JP3409930B2 - 全自動不釣合い修正機 - Google Patents

全自動不釣合い修正機

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JP3409930B2
JP3409930B2 JP30542694A JP30542694A JP3409930B2 JP 3409930 B2 JP3409930 B2 JP 3409930B2 JP 30542694 A JP30542694 A JP 30542694A JP 30542694 A JP30542694 A JP 30542694A JP 3409930 B2 JP3409930 B2 JP 3409930B2
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隆義 末次
政弘 西田
和彦 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフト,フ
ライホイールやトルクコンバータの回転部品のごときワ
ークを回転させて測定された不釣合い量について、適切
な不釣合い修正を自動的に行なえるようにした全自動不
釣合い修正機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、全自動不釣合い修正機として
は、図9(a)に示すようなものがあり、クランクシャフ
ト,フライホイール等のワークを回転させて、回転セン
サおよび複数の振動検出量からの検出信号に基づき、上
記ワークの不釣合い量が第1不釣合い計測装置で求めら
れるようになっており、同計測装置からの不釣合いデー
タにより上記ワークの不釣合い量を計算する加工量計算
器が設けられている。そして、加工量計算器からの加工
量データに基づき、加工機コントローラからの制御信号
を介して加工機によりワーク1の修正加工が行なわれる
ようになっている。
【0003】このようにして修正加工されたワーク1
は、図9(b)に示す第2の不釣合い測定手段で再度同ワ
ーク1の不釣合い量を測定される。なお、図10は、上述
のような従来の不釣合い修正機におけるワークの不釣合
い修正手順を示すフローチャートである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の全自動不釣合い修正機では、初期不釣合い測定
結果に所定の精度が得られ、計算された送り量とワーク
と刃物の相対的な送り量(切込み量)が所定の精度内で
あっても、不釣合い修正後の残留不釣合いが所定の精度
に入らない(ゼロにならない)ことがある。これは、
(刃物形状の誤差や、ワーク形状の誤差、ワーク材質の
比重の誤差など)予測が難しい誤差要素の累積により、
不釣合い修正のために除去した質量の重心位置や質量に
誤差を生ずるためである。
【0005】また、摩耗や経時的な各部の誤差(不釣合
い測定誤差、刃物の摩耗、修正角度のずれ、刃物送り検
出器の誤差など)が進行することによって、徐々に所定
の精度が得られなくなる場合もある。このようなワーク
の残留不釣合いは、ある期間について統計的に見ると、
平均値に偏りがあってばらついているのが一般的であ
る。すなわち、誤差には、常に一定の誤差として表れる
要因と、偶発的なランダムな誤差として表れる要因とが
ある。図3においてAが一定の誤差、Rが偶発的な誤差
範囲を示す。
【0006】誤差要因には経時的に(徐々に)変化する
ものがあるため、残留不釣合い(修正後の不釣合い)を
最小とするために、不釣合い測定装置や修正加工機の精
度維持作業(調整・校正など)が頻繁に行なわれるのが
普通である。また、予測が困難な誤差要因がある場合
は、熟練者の感覚によって補正を行なっていることもあ
る。これらの作業は、その都度機械を停止させて行なっ
ており、稼動率の低下や精度向上の限界を招いている。
【0007】本発明は、上述のような従来の装置の問題
点の解消をはかろうとするもので、十分なサンプル数の
ワークの残留不釣合いのベクトル平均は、常に一定の誤
差要因に起因するものであることに着目し、残留不釣合
いの平均値をその第1不釣合い測定の結果に加えること
により、残留不釣合いの平均値をゼロに近付けることが
できるようにして、修正精度の向上をはかった全自動不
釣合い修正機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の全自動不釣合い修正機は、特定の多数のワ
ークを対象として、同ワークの不釣合い量を順次測定す
る第1の不釣合い量測定手段と、同不釣合い量測定手段
からの測定信号に基づき上記ワークの不釣合い量を修正
