JP3413375B2 - カップ付き女性用衣類 - Google Patents
カップ付き女性用衣類Info
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Description
有するフロントホック型のカップ付き女性用衣類に係
り、特に詳細には、ワイヤフォーム型のブラジャー、ボ
ディスーツ、スリーインワン等のファンデーション衣類
や、ブラスリップ、ブラキャミソール等のランジェリー
衣類、さらにレオタード、水着、ブラドレス等の衣類
(洋服)に関する。
能を有するだけでなく、かたち良く整えて持ち上げるバ
ストアップ機能を有している。そして、このブラジャー
の一種として、左右一対の乳房を覆うカップ部の下方湾
曲部に、半円弧状(ほぼU字状)のカップワイヤー部が
縫い込まれたワイヤフォーム型のブラジャーが広く知ら
れている。
ップ部を構成する両カップ布は前中心においてホックで
連結した、いわゆるフロントホック型のブラジャーが知
られている。すなわち、前中心布が左右に分割され、こ
こにホックが設けられている。ホックの幅は一般的には
15mm程度であり、カップワイヤー部の前中心側末端
から下端までの幅より十分に狭く、かつカップワイヤー
部の下端近傍の高さ位置に設けられることが多い。
ォーム型のブラジャーでは、バージスライン(乳房の下
縁の半円状の輪郭)にフィットするカップワイヤー部が
縫い込まれてカップ部が形成されているので、カップの
保形性などが向上し、一応のバストアップ機能とボリュ
ームアップ機能が実現されている。
なう運動をしたときには、両カップ部が着用当初の位置
からずれる事がある。また、乳房が通常より大型(豊
満)であったり、下垂気味あるいは左右に拡開気味であ
ったりする場合には、着用後に両カップ部の脇側が下方
に向ってずれ動きやすい。
は、身体の前側に着脱用の連結具があるため、着用の動
作自体は着用者にとって容易である。しかし、一般には
アンダーバスト部分が緩く、カップワイヤー部がずれ動
きやすいため、前述のフロントホックでないタイプと比
べて、カップの保形性と安定性が劣っており、特に乳房
が豊満あるいは下垂気味の女性や、運動機能性を重視す
る若い女性の間ではあまり用いられていない。
(c)のように、ホック部品9L,Rをタブ10L,R
を用いて、アンダーテープ5L,Rと前中心布7L,R
に止め縫いしていた。このような従来例では、着用状態
ではアンダーバスト部分が緩くなりがちで、ホックが上
方に僅かに浮き上がり、この様な傾向は運動後に特に著
しかった。本発明者の検討に基き詳しく述べれば、ホッ
ク9とタブ10の接続部、タブ10の縫着部および前中
心布で不安定な動きが生じやすく、タブ10L,Rの上
辺が引っ張られた状態でその下辺は折れ曲り、皺が生じ
やすい。また、前中心布7L,Rにも、タブ10L,R
との縫着部を中心として複数の皺が現れやすい。このた
め、アンダーが緩くなりがちになる、という欠点が生じ
ていた。
ク型でワイヤフォーム型の他のカップ付き女性用衣類、
例えばブラスリップやボディスーツ等においても同様で
ある。
ワイヤフォーム型のブラジャー等が有していた上記のよ
うな問題点を解決するためになされたもので、バストの
造形性とカップの保形性および安定性に優れ、しかも着
用感を損なわないカップ付き女性用衣類を提供すること
を目的とする。
ップ部と、カップ部の脇側縁部に連結されると共に、そ
の下縁に伸縮性のアンダーテープが取り付けられたバッ
ク部と、カップ部の下方湾曲部にそれぞれ縫着された半
円弧状のカップワイヤー部と、カップワイヤー部のそれ
ぞれの前中心側下部にその基端が縫着された左右一対の
テープ状の片持フレームと、左右一対の片持フレームの
それぞれの先端側に設けられ、互いに対して上下方向に
回動不能に連結される着脱可能な連結具と、左右一対の
カップ部の下方湾曲部の前中心側それぞれに各端部が縫
着された左右一対の前中心布とを備え、左右一対の片持
