JP3414437B2 - 透明導電ガラス - Google Patents

透明導電ガラス

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JP3414437B2 JP09869793A JP9869793A JP3414437B2 JP 3414437 B2 JP3414437 B2 JP 3414437B2 JP 09869793 A JP09869793 A JP 09869793A JP 9869793 A JP9869793 A JP 9869793A JP 3414437 B2 JP3414437 B2 JP 3414437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷法によりパター
ンが形成された透明導電ガラスに関するものである。こ
の発明の透明導電ガラスは、液晶表示装置、エレクトロ
ルミネッセンス素子、プラズマディスプレイ素子、蛍光
表示管などのフラットディスプレイやタッチパネルなど
の種々の電子部品において非常に有効である。
【0002】
【従来の技術】一般に、透明導電膜の形成方法として
は、PVD法(蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法)や、化学的気相法(CVD法、CMD
法)が主流である。このような方法により、インジウム
チンオキサイド(ITO)、アンチモンチンオキサイド
(ATO)などの無機酸化物被膜を透明導電膜として形
成している。
【0003】また、インジウムやスズなどの有機酸塩
(キレート化合物を含む)やアルコラートなどの金属ア
ルコキシドなどの有機金属化合物と、有機金属化合物を
溶解させる溶剤と、酸、塩基あるいは増粘剤などの添加
剤とからなる透明導電インキを用い、回転塗布法、ディ
ップ法などにより膜形成を行う塗布法がある。塗布法
は、塗布工程と焼成工程のみで透明導電膜を形成できる
ので、工程が簡単である。
【0004】このような透明導電膜を、フラットディス
プレイやタッチパネルなどに用いるときは、フラットデ
ィスプレイの表示部やタッチパネルの入力部と、外部へ
接続するための引き回し回路部とを一体的に形成するこ
とがある。通常、フラットディスプレイの表示部やタッ
チパネルの入力部に対し、引き回し回路部は面積が小さ
く電圧降下を生じやすい。そこで、引き回し回路部が他
の部分よりも抵抗値が低くなるようにするために、引き
回し回路部の膜厚が他の部分よりも大きくなるように構
成することが考えられる。
【0005】しかし、PVD法や化学的気相法の場合、
パターン形成前あるいはパターン形成後に透明導電膜の
一部の膜厚を変化させることは非常に困難である。あえ
て行うとしても、一度基板全面に透明導電膜を形成した
後、マスキングなどを行って再び透明導電膜を形成する
という複雑な工程が必要で、歩留まりが悪く、コスト面
で非現実的であった。
【0006】また、塗布法においても、全面に透明導電
膜を形成するには簡易な方法であるが、一部の膜厚を変
化させることは困難であった。
【0007】そこで、銀、カーボンなどの導電ペースト
により補助電極を設けたり、ニッケル、銅などのメッキ
により補助電極を設けたりして、導電性の向上を図り、
任意の抵抗値を得ることがある。たとえば、表示部や入
力部の視界の妨げとならない箇所に補助電極を重ねて形
成したり、引き回し回路部に重ねて補助電極を設けたり
する。しかし、補助電極を設けるのは製造工程が複雑に
なる。しかも、導電ペーストを用いた場合は、導電ペー
ストの乾燥を、通常、大気中100〜150℃で数十分
間行うが、この間に強制的に設けた脱酸素による格子欠
陥が熱平衡状態へと進み、キャリア濃度の減少を発生さ
せ、透明導電膜の抵抗値が高くなるという不具合が発生
することが多い。このような影響を考慮すると、さらに
低い抵抗値を有する材料を用いる必要があるが、そのよ
うな性質を有するものは少ない。
【0008】このような欠点を解消する方法として、透
明導電インキを用い、スクリーン印刷法、オフセット印
刷法、グラビア印刷法などにより膜形成を行う印刷法が
ある。印刷法は、印刷工程と焼成工程のみで透明導電膜
を形成できるので、工程が簡単である。また、透明導電
