JP3415561B2 - 磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ装置

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JP3415561B2
JP3415561B2 JP2000135348A JP2000135348A JP3415561B2 JP 3415561 B2 JP3415561 B2 JP 3415561B2 JP 2000135348 A JP2000135348 A JP 2000135348A JP 2000135348 A JP2000135348 A JP 2000135348A JP 3415561 B2 JP3415561 B2 JP 3415561B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/43Control or regulation of mechanical tension of record carrier, e.g. tape tension
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/22Stopping means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、早送り状態や巻戻
し状態において停電を検出したときには、リール台を、
非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行させる磁気テー
プ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを早送りしているとき、ある
いは巻き戻ししているとき、停電が生じると、磁気テー
プに弛みが生じる。このような事態に対応する従来技術
に、実開平2−26136号として提案された技術があ
る。すなわち、この技術では、装着されている磁気テー
プのテープ残量を検出する残量検出手段を設けている。
また、供給される電源の停電を検出し、停電検出信号を
出力する停電検出手段を設けている。また、停電検出信
号が入力され、停電検出信号発生時のテープ残量を、停
電時テープ残量として記憶する記憶手段を設けている。
そして、停電から復帰したときには、磁気テープを一方
向に所定量だけ巻き戻した後、他方向に走行させ、この
とき検出されるテープ残量と停止時テープ残量とを比較
し、一致したとき、磁気テープの走行を停止させるよう
にしている。従って、停電から復帰したときには、磁気
テープは、弛みの無い状態に復帰されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すな
わち、早送りや巻き戻しに要する時間を短くするため、
高速でもって早送りや巻き戻しを行った場合、早送りや
巻き戻し中に停電が生じると、磁気テープの弛み量が多
くなる。その結果、弛んだ状態において磁気テープを走
行させると、走行経路に設けられたガイドピンに磁気テ
ープが絡んだり、磁気テープに捩じれが生じたりし易く
なるので、磁気テープの損傷を招く恐れがあった。
【0004】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、その目的は、早送り状態や巻戻し状態
において停電を検出したときには、残存する電力を用い
て、リール台を、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移
行させることにより、早送り状態や巻戻し状態において
停電が生じたときにも、磁気テープの弛みの発生を防止
することのでき、且つ、スイッチング回路がオン状態に
あるとき、二次コイルに発生する電圧に基づいた停電検
出を行うことによって、停電検出のタイミングを速める
ことにより、リール台を非ブレーキ状態からブレーキ状
態に移行させるための残存電力量を十分に確保すること
のできる磁気テープ装置を提供することにある。
【0005】また、本発明の目的は、リール台を非ブレ
ーキ状態からブレーキ状態に移行させることを指示する
第1の停電検出信号より遅いタイミングで第2の停電検
出信号を送出する停電検出部を設け、第1の停電検出信
号が送出されるときにも、第2の停電検出信号が送出さ
れないときには、ノーマルモードを継続することによ
り、瞬間的な停電の期間が比較的長くなるときにも、ス
リープモードへの移行を防止することのできる磁気テー
プ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る磁気テープ装置は、トランスの一次コイル
に流れる電流をスイッチングするスイッチング回路がオ
フ状態にあるとき、前記トランスの二次コイルから出力
