JP3409757B2 - 燃料タンク系 - Google Patents

燃料タンク系

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JP3409757B2
JP3409757B2 JP31807799A JP31807799A JP3409757B2 JP 3409757 B2 JP3409757 B2 JP 3409757B2 JP 31807799 A JP31807799 A JP 31807799A JP 31807799 A JP31807799 A JP 31807799A JP 3409757 B2 JP3409757 B2 JP 3409757B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料タンク系に関
し、特に、自動車等の車両に装備される燃料タンク系に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に装備される燃料
タンク系においては、燃料タンク内で発生する燃料蒸発
ガス(ベーパ)を低減するために、燃料タンク内の温度
上昇を抑制するものがあり、その一例が実開平4−90
425号公報に記載されている。
【0003】図4に示すように、この燃料タンク系で
は、燃料タンク110の下部周囲を、断熱層112を介
して断熱カバー114で覆っている。これにより、燃料
タンク110の外部からの熱に対しては、この熱を断熱
層112によって遮るので、燃料タンク110内の温度
上昇を抑制できる。
【0004】しかし、このような構造では、燃料タンク
110内の温度が上昇した場合に、断熱層112が燃料
タンク110を保温してしまうため、温度が上昇した状
態に維持されてしまうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、燃料タンク内の温度が上昇した場合には保温す
ることなく放熱できる燃料タンク系を得ることを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、燃料を収容する燃料タンク内殻と、前記燃料タンク
内殻の外側に燃料タンク内殻から間隙をあけて配置され
た1又は複数の燃料タンク外殻と、前記燃料タンク外殻
の少なくとも1つに設けられた断熱材と、前記燃料タン
ク内殻に設けられ、燃料タンク内殻の熱を放出する放熱
手段と、を有することを特徴とする。
【0007】すなわち、この燃料タンク系では、燃料タ
ンク本体が、燃料タンク内殻と燃料タンク外殻とで構成
された、いわゆる多層タンク殻構造とされている。
【0008】燃料タンク外殻の少なくとも1つには断熱
材が設けられているので、外部から燃料タンク本体への
熱を遮断することができ、燃料タンク本体内の温度上昇
を抑えることができる。
【0009】また、燃料タンク外殻は、燃料タンク内殻
から間隙をあけて配置されている。従って、燃料タンク
内殻内の温度が上昇した場合には、燃料タンク内殻内の
熱がこの間隙に放出されるので、燃料の温度を適切な温
度に維持することが可能となる。
【0010】このように、燃料タンク本体の外部の熱に
対しても、燃料タンク本体内の温度上昇に対しても、燃
料の温度を適切な温度に維持し、燃料蒸発ガス(ベー
パ)の発生を抑制することができる。
【0011】また、前記燃料タンク内殻に設けられ、燃
料タンク内殻の熱を放出する放熱手段、を有している。
【0012】従って、燃料タンク内殻内の熱を間隙に効
果的に放出することができるので、燃料タンク内殻内の
上昇した燃料の温度を下げ、ベーパの発生をさらに抑制
することができる。
【0013】請求項2に記載の発明では、燃料を収容す
る燃料タンク内殻と、前記燃料タンク内殻の外側に燃料
タンク内殻から間隙をあけて配置された1又は複数の燃
料タンク外殻と、前記燃料タンク外殻の少なくとも1つ
に設けられた断熱材と、前記間隙に気体を流通させる流
通手段と、前記燃料タンク内殻からのベーパを貯えるキ
ャニスタと、を有し、前記流通手段が、前記間隙と前記
キャニスタとを連通する第1連通部材、を含んで構成さ
れていることを特徴とする。