インキを同一の箇所に2回印刷を行うことで、部分的に
膜厚が異なるようにすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷法では、
2回印刷を行って透明導電膜の膜厚が部分的に異なるよ
うにすることはできるが、高い硬度が要求される表示部
あるいは入力部と、高い導電性が要求される引き回し回
路部とのように、性質の異なる透明導電膜を形成するこ
とは困難である。
【0010】したがって、この発明は、上記の問題点を
解消し、硬度が高い表示部あるいは入力部と、抵抗値が
低い引き回し回路部とが、印刷法による透明導電膜で形
成された透明導電ガラスを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の目的
を達成するために、フラットディスプレイまたはタッチ
パネル用の透明導電ガラスを、ガラス基材上に、スズ化
合物とインジウム化合物と溶剤と添加物とからなる下記
Aの透明導電膜インキにて表示部あるいは入力部を印刷
法で形成し、引き続きあるいは30〜90℃で10秒〜
20分間乾燥後、スズ化合物とインジウム化合物と溶剤
と添加物とからなる下記Bの透明導電膜インキにより引
き回し回路部を印刷法で形成し、その後酸化還元焼成す
るように構成したものである。 A 10<(Sn/(In+Sn))×100≦25(原子量比) B 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
【0012】また、透明導電ガラスを、ガラス基材上
に、スズ化合物とアンチモン化合物と溶剤と添加物とか
らなる透明導電膜インキにて表示部あるいは入力部を印
刷法で形成し、引き続きあるいは30〜90℃で10秒
〜20分間乾燥後、スズ化合物とインジウム化合物と溶
剤と添加物とからなる下記Cの透明導電膜インキにより
引き回し回路部を印刷法で形成し、その後酸化還元焼成
するように構成してもよい。 C 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
【0013】また、上記の透明導電ガラスにおいて、印
刷法が、基台の支持枠に回転自在に支持されかつ深さ
1.0〜数10μmの多数のインキセルを表面に有する
凹版ロールと、凹版ロールの表面に透明導電膜インキを
供給するインキ供給装置と、支持枠に支持された凹版ロ
ールの周囲所定箇所に備えられ、凹版ロールに供給され
た透明導電膜インキを凹版ロール表面に拡げてインキセ
ル内に一定量の透明導電膜インキを保持させるドクター
と、支持枠の凹版ロールの下方に回転自在に支持されか
つ凹版ロールに接触する凸部を有して凹版ロール表面に
インキセル内の透明導電膜インキを凸部に転移させる印
刷ロールと、支持枠に支持され印刷ロールと凹版ロール
とを同期回転駆動する駆動装置と、基台上に印刷ロール
に接触する印刷位置Xと印刷ロールから離れた退避位置
Y、Zとの間で移動可能でかつ被印刷体を載置した定盤
と、定盤を上記両位置間で移動させる被印刷体駆動装置
と、印刷ロールの回転と定盤の退避位置Y、Zから印刷
位置Xへの移動とを制御して印刷ロールの凸部に転移さ
せた透明導電膜インキを被印刷体に印刷させる制御装置
とからなる薄膜形成装置を用いるように構成してもよ
い。
【0014】図面を参照しながらこの発明をさらに詳し
く説明する。図1は、この発明の透明導電ガラスの製造
に用いる薄膜形成装置の一実施例を示す斜視図である。
図中、1は基台、2は支持枠、3は凹版ロール、4は印
刷ロール、5はインキ供給装置、6はドクター、7は凸
部、8は駆動装置、9は定盤、10は被印刷体駆動装置
をそれぞれ示す。
【0015】透明導電膜インキは、スズ化合物とインジ
ウム化合物と溶剤と添加物とからなる。
【0016】表示部あるいは入力部は、下記Aの透明導
電膜インキにて形成する。また、引き回し回路部は、下
記Bの透明導電膜インキにより形成する。 A 10<(Sn/(In+Sn))×100≦25(原子量比) B 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
【0017】表示部あるいは入力部として、Aの透明導
電膜インキを用いるのは、導電率および透過率を満足
し、かつ表示部あるいは入力部として必要な硬度を発揮
させるためである。
