JP3414279B2 - 車両用装置におけるシール方法 - Google Patents

車両用装置におけるシール方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングのシー
ル溝部とレンズのシール脚部とがシール材により防水封
止された車両用装置におけるシール方法に係り、特に、
ハウジングとレンズとの分離(シール溝部の内面及びシ
ール脚部の外面とシール材の表面との分離)が可能であ
り、かつ、防水性に優れ、しかもその上、ハウジング及
びレンズの機械的締結部分の反発による割れを防止で
き、また、発泡ウレタンパッキンの設備に比較してシー
ル材塗布設備費が低コストであり、さらに、シール材の
冷却工程が不要である車両用装置におけるシール方法に
関するものである。
【0002】ここで、車両用装置とは、車両用灯具や車
両用装飾具等を言う。上述の車両用灯具とは、例えば、
リヤーコンビネーションランプ、フロントコンビネーシ
ョンランプ、ヘッドランプ、フォグランプ、ターンシグ
ナルランプ、クリアランスランプ等を言う。また、上述
の車両用装飾具とは、例えば、リヤーフィニッシャーや
ガーニッシュ等を言う。
【0003】
【従来の技術】車両用装置は、一般に、ハウジング及び
レンズ及びシール材及び機械的締結手段により室が防水
画成されている。上述の車両用装置において使用されて
いるシール材としては、ホットメルト接着剤又はパッキ
ン材(紐状のパッキン材や断面中空形状をなす中空パッ
キン材、打抜き品や成形品のパッキン材等)がある。
【0004】しかしながら、ホットブチルゴム等のホッ
トメルト接着剤は接着力が強力であるため、防水性にお
いては問題がないが、ハウジングとレンズとシール材を
分離することが困難であり、ハウジングやレンズのリサ
イクルが困難であり、また、車体等と車両用装置のハウ
ジングとを分離することが困難であり、車体等や車両用
装置のリサイクルが不可能である等の問題がある。一
方、スポンジや発泡EPDM等のパッキン材はシール溝
部の内面とシール脚部の外面との間において押圧されて
いるものであるから、ハウジング及びレンズとパッキン
材とを分離、すなわちハウジングとレンズとシール材を
分離することが容易であり、ハウジングやレンズのリサ
イクルが可能である。また、上述のパッキン材は車体等
の表面とハウジングの表面との間において押圧されてい
るものであるから、車体等及びハウジングとパッキン材
とを分離、すなわち車体等とハウジング(車両用装置)
とを分離することが可能であり、車体等や車両用装置の
リサイクルが可能である。ところが、パッキン材の表面
とシール溝部の内面及び又はシール脚部の外面との間、
またパッキン材の表面と車体等の表面及び又はハウジン
グの表面との間において隙間や偏り等が生じて防水性上
に問題がある。
【0005】そこで、ハウジングとレンズとの分離が容
易であり、かつ防水性に優れた車両用装置におけるシー
ル構造及びシール方法(特願平4−325815号(特
開平6−176607号))が先に出願された。以下、
上述の車両用装置におけるシール構造及びシール方法を
図7乃至図10を参照して説明する。この例は、車両用
灯具のリヤーコンビネーションランプについて説明す
る。図においては、1は例えば樹脂製のハウジング(ラ
ンプハウジング)である。このハウジング1の周縁部に
はシール溝部10が一体に設けられている。このシール
溝部10は前面(又は後面)から見てほぼロ字形状をな
す。2は例えば光透過性の樹脂製若しくはガラス製のレ
ンズである。このレンズ2の後面の周縁部にはシール脚
部20が後方に一体に突設されている。このシール脚部
20は前記シール溝部10と対応し前面(又は後面)か
ら見てほぼロ字形状をなす。3はシール材である。この
シール材3は、当初の液体状態から発泡しかつ固化して
弾性に富みかつ剥離可能な固体状発泡体、例えば、主剤
と硬化剤との混合比(体積比)が1:1〜10:1の範
囲で、発泡倍率が2〜4倍となるように調整された二液
性ウレタン発泡体又は二液性シリコン発泡体から構成さ
れているものである。4はハウジング1とレンズ2とを
機械的に締結する手段としてのクリップである。なお、
この機械的締結手段としては、このクリップ4以外に
は、相互に係合するランス形状の係合凸部及び係合凹
部、またはスクリュウやビス等がある。
