JP3410554B2 - 打栓式キャップのエアーベント効果測定具 - Google Patents
打栓式キャップのエアーベント効果測定具Info
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Description
ーベント効果を測定するための測定具に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にビン等の容器の口部に締結されて
使用に供されるキャップには、ネジ係合により容器口部
に締結するタイプのものと、打栓により容器口部にキャ
ップを嵌合させて締結するタイプのものとが知られてい
る。 【0003】この打栓タイプのキャップの一例を第3図
に示す。即ち、このキャップは、基本的に言って、蓋本
体1と上蓋2とから成る。蓋本体1は、頂壁5と、頂壁
5の周縁部に一体に連なって下方に延びている筒状側壁
6とから形成されている。頂壁5の外面には、その周縁
部近傍に、例えばネジ部が外面に形成されている螺合用
の周状突起7が直立しており、この周状突起7に上蓋2
の内面が螺合することにより、上蓋2が蓋本体1に着脱
自在に固定される。勿論、このようなネジ係合を用い
ず、上蓋2は単に蓋本体1にヒンジ連結されているもの
もある。 【0004】また頂壁5には、周状突起7の内側となる
位置にスコア8が形成されており、スコア8で区画され
ている領域にプルリング9が設けられている。即ち、プ
ルリング9を引っ張ることによってスコア8が破断し、
容器内容物の注出用開口が形成され、この開口を通して
容器内容物の注ぎ出しが行われる。 【0005】筒状側壁6の内面には、周状のアンダーカ
ット10が形成されており、且つ頂壁5の内面には、筒
状側壁6と間隔をおいて下方に延びている嵌合用の周状
突起11が形成されている。即ち、打栓により、筒状側
壁6と嵌合用周状突起11との間の空間内に容器の口部
20が侵入して嵌合固定され、且つ、アンダーカット1
0の頂部から上側にかかる部分Bで、容器の口顎部と係
合し、これにより、蓋本体1は容器口部にしっかりと固
定される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の図3
の具体例に代表される打栓式キャップにおいては、容器
口部への打栓に際して、容器口部20の上端とキャップ
(蓋本体1)内壁との間にエアーが残存するという問題
がある。このような残存エアーがあると、打栓と同時に
或いは打栓から一定時間経過した後にも、キャップが容
器口部から浮いた状態になってしまうという不都合を生
じる。このような不都合を回避するための残存エアーの
除去能は、一般にエアーベント効果と呼ばれている。 【0007】このようなエアーベント効果を良好なもの
とするためには、キャップに適当なエアー抜き用の通路
を形成させたり、キャップの形状を、容器口部の形状に
応じてエアー抜きが有効に行われるようにすることが必
要であるが、このようなエアーベント効果を判定乃至測
定するための測定具は従来知られていない。このため、
従来は、キャップの試作の段階で、実機の製造ラインで
容器口部にキャップを実際に打栓して、そのエアーベン
ト効果を判定しなければならず、また判定結果もキャッ
プが実際に浮いたか否かを目視で判断するものであり、
数値により客観的に判断するものではなかった。 【0008】従って本発明の目的は、打栓式キャップの
エアーベント効果を、数値で客観的に判断し得る測定具
を提供することにある。 【課題を解決するための手段】本発明によれば、容器口
部と実質的に同一形状を有する剛性の筒状側壁を備え、
該側壁には、その頂部から内部に貫通して延びている小
径の圧力伝達用通路が形成されており、該通路の下端部
は、圧力変換器差し込み口に連通していることを特徴と
する打栓式キャップのエアーベント効果測定具が提供さ
れる。 【0009】 【作用】本発明によれば、この測定具に圧力変換器を接
続した状態で打栓を行ってキャップをこの測定具に嵌合
固定することにより、残存エアー圧を測定することがで
きる。即ち、容器口部に相当する形状を有する測定具の
上端とキャップとの間に残存するエアーの圧力は、圧力
伝達用通路を介して圧力変換器に伝達され、これを電気
信号に変化して、デジタル表示計等により読み取ること
ができる。従って、実機のラインを用いて実際の容器の
口部に打栓を行わなくとも、エアーベント効果を判定す
ることができるし、またその判定結果を数値で客観的に
判断することもできる。さらに、残存エアーの圧力値
を、経時に伴って表示することができるから、どの程度
の時間でエアー抜きが行われるかも判定することが可能
となり、キャップの製作設計上、極めて有用である。 【0010】 【発明の好適態様】以下、本発明を添付図面に示す具体
例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のエアー
ベント効果測定具を示す側断面図であり、図2は、図1
の測定具の使用状態をキャップと共に示す図である。 【0011】本発明の測定具は、リング状の機台30
と、該機台30と一体に形成されている筒状側壁31と
から成っている。この測定具の筒状側壁31の上部には
打栓によりキャップが実際に締結されるため、筒状側壁
31の上部は、ビン等の容器口部と全く同じ形状に設計
されており、例えば容器口部と同様の顎部31aが外周
面に形成されている。また、この測定具は、打栓に耐え
得るような剛性を有していることが必要であり、例えば
スチール、ステンレススチール等の剛性の金属で形成さ
れる。 【0012】本発明においては、上記筒状側壁31の上