を取り出して直流出力を生成するスイッチング 電源を備
えた磁気テープ装置に適用し、ばねの付勢力に抗った状
態に維持されるときには供給側リール台と巻取側リール
台とを非ブレーキ状態とし、前記付勢力に抗った状態か
ら解除されたときには、前記付勢力により生じる摩擦力
でもって供給側リール台と巻取側リール台とをブレーキ
状態に移行させるブレーキ機構部と、前記スイッチング
回路がオン状態にあるときの前記トランスの二次コイル
の電圧に基づいて、前記直流出力の電圧が低下する以前
に、商用電源の停電の検出を示す第1の停電検出信号を
送出する第1の停電検出部と、早送り状態や巻戻し状態
において第1の停電検出信号が送出されたときには、前
記ブレーキ機構部の前記付勢力に抗った状態を解除する
ことにより、供給側リール台と巻取側リール台とを非ブ
レーキ状態からブレーキ状態に移行させる制御部とを備
えている。
【0007】すなわち、早送り状態や巻戻し状態におい
て停電が発生すると、ブレーキ機構部の状態が、非ブレ
ーキ状態からブレーキ状態に移行する。また、スイッチ
ング回路がオン状態にあるときのトランスの二次コイル
の電圧に基づく場合には、スイッチング電源の直流出力
の電圧が低下する以前において、停電を検出することが
できる。つまり、スイッチング電源に多くの電力が残存
している時刻において、第1の停電検出信号を送出する
ことができる。
【0008】また、本発明に係る磁気テープ装置は、
ランスの一次コイルに流れる電流をスイッチングするス
イッチング回路がオフ状態にあるとき、前記トランスの
二次コイルから出力を取り出すスイッチング電源と、商
用電源の停電開始後に残存する電力によって、リール台
の状態を、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行可能
なブレーキ機構部とを備えた磁気テープ装置において、
前記商用電源の停電を検出したときには第1の停電検出
信号を送出する第1の停電検出部と、ノーマルモード
と、ノーマルモードより消費電力が少なくなるスリープ
モードとを備えたマイクロコンピュータにより構成さ
れ、早送り状態や巻戻し状態において第1の停電検出信
号が送出されたときには、前記ブレーキ機構部の非ブレ
ーキ状態をブレーキ状態に移行させる制御部と、停電が
生じたときには、第1の停電検出部が第1の停電検出信
号を送出するタイミングより遅いタイミングにおいて第
2の停電検出信号を送出する第2の停電検出部とを備
え、第1の停電検出部は、前記スイッチング回路がオン
状態にあるときの前記トランスの二次コイルの電圧に基
づいて第1の停電検出信号を送出し、前記制御部は、第
1の停電検出信号が送出されるときにも、第2の停電検
出信号が送出されないときにはノーマルモードを継続
し、第2の停電検出信号が送出されたときには、ノーマ
ルモードからスリープモードに移行する構成としてい
る。
【0009】すなわち、第1の停電検出信号が送出され
て後、第2の停電検出信号が送出されるまでの期間にお
いて停電が復帰するときには、スリープモードへの移行
が発生しない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。図2は、本発明に係る磁気
テープ装置(ビデオカセットレコーダ)の一実施形態の
ブレーキ機構部の構成を示す説明図である。
【0011】ブレーキ機構部は、商用電源の停電後に残
存する電力によって、リール台の状態を、非ブレーキ状
態からブレーキ状態に移行させることが可能な構成とな
っている。すなわち、ばね415,435の付勢力に抗
ってリール台31,32を非ブレーキ状態とすると共
に、非ブレーキ状態において、駆動出力23が与えられ
たときには、前記付勢力によってリール台31,32を
ブレーキ状態に移行させるようになっている。
【0012】詳細には、供給側リール台31に対向して
設けられたブレーキレバー41は、中央部が枢支軸41
1を介してシャーシ(図示を省略)に回動可能に枢支さ
れている。また、連結ピン412を介して、一端部がブ
レーキレバー41の一端部に連結されたレバー部材42
は、枢支軸421を介して、シャーシに回動可能に枢支
されている。そして、レバー部材42の他端部には、モ
ード切換レバー33のカム面335に係合するカムピン
422が突設されている。
【0013】また、巻取側リール台32に対向して設け
られたブレーキレバー43は、中央部が枢支軸431を
介してシャーシに回動可能に枢支されている。また、ブ
レーキレバー43の一端部には、モード切換レバー33
のカム面335に係合するカムピン432が突設されて
いる。そして、ブレーキレバー41にはばね415が係
合され、ブレーキレバー43にはばね435が係合され
ている。また、モード切換レバー33にはばね37が係