【0006】次に、シール溝部10とシール脚部20と
の固定手順を説明する。まず、シール溝部10中に液状
のシール材3(図9中点々で図示された部分)を注入す
る(図9参照)。すると、その液状のシール材3が発泡
膨出して5〜10分で半固化状態(タックフリー状態)
となる(図10参照)。次に、シール脚部20をシール
溝部10中に押し込んでそのシール脚部20で半固化状
態のシール材3(図8及び図10中点々と小円群で図示
された部分)を圧縮させ、クリップ4を装着してハウジ
ング1とレンズ2とを締結する(図8参照)。そして、
6〜24時間経過すると、半固化状態のシール材3が完
全に固化した状態、すなわち剥離可能な弾性に富む固体
状発泡体となって、シール溝部10とシール脚部20と
が固定されることとなり、かつハウジング1及びレンズ
2及びシール材3により室(灯室)12が防水画成され
る。
【0007】かかる車両用装置におけるシール構造及び
シール方法は、発泡膨出したシール材3の表面とシール
溝部10の内面及びシール脚部20の外面とが相互に密
着され、かつ弾性に富む固体状発泡体のシール材3がシ
ール溝部10の内面とシール脚部20の外面との間にお
いて圧縮状態で保持されるので、シール溝部10の内面
とシール脚部20の外面との間が確実に防水封止され、
優れた防水性が得られる。また、固体状発泡体のシール
材3を剥がすことができるので、ハウジング1とレンズ
2とを、またハウジング1及びレンズ2とシール材3と
を分離することが可能であり、ハウジング1やレンズ2
のリサイクルが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用装置におけるシール構造及びシール方法は、シ
ール材3中にシール脚部20を押し込んだ際のそのシー
ル材3の反発力を利用して、シール材3の表面とシール
溝部10の内面及びシール脚部20の外面とを密着させ
てシールするものである。このために、シール性を確保
するために、また、シール材3の塗布量のばらつき等に
より、上述のシール材3の反発力が大となることがあ
り、この大きい反発力を受け止める機械的締結部分(ク
リップ4により機械的に締結されたハウジング1のシー
ル溝部10及びレンズ2のシール脚部20の部分)に大
きな負荷がかかり、その機械的締結部分に割れが生じた
り、クリップ4が外れたり等する可能性がある。このこ
とから、シール材3の塗布量(塗布高さ)のばらつき等
を厳しく管理する必要があり、管理工数や管理装置等の
管理コストが高くなる。
【0009】また、上述の二液性ウレタン発泡体又は二
液性シリコン発泡体から構成されているシール材3は、
ホットメルト接着剤と同様の塗布設備を使用できないの
で、上述の従来の車両用装置におけるシール構造は、二
液性ウレタン発泡体又は二液性シリコン発泡体から構成
されているシール材3専用の高価な塗布設備を新設する
必要が有り、設備費が高コストとなる。
【0010】さらに、車両用装置組立工程の途中で、液
状のシール材3が発泡膨出して半固化状態となるまで
の、所謂シール材3の発泡工程が必要であるから、その
シール材3を発泡から安定する間、車両用装置を停滞さ
せるためのスペース又は設備が必要である等の課題があ
る。
【0011】本発明の目的は、ハウジングとレンズとシ
ール材の分離が可能であり、かつ、防水性に優れ、しか
もその上、機械的締結部分の割れを防止でき、また、シ
ール材塗布設備費が低コストであり、さらに、シール材
の冷却工程が不要な車両用装置におけるシール方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、柔軟性に富み、かつ、圧縮率0%、シ
ール気密性が0.06〜0.10kgf/cm 2 剥離
可能な粘着性ゲル状物質から構成されているシール材を
使用し、ゲル状物質に状態変化(ゲル化)する前の液体
状態のシール材中にシール脚部を挿入して、そのシール
材の粘着力でシールする、ことを特徴とする。ここで、
本明細書中「シール材の粘着力でシールする」とは、シ
ール材の反発力をほとんど利用せずに、主にシール材の
粘着力でシールすることを言う。
【0013】この結果、本発明の車両用装置におけるシ
ール方法は、シール材がシール溝部の内面及びシール脚
部の外面に対して剥離可能なゲル状物質からなるので、
ハウジングとレンズとを、またハウジング及びレンズと
