でラッチされる。また、セレクタ122 ではクロ
ック信号CLK1が選択されているので、クロック信号
CLK1は、フリップフロップ回路112 でラッチされ
る。セレクタ123 ではデータ信号D2が選択されてい
るので、データ信号D2は、フリップフロップ回路11
3 でラッチされる。セレクタ124 ではクロック信号C
LK2が選択され、クロック信号CLK2は、フリップ
フロップ回路114 でラッチされる。
【0046】ここで、データ信号D1とクロック信号C
LK2には、それぞれスキュー値s1とスキュー値s2
が付いているが、スキュー値s1とスキュー値s2は、
3tよりは小さいので、21パタン目で3t時刻後に立
ち上がったテスト用クロック信号T−CLKではデータ
信号D1とクロック信号CLK2の立ち上がり状態を検
出できるので、テスト出力信号T−OUTは、21パタ
ン目で1となる。
【0047】22パタン目では、テスト用クロック信号
T−CLKが立ち上がっていないので、フリップフロッ
プ回路111 の出力値1は変わらず、テスト出力信号T
−OUTは1のままである。
【0048】23パタン目になると、制御信号T−SE
Lにより、セレクタ121 でフリップフロップ回路11
2 の出力が選択され、セレクタ122 でフリップフロッ
プ回路113 の出力が選択され、セレクタ123 でフリ
ップフロップ回路114 の出力が選択されているので、
テスト用クロック用T−CLKにより、フリップフロッ
プ回路112 の出力値1が、フリップフロップ回路11
1 でラッチされ、フリップフロップ回路113 の出力値
1がフリップフロップ回路112 でラッチされ、フリッ
プフロップ回路114 の出力値1がフリップフロップ回
路113 でラッチされる。フリップフロップ回路114
は、テスト入力信号T−INの信号値0をラッチする。
この23パタン目では、フリップフロップ回路111
出力値が1であるのでテスト出力信号T−OUTは1と
なる。
【0049】同様に、24パタン目では、テスト用クロ
ック用T−CLKにより、フリップフロップ回路112
の出力値1が、フリップフロップ回路111 でラッチさ
れ、フリップフロップ回路113 の出力値1が、フリッ
プフロップ回路112 でラッチされ、フリップフロップ
回路114 の出力値0が、フリップフロップ回路11 3
でラッチされる。フリップフロップ回路114 は、テス
ト入力信号T−INの信号値0をラッチする。この24
パタン目では、フリップフロップ回路111 の出力値が
1であるのでテスト出力信号T−OUTは1となる。
【0050】25パタン目では、テスト用クロック用T
−CLKにより、フリップフロップ回路112 の出力値
1が、フリップフロップ回路111 でラッチされ、フリ
ップフロップ回路113 の出力値0が、フリップフロッ
プ回路112 でラッチされ、フリップフロップ回路11
4 の出力値0が、フリップフロップ回路113 でラッチ
される。フリップフロップ回路114 は、テスト入力信
号T−INの信号値0をラッチする。この25パタン目
では、フリップフロップ回路111 の出力値が1である
のでテスト出力信号T−OUTは1となる。
【0051】26パタン目では、テスト用クロック用T
−CLKにより、フリップフロップ回路112 の出力値
0が、フリップフロップ回路111 でラッチされ、フリ
ップフロップ回路113 の出力値0が、フリップフロッ
プ回路112 でラッチされ、フリップフロップ回路11
4 の出力値0が、フリップフロップ回路113 でラッチ
される。フリップフロップ回路114 は、テスト入力信
号T−INの信号値0をラッチする。この26パタン目
では、フリップフロップ回路111 の出力値が0である
のでテスト出力信号T−OUTは0となる。
【0052】以上の測定結果により、即ち、テスト出力
信号T−OUTの観測結果により、データ信号D1には
スキュー値s1があり、クロック信号CLK2にはスキ
ュー値s2があり、スキュー値s1,s2,t,2t,
3tの間に0<s1=t<s2=2t<3tの関係があ
ることが検出できる。
【0053】次に、得られた結果hとテストプログラム
cと回路接続情報dとによりテストプログラムのスキュ
ー調整を行って、テストプログラム(本テスト用)iを
作成する(ステップ104)。