【0014】すなわち、この燃料タンク系では、燃料タ
ンク本体が、燃料タンク内殻と燃料タンク外殻とで構成
された、いわゆる多層タンク殻構造とされている。燃料
タンク外殻の少なくとも1つには断熱材が設けられてい
るので、外部から燃料タンク本体への熱を遮断すること
ができ、燃料タンク本体内の温度上昇を抑えることがで
きる。また、燃料タンク外殻は、燃料タンク内殻から間
隙をあけて配置されている。従って、燃料タンク内殻内
の温度が上昇した場合には、燃料タンク内殻内の熱がこ
の間隙に放出されるので、燃料の温度を適切な温度に維
持することが可能となる。このように、燃料タンク本体
の外部の熱に対しても、燃料タンク本体内の温度上昇に
対しても、燃料の温度を適切な温度に維持し、燃料蒸発
ガス(ベーパ)の発生を抑制することができる。
【0015】また、流通手段によって間隙に気体を流通
させることで、燃料タンク内殻内を冷却することができ
るので、燃料タンク内殻内の上昇した燃料の温度を下
げ、ベーパの発生をさらに抑制することができる。
【0016】しかも、流通手段は、前記間隙と前記キャ
ニスタとを連通する第1連通部材、を含んで構成されて
いる。一般に、燃料タンク内殻からのベーパを貯えるキ
ャニスタは、より高温の気体が流入した場合のほうがパ
ージ能力を発揮しやすい。従って、第1連通部材によっ
て間隙とキャニスタとを連通することで、高温の気体で
パージさせることになるので、パージ能力が向上する。
これにより、より多くのベーパをキャニスタに貯えるこ
とが可能になる。
【0017】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記流通手段が、前記キャニスタと
前記間隙とをエアクリーナを介して連通する第2連通部
材、を含んで構成されていることを特徴とする。
【0018】従って、間隙とキャニスタとが第1連通部
材で連通され、さらにキャニスタと間隙とがエアクリー
ナを介して第2連通部材で連通され、全体としてパージ
通路が構成される。そして、このパージ通路の途中にエ
アクリーナが設けられているので、エアクリーナによっ
て浄化された気体をパージ通路内に流通させることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る燃料タンク系の第1
実施形態を図1及び図2を用いて説明する。
【0020】図1に示すように、本実施形態の燃料タン
ク系90では、燃料タンク本体10の側壁部にインレッ
トパイプ(燃料充填管)12の一方の端部が貫通してお
り、インレットパイプ12の端部は燃料タンク本体10
内に挿入されている。また、インレットパイプ12の他
方の端部は車両側壁部に設けられた給油口14に達して
いる。
【0021】給油口14には、給油キャップ16が取付
けられており、給油の際には、フューエルリッド18を
開け、給油キャップ16を外すことで、図示を省略した
給油ガンが挿入可能となっている。なお、給油時、イン
レットパイプ12内の燃料液面が上昇し、給油ガンに設
けたセンサが満タン状態を検出すると、給油ガンからの
給油が自動的に停止するようになっている。また、フュ
ーエルリッド18には、フューエルリッド18の開閉を
検出する開閉検知スイッチ20が配設されており、この
開閉検知スイッチ20は制御回路22に接続されてい
る。なお、インレットパイプ12内には、通気管24が
配設されている。
【0022】図2にも示すように、本実施形態の燃料タ
ンク本体10は、燃料を収容する内側タンク殻26と、
この内側タンク殻26の外側に配置された外側タンク殻
28と、によって二層タンク構造となっており、隣接す
る内側タンク殻26と外側タンク殻28との間にはタン
ク殻間空間30が形成されている。
【0023】外側タンク殻28の内面には、全面に渡っ
て断熱材70が配設されている。この断熱材70によっ
て、燃料タンク本体10の外部の熱が、タンク殻間空間
30に伝わりにくくなっている。
【0024】内側タンク殻26の外面には、図1からも
分かるように、所定の位置に放熱部材72が設けられて
いる。図2に詳細に示すように、放熱部材72は、内側
タンク殻26と一体で成形され、内側タンク殻26の外