【0018】スズ比率が10%以下の場合、表示部や入
力部として用いられる透明導電膜の硬度が不足する。2
5%を越える場合は、キャリア濃度が不足し、多量のス
ズ原子の存在などにより障壁が大きくなり、キャリヤ濃
度の減少や、障壁による移動度の減少にともない抵抗値
が増加する。
【0019】また、引き回し回路部では透明性は必要な
く、表示部あるいは入力部との電圧降下を防止すること
が重要である。そこで、引き回し回路部として、Aの透
明導電膜インキよりも低抵抗な組成比率であるBの透明
導電膜インキを用いる必要がある。引き回し回路部は、
Bの透明導電膜インキで形成するが、Aの透明導電膜イ
ンキにより表示部あるいは入力部と同時に引き回し回路
部を印刷し、Bの透明導電膜インキで引き回し回路部を
重ねて印刷してもよい。
【0020】スズ比率が5%以下の場合、導電性が悪く
なり硬度の低下を招く。10%を越える場合は、引き回
し回路部として必要な導電性が不足する。
【0021】なお、Aの透明導電膜インキとして、In
に代えてSbと溶剤と添加物とからなるものを用い、透
明導電ガラスの表示部あるいは入力部の形成を行うこと
もできる。このような透明導電インキを用いることによ
り、ITOなどのインジウム化合物よりも、さらに硬質
な膜を形成することができ、タッチパネルなどの用途に
適したものとなる。なお、この場合の透明導電インキ
は、Aの透明導電膜インキのような量的規制は受けな
い。
【0022】引き回し回路部で、さらに低い抵抗値が必
要な場合は、スズ比率だけでなく、インキ濃度を濃くす
ることで対処することができる。ただし、この場合、イ
ンキ濃度は5%以上で調製することが望ましい。これ
は、5%未満の濃度では、形成した膜にピンホールが生
じやすくなるためである。
【0023】スズを含んだ化合物として、具体的には、
ITO、ATOなどが用いられる。また、Bi、B、
F、Siなどの各元素をドープしたものを用いてもよ
い。
【0024】溶剤としては、メチルアルコール、エチル
アルコールなどのアルコール、エーテル、ケトン、エス
テル、グリコール、カルビトールなどの有機溶剤を用い
るとよい。
【0025】添加剤としては、安定化剤として作用する
アセチルアセトン、塩酸、酢酸などの酸、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ニトロセルロースなどを用
いるとよい。
【0026】透明導電膜インキの粘度は、5〜500
C.p.に調製されたものを使用するとよい。5C.
p.未満の場合、パターンが得られなかったり、所定の
膜厚が得られなかったりする。500C.p.より大き
い場合、透明導電膜がポーラスとなり、膜の緻密性に欠
けるなどの問題が発生する。
【0027】印刷法としては、スクリーン印刷法、オフ
セット印刷法、グラビア印刷法などがある。また、薄膜
形成装置を用いることもできる(図1、特公平3−11
630号公報参照)。薄膜形成装置は、基台1の支持枠
2に回転自在に支持されかつ深さ1.0〜数10μmの
多数のインキセルを表面に有する凹版ロール3と、凹版
ロール3の表面に透明導電膜インキを供給するインキ供
給装置5と、支持枠2に支持された凹版ロール3の周囲
所定箇所に備えられ、凹版ロール3に供給された透明導
電膜インキを凹版ロール3表面に拡げてインキセル内に
一定量の透明導電膜インキを保持させるドクター6と、
支持枠2の凹版ロール3の下方に回転自在に支持されか
つ凹版ロール3に接触する凸部7を有して凹版ロール3
表面にインキセル内の透明導電膜インキを凸部7に転移
させる印刷ロール4と、支持枠2に支持され印刷ロール
4と凹版ロール3とを同期回転駆動する駆動装置8と、
基台1上に印刷ロール4に接触する印刷位置Xと印刷ロ
ール4から離れた退避位置Y、Zとの間で移動可能でか
つ被印刷体を載置した定盤9と、定盤9を上記両位置間
で移動させる被印刷体駆動装置10と、印刷ロール4の
回転と定盤9の退避位置Y、Zから印刷位置Xへの移動
とを制御して印刷ロール4の凸部7に転移させた透明導
電膜インキを被印刷体に印刷させる制御装置(図示せ
ず)とからなるように構成されている。
【0028】このような薄膜形成装置を用いることによ
り、透明導電膜の膜厚を容易に制御できる。また、直接
ガラス基材にパターンを形成することができ、エッチン
