JP3412270B2 - 昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置 - Google Patents

昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置

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JP3412270B2
JP3412270B2 JP19595594A JP19595594A JP3412270B2 JP 3412270 B2 JP3412270 B2 JP 3412270B2 JP 19595594 A JP19595594 A JP 19595594A JP 19595594 A JP19595594 A JP 19595594A JP 3412270 B2 JP3412270 B2 JP 3412270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送用電車の走行レベ
ルを変えるためなどに使用される昇降搬送装置の昇降ガ
イドレールや、搬送用電車などから昇降可能に吊り下げ
られる被搬送物支持用ハンガーなどの各種昇降装置の吊
下ベルト弛み検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような各種昇降装置の昇降駆動用吊
下ベルトの端部は、吊下ベルト結合手段により昇降装置
側に結合される。この吊下ベルト結合手段は、昇降装置
側に連結されたベースプレートと、このベースプレート
との間で吊下ベルトの端部を挟持固定する押さえプレー
トとから構成される。一方、吊下ベルトとしては、ベル
ト長さ方向と平行な補強用線材がベルト巾方向に多数本
内蔵されたタイミングベルト状のものや平ベルト状のも
のが使用される。
【0003】タイミングベルト状の吊下ベルトが使用さ
れるときは、吊下ベルト結合手段のベースプレートに
は、当該吊下ベルトの凹凸面と嵌合する凹凸面が形成さ
れて吊下ベルトの滑りを防止し、平ベルト状の吊下ベル
トが使用されるときは、当該吊下ベルトの端部を折り返
し、そのUターン部に軸杆を挿通した状態で折り返し重
なり部をベースプレートと押さえプレートとの間で挟持
固定することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように吊下ベル
トと吊下ベルト結合手段との間の滑り防止対策だけで
は、吊下ベルト結合手段におけるベースプレートと押さ
えプレートとの挟持力を十分に大きくしても、ウレタン
樹脂などから成形されているベルト本体の経年劣化によ
り内蔵する補強用線材とベルト本体との結合強度が低下
し、吊下ベルト結合手段を介して昇降装置の荷重を受け
ているベルト本体と補強用線材との間に滑りが発生す
る。また、仮に補強用線材とベルト本体との間に滑りが
生じないとしても、ベルト本体の経年劣化による“へた
り”によって、吊下ベルト結合手段による吊下ベルト挟
持固定力が低下した状態となり、この吊下ベルト結合手
段と吊下ベルトとの間に滑りが発生する。
【0005】上記のようなベルト本体と補強用線材との
間の滑りや吊下ベルト結合手段と吊下ベルトとの間の滑
りを放置すれば、当該吊下ベルトで吊り下げられている
昇降装置の落下事故につながる恐れがあるが、従来は、
このような滑りを自動的に検出し得る手段が考えられて
おらず、単に吊下ベルト結合手段の押さえプレートの締
結力をチェックすることが行われていたに過ぎない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、吊下ベルト結合手段(10)と、吊下ベルト(5,20,
22)と、検出器(18)とを有し、吊下ベルト結合手段(10)
は、昇降装置(1,8)に連結されたベースプレート(13)
と、このベースプレート(13)との間で吊下ベルト(5,20,
22)を挟持固定する押さえプレート(14)とから成り、吊
下ベルト(5,20,22)は、吊下ベルト結合手段(10)で挟持
固定された側の端に被検出部(17)を有し、検出器(18)
は、昇降装置(1,8)側に取付けられて、吊下ベルト(5,2
0,22)の被検出部(17)と係合するアクチュエータ(18a)を
有する昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置であって、吊
下ベルト(22)は、端部が折り返され、吊下ベルト結合手
段(10)は、吊下ベルト(22)の折り返し重なり部(22b)を
ベースプレート(13)と押さえプレート(14)との間で挟持
固定し、吊下ベルトの被検出部(17)は、押さえプレート
(14)の下側に突出する吊下ベルトのUターン部(22a)で
形成されている点に特徴を有する。
【0007】