するための加工量を計算する加工量計算器と、同加工量
計算器からの出力信号に基づき上記ワークの修正加工を
行なう加工手段とが設けられるとともに、同加工手段に
より加工されたワークについてその不釣合い量を測定す
る第2の不釣合い量測定手段と、予め設定された個数の
連続した上記ワークについて上記第2の不釣合い量測定
手段の測定結果のベクトル平均を求める不釣合いベクト
ル平均計算器とが設けられて、上記加工量計算器が、上
記不釣合いベクトル平均計算器で求められた残留不釣合
いベクトル平均データの信号を受けると同データの信号
を上記第1の不釣合い量測定手段からの測定信号に自動
的に加算して上記ワークの加工量を計算する機能をそな
えていることを特徴としている。
【0009】また本発明の全自動不釣合い修正機は、さ
らに修正精度の向上をはかるため、特定のワークを対象
として、同ワークの不釣合い量を測定する第1の不釣合
い量測定手段と、同不釣合い量測定手段からの測定信号
に基づき上記ワークの不釣合い量を修正するための加工
量を計算する第1の加工量計算器と、同第1の加工量計
算器からの出力信号に基づき上記ワークの1次修正加工
を行なう第1の加工手段とが設けられるとともに、同第
1の加工手段により加工されたワークについてその不釣
合い量を測定する第2の不釣合い量測定手段と、予め設
定された個数の連続した上記ワークについて上記第2の
不釣合い量測定手段の測定結果のベクトル平均を求める
第1の不釣合いベクトル平均計算器とが設けられて、上
記第1の加工量計算器が、上記第1の不釣合いベクトル
平均計算器で求められた残留不釣合いベクトル平均デー
タの信号を受けると同データの信号を上記第1の不釣合
い量測定手段からの測定信号に自動的に加算して上記ワ
ークの1次修正加工量を計算する機能をそなえており、
さらに、上記第2の不釣合い量測定手段からの測定信号
に基づき上記第1の加工手段で加工された後の1次修正
ワークの不釣合い量を2次修正するための加工量を計算
する第2の加工量計算器と、同第2の加工量計算器から
の出力信号に基づき上記1次修正ワークの2次修正加工
を行なう第2の加工手段とが設けられるとともに、同第
2の加工手段により加工された2次修正ワークについて
その不釣合い量を測定する第3の不釣合い量測定手段
と、予め設定された個数の連続した上記2次修正ワーク
について上記第3の不釣合い量測定手段の測定結果のベ
クトル平均を求める第2の不釣合いベクトル平均計算器
とが設けられて、上記第2の加工量計算器が、上記第2
の不釣合いベクトル平均計算器で求められた残留不釣合
いベクトル平均データの信号を受けると同データの信号
を上記第2の不釣合い量測定手段からの測定信号に自動
的に加算して上記1次修正ワークの2次修正加工量を計
算する機能をそなえていることを特徴としている。
【0010】
【作用】前述の請求項1に記載された本発明の全自動不
釣合い修正機では、第1の不釣合い量測定手段により、
特定の多数のワークを対象として、同ワークの不釣合い
量が順次測定される。そして、この第1の不釣合い量測
定手段からの測定信号に基づき、上記ワークの不釣合い
量を修正するための加工量が加工量計算器により計算さ
れる。また、上記加工量計算器からの出力信号に基づ
き、上記ワークの修正加工が加工手段によって行なわ
れ、このようにして加工されたワークについて第2の不
釣合い量測定手段により不釣合い量の測定が行なわれ
る。
【0011】そして、予め設定された個数の連続した上
記ワークについて、上記第2の不釣合い量測定手段の測
定結果のベクトル平均が、不釣合いベクトル平均計算器
によって求められる。ついで、上記加工量計算器が上記
不釣合いベクトル平均計算器で求められた残留不釣合い
ベクトル平均データの信号を受けると、同データの信号
を上記第1の不釣合い量測定手段からの測定信号に自動
的に加算して上記ワークの加工量を計算する作用が、同
加工量計算器によって行なわれる。
【0012】また、請求項2に記載の全自動不釣合い修
正機では、第1の不釣合い量測定手段により、特定の多
数のワークを対象として、同ワークの不釣合い量が順次
測定される。そして、この第1の不釣合い量測定手段か
らの測定信号に基づき、上記ワークの不釣合い量を修正
するための1次修正加工量が第1の加工量計算器により
計算される。また、上記第1の加工量計算器からの出力
信号に基づき、上記ワークの1次修正加工が第1の加工
手段によって行なわれ、このようにして加工されたワー
クについて第2の不釣合い量測定手段により不釣合い量
の測定が行なわれる。
【0013】そして、予め設定された個数の連続した上