端から機台30にかけて圧力伝達用通路32が貫通して
延びており、その下端は、機台30に設けられている圧
力変換器の差し込み口33に通じている。この圧力伝達
用通路32の径は、キャップを打栓した時に筒状側壁3
1の上端部に残存するエアー圧の応答性を良好なものと
するために小径であることが望ましく、通常、0.3乃至
0.7mm程度の径とするのがよい。また該通路32及びこ
れに通じる差し込み口33は、1個設けられていればよ
いが、複数箇所に設けることも勿論可能である。 【0013】かかる測定具を用いてのエアーベント効果
の測定は、図2に示されている様にして行われる。即
ち、前記差し込み口33に圧力変換器40の先端部を差
し込み、通路32からのエアーが外部に漏れないように
する。圧力変換器40は、それ自体公知のものであり、
例えばダイヤフラム等の膜を有しており、通路32を流
れるエアー圧を膜の振動を介して電気信号に変換するよ
うな構造のものである。この圧力変換器40にはデジタ
ル表示計41が接続され、圧力変換器40からの圧力信
号をデジタル表示する。 【0014】上記の状態で、エアーベント効果の判定に
供するキャップ、例えば前述した図3に示されているよ
うな構造のキャップを、筒状側壁31の上端部に打栓す
ると、打栓直後の残存エアー圧及び該エアー圧の経時変
化は、デジタル表示計41に示される。 【0015】 【実施例】図1の測定具において、通路32の孔径を0.
5mmとしたものを使用し、図2に示す如く、圧力変換器
及びデジタル表示計を接続し、以下の3種類のキャップ
A〜Cを打栓した。デジタル表示計から打栓直後のエア
ー圧を読み取り且つ該エアー圧が0になるまでの時間を
測定し、エアーベント効果の判定を行った。これらの結
果を表1に示す。 A:図3に示されたキャップ(アンダーカット10に溝
や突起等のエアーベントが全く形成されていないもの) B:図3のキャップのアンダーカット10にエアーベン
トとして小幅の突起が軸方向に形成されているもの C:図3のキャップのアンダーカット10にエアーベン
トとして小幅の溝が軸方向に形成されているもの 【0016】 【表1】 【0017】上記の結果から、アンダーカットに溝を設
けてエアー抜きを行うタイプのキャップが、エアーベン
ト効果が最も優れていることが客観的に明らかとなる。 【0018】 【発明の効果】本発明の測定具によれば、打栓式キャッ
プのエアーベント効果を客観的な数値で判定することが
できる。本発明においては、特に実機ライン中で判定を
行う必要がないので、キャップの製作設計に極めて有意
義である。
測定方法を説明するための図。 【図3】打栓式キャップの代表例を、容器口部と共に示
す側断面図。 【符号の説明】 1:蓋本体 2:上蓋 5:頂壁 6:筒状側
壁 7:螺合用周状突起 8:スコア 9:プルリ
ング 10:アンダーカット 11:嵌合用周状突起 12:小突起 20:ボトル口部 30:機台 31:筒状側壁 32:
圧力伝達用通路 33:圧力変換器の差し込み口 40:圧力変換器 41:デジタル表示計
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 容器口部と実質的に同一形状を有する剛
性の筒状側壁を備え、該側壁には、その頂部から内部に
貫通して延びている小径の圧力伝達用通路が形成されて
おり、該通路の下端部は、圧力変換器差し込み口に連通
していることを特徴とする打栓式キャップのエアーベン
ト効果測定具。
Priority Applications (1)
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JP19259794A JP3410554B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 打栓式キャップのエアーベント効果測定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19259794A JP3410554B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 打栓式キャップのエアーベント効果測定具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0854311A JPH0854311A (ja) | 1996-02-27 |
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Family
ID=16293920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19259794A Expired - Fee Related JP3410554B2 (ja) | 1994-08-16 | 1994-08-16 | 打栓式キャップのエアーベント効果測定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100462706C (zh) * | 2005-01-06 | 2009-02-18 | 清华大学 | 标准漏孔 |
-
1994
- 1994-08-16 JP JP19259794A patent/JP3410554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0854311A (ja) | 1996-02-27 |
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