フレームはその長手方向に非伸縮性を有し、かつ左右一
対の前中心布にそれぞれ縫合されていることを特徴とし
てする。
ームをそのテープ面に沿う方向に回動不能に連結すると
共に、片持フレームが前中心布に縫合されるので、これ
ら一体として働く部材は全体として、着用状態におい
て、その上辺から下辺にわたって長手方向に非伸縮性を
有する連結部材として機能し、したがって伸縮性のアン
ダーテープによって両脇方向に引っ張られたときには、
両カップワイヤー部を一定の位置関係に保ち、カップワ
イヤー部をバージスラインに沿う着用当初の位置に保持
し続けるように作用する。
のカップワイヤー部が下方湾曲部に縫着されたカップ部
は、着用状態において乳房からの反力、すなわち外方下
向きの力を受けるが、カップワイヤー部はその中間部に
おいて片持フレームと前中心布が一体となった連結部材
により連結されている。ここで、着用状態において伸縮
性のアンダーテープにより両脇方向に引っ張られたとき
には、片持フレームは上辺で強い引張力を受け、下辺で
弱い引張力または弱い圧縮力を受けるが、テープ状の片
持フレームは基端がカップワイヤー部に縫着され、かつ
前中心布に縫合された状態においては、着用状態におい
て長手方向での非伸縮性を有しているため、上辺が伸び
ることなく、下辺が縮むこともなく、したがって両カッ
プワイヤー部は一定の位置関係に維持される。
は、乳房からの反力などにより、両カップ部およびカッ
プワイヤー部には上記の位置関係とは異なる位置に相対
的に移動する力が伝えられるが、前中心布に縫合されて
カップワイヤー部を連結する連結部材は着用状態におい
て、いたずらに屈曲したり捩れたりすることなく、した
がって両カップワイヤー部は、一定の範囲内で独立して
動きうるのでカップワイヤー部をバージスラインに沿う
着用当初の位置に維持する。
手で寄せ上げて両カップ内にフィッティングさせた乳房
を、着用後においても位置ずれや型崩れさせることな
く、一定の状態に保持できる。したがって、長時間にわ
たって乳房をバージスライン側から全体的かつ緩やか
に、脇から寄せつつ持ち上げ続けることができ、自然で
美麗なバストラインを形成し続けながら、いわゆるフロ
ントホック型のブラジャー等において特に問題であった
アンダーの安定化を達成することができ、優れた造形性
と保形性および安定性を同時に達成できる。
に延び、片持フレームの下部がアンダーテープに縫着さ
れていることを特徴としてもよい。このようにすれば、
前中心布に縫合された片持フレームにアンダーテープが
更に縫着されることにより、これらが一体となって両カ
ップ部の連結部として機能するので、脇寄せによる立体
的な造形効果と安定性は更に向上する。
ワイヤー部の下部、および連結フレームの下部が、着用
状態でほぼ同一平面上に位置することを特徴としてもよ
い。
付けられたカップワイヤー部が更に安定した状態で連結
されるので、造形性と保形性が更に向上する。すなわ
ち、伸縮性のアンダーテープによって着用時に生じる引
張力は、カップワイヤー部が取り付けられたカップ部の
下方湾曲部の下部、およびこの間に設けられた片持フレ
ームの下部を結ぶほぼ同一平面上の曲線の方向(着用者
のアンダーバストに沿う方向)に加えられるので、カッ
プ部の上部が乳房の膨らみや重みによって左右に引かれ
ることなく安定し、したがって優れた脇寄せ効果を無理
なく実現することができる。
゜の蝶番結合をすることとしてもよい。
が中間部分(連結具の部分)で折れ曲るのを防止でき、
かつ、着用動作自体も容易である。
ヤー部のワイヤーバイアスおよびアンダーテープの幅よ
りも広く、かつ、25mm以下としてもよい。
ーテープの幅よりも広くすれば、着用状態における片持
フレームの屈曲、特に捩れ変形を効果的に抑えてアンダ
ーが緩くなるのを防止することができ、かつ、25mm
以下とすれば、着用者の動きに起因するカップワイヤー
部の動きが規制過剰になるのを抑えることができる。