記ワークについて、上記第2の不釣合い量測定手段の測
定結果の第1のベクトル平均が、第1の不釣合いベクト
ル平均計算器によって求められる。ついで、上記第1の
加工量計算器が上記第1の不釣合いベクトル平均計算器
で求められた残留不釣合いベクトル平均データの信号を
受けると、同データの信号を上記第1の不釣合い量測定
手段からの測定信号に自動的に加算して上記ワークの1
次修正加算量を計算する作用が、同第1の加工量計算器
によって行なわれる。
【0014】さらに、上記第2の不釣合い量測定手段か
らの測定信号に基づき、上記第1の加工手段で加工され
た後の1次修正ワークの不釣合い量を2次修正するため
の加工量の計算が、第2の加工量計算器で行なわれる。
そして、上記第2の加工量計算器からの出力信号に基づ
き、上記1次修正ワークの2次修正加工が第2の加工手
段によって行なわれ、このようにして加工されたワーク
について、第3の不釣合い量測定手段により不釣合い量
の測定が行なわれる。
【0015】ついで、予め設定された個数の連続した上
記2次修正ワークについて、上記第3の不釣合い量測定
手段の測定結果のベクトル平均が、第2の不釣合いベク
トル平均計算器によって求められる。また、上記第2の
加工量計算器が上記第2の不釣合いベクトル平均計算器
で求められた残留不釣合いベクトル平均データの信号を
受けると、同データの信号を上記第2の不釣合い量測定
手段からの測定信号に自動的に加算して上記1次修正ワ
ークの2次修正加工量を計算する作用が、同第2の加工
量計算器によって行なわれる。
【0016】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1は本発明の第1実施例としての全自動不
釣合い修正機の構成を概略的に示すブロック線図、図2
は図1の修正機の作用の流れを示すフローチャート、図
3は従来の不釣合い修正機により修正されたワークにつ
いての不釣合い量の分布を示す説明図、図4は不釣合い
量測定手段の測定結果に測定誤差が含まれていることを
示す説明図、図5は図1の全自動不釣合い修正機により
修正されたワークについての不釣合い量の分布を示す説
明図である。
【0017】図1に示すように、クランクシャフトやフ
ライホイール等のワーク1を回転させて同ワーク1の不
釣合い量を求める第1の不釣合い量測定手段2が、ワー
ク1についての回転センサおよび振動検出器と、これら
からの検出信号を受けて不釣合いデータを算出する第1
不釣合い計測装置とで構成されている。
【0018】また、第1不釣合い計測装置からの不釣合
いデータ信号に基づきワーク1の不釣合い量を修正する
ための加工量を計算する加工量計算器3と、同加工量計
算器3からの出力信号に基づきワーク1の修正加工を行
なう加工手段4とが設けられており、同加工手段4は、
図1に示すごとく、加工機コントローラと同コントロー
ラからの制御信号を受けてワーク1の修正加工を行なう
加工機とで構成されている。
【0019】一方、加工手段4により加工されたワーク
1について不釣合い量を測定する第2の不釣合い量測定
手段5が設けられており、同測定手段5は、修正加工後
のワーク1についての回転センサおよび振動検出器と、
これらからの検出信号を受けて不釣合いデータを算出す
る第2不釣合い計測装置とで構成されている。そして、
予め設定された個数の連続したワーク1について、第2
の不釣合い量測定手段5の測定結果のベクトル平均を求
める不釣合いベクトル平均計算器6が設けられている。
【0020】このようにして不釣合いベクトル平均計算
器6で求められた残留不釣合いベクトル平均データの信
号は加工量計算器3へ送られるが、同加工量計算器3
は、不釣合いベクトル平均計算器6からのデータ信号を
受けると、同データ信号を第1の不釣合い量測定手段2
の第1不釣合い計測装置からの不釣合いデータ信号に自
動的に加算してワーク1の加工量を計算する機能をそな
えている。この第1実施例の全自動不釣合い修正機は上
述のように構成されているので、次のような作用が行な
われる。
【0021】まず第1の不釣合い量測定手段2により、
特定の多数のワーク1を対象として、同ワーク1の不釣
合い量が順次測定される。そして、この第1の不釣合い
量測定手段2からの測定信号に基づき、ワーク1の不釣
合い量を修正するための加工量が加工量計算器3により
計算される。また、加工量計算器3からの出力信号に基
づき、ワーク1の修正加工が加工手段4によって行なわ
れ、このようにして加工されたワーク1について第2の
不釣合い量測定手段5により不釣合い量の測定が行なわ
れる。
【0022】そして、予め設定された個数の連続したワ
