JP3409343B2 - レール側転動体循環型リニアガイド装置 - Google Patents
レール側転動体循環型リニアガイド装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械,ロボットそ
の他の産業機械,電気電子装置等に利用されるリニアガ
イド装置に係り、特にそのレール側で転動体を循環させ
るようにした負荷分布が均一で高剛性のリニアガイド装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のリニアガイド装置は、例えば図
8,図9に示すように、両側面に軸方向のボール転動溝
3が形成されて軸方向に長く延びる案内レール1に、ス
ライダ2が軸方向に相対移動可能に跨架されている。ス
ライダ2は、その内側面に案内レール1のボール転動溝
3に対向させて負荷転動溝5が形成されると共に肉厚部
にはこれに平行する貫通孔からなるボール戻し通路7が
形成された金属製のスライダ本体2Aと、前記負荷転動
溝5とボール戻し通路7とを連通させる湾曲路8を有し
てスライダ本体2Aの両端面にネジnで接合されたプラ
スチック成形体のエンドキャップ2Bとを備えている。
このスライダ2の負荷転動溝5とボール戻し通路7と湾
曲路8とで構成された転動体循環経路には多数のボール
6が充填され、スライダ2を案内レール1から外しても
負荷転動溝5から脱落しないように保持器Hにより保持
されている。 【0003】このように構成されたリニアガイド装置
は、例えば案内レール1を産業機械の固定側取り付け平
面に固定して取り付けると共に、スライダ2を機械の移
動体側に取り付けて直線案内するのに使用される。機械
の移動体と共にスライダ2が移動するとき、案内レール
1のボール転動溝3とスライダ2の負荷転動溝5との間
に介挿されている多数のボール6が荷重を負荷して両溝
内を転動しつつスライダ2の移動速度より遅い速度でス
ライダ2の端部に向かって移動する。そして端部に達す
ると、湾曲路8によりUターンされ、ボール戻し通路7
を通り抜けて反対端の湾曲路8に到り、ここで逆Uター
ンされて再び負荷転動溝5に入るという循環運動を繰り
返す。上記負荷転動溝5,ボール6及び案内レール1の
ボール転動溝3には給油ニップル gから注入した潤滑油
またはグリース等の潤滑剤が供給されて、スライダ2の
円滑な運動が確保される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般的に、リニアガイ
ド装置の使用に際しては、これを組付けた機械の姿勢を
保つために剛性を考慮しなければならない。通常は、リ
ニアガイド装置に対して上方向からの圧縮荷重と下方向
からの引張り上げ荷重と横方向からの荷重に対する剛性
のみを考えれば良いが、時には図10に示すようなピッ
チング方向モーメントMP ,ローリング方向モーメント
MR ,ヨーイング方向モーメントMY に対する剛性が必
要となる場合がある。これに対しては、リニアガイド装
置のスライダ2を長くして負荷ボール6の数を増やすこ
とが望ましい。しかして、上記従来のリニアガイド装置
にあっては、負荷を支えたボール6が転送される負荷転
動溝5やそのボール6を循環運動させるためのボール戻
し通路7(貫通孔),湾曲路8等がスライダ2の側に形
成されている。ボール6は、スライダ2の側で無限循環
を繰り返すようになっており、スライダ本体2Aの長さ
分の負荷転動溝5内でのみ負荷を支持し、両端のエンド
キャップ2Bの部分では無負荷となる。換言すればスラ
イダ2の全長が負荷を支持するのに利用されているわけ
ではなく、モーメント力に対する実質的な負荷能力はス
ライダ2の全長よりかなり少なくならざるを得ない。且
つボール戻し通路7のように比較的小径の長孔を機械加
工することは困難であり、スライダ本体2Aの長さには
自ずから限度がある。 【0005】そこで、モーメント剛性が必要な場合、従
来は複数個の案内レール1やスライダ2を図11,図1
2のように組み合わせて使用することが行われている。
しかし、図11のものは一本の案内レール1に二個のス
ライダ2を上板9で直列に連結して組付けることで、ヨ
ーイング方向モーメントMY 及びピッチング方向モーメ
ントMP に対する剛性は高くなるが、ローリング方向モ
ーメントMR に対しては有効ではない。また、図12の
ものは、二本の案内レール1を一組として配置し、それ
ぞれのスライダ2を上板9で並列に連結していること
で、ローリング方向モーメントMR 及びヨーイング方向
モーメントMY に対して剛性が高められるが、ピッチン
グ方向モーメントMP に対しては有効ではない。図13
に示すように、図11と図12とを組み合わせれば、全
ての方向のモーメント力に対して高剛性が得られる。し
かしながら、このように多数の構成部品を一体的に強固
に連結しなお且つ全体として円滑な作動性を確保するに
は、個々の案内レール1やスライダ2の寸法精度,直線
性等の加工精度を極めて高くしなければならず、生産性
