JP3415243B2 - ゼオライト及びその関連材料の選択的脱金属 - Google Patents
ゼオライト及びその関連材料の選択的脱金属Info
- Publication number
- JP3415243B2 JP3415243B2 JP00950794A JP950794A JP3415243B2 JP 3415243 B2 JP3415243 B2 JP 3415243B2 JP 00950794 A JP00950794 A JP 00950794A JP 950794 A JP950794 A JP 950794A JP 3415243 B2 JP3415243 B2 JP 3415243B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transition metal
- molecular sieve
- sieve material
- crystalline molecular
- zeolites
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B39/00—Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
- C01B39/02—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
- C01B39/06—Preparation of isomorphous zeolites characterised by measures to replace the aluminium or silicon atoms in the lattice framework by atoms of other elements, i.e. by direct or secondary synthesis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/80—Mixtures of different zeolites
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J37/00—Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
- B01J37/06—Washing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B39/00—Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
- C01B39/02—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
- C01B39/06—Preparation of isomorphous zeolites characterised by measures to replace the aluminium or silicon atoms in the lattice framework by atoms of other elements, i.e. by direct or secondary synthesis
- C01B39/065—Galloaluminosilicates; Group IVB- metalloaluminosilicates; Ferroaluminosilicates
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/08—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the faujasite type, e.g. type X or Y
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J29/00—Catalysts comprising molecular sieves
- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/60—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the type L, as exemplified by patent document US3216789
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼオライト等の結晶性
モレキュラーシーブ材料の選択的脱金属方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】高シリ
カゼオライト材料は、高い安定性及び制御された酸度の
故に、重要な触媒である。アルミノケイ酸塩ゼオライト
類を脱アルミニウムして、それらを高シリカ類似体に転
化する多数の方法が開発されてきた。例えば、Kerr
(Amer. Chem. Soc. Symp.
Ser. #121, p.219 (1973))、
McDaniel and Maher (Amer.
Chem. Soc. Monograph #17
1, p.285 (1976))、及びScherz
er (Amer. Chem. Soc. Sym
p. Ser. #248, p.157 (198
4))を参照のこと。比較的最近では、アンモニウム六
フッ化ケイ素を用いた〔例えばBreck and S
keels (Proc. 6th. Int’l.
ZeoliteConf., p.87, (198
4) Butterworks Press)参照〕及
びSiCl4 を有する無水溶媒を用いた〔Ree an
d Lee(P. C. T. W088/01254
(1988))参照〕脱アルミニウムにより多くの興味
が集中している。これら全ての方法は、非選択的Al+3
が脱離して、ケイ素又はアルミニウムによる選択的表面
富化が起こる傾向がある、という欠点がある。更に、そ
れらはAl+3の特定の除去水準を制御することが難し
く、場合によってはゼオライトの孔構造を大いに損傷す
る。 【0003】 【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明方
法は、アルミノケイ酸塩ゼオライトに限られず、モレキ
ュラーシーブ及び燐酸塩、チタン酸塩、錫酸塩、ジルコ
ン酸塩を含む他のモレキュラーシーブ種と共にゼオライ
ト一般、そして柱状層状構造体のような類似材料にも適
用できる。 【0004】本発明は、先行技術の欠点を避ける選択的
元素、特にケイ素の富化の方法を提供する。ある数の四
面体骨格(T)原子が遷移金属(Fe+3,Cr+3,Zn
+2等)で置き換えられている遷移金属アルミノケイ酸塩
型にゼオライトが作られているならば、その遷移金属は
その構造中のT部位の全体に亘って均一に分布されるこ
とを、本発明者らは見いだした。遷移金属を選択的に除
いて空格子点を作り、次いで生成物をSi源の存在下に
生成物をアニールすることにより、高シリカ/アルミナ
比及び均一なAl+3の分布を持った材料が得られる。追
加のシリカは、除かれた遷移金属によって秩序だって、
先に占められていた部位に編入され、より高いシリカ/
アルミナ比の材料を与える。前記空格子点は、従来の合
成法では構造中に容易には置換編入されなかった他の元
素(例えば、Ti、Zr及びSn)で充填することもで
きる。本発明者らは、Al+3もSi4+も除かない反応条
件下に遷移金属を含有する結晶性材料を錯生成剤で脱金
属することにより遷移金属が選択的に除かれることを発
見した。従って、この方法は、図1に示されている よう
に、高度に秩序立てられた高シリカアルミナ比ゼオライ
トを生ずる手段を提供する。ここで用いられている脱金
属とは、遷移金属含有結晶性材料から遷移金属を除き、
空格子点を作り、次いでこれを他の原子で満たし又は満
たさないことを言う。しばしば「ヒドロキシルネスト
(hydroxy nest)」(R.M. Barr
er,“Hydrothermal Synthesi
s,”Academic Press, Ch.6)と
見られる空格子点は、場合によっては、構造体中の反応
性部位として放置され得る。このプロセスは図1のよう
に視覚化されうる。 【0005】ゼオライト及びモレキュラーシーブは、酸
素骨格が、四面体に又は八面体に(又はこの両者の混合
物に)配位された高度に荷電された陽イオンによって架
橋された骨格構造体を含む。一般には、これらの陽イオ
ンは、IVSi4+、IVAl3+、IVP5+、(IVSi4++IVS
n4+)、(IVSi4++VITi4+)、(IVSi4++VIZr