合されている。
【0014】また、モード切換レバー33には係止用凸
部333が形成されている。また、係止用凸部333に
係合する係止レバー36は、その一端部が、枢支軸36
1によって、シャーシに回動可能に枢支されている。ま
た、ローディングモータ35を所定方向(以下では解除
方向と称する)に僅かに回転させるのみで、係止レバー
36を矢印39方向に回動させる解除機構(具体的構成
については、図示を省略)34が設けられている。
【0015】同図におけるモード切換レバー33の位置
は、早送り状態および巻戻し状態における位置を示して
いる。つまり、ブレーキレバー41が供給側リール台3
1から離れると共に、ブレーキレバー43が巻取側リー
ル台32から離れていて、供給側リール台31と巻取側
リール台32とが自由に回転可能な状態にあるときを示
している。
【0016】この状態においてローディングモータ35
を解除方向に僅かに回転(例えば90度程度の回転)さ
せたときには、係止レバー36が矢印39方向に回動
し、モード切換レバー33と係止レバー36との係合が
はずれる。その結果、モード切換レバー33は、ばね3
7の張力によって矢印38方向に所定量だけ移動する。
従って、ばね415の張力により、カムピン422はカ
ム面335に沿って凹部331に落ち込む。また、カム
ピン432は、ばね435の張力により、カム面335
に沿って凹部332に落ち込む。その結果、ブレーキレ
バー41は供給側リール台31にブレーキをかける方向
に回動する。また、ブレーキレバー43は巻取側リール
台32にブレーキをかける方向に回動する。従って、早
送り状態や巻戻し状態にあるため、高速走行していた磁
気テープは、弛むことなく、走行を停止する。
【0017】すなわち、ローディングモータ35を解除
方向に回転させるための駆動出力23を、極めて短時間
だけローディングモータ35に与えるのみで、ブレーキ
機構部は、磁気テープの走行を、弛みを生じさせること
なく、停止させることができる。つまり、直流出力を生
成する直流源に、ローディングモータ35を解除方向に
僅かに回転させることが可能な電力が残存しているタイ
ミングにおいて停電を検出するときには、残存する電力
でもって、磁気テープの走行を、弛みを生じさせること
なく停止させることができるようになっている。
【0018】なお、係止レバー36を矢印39方向に回
動させるための駆動力については、プランジャを用いた
構成とすることができる。また、停電の検出後に残存す
る電力を用いて、リール台31,32の非ブレーキ状態
をブレーキ状態に移行させることができる限りでは、そ
の他の任意の機構を用いることができる。
【0019】図1は、実施形態の電気的接続を示す回路
図である。本構成は、概略的には、2種類の直流出力を
生成するRCC方式スイッチング電源、第1の停電検出
部11、第2の停電検出部12、制御部4、駆動回路
3、および、スイッチ8を備えている。
【0020】詳細には、整流平滑回路1は、商用電源を
整流平滑することによって、一次側直流源(プラス側を
111により示し、基準レベル側を112により示す)
を生成するブロックであり、停電直後では、平滑用コン
デンサには十分な電荷が残存する。スイッチング回路2
は、トランス7に巻回された一次コイルL1と補助コイ
ルL4とによって自励発振を行うことにより、一次コイ
ルL1に流れる電流をスイッチングするブロックとなっ
ていて、フォトカプラ6の出力に従ってスイッチングを
変化させることにより、直流出力25の電圧を所定値
(例えば5V)に安定化する。
【0021】トランス7に巻回された二次コイルL2に
は、ダイオードD3、インダクタL7、および、コンデ
ンサC3,C4からなる整流平滑回路が接続されてお
り、スイッチング回路2がオフ状態にあるときの二次コ
イルL2の出力から、直流出力25を生成する。また、
トランス7に巻回された二次コイルL3には、ダイオー
ドD4とコンデンサC5とからなる整流平滑回路が接続
されており、スイッチング回路2がオフ状態にあるとき
の二次コイルL3の出力から、直流出力26を生成す
る。
【0022】誤差検出回路5は、直流出力25の電圧誤
差に対応した電流でもってフォトカプラ6の発光ダイオ
ードを駆動することにより、直流出力25の電圧誤差を
スイッチング回路2に帰還する。
【0023】第1の停電検出部11は、スイッチング回
路2がオン状態にあるとき、トランス7に巻回された二
次コイルL2の電圧に基づいて、第1の停電検出信号2
1を送出するブロックとなっている。このため、アノー
ドが二次コイルL2に接続され、カソードが抵抗R1を
介して、PNPトランジスタQ1のベースに接続された
ツェナーダイオードD1を備えている。また、PNPト
ランジスタQ1のエミッタとベースとの間には、ベース