低下,コスト上昇を来すという問題点があった。 【0006】一方、非循環式の直線案内装置として、図
14に示すように相対する一対のV溝11を有する二本
のレール12,13の間に、保持器14に保持されたロ
ーラ15(以下、保持器付ローラという)を組み込んだ
ものが公知である。保持器付きローラ15は交互に直交
して配されており、モーメント荷重を含むあらゆる方向
の荷重を支えることが可能である。しかしながら、この
ものは図15に示すように、一方のレール12が移動す
る際に、保持器付きローラ15もストロークSの半分だ
け共に移動する。すなわち保持器14の長さKは、K<
L−S/2であり、これより長くすると保持器14がレ
ールより外れてしまう。したがって、レール全長を有効
利用することができず、ストローク長に対してコンパク
トな装置を得ることは本質的に難しいという問題点があ
った。 【0007】そこで、本発明は、上記従来の問題点に着
目してなされたもので、レール側にボール循環路を設け
ることにより、スライダの全長にわたって均一に負荷を
受けることができて剛性が高く、しかも案内レールやス
ライダの寸法精度,直線性等の加工精度が出しやすく、
量産容易で低コストなコンパクトなリニアガイド装置を
提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、両側面に軸方向の負荷ボール転動溝とこれに平
行な無負荷ボール循環溝を有して延長された案内レール
と、前記負荷ボール転動溝を該転動溝と反対側のレール
側面に形成された無負荷ボール循環溝に連通させる湾曲
路を有して前記案内レールの両端面に固定されたエンド
キャップと、前記負荷ボール転動溝と無負荷ボール循環
溝と湾曲路とからなるボール無限循環経路内に転動自在
に配された多数のボールと、内面に前記案内レールの負
荷ボール転動溝に対向するボール転動溝をほぼ全長に有
してその相対する両ボール転動溝内のボールの転動を介
して軸方向に相対移動可能に案内レールに組付けられた
スライダとを備えたレール側転動体循環型リニアガイド
装置であって、前記スライダのボール転動溝の長さを前
記案内レールの負荷ボール転動溝の長さより短くすると
ともに、前記案内レールの前記負荷ボール転動溝及び前
記無負荷ボール循環溝の溝開口を狭めて前記ボールの脱
落を防止したことを特徴とする。 【0009】 【作用】例えば案内レールを機械装置のベッドに取付け
て固定し、スライダに機械装置のテーブルを取付けて使
用する。テーブルの移動に伴ってスライダが案内レール
に沿って移動し、テーブルは直線案内される。スライダ
が移動すると、案内レールの負荷ボール転動溝とこれに
対向したスライダの負荷ボール転動溝との間に介装され
たボールが負荷を受けつつスライダより遅い速度で同方
向に移動する。案内レールの負荷ボール転動溝とこれと
対向するスライダのボール転動溝との間の多数のボール
は負荷を受けて一斉に同方向に前進移動する。そして、
スライダから外れたボールは後ろのボールに押されて移
動し、一端のエンドキャップに到達したボールは、湾曲
路に入りUターンして無負荷ボール循環溝に移り、今度
はスライダの移動方向とは反対方向に進行して、他端の
エンドキャップの湾曲路に到り、ここで再びUターンさ
れて案内レールの負荷ボール転動溝に戻る循環運動を繰
り返す。スライダの負荷ボール転動溝内のボールは、ス
ライダ全長にわたって荷重を均一に支持するから、スラ
イダの荷重負担能力は同サイズの従来の内部循環タイプ
のスライダよりエンドキャップがないぶん大きい。ま
た、本発明のスライダは、従来タイプのスライダのよう
な内部循環用の長孔加工が必要ないため、軸方向の長さ
lを延長することが簡単にできる。それゆえ、図2にお
いて、所要ストロークS=S1 +S2 に対して有効レー
ル長Lを延ばし、スライダ長lをl>>Sと十分に長く
することが容易にでき、複数台のスライダを直列連結し
なくても、十分な剛性,直線性,円滑性を有し且つ加工
及び調整が容易なリニアガイド装置が得られる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の斜視図、図2はその側
面図,図3は断面図である。軸方向に長い角柱状の案内
レール21は、両側面に軸方向の負荷ボール転動溝22
とこれに平行な無負荷ボール循環溝23を有する。この
実施例では、前記負荷ボール転動溝22は上部の左右両
コーナ部に設けられ、ボール転送面24の上下両側に逃
げ部25を介してボール落下防止の爪部26が延設され
ている。また、前記無負荷ボール循環溝23は、ボール
27の径より若干大きい内径のボール転送面28に対し
てレール側面に開口する溝開口部29はボール径より若
干小さく絞り、ボール脱落を防止している。 【0011】上記案内レール21の前後の両端には、例
えば熱可塑性プラスチックスの成形品からなるエンドキ
ャップ30が図外のボルトにより着脱可能に固定されて
いる。エンドキャップ30には、案内レール21の負荷