【0008】又、請求項2に記載の第二の本発明は、吊
下ベルト結合手段(10)と、吊下ベルト(5,20,22)と、検
出器(18)とを有し、吊下ベルト結合手段(10)は、昇降装
置(1,8)に連結されたベースプレート(13)と、このベー
スプレート(13)との間で吊下ベルト(5,20,22)を挟持固
定する押さえプレート(14)とから成り、吊下ベルト(5,2
0,22)は、吊下ベルト結合手段(10)で挟持固定された側
の端に被検出部(17)を有し、検出器(18)は、昇降装置
(1,8)側に取付けられて、吊下ベルト(5,20,22)の被検出
部(17)と係合するアクチュエータ(18a)を有する昇降装
置の吊下ベルト弛み検出装置であって、吊下ベルト(5)
は、その長さ方向と平行な補強用線材(16)をベルト巾方
向に複数本内蔵するもので、被検出部(17)が、ベルト端
部から突出する補強用線材(16a,16b)により形成されて
いる、昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置を提供する。
【0009】上記の第二の本発明を実施する場合、吊下
ベルト(5)が、その一側面(5a)が長さ方向において凹凸
状に形成されたタイミングベルトである場合、吊下ベル
ト結合手段(10)のベースプレート(13)には、吊下ベルト
(5)の凹凸側面(5a)に嵌合する凹凸面(13a)を形成し、吊
下ベルト(5)の補強用線材(16a,16b)で形成された被検出
部(17)を押さえプレート(14)の下側に突出させることが
できる。
【0010】また、吊下ベルト(20)の端部を折り返えし
てそのUターン部(20a) の内側にベルト巾方向に軸杆(2
1)を挿通し、吊下ベルト結合手段(10)は、前記軸杆(21)
が押さえプレート(14)の下側に隣接するように、吊下ベ
ルトの折り返し重なり部(20b) をベースプレート(13)と
押さえプレート(14)との間で挟持固定させ、吊下ベルト
の補強用線材(16a,16b) で形成された被検出部(17)を、
押さえプレート(14)の上側に突出させることもできる。
【0011】なお、検出器(18)は、吊下ベルト結合手段
(10)のベースプレート(13)に取付けることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1は従来周知の昇降搬送装置(ド
ロップリフター)を示し、1は昇降キャレッジであっ
て、支柱2に沿って設けられた昇降ガイドレール3に昇
降自在に支持され、搬送用電車の走行レベル変更のため
のガイドレール4を備えている。5は駆動用プーリ6と
案内用プーリ7とに掛け渡された吊下ベルトであって、
その両端で、昇降キャレッジ1と支柱2内に昇降可能に
内装されたカウンターウエイト8とを釣瓶式に吊り下げ
ている。駆動用プーリ6と案内用プーリ7とは支柱2の
上端に支持された吊下用フレーム9上に軸支されてい
る。
【0013】本発明は、例えば上記のような昇降搬送装
置(ドロップリフター)における吊下ベルト5と昇降装
置である昇降キャレッジ1やカウンターウエイト8との
結合か所に実施されるものであって、以下、昇降キャレ
ッジ1とカウンターウエイト8とを昇降装置と呼称す
る。
【0014】吊下ベルト5と昇降装置1,8とは吊下ベ
ルト結合手段10によって連結されている。この結合手
段10は、図2〜図4に示すように、昇降装置1,8側
に固着される軸受部材11と、この軸受部材11に水平
支軸12により吊下ベルト5の巾方向に揺動自在に軸支
されたベースプレート13と、このベースプレート13
との間で吊下ベルト5を挟持固定する押さえプレート1
4と、複数本の締結用ボルト15とから構成されてい
る。
【0015】吊下ベルト5は、その一側面5aがベルト
長さ方向において凹凸状に形成されたタイミングベルト
であり、その内部には、ベルト長さ方向と平行な補強用
線材16がベルト巾方向に等間隔おきに多数本埋設され
ている。従って、吊下ベルト結合手段10のベースプレ
ート13には、吊下ベルト5の凹凸側面5aに嵌合する
凹凸面13aが形成されている。また、吊下ベルト結合
手段10の押さえプレート14には、吊下ベルト5の厚
さより若干浅いベルト嵌合凹溝14aが全長にわたって
形成されており、吊下ベルト5の端部をその凹凸側面5
aが外側になるように押さえプレート14のベルト嵌合
凹溝14aに嵌合させるとともに、当該吊下ベルト5の
凹凸側面5aをベースプレート13の凹凸面13a上に
嵌合させ、係る状態で押さえプレート14の両側辺をボ
ルト15によりベースプレート13上に固定することに
より、吊下ベルト5の端部を結合手段10のベースプレ
ート13(昇降装置1,8)に結合することができる。
【0016】吊下ベルト5の補強用線材16の内、ベル
ト巾方向に適当に離れた位置にある2本の補強用線材、
例えばベルト巾方向の両端にある2本の補強用線材16
