JP3412135B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3412135B2
JP3412135B2 JP30977992A JP30977992A JP3412135B2 JP 3412135 B2 JP3412135 B2 JP 3412135B2 JP 30977992 A JP30977992 A JP 30977992A JP 30977992 A JP30977992 A JP 30977992A JP 3412135 B2 JP3412135 B2 JP 3412135B2
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達也 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画情報をビデオテープ
に記録して蓄積する一方、その蓄積した画情報を任意に
読み出して処理する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願の発明者らは、先に特願平3−30
3913号明細書において、この種の画像処理装置を提
案している。
【0003】その提案の画像処理装置は、ファクシミリ
通信で画像を送受信すると共に、送受信する画像を必要
に応じて蓄積したり読み出したりするものである。画像
を蓄積する記録媒体には、通常のテレビ用のビデオテー
プを用いるようにしている。
【0004】ファクシミリ通信では、一般にA4サイズ
以上の画情報を送受信する。A4サイズの画情報は、G
3ファクシミリの通常の解像度で、縦2280画素,横
1728画素という画素サイズになる。
【0005】通常のテレビ画面は、このように大きな画
素サイズの画情報を表示する解像度を有していない。こ
のため、上記画像処理装置では、A4サイズ1ページの
画情報を、例えば36区画というように分割して、1区
画の画情報をそれぞれ1フレームのテレビ画像として、
ビデオテープに記録するようにしていた。
【0006】ところで、1ページを分割する上記区画数
は、少ない方が1ページ当たりのビデオテープの使用量
も少なくて済む。ところが、区画数を少なくすると、1
区画あたりの画素数が多くなる。画素数が多くなると、
画情報をテレビ画像の画信号に変換した場合に、信号周
波数が高くなる。とくに白画素と黒画素が交互並んだ画
像は、最も信号周波数が高くなる。周波数の高い画信号
は、ビデオテープから読み取って2値情報である画情報
を再生する際に、画情報の再生エラーが発生し、画質が
劣化しやすかった。
【0007】一方、上記区画数を多くすると、画情報の
再生エラーの発生を防止することができる反面、ビデオ
テープの使用量が多くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
蓄積画像の画質を向上しようとすると、ビデオテープの
使用量が多くなってしまうという問題があった。
【0009】本発明は、上記の問題を解決し、蓄積画像
の画質を向上すると共に、ビデオテープの使用量を節約
することができる画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、入
力した1ページの画情報を縦方向と横方向とにそれぞれ
規定画素数ずつ分割し、分割された各区画の画情報を縦
または横方向に拡大し、その拡大した各区画の画情報を
拡大方向を主走査方向とするテレビフォーマットの1フ
レームのアナログ画信号に変換して、ビデオテープに記
録する一方、ビデオテープに記録したアナログ画信号を
再生して、再生したアナログ画信号を上記各区画に対応
する画情報に逆変換し、逆変換して得た画情報を主走査
方向に縮小して元の画素サイズの各区画の画情報に戻
し、その各区画の画情報を配列して、1ページの画情報
を復元するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】1ページを分割した各区画の画情報は、一定方
向に拡大した後、アナログ画信号に変換してビデオテー
プに記録するので、そのまま記録する場合に比べて、画
信号の周波数が低下する。これにより、ビデオテープを
読み取って画情報を再生する際に再生エラーが発生しに
くくなり、画質が向上する。また、この場合、画情報
は、一定方向にのみ拡大し、もう一方の方向に対しては
そのままの状態でビデオテープに記録するので、単純に
1ページ当たりの区画数を多くする場合に比べ、全体の
区画数つまりフレーム数が少なくなるため、ビデオテー
プの使用量を節約することができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例に係る画像