シール材とを分離することが可能であり、ハウジングや
レンズのリサイクルが可能である。また、シール材が液
体状態から状態変化して柔軟性に富んだ粘着性ゲル状物
質からなるので、シール材の表面がシール溝部の内面及
びシール脚部の外面に良く馴染む(ぬれ性が良い)の
で、シール材の表面とシール溝部の内面及びシール脚部
の外面とが相互に隙間なく密着し、シール溝部の内面と
シール脚部の外面との間が確実に防水封止され、優れた
防水性が得られる。
【0014】しかも、その上、本発明の車両用装置にお
るシール方法は、ゲル状物質に状態変化する前の液体
状態のシール材中にシール脚部を挿入して、そのシール
材の粘着力でシールするものであるから、シール材が圧
縮されることなく、シール材の反発力が発生しないの
で、機械的締結部分に応力が殆どかからず、その機械的
締結部分の割れを防止できる。また、使用するシール材
はホットメルトタイプであるから、ホットメルト接着剤
と同様の塗布設備を使用できるので、既設既存塗布設備
を流用でき、設備費のコストが安価となる。さらに、液
体状態のシール材中にシール脚部を挿入するものである
から、シール材の冷却工程が不要であり、シール材を冷
却する間、車両用装置を停滞させるためのスペース又は
設備が不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用装置におけ
るシール方法の一実施形態を図1乃至図3を参照して説
明する。この例は、リヤーコンビネーションランプに使
用した例について説明する。図中、図7乃至図10と同
符号は同一のものを示す。
【0016】図において、30はハウジング1のシール
溝部10とレンズ2のシール脚部20との間に介装され
たシール材である。このシール材30は、例えば、一液
型ホットメルトタイプの熱可塑性エラストマー(ホット
メルトタイプの熱可塑性エラストマー)から構成されて
おり、当初の液体状態から状態変化(ゲル化)して、柔
軟性に富み、かつ、シール溝部10の内面及びシール脚
部20の外面に対して剥離可能な粘着性ゲル状物質から
構成されているものである。また、この例のシール溝部
10の底部100は、断面ほぼ半円形(半円弧)形状に
形成されている。
【0017】次に、シール溝部10とシール脚部20と
の固定手順を説明する。まず、シール溝部10中に当初
加熱(180〜220°C)時の液体状態のシール材3
0(図1及び図2及び図4及び図5中点々にて図示する
部分)を注入する(図1参照)。このとき、シール材3
0はホットメルト形態であるから、ホットメルト接着剤
と同様の塗布設備を使用できる。しかも、液状のシール
材30がシール溝部10の内面に倣うので、防水性が向
上される。さらに、当初液状のシール材30を取り扱う
ので、シール材30の装填作業のスピード化と、ライン
での自動化が図られる。
【0018】それから、ゲル状物質に状態変化(ゲル
化)する前の液体状態のシール材30中にシール脚部2
0を挿入することにより、そのシール材30の粘着力で
シールする(図2参照)。このとき、液体状態のシール
材30中にシール脚部20を挿入するものであるから、
シール材30の冷却工程が不要であり、シール材30を
冷却する間、車両用装置を停滞させるためのスペース又
は設備が不要となる。
【0019】そして、液体状態のシール材30をシール
溝部10中に塗布後約2〜4分後、そのシール材30が
80°〜常温に冷却されると、液体状態のシール材30
が状態変化(ゲル化)して、柔軟性に富みかつ剥離可能
な粘着性ゲル状物質となる(図3参照)。その状態で、
ハウジング1とレンズ2とをクリップ等の機械的締結手
段で機械的に締結することにより、シール溝部10とシ
ール脚部20とが固定されることとなり、かつハウジン
グ1及びレンズ2及びシール材3(図3及び図6中点々
と太いハッチングにて図示する部分)により室(灯室)
12が防水画成される。このとき、ゲル状物質に状態変
化する前の液体状態のシール材30中にシール脚部20
を挿入して、そのシール材30の粘着力でシールするも
のであるから、シール材30が圧縮することなく、シー
ル材30の反発力が発生しないので、機械的締結部分に
応力が殆どかからず、その機械的締結部分のハウジング
1及びレンズ2の割れを防止できる。
【0020】このように、この実施の形態における本発