明の実施形態に係るブラジャーを、従来例と対比しつつ
説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同
一符号を付し、重複する説明を省略する。また、本明細
書において「上」、「下」、「左(L)」、「右
(R)」、「前」、「後」等の語は、衣類を立位姿勢で
着用したときの状態を基準とする。
プ(フロントホック型)のブラジャーの実施形態を示す
斜視図である。また、図2は、このブラジャーの前中心
の近傍を肌側からみた正面図である。なお、他の部材の
裏側に位置する部材の縁部は一点鎖線で示し、縫製部分
(縫い糸の部分)は破線で示してある。
部1L,Rは下カップ布11L,Rと上カップ布12
L,Rをそれぞれ縫着して形成されており、下カップ布
11L,Rのそれぞれの下縁湾曲部(下方の湾曲した縁
部)には、半円弧状のワイヤ2L,R(図2参照)が縫
い込まれたカップワイヤー部21L,Rが縫着されてい
る。このワイヤー2L,Rは、形状記憶合金などの金属
や剛性のあるプラスチック等で成形されており、乳房の
バージスラインに好適にフィットする形状をなしてい
る。そして、ワイヤー2L,Rは不織布などの柔らかい
素材からなるバイアステープに包まれて縫い込まれてお
り、前述の下カップ布11L,Rおよび上カップ布12
L,Rとこのカップワイヤー部21L,Rにより左右一
対のカップ部1L,Rが構成されている。
はバック部布3L,Rの両端が縫着されている。ここ
で、バック部布3L,Rは伸縮可能な織布であって、そ
の下縁にはゴムによって伸縮性を備えるようにされたア
ンダーテープ5L,Rが縫着されている。上カップ布1
2L,Rの上端部とバック部布3L,Rの背側との間に
は、伸縮性で長さが調節可能な肩ストラップ6L,Rが
掛け渡されている。
中心布7L,Rが縫着されており、この前中心布7L,
Rの下縁には前述のアンダーテープ5が縫着されてい
る。つまり、左右のバック部布3L,Rの下縁に縫着さ
れたアンダーテープ5L,Rは、前中心布7L,Rの下
縁に縫着されたアンダーテープ5と一体の伸縮性テープ
材であり、かつ、カップワイヤー部21L,Rの下端に
も縫着されている。
比較して特徴的なことは、第一に、この前中心布7の肌
側には図2に詳細に示すようにテープ状の連結フレーム
8が設けられ、この両端が左右のカップワイヤー部21
L,Rの前中心側下部に縫着されていることである。特
徴の第二は、両カップ部1L,Rを連結するフレーム構
造体は、左右一対の片持フレーム8L,Rに分割されて
いることである。すなわち、着用状態において両カップ
ワイヤー部21L,Rから作用する力に対して長手方向
の非伸縮性と復元性の下での可撓性を有するテープ状の
一対の片持フレーム8L,Rは、その基端がそれぞれ左
右のカップワイヤー部21L,Rの前中心側下部に縫着
され、それぞれの先端(自由端)にはホック9を構成す
るプラスチック製の雌・雄のホック部品9L,Rが樹脂
接着により固定されている。
心布7L,Rに分割され、この下縁のアンダーテープも
左右一対のアンダーテープ5L,Rに分割されている。
そして、これらは左右一対の片持フレーム8L,Rに縫
合されていることである。なお、フロントホック型であ
るため、バック部布3は分割されることなく一体であ
る。
右方向)とその直交方向(上下方向)に非伸縮性を有
し、望ましくは曲げ方向に復元性をもって撓み得る性質
(可撓性)を有している。また、片持フレーム8L,R
は両基端が斜めに切断された略台形状に成型されてお
り、この台形の斜辺の部分で上辺から下辺にわたって、
両カップのカップワイヤー部21L,Rのバイアステー
プと下カップ布11L,Rに縫着されている。さらに、
片持フレーム8L,Rはその基端から先端に向かう部分
において、上辺および下辺に沿って前中心布7に縫合さ
れると共に、その下部にはアンダーテープ5が縫合さ
れ、これらが一体となって両カップ部1L,Rの相互の
連結部が構成されている。