処理装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、無線電話装置1は、通信事業者各社の移動通信サ
ービスの公衆電話回線で通信するものである。ファクシ
ミリ画像伝送部2は、G3ファクシミリなどの既知手順
で画像伝送するものである。このファクシミリ画像伝送
部2には、画情報をデータ圧縮したりデータ圧縮された
画情報を元の画情報に復元したりする符号化復号化手段
DCRを内蔵している。
【0014】ページメモリ3は、処理する各ページの画
情報を一時格納するものである。フレームメモリ4は、
テレビ画像1画面分に相当する画情報を一時格納するも
のである。デジタル/NTSC信号変換部5は、2値情
報である画情報をNTSC(National Tel
evision System Commitee)方
式のテレビ画信号に変換したり、その逆変換を行なった
りするものである。ビデオテープデッキ6は、ビデオカ
メラの撮像画像やテレビ画像の録画・再生に汎用されて
いる既知装置である。CRTモニタ7は、ビデオテープ
デッキ6の録画あるいは再生中の画像をモニタ表示する
ものである。
【0015】画情報変倍部8は、画情報の画素を既知方
式で補間したり間引いたりすることにより、画像サイズ
を拡大あるいは縮小するものである。画像入出力部9
は、表示器9aとタブレット9bとが一体化されたもの
である。表示器9aは、画情報を1ページ分あるいは部
分的に画面表示するものである。タブレット9bは、オ
ペレータがその表示画面上を専用のペンでなぞることに
より、文字や図形などを手書き入力するものである。操
作表示部10は、オペレータが各種操作を行なうと共
に、装置が動作状態などを表示するものである。システ
ム制御部11は、上記各部を監視・制御するマイクロコ
ンピュータである。システムバス12は、無線電話装置
1およびCRTモニタ7を除く上記各部相互間で各種デ
ータや制御信号をやり取りする信号ラインである。
【0016】以上の構成で、いま、本実施例の画像処理
装置が他のファクシミリ装置から着呼したとする。この
場合、オペレータは、無線電話装置1の所定の操作で応
答し、操作表示部10で受信動作を起動する。
【0017】この画像処理装置は、起動すると、相手先
装置とファクシミリ通信を実行し、画情報を受信する。
受信した画情報は、ページメモリ3に格納する。画情報
の受信が終ると、回線切断して通信を終了する。
【0018】次に、受信画像を表示する場合、オペレー
タは、操作表示部10で所望のページと表示倍率とを指
定する。画像処理装置は、その指定に従って対応する受
信画像を拡大あるいは縮小して表示器9aに表示する。
【0019】この画像処理装置は、このように表示して
いる画像に手書き画像を追記する機能を有している。画
像を追記する場合、オペレータは、タブレット9bで所
望の画像を手書き入力する。画像処理装置は、画像が入
力されると、その画情報を読み取ってページメモリ3内
の画情報に合成する。
【0020】この手書き画像入力の際に、図2に示すよ
うに、表示器9aで画像を拡大表示している場合には、
入力された画情報を縮小して合成する。すなわち、い
ま、例えば、図3(a)に示すように、1つの図形画像
を受信し、同図(b)に示すように、2倍に拡大表示し
ていたとする。この場合、画像処理装置は、ページメモ
リ3内の該当画情報を既知の補間処理により画素数を2
倍に拡大して、表示器9aで表示することになる。
【0021】この状態で、オペレータが、同図(c)に
示すように、その図形上に別の図形を手書き入力したと
する。この場合、画像処理装置は、手書き入力された画
情報を、上記とは反対に、既知の間引処理により画素数
を1/2に縮小して、同図(d)に示すように、ページ
メモリ3の画情報の該当位置に合成する。
【0022】次に、受信画像を蓄積する場合、オペレー
タは、操作表示部10で蓄積動作を起動する。画像処理
装置は、起動されると、ページメモリ3の各ページの画
情報を複数のフレーム画情報に分割する。このフレーム
画情報は、テレビ画像1画面に相当するものである。
【0023】いま、受信画像が8×3.85(本/m
m)の解像度でA4サイズであったとする。この場合、
画像処理装置は、図4に示すように、1ページの画情報
を主走査方向に216画素,副走査方向に256画素ず
つそれぞれ分割する。これにより、主走査方向が8区
分,副走査方向が9区分され、合計72個のフレーム画
情報F11〜F89が形成される。なお、最下段の各フ
レーム画情報F19,F29・・・F89は、主走査方
向216画素,副走査方向232画素になる。
【0024】画像処理装置は、図5に示すように、ペー
ジメモリ3内のこのような各フレーム画情報F11〜F
89を順次画情報変倍部8に転送する。そして、主走査
方向の同一画素を2つずつ配列して画素数を2倍に拡大