ーク1について、第2の不釣合い量測定手段5の測定結
果のベクトル平均が、不釣合いベクトル平均計算器6に
よって求められる。ついで、加工量計算器3が不釣合い
ベクトル平均計算器6で求められた残留不釣合いベクト
ル平均データの信号を受けると、同データの信号を第1
の不釣合い量測定手段2からの測定信号に自動的に加算
してワーク1の加工量を計算する作用が、同加工量計算
器3によって行なわれる。なお、図2のフローチャート
は上述の作用の過程を概略的に示している。
【0023】前述のように、ワーク1の残留不釣合い量
は、あるまとまった個数のワークについて統計的に見る
と、平均値に偏りがあってばらついており、図3に示す
ように常に一定の誤差Aとして表れる要因と偶発的な誤
差範囲Rとして表れる要因とがある。すなわち、十分な
サンプル数のワーク1の残留不釣合いのベクトル平均
は、常に一定の誤差要因に起因するものであり、それが
誤差Aとして表れるのである。
【0024】本実施例の装置では、上記の点に着目し、
残留不釣合い測定結果の平均値を不釣合いベクトル平均
計算器6で求めて、その平均データを第1の不釣合い量
測定手段2の測定結果に加えることにより図5に示すご
とく残留不釣合いの平均値をゼロに近付けることができ
るのである。
【0025】さらに、詳述すると、いま、偶発的誤差が
なく一定のベクトル誤差だけが第1不釣合い測定装置に
ある場合とすると、次のような結果となる。(図4参
照) 真の初期不釣合いaに対して、測定結果bは一定の
誤差ベクトルcが加算された値として得られる。 測定結果から得られた修正量dはの誤差を含んだ
ものであり、これに従った修正により、修正後の不釣合
い(第2不釣合い測定結果)eは誤差ベクトルと逆の不
釣合いベクトルとなる。
【0026】この状態で本発明による機能を動作させる
と、 第2不釣合い測定結果eが、その後の第1不釣合い
測定結果に加算されるようになる。この結果、次のワー
クからは第1不釣合い測定値の誤差ベクトルが補正さ
れ、真の初期不釣合いに従った修正が行なわれる。そし
て、偶発的な誤差がある場合でも、その偶発的な誤差だ
けが図5に示すごとく残ることになり、不釣合い修正の
精度向上が達せられるのである。
【0027】次に本発明の第2実施例としての全自動不
釣合い修正機について説明すると、図6,7はその概略
的構成を示すブロック線図、図8はその作用の流れを示
すフローチャートである。前述の本発明の第1実施例と
しての全自動不釣合い修正機では、ワークに対する不釣
合い修正の加工が1段階の加工手段により行なわれる場
合が示されているが、本発明の第2実施例としての装置
では、ワークに対する不釣合い修正の加工が2段階の加
工手段により、荒修正と精度修正とが順次行なわれるよ
うになっており、このため第1実施例の構成が2段階に
わたって設けられている。
【0028】すなわち、第1段階の構成として、前述の
第1実施例の構成が次のように、ほぼそのまま設けられ
ている。図6,7に示すように、クランクシャフトやフ
ライホイール等のワーク11を回転させて同ワーク11の不
釣合い量を求める第1の不釣合い量測定手段12が、ワー
ク11についての回転センサおよび振動検出器と、これら
からの検出信号を受けて不釣合いデータを算出する第1
不釣合い計測装置とで構成されている。
【0029】また、第1不釣合い計測装置からの不釣合
いデータ信号に基づきワーク11の不釣合い量を修正する
ための1次修正加工量を計算する第1加工量計算器13
と、同第1加工量計算器13からの出力信号に基づきワー
ク11の修正加工を行なう第1の加工手段14とが設けられ
ており、同第1の加工手段14は、図6,7に示すごと
く、第1加工機コントローラと同コントローラからの制
御信号を受けてワーク11の1次修正加工を行なう加工機
とで構成されている。
【0030】一方、第1の加工手段14により加工された
1次修正ワーク21について不釣合い量を測定する第2の
不釣合い量測定手段15が設けられており、同測定手段15
は、1次修正加工後の1次修正ワーク21についての回転
センサおよび振動検出器と、これらからの検出信号を受
けて不釣合いデータを算出する第2不釣合い計測装置と
で構成されている。そして、予め設定された個数の連続
した1次修正ワーク21について、第2の不釣合い量測定
手段15の測定結果のベクトル平均を求める第1不釣合い
ベクトル平均計算器16が設けられている。
【0031】このようにして不釣合いベクトル平均計算
器16で求められた残留不釣合いベクトル平均データの信
号は第1加工量計算器13へ送られるが、同加工量計算器