a,16bは、ベルト端部よりも適当長さ延出させてお
り、この両補強用線材16a,16bの遊端を溶接やか
しめ金具などの適当な方法で互いに結合して、ループ状
の被検出部17が形成されている。
【0017】吊下ベルト結合手段10のベースプレート
13の背面には、検出器18が取付けられている。この
検出器18は、ベースプレート13に設けられた貫通孔
19を通じて押さえプレート14の下側に突出するアク
チュエータ18aを備えており、当該アクチュエータ1
8aの先端凹部18bに、吊下ベルト5の端部から押さ
えプレート14の下側に突出しているループ状の被検出
部17が係合している。
【0018】上記の構成によれば、吊下ベルト5と吊下
ベルト結合手段10のベースプレート13とは、吊下ベ
ルト5の凹凸側面5aとベースプレート13の凹凸面1
3aとの嵌合により十分な強度をもって結合することが
できる。しかして、吊下ベルト5の経年劣化により補強
用線材16とベルト本体との結合強度が低下すると、吊
下ベルト結合手段10を介して昇降装置1,8の荷重が
吊下ベルト5のベルト本体に作用しているため、当該吊
下ベルト5のベルト本体と補強用線材16との間に滑り
が生じて、補強用線材16に対しベルト本体のみが重力
で下方へ滑動することが考えられる。
【0019】このような事態が生じた場合、吊下ベルト
5の下端から下方に突出している補強用線材16a,1
6bから成る被検出部17が、吊下ベルト結合手段10
のベースプレート13に対し相対的に上昇移動すること
になる。従って、ベースプレート13に取付けられてい
る検出器18のアクチュエータ18aが被検出部18a
によって引き上げられ、このアクチュエータ18aの運
動により検出器18が作動して検出信号が生じる。この
検出信号により警告灯や警報などを作動させて吊下ベル
ト5の異常を表示することができる。
【0020】吊下ベルト5として、凹凸側面5aを有す
るタイミングベルト状のものを示したが、図5に示すよ
うに、補強用線材16を同様に内蔵する平ベルト状の吊
下ベルト20が使用されるときは、当該吊下ベルト20
の端部を折り返してそのUターン部20aの内側にベル
ト巾方向に軸杆21を挿通し、吊下ベルト結合手段10
は、前記軸杆21が押さえプレート14の下側に隣接す
るように、吊下ベルト20の折り返し重なり部20bを
ベースプレート13と押さえプレート14との間で挟持
固定すれば良い。この場合、吊下ベルト20の補強用線
材16a,16bで形成された被検出部17が押さえプ
レート14の上側に突出することになるので、検出器1
8はベースプレート13の上端背面に取付け、そのアク
チュエータ18aをベースプレート13の上方に延出さ
せて、先端凹部18bに被検出部17を係合すれば良
い。
【0021】この構成によれば、吊下ベルト20のベル
ト本体に経年劣化による“へたり”が生じて、吊下ベル
ト20の折り返し重なり部20bに対する吊下ベルト結
合手段10のベースプレート13と押さえプレート14
との挟持力が低下すると、吊下ベルト20に作用してい
る荷重で吊下ベルト結合手段10に対し吊下ベルト20
が上方に引き抜かれるような現象が生じる。このとき、
被検出部17も吊下ベルト20と一体にベースプレート
13に対し下方へ移動することになるので、この被検出
部17の運動が検出器18によって検出されることにな
る。
【0022】なお、補強用線材16により被検出部17
を形成する方法として、上記実施例のように吊下ベルト
端部から突出させた2本の補強用線材16a,16bを
互いに結合してループ状の被検出部17を形成する他、
1本の補強用線材16を吊下ベルト端部から突出させ、
この1本の補強用線材16の先端をループ状に形成して
被検出部とすることもできる。
【0023】また、図6に示すように吊下ベルト22の
端部を折り返し、その折り返しUターン部22aを吊下
ベルト結合手段10の押さえプレート14から下方に突
出させた状態で、折り返し重なり部22bをベースプレ
ート13と押さえプレート14との間で挟持固定し、押
さえプレート14から下方に突出するUターン部22a
の底部を被検出部17として、この内側にベースプレー
ト13に取付けた検出器18のアクチュエータ18aを
係合させ、吊下ベルト結合手段10に対し吊下ベルト2
2が上方に引き抜かれるように移動したときのUターン
部22aの底部(被検出部17)の上昇移動を検出器1
8で検出するように構成することができる。この構成
は、吊下ベルト22に補強用線材16が埋設されていな
い場合にも実施することができる。
【0024】なお、被検出部は上記各実施例で示したも
のに限定されない。例えば、吊下ベルト結合手段10の
押さえプレート14から上下方向に突出するベルト端部
に孔を設け、この孔を被検出部として利用することもで