する。次いで、拡大した画情報をフレームメモリ4に転
送する。これにより、フレームメモリ4には、フレーム
画情報F11〜F18,F21〜F28・・・F81〜
F88の場合、256×432画素の画情報が順次蓄積
され、フレーム画情報F19,F29・・・F89の場
合、232×432画素の画情報が順次格納される。
【0025】画像処理装置は、その画情報をデジタル/
NTSC信号変換部5に転送してテレビ画信号に変換す
る。これにより、フレーム画情報F11〜F89の1つ
1つに対して、奇数ラインのフレーム画信号と偶数ライ
ンのフレーム画信号が生成される。このような画信号を
ビデオテープデッキ6によりビデオテープに順次記録す
る。
【0026】これにより、受信画像がビデオテープで蓄
積される。なお、上記動作中、記録している画像がCR
Tモニタ7で表示され、オペレータは、記録動作を確認
することができる。
【0027】次に、蓄積した画像を読み出す場合、オペ
レータは、再生動作を起動する。画像処理装置は、起動
されると、ビデオテープデッキ6によりビデオテープに
記録したテレビ画信号を順次再生する。そして、再生し
たテレビ画信号を、デジタル/NTSC信号変換部5に
より、2値情報である画情報に順次変換してフレームメ
モリ4に格納する。格納される画情報は、256×43
2画素または232×432画素であり、主走査方向に
2倍に拡大されているものである。
【0028】次いで、その画情報を画情報変倍部8によ
り主走査方向の画素数を1/2に間引きする。これによ
り、216×256画素または216×232画素の各
フレーム画情報F11〜F89が再生される。画像処理
装置は、再生した各画情報をページメモリ3に順次転送
して、図4に示したように配列する。これにより、1ペ
ージの受信画像が復元される。蓄積画像が複数ページあ
る場合には、各ページごとに上記動作を繰り返し、全ペ
ージの画像を復元する。
【0029】このように復元した画像は、前記と同様の
操作で、表示したり手書き画像を追記したりすることが
できる。また、他のファクシミリ装置に送信することも
可能である。
【0030】他のファクシミリ装置に送信する場合に
は、無線電話装置1の所定の操作で相手先に発呼した
後、送信動作を起動する。画像処理装置は、送信動作が
起動されると、ページメモリ3に格納されている画情報
を相手先に送信する。
【0031】以上のように、本実施例では、ページメモ
リ3に格納した1ページの画情報は、縦横方向それぞれ
に規定画素数ずつ分割し、その分割した各区画の画情報
の画素を横方向に2倍に拡大し、その拡大した画情報を
横方向を主走査方向とするテレビ画信号に変換して、ビ
デオテープに記録するようにしている。
【0032】このように、各区画の画情報は拡大した後
テレビ画信号に変換してビデオテープに記録するので、
そのまま記録する場合に比べ、画信号の周波数が低下す
る。これにより、ビデオテープから画信号を読み出して
画情報を再生する際に再生エラーが発生しにくくなり、
再生画像の画質が向上する。
【0033】また、画情報は、主走査方向にのみ拡大
し、副走査方向に対してはそのままの状態でビデオテー
プに記録するので、単純に1ページ当たりの区画数を多
くする場合に比べ、全体の区画数つまりフレーム数が少
なくなるため、ビデオテープの使用量を節約することが
できる。
【0034】また、ページメモリ3に格納した画情報
は、表示器9aで任意に表示すると共に、タブレット9
bで任意に手書き画像を追記できるようにしている。ま
た、画情報を表示器9aで拡大表示中に、タブレット9
bで入力した画像は、その倍率の逆数で縮小してページ
メモリ3内に合成するようにしている。これにより、オ
ペレータは、受信画像や送信画像を必要に応じて加工す
ることができると共に、入力した画像は、表示画像に対
応した大きさで保存されるので、画像の加工作業が容易
になる。
【0035】ところで、上述の実施例では、表示器9a
でページメモリ3の画情報を拡大表示中に、タブレット
9bで入力される画情報は、縮小してページメモリ3に
合成する例を説明したが、その反対に、表示器9aで縮
小表示中には、タブレット9bで入力される画情報を拡
大してページメモリ3に合成すればよい。
【0036】また、各区画の画情報は、主走査方向に画
素数を2倍に拡大してビデオテープに記録するようにし
たが、3倍以上に拡大してもよいことは当然である。
【0037】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0038】本実施例の画像処理装置は、図1と同一構
成とする。前述の実施例では、表示器9aとタブレット
9bとは、共にページメモリ3の画情報の画素密度に相
当する解像度を有するものとしたが、本実施例では、表
示器9aとタブレット9bの解像度は、ページメモリ3