4+)、及び多数の他の組み合わせの混合物であり得る。
これらの骨格陽イオン位置中に入り込んだ種々の陽イオ
ン性置換体によって作りだされた骨格荷電欠陥は、荷電
をバランスする陽イオンの存在を必要とする。これら
は、骨格の開空間内の特定の「非骨格」「交換」部位を
占め、場合によってはこの空間内で非常に可動性であ
る。これらの交換可能な陽イオンは、当技術分野で公知
の多数の方法により容易に置換され、又は除かれ、本発
明の目標ではない。しかしながら、前記「骨格」陽イオ
ンは酸素の網状組織中に閉じ込められ、除いたり、置き
換えたりするのは困難である。直接合成により、又は
「2次的合成」、特に脱アルミニウム法(この明細書の
従来の技術の項に記載されている)によりモレキュラー
シーブ材料中の「骨格」組成を制御するために、多数の
方法が開発されて来た。選択的錯生成剤による遷移金属
の選択的錯生成を利用して、この「骨格」組成を操作す
る改良された方法を、本発明は開示する。目標材料が、
この構造体の骨格位置中に遷移金属を含むように、最初
に合成される。これらは、特定の好ましい骨格部位を占
めるか、又は定位置の骨格陽イオンをランダムに置き換
えるであろう。制御されたpH条件下に錯生成剤と接触す
ると、この遷移金属は選択的に「抽出される」、即ち、
骨格から反応により除かれ空格子点を残すであろう。次
いで、この空格子点は同時の反応もしくは後反応により
満たされるか、又は単に構造体中に「孔」として残され
る。残留「孔」が多過ぎると、明らかに骨格を崩壊させ
る。しかし、この問題を回避する為に、構造体の遷移金
属の結晶形の初期合成及び脱金属反応条件(錯体の性
質、温度、圧力、錯体の濃度、pH、接触時間、等)を調
節することができる。重要な要因は遷移金属のみが除か
れ、Al及びSiが骨格中に残ることである。 【0006】本発明は、次の(a)〜(c)のステップ
を含む結晶性モレキュラーシーブ材料の脱金属方法に関
する: (a)骨格陽イオン位置を有し、この骨格陽イオン位置
に遷移金属が含まれている結晶性モレキュラーシーブ材
料を合成し; (b)前記遷移金属含有結晶性モレキュラーシーブ材料
を、前記結晶性モレキュラーシーブ材料から前記遷移金
属を除くに充分な時間及び温度で錯生成剤と接触させる
ことにより、前記結晶性モレキュラーシーブ材料の前記
骨格陽イオン位置から前記遷移金属を除き; (c)前記遷移金属を除かれた前記結晶性モレキュラー
シーブ材料を熱的に、又は水熱的にアニールする。 【0007】このプロセスは、更にケイ素、ジルコニウ
ム、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、ゲルマニウム、
燐、チタン、バナジウム、マンガン及びこれらの混合物
の源を前記アニールステップ(c)に加え、最終的に脱
金属された結晶性モレキュラーシーブ材料中に編入され
たケイ素、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、ホウ
素、ガリウム、ゲルマニウム、バナジウム、マンガン、
燐、及びこれらの混合物の量を増加することを含み得
る。 【0008】本発明により調製された材料は、流動接触
分解、水素化分解、改質、及び他の炭化水素転化プロセ
スにおける触媒として、又は選択的吸着剤及びイオン交
換体として使用しうる。この方法は、スチーム及びH2
Sのような厳しい環境に置かれるゼオライトの性質向上
(即ち、安定性、反応性)に、そして疎水性選択的吸着
剤の調製に特に有用である。 【0009】本発明は、遷移金属を含有する広範な材料
に適用できる一般的な方法である。本発明方法により選
択的に除きうる遷移金属は全ての遷移金属を包含する。
その様な遷移金属は部分的に満たされたd殻又はf殻を
有する周期率表の元素である。この方法は、鉄、ニッケ
ル、コバルト、クロム、亜鉛、バナジウム、マンガン、
銅、ガリウム、及びこれらの混合物の除去に、特に有用
である。この方法は、高度に安定な選択的触媒及び吸着
剤を作る特別の目的を持った遷移金属ゼオライト又は多
孔質モレキュラーシーブに、特に適用できる。そのよう
な材料は、金属アルミノ燐酸塩、金属シリコアルミノ燐
酸塩、メタロケイ酸塩、金属−スタンノケイ酸塩、チタ
ノケイ酸塩、ジルコノケイ酸塩等を含む。この方法は、
通常、Si、Al、又はPである他の主要な元素の脱離
を引き起こすことなく選択的に遷移金属を除去する。 【0010】遷移金属含有材料、例えばゼオライトは、
当業者に公知の方法により調製できる。例えば、米国特
許No.4961836号、米国特許出願No.74626
3及び746264及び746265(特許査定済)を
参照のこと。これらを引用して記載に含める。いくつか
のフェリシリケートゼオライト類似体は、Ratnas
amy and Kumar (Catalysis
Today, V.9, (4), (1991)に記
載されている。次いで、この遷移金属含有材料を約3.
0を超えるpHを有する錯生成剤と、遷移金属除去の望み
の量をもたらすに充分な時間及び温度で接触させる。そ
のような時間は当業者に容易に決定される。適当な錯生
成剤の1つの例はEDTA二ナトリウムである。この接
触は約0℃〜約300℃の温度で行われ、その後のアニ
ールステップは構造を癒合する。このアニールは加熱に
より達成され、その陽イオンが、除かれた遷移金属と置
き代わり得る化合物の存在下に行われてもよい。これに
代えて、アニールステップは溶解された置換金属を含む
水性溶媒又は非水性溶媒を用いる溶液反応として行いう
る。置換金属として、例えば、ケイ素、ジルコニウム、
アルミニウム、ホウ素、ガリウム、ゲルマニウム、燐、
バナジウム、マンガン、チタンの化合物及びこれらの混
合物を用いうる。適当な化合物の例としては、四塩化ケ
イ素、テトラメチルオルソシラン、テトラエチルオルソ
シラン、及びチタニウムイソプロポキサイド、テトラメ
チルチタネート等があるが、これらに限られない。アニ
ールは加えた元素(Si、Ti、Zr、Al、B、G
a、Ge、P、V、Mn)を遷移金属が除かれた空格子
点へ移行させ、これによって構造を安定化する。そのよ
うな代替方法は当技術分野で公知であり、例えば、米国
特許No.4503023、米国特許No.5098687
及びPCT WO.88.01254に記載されてい
る。 【0011】本発明をゼオライトに適用するときは、構
造体中のT部位の全体に亘って遷移金属が均一に分布し
た遷移金属アルミノケイ酸塩型のゼオライトを最初に調
製し又は得る。次いで、遷移金属は除かれ、均一な空格
子点分布を有するより高いシリカ:アルミナ比の材料が
生成する。Al3+を除去することなく遷移金属を選択的
に除くために、約3.0を超えるpHを有する錯生成剤、
例えばEDTA二ナトリウムを用いて遷移金属を脱金属
する。選ばれた錯生成剤はAl3+を除去することはな
い。錯生成剤を用いる先行技術は酸の形の錯生成剤を用
い、Al3+を脱離させる(Kerr, Amer. C
hem. Soc. Symp. Ser.121,
p219, (1973);Pickert and
Murphy, 米国特許No.4961836)。次い
で、得られた本発明の材料は、SiO2 を追加供給して
アニールし、先に遷移金属で占められていた部位を満た
し、高シリカ/アルミナ比及び均一なAl3+分布を有す
るゼオライトを生ずる。そのようなシリカ/アルミナ比
の高いゼオライト材料は、スチーム中での高い安定性及
び改善された酸部位活性を有し、それらのスチーム再生
性、高い熱安定性及び制御された酸度の故に、触媒とし
て非常に望ましいものとなる。 【0012】 【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらによ
って限定されない。 【0013】(例1) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、2.0gのFe−FAU(鉄で置換したホージ
ャサイト)及びNa2 H2 EDTAの5%溶液100mL
を装填した。このボンベを200℃の炉中の回転棚上に
7時間乗せた。生成物をろ過し、洗浄し、115℃の炉
中で乾燥した。サンプルを溶解する為にLi2 B2 O7
/Li2 CO3 溶融法を用いて、この非常に淡い褐色の
生成物を、ICP−AESにより分析した。 【0014】 〔表1〕 Si/ Fe/ 単位格子サンプル %Al %Si %Na %Fe (Al+Fe) (Al+Fe) (Å) Fe-FAU 5.61 23.5 6.94 5.45 2.74 0.32 24.646 *Fe-FAU 7.03 31.3 5.22 0.26 4.20 0.02 24.608 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0015】上記データはAl3+が全く除去されずにF