グなどの工程が不要となる。したがって、エッチングな
どの工程にともなって行われる乾燥のための熱処理を省
略することができるので、熱処理による抵抗値の変動が
なくなる。
【0029】印刷順序は、表示部あるいは入力部を印刷
した後、引き回し回路部を印刷するとよい。パターンの
太りが問題になる場合には、印刷順序を逆にするとよ
い。ここで、パターンの太りとは、連続した印刷工程の
間で初めに印刷された湿った状態のパターンが、設計し
た寸法よりも大きくなることをいう。Bの透明導電膜イ
ンキは、Aの透明導電膜インキよりも高濃度、高精度で
あるため、印刷順序を逆にしてBの透明導電膜インキを
先に印刷するようにすれば、パターンの太りを最小限に
防ぐことができる。なお、1回目と2回目の印刷は、連
続して行うことが望ましいが、パターンの太りが問題に
なる場合や、作業性の面において連続して印刷できない
場合は、1回目の印刷が終了した後、30〜90℃で1
0秒〜20分間程度の乾燥を行う必要とよい。
【0030】
【作用】この発明は、透明導電膜インキとして、表示部
あるいは入力部と、引き回し回路部とで、スズ比率が異
なるAとBの2種類の透明導電膜インキを用いるように
構成されている。
【0031】表示部あるいは入力部は、下記Aの透明導
電膜インキにて形成する。Aの透明導電膜インキにより
形成される透明導電膜は、表示部や入力部として用いる
ために十分な硬度がある。 A 10<(Sn/(In+Sn))×100≦25(原子量比)
【0032】また、引き回し回路部は、下記Bの透明導
電膜インキにより形成する。Bの透明導電膜インキによ
り形成される透明導電膜は、引き回し回路部として用い
るために十分な導電性がある。 B 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
【0033】したがって、AとBの2種類の透明導電膜
インキを用いることにより、高い硬度が要求される表示
部あるいは入力部と、高い導電性が要求される引き回し
回路部とを別個に印刷法で形成することができる。
【0034】
【実施例】実施例1 入力部に使用する透明導電インキは、オクチル酸スズと
2エチルヘキサン酸インジウムを原子量比でスズ比率2
2%となるように、メチルアルコール30重量部、エチ
レングリコール50重量部に混合したものを用いた。
【0035】引き回し回路部に使用する透明導電インキ
は、オクチル酸スズと2エチルヘキサン酸インジウムを
原子量比でスズ比率10%となるように、メチルアルコ
ール20重量部、エチレングリコール40重量部に混合
したものを用いた。
【0036】まず、凹版ロールのインキセルを深度を7
μmに調整した。凸版はSBS樹脂で入力部のパターン
と引き回し回路部のパターンの形成されたものを2種類
用意した。凹版ロールおよび入力部のパターンの凸部を
薄膜形成装置(日本写真印刷株式会社製:オングストロ
ーマー(登録商標)インライン型)に取り付け、入力部
用の透明導電膜インキをSiOコートしたソーダガラ
ス基板上に印刷した。
【0037】凸部を引き回し回路部のパターンのものに
交換し、引き続いて引き回し回路部用のインキで電極パ
ターンを形成した。
【0038】このガラス基板を85℃の熱風循環式オー
ブン中で20分置いて予備乾燥を行った後、真空パージ
式ボックス炉中で酸素流量2リットル/分、昇温速度1
5℃/分で500℃まで昇温した。このまま30分保っ
て完全に膜を酸化した後、真空ポンプにて一旦炉内を減
圧にした。ここへ水素を3体積%含む窒素で充填し、1
時間保ったのち、加熱を止め室温まで徐冷して透明導電
膜を得た。
【0039】このようにして得られた透明導電ガラス
は、入力部が、シート抵抗800Ω/□、透過率(55
0nm)92%、引き回し部が、シート抵抗80Ω/
□、透過率(550nm)83%の均一性に優れた透明
導電膜を有するものであった。
【0040】
【発明の効果】この発明の透明導電ガラスは、上記のよ
うに構成されたものであるので、次のような優れた効果
を有する。
【0041】この発明は、透明導電膜インキとして、表
示部あるいは入力部と、引き回し回路部とで、スズ比率
が異なるAとBの2種類の透明導電膜インキを用いるよ
うに構成されている。
【0042】したがって、硬度が高い表示部あるいは入