部21L,Rの前中心側末端のやや下部から下端にわた
って縫着されており、前中心側末端の近傍には縫着され
ていない。そして、カップワイヤー部21L,Rの間隙
から下方に向って、略V字状に切り込まれており、した
がって前中心布7の上下方向の幅は狭く、しかも従来の
ブラジャーとは異なり、全体的に下方に位置している。
ホック型ブラジャーの作用を説明する。
着された一対の片持フレーム8L,Rと、その連結具で
あるホック9が、結合時に一体のフレーム構造を実現す
る。すなわち、着用状態では、乳房の寄せ上げ作用の反
作用として、片持フレーム8L,Rおよびホック9の上
辺には強い引張力が働き、その下辺には弱い引張力また
は弱い圧縮力が働くが、これらフレーム構造体は長手方
向に非伸縮性であるため、その上辺は伸びることなく、
下辺は縮むことがない。したがって、カップワイヤー部
21L,Rには脇側を上方内側に付勢する作用が生じ、
脇寄せが実現されることによって、脇部にスリムなライ
ンを形成しながら、バストアップ機能とボリュームアッ
プ機能を達成できる。さらに、着用状態で着用者が上半
身の捩りを伴う運動をしたときや、外部からバストの一
方に圧迫を受けたときには、左右の乳房は一定の範囲内
で独立に動くことになる。ここにおいて、両カップワイ
ヤー部21L,Rを連結すると共に前中心布7L,Rに
縫合された片持フレーム8L,Rは、着用状態に作用す
る力に対して復元性をもって撓み得る性質を有している
ので、両カップ部1L,Rの相対的な独立した動きに追
従して「しなやか」に屈曲あるいは捩れ変形する。この
ため、カップワイヤー部21L,Rの位置ずれ等を生じ
させることなく、かつ、着用者が通常の(運動前の)姿
勢に復帰したり片寄った圧迫から解放されたときには、
前中心布7L,Rに縫合された状態の片持フレーム8
L,Rは当初の状態に復元する。
房を脇から寄せ上げ続ける機能が存分に発揮され、着く
ずれすることなく、すぐれたバストの立体的な造形性が
もたらされる。また、肩ストラップ6L,Rが腕の方へ
外れる方向でのカップ部1L,Rの位置ずれを阻止する
機能も同時に発揮されるため、すぐれた保形性と安定性
がもたらされる。したがって、優れた着用感、着ごこち
の良さと、バストアップおよびボリュームアップ機能を
同時に実現できる。
L,Rの幅はアンダーテープ5の幅よりも広く、かつ、
カップワイヤー部21L,Rの幅(ワイヤーバイアス)
よりも広く、好ましくはこれらの幅の1.1倍〜2.5
倍の幅、特に好ましくは1.3〜2.0倍の幅になって
いる。具体的には、片持フレームの幅は0.7〜2.8
cmであり、望ましくは0.8〜2.5cm程度であ
る。
アンダーテープ5の幅と同程度以下であるときは、着用
時に引張力が加わったときにカップワイヤー部21L,
Rに作用する力の方向が不安定となり、造形性が低下す
る。すなわち、着用時に強い引張力が作用する片持フレ
ーム8L,Rの上辺と、弱い引張力あるいは弱い圧縮力
が作用する片持フレーム8L,Rの下辺とが近すぎるた
め、着用者が運動したり通勤時に圧迫などを受けたとき
は、簡単に捩れ変形などを生じ、復元が困難となりやす
くなる。
るときは、カップワイヤー部21L,Rの前中心側の動
きが規制過剰となる。このため、乳房が圧迫されて窮屈
となり、着用感が低下する等の不具合が生じる。すなわ
ち、本実施形態のブラジャーでは、半円弧状のカップワ
イヤー部21L,Rの中間部分(前中心側の下部)につ
いては片持フレーム8L,Rから力を直接に作用させる
一方で、脇側末端および前中心側末端については片持フ
レーム8L,Rから力が直接に作用しないようにするこ
とで、剛性と弾性、反発性をもったカップワイヤー部2
1L,Rを乳房のバージスラインに無理に押しあてるこ
となく、自然に寄せて持ち上げる作用を付与できるので
ある。
においては、バック部布3L,Rの下辺に縫合されたア
ンダーテープ5L,Rと、片持フレーム8L,Rの下部
がアンダーバストに沿うほぼ同一水平面上に位置し、か