【0054】このテストプログラム(本テスト用)iの
生成は、ソフトウェア(プログラム)を演算処理装置
(図示せず)が実行処理することによって実現される。
【0055】図7は、テストプログラム(本テスト用)
iの一例を示す図である。図7に示すテストプログラム
iでは、図3のテストプログラムcに対して、最もスキ
ュー値の大きかったクロック信号CLK2を基準とし、
データ信号D1を最小分解能であるt時間分を遅らせ、
データ信号D2とクロック信号CLK1を2t時間分遅
らせるように調整している。
【0056】一番遅れていたクロック信号CLK2のス
キュー値を0とし、データ信号D1にスキュー値tを付
加し、もともと全然スキューが付いていなかったデータ
信号D2とクロック信号CLK1にスキュー値2tを付
加して、テスタに与えれば被測定LSI内部には同時に
到達する。
【0057】最後に、テストパタンbとテストプログラ
ム(本テスト用)iを用いて被測定LSIの測定(テス
タ)を行う(ステップ105)。図8は、テストプログ
ラム(本テスト用)iでの測定結果を示す図である。デ
ータ信号D1’,D2’およびクロック信号CLK
1’,CLK2’は、本テスト時に被測定LSI内部に
与えられる信号を示している。図8に示すように被測定
LSIから正しい出力O1,O2が得られる。
【0058】以上、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳述してきたが、上述した実施の形態は、図2
に示す被測定LSIおよびテスト回路を含み全て一例で
あって、本発明は、この実施の形態に限られるものでは
ないことは言うまでもない。
【0059】また、上述した実施の形態におけるステッ
プ101からステップ105の各ステップは、ソフトウ
ェア(プログラム)を演算処理装置(図示せず)が実行
処理することによって実現できるものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スキュ
ー検出用のテストパタンとテストプログラムを生成し、
スキュー検出用のテストパタンとテストプログラムを用
いて測定した結果をもとに被測定LSIに与える信号の
スキュー値を検出し、検出したスキュー値を本テスト用
のテストプログラムに反映させており、テスト毎に実測
前にスキュー検出情報を得ているので、テスト環境に依
存せずテスタのスキュー問題を解消することができる。
【0061】また、本発明は、ソフトウェア(プログラ
ム)を実行処理することによって実現できるので、短時
間でスキュー値の算出、調整が可能である。
【0062】また、本発明は、本発明方法の実現のため
に特別に必要な器具はなく、従来の設備で実現が可能で
あるため、安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLSIテスタのスキュー調整方法の実
施の形態を示すフロー図である。
【図2】被測定回路にテスト回路が挿入された回路の一
例を示す図である。
【図3】テストプログラムcの一例を示す図である。
【図4】テストパタン(検出用)fの一例を示す図であ
る。
【図5】テストプログラム(検出用)gの一例を示す図
である。
【図6】測定結果hを示す図である。
【図7】テストプログラム(本テスト用)iの一例を示
す図である。
【図8】テストプログラム(本テスト用)iでの測定結
果を示す図である。
【図9】従来のスキュー調整方法を示す図である。
【図10】従来のスキュー調整方法を示す図である。
【図11】被測定LSIの一例と、被測定LSIをテス
トしたときのタイミングチャートと、テストプログラム
の一例を示す図である。
【図12】データ信号D1の端子にスキュー値s1が付
いており、クロック信号CLK2の端子にスキュー値s
2が付いている場合の被測定LSIとタイミングチャー
トを示す図である。
【符号の説明】 a,d 回路接続情報 b テストパタン c テストプログラム e テスタ情報ライブラリ f テストパタン(検出用) g テストプログラム(検出用) h 結果 i テストプログラム(本テスト用) 111 〜114 フリップフロップ回路 121 〜124 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 35/00 G01R 31/28 - 31/3193