力部と、導電性が高い引き回し回路部とが、印刷法によ
る透明導電膜で形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の透明導電ガラスの製造に用いること
のできる薄膜形成装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基台 2 支持枠 3 凹版ロール 4 印刷ロール 5 インキ供給装置 6 ドクター 7 凸部 8 駆動装置 9 定盤 10 被印刷体駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01B 13/00 503 H01B 13/00 503B (72)発明者 大栢 伸次 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日本写真印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−287027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 15/00 - 23/00 H01B 5/00 - 5/16 H01B 13/00 B32B 1/00 - 35/00 G02F 1/1333 B41F 17/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基材上に、スズ化合物とインジウ
    ム化合物と溶剤と添加物とからなる下記Aの透明導電膜
    インキにて表示部あるいは入力部を印刷法で形成し、引
    き続きあるいは30〜90℃で10秒〜20分間乾燥
    後、スズ化合物とインジウム化合物と溶剤と添加物とか
    らなる下記Bの透明導電膜インキにより引き回し回路部
    を印刷法で形成し、その後酸化還元焼成することで形成
    された透明導電膜を有するフラットディスプレイまたは
    タッチパネル用の透明導電ガラス。 A 10<(Sn/(In+Sn))×100≦25(原子量比) B 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
  2. 【請求項2】 ガラス基材上に、スズ化合物とアンチモ
    ン化合物と溶剤と添加物とからなる透明導電膜インキに
    て表示部あるいは入力部を印刷法で形成し、引き続きあ
    るいは30〜90℃で10秒〜20分間乾燥後、スズ化
    合物とインジウム化合物と溶剤と添加物とからなる下記
    Cの透明導電膜インキにより引き回し回路部を印刷法で
    形成し、その後酸化還元焼成することで形成された透明
    導電膜を有する透明導電ガラス。 C 5<(Sn/(In+Sn))×100≦10(原子量比)
  3. 【請求項3】 印刷法が、基台の支持枠に回転自在に支
    持されかつ深さ1.0〜数10μmの多数のインキセル
    を表面に有する凹版ロールと、凹版ロールの表面に透明
    導電膜インキを供給するインキ供給装置と、支持枠に支
    持された凹版ロールの周囲所定箇所に備えられ、凹版ロ
    ールに供給された透明導電膜インキを凹版ロール表面に
    拡げてインキセル内に一定量の透明導電膜インキを保持
    させるドクターと、支持枠の凹版ロールの下方に回転自
    在に支持されかつ凹版ロールに接触する凸部を有して凹
    版ロール表面にインキセル内の透明導電膜インキを凸部
    に転移させる印刷ロールと、支持枠に支持され印刷ロー
    ルと凹版ロールとを同期回転駆動する駆動装置と、基台
    上に印刷ロールに接触する印刷位置Xと印刷ロールから
    離れた退避位置Y、Zとの間で移動可能でかつ被印刷体
    を載置した定盤と、定盤を上記両位置間で移動させる被
    印刷体駆動装置と、印刷ロールの回転と定盤の退避位置
    Y、Zから印刷位置Xへの移動とを制御して印刷ロール
    の凸部に転移させた透明導電膜インキを被印刷体に印刷
    させる制御装置とからなる薄膜形成装置を用いる印刷法
    である請求項1または2に記載の透明導電ガラス。
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