つカップワイヤー部21L,Rの下部がこの水平面の僅
かに下方に位置することで、これらはほぼ同一水平面上
の楕円(アンダーバストに沿う胸部表面)に沿って位置
している。このため、着用時にアンダーテープ5L,R
がバック部布3L,Rと共に伸長すると、その引張力は
上記の「ほぼ同一水平面」上に沿って伝達されるので、
カップ部1R,1Lは乳房の重みや膨らみによって左右
に引かれることなく、着用当初の位置に安定し、スリム
な脇部のラインを保持する。さらに、カップワイヤー部
21L,Rによってバージスラインが無理に押さえられ
たり、肩ストラップ6L,Rが両腕方向に位置ずれし、
着くずれを生じさせたり、背側の後ホック4が外れやす
くなる等の不具合もない。
ップ部1L,Rの下部を連結しているため、前中心布7
をカップワイヤー部21L,Rの前中心側末端から下方
に向って、深く略V字状に切り込み可能にしている。こ
のため、バストの谷間を強調すべく前中心を深く切り込
んだ衣類(例えばVネックやテーラーカラーの服)を上
着として着用することが可能になるので、ファンデーシ
ョン衣類としての本実施形態のブラジャーの実用性と汎
用性を高めることができる。
る。雄ホック部品9Rは本体91に連結されたピン92
を有し、雌ホック部品9Lは本体93と、これに連結さ
れると共に雄ホック部品9Rのピン92が挿入可能なピ
ン止めリング94とピン止め片95を有する。そして、
本体91,93がそれぞれ片持フレーム8Rと片持フレ
ーム8Lの先端部に接着され、固定されている。
Rおよび雌ホック部品9Lの本体91,93にそれぞれ
長尺の貫通穴96を設け、ここに片持フレーム8L,R
を挿通して折り返し、相互に縫着することにより固定し
てもよい。なお、この場合には、片持フレーム8L,R
とホック部品9L,Rとの固定部に、樹脂接着剤等を供
給する等により、これらの前後方向の回動を防止するこ
とが更に望ましい。
に対して上下方向に回動不能であれば、マグネットや面
状ファスナーを用いた止め具や、特開昭59−2250
02号に示されるような止め具を用いてもよい。
片持フレーム8L,Rがこれらのテープ面に沿う方向
(上下方向)に回動不能であるように構成される必要が
あり、したがって上下方向に実質的に揺動不能である。
これにより、片持フレーム8L,Rとホック9で構成さ
れる連結部のフレーム構造体は、その長手方向に実質的
に非伸縮性を有することとなる。
場合には、いずれかの方向にのみ開閉可能にされて、そ
の最大開度が180度以下になっていることが特に好ま
しい。これは、フレーム構造体のいたずらな屈曲あるい
は捩れ変形と等価な折れ曲りが、開閉を規制された方向
について阻止され得るからであり、肌側にのみ開閉され
る場合には、着用状態でも十分なフレーム機能を確保で
き、かつホック9の着脱も容易である。図3、図4のホ
ック9では、開度が180度となったときに、雄ホック
部品9Rの本体91とピン92の連結部97が雄ホック
部品9Rの本体93に設けられた当接突起98に当接
し、180度以上の回動が規制される。
ホック9である場合や、図4のように片持フレーム8
L,Rがホック部品9L,Rの貫通穴に挿通されて両者
が接続されている場合には、上記のフレーム構造の下辺
に圧縮力が作用したときに、上記の連結部分や接続部分
でフレーム構造が折れ曲り、実質的に片持フレーム8
L,Rがいたずらに屈曲または捩れ変形したのと等価に
なる可能性がある。
全体に付与される着用状態での強い引張力により、これ
ら連結部分や接続部分では折れ曲りを阻止し得る摩擦力
等が作用するので、バストの造形機能が大きく損なわれ
ることはない。もっとも、ホック9の素材等によって
は、折れ曲り阻止力(摩擦力)を期待できないときもあ
り、このような場合には、例えば図3のように一方向に
最大開度が180度未満となるような蝶番結合とするの
が好ましく、または前後の双方向に回動不能な連結具と
してもよい。
を、図5により説明する。