e3+の殆どが除去されたことを示している。 【0016】(例2) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、6.0gのNi−LTL(ニッケルで置換した
Linde型Lゼオライト)、90mLのH2 O、10g
のNa2 H2 EDTA及び2.4gの50%NaOHを
装填した。このボンベを150℃の炉中に3日間置い
た。この生成物をろ過し、洗浄し、115℃の炉中で乾
燥した。サンプルを溶解するためにHF/王水法を用い
て、この非常に淡い緑色の生成物をICP−AESによ
り分析したところ、殆ど完全にニッケルが除去され、同
時にAl3+は除去されることはなかった。 【0017】 〔表2〕サンプル %Al %Si %Na %K %Ni Si/(Al+Ni) Ni/(Al+Ni) Ni-LTL 7.02 23.8 0 11.3 4.07 2.57 0.21 *Ni-LTL 7.81 26.6 1.08 9.33 0.73 3.14 0.04 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0018】(例3) 125mLのテフロン瓶に、2.0gのFe−FAU(5
50℃/2時間で厚い層のスチーム処理したもの)及び
25mLの水を装填し、90℃の水浴中に置いた。合計で
0.63gのH4 EDTAを6時間かけて(毎時間1/
6の速度で)添加した。生成物をろ過し、熱蒸留水で洗
浄し、115℃の炉で乾燥した。これは、他の研究者
(例えばKerr)によって好まれた従来の処理法であ
る。サンプルを溶解するためにHF/王水法を用いて、
この淡い褐色の生成物をICP−AESにより分析し
た。 【0019】 〔表3〕サンプル %Al %Si %Na %Fe Si/(Al+Fe) Fe/(Al+Fe) Fe-FAU 6.14 22.5 7.74 4.72 2.57 0.27 *Fe-FAU 5.77 29.9 6.23 4.37 3.64 0.27 注)アステリスクは材料が従来法を用いた非選択的脱金
属に処せられた事を示す。 【0020】この例は、Al3+及びFe3+が等量で除か
れたことを示し、H4 EDTAを用いる従来法では全く
選択性を示さないことを示している。 【0021】(例4〜16) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、2.0gの種々の遷移金属で置換したゼオライ
ト及びNa2 H2 EDTAの5%溶液80〜90mLを装
填し、一連の実験を行った。このボンベを200℃の炉
中の回転棚(14rpm)上に7〜8時間乗せた。生成
物をろ過し、洗浄し、115℃の炉中で乾燥した。未処
理ゼオライト及びそれらの脱金属生成物をICP−AE
Sによって分析し、表4に示す以下の値を得た。 【0022】 〔表4〕 ゼオ 遷移 Si Si Na+K M 例 ライト 金属 %Al %Si %K %Na %M Al Al+M Al+M Al+M LTL Fe 6.41 24.8 12.0 5.95 3.72 2.57 0.89 0.31 4 *LTL Fe 7.70 30.4 10.2 1.00 2.66 3.79 3.25 0.91 0.14 LTL Ni 5.92 26.0 9.0 11.50 4.22 2.23 0.55 0.47 5 *LTL Ni 7.19 33.1 9.0 0.86 0.31 4.42 4.34 0.98 0.02 MAZ Fe 5.30 27.6 0.0 6.77 5.13 5.00 3.41 1.02 0.32 6 *MAZ Fe 5.71 29.7 0.0 4.74 2.28 5.00 4.19 0.82 0.16 MAZ Ni 5.89 24.2 0.0 4.70 8.82 3.95 2.34 0.55 0.41 7 *MAZ Ni 7.23 30.3 0.0 4.20 0.09 4.03 4.00 0.68 0.01 FAU Fe 5.40 24.7 0.0 7.42 5.91 4.39 2.87 1.05 0.35 8 *FAU Fe 6.91 28.4 0.0 5.18 0.14 3.95 3.91 0.87 0.01 LTL Zn 4.42 26.9 14.4 7.31 5.85 3.47 1.33 0.41 9 *LTL Zn 5.78 33.3 7.3 0.71 0.06 5.53 5.51 1.01 0.00 MAZ Zn 6.36 26.4 0.0 5.48 4.85 3.99 3.03 0.77 0.24 10 *MAZ Zn 6.90 29.4 0.0 4.31 0.11 4.09 4.07 0.73 0.01 MAZ Fe 3.66 27.8 0.0 5.78 7.01 7.30 3.79 0.96 0.48 11 *MAZ Fe 4.60 34.9 0.0 3.07 2.56 7.29 5.74 0.62 0.21 ECR-32 Fe 4.44 28.7 0.0 3.13 4.49 6.21 4.17 0.56 0.33 12 *ECR-32 Fe 4.38 31.2 0.0 3.32 0.31 6.84 6.62 0.86 0.03 GME Cr 6.29 25.2 0.0 7.99 3.79 3.85 2.93 1.14 0.24 13 *GME Cr 7.45 26.7 0.0 6.27 1.06 3.44 3.21 0.92 0.07 GME Cr 8.90 26.6 0.0 6.84 0.79 2.87 2.74 0.86 0.04 14 *GME Cr 7.80 26.3 0.0 6.28 0.25 3.24 3.19 0.93 0.02 GME Zn 6.27 23.7 0.0 8.23 4.90 3.63 2.75 1.16 0.24 15 *GME Zn 6.98 27.6 0.0 5.58 0.04 3.80 3.79 0.94 0.00 LTL Zn 3.61 24.9 12.0 0.00 8.03 6.63 3.45 1.20 0.48 16 *LTL Zn 5.00 32.8 4.8 0.58 0.19 6.30 6.20 0.79 0.02 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0023】全ての場合において、本質的に全ての、又
は殆どの遷移金属が除かれている。後処理のアニールの
後には本発明は、少量の残留遷移金属を除くであろう。
最初の除去の後のアニールは、骨格の安定性を増すであ
ろう。 【0024】(例17) 例5の生成物、脱ニッケル化Ni−LTL(米国特許出
願No.746263ではECR−22Dと言ってい
る。)の脱ニッケルによって作られた格子欠陥の秩序立
った充填を証明するために、この生成物をアルミン酸ナ
トリウムの溶液を用いて「交換」した。即ち、図2の
(a)に示された29Si−MASNMRスペクトルを有
する例5のECR−22Dを例5の方法で脱ニッケル
し、図2の(b)に示された29Si−MASNMRスペ
クトルを有するアルミノケイ酸塩LTLを生成した。後
者の2gを0.15gのAl2 O3 を含むアルミン酸ナ
トリウムの溶液10ccと、60℃で2時間反応させ
た。この生成物をろ過し、蒸留水で洗浄し、次いで50
0℃で2時間焼成した。このアルミニウム再充填材料の
29Si−MASNMRスペクトルを図2の(c)に示
す。構造体中のNiに起因するサイドバンドは別とし
て、図2の(a)は図2の(c)と同じ質量の中心(c
enter of mass)を有し、同様なSi/
(Al+D)比を示している。図2の(b)の質量の中
心は明らかにより高いSi/(Al+D)比を示してお
り、D(この場合Ni)が最初にこの構造体から除か
れ、次いで空格子点が逆交換されたAlで満たされるこ
とを裏付けている。 【0025】(例18) 4つの125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングし
たもの)に、2.0gのFe−FAU及びNa2 H2 E
DTAの5%溶液80mLを装填した。このボンベを20
0℃の炉中の回転棚上に8時間乗せた。生成物をろ過
し、洗浄し、115℃の炉中で乾燥した。サンプルを溶
解する為にLi2 B2 O7 /Li2 CO3溶融法を用い
て、この非常に淡い褐色の生成物を、ICP−AESに
より分析したところ、表5及び表7に示す、以下の結果