の画情報の画素密度の1/2であるものとする。
【0039】そして、いま、ページメモリ3内に、図6
(a)に示すような画情報が格納されているものとす
る。この場合、ページメモリ3の画情報を既知の間引処
理で画素数を1/2に削減して、同図(b)に示すよう
に、表示器9aで表示する。
【0040】ここで、オペレータにより、同図(c)に
示すように、任意の画像が手書き入力されたとする。
【0041】画像処理装置は、入力された画情報を読み
取る。そして、読み取った情報を既知の補間処理により
画素数を2倍に拡大する。そして、拡大した画情報を、
同図(d)に示すように、ページメモリ3の画情報に合
成する。次に、合成した画情報の輪郭斜線部を既知の平
滑処理により、同図(e)に示すように、平滑化する。
【0042】このように、表示器9aやタブレット9b
の解像度が低い場合には、ページメモリ3の画情報の画
素数を削減して表示器9aで表示する一方、タブレット
9bにより入力された画情報は、その反対に画素数を拡
大してページメモリ3に合成することにより、前述の実
施例と同様の処理を実行することができる。また、オペ
レータにより入力され、合成した画情報の輪郭斜線部を
平滑化することにより、タブレット9bの解像度が低い
ことによる画質劣化を防止することができる。
【0043】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
【0044】本実施例の画像処理装置は、図1と同一構
成で、図7に示すような画像受信処理を実行する。すな
わち、いま、この画像処理装置が他のファクシミリ装置
から着呼したとする。この場合、オペレータは、所定の
操作で応答して受信動作を開始する(処理101)。
【0045】画像処理装置は、受信動作を起動すると、
既知のG3ファクシミリの伝送制御手順を実行する。
【0046】本実施例では、この手順において、自装置
がビデオテープに画像記録する画像処理装置であること
をNSF信号で相手先装置に通知する(処理102)。
また、送信側ファクシミリ装置は、その通知情報によ
り、受信側装置を判別する。そして、受信側が本実施例
の画像処理装置の場合、送信する画像の種類をNSS信
号で受信側に通知する。ここで、画情報報の種類とは、
通常の2値画情報であるか、ディザ処理や誤差拡散処理
が実行された疑似中間調の2値画情報であるかを示す情
報である。本実施例の画像処理装置は、送信側からの上
記通知情報を読み取る(処理103)。
【0047】次いで、送信される画情報を受信してペー
ジメモリ3に格納する(処理104)。画情報の受信が
終ると所定の伝送制御により通信を終了する(処理10
5)。
【0048】この後、画像処理装置は、受信した画情報
が疑似中間調の画情報であるかどうか判別する(処理1
06)。ここで、疑似中間調の画情報であった場合(処
理106のY)、前述の第1の実施例と同様に、受信し
た画情報を拡大してビデオテープに記録する。すなわ
ち、例えば、受信画像が8×3.85(本/mm)の解
像度でA4サイズであったとすると、図4で説明したよ
うに、各ページの画情報を縦方向に9分割,横方向に8
分割する。そして、図5で説明したように、各区画の画
情報を主走査方向に2倍に拡大する。その拡大した各区
画の画情報を各フレームの画信号に変換してビデオテー
プに記録する(処理107)。
【0049】一方、通常の2値画情報であった場合には
(処理106のN)、受信した画情報をそのサイズのま
まビデオテープに記録する。すなわち、この場合、図8
に示すように、各ページの画情報を縦方向に9分割,横
方向に4分割する。そして、図9に示すように、各区画
の画情報をそのまま各フレームの画信号に変換してビデ
オテープに記録する(処理108)。
【0050】なお、このように記録した画情報を再生す
る場合には、ビデオテープから読み出した各フレームの
画信号を記録時とは反対の各処理を順次実行して、各ペ
ージの画情報を復元する。
【0051】以上のように、本実施例では、疑似中間調
の2値画情報の場合には、画情報を拡大してビデオテー
プに記録する一方、通常の2値画情報の場合には、拡大
しないでそのままを記録するようにしている。
【0052】疑似中間調の2値画情報は、隣接する画素
間での黒白の変化が激しいので、フレーム画信号に変換
した場合、信号周波数が高くなる。このような画情報
は、拡大した後テレビ画信号に変換してビデオテープに
記録するので、そのまま記録する場合に比べ、画信号の
周波数が低下する。これにより、ビデオテープから画信
号を読み出して画情報を再生する際に再生エラーが発生
しにくくなり、再生画像の画質が向上するようになる。
【0053】また、通常の2値画情報は、隣接する画素
間での黒白の変化が少なく、フレーム画信号に変換した