きる。また、実施例では1本の吊下ベルト5,20,2
2で昇降装置1,8を吊り下げているように図示した
が、実際には、吊下ベルト5,20,22を2本並列さ
せて昇降装置1,8を吊り下げるのが普通である。この
場合、吊下ベルト結合手段10も各吊り下げベルトの端
部ごとに配設されるが、軸受部材11は各吊下ベルト結
合手段10ごとに配設しないで、1つの軸受部材11に
2つの吊り下げベルト結合手段10のベースプレート1
3の下端部を水平支軸12で揺動可能に軸支しても良い
し、1つの軸受部材に1つの揺動板を水平支軸で揺動可
能に軸支し、この1つの揺動板に2つの吊り下げベルト
結合手段10のベースプレート13の下端部を水平支軸
12で揺動可能に軸支しても良い。
【0025】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明の昇降装置
の吊下ベルト弛み検出装置によれば、吊下ベルト(5,20,
22)の経年劣化でベルト本体に“へたり”が生じたり、
吊下ベルトが内蔵する補強用線材(16)とベルト本体との
間に滑りが生じるような事態が生じた場合、当該吊下ベ
ルト(5,20,22)の端部に設けられた被検出部(17)にアク
チュエータ(18a)が係合する検出器(18)により、当該事
態を確実に検出することができる。従って、この検出器
(18)の検出信号に基づいて必要な対策を講じることによ
り、上記のような事態を放置したために生じる昇降装置
の落下事故などを未然に回避することができる。
【0026】更に本発明の構成によれば、吊下ベルト(2
2)が補強用線材(16)を内蔵しないタイプのものであって
も、当該吊下ベルト(22)の折り返しUターン部(22a)を
吊下ベルト結合手段(10)の押さえプレート(14)の下側に
突出させて、これに検出器(18)のアクチュエータ(18a)
を係合させるだけで、吊下ベルト結合手段(10)に対する
吊下ベルト(22)の滑りを確実に検出することができる。
【0027】又、請求項2に記載の第二の本発明の構成
によれば、吊下ベルト(5)が内蔵する補強用線材(16)を
利用して被検出部(17)を形成することができ、別部品を
吊下ベルト(5)の端部に取付けるなどの方法により被検
出部を構成する場合と比較して、安価に実施することが
できる。特に請求項3に記載のように、ベルト端部から
突出する2本の補強用線材(16a,16b)の遊端を互いに結
合してループ状の被検出部(17)を形成することにより、
検出器(18)のアクチュエータ(18a)を簡単且つ確実に被
検出部(17)に係合させることができる。
【0028】更に、請求項4に記載の構成によれば、タ
イミングベルト状の吊下ベルト(5)が使用されていて、
当該吊下ベルト(5)と吊下ベルト結合手段(10)との間で
は滑りが生じない状況においても、当該吊下ベルト(5)
が内蔵する補強用線材(16)とベルト本体との間に生じる
滑りを、補強用線材(16)で形成された被検出部(17)を利
用して検出器(18)により確実に検出することができる。
【0029】又、請求項5に記載の構成によれば、平ベ
ルト状の吊下ベルト(20)が使用されていている場合で
も、当該吊下ベルト(20)と吊下ベルト結合手段(10)との
間の滑りを、当該吊下ベルト(20)が内蔵する補強用線材
(16)により形成された被検出部(17)を利用して検出器(1
8)により確実に検出することができる。検出器(18)は昇
降装置(1,8)に取り付けても良いが、請求項6に記載の
ように、吊下ベルト結合手段(10)のベースプレート(13)
に取付けることにより、当該ベースプレート(13)が支軸
の周りに揺動可能に取付けられていても、吊下ベルト側
の被検出部の運動を検出器で確実に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 吊下ベルトの一使用例を示す昇降搬送装置
(ドロップリフター)の側面図である。
【図2】 A図は本発明要部の一部縦断側面図であり、
B図は同一部切り欠き正面図である。
【図3】 吊下ベルトと吊下ベルト結合手段とを示す分
解平面図である。
【図4】 A図は図3の一部縦断側面図であり、B図は
吊下ベルトの正面図である。
【図5】 第二実施例を示す一部縦断側面図である。
【図6】 第三実施例を示す一部切り欠き正面図であ
る。
【符号の説明】
1 昇降キャレッジ(昇降装置) 5 タイミングベルト状の吊下ベルト 5a 凹凸側面 8 カウンターウエイト(昇降装置) 10 吊下ベルト結合手段 13 ベースプレート 13a 凹凸面 14 押さえプレート 15 ボルト 16 補強用線材 16a 被検出部を形成する補強用線材 16b 被検出部を形成する補強用線材 17 被検出部 18 検出器 18a アクチュエータ 18b 先端凹部 20 平ベルト状の吊下ベルト 20a 折り返しUターン部 20b 折り返し重なり部 21 軸杆 22 吊下ベルト 22a 折り返しUターン部 22b 折り返し重なり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 17/00 B61B 13/06 B66B 5/12 B66B 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊下ベルト結合手段(10)と、吊下ベルト