のシール方法は、柔軟性に富みかつ剥離可能な粘着性
ゲル状物質から構成されたシール材30により、シール
材30の表面がシール溝部10の内面及びシール脚部2
0の外面に良く馴染み、シール材30の表面とシール溝
部10の内面及びシール脚部20の外面とが相互に隙間
なく密着するので、シール溝部10の内面とシール脚部
20の外面との間が確実に防水封止され、優れた防水性
が得られる。特に、シール材30が粘着性ゲル状物質か
らなるので、常に被着体表面(シール溝部10の内面及
びシール脚部20の外面)に追従してよく馴染む(ぬれ
性が良い)ので、シール性が良い。しかも、低温におい
ても柔軟性があり、シール性が良い。
【0021】ここで、現在一般にシール材として広く使
用されている紐状ゴムパッキン材は、圧縮率60〜70
%でシール気密性が0.07〜0.10kgf/cm2
であり、これに対して、本発明のシール方法に使用され
るシール材30は、圧縮率0%(シール材30の反発力
無し)でシール気密性が0.06〜0.10kgf/c
m2 であり、シール材30の反発力がなくても、紐状ゴ
ムパッキン材と同等以上のシール性が確保できる。
【0022】また、この実施の形態における本発明のシ
ール方法は、シール溝部10の内面及びシール脚部20
の外面に対して剥離可能な粘着性ゲル状物質からなるシ
ール材30を使用するので、ハウジング1とレンズ2と
を、またハウジング1及びレンズ2とシール材30とを
分離することが可能であり、ハウジング1やレンズ2の
リサイクルが可能である。なお、このシール材30の接
着強度は、ホットメルト接着剤の接着強度の20〜30
分の1である。
【0023】特に、この実施形態においては、シール溝
部10の底部100を、断面ほぼ半円形(半円弧)形状
に形成したものであるから、シール溝部10中に当初液
状(熱溶融した液状物)のシール材30を装填(塗布)
することにより、シール材30がシール溝部10の半円
形の底部100に充填される。この時、シール材30
は、断面半円形のシール溝部10の底部100によく馴
染むので、エアを巻き込んでそのエアがシール溝部10
の立ち壁部と底部との間の角部に溜まるのを防ぐことが
できる。この結果、シール材30とシール溝部10との
密着シール性が向上される。また、レンズ2交換時等に
おいて、シール材を交換するときに、断面円形の、すな
わち円柱紐状ゴムパッキン等の安価なパッキンを使用で
きる。さらに、シール材30をシール溝部10中に装填
する際に、円形のノズルを使用すれば、その円形のノズ
ルから吐出されたシール材30の断面が円形となるの
で、断面半円形のシール溝部10の底部100にさらに
よく馴染む(ぬれ性が良い)こととなる。なお、シール
溝部10の底部100は、図示の断面ほぼ半円形形状に
形成したものの他、少なくとも立ち壁部と底部との間の
角部を、シール材30の装填時にエアを巻き込んでエア
が溜まるのを防ぐために、断面円弧形状(ほぼ4分の1
円形状)に形成しても良い。
【0024】図4乃至図6は本発明の車両用装置におけ
るシール方法の変形例を示したものである。この変形例
のものは、シール溝部10の底部が断面ほぼ四角形形状
に形成したものであって、上述の実施形態のものとほぼ
同様の作用効果を達成することができる。
【0025】なお、この実施の形態においては、リヤー
コンビネーションランプの車両用灯具に使用した例につ
いて説明したが、本発明はその他の車両用灯具や車両用
装飾具等の車両用装置にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用装置におけるシール方法は、シール材がシール溝部の
内面及びシール脚部の外面に対して剥離可能なゲル状物
質からなるので、ハウジングとレンズとを、またハウジ
ング及びレンズとシール材とを分離することが可能であ
り、ハウジングやレンズのリサイクルが可能である。ま
た、シール材が液体状態から状態変化して柔軟性に富ん
だ粘着性ゲル状物質からなるので、シール材の表面がシ
ール溝部の内面及びシール脚部の外面に良く馴染む(ぬ
れ性が良い)ので、シール材の表面とシール溝部の内面
及びシール脚部の外面とが相互に隙間なく密着し、シー
ル溝部の内面とシール脚部の外面との間が確実に防水封
止され、優れた防水性が得られる。
【0027】しかも、その上、本発明の車両用装置にお
けるシール構造及びシール方法は、ゲル状物質に状態変