13は、第1不釣合いベクトル平均計算器16からのデータ
信号を受けると、同データ信号を第1の不釣合い量測定
手段12の第1不釣合い計測装置からの不釣合いデータ信
号に自動的に加算してワーク11の加工量を計算する機能
をそなえている。 この本発明の第2実施例としての全
自動不釣合い修正機では、さらに、第2不釣合い計測装
置からの不釣合いデータ信号に基づき1次修正ワーク21
の不釣合い量を修正するための2次修正加工量を計算す
る第2加工量計算器23と、同第2加工量計算器23からの
出力信号に基づき1次修正ワーク21の2次修正加工を行
なう第2の加工手段24とが設けられており、同第2の加
工手段24は、図6,7に示すごとく、第2加工機コント
ローラと同コントローラからの制御信号を受けて1次修
正ワーク21の2次修正加工を行なう加工機とで構成され
ている。
【0032】また、第2の加工手段24により加工された
2次修正ワークについて不釣合い量を測定する第3の不
釣合い量測定手段25が設けられており、同測定手段25
は、2次修正加工後のワークについての回転センサおよ
び振動検出器と、これらからの検出信号を受けて不釣合
いデータを算出する第3不釣合い計測装置とで構成され
ている。そして、予め設定された個数の連続した2次修
正ワークについて、第3の不釣合い量測定手段25の測定
結果のベクトル平均を求める第2不釣合いベクトル平均
計算器26が設けられている。
【0033】このようにして第2不釣合いベクトル平均
計算器26で求められた残留不釣合いベクトル平均データ
の信号は第2加工量計算器23へ送られるが、同第2加工
量計算器23は、第2不釣合いベクトル平均計算器26から
のデータ信号を受けると、同データ信号を第2の不釣合
い量測定手段22の第2不釣合い量測定装置からの不釣合
いデータ信号に自動的に加算して1次修正ワーク21の2
次修正加工量を計算する機能をそなえている。
【0034】本発明の第2実施例としての全自動不釣合
い修正機は上述のように構成されているので、前述の本
発明の第1実施例では述べた作用が、図8のフローチャ
ートに示すごとく、2段階にわたって行なわれるように
なり、これによりワークの不釣合いに対する荒修正加工
と精密修正加工とが順次適切に行なわれるようになっ
て、不釣合い修正加工の精度が一層高められるようにな
る。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の全自動不
釣合い修正機によれば、残留不釣合いの平均値をその第
1不釣合い測定の結果に加えることにより、残留不釣合
いの平均値をゼロに近付けることができる。すなわち、
常に一定の誤差は除去され、偶発的なランダム誤差だけ
が残ることになり、精度向上が達成できる。そしてこれ
らの動作は自動的に行なわれるので、従来装置を停止し
て行なっていた精度維持作業は、請求項1に記載の装置
では第2不釣合い測定装置についてだけ行なえばよく、
また請求項2に記載の装置では第3の不釣合い測定手段
についてだけ行なえばよいようになって、能率良く精度
維持作業を行なえる利点がある。また、本発明の請求項
2に記載の全自動不釣合い修正機によれば、ワークに対
する不釣合い修正加工が、荒修正加工および精密修正加
工の2段階にわたって順次適切に行なわれるので、不釣
合い修正加工の精度が一層高められるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての全自動不釣合い修
正機の概略的構成を示すブロック線図である。
【図2】図1の修正機の作用の流れを示すフローチャー
トである。
【図3】従来の不釣合い修正機により修正されたワーク
についての不釣合い量の分布を示す説明図である。
【図4】不釣合い量測定手段の測定結果に測定誤差が含
まれていることを示す説明図である。
【図5】図1の全自動不釣合い修正機により修正された
ワークについての不釣合い量の分布を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の第2実施例としての全自動不釣合い修
正機の概略的構成の一部を示すブロック線図である。
【図7】本発明の第2実施例としての全自動不釣合い修
正機の概略的構成の残部を示すブロック線図である。
【図8】図1の修正機の作用の流れを示すフローチャー
トである。
【図9】(a),(b)図はいずれも従来の全自動不釣合い修
正機の概略的構成を示すブロック線図である。