ボール転動溝22(22A,22B ) と無負荷ボール循環
溝23(23F , 23H )とを連通させる湾曲路31が
形成されている。この実施例の湾曲路31は、銅合金製
のパイプ二本をほぼ半ドーナツ形状(どちらか一方のパ
イプの出入り口部に若干の長さの直線部を設けて長さに
差を付けている)に形成してなる湾曲路31A ,31B
を互いに干渉することがないように斜めにたすき掛けに
(図3参照)埋め込んで一体成形されている。湾曲路3
1A は、案内レール21の一方の負荷ボール転動溝22
A とレール反対側面の無負荷ボール循環溝23H とを連
通させ、湾曲路31B の方は他方の負荷ボール転動溝2
2B とレール反対側面の無負荷ボール循環溝23F とを
連通させる。 【0012】前記案内レール21の負荷ボール転動溝2
2と無負荷ボール循環溝23と湾曲路31とで二系統の
ボール無限循環経路が構成され、各循環経路にそれぞれ
多数のボール27が転動自在に配されている。その案内
レール21に、スライダ35が軸方向に相対移動可能に
組みつけられている。スライダ35は断面ほぼコ字形
で、水平部36の両サイドから下方に向かって袖部37
が延設されている。両袖部37の内面には、案内レール
21の各負荷ボール転動溝22(22A,22B ) に対向
する円弧状の負荷ボール転動溝38(38A ,38B )
がそれぞれスライダ全長にわたって形成されている。ス
ライダ35の上面には、スライダ35を図外の機械テー
ブル等に取付けるための取付け用のねじ穴39が設けて
ある。 【0013】次に作用を述べる。例えば案内レール21
を図外の機械装置のベッドに取付けて固定し、スライダ
35に機械装置のテーブルを取付けて使用する。テーブ
ルの移動に伴ってスライダ35が案内レール21に沿っ
て移動し、テーブルは直線案内される。スライダ35が
移動すると、案内レール21の負荷ボール転動溝22と
これに対向したスライダ35の負荷ボール転動溝38と
の間に介装されたボール27が負荷を受けつつスライダ
35より遅い速度で同方向に移動する。案内レール21
の負荷ボール転動溝22とこれと対向するスライダのボ
ール転動溝38との間の多数のボール27は負荷を受け
て一斉に同方向に前進移動する。そして、スライダ35
から外れたボール27は後ろのボール27に押されて移
動し、一端のエンドキャップ30に到達したボール27
は、湾曲路31に入りUターンして無負荷ボール循環溝
23に移り、今度はスライダ35の進行方向とは反対方
向に進行して、他端のエンドキャップ30の湾曲路31
に到り、ここで再びUターンされて案内レール21の負
荷ボール転動溝22に戻る循環運動を繰り返す。スライ
ダ35の負荷ボール転動溝38内のボール27は、スラ
イダ35の全長にわたって荷重を均一に支持するから、
スライダ35の荷重負担能力は同サイズの従来の内部循
環タイプのスライダ2よりエンドキャップ2Bが無いぶ
ん大きい。また、本発明のスライダ35は、従来タイプ
のスライダ2のような内部循環用の長孔加工が必要ない
ため、軸方向の長さlを延長することが簡単にできる。
それゆえ、図2において、所要ストロークS=S1 +S
2 に対して有効レール長Lを延ばし、スライダ長lをl
>>Sと十分に長くすることが容易であり、複数台のス
ライダを直列連結しなくても、十分な剛性,直線性,円
滑性を有し且つ加工及び調整が容易なリニアガイド装置
が得られる。 【0014】なお、上記実施例ではエンドキャップ30
を熱可塑性プラスチック製としたが、アルミニウム合金
製でもよい。また、湾曲路31は銅合金のパイプとは限
らず、アルミニウム合金のパイプでも良い。また、案内
レール21の形状は、角形と限らず丸形でもよい。 【0015】図4に他の実施例を示す。この実施例のリ
ニアガイド装置は、案内レール21の高さを高くして、
その側面には、負荷ボール転動溝22と無負荷ボール循
環溝23を片側で二列づつ上下二段に設けた点が上記実
施例と異なっている。この案内レール21の溝構成に対
応させて、スライダ35の内面には、上部の負荷ボール
転動溝38と共に下部の負荷ボール転動溝39(3
9A ,39B )が案内レールの負荷ボール転動溝22に
対向して設けてある。 【0016】案内レール21における上下二段の負荷ボ
ール転動溝22は、中間に二条の無負荷ボール循環溝2
3を配したことで上下に相当の間隔を隔てて設けられて
おり、そのためローリング方向モーメントMR に対する
剛性が一段と高くなるという利点がある。なお、この実
施例の湾曲路31は、ほぼ半ドーナツ形状のパイプ四本
を組み合わせて形成され、湾曲路31A は案内レール2
1の負荷ボール転動溝22A 無負荷ボール循環溝23H
とを連通させ、湾曲路31B は負荷ボール転動溝22B
と無負荷ボール循環溝23F とを連通させ、湾曲路31
C は負荷ボール転動溝22 C と無負荷ボール循環溝23
G とを連通させ、湾曲路31D は負荷ボール転動溝22