    (5,20,22)と、検出器(18)とを有し、吊下ベルト結合手
    段(10)は、昇降装置(1,8)に連結されたベースプレート
    (13)と、このベースプレート(13)との間で吊下ベルト
    (5,20,22)を挟持固定する押さえプレート(14)とから成
    り、吊下ベルト(5,20,22)は、吊下ベルト結合手段(10)
    で挟持固定された側の端に被検出部(17)を有し、検出器
    (18)は、昇降装置(1,8)側に取付けられて、吊下ベルト
    (5,20,22)の被検出部(17)と係合するアクチュエータ(18
    a)を有する昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置であっ
    て、 吊下ベルト(22)は、端部が折り返され、 吊下ベルト結合手段(10)は、吊下ベルト(22)の折り返し
    重なり部(22b)をベースプレート(13)と押さえプレート
    (14)との間で挟持固定し、 吊下ベルトの被検出部(17)は、押さえプレート(14)の下
    側に突出する吊下ベルトのUターン部(22a)で形成され
    ている、 昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置。
  2. 【請求項2】吊下ベルト結合手段(10)と、吊下ベルト
    (5,20,22)と、検出器(18)とを有し、吊下ベルト結合手
    段(10)は、昇降装置(1,8)に連結されたベースプレート
    (13)と、このベースプレート(13)との間で吊下ベルト
    (5,20,22)を挟持固定する押さえプレート(14)とから成
    り、吊下ベルト(5,20,22)は、吊下ベルト結合手段(10)
    で挟持固定された側の端に被検出部(17)を有し、検出器
    (18)は、昇降装置(1,8)側に取付けられて、吊下ベルト
    (5,20,22)の被検出部(17)と係合するアクチュエータ(18
    a)を有する昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置であっ
    て、 吊下ベルト(5)は、その長さ方向と平行な補強用線材(1
    6)をベルト巾方向に複数本内蔵するもので、被検出部(1
    7)が、ベルト端部から突出する補強用線材(16a,16b)に
    より形成されている、 昇降装置の吊下ベルト弛み検出装
    置。
  3. 【請求項3】吊下ベルト(5)の被検出部(17)が、ベルト
    端部から突出する2本の補強用線材(16a,16b)の遊端を
    互いに結合して形成している、請求項2に記載の昇降装
    置の吊下ベルト弛み検出装置。
  4. 【請求項4】吊下ベルト(5)は、その一側面(5a)が長さ
    方向において凹凸状に形成されたタイミングベルトであ
    り、 吊下ベルト結合手段(10)のベースプレート(13)には、吊
    下ベルト(5)の凹凸側面(5a)に嵌合する凹凸面(13a)が形
    成され、 吊下ベルト(5)の補強用線材(16a,16b)で形成された被検
    出部(17)が押さえプレート(14)の下側に突出する、請求
    項2又は3 に記載の昇降装置の吊下ベルト弛み検出装
    置。
  5. 【請求項5】吊下ベルト(20)は、端部が折り返されてそ
    のUターン部(20a)の内側にベルト巾方向に軸杆(21)が
    挿通され、 吊下ベルト結合手段(10)は、前記軸杆(21)が押さえプレ
    ート(14)の下側に隣接するように、吊下ベルトの折り返
    し重なり部(20b)をベースプレート(13)と押さえプレー
    ト(14)との間で挟持固定し、 吊下ベルトの補強用線材(16a,16b)で形成された被検出
    部(17)が、押さえプレート(14)の上側に突出する、請求
    項2又は3 に記載の昇降装置の吊下ベルト弛み検出装
    置。
  6. 【請求項6】検出器(18)は、吊下ベルト結合手段(10)の
    ベースプレート(13)に取付けられている、請求項1〜5
    の何れかに記載の昇降装置の吊下ベルト弛み検出装置。
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