ーム8L,Rの幅は図1に比べて広くなっており、片持
フレーム8L,Rの上部斜辺はカップワイヤー部21
L,Rに縫着されている。また、ホック9には図1で示
した実施形態と同様のもの(但し、少し幅が広い)を用
いることができる。したがって、着用時にはアンダーテ
ープ5等に縫着されて復元性などが補強された片持フレ
ーム8L,Rとホック9が一体のフレーム構造となり、
バストアップおよびボリュームアップ機能を奏する。
比較例を説明する。
市販の従来タイプのフロントホック型ブラジャーの素材
を用いて、片持フレーム8L,Rを用いたフロントホッ
ク型ブラジャーを試作した。
以外の部分については、全く同一の素材を用いて、実施
例のものと比較例のものを試作した。なお、そのサイズ
はB70(アンダーバストが70cmでBカップ)とD
70(アンダーバストが70cmでDカップ)である。
を片持フレーム8L,Rとプラスチック製のホック9で
連結した。なお、片持フレーム8L,Rはアモルファス
樹脂テープの両面に平織りした合成繊維の織布を貼り付
けたものを用い、その幅は1.5cmとした。また、片
持フレーム8L,Rの基端は、カップワイヤー部21
L,Rのバイアス縫いの際にその前中心側下部に縫着
し、同時に前中心布7L,Rにも縫合した。さらに、片
持フレーム8L,Rの先端にはホック部品9L,Rを図
3のようにプラスチック接着剤で接着した。なお、伸縮
性のバック部布3はスタイルとデザイン性を考慮しつ
つ、図6(d)のような形状とした。
ブ10L,Rを用いて、アンダーテープ5L,Rと前中
心布7L,Rに止め縫いした。なお、ホック部品9L,
Rは実施例のものと同一である。
ク型ブラジャーを、複数名のモニターが着用した。すな
わち、ホック9を結合してから、両手で乳房を脇部より
中央に寄せ上げ、両カップ部1L,Rの内部にフィッテ
ィングし、着用状態の結果を比較した。なお、このモニ
ターは、ブラジャーの着用感や寄せ上げ機能を人間科学
にもとづいて客観的に実証することを目的として、相応
の教練と経験を積んだ女性である。
す。モニターはB70の女性5名とD70の女性4名で
あり、図7(a)にはD70のモニター、同図(b)に
はB70のモニターの場合の、代表的な着用状態を示し
た。なお、この線図は、正面より撮影した写真のプリン
トより転記したもので、実線は実施例、点線は比較例に
対応している。
ップが左右に拡開しているが、実施例では中心方向に寄
せられている。これに伴い、肩ストラップについても、
比較例では位置ずれが生じているが、実施例では腕方向
にずれ動くのが抑えられている。そして、実施例の場合
には、バストの谷間が適度に狭く、かつ深くなっている
ことが確認できた。
ではバック部布の下縁のアンダーテープからカップワイ
ヤー部の下部および片持フレームの下部とホックの下部
が、ほぼ同一水平面上に位置し、安定した引張力が作用
していることがわかった。すなわち、図6(a)に矢印
Aで示すように、着用状態ではブラジャーの下辺に沿っ
て安定した力が伝わっていた。
・右のカップワイヤー部21L,Rの独立した動きに追
従して片持フレーム8L,Rは適度に屈曲し、立位の姿
勢に戻ると原状に復元した。このため、アンダーバスト
部分が緩くなったりすることなく、着用当初の脇部のラ
インおよびバストラインは運動後も維持されていた。
ンダーバスト部分が緩くなりがちで、ホックが上方に僅
かに浮き上っていた。そして、この傾向は運動後に特に
著しかった。
示す前中心部のイ、ロ、ハ、の部分、つまりホック9と
タブ10の接続部、タブ10の縫着部および前中心布で
不安定な動きが生じていることが判明した。具体的に
は、タブ10L,Rの上辺が引っ張られた状態でその下
辺は折れ曲り、皺が生じていた。また、前中心布7L,
Rにも、タブ10L,Rとの縫着部を中心として複数の
皺が現れていた。
から、実施例と比較例では前中心部の安定性に顕著な差
があることがわかった。そして、バストの寄せ感とアン
ダーの安定感については、前中心部分(図6(a)の円
