JP3411824B2 - 嵌合型接続端子の製造方法 - Google Patents

嵌合型接続端子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、産業機器
などの電気配線に用いられる嵌合型接続端子の製造方法
に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、一般に、自動車、産業機器など
の電気配線において電線同士の接続に用いられる嵌合型
接続端子には、錫めっきが施されてきた。これは、端子
の接続時に、錫めっきの表面酸化皮膜を摩擦によって破
壊し、新鮮な錫を凝着させることにより、低い接触抵抗
を安定して得ることを目的としたものである。
【0003】また、自動車のABS(アンチロックブレ
ーキシステム)やエアバックなど、特に重要な信号回路
に用いられる電気配線には、接続端子に金めっきを施し
て使用していた。
【0004】上記錫めっきの凝着は、錫の硬度が低い
(ビッカース硬度40〜80)ことに起因するものであ
る。しかし、錫の硬度が低いことは、接続時の挿入力を
上昇させるという問題の原因ともなっている。即ち、端
子の嵌合接続時には錫めっきの凝着磨耗が発生し、錫の
変形抵抗に逆らって嵌合させるため、挿入力が上昇する
こととなる。
【0005】ところで、自動車などの電気配線では複数
の電線の束(以下、「ワイヤーハーネス」と称する)を
1つのコネクタで接続するのが一般的であり、コネクタ
の接続に必要な力は、端子1個当たりの挿入力に電線の
本数(従来は、一般に10極〜20極)を乗じた値とし
て概算することができる。従って、端子1個当たりの挿
入力が高いと、コネクタの接続に必要な力はワイヤーハ
ーネスの電線数に応じた大きな値となる。
【0006】特に、近年のカーエレクトロニクスの著し
い進歩・発展は、自動車に搭載する電子機器やCPUの
数を飛躍的に増加させ、それに伴ってワイヤーハーネス
の電線本数が増加し、コネクタの多極化(30極〜40
極)を図りたいとの要望も強まっている。
【0007】しかしながら、上述の如く、コネクタを多
極化すると当該コネクタの接続に必要な力も電線本数に
比例して上昇し、ボルトやてこなどの補助機構なしで
は、コネクタの接続ができなくなる。このため、端子を
小型化しても、補助機構がコネクタの小型化・軽量化を
阻害することとなる。
【0008】端子の挿入力を低減するには、接点圧力
(嵌合部で接点に与える押しつけ力)を低下させること
が考えられるが、この場合は、安定した低い接触抵抗が
得られなくなる。換言すれば、安定した接触抵抗を維持
したまま端子の挿入力を低下させることが困難であるた
め、コネクタを多極化する際に補助機構が不可欠とな
り、コネクタの小型化・軽量化を阻害する要因となって
いる。
【0009】なお、接続端子に金めっきを使用すれば、
低い接点圧力でも低い接触抵抗が安定して得られるた
め、端子の挿入力を低くすることができ、コネクタを多
極化してもその接続に要する力が著しく上昇することは
ないが、金めっきは錫めっきに比較して数倍〜数十倍の
コストを要するため、特に多極化したコネクタには適し
ない。
【0010】そこで、接続端子を形成する銅母材の表面
に錫めっき層を形成し、これに150℃以上170℃以
下の温度条件下において1〜3時間熱処理を施した接続
端子が提案されている。
【0011】このような接続端子では、錫めっき層のう
ち銅母材との界面近傍部分が金属間化合物Cu6Sn5
に変換され、かつ、その表面には所定厚さの錫めっき層
が残留した構造となっている。
【0012】この場合、金属間化合物Cu6Sn5の硬度
は錫の硬度よりも高いため、接続端子自体のみかけの硬
度も高くなり、接続端子の嵌合接続時の挿入力を低減さ
せることが可能となる。また、銅母材表面には錫めっき
層が残留しているため、端子の接続時に低い接触抵抗を
安定して得ることも可能である。
【0013】なお、これに関連する技術として本願出願
人が先に出願した特願平9−110898号に係る発明
を挙げておく。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な接続端子では、その表面全体に亘って金属間化合物C
6Sn5層が形成された構成となっている。
【0015】従って、例えば、その接続端子が他の電線
との圧着接続部を備えている場合には、その圧着接続部
においても錫めっき層が薄くなっているため、圧着接続
部と電線間でのガスタイト構造が不十分であり、それら
の間に低くて安定した接触抵抗が得られないという問題
がある。また、金属間化合物Cu6Sn5層は硬くて脆い
性質を有しているため、電線への圧着時において圧着接
続部にひび割れが生じるという問題もある。
【0016】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、嵌合型接続端子のうち相手側の接続端
子との嵌合時における摺接部分にのみ錫よりも硬度が高