電圧を保持するためのコンデンサC1が接続されてい
る。そして、コンデンサC1には、並列に、ベース電圧
をエミッタ電圧の側に引き上げると共に、コンデンサC
1の電荷を放電する抵抗R5が接続されている。また、
PNPトランジスタQ1のコレクタと接地レベルとの間
には、抵抗R2が接続されている。
【0024】第1の停電検出部11は上記した構成とな
っている。このため、二次コイルL2の電圧のマイナス
値が、ツェナーダイオードD1のツェナー電圧により設
定される電圧より大きい(マイナス値の絶対値が大き
い)ときには、PNPトランジスタQ1にベース電流が
流れ、PNPトランジスタQ1がオンとなる。すなわ
ち、第1の停電検出信号21は、非停電であることを示
すHレベルとなる。そして、停電が発生し、二次コイル
L2の電圧のマイナス値が、ツェナーダイオードD1の
ツェナー電圧により設定される電圧より小さくなるとき
には、PNPトランジスタQ1のベース電流が0とな
り、PNPトランジスタQ1がオフとなる。すなわち、
第1の停電検出信号21は、停電であることを示すLレ
ベルとなる。
【0025】第2の停電検出部12は、停電が生じたと
きには、第1の停電検出部11が第1の停電検出信号2
1を送出する(第1の停電検出信号21がLレベルとな
る)タイミングより遅いタイミングにおいて、第2の停
電検出信号22を送出する(第2の停電検出信号22を
Lレベルとする)ブロックとなっている。なお、第2の
停電検出部12の構成は、ツェナーダイオードD2のツ
ェナー電圧が、ツェナーダイオードD1のツェナー電圧
(6.8V)より低い電圧(5.1V)になっているこ
とを除くと、第1の停電検出部11の構成と同一となっ
ている。このため、構成の詳細な説明を省略する。
【0026】制御部4は、ビデオカセットレコーダとし
ての主要動作を制御するためのブロックとなっており、
ノーマルモードと、ノーマルモードより消費電力が少な
くなるスリープモードとを備えたマイクロコンピュータ
によって構成されている。
【0027】また、スイッチ8は、第2の停電検出信号
22が送出されたとき、制御部4によって、接続が、直
流出力25の側からスリープ時電源24の側に接続が切
り換えられるスイッチとなっている。また、スイッチ8
は、ユーザから電源オフの指示が入力されたときにも、
接続が、直流出力25の側からスリープ時電源24の側
に切り換えられる。なお、このとき、同時に、制御部4
により、直流出力25,26の電圧を低下させるための
制御が行われる(このための回路については、図示を省
略)。
【0028】駆動回路3は、直流出力26を動作電源と
して、制御部4からの指示に従い、図2に示すローディ
ングモータ35を駆動するための駆動出力23を送出す
るブロックとなっている。このため、駆動回路3は、早
送り状態や巻戻し状態において、停電が生じたため、制
御部4からブレーキの指示が与えられたときには、ロー
ディングモータ35を解除方向に回転させるための駆動
出力23をローディングモータ35に送出する。
【0029】なお、スイッチング電源については、一次
コイルL1に流れる電流をスイッチングするスイッチン
グ回路がオフ状態にあるとき、二次コイルL2から出力
を取り出すその他の任意の構成(例えば、他励方式のス
イッチング電源等)とすることができる。
【0030】図3は、実施形態における主要信号の変化
を示す説明図である。必要に応じて同図を参照しつつ、
実施形態の動作を説明する。
【0031】図3における電圧Vminは、一次側直流
源111の規格上の最低値を示しており、商用電源の電
圧が低いため、一次側直流源111の電圧がVminよ
り低くなるときには、動作が保証されないことを示して
いる。
【0032】111aは、商用電源の電圧が十分に高
く、一次側直流源111の電圧がV1であるとき、時刻
T1において停電が発生した場合の一次側直流源111
の電圧変化を示している。また、113aは、一次側直
流源111の電圧が111aに示す変化をしたとき、ス
イッチング回路2がオン状態であるときの二次コイルL
2の電圧変化を示している。
【0033】111bは、商用電源の電圧が低く、一次
側直流源111の電圧が、規格の最低値(電圧Vmi
n)の近傍電圧V2であるとき、時刻T5において停電
が発生した場合の一次側直流源111の電圧変化を示し
ている。また、113bは、一次側直流源111の電圧
が111bに示す変化をしたとき、スイッチング回路2
がオン状態であるときの二次コイルL2の電圧変化を示
している。
【0034】また、25は、一次側直流源111の電圧
が、111aに示す変化や、111bに示す変化をした
場合の、直流出力25の電圧変化を示している。
【0035】以下に、第1の停電検出信号21の送出の