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テストパタンとテストプログラムを用いて
    LSIの測定を行うLSIテスタのスキュー調整方法に
    おいて、 前記テストプログラムと、前記LSIの回路接続情報
    と、前記LSIテスタの最小分解能、最大スキュー値の
    情報とから、テスト環境毎に前記LSIに合わせたスキ
    ュー検出用テストパタンとスキュー検出用テストプログ
    ラムを生成し、 生成したスキュー検出用テストパタンとスキュー検出用
    テストプログラムを用いて前記LSIを測定した結果か
    ら、LSIに与える信号のスキュー値を算出し、 算出したスキュー値を前記テストプログラムに反映させ
    ることを特徴とするLSIテスタのスキュー調整方法。
  2. 【請求項2】前記回路接続情報は、前記LSIの接続情
    報と共に、前記スキュー値の算出に用いるテスト回路の
    接続情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のLS
    Iテスタのスキュー調整方法。
  3. 【請求項3】前記LSIテスタの最小分解能と最大スキ
    ュー値は、テスタ情報ライブラリにLSIテスタの機種
    毎に予め格納されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のLSIテスタのスキュー調整方法。
  4. 【請求項4】前記スキュー検出用テストパタンにおい
    て、前記LSIの各端子に与えられる信号をラッチする
    ためのテスト用クロック信号は、前記LSIテスタの最
    小分解能から最大スキュー値まで最小分解能単位でスキ
    ュー値が大きくなることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のLSIテスタのスキュー調整方法。
  5. 【請求項5】前記テスト用クロック信号は、少なくとも
    前記LSIのスキュー調整対象端子数と同じ数のクロッ
    ク数毎に最小分解能単位でスキュー値が大きくなること
    を特徴とする請求項4に記載のLSIテスタのスキュー
    調整方法。
  6. 【請求項6】コンピュータに、 テストプログラムと、LSIの回路接続情報と、LSI
    テスタの最小分解能、最大スキュー値の情報とから、テ
    スト環境毎に前記LSIに合わせたスキュー検出用テス
    トパタンとスキュー検出用テストプログラムを生成する
    手順と、 生成したスキュー検出用テストパタンとスキュー検出用
    テストプログラムを用いて前記LSIを測定した結果か
    ら、LSIに与える信号のスキュー値を算出する手順
    と、 算出したスキュー値を前記テストプログラムに反映させ
    る手順と、を実行させるためのスキュー調整プログラ
    ム。
  7. 【請求項7】前記回路接続情報は、前記LSIの接続情
    報と共に前記スキュー値の算出に用いるテスト回路の接
    続情報を含むことを特徴とする請求項6に記載のスキュ
    ー調整プログラム。
  8. 【請求項8】前記LSIテスタの最小分解能と最大スキ
    ュー値は、テスタ情報ライブラリにLSIテスタの機種
    毎に予め格納されていることを特徴とする請求項6また
    は7に記載のスキュー調整プログラム。
  9. 【請求項9】前記スキュー検出用テストパタンにおい
    て、前記LSIの各端子に与えられる信号をラッチする
    ためのテスト用クロック信号は、前記LSIテスタの最
    小分解能から最大スキュー値まで最小分解能単位でスキ
    ュー値が大きくなることを特徴とする請求項6〜8のい
    ずれかに記載のスキュー調整プログラム。
  10. 【請求項10】前記テスト用クロック信号は、少なくと
    も前記LSIのスキュー調整対象端子数と同じ数のクロ
    ック数毎に最小分解能単位でスキュー値が大きくなるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のスキュー調整プログラ
    ム。
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