D と無負荷ボール循環溝23E とを連通させる。 【0017】図5ないし図7に更に他の実施例を示す。
この実施例も、同じく負荷ボール転動溝22と無負荷ボ
ール循環溝23を片側で二列づつ上下二段に設けている
が、各溝は単純な円弧条溝とされ、ボール27の脱落防
止用のストッパを取付けた点が上記実施例とは異なって
いる。すなわち、各負荷ボール転動溝22の場合は、図
6に示すように、案内レール21の有効長Lとほぼ等し
い長さの短冊形で片側側縁にエッジを有するストッパ4
0を溝の両縁部にそれぞれネジ41で固定して取付け、
溝開口を狭めてボール脱落を防止している。また、無負
荷ボール循環溝23の場合は、図7に示すように、案内
レール21の有効長Lとほぼ等しい長さを有すると共に
ボール27の面に合わせた曲面形状のストッパ42を上
下両溝の間にネジ43で固定して取付け、溝開口を狭め
てボール脱落を防止している。また、スライダ35の内
側面には無負荷ボール循環溝23内のボール27及び前
記ストッパ42との干渉を避けるための凹溝44が形成
されている。 【0018】この実施例は、案内レール21の各負荷ボ
ール転動溝22と無負荷ボール循環溝23の加工がより
容易にできる利点がある。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニアガ
イド装置にあっては、ボール循環経路を案内レールの方
に設けたため、スライダの構成が単純化されてその全長
にわたって荷重を均一に支持させることができ、且つ内
部循環用の長孔加工が必要ないため十分にスライダ長を
長くすることが容易にできて、十分な剛性,直線性,円
滑性を有し且つ量産容易なリニアガイド装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
の他の産業機械,電気電子装置等に利用されるリニアガ
イド装置に係り、特にそのレール側で転動体を循環させ
るようにした負荷分布が均一で高剛性のリニアガイド装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のリニアガイド装置は、例えば図
8,図9に示すように、両側面に軸方向のボール転動溝
3が形成されて軸方向に長く延びる案内レール1に、ス
ライダ2が軸方向に相対移動可能に跨架されている。ス
ライダ2は、その内側面に案内レール1のボール転動溝
3に対向させて負荷転動溝5が形成されると共に肉厚部
にはこれに平行する貫通孔からなるボール戻し通路7が
形成された金属製のスライダ本体2Aと、前記負荷転動
溝5とボール戻し通路7とを連通させる湾曲路8を有し
てスライダ本体2Aの両端面にネジnで接合されたプラ
スチック成形体のエンドキャップ2Bとを備えている。
このスライダ2の負荷転動溝5とボール戻し通路7と湾
曲路8とで構成された転動体循環経路には多数のボール
6が充填され、スライダ2を案内レール1から外しても
負荷転動溝5から脱落しないように保持器Hにより保持
されている。 【0003】このように構成されたリニアガイド装置
は、例えば案内レール1を産業機械の固定側取り付け平
面に固定して取り付けると共に、スライダ2を機械の移
動体側に取り付けて直線案内するのに使用される。機械
の移動体と共にスライダ2が移動するとき、案内レール
1のボール転動溝3とスライダ2の負荷転動溝5との間
に介挿されている多数のボール6が荷重を負荷して両溝
内を転動しつつスライダ2の移動速度より遅い速度でス
ライダ2の端部に向かって移動する。そして端部に達す
ると、湾曲路8によりUターンされ、ボール戻し通路7
を通り抜けて反対端の湾曲路8に到り、ここで逆Uター
ンされて再び負荷転動溝5に入るという循環運動を繰り
返す。上記負荷転動溝5,ボール6及び案内レール1の
ボール転動溝3には給油ニップル gから注入した潤滑油
またはグリース等の潤滑剤が供給されて、スライダ2の
円滑な運動が確保される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】一般的に、リニアガイ
ド装置の使用に際しては、これを組付けた機械の姿勢を
保つために剛性を考慮しなければならない。通常は、リ
ニアガイド装置に対して上方向からの圧縮荷重と下方向
からの引張り上げ荷重と横方向からの荷重に対する剛性
のみを考えれば良いが、時には図10に示すようなピッ
チング方向モーメントMP ,ローリング方向モーメント
MR ,ヨーイング方向モーメントMY に対する剛性が必
要となる場合がある。これに対しては、リニアガイド装
置のスライダ2を長くして負荷ボール6の数を増やすこ
とが望ましい。しかして、上記従来のリニアガイド装置
にあっては、負荷を支えたボール6が転送される負荷転
動溝5やそのボール6を循環運動させるためのボール戻
し通路7(貫通孔),湾曲路8等がスライダ2の側に形
成されている。ボール6は、スライダ2の側で無限循環
を繰り返すようになっており、スライダ本体2Aの長さ
分の負荷転動溝5内でのみ負荷を支持し、両端のエンド