Bで囲んだ部分)にフレーム構造を採用した本発明によ
り、著しい改善を実現できることが判明した。また、バ
ストのアップ感についても一定の改善を図ることができ
る一方で、フィット感(カップの合いやすさ)について
は、従来のものと同程度の効果を実現できることがわか
った。
よびアンダーの安定化効果は、Bカップの着用者よりも
Dカップの着用者の方が、すなわち乳房の豊満な着用者
の方が著しいことがわかった。このことは、従来のフロ
ントホック型ブラジャーの有していた問題点を、本発明
によれば大きく改善できることを示している。すなわ
ち、フロントホック型のブラジャーではアンダーが緩く
なりがちなため、特にDカップ以上の場合には立体的な
造形機能や運動機能性が劣り、最近ではあまり用いられ
ていなかった。本発明によれば、このような従来の欠点
を克服し、アンダーが緩くならず運動時および運動後に
もピッタリ感が得られ、しかも寄せ上げ機能の高いフロ
ントホック型ブラジャーが実現できる。
0の3人のモニターが24項目の着用感評価を行なった
結果のうち、特にカップの造形機能に係わる5項目(第
10,12,14,17および20項目)の結果を示し
た図である。「バストを寄せている」という着用感にお
いて顕著な差がある。また、「バストの形が良くなっ
た」、「バストアップする力が強い」、「バストが大き
くなったみたい」および「バストが安定する」のいずれ
の着用感についても、実施例と比較例の間には有意の差
がある。
計測結果を示す。モニターIはD70、モニターIIは
B70であり、モアレ縞計測装置により測定した。ここ
で、バストトップ間の距離とは、左右の乳房の頂部間の
距離であり、バストトップの高さとは、立位姿勢におい
て床面より所定高さの基準位置(腹部近傍)からの乳房
頂部の高さである。
プ間の距離は小さくなり(モニターIが1.07cm、
モニターIIが0.71cm)、かつ高さは高くなって
いる(モニターI,II共に0.71cm)。したがっ
て、「寄せて上げる」機能が奏されていることが数値で
実証できた。
の態様を採り得る。
としてのブラジャーに関するものであるが、ワイヤフォ
ーム型の各種のカップ付き女性用衣類に適用できる。例
えば、ブラスリップ、ブラキャミソール、スリーインワ
ン、ボディスーツ、レオタード、水着、ブラドレス等で
ある。
ラップレス型のブラジャー等にも適用される。さらに、
カップ部は3/4カップに限らず、フルカップやハーフ
カップのブラジャー等にも適用される。
2分割型のブラジャーにも適用できる。なお、片持フレ
ーム8L,Rは長手方向において完全に同一幅のテープ
材に限らず、端部(特にカップワイヤー部側の端部)に
おいて10〜20%程度だけ幅が広くなっているテープ
材でもよい。
ば、テープ状の片持フレームの基端をカップワイヤー部
に縫着し、かつまえ中心布に縫合し、これらで両カップ
ワイヤー部を連結するようにしたので、着用時に寄せ上
げて両カップ内にフィッティングされた乳房から加わる
反力を、着用状態においても安定させて伝えることがで
きる。このため、脇寄せによるバストの立体的な造形機
能に優れると共に、カップの保形性と安定性が高く、し
たがって運動機能性にも優れたフロントホック型のカッ
プ付き女性用衣類を提供できる。
ず、カップの造形性と保形性および安定性に優れてお
り、したがって、本発明のカップ付き女性用衣類によれ
ば、脇部をスリムなラインに整えつつ、バストを両脇か
ら中央に寄せてボリュームアップした、メリハリのある
美しいプロポーションを実現できる。
である。
である。
ブラジャーを示す図である。
す図である。
L,R…上カップ布、13L,R…カップ下布、2L,
R…ワイヤー、21L,R…カップワイヤー部、3L,
R…バック部布、5,5L,R…アンダーテープ、6
L,R…肩ストラップ、7L,R…前中心布、8L,R
…片持フレーム、9…ホック。
Claims (5)