【図10】図8の修正機の作用の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】 1 ワーク 2 第1の不釣合い測定手段 3 加工量計算器 4 加工手段 5 第2の不釣合い測定手段 6 不釣合いベクトル平均計算器 11 ワーク 12 第1の不釣合い測定手段 13 第1加工量計算器 14 第1の加工手段 15 第2の不釣合い測定手段 16 第1不釣合いベクトル平均計算器 21 1次修正ワーク 23 第2加工量計算器 24 第2の加工手段 25 第3の不釣合い測定手段 26 第2不釣合いベクトル平均計算器
フロントページの続き (72)発明者 西田 政弘 神奈川県座間市広野台2丁目5020番地 株式会社アカシ 相模工場内 (72)発明者 山口 和彦 神奈川県座間市広野台2丁目5020番地 株式会社アカシ 相模工場内 (72)発明者 前野 吉春 神奈川県座間市広野台2丁目5020番地 株式会社アカシ 相模工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 1/38 G01M 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の多数のワークを対象として、同ワ
    ークの不釣合い量を順次測定する第1の不釣合い量測定
    手段と、同不釣合い量測定手段からの測定信号に基づき
    上記ワークの不釣合い量を修正するための加工量を計算
    する加工量計算器と、同加工量計算器からの出力信号に
    基づき上記ワークの修正加工を行なう加工手段とが設け
    られるとともに、同加工手段により加工されたワークに
    ついてその不釣合い量を測定する第2の不釣合い量測定
    手段と、予め設定された個数の連続した上記ワークにつ
    いて上記第2の不釣合い量測定手段の測定結果のベクト
    ル平均を求める不釣合いベクトル平均計算器とが設けら
    れて、上記加工量計算器が、上記不釣合いベクトル平均
    計算器で求められた残留不釣合いベクトル平均データの
    信号を受けると同データの信号を上記第1の不釣合い量
    測定手段からの測定信号に自動的に加算して上記ワーク
    の加工量を計算する機能をそなえていることを特徴とす
    る、全自動不釣合い修正機。
  2. 【請求項2】 特定のワークを対象として、同ワークの
    不釣合い量を測定する第1の不釣合い量測定手段と、同
    不釣合い量測定手段からの測定信号に基づき上記ワーク
    の不釣合い量を修正するための加工量を計算する第1の
    加工量計算器と、同第1の加工量計算器からの出力信号
    に基づき上記ワークの1次修正加工を行なう第1の加工
    手段とが設けられるとともに、同第1の加工手段により
    加工されたワークについてその不釣合い量を測定する第
    2の不釣合い量測定手段と、予め設定された個数の連続
    した上記ワークについて上記第2の不釣合い量測定手段
    の測定結果のベクトル平均を求める第1の不釣合いベク
    トル平均計算器とが設けられて、上記第1の加工量計算
    器が、上記第1の不釣合いベクトル平均計算器で求めら
    れた残留不釣合いベクトル平均データの信号を受けると
    同データの信号を上記第1の不釣合い量測定手段からの
    測定信号に自動的に加算して上記ワークの1次修正加工
    量を計算する機能をそなえており、さらに、上記第2の
    不釣合い量測定手段からの測定信号に基づき上記第1の
    加工手段で加工された後の1次修正ワークの不釣合い量
    を2次修正するための加工量を計算する第2の加工量計
    算器と、同第2の加工量計算器からの出力信号に基づき
    上記1次修正ワークの2次修正加工を行なう第2の加工
    手段とが設けられるとともに、同第2の加工手段により
    加工された2次修正ワークについてその不釣合い量を測
    定する第3の不釣合い量測定手段と、予め設定された個
    数の連続した上記2次修正ワークについて上記第3の不
    釣合い量測定手段の測定結果のベクトル平均を求める第
    2の不釣合いベクトル平均計算器とが設けられて、上記
    第2の加工量計算器が、上記第2の不釣合いベクトル平
    均計算器で求められた残留不釣合いベクトル平均データ
    の信号を受けると同データの信号を上記第2の不釣合い
    量測定手段からの測定信号に自動的に加算して上記1次
    修正ワークの2次修正加工量を計算する機能をそなえて
    いることを特徴とする、全自動不釣合い修正機。
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