キャップ2Bの部分では無負荷となる。換言すればスラ
イダ2の全長が負荷を支持するのに利用されているわけ
ではなく、モーメント力に対する実質的な負荷能力はス
ライダ2の全長よりかなり少なくならざるを得ない。且
つボール戻し通路7のように比較的小径の長孔を機械加
工することは困難であり、スライダ本体2Aの長さには
自ずから限度がある。 【0005】そこで、モーメント剛性が必要な場合、従
来は複数個の案内レール1やスライダ2を図11,図1
2のように組み合わせて使用することが行われている。
しかし、図11のものは一本の案内レール1に二個のス
ライダ2を上板9で直列に連結して組付けることで、ヨ
ーイング方向モーメントMY 及びピッチング方向モーメ
ントMP に対する剛性は高くなるが、ローリング方向モ
ーメントMR に対しては有効ではない。また、図12の
ものは、二本の案内レール1を一組として配置し、それ
ぞれのスライダ2を上板9で並列に連結していること
で、ローリング方向モーメントMR 及びヨーイング方向
モーメントMY に対して剛性が高められるが、ピッチン
グ方向モーメントMP に対しては有効ではない。図13
に示すように、図11と図12とを組み合わせれば、全
ての方向のモーメント力に対して高剛性が得られる。し
かしながら、このように多数の構成部品を一体的に強固
に連結しなお且つ全体として円滑な作動性を確保するに
は、個々の案内レール1やスライダ2の寸法精度,直線
性等の加工精度を極めて高くしなければならず、生産性
低下,コスト上昇を来すという問題点があった。 【0006】一方、非循環式の直線案内装置として、図
14に示すように相対する一対のV溝11を有する二本
のレール12,13の間に、保持器14に保持されたロ
ーラ15(以下、保持器付ローラという)を組み込んだ
ものが公知である。保持器付きローラ15は交互に直交
して配されており、モーメント荷重を含むあらゆる方向
の荷重を支えることが可能である。しかしながら、この
ものは図15に示すように、一方のレール12が移動す
る際に、保持器付きローラ15もストロークSの半分だ
け共に移動する。すなわち保持器14の長さKは、K<
L−S/2であり、これより長くすると保持器14がレ
ールより外れてしまう。したがって、レール全長を有効
利用することができず、ストローク長に対してコンパク
トな装置を得ることは本質的に難しいという問題点があ
った。 【0007】そこで、本発明は、上記従来の問題点に着
目してなされたもので、レール側にボール循環路を設け
ることにより、スライダの全長にわたって均一に負荷を
受けることができて剛性が高く、しかも案内レールやス
ライダの寸法精度,直線性等の加工精度が出しやすく、
量産容易で低コストなコンパクトなリニアガイド装置を
提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、両側面に軸方向の負荷ボール転動溝とこれに平
行な無負荷ボール循環溝を有して延長された案内レール
と、前記負荷ボール転動溝を該転動溝と反対側のレール
側面に形成された無負荷ボール循環溝に連通させる湾曲
路を有して前記案内レールの両端面に固定されたエンド
キャップと、前記負荷ボール転動溝と無負荷ボール循環
溝と湾曲路とからなるボール無限循環経路内に転動自在
に配された多数のボールと、内面に前記案内レールの負
荷ボール転動溝に対向するボール転動溝をほぼ全長に有
してその相対する両ボール転動溝内のボールの転動を介
して軸方向に相対移動可能に案内レールに組付けられた
スライダとを備えたレール側転動体循環型リニアガイド
装置であって、前記スライダのボール転動溝の長さを前
記案内レールの負荷ボール転動溝の長さより短くすると
ともに、前記案内レールの前記負荷ボール転動溝及び前
記無負荷ボール循環溝の溝開口を狭めて前記ボールの脱
落を防止したことを特徴とする。 【0009】 【作用】例えば案内レールを機械装置のベッドに取付け
て固定し、スライダに機械装置のテーブルを取付けて使
用する。テーブルの移動に伴ってスライダが案内レール
に沿って移動し、テーブルは直線案内される。スライダ
が移動すると、案内レールの負荷ボール転動溝とこれに
対向したスライダの負荷ボール転動溝との間に介装され
たボールが負荷を受けつつスライダより遅い速度で同方
向に移動する。案内レールの負荷ボール転動溝とこれと
対向するスライダのボール転動溝との間の多数のボール
は負荷を受けて一斉に同方向に前進移動する。そして、
スライダから外れたボールは後ろのボールに押されて移
動し、一端のエンドキャップに到達したボールは、湾曲
路に入りUターンして無負荷ボール循環溝に移り、今度
はスライダの移動方向とは反対方向に進行して、他端の
エンドキャップの湾曲路に到り、ここで再びUターンさ
れて案内レールの負荷ボール転動溝に戻る循環運動を繰
り返す。スライダの負荷ボール転動溝内のボールは、ス
ライダ全長にわたって荷重を均一に支持するから、スラ