い合金層を形成することが可能な嵌合型接続端子の製造
方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、相手側の接続端子との嵌合によ
って電気的接触を得る嵌合型接続端子の製造方法であっ
て、前記接続端子を形成する銅母材の表面に錫めっき層
を形成するめっき工程と、前記錫めっき層が形成された
前記銅母材のうち相手側の接続端子との嵌合時における
摺接部分に、その摺接部分の表面に対して斜め方向から
レーザ光を照射して、前記摺接部分における前記錫めっ
き層のうち前記銅母材との界面近傍に錫よりも硬度が高
い錫銅合金層を形成するレーザ光照射工程とを含む。
【0018】なお、請求項2記載のように、前記摺接部
分の表面に対する前記レーザ光の照射角度θを、45゜
≦θ<90゜の範囲内に設定するとよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0020】<A.嵌合型接続端子の形態>まず、この
発明にかかる製造方法によって製造された嵌合型接続端
子について説明しておく。
【0021】図1はそれぞれ嵌合型接続端子である雄端
子10と雌端子20とを示す側面図であり、これらは互
いに相手側の端子20又は10と嵌合し合うことによっ
て電気的接触を得る構成となっている。また、図2はこ
れら雄端子10及び雌端子20の接続部分の一部切欠平
面図である。
【0022】雄端子10は、電線との圧着を行う圧着部
分であるワイヤバレル11と、雌端子20との嵌合部分
であるタブ12とを備える。タブ12は平板状に形成さ
れ、その上面および下面はそれぞれ平滑な面に仕上げら
れている。
【0023】雌端子20は、電線との圧着を行う圧着部
分であるワイヤバレル24と、雄端子10との嵌合部分
である嵌合部25とを備える。嵌合部25は、中空の箱
形状であり、舌片21、エンボス22およびビード23
とをその内部に備えている。なお、図2は、嵌合部25
の内部を示した一部切欠平面図である。
【0024】エンボス22は、舌片21の上部に設けら
れた凸状の部材であり、雄端子10との嵌合時には、タ
ブ12の下面と点接触する。舌片21は、接点圧力即ち
エンボス22をタブ12に押付ける圧力を作用させるバ
ネとしての機能を有している。また、ビード23も凸状
の部材であり、タブ12の上面と接触し、当該エンボス
22がタブ12に及ぼす接点圧力を受ける。
【0025】雄端子10を雌端子20に嵌合させる際に
は、タブ12をエンボス22とビード23との間隙に挿
入する。このとき、ビード23がタブ12の上面に摺接
すると共に、エンボス22がタブ12の下面に摺接す
る。そして、タブ12を嵌合部25内に完全に挿入する
と、ビード23及びエンボス22がそれぞれタブ12に
接触した状態で、タブ12がそれらの間に圧接保持さ
れ、これにより雄端子10及び雌端子20間の電気的接
続がなされる構成となっている。
【0026】このように嵌合がなされるに際には、雄端
子10側については、そのタブ12の上面のうちその幅
方向中央部の長手方向に沿った帯状部分がビード23と
の摺接部分12a(図2の2点鎖線で囲まれた部分)と
なっており、タブ12の下面のうちその幅方向中央部の
長手方向に沿った帯状部分がエンボス22との摺接部分
12b(図2の点線で囲まれた部分)となっている。一
方、雌端子20側については、そのエンボス22の頂部
部分がタブ12の摺接部分12bとの摺接部分22a
(図2のエンボス22の2点鎖線で囲まれた部分)とな
っており、また、ビード23の凸面の長手方向に沿った
帯状部分がタブ12の摺接部分12aとの摺接部分23
a(図2のビード23の2点鎖線で囲まれた部分)とな
っている。
【0027】<B.嵌合型接続端子の製造方法>次に、
嵌合型接続端子の製造方法について説明する。この嵌合
型接続端子である雄端子10又は雌端子20は、まず板
状の条材に錫めっき処理を行った後、その条材を上記形
態に加工する前又は後にその所定部分にレーザ光の照射
を行うことにより製造される。
【0028】<B−1.錫めっき工程>本実施形態で
は、嵌合型接続端子の母材として銅または銅合金を使用
する。これは、本発明に係る嵌合型接続端子において
は、銅または銅合金は錫と金属間化合物を形成しやすい
ためである。
【0029】まず、錫めっき層の密着性を高めるために
銅または銅合金の板状条材表面の線状や酸化皮膜の除去
等の前処理を行う。そして、次に、条材の表面に錫めっ
き処理を施し、錫めっき層を形成する。なお、錫めっき
層は条材の両面の表面全面に形成する。このときの錫め
っき層の厚さは0.5μm以上2.0μm以下であれば
よく、より好ましくは0.8μm以上1.2μm以下と
するのが望ましい。
【0030】錫めっき処理後、雄端子10については、
条材を加工して図1及び図2に示すような形態に形成し
ておく。
【0031】一方、雌端子20については、条材を打抜
いて当該雌端子20を展開した打抜き型に加工するが、