を生じた。 【0026】 〔表5〕サンプル %Al %Si %Na %Fe Si/(Al+Fe) Fe/(Al+Fe) Fe-FAU 5.40 24.7 7.42 5.91 2.87 0.35 Fe-FAU* 6.74 29.4 5.32 0.17 4.14 0.012 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0027】フェリケイ酸塩FAU及び脱金属−FAU
についての29Si−MASNMRスペクトルを図3に示
す。図3は後者の生成物のより高いSi/(Al+M)
比への明らかなシフトを示している。 【0028】(例19) 例18の脱金属ゼオライト(2g)を400℃で2時間
焼成し、次いで乾燥窒素下で125mLの四塩化炭素中の
2.5mLのSiCl4 の溶液を用いて4時間還流した。
この生成物を四塩化炭素及び乾燥エタノールで洗浄し、
次いでICP−AESにより分析したところ、表6及び
7に示す組成を与えた。この生成物の29Si−MASN
MRスペクトルは、出発物質(図3)に較べてより高い
Si/Al比を持つことが示された。 【0029】(例20) 例18の脱金属ゼオライト(2g)を400℃で2時間
焼成し、次いで乾燥窒素下で125mLの四塩化炭素中の
2.5mLのTiCl4 の溶液を用いて4時間還流した。
この生成物を四塩化炭素及び乾燥エタノールで洗浄し、
次いでICP−AESにより分析したところ、表6及び
7に示すチタノ−アルミノケイ酸塩組成を与えた。 【0030】 〔表6〕サンプル %Al %Si %Na %Fe %Ti Si/(Al+Fe) 例19 7.06 33.4 5.07 0.19 - 4.49 例20 7.25 31.8 5.18 0.17 1.02 4.17 【0031】例19におけるSi/(Al+Fe)の増
加及び例20におけるチタンの取り込みは、遷移金属の
除去によって残された空格子点をこれらの元素が満たし
たことを示している。 【0032】 〔表7〕 Si/ Fe/ 単位格子例 ゼオライト 処理 Al+M Al+Fe (Å) 18 Fe−FAU なし 2.87 0.35 24.647 18 Fe−FAU* 脱鉄 4.14 0.012 24.595 19 SiCl4 4.49 0.013 24.598 20 TiCl 4 3.90 0.011 24.628 21 Naケイ酸塩 4.42 0.012 24.603 【0033】(例21) 例18の脱金属生成物3gを、30gのH2 Oに溶解さ
れた1.3gの水ガラスの溶液と、100℃で24時間
反応させた。この生成物を水で洗浄し、110℃で乾燥
し、次いでICP−AESを用いて分析したところ、S
i/Al比が増しており、これを表7に示す。
モレキュラーシーブ材料の選択的脱金属方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】高シリ
カゼオライト材料は、高い安定性及び制御された酸度の
故に、重要な触媒である。アルミノケイ酸塩ゼオライト
類を脱アルミニウムして、それらを高シリカ類似体に転
化する多数の方法が開発されてきた。例えば、Kerr
(Amer. Chem. Soc. Symp.
Ser. #121, p.219 (1973))、
McDaniel and Maher (Amer.
Chem. Soc. Monograph #17
1, p.285 (1976))、及びScherz
er (Amer. Chem. Soc. Sym
p. Ser. #248, p.157 (198
4))を参照のこと。比較的最近では、アンモニウム六
フッ化ケイ素を用いた〔例えばBreck and S
keels (Proc. 6th. Int’l.
ZeoliteConf., p.87, (198
4) Butterworks Press)参照〕及
びSiCl4 を有する無水溶媒を用いた〔Ree an
d Lee(P. C. T. W088/01254
(1988))参照〕脱アルミニウムにより多くの興味
が集中している。これら全ての方法は、非選択的Al+3
が脱離して、ケイ素又はアルミニウムによる選択的表面
富化が起こる傾向がある、という欠点がある。更に、そ
れらはAl+3の特定の除去水準を制御することが難し
く、場合によってはゼオライトの孔構造を大いに損傷す
る。 【0003】 【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明方
法は、アルミノケイ酸塩ゼオライトに限られず、モレキ
ュラーシーブ及び燐酸塩、チタン酸塩、錫酸塩、ジルコ
ン酸塩を含む他のモレキュラーシーブ種と共にゼオライ
ト一般、そして柱状層状構造体のような類似材料にも適
用できる。 【0004】本発明は、先行技術の欠点を避ける選択的
元素、特にケイ素の富化の方法を提供する。ある数の四
面体骨格(T)原子が遷移金属(Fe+3,Cr+3,Zn
+2等)で置き換えられている遷移金属アルミノケイ酸塩
型にゼオライトが作られているならば、その遷移金属は
その構造中のT部位の全体に亘って均一に分布されるこ
とを、本発明者らは見いだした。遷移金属を選択的に除
いて空格子点を作り、次いで生成物をSi源の存在下に
生成物をアニールすることにより、高シリカ/アルミナ
比及び均一なAl+3の分布を持った材料が得られる。追
加のシリカは、除かれた遷移金属によって秩序だって、
先に占められていた部位に編入され、より高いシリカ/
アルミナ比の材料を与える。前記空格子点は、従来の合
成法では構造中に容易には置換編入されなかった他の元
素(例えば、Ti、Zr及びSn)で充填することもで
きる。本発明者らは、Al+3もSi4+も除かない反応条
件下に遷移金属を含有する結晶性材料を錯生成剤で脱金
属することにより遷移金属が選択的に除かれることを発
見した。従って、この方法は、図1に示されている よう
に、高度に秩序立てられた高シリカアルミナ比ゼオライ
トを生ずる手段を提供する。ここで用いられている脱金
属とは、遷移金属含有結晶性材料から遷移金属を除き、
空格子点を作り、次いでこれを他の原子で満たし又は満
たさないことを言う。しばしば「ヒドロキシルネスト
(hydroxy nest)」(R.M. Barr
er,“Hydrothermal Synthesi
s,”Academic Press, Ch.6)と
見られる空格子点は、場合によっては、構造体中の反応
性部位として放置され得る。このプロセスは図1のよう
に視覚化されうる。 【0005】ゼオライト及びモレキュラーシーブは、酸
素骨格が、四面体に又は八面体に(又はこの両者の混合
物に)配位された高度に荷電された陽イオンによって架
橋された骨格構造体を含む。一般には、これらの陽イオ
ンは、IVSi4+、IVAl3+、IVP5+、(IVSi4++IVS
n4+)、(IVSi4++VITi4+)、(IVSi4++VIZr
4+)、及び多数の他の組み合わせの混合物であり得る。
これらの骨格陽イオン位置中に入り込んだ種々の陽イオ
ン性置換体によって作りだされた骨格荷電欠陥は、荷電
をバランスする陽イオンの存在を必要とする。これら
は、骨格の開空間内の特定の「非骨格」「交換」部位を
占め、場合によってはこの空間内で非常に可動性であ
る。これらの交換可能な陽イオンは、当技術分野で公知
の多数の方法により容易に置換され、又は除かれ、本発
明の目標ではない。しかしながら、前記「骨格」陽イオ
ンは酸素の網状組織中に閉じ込められ、除いたり、置き
換えたりするのは困難である。直接合成により、又は
「2次的合成」、特に脱アルミニウム法(この明細書の
従来の技術の項に記載されている)によりモレキュラー
シーブ材料中の「骨格」組成を制御するために、多数の
方法が開発されて来た。選択的錯生成剤による遷移金属
の選択的錯生成を利用して、この「骨格」組成を操作す
る改良された方法を、本発明は開示する。目標材料が、
この構造体の骨格位置中に遷移金属を含むように、最初
に合成される。これらは、特定の好ましい骨格部位を占
めるか、又は定位置の骨格陽イオンをランダムに置き換
えるであろう。制御されたpH条件下に錯生成剤と接触す
ると、この遷移金属は選択的に「抽出される」、即ち、
骨格から反応により除かれ空格子点を残すであろう。次
いで、この空格子点は同時の反応もしくは後反応により
満たされるか、又は単に構造体中に「孔」として残され
る。残留「孔」が多過ぎると、明らかに骨格を崩壊させ
る。しかし、この問題を回避する為に、構造体の遷移金
属の結晶形の初期合成及び脱金属反応条件(錯体の性
質、温度、圧力、錯体の濃度、pH、接触時間、等)を調
節することができる。重要な要因は遷移金属のみが除か
れ、Al及びSiが骨格中に残ることである。 【0006】本発明は、次の(a)〜(c)のステップ
を含む結晶性モレキュラーシーブ材料の脱金属方法に関
する: (a)骨格陽イオン位置を有し、この骨格陽イオン位置
に遷移金属が含まれている結晶性モレキュラーシーブ材