イダの荷重負担能力は同サイズの従来の内部循環タイプ
のスライダよりエンドキャップがないぶん大きい。ま
た、本発明のスライダは、従来タイプのスライダのよう
な内部循環用の長孔加工が必要ないため、軸方向の長さ
lを延長することが簡単にできる。それゆえ、図2にお
いて、所要ストロークS=S1 +S2 に対して有効レー
ル長Lを延ばし、スライダ長lをl>>Sと十分に長く
することが容易にでき、複数台のスライダを直列連結し
なくても、十分な剛性,直線性,円滑性を有し且つ加工
及び調整が容易なリニアガイド装置が得られる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の斜視図、図2はその側
面図,図3は断面図である。軸方向に長い角柱状の案内
レール21は、両側面に軸方向の負荷ボール転動溝22
とこれに平行な無負荷ボール循環溝23を有する。この
実施例では、前記負荷ボール転動溝22は上部の左右両
コーナ部に設けられ、ボール転送面24の上下両側に逃
げ部25を介してボール落下防止の爪部26が延設され
ている。また、前記無負荷ボール循環溝23は、ボール
27の径より若干大きい内径のボール転送面28に対し
てレール側面に開口する溝開口部29はボール径より若
干小さく絞り、ボール脱落を防止している。 【0011】上記案内レール21の前後の両端には、例
えば熱可塑性プラスチックスの成形品からなるエンドキ
ャップ30が図外のボルトにより着脱可能に固定されて
いる。エンドキャップ30には、案内レール21の負荷
ボール転動溝22(22A,22B ) と無負荷ボール循環
溝23(23F , 23H )とを連通させる湾曲路31が
形成されている。この実施例の湾曲路31は、銅合金製
のパイプ二本をほぼ半ドーナツ形状(どちらか一方のパ
イプの出入り口部に若干の長さの直線部を設けて長さに
差を付けている)に形成してなる湾曲路31A ,31B
を互いに干渉することがないように斜めにたすき掛けに
(図3参照)埋め込んで一体成形されている。湾曲路3
1A は、案内レール21の一方の負荷ボール転動溝22
A とレール反対側面の無負荷ボール循環溝23H とを連
通させ、湾曲路31B の方は他方の負荷ボール転動溝2
2B とレール反対側面の無負荷ボール循環溝23F とを
連通させる。 【0012】前記案内レール21の負荷ボール転動溝2
2と無負荷ボール循環溝23と湾曲路31とで二系統の
ボール無限循環経路が構成され、各循環経路にそれぞれ
多数のボール27が転動自在に配されている。その案内
レール21に、スライダ35が軸方向に相対移動可能に
組みつけられている。スライダ35は断面ほぼコ字形
で、水平部36の両サイドから下方に向かって袖部37
が延設されている。両袖部37の内面には、案内レール
21の各負荷ボール転動溝22(22A,22B ) に対向
する円弧状の負荷ボール転動溝38(38A ,38B )
がそれぞれスライダ全長にわたって形成されている。ス
ライダ35の上面には、スライダ35を図外の機械テー
ブル等に取付けるための取付け用のねじ穴39が設けて
ある。 【0013】次に作用を述べる。例えば案内レール21
を図外の機械装置のベッドに取付けて固定し、スライダ
35に機械装置のテーブルを取付けて使用する。テーブ
ルの移動に伴ってスライダ35が案内レール21に沿っ
て移動し、テーブルは直線案内される。スライダ35が
移動すると、案内レール21の負荷ボール転動溝22と
これに対向したスライダ35の負荷ボール転動溝38と
の間に介装されたボール27が負荷を受けつつスライダ
35より遅い速度で同方向に移動する。案内レール21
の負荷ボール転動溝22とこれと対向するスライダのボ
ール転動溝38との間の多数のボール27は負荷を受け
て一斉に同方向に前進移動する。そして、スライダ35
から外れたボール27は後ろのボール27に押されて移
動し、一端のエンドキャップ30に到達したボール27
は、湾曲路31に入りUターンして無負荷ボール循環溝
23に移り、今度はスライダ35の進行方向とは反対方
向に進行して、他端のエンドキャップ30の湾曲路31
に到り、ここで再びUターンされて案内レール21の負
荷ボール転動溝22に戻る循環運動を繰り返す。スライ
ダ35の負荷ボール転動溝38内のボール27は、スラ
イダ35の全長にわたって荷重を均一に支持するから、
スライダ35の荷重負担能力は同サイズの従来の内部循
環タイプのスライダ2よりエンドキャップ2Bが無いぶ
ん大きい。また、本発明のスライダ35は、従来タイプ
のスライダ2のような内部循環用の長孔加工が必要ない
ため、軸方向の長さlを延長することが簡単にできる。
それゆえ、図2において、所要ストロークS=S1 +S
2 に対して有効レール長Lを延ばし、スライダ長lをl
>>Sと十分に長くすることが容易であり、複数台のス
ライダを直列連結しなくても、十分な剛性,直線性,円
滑性を有し且つ加工及び調整が容易なリニアガイド装置
が得られる。 【0014】なお、上記実施例ではエンドキャップ30