場合、信号周波数が比較的低いので、そのままビデオテ
ープに記録しても、画質の劣化は少ない。また、この場
合、1ページ当たりのフレーム数が上記の半数で済むの
で、ビデオテープの使用量を節約することができる。
【0054】なお、上記実施例では、画情報の画素変化
が激しい場合として、疑似中間調を例にとったが、他の
画情報でも画素変化が激しい場合に、拡大してビデオテ
ープに記録すれば、同様の効果が得られることは当然で
ある。
【0055】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
【0056】上記第3の実施例では、ビデオテープに画
像を記録する際に、画情報を拡大する,しないを画像の
種類により決定するようにしたが、本実施例は、他の条
件により決定するようにしている。
【0057】すなわち、本実施例の画像処理装置は、ビ
デオテープに画像を記録する場合、図10に示すよう
に、ビデオテープデッキ6にセットされているビデオテ
ープの性能を判別する。例えば、VHS規格のビデオテ
ープの場合、ノーマルタイプとSVHSという高性能タ
イプとがある。そして、これらのビデオテープのカート
リッジ箱体には、ノーマルタイプであるか高性能タイプ
であるかを示す検出穴が形成されている。
【0058】本実施例では、その検出穴によりビデオテ
ープの性能を判別する(処理201)。そして、ビデオ
テープが高性能タイプの場合には(処理201のY)、
画情報を拡大しないで元のサイズのままビデオテープに
記録する(処理202)。一方、ノーマルタイプの場合
には(処理201のN)、画情報を主走査方向に例えば
3倍に拡大してビデオテープに記録する(処理20
3)。
【0059】これにより、ノーマルタイプのビデオテー
プを使用しても、画情報を拡大して記録するので、良好
な画質が得られるようになる。一方、高性能タイプの場
合には、元のサイズのまま記録するので、テープの使用
量を節約することができると共に、テープの性能が良い
ため画質の劣化も少ない。
【0060】なお、上記実施例では、ビデオテープの性
能は、カートリッジ箱体の検出穴により判別するように
したが、一定の画信号を試験的に記録した後、その記録
信号を読み取って、得られた画信号の状態から、判別す
ることも考えられる。
【0061】また、以上の各実施例では、画情報を拡大
する場合、2倍あるいは3倍に拡大する例を示したが、
倍率は大きいほど、画質が向上することはいうまでもな
い。また、その倍率は、整数倍にかぎらないことはいう
までもない。
【0062】次に、本発明の第5の実施例を説明する。
【0063】本実施例の画像処理装置は、図1と同一構
成で、いま、他のファクシミリ装置から複数ページの画
像を受信したとする。
【0064】本実施例では、受信画像をビデオテープに
記録する場合、図11に示すように、受信画像を1ペー
ジずつ順次記録する一方、各ページの先頭には、空白画
像を1フレーム分、ダミーフレームとして記録する。そ
して、所定の各フレームF11〜Fxyの画像を順次記
録する。フレームFxyは、図4の例ではフレームF8
9であり、図8の例ではF49である。
【0065】そして、図12(a)に示すように、記録
する各フレームの画情報には、先頭の1ラインあるいは
数ラインのライン位置に、画像内容を示す識別情報を挿
入する。
【0066】上記ダミーフレームには、この識別情報と
して、レコード識別情報(Hedder Of Rec
ord;以下、HORと略す)を記録する。
【0067】同図(b)は、このHORの情報構成を示
している。図において、「識別コード」は、記録情報が
書画情報であることを示すもので、例えば3バイトで構
成する。「ヘッダモード」は、HORであることを示す
コード情報であり、例えば1バイトで構成する。「管理
番号」は、ページ数に拘らず1つの文書に1つ付与する
番号であり、例えば2バイトで構成する。「記録時刻」
は、記録する日時の情報であり、例えば6バイトで構成
する。「ページ番号」は、何ページ目の画像かを示すも
ので、例えば2バイトで構成する。「RTI/CSI」
は、ファクシミリ通信の際に送信側から受信する相手先
識別情報であり、例えば20バイトで構成する。
【0068】また、フレームF11〜Fxyのそれぞれ
には、フィールド識別情報(Hedder Of Fi
eld;以下、HOFと略す)を記録する。
【0069】図12(c)は、このHOFの情報構成を
示したものである。図において、「識別情報」は上記H
ORと同様の情報である。「ヘッダモード」は、HOF
であることを示す情報である。また、「管理番号」,
「記録時刻」および「ページ番号」は、前記HORと同
様の情報である。「フレームモード」は、1ページの画
像を複数フィールドに分割する際の分割方法を示す情報
であり、例えば1バイトで構成する。「フレームアドレ