- 【請求項1】 左右一対のカップ部と、 前記カップ部の脇側縁部に連結されると共に、その下縁
に伸縮性のアンダーテープが取り付けられたバック部
と、 前記カップ部の下方湾曲部にそれぞれ縫着された半円弧
状のカップワイヤー部と、 前記カップワイヤー部のそれぞれの前中心側下部にその
基端が縫着された左右一対のテープ状の片持フレーム
と、 前記左右一対の片持フレームのそれぞれの先端側に設け
られ、互いに対して上下方向に回動不能に連結される着
脱可能な連結具と、 前記左右一対のカップ部の下方湾曲部の前中心側それぞ
れに各端部が縫着された左右一対の前中心布とを備え、 前記左右一対の片持フレームはその長手方向に非伸縮性
を有し、かつ前記左右一対の前中心布にそれぞれ縫合さ
れていることを特徴とするカップ付き女性用衣類。 - 【請求項2】 前記アンダーテープが前中心の下部に延
び、前記片持フレームの下部が前記アンダーテープに縫
着されている請求項1に記載のカップ付き女性用衣類。 - 【請求項3】 前記バック部のアンダーテープと前記カ
ップワイヤー部の下部および前記片持フレームの下部と
前記連結具の下部が、着用状態でほぼ同一平面上に位置
する請求項1又は2に記載のカップ付き女性用衣類。 - 【請求項4】 前記連結具は肌側で最大開度180゜の
蝶番結合をする請求項1,2または3のいずれか一項に
記載のカップ付き女性用衣類。 - 【請求項5】 前記片持フレームの幅は、前記カップワ
イヤー部のワイヤーバイアスおよび前記アンダーテープ
の幅よりも広く、かつ、25mm以下の幅である請求項
1,2,3または4のいずれか一項に記載のカップ付き
女性用衣類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25917699A JP3413375B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | カップ付き女性用衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP25917699A JP3413375B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | カップ付き女性用衣類 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9091091A Division JP3045686B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | カップ付き女性用衣類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000064103A JP2000064103A (ja) | 2000-02-29 |
JP3413375B2 true JP3413375B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=17330429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25917699A Expired - Fee Related JP3413375B2 (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | カップ付き女性用衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3413375B2 (ja) |
-
1999
- 1999-09-13 JP JP25917699A patent/JP3413375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000064103A (ja) | 2000-02-29 |
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