を熱可塑性プラスチック製としたが、アルミニウム合金
製でもよい。また、湾曲路31は銅合金のパイプとは限
らず、アルミニウム合金のパイプでも良い。また、案内
レール21の形状は、角形と限らず丸形でもよい。 【0015】図4に他の実施例を示す。この実施例のリ
ニアガイド装置は、案内レール21の高さを高くして、
その側面には、負荷ボール転動溝22と無負荷ボール循
環溝23を片側で二列づつ上下二段に設けた点が上記実
施例と異なっている。この案内レール21の溝構成に対
応させて、スライダ35の内面には、上部の負荷ボール
転動溝38と共に下部の負荷ボール転動溝39(3
9A ,39B )が案内レールの負荷ボール転動溝22に
対向して設けてある。 【0016】案内レール21における上下二段の負荷ボ
ール転動溝22は、中間に二条の無負荷ボール循環溝2
3を配したことで上下に相当の間隔を隔てて設けられて
おり、そのためローリング方向モーメントMR に対する
剛性が一段と高くなるという利点がある。なお、この実
施例の湾曲路31は、ほぼ半ドーナツ形状のパイプ四本
を組み合わせて形成され、湾曲路31A は案内レール2
1の負荷ボール転動溝22A 無負荷ボール循環溝23H
とを連通させ、湾曲路31B は負荷ボール転動溝22B
と無負荷ボール循環溝23F とを連通させ、湾曲路31
C は負荷ボール転動溝22 C と無負荷ボール循環溝23
G とを連通させ、湾曲路31D は負荷ボール転動溝22
D と無負荷ボール循環溝23E とを連通させる。 【0017】図5ないし図7に更に他の実施例を示す。
この実施例も、同じく負荷ボール転動溝22と無負荷ボ
ール循環溝23を片側で二列づつ上下二段に設けている
が、各溝は単純な円弧条溝とされ、ボール27の脱落防
止用のストッパを取付けた点が上記実施例とは異なって
いる。すなわち、各負荷ボール転動溝22の場合は、図
6に示すように、案内レール21の有効長Lとほぼ等し
い長さの短冊形で片側側縁にエッジを有するストッパ4
0を溝の両縁部にそれぞれネジ41で固定して取付け、
溝開口を狭めてボール脱落を防止している。また、無負
荷ボール循環溝23の場合は、図7に示すように、案内
レール21の有効長Lとほぼ等しい長さを有すると共に
ボール27の面に合わせた曲面形状のストッパ42を上
下両溝の間にネジ43で固定して取付け、溝開口を狭め
てボール脱落を防止している。また、スライダ35の内
側面には無負荷ボール循環溝23内のボール27及び前
記ストッパ42との干渉を避けるための凹溝44が形成
されている。 【0018】この実施例は、案内レール21の各負荷ボ
ール転動溝22と無負荷ボール循環溝23の加工がより
容易にできる利点がある。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニアガ
イド装置にあっては、ボール循環経路を案内レールの方
に設けたため、スライダの構成が単純化されてその全長
にわたって荷重を均一に支持させることができ、且つ内
部循環用の長孔加工が必要ないため十分にスライダ長を
長くすることが容易にできて、十分な剛性,直線性,円
滑性を有し且つ量産容易なリニアガイド装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリニアガイド装置の斜
視図である。 【図2】図1に示すものの側面図である。 【図3】図2のIII −III 線断面図である。 【図4】本発明の他の実施例の図3に対応する断面図で
ある。 【図5】本発明の更に他の実施例の図3に対応する断面
図である。 【図6】図5の要部拡大断面図である。 【図7】同じく図5の要部拡大断面図である。 【図8】従来のリニアガイド装置の斜視図である。 【図9】図8の水平断面図である。 【図10】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図11】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図12】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図13】図8に示すものの高剛性の使用例を説明する
斜視図である。 【図14】従来の他の直線案内装置の部分斜視図であ
る。 【図15】図14のものの作動説明図である。 【符号の説明】 21 案内レール 22 負荷ボール転動溝 23 無負荷ボール循環溝 27 ボール 30 エンドキャップ 31 湾曲路 35 スライダ 38 負荷ボール転動溝(スライダの) 39 負荷ボール転動溝(スライダの)
視図である。 【図2】図1に示すものの側面図である。 【図3】図2のIII −III 線断面図である。 【図4】本発明の他の実施例の図3に対応する断面図で
ある。 【図5】本発明の更に他の実施例の図3に対応する断面