化する前の液体状態のシール材中にシール脚部を挿入し
て、そのシール材の粘着力でシールするものであるか
ら、シール材が圧縮することなく、シール材の反発力が
発生しないので、機械的締結部分に応力が殆どかから
ず、その機械的締結部分の割れを防止できる。また、使
用するシール材はホットメルトタイプであるから、ホッ
トメルト接着剤と同様の塗布設備を使用できるので、既
設既存塗布設備を流用でき、設備費のコストが安価とな
る。さらに、液体状態のシール材中にシール脚部を挿入
するものであるから、シール材の冷却工程が不要であ
り、シール材を冷却する間、車両用装置を停滞させるた
めのスペース又は設備が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用装置におけるシール方法の一実
施形態を示し、液体状態のシール材をシール溝部中に塗
布した状態の一部拡大断面図である。
【図2】同じく、液体状態にあるシール材中にシール脚
部を挿入した状態の一部拡大断面図である。
【図3】同じく、シール材が状態変化して柔軟性に富み
かつ剥離可能な粘着性ゲル状物質となった状態の一部拡
大断面図である。
【図4】本発明の車両用装置におけるシール方法の変形
例を示し、液体状態のシール材をシール溝部中に塗布し
た状態の一部拡大断面図である。
【図5】同じく、液体状態にあるシール材中にシール脚
部を挿入した状態の一部拡大断面図である。
【図6】同じく、シール材が状態変化して柔軟性に富み
かつ剥離可能な粘着性ゲル状物質となった状態の一部拡
大断面図である。
【図7】従来の車両用装置を示した正面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線断拡大断面
図である。
【図9】液体状態のシール材をシール溝中に塗布した状
態の図8に対応する一部拡大断面図である。
【図10】同じく、液体状態にあるシール材が冷却され
て発泡膨出して半固化状態の図8に対応する一部拡大断
面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、10…シール溝部、100…断面半円
形の底部、12…室(灯室)、13…光源バルブ、2…
レンズ、20…シール脚部、30…シール材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 31/00 F21S 8/10 F21W 101:10 F21W 101:14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール溝部を有するハウジングと、シー
    ル脚部を有するレンズと、シール材と、前記ハウジング
    と前記レンズとを前記シール材を介して機械的に締結す
    る機械的締結手段と、前記ハウジング及び前記レンズ及
    び前記シール材及び前記機械的締結手段により防水画成
    された室とを備えた車両用装置において、 前記シール材は、柔軟性に富み、かつ、圧縮率0%、シ
    ール気密性が0.06〜0.10kgf/cm 2 の剥離
    可能な粘着性ゲル状物質から構成されており、 加熱されて液体状態にある前記シール材を前記シール溝
    部中に装填する工程と、 前記シール材がゲル状物質に状態変化する前に、液体状
    態にある前記シール材中に前記シール脚部を挿入して、
    前記シール材の反発力を発生させない工程と、 液体状態にある前記シール材がゲル状物質に状態変化す
    ることにより、前記シール材の表面が前記シール溝部の
    内面及び前記シール脚部の外面に、前記シール材の粘着
    力でそれぞれ密着して、前記シール溝部の内面と前記シ
    ール脚部の外面との間が防水封止される工程と、 からなる、 ことを特徴とする車両用装置におけるシール方法。
  2. 【請求項2】 前記シール溝部の内面のうち、少なくと
    も立ち壁部と底部との間の角部は、シール材の装填時に
    エアを巻き込んでエアが溜まるのを防ぐために、断面円
    弧形状をなす、ことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用装置におけるシール方法。
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