図1及び図2に示す雌端子20の形態には組立てないで
おく。これは、雌端子20を図1及び図2に示す形態に
組立ててしまうとその内部のエンボス22及びビード2
3に後述するレーザ光の照射を行えないからである。
【0032】但し、エンボス22及びビード23に相当
する部分はプレス加工等により凸状に形成しておく。後
述するようにレーザ光の照射を行った後では、これらの
部分の加工が困難になるからである。
【0033】<B−2.レーザ光照射工程>次に、上記
雄端子10及び半加工状態の雌端子20に対してレーザ
光の照射を行う。
【0034】図3は、雄端子10のタブ12の摺接部分
12aにレーザ光を照射している状態を示す図である。
このレーザ光照射工程では、摺接部分12aにその表面
に対して斜め方向から一定出力以上のレーザ光を照射す
るようにし、このレーザ光の照射を線状の摺接部分12
aに沿って複数箇所で行う。この際、レーザ光の出力
は、スポットの単位面積当たりのエネルギとして190
J/mm2以上、その照射時間は5〜20msとし、摺
接部分12a表面に対するレーザ光の照射角度θは銅母
材や錫めっきの厚さ等によって適宜変化させるが、少な
くとも45゜以上、即ち45≦θ<90゜の範囲内に設
定するのが好ましい。
【0035】錫めっきを施した銅母材に150〜160
℃の温度条件下で1〜3時間加熱処理を行えば、その錫
めっき層のうち銅母材との界面近傍が金属間化合物Cu
6Sn5層に合金化されることは既述の通りである。とこ
ろが、本願発明者等は、錫めっきを施した銅母材に一定
出力以上のレーザ光を照射することによっても、図4に
示すように、錫めっき層2が銅母材1との界面近傍で銅
と合金化し、そこに錫よりも硬度が高い錫銅合金層2a
を形成可能なことを確認した。なお、この錫銅合金層2
aは、Cu6Sn5金属間化合物であろうことが確認され
ている。そこで、この雄端子10の摺接部分12aにも
レーザ光を照射することにより、それら摺接部分12a
において錫めっき層2を銅母材1との界面近傍で合金化
させるようにしたのである。
【0036】ところで、上述のようにレーザ光を照射す
る際、そのレーザ光を摺接部分12aの表面に対して斜
め方向から照射する理由は、以下の通りである。
【0037】即ち、図3の一点鎖線に示すように、摺接
部分12aの表面に対して直交する方向(θ=90゜)
よりレーザ光を照射した場合、そのレーザ光を照射した
部分の中心部が高温となりすぎて、図5に示すように、
そのレーザ光による変質部分C(図3の斜線部分)が錫
めっき層2から銅母材1の内部深くにまで及ぶことにな
る。この場合、銅母材1のバネ性等に悪影響を及ぼすこ
とになる。
【0038】ここで、レーザ光の出力を小さくすること
によって、前記変質部分Cが銅母材1の内部奥深くにま
で及ぶのを防止することはできない。上述のように、錫
銅合金層2aを形成するためには、一定出力以上のレー
ザ光を照射する必要があるからである。
【0039】そこで、図3に示すようにレーザ光を摺接
部分12の表面に対して斜め方向から照射するようにし
ているのである。この場合、図6に示すように、錫めっ
き層2からその錫めっき層2と銅母材1との界面近傍部
分にかけて浅くかつ広い部分に亘って変質部分Cが生じ
ることになる。そして、この変質部分Cにおいて錫めっ
き層2が銅母材1との境界近傍で錫銅合金層2aに合金
化される。従って、銅母材1への悪影響を防止しつつ錫
銅合金層2aを形成することが可能となる。
【0040】このように錫銅合金層2aを形成すること
が可能となるのは、レーザ光を斜めに照射することによ
ってそのレーザ光が照射された部分のうち錫銅合金層2
aを形成することが可能な温度等の条件範囲が増えるこ
と、及び一定以上の出力で照射されたレーザ光が斜めに
錫めっき層2に入射されることによってその一部が反射
され、当該錫めっき層2へのレーザ光の吸収率が擬似的
に低下すること等が理由と考えられる。
【0041】このようなレーザ光の照射を、雄端子10
のタブ12の摺接部分12b及び雌端子20の摺接部分
22a,23aについても同様に行い、それぞれの摺接
部分12b,22a,23aにおいて錫めっき層2のう
ち銅母材との界面近傍に錫よりも硬度が高い錫銅合金層
2aを形成する。そして、雌端子20については図1及
び図2に示す形態に屈曲加工する。
【0042】このようにして雄端子10及び雌端子20
が製造される。
【0043】このように各摺接部分12a,12b,2
2a,23aにおいて錫めっき層2のうち銅母材1との
界面近傍に錫よりも硬度が高い錫銅合金層2aが形成さ
れた場合、それらの摺接部分12a,12b,22a,
23aではみかけの硬度が高くなるため、雄端子10及
び雌端子20を互いに嵌合させる際の挿入力の低減を図
ることができる。また、それらの摺接部分12a,12
b,22a,23aにおいて形成された錫銅合金層2a
上には錫めっき層2が残留しているため、雄端子10及
び雌端子20間の接触抵抗としては小さくかつ安定した
値を得ることができる。