面から垂直に立設された複数の放熱フィン74が、互い
に所定間隔をあけて配置されることにより構成されてい
る。この放熱部材72によって、内側タンク殻26内の
熱が、タンク殻間空間30に放出されるようになってい
る。
【0025】図1に示すように、燃料タンク本体10に
おける内側タンク殻26の上壁部には、満タン検知及び
ロールオーバ対応用の周知のフロート弁32が配設され
ており、フロート弁32にはキャニスタ34へ至る給油
時ベーパライン36が接続されている。また、タンク殻
間空間30とキャニスタ34とはパージライン46によ
って連通されており、キャニスタ34は、タンク殻間空
間30内の空気によってパージされるようになってい
る。
【0026】給油時ベーパライン36の中間部には、電
磁弁48が配設されている。この電磁弁48は制御回路
22に接続されており、給油時、即ち開閉検知スイッチ
20によって、フューエルリッド18の開状態を検出し
た場合に、開弁するようになっている。
【0027】また、キャニスタ34はパージライン50
によって、エアクリーナ52に連通するサージタンク5
4に連通されており、パージライン50の中間部には、
D−VSV(バキュームスイッチングバルブ)56が配
設されている。これにより、例えば、スロットルバルブ
の開閉等により生じた負圧を利用して、タンク殻間空間
30内の空気をキャニスタ34に引き込むことが可能に
なっている。なお、キャニスタ34には、大気弁62が
配設されている。
【0028】一方、エアクリーナ52は吸気管58を介
してタンク殻間空間30に連通されている。タンク殻間
空間30内が負圧になると、エアクリーナ52によって
浄化された空気が、吸気管58を通ってタンク殻間空間
30に流入する。また、パージライン46、パージライ
ン50及び吸気管58によって、本発明のパージ通路が
構成されると共に、このパージ通路の途中に、キャニス
タ34及びエアクリーナ52が設けられていることにな
る。
【0029】燃料タンク本体10における内側タンク殻
26の上壁部には、カットオフバルブ40が配設されて
いる。カットオフバルブ40は、圧力制御弁38が設け
られた配管44によって給油時ベーパライン36に連通
されている。これにより、カットオフバルブ40は配管
40及び給油時ベーパライン36を介してキャニスタ3
4に連通されている。
【0030】さらに、内側タンク殻26の内部には、サ
ブタンク64が配設されている。このサブタンク64の
内部には、ポンプユニット66が配設されており、ポン
プユニット66にはエンジンへの燃料供給管68が連結
されている。
【0031】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0032】本実施形態の燃料タンク本体10は、内側
タンク殻26と外側タンク殻28との二層タンク構造と
なっており、しかも外側タンク殻28には断熱材70が
設けられている。このため、燃料タンク本体10の外部
の温度が上昇しても、外部から燃料タンク本体10内へ
の入熱は断熱材70によって遮られる。すなわち、燃料
タンク本体10内の燃料は、外部からの熱(温度上昇)
によって、その温度が上昇してしまうことがなく、ベー
パの発生が抑えられる。
【0033】また、一般に燃料タンク本体10内では、
例えばポンプユニット66等の作動によって熱が発生
し、燃料の温度が上昇しようとすることがある。また、
いわゆるリターン燃料は、燃料タンク本体10内の燃料
よりも高温である場合が多いため、このリターン燃料の
流入によっても、燃料タンク本体10内の燃料の温度が
上昇しようとすることがある。しかし、いずれの場合で
あっても、燃料タンク本体10内の燃料の熱がタンク殻
間空間30に放出されるので、燃料タンク本体10内の
燃料の温度上昇が防止され、ベーパの発生が抑えられ
る。特に、本実施形態の燃料タンク本体10を構成する
内側タンク殻26には、放熱部材72が設けられてお
り、燃料タンク本体10内の燃料の熱が効率的にタンク
殻間空間30に放出されるので、燃料タンク本体10内
の燃料の温度上昇がさらに効果的に防止され、ベーパの