料を合成し; (b)前記遷移金属含有結晶性モレキュラーシーブ材料
を、前記結晶性モレキュラーシーブ材料から前記遷移金
属を除くに充分な時間及び温度で錯生成剤と接触させる
ことにより、前記結晶性モレキュラーシーブ材料の前記
骨格陽イオン位置から前記遷移金属を除き; (c)前記遷移金属を除かれた前記結晶性モレキュラー
シーブ材料を熱的に、又は水熱的にアニールする。 【0007】このプロセスは、更にケイ素、ジルコニウ
ム、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、ゲルマニウム、
燐、チタン、バナジウム、マンガン及びこれらの混合物
の源を前記アニールステップ(c)に加え、最終的に脱
金属された結晶性モレキュラーシーブ材料中に編入され
たケイ素、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、ホウ
素、ガリウム、ゲルマニウム、バナジウム、マンガン、
燐、及びこれらの混合物の量を増加することを含み得
る。 【0008】本発明により調製された材料は、流動接触
分解、水素化分解、改質、及び他の炭化水素転化プロセ
スにおける触媒として、又は選択的吸着剤及びイオン交
換体として使用しうる。この方法は、スチーム及びH2
Sのような厳しい環境に置かれるゼオライトの性質向上
(即ち、安定性、反応性)に、そして疎水性選択的吸着
剤の調製に特に有用である。 【0009】本発明は、遷移金属を含有する広範な材料
に適用できる一般的な方法である。本発明方法により選
択的に除きうる遷移金属は全ての遷移金属を包含する。
その様な遷移金属は部分的に満たされたd殻又はf殻を
有する周期率表の元素である。この方法は、鉄、ニッケ
ル、コバルト、クロム、亜鉛、バナジウム、マンガン、
銅、ガリウム、及びこれらの混合物の除去に、特に有用
である。この方法は、高度に安定な選択的触媒及び吸着
剤を作る特別の目的を持った遷移金属ゼオライト又は多
孔質モレキュラーシーブに、特に適用できる。そのよう
な材料は、金属アルミノ燐酸塩、金属シリコアルミノ燐
酸塩、メタロケイ酸塩、金属−スタンノケイ酸塩、チタ
ノケイ酸塩、ジルコノケイ酸塩等を含む。この方法は、
通常、Si、Al、又はPである他の主要な元素の脱離
を引き起こすことなく選択的に遷移金属を除去する。 【0010】遷移金属含有材料、例えばゼオライトは、
当業者に公知の方法により調製できる。例えば、米国特
許No.4961836号、米国特許出願No.74626
3及び746264及び746265(特許査定済)を
参照のこと。これらを引用して記載に含める。いくつか
のフェリシリケートゼオライト類似体は、Ratnas
amy and Kumar (Catalysis
Today, V.9, (4), (1991)に記
載されている。次いで、この遷移金属含有材料を約3.
0を超えるpHを有する錯生成剤と、遷移金属除去の望み
の量をもたらすに充分な時間及び温度で接触させる。そ
のような時間は当業者に容易に決定される。適当な錯生
成剤の1つの例はEDTA二ナトリウムである。この接
触は約0℃〜約300℃の温度で行われ、その後のアニ
ールステップは構造を癒合する。このアニールは加熱に
より達成され、その陽イオンが、除かれた遷移金属と置
き代わり得る化合物の存在下に行われてもよい。これに
代えて、アニールステップは溶解された置換金属を含む
水性溶媒又は非水性溶媒を用いる溶液反応として行いう
る。置換金属として、例えば、ケイ素、ジルコニウム、
アルミニウム、ホウ素、ガリウム、ゲルマニウム、燐、
バナジウム、マンガン、チタンの化合物及びこれらの混
合物を用いうる。適当な化合物の例としては、四塩化ケ
イ素、テトラメチルオルソシラン、テトラエチルオルソ
シラン、及びチタニウムイソプロポキサイド、テトラメ
チルチタネート等があるが、これらに限られない。アニ
ールは加えた元素(Si、Ti、Zr、Al、B、G
a、Ge、P、V、Mn)を遷移金属が除かれた空格子
点へ移行させ、これによって構造を安定化する。そのよ
うな代替方法は当技術分野で公知であり、例えば、米国
特許No.4503023、米国特許No.5098687
及びPCT WO.88.01254に記載されてい
る。 【0011】本発明をゼオライトに適用するときは、構
造体中のT部位の全体に亘って遷移金属が均一に分布し
た遷移金属アルミノケイ酸塩型のゼオライトを最初に調
製し又は得る。次いで、遷移金属は除かれ、均一な空格
子点分布を有するより高いシリカ:アルミナ比の材料が
生成する。Al3+を除去することなく遷移金属を選択的
に除くために、約3.0を超えるpHを有する錯生成剤、
例えばEDTA二ナトリウムを用いて遷移金属を脱金属
する。選ばれた錯生成剤はAl3+を除去することはな
い。錯生成剤を用いる先行技術は酸の形の錯生成剤を用
い、Al3+を脱離させる(Kerr, Amer. C
hem. Soc. Symp. Ser.121,
p219, (1973);Pickert and
Murphy, 米国特許No.4961836)。次い
で、得られた本発明の材料は、SiO2 を追加供給して
アニールし、先に遷移金属で占められていた部位を満た
し、高シリカ/アルミナ比及び均一なAl3+分布を有す
るゼオライトを生ずる。そのようなシリカ/アルミナ比
の高いゼオライト材料は、スチーム中での高い安定性及
び改善された酸部位活性を有し、それらのスチーム再生
性、高い熱安定性及び制御された酸度の故に、触媒とし
て非常に望ましいものとなる。 【0012】 【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれらによ
って限定されない。 【0013】(例1) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、2.0gのFe−FAU(鉄で置換したホージ
ャサイト)及びNa2 H2 EDTAの5%溶液100mL
を装填した。このボンベを200℃の炉中の回転棚上に
7時間乗せた。生成物をろ過し、洗浄し、115℃の炉
中で乾燥した。サンプルを溶解する為にLi2 B2 O7
/Li2 CO3 溶融法を用いて、この非常に淡い褐色の
生成物を、ICP−AESにより分析した。 【0014】 〔表1〕 Si/ Fe/ 単位格子サンプル %Al %Si %Na %Fe (Al+Fe) (Al+Fe) (Å) Fe-FAU 5.61 23.5 6.94 5.45 2.74 0.32 24.646 *Fe-FAU 7.03 31.3 5.22 0.26 4.20 0.02 24.608 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0015】上記データはAl3+が全く除去されずにF
e3+の殆どが除去されたことを示している。 【0016】(例2) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、6.0gのNi−LTL(ニッケルで置換した
Linde型Lゼオライト)、90mLのH2 O、10g
のNa2 H2 EDTA及び2.4gの50%NaOHを
装填した。このボンベを150℃の炉中に3日間置い
た。この生成物をろ過し、洗浄し、115℃の炉中で乾
燥した。サンプルを溶解するためにHF/王水法を用い
て、この非常に淡い緑色の生成物をICP−AESによ
り分析したところ、殆ど完全にニッケルが除去され、同
時にAl3+は除去されることはなかった。 【0017】 〔表2〕サンプル %Al %Si %Na %K %Ni Si/(Al+Ni) Ni/(Al+Ni) Ni-LTL 7.02 23.8 0 11.3 4.07 2.57 0.21 *Ni-LTL 7.81 26.6 1.08 9.33 0.73 3.14 0.04 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0018】(例3) 125mLのテフロン瓶に、2.0gのFe−FAU(5
50℃/2時間で厚い層のスチーム処理したもの)及び
25mLの水を装填し、90℃の水浴中に置いた。合計で
0.63gのH4 EDTAを6時間かけて(毎時間1/
6の速度で)添加した。生成物をろ過し、熱蒸留水で洗
浄し、115℃の炉で乾燥した。これは、他の研究者
(例えばKerr)によって好まれた従来の処理法であ
る。サンプルを溶解するためにHF/王水法を用いて、
この淡い褐色の生成物をICP−AESにより分析し
た。 【0019】 〔表3〕サンプル %Al %Si %Na %Fe Si/(Al+Fe) Fe/(Al+Fe) Fe-FAU 6.14 22.5 7.74 4.72 2.57 0.27 *Fe-FAU 5.77 29.9 6.23 4.37 3.64 0.27 注)アステリスクは材料が従来法を用いた非選択的脱金