【0044】以上のようにこの発明にかかる接続端子1
0,20の製造方法によると、錫めっき層2が形成され
た銅母材1のうち互いに相手側の端子10,20との嵌
合時における摺接部分12a,12b,22a,22a
に、それらの表面に対して斜め方向からレーザ光を照射
しているため、電線との圧着部分であるワイヤバレル1
1,24を除いて摺接部分12a,12b,22a,2
3aのみにおいて錫めっき層2を銅母材1との境界近傍
部分で錫よりも硬度が高い錫銅合金層2aに合金化する
ことが可能となる。
【0045】従って、接続端子10,20を嵌合する際
の挿入力の低減を図りつつそれらの間の接触抵抗を安定
して小さくすることができるのと同時に、接続端子1
0,20の圧着部分であるワイヤバレル11,24に電
線を圧着してもそれらの電線との接触抵抗が不必要に大
きくなったり、また、それらワイヤバレル11,24部
分にひび割れが生じたりするようなことはない。
【0046】また、摺接部分12a,12b,22a,
23aにそれらの表面に対して斜め方向からレーザ光を
照射しているため、そのレーザ光による熱的影響等が銅
母材に及ぶのを防止しつつ、上記加工を施すことができ
る。
【0047】なお、銅母材として、亜鉛等を含有した銅
合金の上に銅めっき層を形成したもの等を用いてもよ
い。この場合には、レーザ光による変質部分が内部の銅
合金にまで及ぶとその銅合金の亜鉛等が錫銅合金に混じ
ってしまうことになる。しかし、上述のように、レーザ
光を斜めに照射することによって、銅めっき層とその上
の錫めっき層のみを合金化させることが可能となり、亜
鉛等が混じらない良質な錫銅合金層を形成することが可
能となるという利点がある。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1及び2
記載の嵌合型接続端子の製造方法によると、錫めっき層
が形成された銅母材のうち相手側の接続端子との嵌合時
における摺接部分に、その摺接部分の表面に対して斜め
方向からレーザ光を照射しているため、その摺接部分に
おいて錫めっき層のうち銅母材との近傍部分に錫よりも
硬度が高い合金層を形成することが可能となる。
【0049】特に、摺接部分の表面に対して斜め方向か
らレーザ光を照射しているため、そのレーザ光による熱
的影響等が銅母材に及ぶのを防止しつつ、上記加工を施
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法によって製造された嵌合
型接続端子の側面図である。
【図2】図1の嵌合型接続端子の接続部分の一部切欠平
面図である。
【図3】図1の嵌合型接続端子にレーザ光を照射する工
程を示す斜視図である。
【図4】レーザ光照射によって形成された錫銅合金層を
説明するための図である。
【図5】垂直方向からのレーザ光照射による変質部分を
示す図である。
【図6】斜め方向からのレーザ光照射による他の変質部
分を示す図である。
【符号の説明】
10 雄端子 12 タブ 12a,12b 摺接部分 20 雌端子 25 嵌合部 22a,23a 摺接部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 準 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 藤井 淳彦 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 中村 篤 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−233228(JP,A) 特開 平10−302867(JP,A) 特開 平11−111422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/16 H01R 13/03

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側の接続端子との嵌合によって電気
    的接触を得る嵌合型接続端子の製造方法であって、 前記接続端子を形成する銅母材の表面に錫めっき層を形
    成するめっき工程と、 前記錫めっき層が形成された前記銅母材のうち相手側の
    接続端子との嵌合時における摺接部分に、その摺接部分
    の表面に対して斜め方向からレーザ光を照射して、前記
    摺接部分における前記錫めっき層のうち前記銅母材との
    界面近傍に錫よりも硬度が高い錫銅合金層を形成するレ
    ーザ光照射工程とを含む嵌合型接続端子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記摺接部分の表面に対する前記レーザ
    光の照射角度θが、45゜≦θ<90゜の範囲内に設定
    された請求項1記載の嵌合型接続端子の製造方法。
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