発生が抑えられる。
【0034】しかも、本実施形態の燃料タンク本体10
では、スロットルバルブの開閉等により生じた負圧を利
用して、タンク殻間空間30内の空気をキャニスタ34
に引き込むようにしており、これによってタンク殻間空
間30内が負圧になると、エアクリーナ52によって浄
化された空気が、吸気管58を通ってタンク殻間空間3
0に流入する。エアクリーナ52によって浄化された空
気はタンク殻間空間30内の空気よりも低温(外気温と
略等しい)なので、この低温の空気がタンク殻間空間3
0に流入することで、燃料タンク本体10内の燃料の熱
をより効率的にタンク殻間空間30に放出し、燃料タン
ク本体10内の燃料の温度上昇を防止して、ベーパの発
生量を少なくすることが可能になる。
【0035】また、本実施形態の燃料タンク系90で
は、タンク殻間空間30内で温度が上昇した空気が、パ
ージライン46を通ってキャニスタ34に引き込まれ
る。このため、より暖かい空気でパージさせることにな
り、効果的にパージさせて、より多くのベーパをキャニ
スタ34に貯えることが可能になる。
【0036】しかも、本実施形態では、放熱部材72
(放熱手段)を内側タンク殻26と一体で設けているの
で、放熱手段を別途設けた場合と比較して、部品点数が
増大しない。
【0037】また、本実施形態の燃料タンク本体10
は、内側タンク殻26と外側タンク殻28との間のタン
ク殻間空間30によって、内側タンク殻26内の音が伝
わりにくくなっている。従来の燃料タンクでは、ポンプ
ユニット66の作動音や、燃料自体の流動音が燃料タン
ク本体の外部に伝わることを防止するために、燃料タン
ク内に隔壁(セパレータ)を設けて燃料の流動を制限し
たり、防音材を設けたりすることがあったが、本実施形
態ではこれらの防音用部材を廃止又は簡略化することが
可能になる。
【0038】図3(A)及び(B)には、それぞれ本発
明の第2実施形態及び第3実施形態の放熱手段が示され
ている。第2実施形態及び第3実施形態では、第1実施
形態と比較して、放熱手段の構成のみが異なっており、
燃料タンク系の全体的構成は同一とされているので、放
熱手段についてのみ説明し、他は説明を省略する。
【0039】図3(A)に示す第2実施形態では、内側
タンク殻26と別体で形成された放熱部材82が、内側
タンク殻26の外面に取り付けられている。放熱部材8
2は、内側タンク殻26に固定される固定板86と、固
定板86から立設された放熱フィン84と、で構成され
ている。
【0040】そして、固定板86が所定位置で溶接され
て内側タンク殻26に固定されることにより、放熱部材
82が内側タンク殻26に取り付けられている。
【0041】従って、第2実施形態においても、第1実
施形態と同様、放熱部材82によって燃料タンク本体1
0内の燃料の熱が、タンク殻間空間30に放出されるの
で、燃料タンク本体10内の燃料の温度上昇が防止さ
れ、ベーパの発生が抑えられる。
【0042】なお、放熱部材82を内側タンク殻26に
取り付けることが可能であれば、その具体的手段は上記
した溶接に限られない。例えば、かしめによって取り付
けてもよい。また、内側タンク殻26を樹脂製、放熱部
材82を金属製とし、インサート成形によって放熱部材
82を内側タンク殻26に取り付けてもよい。
【0043】図3(B)に示す第3実施形態では、内側
タンク殻26の周囲を略波状に形成し、結果的に複数の
ビード94を内側タンク殻26に設けることで、内側タ
ンク殻26の表面積を増大させて、放熱手段を構成して
いる。
【0044】従って、第3実施形態においても、第1実
施形態及び第2実施形態と同様、ビード94によって燃
料タンク本体10内の燃料の熱が、タンク殻間空間30
に放出されるので、燃料タンク本体10内の燃料の温度
上昇が防止され、ベーパの発生が抑えられる。しかも、
第1実施形態と同様、放熱手段(ビード94)が内側タ
ンク殻26と一体で設けられているので、放熱手段を別
途設けた場合と比較して、部品点数が増大しない。
【0045】このように、本発明のいずれの実施形態に
おいても、燃料タンク本体10の外部からの入熱による
温度上昇だけでなく、内部の熱による温度上昇も防止し