属に処せられた事を示す。 【0020】この例は、Al3+及びFe3+が等量で除か
れたことを示し、H4 EDTAを用いる従来法では全く
選択性を示さないことを示している。 【0021】(例4〜16) 125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングしたも
の)に、2.0gの種々の遷移金属で置換したゼオライ
ト及びNa2 H2 EDTAの5%溶液80〜90mLを装
填し、一連の実験を行った。このボンベを200℃の炉
中の回転棚(14rpm)上に7〜8時間乗せた。生成
物をろ過し、洗浄し、115℃の炉中で乾燥した。未処
理ゼオライト及びそれらの脱金属生成物をICP−AE
Sによって分析し、表4に示す以下の値を得た。 【0022】 〔表4〕 ゼオ 遷移 Si Si Na+K M 例 ライト 金属 %Al %Si %K %Na %M Al Al+M Al+M Al+M LTL Fe 6.41 24.8 12.0 5.95 3.72 2.57 0.89 0.31 4 *LTL Fe 7.70 30.4 10.2 1.00 2.66 3.79 3.25 0.91 0.14 LTL Ni 5.92 26.0 9.0 11.50 4.22 2.23 0.55 0.47 5 *LTL Ni 7.19 33.1 9.0 0.86 0.31 4.42 4.34 0.98 0.02 MAZ Fe 5.30 27.6 0.0 6.77 5.13 5.00 3.41 1.02 0.32 6 *MAZ Fe 5.71 29.7 0.0 4.74 2.28 5.00 4.19 0.82 0.16 MAZ Ni 5.89 24.2 0.0 4.70 8.82 3.95 2.34 0.55 0.41 7 *MAZ Ni 7.23 30.3 0.0 4.20 0.09 4.03 4.00 0.68 0.01 FAU Fe 5.40 24.7 0.0 7.42 5.91 4.39 2.87 1.05 0.35 8 *FAU Fe 6.91 28.4 0.0 5.18 0.14 3.95 3.91 0.87 0.01 LTL Zn 4.42 26.9 14.4 7.31 5.85 3.47 1.33 0.41 9 *LTL Zn 5.78 33.3 7.3 0.71 0.06 5.53 5.51 1.01 0.00 MAZ Zn 6.36 26.4 0.0 5.48 4.85 3.99 3.03 0.77 0.24 10 *MAZ Zn 6.90 29.4 0.0 4.31 0.11 4.09 4.07 0.73 0.01 MAZ Fe 3.66 27.8 0.0 5.78 7.01 7.30 3.79 0.96 0.48 11 *MAZ Fe 4.60 34.9 0.0 3.07 2.56 7.29 5.74 0.62 0.21 ECR-32 Fe 4.44 28.7 0.0 3.13 4.49 6.21 4.17 0.56 0.33 12 *ECR-32 Fe 4.38 31.2 0.0 3.32 0.31 6.84 6.62 0.86 0.03 GME Cr 6.29 25.2 0.0 7.99 3.79 3.85 2.93 1.14 0.24 13 *GME Cr 7.45 26.7 0.0 6.27 1.06 3.44 3.21 0.92 0.07 GME Cr 8.90 26.6 0.0 6.84 0.79 2.87 2.74 0.86 0.04 14 *GME Cr 7.80 26.3 0.0 6.28 0.25 3.24 3.19 0.93 0.02 GME Zn 6.27 23.7 0.0 8.23 4.90 3.63 2.75 1.16 0.24 15 *GME Zn 6.98 27.6 0.0 5.58 0.04 3.80 3.79 0.94 0.00 LTL Zn 3.61 24.9 12.0 0.00 8.03 6.63 3.45 1.20 0.48 16 *LTL Zn 5.00 32.8 4.8 0.58 0.19 6.30 6.20 0.79 0.02 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0023】全ての場合において、本質的に全ての、又
は殆どの遷移金属が除かれている。後処理のアニールの
後には本発明は、少量の残留遷移金属を除くであろう。
最初の除去の後のアニールは、骨格の安定性を増すであ
ろう。 【0024】(例17) 例5の生成物、脱ニッケル化Ni−LTL(米国特許出
願No.746263ではECR−22Dと言ってい
る。)の脱ニッケルによって作られた格子欠陥の秩序立
った充填を証明するために、この生成物をアルミン酸ナ
トリウムの溶液を用いて「交換」した。即ち、図2の
(a)に示された29Si−MASNMRスペクトルを有
する例5のECR−22Dを例5の方法で脱ニッケル
し、図2の(b)に示された29Si−MASNMRスペ
クトルを有するアルミノケイ酸塩LTLを生成した。後
者の2gを0.15gのAl2 O3 を含むアルミン酸ナ
トリウムの溶液10ccと、60℃で2時間反応させ
た。この生成物をろ過し、蒸留水で洗浄し、次いで50
0℃で2時間焼成した。このアルミニウム再充填材料の
29Si−MASNMRスペクトルを図2の(c)に示
す。構造体中のNiに起因するサイドバンドは別とし
て、図2の(a)は図2の(c)と同じ質量の中心(c
enter of mass)を有し、同様なSi/
(Al+D)比を示している。図2の(b)の質量の中
心は明らかにより高いSi/(Al+D)比を示してお
り、D(この場合Ni)が最初にこの構造体から除か
れ、次いで空格子点が逆交換されたAlで満たされるこ
とを裏付けている。 【0025】(例18) 4つの125mLの酸温浸ボンベ(テフロンライニングし
たもの)に、2.0gのFe−FAU及びNa2 H2 E
DTAの5%溶液80mLを装填した。このボンベを20
0℃の炉中の回転棚上に8時間乗せた。生成物をろ過
し、洗浄し、115℃の炉中で乾燥した。サンプルを溶
解する為にLi2 B2 O7 /Li2 CO3溶融法を用い
て、この非常に淡い褐色の生成物を、ICP−AESに
より分析したところ、表5及び表7に示す、以下の結果
を生じた。 【0026】 〔表5〕サンプル %Al %Si %Na %Fe Si/(Al+Fe) Fe/(Al+Fe) Fe-FAU 5.40 24.7 7.42 5.91 2.87 0.35 Fe-FAU* 6.74 29.4 5.32 0.17 4.14 0.012 注)アステリスクは材料が本発明による脱金属に処せら
れた事を示す。 【0027】フェリケイ酸塩FAU及び脱金属−FAU
についての29Si−MASNMRスペクトルを図3に示
す。図3は後者の生成物のより高いSi/(Al+M)
比への明らかなシフトを示している。 【0028】(例19) 例18の脱金属ゼオライト(2g)を400℃で2時間
焼成し、次いで乾燥窒素下で125mLの四塩化炭素中の
2.5mLのSiCl4 の溶液を用いて4時間還流した。
この生成物を四塩化炭素及び乾燥エタノールで洗浄し、
次いでICP−AESにより分析したところ、表6及び
7に示す組成を与えた。この生成物の29Si−MASN
MRスペクトルは、出発物質(図3)に較べてより高い
Si/Al比を持つことが示された。 【0029】(例20) 例18の脱金属ゼオライト(2g)を400℃で2時間
焼成し、次いで乾燥窒素下で125mLの四塩化炭素中の
2.5mLのTiCl4 の溶液を用いて4時間還流した。
この生成物を四塩化炭素及び乾燥エタノールで洗浄し、
次いでICP−AESにより分析したところ、表6及び
7に示すチタノ−アルミノケイ酸塩組成を与えた。 【0030】 〔表6〕サンプル %Al %Si %Na %Fe %Ti Si/(Al+Fe) 例19 7.06 33.4 5.07 0.19 - 4.49 例20 7.25 31.8 5.18 0.17 1.02 4.17 【0031】例19におけるSi/(Al+Fe)の増
加及び例20におけるチタンの取り込みは、遷移金属の
除去によって残された空格子点をこれらの元素が満たし
たことを示している。 【0032】 〔表7〕 Si/ Fe/ 単位格子例 ゼオライト 処理 Al+M Al+Fe (Å) 18 Fe−FAU なし 2.87 0.35 24.647 18 Fe−FAU* 脱鉄 4.14 0.012 24.595 19 SiCl4 4.49 0.013 24.598 20 TiCl 4 3.90 0.011 24.628 21 Naケイ酸塩 4.42 0.012 24.603 【0033】(例21) 例18の脱金属生成物3gを、30gのH2 Oに溶解さ