タイミングについて説明する。停電が発生した場合、停
電後に残存する電力量は、時間が経過する程に減少す
る。このため、ブレーキ機構部の状態を、非ブレーキ状
態からブレーキ状態に移行させるための電力量を十分に
確保するには、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行
させるタイミングに、これよりは遅らせることができな
いタイミングが生じる。時刻T2は、このタイミングを
示している。
【0036】一方、第1の停電検出部11の構成は、ツ
ェナーダイオードD1のツェナー電圧を変えることによ
り、第1の停電検出信号21の送出タイミングを、遅く
したり、早くしたりすることが可能な構成となってい
る。そして、ツェナーダイオードD1に、ツェナー電圧
が6.8Vの素子を採用すると、二次コイルL2の電圧
と直流出力25の電圧との差異が、電圧V11より低下
したとき、PNPトランジスタQ1がオンからオフに変
化する。このため、第1の停電検出部11は、時刻T2
において、第1の停電検出信号21を送出する。
【0037】また、第2の停電検出信号22は、制御部
4を、ノーマルモードからスリープモードに移行させる
ためのタイミングを知らせる信号となっている。従っ
て、第2の停電検出部12が第2の停電検出信号22を
送出するタイミングは、直流出力25の電圧が、制御部
4を構成するマイクロコンピュータの動作電源の規格を
満たす範囲で、遅いタイミング(時刻T3)となるよう
に決定されている。
【0038】また、第2の停電検出部12の構成は、ツ
ェナーダイオードD2のツェナー電圧を変えることによ
り、第2の停電検出信号22の送出タイミングを、遅く
したり、早くしたりすることが可能な構成となってい
る。そして、ツェナーダイオードD2に、ツェナー電圧
が5.1Vの素子を採用すると、二次コイルL2の電圧
と直流出力25の電圧との差異が、電圧V12より低下
したとき、PNPトランジスタQ2がオンからオフに変
化する。このため、第2の停電検出部12は、時刻T3
において、第2の停電検出信号22を送出する。
【0039】以上のことから、非停電時の一次側直流源
111の電圧が電圧V1であるとき、時刻T1において
停電が発生すると、時刻T2において第1の停電検出信
号21が送出される。一方、制御部4は、早送り状態や
巻戻し状態において第1の停電検出信号21が送出され
ると、ローディングモータ35を解除方向に回転させる
ための出力の指示を駆動回路3に与える。このため、駆
動回路3は、時刻T2となったときには、残存する電力
を用いて、ローディングモータ35を解除方向に回転さ
せるための駆動出力23を生成し、出力する。従って、
ローディングモータ35は解除方向に回転する。
【0040】その結果、係止レバー36とモード切換レ
バー33との係合が解除されるので、供給側リール台3
1と巻取側リール台32とは、非ブレーキ状態からブレ
ーキ状態に変化する。このため、高速走行していた磁気
テープは、弛みを生じることなく、走行を停止する。そ
の一方で、一次側直流源111の電圧がさらに低下した
とき(時刻T3)には、第2の停電検出部12から第2
の停電検出信号22が送出される。このため、制御部4
は、スイッチ8の接続を、直流出力25の側からスリー
プ時電源24の側に切り換える制御を行う。そして後、
動作モードを、ノーマルモードからスリープモードに変
更する。
【0041】一方、非停電時の一次側直流源111の電
圧が電圧V2であるとき、時刻T5において停電が発生
すると、時刻T2において第1の停電検出信号21が送
出される。早送り状態や巻戻し状態において第1の停電
検出信号21が送出されると、制御部4は、駆動回路3
に、ローディングモータ35を解除方向に回転させるた
めの指示を与える。その結果、供給側リール台31と巻
取側リール台32とは、非ブレーキ状態からブレーキ状
態に変化する。このため、高速走行していた磁気テープ
は、弛みを生じることなく、走行を停止する。そして、
第2の停電検出信号22が送出されたとき(時刻T3)
には、制御部4は、スイッチ8の接続を、直流出力25
の側からスリープ時電源24の側に切り換える制御を行
う。そして後、動作モードを、ノーマルモードからスリ
ープモードに変更する。
【0042】以上の説明から明らかであるが、一次側直
流源111の電圧が、電圧Vminより高くなるに従
い、停電の発生時刻から、第1の停電検出信号21が送
出されるまでの期間が長くなる。このことは、以下に示
す利点を生じる。
【0043】すなわち、瞬間的な停電は、停電期間が数
mSから100mS程度の範囲にばらついている。一
方、商用電源の電圧が標準値の近傍と電圧となってい
て、一次側直流源111の電圧が高い場合には、停電が
発生して後、第1の停電検出信号21が送出されるまで
には、十分に長い期間がある。そして、この期間中に停
電が復帰する場合には、第1の停電検出信号21が送出
されない。従って、商用電源の電圧が標準値の近傍と電
圧となっている場合には、瞬間的な停電が生じたときに
も、第1の停電検出信号21が送出されない確率が高ま
る。つまり、ユーザから見たときには、瞬間的な停電が
生じたときにも、非停電時の動作が継続される確率が高
まるため、使い勝手のよい装置となる。
【0044】また、停電が発生して後、第2の停電検出
信号22が送出されるまでの期間は、停電が発生して
後、第1の停電検出信号21が送出されるまでの期間よ
り、さらに長い。このため、瞬間的な停電が生じたとき
にも、第2の停電検出信号22が送出されない確率は、
より高まることになる。
【0045】従って、制御部4の構成を、第1の停電検
出信号21が送出されたため、ブレーキ機構部の状態
を、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行させた後に
も、所定期間を越えて第2の停電検出信号22が送出さ
れないときには、再度、早送り、または巻戻しを再開さ
せる構成とする場合には、瞬間的な停電の期間が比較的
長くなるときにも、早送りや巻戻しが、自動的に最後ま
で行われることになる。このため、装置の使い勝手が、
より向上することになる。
【0046】なお、スリープモードへの移行について
は、第2の停電検出信号22が送出されたとき、移行す
る構成とした場合について説明したが、第2の停電検出
部12を省略した構成とし、第1の停電検出信号21が
送出されて後、所定時間が経過したとき、スリープモー
ドに移行する構成とすることができる。
【0047】また、第1の停電検出部の構成について
は、図1の9に示したように、商用電源に基づいて、停
電を検出する構成(例えば、時刻T1において停電が生
じたときには、直ちに第1の停電検出信号29を出力す
る構成)とすることができる。そして、第1の停電検出
部を上記構成とする場合、制御部4は、第1の停電検出
信号29が送出されたときには、期間t1(一次側直流
源111が電圧Vminであるとき、停電が発生したと
仮定した場合、停電の発生後、第1の停電検出信号29
を送出するまでに許容される期間の最長値)が経過した
とき、ブレーキ機構部の非ブレーキ状態をブレーキ状態
に移行させるための制御を行う。
【0048】従って、例えば、非停電時の一次側直流源
111の電圧がV1であるとき、時刻T1において停電
が発生すると、時刻T1から、期間t1に等しい期間2
が経過した時刻T6において、ブレーキ機構部の状態
を、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行させる制御
が行われることになる。つまり、一次側直流源111の
電圧がどのような電圧となるときにも、停電が発生して
後、期間t1以内に停電が復帰しないときには、ブレー
キ機構部の非ブレーキ状態がブレーキ状態に移行するよ
うに制御が行われる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
テープ装置は、ばねの付勢力に抗った状態に維持される
ときには供給側リール台と巻取側リール台とを非ブレー
キ状態とし、前記付勢力に抗った状態から解除されたと
きには、前記付勢力により生じる摩擦力でもって供給側
リール台と巻取側リール台とをブレーキ状態に移行させ
るブレーキ機構部と、前記スイッチング回路がオン状態
にあるときの前記トランスの二次コイルの電圧に基づい
て、前記直流出力の電圧が低下する以前に、商用 電源の
停電の検出を示す第1の停電検出信号を送出する第1の
停電検出部と、早送り状態や巻戻し状態において第1の
停電検出信号が送出されたときには、前記ブレーキ機構
部の前記付勢力に抗った状態を解除することにより、供
給側リール台と巻取側リール台とを非ブレーキ状態から
ブレーキ状態に移行させる制御部とを備えている。従っ
て、早送り状態や巻戻し状態において停電が発生する
と、ブレーキ機構部の状態が、非ブレーキ状態からブレ
ーキ状態に移行するので、早送り状態や巻戻し状態にお
いて停電が生じたときにも、磁気テープの弛みの発生を
防止することができる。また、スイッチング電源に多く
の電力が残存している時刻において、第1の停電検出信
号を送出することができるので、リール台を非ブレーキ
状態からブレーキ機構部に移行させるための残存電力量
を十分に確保することができる。
【0050】また、本発明に係る磁気テープ装置は、
用電源の停電を検出したときには第1の停電検出信号を
送出する第1の停電検出部と、ノーマルモードと、ノー
マルモードより消費電力が少なくなるスリープモードと