スX」と「フレームアドレスY」は、それぞれ分割した
各フィールドのXとY方向の位置をそれぞれ示すもの
で、例えばそれぞれ1バイトで構成する。「変倍率X」
および「変倍率Y」は、それぞれの方向の画情報の変倍
率を示すもので、例えば、1バイトで構成する。前述の
各実施例では、Y方向には変倍しなかったが、Y方向に
は変倍した場合、この情報をセットする。
【0070】本実施例の画像処理装置は、各フレームの
画情報に、以上のようなHORやHOFを挿入し、その
画情報を所定の各フレームの画信号に変換して、ビデオ
テープに記録する。
【0071】そして、画像を再生する場合には、ビデオ
テープから画像と共に上記HORやHOFを読み取る。
HORやHOFの各情報は、必要に応じて表示器などに
表示する。また、「フレームモード」に基ずいて、1ペ
ージ当たりのフレーム数を判別する。また、「フレーム
アドレスX」と「フレームアドレスY」とに基ずいて、
各フレームの画情報の位置を判定して、元の1ページ全
体の画情報を組み立てる。また、そのとき、「変倍率
X」や「変倍率Y」に従って、画情報を変倍して元の画
情報を復元する。
【0072】以上のように、本実施例では、ビデオテー
プに、各フレームの画像と共に識別情報を記録してお
き、画像を再生する際に、識別情報を表示したり、識別
情報に従って、読み出した画情報を処理するようにして
いる。これにより、オペレータは、再生される画像がど
んな画像であるかを容易に知ることができる。また、画
像処理装置は、ビデオテープにフレーム数や変倍率の異
なる各種画像が記録されている場合でも、必要な処理を
自動的に判別して元の画情報を正しく復元することがで
きる。
【0073】なお、上述の実施例では、ファクシミリ通
信で受信した画情報をビデオテープを用いて蓄積する場
合を例にとって説明したが、例えば、スキャナ装置で読
み取った画情報や任意に作成したグラフィク画情報な
ど、どんな画情報でも同様に蓄積できることはいうまで
もない。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1ペー
ジの画情報を縦横方向にそれぞれ分割して、各区画の画
情報を一定方向に拡大した後、テレビ画信号に変換して
ビデオテープに記録するようにしたので、そのまま記録
する場合に比べて、画信号の周波数が低下し、ビデオテ
ープを読み取って画情報を再生する際に再生エラーが発
生しにくくなり、画質が向上する。また、画情報は、一
定方向にのみ拡大し、もう一方の方向に対してはそのま
まの状態でビデオテープに記録するので、全体の区画数
つまりフレーム数が少なくなり、ビデオテープの使用量
を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像処理装置のブ
ロック構成図である。
【図2】画情報の表示処理および手書き画像の入力処理
の説明図である。
【図3】上記表示処理および入力処理における画情報の
変倍動作を示す説明図である。
【図4】A4サイズの1ページの画情報を複数フレーム
の画情報に分割する例を示す説明図である。
【図5】画情報の処理を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例における画情報の表示処
理および手書き画像の入力処理の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例における画像受信処理の
動作フローチャートである。
【図8】その実施例において画情報を元のサイズのまま
ビデオテープに記録する場合の画情報の分割方法を示す
説明図である。
【図9】上記画情報を元のサイズのまま記録する場合の
画情報の処理を示す説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例における画像記録処理
の動作フローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施例におけるビデオテープ
の記録内容の説明図である。
【図12】その実施例において各フレームの画情報に挿
入する識別情報の説明図である。
【符号の説明】
1 無線電話装置 2 ファクシミリ画像伝送部 3 ページメモリ 4 フレームメモリ 5 デジタル/NTSC信号変換部 6 ビデオテープデッキ 7 CRTモニタ 8 画情報変倍部 9 画像入出力部 9a 表示器 9b タブレット 10 操作表示部 11 システム制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−30368(JP,A) 特開 平5−95458(JP,A) 特開 平4−196745(JP,A) 特開 平4−859(JP,A) 特開 平3−276984(JP,A) 特開 平3−160875(JP,A) 特開 平3−108954(JP,A) 特開 平1−119168(JP,A) 特開 昭53−104216(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/21 H04N 1/00 H04N 1/393

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画情報を蓄積する一方任意に読み出して
    処理する画像処理装置において、2値情報である画情報
    をページ単位に入力する画像入力手段と、入力した1ペ
    ージの画情報を縦方向と横方向とにそれぞれ規定画素数
    ずつ分割する分割手段と、分割された各区画の画情報を
    縦または横方向に拡大する拡大手段と、拡大した上記各
    区画の画情報をその拡大方向を主走査方向とするテレビ
    フォーマットの1フレームのアナログ画信号に変換する
    デジタル/テレビ信号変換手段と、そのアナログ画信号
    をビデオテープに記録する記録手段と、そのビデオテー
    プを読み取って記録したアナログ画信号を再生する再生
    手段と、再生したアナログ画信号を上記各区画に対応す
    る画情報に逆変換するテレビ/デジタル信号変換手段
    と、逆変換して得た上記画情報を主走査方向に間引いて
    画情報を一定方向に縮小する縮小手段と、縮小により得
    た各区画の画情報を配列して1ページの画情報を復元す
    る画像復元手段とを備えていることを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 画情報を画面表示する画像表示手段と、
    ページ単位に入力した上記画情報を上記画像表示手段に
    より変倍表示する変倍表示手段と、上記画像表示手段の
    表示画面上の手書き操作で画像入力する画像入力手段
    と、上記画像入力手段により入力された画像を上記変倍
    表示の倍率の逆数のサイズの画情報に変倍する入力画像
    変倍手段と、変倍した画情報をページ単位に入力した上
    記画情報に合成する画情報合成手段とを備えていること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記ページ単位に入力した上記画情報の
    画素密度と上記画像表示手段の画素密度とが不一致の場
    合には、上記画情報を変倍表示する際に表示画像の輪郭
    斜線部を平滑化する表示画像平滑手段を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記ページ単位に入力した上記画情報の
    画素密度と上記画像入力手段の画面上の画素密度とが不
    一致の場合には、その画像入力手段により入力し変倍し
    た上記画情報の輪郭斜線部を平滑化して上記画情報に合
    成する合成画像平滑手段を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 縦横それぞれ一定画素数の画情報を順次
    テレビフォーマットの1フレームのアナログ画信号に変
    換してビデオテープに記録する画像処理装置において、
    入力した画情報の画素変化が激しいか少ないかを判別す
    る画素変化判別手段と、画素変化が少ない場合には入力
    した画情報を上記一定画素数ずつそのまま上記アナログ
    画信号に変換してビデオテープに記録する等倍記録手段
    と、上記画素変化が激しい場合には入力した画情報の画
    素数を縦または横方向に拡大した後上記一定画素数ずつ
    拡大方向を主走査方向とする上記アナログ画信号に変換
    してビデオテープに記録する拡大記録手段とを備えてい
    ることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 縦横それぞれ一定画素数の画情報を順次
    テレビフォーマットの1フレームのアナログ画信号に変
    換してビデオテープに記録する画像処理装置において、
    使用するビデオテープの性能の良否を判別する手段と、
    性能が良い場合には入力した画情報を上記一定画素数ず
    つそのまま上記アナログ画信号に変換してビデオテープ
    に記録する等倍記録手段と、上記ビデオテープの性能が
    悪い場合には入力した画情報の画素数を縦または横方向
    に拡大した後上記一定画素数ずつ拡大方向を主走査方向
    とする上記アナログ画信号に変換してビデオテープに記
    録する拡大記録手段とを備えていることを特徴とする画
    像処理装置。
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