れた1.3gの水ガラスの溶液と、100℃で24時間
反応させた。この生成物を水で洗浄し、110℃で乾燥
し、次いでICP−AESを用いて分析したところ、S
i/Al比が増しており、これを表7に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】遷移金属Mを骨格部位から錯形成反応により選
択的に除き、次いで他の元素Nで空格子点(V)を充填
する本発明のプロセスを図式的に示すもの。 【図2】(a)〜(c)は、それぞれECR−22D
(Ni−LTL)、脱ニッケル化したECR−22D及
び例17のアルミニウム充填された生成物の29Si−マ
ジックアングルスピンニング核磁気共鳴(MASNM
R)スペクトル。 【図3】フェリホージャサイト(Ferr−FAU)、
脱鉄型、及び例19のケイ素充填生成物の同様な一連の
スペクトル。
択的に除き、次いで他の元素Nで空格子点(V)を充填
する本発明のプロセスを図式的に示すもの。 【図2】(a)〜(c)は、それぞれECR−22D
(Ni−LTL)、脱ニッケル化したECR−22D及
び例17のアルミニウム充填された生成物の29Si−マ
ジックアングルスピンニング核磁気共鳴(MASNM
R)スペクトル。 【図3】フェリホージャサイト(Ferr−FAU)、
脱鉄型、及び例19のケイ素充填生成物の同様な一連の
スペクトル。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 カール ゴットリーブ ストローマイア
ー
アメリカ合衆国,ニュージャージー
07865,ポート マーレイ,ルーラルデ
リバリー ボックス 336
(56)参考文献 特開 昭58−41713(JP,A)
特開 平5−139719(JP,A)
特開 平5−96175(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C01B 37/00 - 39/54
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 次の(a)〜(c)のステップを含む結
晶性モレキュラーシーブ材料の脱金属方法: (a)骨格陽イオン位置を有し、この骨格陽イオン位置
に遷移金属が含まれている結晶性モレキュラーシーブ材
料を得; (b)前記遷移金属含有結晶性モレキュラーシーブ材料
を、0〜300℃の温度で3を超えるpHを有する錯生成
剤と接触させて前記結晶性モレキュラーシーブ材料から
前記遷移金属を除くことにより、前記結晶性モレキュラ
ーシーブ材料の前記骨格陽イオン位置から前記遷移金属
を除き; (c)それから前記遷移金属の除かれた前記結晶性モレ
キュラーシーブ材料をアニールし、ここに前記アニール
は溶液相アニール、蒸気相アニール、熱アニール、熱水
アニール及びこれらの組み合わせを含む。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US011915 | 1993-02-01 | ||
US08/011,915 US5308813A (en) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | Selective demetallation of zeolites and related materials |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06298526A JPH06298526A (ja) | 1994-10-25 |
JP3415243B2 true JP3415243B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=21752504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00950794A Expired - Fee Related JP3415243B2 (ja) | 1993-02-01 | 1994-01-31 | ゼオライト及びその関連材料の選択的脱金属 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5308813A (ja) |
EP (1) | EP0610027B1 (ja) |
JP (1) | JP3415243B2 (ja) |
AU (1) | AU661646B2 (ja) |
CA (1) | CA2113283C (ja) |
DE (1) | DE69424958T2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5401488A (en) * | 1987-12-15 | 1995-03-28 | Uop | Substitution of Sn in place of Al in the framework of molecular sieve via treatment with fluoride salts |
US5891417A (en) * | 1997-04-08 | 1999-04-06 | Uop Llc | Zirconium silicate and zirconium germanate molecular sieves and process using the same |
US5888472A (en) * | 1997-04-08 | 1999-03-30 | Uop Llc | Zirconium silicate molecular sieves and process using the same |
EP1137485A4 (en) * | 1998-10-09 | 2002-03-27 | Exxonmobil Res & Eng Co | ROUTE TO CHEMICAL RESYNTHESIS UNDER Mild CONDITIONS OF FAUJASTIC AND CORRESPONDING FCC CATALYST PROMOTERS |
CN105163851A (zh) * | 2013-04-29 | 2015-12-16 | 沙特基础工业公司 | 石脑油转化成烯烃的催化方法 |
WO2014181293A1 (en) * | 2013-05-10 | 2014-11-13 | Saudi Basic Industries Corporation | Modified zeolite catalyst and methods for producing and using same |
CN103936025B (zh) * | 2014-04-08 | 2016-04-06 | 华东师范大学 | 一种合成含过渡金属杂原子ltl结构分子筛的方法 |
WO2015179735A1 (en) | 2014-05-22 | 2015-11-26 | Saudi Arabian Oil Company | Framework substituted zeolite catalyst for fluidized catalytic cracking and method for fluidized catalytic cracking |
CN104163435B (zh) * | 2014-09-05 | 2016-02-10 | 齐鲁工业大学 | 一种过渡金属掺杂手性锗硅酸盐分子筛及其合成方法 |
US11446645B2 (en) | 2020-07-02 | 2022-09-20 | Saudi Arabian Oil Company | FCC catalyst compositions for fluid catalytic cracking and methods of using the FCC catalyst compositions |
US11725149B1 (en) | 2022-06-13 | 2023-08-15 | Saudi Arabian Oil Company | Fluidized catalytic cracking processes and additives for improving gasoline yield and quality |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3213033A (en) * | 1962-11-09 | 1965-10-19 | Air Prod & Chem | Method of removing metallic contaminants from particulate solid catalyst |