を備えたマイクロコンピュータにより構成され、早送り
状態や巻戻し状態において第1の停電検出信号が送出さ
れたときには、前記ブレーキ機構部の非ブレーキ状態を
ブレーキ状態に移行させる制御部と、停電が生じたとき
には、第1の停電検出部が第1の停電検出信号を送出す
るタイミングより遅いタイミングにおいて第2の停電検
出信号を送出する第2の停電検出部とを備え、第1の停
電検出部は、前記スイッチング回路がオン状態にあると
きの前記トランスの二次コイルの電圧に基づいて第1の
停電検出信号を送出し、前記制御部は、第1の停電検出
信号が送出されるときにも、第2の停電検出信号が送出
されないときにはノーマルモードを継続し、第2の停電
検出信号が送出されたときには、ノーマルモードからス
リープモードに移行する構成としている。従って、第1
の停電検出信号が送出されて後、第2の停電検出信号が
送出されるまでの期間において停電が復帰するときに
は、スリープモードへの移行が発生しないので、瞬間的
な停電の期間が比較的長くなるときにも、スリープモー
ドへの移行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープ装置の一実施形態の電
気的構成を示す回路図である。
【図2】実施形態のブレーキ機構部の構成を示す説明図
である。
【図3】実施形態の主要信号の変化を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
2 スイッチング回路 4 制御部 7 トランス 11 第1の停電検出部 12 第2の停電検出部 21 第1の停電検出信号 22 第2の停電検出信号 31,32 リール台 33 モード切換レバー 35 ローディングモータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの一次コイルに流れる電流をス
    イッチングするスイッチング回路がオフ状態にあると
    き、前記トランスの二次コイルから出力を取り出して直
    流出力を生成するスイッチング電源を備えた磁気テープ
    装置において、ばねの付勢力に抗った状態に維持されるときには供給側
    リール台と巻取側リール台とを非ブレーキ状態とし、前
    記付勢力に抗った状態から解除されたときには、前記付
    勢力により生じる摩擦力でもって供給側リール台と巻取
    側リール台とをブレーキ状態に移行させるブレーキ機構
    部と、 前記スイッチング回路がオン状態にあるときの前記トラ
    ンスの二次コイルの電圧に基づいて、前記直流出力の電
    圧が低下する以前に、商用電源の停電の検出を示す 第1
    の停電検出信号を送出する第1の停電検出部と、 早送り状態や巻戻し状態において第1の停電検出信号が
    送出されたときには、前記ブレーキ機構部の前記付勢力
    に抗った状態を解除することにより、供給側リール台と
    巻取側リール台とを非ブレーキ状態からブレーキ状態に
    移行させる制御部とを備えたことを特徴とする磁気テー
    プ装置。
  2. 【請求項2】 トランスの一次コイルに流れる電流をス
    イッチングするスイッチング回路がオフ状態にあると
    き、前記トランスの二次コイルから出力を取り出すスイ
    ッチング電源と、 商用電源の停電開始後に残存する電力によって、リール
    台の状態を、非ブレーキ状態からブレーキ状態に移行可
    能なブレーキ機構部とを備えた 磁気テープ装置におい
    て、前記商用電源の停電を検出したときには第1の停電検出
    信号を送出する第1の停電検出部と、 ノーマルモードと、ノーマルモードより消費電力が少な
    くなるスリープモードとを備えたマイクロコンピュータ
    により構成され、早送り状態や巻戻し状態において第1
    の停電検出信号が送出されたときには、前記ブレーキ機
    構部の非ブレーキ状態をブレーキ状態に移行させる制御
    部と、 停電が生じたときには、第1の停電検出部が第1の停電
    検出信号を送出するタイミングより遅いタイミングにお
    いて第2の停電検出信号を送出する第2の停電検出部と
    を備え、第1の停電検出部は、前記スイッチング回路がオン状態
    にあるときの前記トランスの二次コイルの電圧に基づい
    て第1の停電検出信号を送出し、 前記制御部は、第1の停電検出信号が送出されるときに
    も、第2の停電検出信号が送出されないときにはノーマ
    ルモードを継続し、第2の停電検出信号が送出されたと
    きには、ノーマルモードからスリープモードに移行する
    ことを特徴とする磁気テープ装置。
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