図である。 【図6】図5の要部拡大断面図である。 【図7】同じく図5の要部拡大断面図である。 【図8】従来のリニアガイド装置の斜視図である。 【図9】図8の水平断面図である。 【図10】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図11】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図12】図8に示すもののモーメント荷重を説明する
斜視図である。 【図13】図8に示すものの高剛性の使用例を説明する
斜視図である。 【図14】従来の他の直線案内装置の部分斜視図であ
る。 【図15】図14のものの作動説明図である。 【符号の説明】 21 案内レール 22 負荷ボール転動溝 23 無負荷ボール循環溝 27 ボール 30 エンドキャップ 31 湾曲路 35 スライダ 38 負荷ボール転動溝(スライダの) 39 負荷ボール転動溝(スライダの)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 両側面に軸方向の負荷ボール転動溝とこ
れに平行な無負荷ボール循環溝を有して延長された案内
レールと、前記負荷ボール転動溝を該転動溝と反対側の
レール側面に形成された無負荷ボール循環溝に連通させ
る湾曲路を有して前記案内レールの両端面に固定された
エンドキャップと、前記負荷ボール転動溝と無負荷ボー
ル循環溝と湾曲路とからなるボール無限循環経路内に転
動自在に配された多数のボールと、内面に前記案内レー
ルの負荷ボール転動溝に対向するボール転動溝をほぼ全
長に有してその相対する両ボール転動溝内のボールの転
動を介して軸方向に相対移動可能に案内レールに組付け
られたスライダとを備えたレール側転動体循環型リニア
ガイド装置であって、前記スライダのボール転動溝の長
さを前記案内レールの負荷ボール転動溝の長さより短く
するとともに、前記案内レールの前記負荷ボール転動溝
及び前記無負荷ボール循環溝の溝開口を狭めて前記ボー
ルの脱落を防止したことを特徴とするレール側転動体循
環型リニアガイド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32925992A JP3409343B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | レール側転動体循環型リニアガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32925992A JP3409343B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | レール側転動体循環型リニアガイド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06173947A JPH06173947A (ja) | 1994-06-21 |
JP3409343B2 true JP3409343B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=18219448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32925992A Expired - Fee Related JP3409343B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | レール側転動体循環型リニアガイド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409343B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001227540A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-24 | Thk Co Ltd | 直線案内装置 |
US8016486B2 (en) * | 2004-08-27 | 2011-09-13 | Thk Co., Ltd. | Rolling guiding device |
WO2008038674A1 (fr) | 2006-09-29 | 2008-04-03 | Thk Co., Ltd. | Dispositif de guidage linéaire |
CN113062922B (zh) * | 2021-02-09 | 2022-12-20 | 广州城建职业学院 | 精密滚珠弯道导轨 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP32925992A patent/JP3409343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06173947A (ja) | 1994-06-21 |
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