て、ベーパの発生量を少なくすることが可能になる。
【0046】なお、上記説明においては、エアクリーナ
52によって浄化された空気が吸気管58によってタン
ク殻間空間30に流入する構成のものを例として挙げた
が、タンク殻間空間30に空気を流入させる構成は、必
ずしもこれに限定されない。例えば、吸気管58の一端
(タンク殻間空間30に連通されていない端部)を外部
に向かって開放し、エアクリーナ52を介することな
く、外気をタンク殻間空間30に送るような構成でもよ
い。上記した各殻実施形態のようにエアクリーナ52を
設けると、エアクリーナ52によって浄化された空気を
パージ通路(パージライン46、パージライン50及び
吸気管58)やタンク殻間空間30に送ることができる
ので、好ましい。
【0047】放熱手段の具体的構成についても、上記し
たものに限定されない。例えば、放熱フィン74、84
及びビード94の数、サイズ、位置等については、タン
ク殻間空間30に放出する熱量や燃料タンク本体10の
構造等を考慮して決定される。
【0048】また、内側タンク殻26及び外側タンク殻
28の材質や板厚についても特に限定されす、成形の容
易さや燃料に対する耐久性、耐圧性等を考慮して、例え
ば金属や樹脂等から好ましいものを選択して、必要十分
な板厚で成形される。特に、燃料に対する耐久性を考慮
すると、内側タンク殻26の材料は金属が好ましいが、
第1実施形態のように放熱手段を内側タンク殻26と一
体で成形する構造では、樹脂製として成形を容易にして
もよい。これに対し、第2実施形態のように、内側タン
ク殻26と放熱部材82とを別体とした構成では、それ
ぞれ別の材料とすることも可能になるため、例えば内側
タンク殻26を金属製とし、放熱部材82を樹脂製とす
ることもできる。また、第3実施形態のようにビード9
4を形成する場合には、内側タンク殻26を金属製とす
ることで、例えばプレス加工等によって容易にビード9
4を形成することもできる。
【0049】同様に、断熱材についても、想定される外
部の温度や燃料タンク本体の構造等を考慮して、この材
質や位置等が決定される。例えば、断熱材70の位置と
しては、外側タンク殻28の外側に設けてもよい。ま
た、燃料タンク本体10内を外部から確実に断熱するた
めには、外側タンク殻28の全面に渡って設けられてい
ることが好ましい。断熱材70の材質の例としては、一
般的な樹脂を使用し、これを多孔質(例えば発泡樹脂や
スポンジ等)に形成してもよい。断熱材70を外側タン
ク殻28に取り付ける構造としても特に限定されず、例
えば、接着や溶着によって取り付けてもよいが、断熱材
70を弾性変形させて外側タンク殻28の内側に押し込
み、弾性反力で断熱材70が外側タンク殻28の内面に
圧着するようにしてもよい。
【0050】また、上記説明では内側タンク殻26の外
側に、外側タンク殻28が1つのみ設けられた二層タン
ク構造のものを例として挙げたが、例えば外側タンク殻
28を複数設けることで、これより多くの層構造(多層
タンク殻構造)とされていてもよい。この場合には、タ
ンク殻間空間30としては、内側タンク殻26と、その
外側の外側タンク殻28との間に少なくとも1つ構成さ
れていれば、本発明の効果を奏するためには十分である
が、さらに、複数の外側タンク殻28の間にタンク殻空
間30が構成されていてもよい。
【0051】また、断熱材70としては、複数の外側タ
ンク殻28の少なくとも1つに設けられていればよい
が、2つ以上の外側タンク殻28に設けることで、断熱
効果をより高めてもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、燃料を収容
する燃料タンク内殻と、前記燃料タンク内殻の外側に燃
料タンク内殻から間隙をあけて配置された1又は複数の
燃料タンク外殻と、前記燃料タンク外殻の少なくとも1
つに設けられた断熱材と、前記燃料タンク内殻に設けら
れ、燃料タンク内殻の熱を放出する放熱手段と、を有す
るので、燃料タンク本体の外部の熱に対しても、燃料タ
ンク本体内の温度上昇に対しても、燃料の温度を適切な
温度に維持し、燃料蒸発ガス(ベーパ)の発生を抑制す