US3980586A (en) * | 1974-08-28 | 1976-09-14 | Mobil Oil Corporation | Modified solid catalyst materials |
CA1187864A (en) * | 1981-06-17 | 1985-05-28 | Standard Oil Company | Catalyst and support, their methods of preparation, and processes employing same |
DE3133747A1 (de) * | 1981-08-26 | 1983-03-17 | Hoechst Ag, 6000 Frankfurt | "alumosilikate und kieselgele mit geringem gehalt an uebergangselementen, verfahren zu deren herstellung und ihre verwendung" |
US4961836A (en) * | 1986-05-23 | 1990-10-09 | Exxon Research And Engineering Company | Synthesis of transition metal alumino-silicate IOZ-5 and use of it for hydrocarbon conversion |
US4734539A (en) * | 1986-10-29 | 1988-03-29 | Exxon Research And Engineering Company | Naphtha isomerization using a medium pore zeolite catalyst |
JP2506357B2 (ja) * | 1987-01-22 | 1996-06-12 | バブコツク日立株式会社 | 排ガス中の窒素酸化物除去用触媒の製造方法 |
US4931267A (en) * | 1987-11-19 | 1990-06-05 | Exxon Research And Engineering Company | Process for preparing a high silica zeolite having the faujasite topology, ECR-32 |
-
1993
- 1993-02-01 US US08/011,915 patent/US5308813A/en not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-01-12 CA CA002113283A patent/CA2113283C/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-01-27 EP EP94300588A patent/EP0610027B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-01-27 DE DE69424958T patent/DE69424958T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-01-28 AU AU54737/94A patent/AU661646B2/en not_active Ceased
- 1994-01-31 JP JP00950794A patent/JP3415243B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2113283C (en) | 1999-01-05 |
DE69424958T2 (de) | 2000-11-02 |
JPH06298526A (ja) | 1994-10-25 |
EP0610027A2 (en) | 1994-08-10 |
EP0610027A3 (en) | 1994-10-05 |
AU661646B2 (en) | 1995-07-27 |
DE69424958D1 (de) | 2000-07-27 |
AU5473794A (en) | 1994-08-04 |
EP0610027B1 (en) | 2000-06-21 |
US5308813A (en) | 1994-05-03 |
CA2113283A1 (en) | 1994-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0405978B1 (en) | Large-pored molecular sieves and their use as catalysts and ion exchangers | |
JP3415243B2 (ja) | ゼオライト及びその関連材料の選択的脱金属 | |
JPH0345513A (ja) | 高シリカ結晶性ゼオライト及びそれらの調製方法 | |
JP2008110919A (ja) | 超安定な多孔性アルミノ珪酸塩構造体 | |
JP2001206714A (ja) | チタンシリカライトモレキュラーシーブおよびその製造方法 | |
JP2016523221A (ja) | モレキュラーシーブの製造方法 | |
JP3129715B1 (ja) | 燐酸アルミノ珪酸塩または金属アルミノ珪酸塩の製造方法 | |
JPH02500434A (ja) | ゼオライトの改良 | |
EP0259526B1 (en) | A high silica zeolite (ecr-17), a catalyst containing that zeolite, and a hydrocarbon conversion process using that catalyst | |
AU2002302660B2 (en) | Porous crystalline material (zeolite itq-21), the preparation method thereof and use of the same in the catalytic conversion of organic compounds | |
JP2021524430A (ja) | 有機窒素含有構造化剤の存在下、afx構造およびbea構造ゼオライトの混合物から構成される複合材料の合成方法 | |
KR102685664B1 (ko) | Emm-37 물질, 이의 제조 방법 및 용도 | |
EP1997779B1 (en) | A microporous crystalline material, zeolite itq-37, preparation method and use | |
Pastore et al. | Reaction at interfaces: The silicoaluminophosphate molecular sieve CAL-1 | |
JP4462933B2 (ja) | 多孔質結晶性物質(itq−21)およびフッ化物イオンの不存在下でのその製法 | |
JPH049773B2 (ja) | ||
AU654818B2 (en) | Crystalline molecular zeolite | |
Chandwadkar et al. | Thermal behaviour of modified faujasites | |
CN111825102A (zh) | 一种高硅y分子筛的干胶转化合成方法 | |
JP2987420B2 (ja) | 分岐状炭化水素の製造方法 | |
BABIC | Ιncreasing the pοrοsity οf zeοlites | |
JP2023540881A (ja) | 四配位ルイスアルミニウム部位を有するゼオライトおよびその調製方法 | |
KR20240023135A (ko) | 제올라이트 제조를 위한 구조 유도제로서의 1-메틸-6,7-디하이드로-5H-사이클로펜타[b]피리딘-1-윰 양이온의 용도 및 이를 사용하여 수득된 제올라이트 | |
Firth | A manifold destiny: advancing the frontiers of the ADOR process | |
AU633567B2 (en) | Large-pored molecular sieves with charged octahedral titanium and charged tetrahedral aluminum sites |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |