JP3411012B2 - レゾルバ角度精度診断方法及び診断回路 - Google Patents

レゾルバ角度精度診断方法及び診断回路

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JP3411012B2 JP2000303578A JP2000303578A JP3411012B2 JP 3411012 B2 JP3411012 B2 JP 3411012B2 JP 2000303578 A JP2000303578 A JP 2000303578A JP 2000303578 A JP2000303578 A JP 2000303578A JP 3411012 B2 JP3411012 B2 JP 3411012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レゾルバの角度精
度診断方法及び診断回路に関し、特に、レゾルバの角度
検出における異常を高精度に診断できるようにするため
の新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の回路とし
ては図7で示される、例えばレゾルバの異常検出回路の
構成を挙げることができる。すなわち、図7において、
符号1で示されるものはレゾルバであり、このレゾルバ
1には、励磁コイル2、A相出力コイル3及びB相出力
コイル4が巻回された輪状のステータ5と、例えば回転
軸が偏心した円盤体のような形状で、前記ステータ5内
で回転することによりA相出力コイル3及びB相出力コ
イル4との間のギャップパーミアンスを変化させるロー
タ6とを備え、前記ロータ6の回転に伴う磁束の変化に
より前記A相出力コイル3及びB相出力コイル4に誘起
される電圧に基づいて前記ロータ6の回転位置を検出す
る。このようにレゾルバ角度を検出するために、レゾル
バ1にはA相検出回路7とB相検出回路8とが接続され
ており、これらで検出されたレゾルバ信号(SIN信号
7A、COS信号8A)は、出力信号として用いられる
と共に異常検出回路9に入力される。
【0003】異常検出回路9では、それぞれのレゾルバ
信号の2乗和が演算され、この2乗和が一定値になるこ
とを監視することによりレゾルバの角度検出の異常を監
視している。即ち、SIN信号7AおよびCOS信号8
Aの信号レベルをそれぞれa、bとし、a=kSIN
θ、b=kCOSθとおくと、a2+b2=k2が成立す
る。従って、このk2の値が所定の誤差範囲内(図8参
照)にあるか否かを監視することにより、レゾルバの角
度検出の異常を診断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されていたため、次のような課題が存在してい
た。すなわち、前記SIN信号7A及びCOS信号8A
に含まれる値kはレゾルバ出力の変圧比によって変動す
る値であり、また、この変圧比には10%程度の個体差
があるため、上述したk2の値が前記誤差範囲から逸脱
した場合に、その原因が変圧比の個体差であるのか、ま
たは、出力コイルの短絡やロータの振れが大きくなるこ
とによって誤差が増大してレゾルバにおける角度検出の
精度が劣化したのかを区別することが困難であり、レゾ
ルバの角度精度の異常を高精度に診断することはできな
かった。このため、レゾルバの異常を検出できなかった
り、異常の過剰検出による誤動作が発生することがあっ
た。また、レゾルバを2つ用いた2重冗長系にすれば異
常検出を正確に行うことができるが、コスト及び設置ス
ペースが2倍になるという問題があった。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、高精度にレゾルバ角度精度
の異常を診断することのできるレゾルバ角度精度診断方
法及び診断回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレゾルバ角度精
度診断方法は、励磁コイル、A相出力コイル及びB相出
力コイルが巻回された輪状のステータと、前記ステータ
内で回転するロータとを備え、前記ロータの回転に伴う
磁束の変化により前記A相出力コイル及びB相出力コイ
ルに誘起される電圧に基づいて前記ロータの回転位置を
検出するブラシレス型のレゾルバのレゾルバ角度精度診
断方法において、前記A相出力コイル及び前記B相出力
コイルにそれぞれ中点を設け、この中点から見た前記A
相出力コイル及び前記B相出力コイルの出力成分のう
ち、当該出力成分を構成するオフセット成分及び角度変
動成分のうちの角度変動成分に含まれる三角関数の位相
と同相、逆相である同相成分、逆相成分に対し、同相成
分及び逆相成分の和動出力を前記A相及び前記B相につ
いてそれぞれ演算し、A相和動出力とB相和動出力の差
が許容誤差範囲内にあるか否かに基づいて、レゾルバ角
度精度の異常を診断する。また、前記レゾルバは、NX
−4×nスロットタイプ又はNX−2×nスロットタイ
プのレゾルバである。本発明のレゾルバ角度精度診断回
路は、励磁コイル、A相出力コイル及びB相出力コイル
が巻回された輪状のステータと、前記ステータ内で回転
するロータとを備え、前記ロータの回転に伴う磁束の変
化により前記A相出力コイル及びB相出力コイルに誘起
される電圧に基づいて前記ロータの回転位置を検出する
ブラシレス型のレゾルバにおいて、前記A相出力コイル
及び前記B相出力コイルにそれぞれ設けた中点と、前記
中点から見た前記A相出力コイル及び前記B相出力コイ
ルの出力成分のうち、当該出力成分を構成するオフセッ
ト成分及び角度変動成分のうちの角度変動成分に含まれ
る三角関数の位相と同相、逆相である同相成分、逆相成
をそれぞれ検出する同相成分検出回路及び逆相成分検
出回路と、前記同相成分検出回路及び前記逆相成分検出
回路の和動出力を前記A相及び前記B相について検出す
る和動出力検出回路と、前記A相の和動出力と前記B相
の和動出力との差を演算する異常検出回路とを備え、前
記異常検出回路の出力が許容誤差範囲内にあるか否かに
基づいて、レゾルバ角度精度の異常を診断する。また、
前記レゾルバは、NX−4×nスロットタイプ又はNX
−2×nスロットタイプのレゾルバである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるレ
ゾルバ角度精度診断方法及び診断回路の好適な実施の形
態について詳細に説明する。なお、従来装置と同一また
は同等部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0008】図1に示すように、本発明のレゾルバ角度
異常診断回路は、A相出力コイル10及びB相出力コイ
ル11にそれぞれA相中点12及びB相中点13を設け
た構成である。A相出力コイル10及びB相出力コイル
11は、それぞれA相同相成分検出コイル10A及びB
相同相成分検出コイル11AとA相逆相成分検出コイル
10B及びB相逆相成分検出コイル11Bとから構成さ
れており、これら各コイルにはA相同相成分検出回路1
4A及びB相同相成分検出回路15AとA相逆相成分検
出回路14B及びB相逆相成分検出回路15Bとが接続
されている。
【0009】なお、図1ではA相出力コイル10及びB
相出力コイル11を簡略化して示すが、これらのコイル
は具体的には図2に示すようにステータ5のスロット5
Aに巻回され、また、A相中点12及びB相中点13も
図2に示す通りに設けられるものである。さらに、A相
同相成分検出回路14A及びA相逆相成分検出回路14
BにはA相差動出力回路16A及びA相和動出力回路1
6Bが接続されており、同様に、B相同相成分検出回路
15A及びB相逆相成分検出回路15BにはB相差動出
力回路17A及びB相和動出力回路17Bが接続されて
いる。
【0010】このような角度検出回路において、ロータ
の回転角をθ、励磁コイルに供給される励磁信号の周波
数に対応する角速度をωとすると、A相同相成分検出回
路14A及びB相同相成分検出回路15AとA相逆相成
分検出回路14B及びB相逆相成分検出回路15Bとか
らは、以下のように同相成分VSa及びVCaと逆相成分V
Sb及びVCbとがそれぞれ得られる。なお、逆相成分VSb
及びVCbについては、中点12及び13への電位差とし
て符号を反転して表す(図1中の矢印の向き参照)。 VSa=(ASa+ BSasinθ)sinωt ・・・・・・(1) VSb=(ASb- BSbsinθ)sin(ωt+π) ・・・・・・(2) VCa=(ACa+ BCacosθ)sinωt ・・・・・・(3) VCb=(ACb- BCbcosθ)sin(ωt+π) ・・・・・・(4) なお、これらを図示すると図3の通りである。
【0011】また、前記(1)式から(4)式を用いる
とレゾルバの出力(差動出力)ES2- 4, ES1-3は以下のよ
うに求まる。 ES2-4=(ASa+ BSasinθ)sinωt+(ASb- BSbsinθ)sin(ωt+π) =(ASa- ASb)sinωt+(BSa+ BSb)sinθsinωt ・・・・・・(5) →(BSa+ BSb)sinθsinωt (ASa= ASbのとき) ES1-3=(ACa+ BCacosθ)sinωt+(ACb- BCbcosθ)sin(ωt+π) =(ACa- ACb)sinωt+(BCa+ BCb)cosθsinωt ・・・・・・(6) →(BCa+ BCb)cosθsinωt (ACa= ACbのとき)
【0012】以上のように、前記(5)式により、A相
差動出力回路16AからはレゾルバのSIN出力が得ら
れ、前記(6)式により、B相差動出力回路17Aから
はCOS出力が得られる。このように、本発明のレゾル
バ角度精度診断回路においても、通常通りのレゾルバ出
力を得ることができる。また、これよりレゾルバ出力角
度信号は、 θE=tan-1(Esinθ/ Ecosθ)=tan-1(ES2-4 / ES1-3) =tan-1[{(ASa- ASb)+(BSa+ BSb)sinθ}/{(ACa- ACb)+(BCa+ BCb)cosθ }] ・・・・・・(7) と求まり、このとき、レゾルバの角度誤差ε(θ)は、 ε(θ)=θ-θE =θ-tan-1[{(ASa- ASb)+(BSa+ BSb)sinθ}/{(ACa- ACb)+(BCa+ BCb)co sθ}] ・・・・・・(8) と表すことができる。
【0013】次に、レゾルバ和動出力 EWa(S2-4), E
Wa(S1-3)を求め、これによりレゾルバ角度精度の異常を
診断する方法について説明する。まず、前記(1)式か
ら(4)式を用いると、A相和動出力回路16B及びB
相和動出力回路17Bから以下のようにレゾルバ和動出
力 EWa(S2-4),EWa(S1-3)がそれぞれ求まる。 EWa(S2-4)=(ASa+ BSasinθ)sinωt-(ASb- BSbsinθ)sin(ωt+π) =(ASa+ ASb)sinωt+(BSa- BSb)sinθsinωt ・・・(9) →(ASa+ ASb)sinωt (BSa= BSbのとき) EWa(S1-3)=(ACa+ BCacosθ)sinωt-(ACb- BCbcosθ)sin(ωt+π) =(ACa+ ACb)sinωt+(BCa- BCb)cosθsinωt ・・・(10) →(ACa+ ACb)sinωt (BCa= BCbのとき)
【0014】ここで、A相和動出力回路16B及びB相
和動出力回路17Bの出力の差を取る異常検出回路18
の出力は、 EWa(S2-4)- EWa(S1-3)=(ASa+ ASb)sinωt-(ACa+ ACb)sinωt +(BSa- BSb)sinθsinωt-(BCa- BCb)cosθsinωt ={(ASa+ ASb- ACa- ACb)+(BSa- BSb)sinθ-(BCa- BCb)cosθ} ×sinωt ・・・・・・(11) と表すことができ、ASa= ASb= ACa= ACb, BSa= BSb, B
Ca= BCbが成立する時には、 EWa(S2-4)- EWa(S1-3)→0 となる。
【0015】即ち、通常、ASa= ASb= ACa= ACb, BSa= B
Sb, BCa= BCbが成立するため、この条件の下に(11)
式を用いれば異常検出回路18の出力は零になり、レゾ
ルバの変圧比による影響を受けることのない出力信号を
得ることができる。従って、図4に示すように、レゾル
バのロータ6の回転角θが変化する際に異常検出回路1
8の出力が零であるか否かを監視することにより、変圧
比の個体差による影響を受けることなく、高精度にレゾ
ルバ角度検出における異常を診断することができ、ま
た、従来のように変圧比の個体差の影響を考慮しなくて
すむので、図4に示す許容誤差の範囲を従来よりも狭く
設定することができる。
【0016】また、図2にはNX−4×nスロットタイ
プのNXレゾルバとしてn=1の場合における4スロッ
トタイプのレゾルバを示すが、本発明のレゾルバ角度精
度診断方法及び診断回路は、NX−4nスロットタイプ
又はNX−2nスロットタイプのNXレゾルバにおいて
ロータ6の凸形状部分の数を示す整数N及びステータ5
のスロット5Aの数を示すnの値を任意に設定しても適
用しうるものである。即ち、NX−4nスロットタイプ
のNXレゾルバの場合、前記(1)式が VSa=(ASa+ BSasin(nθ))sinωt となり、また、NX−2nスロットタイプのNXレゾル
バの場合は、 VSa=Σ(ai+ bisin(θ+αi))sinωt となるため、以下は前記(2)式から(11)式と同様
に求まり、本発明のレゾルバ角度精度診断方法及び診断
回路を適用することができる。
【0017】また、図5及び図6は、本発明の他の形態
に係るレゾルバ角度精度診断回路の構成を概略的に示す
図(ステータや検出回路を省略して示す回路図)である
が、図5に示すようにA相中点12及びB相中点13の
共通化を図ることにより、あるいは図6に示すように励
磁コイルのGND側をも共通化することにより、端子数
を7個あるいは6個に減らすことができる。特に、図6
に示す診断回路では、従来の診断回路と同じ端子数(6
個)で構成することができる。このように中点を共通化
することにより端子数を削減すれば、高精度にレゾルバ
角度検出における異常を診断できるだけでなく、信号線
の取り回し等の処理が煩雑化することを防止できる。
【0018】
【発明の効果】本発明のレゾルバ角度精度診断方法は、
励磁コイル、A相出力コイル及びB相出力コイルが巻回
された輪状のステータと、前記ステータ内で回転するロ
ータとを備え、前記ロータの回転に伴う磁束の変化によ
り前記A相出力コイル及びB相出力コイルに誘起される
電圧に基づいて前記ロータの回転位置を検出するブラシ
レス型のレゾルバのレゾルバ角度精度診断方法におい
て、前記A相出力コイル及び前記B相出力コイルにそれ
ぞれ中点を設け、この中点から見た前記A相出力コイル
及び前記B相出力コイルの出力成分のうち、当該出力成
分を構成するオフセット成分及び角度変動成分のうちの
角度変動成分に含まれる三角関数の位相と同相、逆相で
ある同相成分、逆相成分に対し、同相成分及び逆相成分
の和動出力を前記A相及び前記B相についてそれぞれ演
算し、A相和動出力とB相和動出力の差が許容誤差範囲
内にあるか否かに基づいて、レゾルバ角度精度の異常を
診断するので、レゾルバの変圧比による影響を受けるこ
とのない出力信号を得ることができ、レゾルバ角度精度
を高精度に診断することができる。また、従来のように
変圧比の個体差の影響を考慮しなくてすむので、レゾル
バ角度の許容誤差の範囲を従来よりも狭く設定すること
ができる。また、前記レゾルバは、NX−4×nスロッ
トタイプ又はNX−2×nスロットタイプのレゾルバで
あるので、様々な形式のレゾルバにおいてレゾルバ角度
精度の異常を診断することができる。本発明のレゾルバ
角度精度診断回路は、励磁コイル、A相出力コイル及び
B相出力コイルが巻回された輪状のステータと、前記ス
テータ内で回転するロータとを備え、前記ロータの回転
に伴う磁束の変化により前記A相出力コイル及びB相出
力コイルに誘起される電圧に基づいて前記ロータの回転
位置を検出するブラシレス型のレゾルバにおいて、前記
A相出力コイル及び前記B相出力コイルにそれぞれ設け
た中点と、前記中点から見た前記A相出力コイル及び前
記B相出力コイルの出力成分のうち、当該出力成分を構
成するオフセット成分及び角度変動成分のうちの角度変
動成分に含まれる三角関数の位相と同相、逆相である同
相成分、逆相成分をそれぞれ検出する同相成分検出回路
及び逆相成分検出回路と、前記同相成分検出回路及び前
記逆相成分検出回路の和動出力を前記A相及び前記B相
について検出する和動出力検出回路と、前記A相の和動
出力と前記B相の和動出力との差を演算する異常検出回
路とを備え、前記異常検出回路の出力が許容誤差範囲内
にあるか否かに基づいて、レゾルバ角度精度の異常を診
断するので、レゾルバの変圧比による影響を受けること
のない出力信号を得ることができ、レゾルバ角度精度を
高精度に診断することができる。また、従来のように変
圧比の個体差の影響を考慮しなくてすむので、レゾルバ
角度の許容誤差の範囲を従来よりも狭く設定することが
できる。また、前記レゾルバは、NX−4×nスロット
タイプ又はNX−2×nスロットタイプのレゾルバであ
る構成であるので、様々な形式のレゾルバにおいてレゾ
ルバ角度精度の異常を診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレゾルバ角度精度診断回路を概略
的に示す構成図である。
【図2】レゾルバの出力巻線及び中点の配置を具体的に
示す図である。
【図3】レゾルバ出力を示す特性図である。
【図4】本発明によるレゾルバ角度精度診断方法を概念
的に示す特性図である。
【図5】本発明の他の形態によるレゾルバ角度精度診断
回路を概略的に示す構成図である。
【図6】本発明の他の形態によるレゾルバ角度精度診断
回路を概略的に示す構成図である。
【図7】従来のレゾルバ角度精度診断回路の構成を概略
的に示す図である。
【図8】従来のレゾルバ角度精度診断方法を概念的に示
す特性図である。
【符号の説明】
2 励磁コイル 5 ステータ 6 ロータ 10 A相出力コイル 10A A相同相成分検出コイル 10B A相逆相成分検出コイル 11 B相出力コイル 11A B相同相成分検出コイル 11B B相逆相成分検出コイル 12 A相中点 13 B相中点 14A A相同相成分検出回路 14B A相逆相成分検出回路 15A B相同相成分検出回路 15B B相逆相成分検出回路 16A A相差動出力回路 16B A相和動出力回路 17A B相差動出力回路 17B B相和動出力回路 18 異常検出回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイル(2)、A相出力コイル(10A,10
    B)及びB相出力コイル(11A,11B)が巻回された輪状のス
    テータ(5)と、前記ステータ(5)内で回転するロータ(6)
    とを備え、前記ロータ(6)の回転に伴う磁束の変化によ
    り前記A相出力コイル(10A,10B)及びB相出力コイル(11
    A,11B)に誘起される電圧に基づいて前記ロータ(6)の回
    転位置を検出するブラシレス型のレゾルバのレゾルバ角
    度精度診断方法において、前記A相出力コイル(10A,10
    B)及び前記B相出力コイル(11A,11B)にそれぞれ中点(1
    2,13)を設け、この中点(12,13)から見た前記A相出力コ
    イル(10A,10B)及び前記B相出力コイル(11A,11B)の出力
    成分(V Sa ,V Ca ,V Sb ,V Cb )のうち、当該出力成分(V Sa ,V Ca ,
    V Sb ,V Cb )を構成するオフセット成分及び角度変動成分の
    うちの角度変動成分に含まれる三角関数(sinθ,cosθ)
    の位相と同相、逆相である同相成分(V Sa ,V Ca )、逆相成
    分(V Sb ,V Cb )に対し、同相成分(VSa,VCa)及び逆相成分(V
    Sb,VCb)の和動出力(EWa(S2-4),EWa(S1-3))を前記A相及
    び前記B相についてそれぞれ演算し、A相和動出力(E
    Wa(S2-4))とB相和動出力(EWa(S1-3))の差(EWa(S2-4) -
    EWa(S1-3))が許容誤差範囲内にあるか否かに基づい
    、レゾルバ角度精度の異常を診断することを特徴とす
    るレゾルバ角度精度診断方法。
  2. 【請求項2】 前記レゾルバは、NX−4×nスロット
    タイプ又はNX−2×nスロットタイプのレゾルバであ
    ることを特徴とする請求項1記載のレゾルバ角度精度診
    断方法。
  3. 【請求項3】 励磁コイル(2)、A相出力コイル(10A,10
    B)及びB相出力コイル(11A,11B)が巻回された輪状のス
    テータ(5)と、前記ステータ(5)内で回転するロータ(6)
    とを備え、前記ロータ(6)の回転に伴う磁束の変化によ
    り前記A相出力コイル(10A,10B)及びB相出力コイル(11
    A,11B)に誘起される電圧に基づいて前記ロータ(6)の回
    転位置を検出するブラシレス型のレゾルバにおいて、 前記A相出力コイル(10A,10B)及び前記B相出力コイル
    (11A,11B)にそれぞれ設けた中点(12,13)と、 前記中点(12,13)から見た前記A相出力コイル(10A,10B)
    及び前記B相出力コイル(11A,11B)の出力成分(V Sa ,V Ca ,
    V Sb ,V Cb )のうち、当該出力成分(V Sa ,V Ca ,V Sb ,V Cb )を構
    成するオフセット成分及び角度変動成分のうちの角度変
    動成分に含まれ る三角関数(sinθ,cosθ)の位相と同
    相、逆相である同相成分(V Sa ,V Ca )、逆相成分(V Sb ,V Cb )
    をそれぞれ検出する同相成分検出回路(14A,15A)及び逆
    相成分検出回路(14B,15B)と、 前記同相成分検出回路(14A,15A)及び前記逆相成分検出
    回路(14B,15B)の和動出力(EWa(S2-4),EWa(S1-3))を前記
    A相及び前記B相について検出する和動出力検出回路(1
    6B,17B)と、 前記A相の和動出力(EWa(S2-4))と前記B相の和動出力
    (EWa(S1-3))との差を演算する異常検出回路(18)とを備
    え、前記異常検出回路(18)の出力が許容誤差範囲内にあ
    るか否かに基づいて、レゾルバ角度精度の異常を診断す
    ることを特徴とするレゾルバ角度精度診断回路。
  4. 【請求項4】 前記レゾルバは、NX−4×nスロット
    タイプ又はNX−2×nスロットタイプのレゾルバであ
    ることを特徴とする請求項3記載のレゾルバ角度精度診
    断回路。
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