ることができる。
【0053】
【0054】請求項2に記載の発明では、燃料を収容す
る燃料タンク内殻と、前記燃料タンク内殻の外側に燃料
タンク内殻から間隙をあけて配置された1又は複数の燃
料タンク外殻と、前記燃料タンク外殻の少なくとも1つ
に設けられた断熱材と、前記間隙に気体を流通させる流
通手段と、前記燃料タンク内殻からのベーパを貯えるキ
ャニスタと、を有し、前記流通手段が、前記間隙と前記
キャニスタとを連通する第1連通部材、を含んで構成さ
れているので、より多くのベーパをキャニスタに貯える
ことが可能になる。
【0055】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記流通手段が、前記キャニスタと
前記間隙とをエアクリーナを介して連通する第2連通部
材、を含んで構成されているので、請求項2に記載の発
明の効果に加えて、浄化された気体をパージ通路内に流
通させることができる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の燃料タンク系を示す概
略側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の燃料タンク系の放熱手
段を拡大して示す図1のII−II線断面図である。
【図3】(A)は本発明の第2実施形態の燃料タンク系
の放熱手段を拡大して示す断面図であり、(B)は本発
明の第3実施形態の燃料タンク系の放熱手段を拡大して
示す断面図である。
【図4】従来の燃料タンク系を示す概略側断面図であ
る。
【符号の説明】
10 燃料タンク本体 26 内側タンク殻(燃料タンク内殻) 28 外側タンク殻(燃料タンク外殻) 30 タンク殻間空間(間隙) 34 キャニスタ 46 パージライン(第1連通部材、流通手段) 50 パージライン(第1連通部材、流通手段) 52 エアクリーナ 58 吸気管(第2連通部材、流通手段) 70 断熱材 72 放熱部材(放熱手段) 82 放熱部材(放熱手段) 94 ビード(放熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 31/20 F02M 37/00 301J 37/00 301 B60K 15/02 A B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 15/03 B60K 15/063 F02M 25/08 F02M 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を収容する燃料タンク内殻と、 前記燃料タンク内殻の外側に燃料タンク内殻から間隙を
    あけて配置された1又は複数の燃料タンク外殻と、 前記燃料タンク外殻の少なくとも1つに設けられた断熱
    材と、前記燃料タンク内殻に設けられ、燃料タンク内殻の熱を
    放出する放熱手段と、 を有することを特徴とする燃料タンク系。
  2. 【請求項2】 燃料を収容する燃料タンク内殻と、 前記燃料タンク内殻の外側に燃料タンク内殻から間隙を
    あけて配置された1又は複数の燃料タンク外殻と、 前記燃料タンク外殻の少なくとも1つに設けられた断熱
    材と、 前記間隙に気体を流通させる流通手段と、 前記燃料タンク内殻からのベーパを貯えるキャニスタ
    と、 を有し、 前記流通手段が、前記間隙と前記キャニスタとを連通す
    る第1連通部材、 を含んで構成されていることを特徴とする燃料タンク
    系。
  3. 【請求項3】 前記流通手段が、前記キャニスタと前記
    間隙とをエアクリーナを介して連通する第2連通部材、 を含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の燃料タンク系。
JP31807799A 1999-11-09 1999-11-09 燃料タンク系 Expired - Lifetime JP3409757B2 (ja)

Priority Applications (2)

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