JP3408986B2 - 菓子の製造方法 - Google Patents

菓子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の被焼成生
地を組み合わせて複合化した菓子およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つ以上の生地、特に、異な
る種類の生地、例えば、パイ生地とシュー生地とを組み
合わせた菓子が製造されている。パイ生地とシュー生地
とを組み合わせた菓子をつくる方法としては、例えば、
図2や図3に示す方法がある。図2は、焼成前のパイ生
地26を下に敷きその上からシュー生地24を絞った後
焼成する方法(1)であり、図3は、シュー生地34を
覆うようにパイ生地36を載せて焼成する方法(2)で
ある。(1)の方法によると、シュー生地24について
は、焼成初期段階に必要な下からの熱がパイ生地26に
遮断されてしまい、上方からの熱しか受けないため、十
分なボリュームがでない。また、パイ生地26について
は、中央部分にシュー生地24が載っているため、この
部分においてパイ生地26は十分に膨らまず、いびつに
なってしまう。また、(2)の方法によると、焼成初期
にシュー生地34に熱がよく伝わり、パイ生地36にも
天板からの熱が伝わるため、シュー生地34やパイ生地
36の伸びは比較的良好である。しかし、シュー生地3
4の上部にパイ生地36が載っているために、下側のシ
ュー生地34の十分かつ均一な伸びを阻害し、ボリュー
ムがでにくくかつ形状もくずれてしまうことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の方法
によれば、焼成時に、シュー生地とパイ生地とが互いに
他方の生地の伸びや焼成を阻害する結果、ボリュームや
形状に不都合がでやすかった。そこで、本発明は、2以
上の被焼成生地を組み合わせた菓子を製造する際に、焼
成時に互いに他の生地の焼成を妨げることなく複合化で
きる、菓子の製造方法および菓子を提供することを、そ
の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、本発明では、以下の手段を提供す
る。 (1)第1の被焼成生地の上方に離間して第2の被焼成
生地を配し、焼成する菓子の製造方法。 (2)上方に開口を有する生地収容部を備えた区画体の
生地収容部に収容された第1の被焼成生地と、この生地
の上方に離間して配置された第2の被焼成生地とを焼成
する、菓子の製造方法。 (3)前記区画体は可食性である、(2)記載の菓子の
製造方法。 (4)前記第1の被焼成生地は、パン生地、シュー生
地、スポンジケーキ生地、パイ生地、ビスケット生地及
びクッキー生地からなる群から選択される生地であり、
前記第2の被焼成生地は、パン生地、シュー生地、スポ
ンジケーキ生地、パイ生地、ビスケット生地及びクッキ
ー生地からなる群から選択される生地である、(1)〜
(3)のいずれかに記載の菓子の製造方法。 (5)前記第1の被焼成生地はシュー生地である、
(1)〜(4)のいずれかに記載の菓子の製造方法。 (6)前記第2の被焼成生地はパイ生地である、(1)
〜(4)のいずれかに記載の菓子の製造方法。 (7)前記第1の被焼成生地はシュー生地であり、前記
第2の被焼成生地はパイ生地である、(1)〜(3)の
いずれかに記載の菓子の製造方法。
【0005】これらの菓子の製造方法によると、第1の
被焼成生地の上方に、第2の被焼成生地が離間して配さ
れているため、焼成時において、第1の被焼成生地は、
第2の被焼成生地の存在によって、膨張や焼成が妨げら
れにくい。また、第2の被焼成生地は、第1の被焼成生
地の存在によって膨張等が妨げられにくい。また、区画
体があると、容易に、第1の被焼成生地の上方に離間し
て第2の被焼成生地が配される。
【0006】また、本発明は以下の手段も提供する。 (8)パイ皮またはシュー皮を有する外皮を有し、この
外皮は、当該外皮を構成する被焼成生地が収容される保
持体の内側形状に倣って焼成された外形形状を備える、
菓子。 (9)内層にシュー皮を有し、外層にパイ皮を有する外
皮を有し、この外皮が、当該外皮を構成する被焼成生地
が収容される保持体の内側形状に倣って焼成された外形
形状を備えている、菓子。 (10)(2)〜(7)のいずれかに記載の方法により
得られ、その外皮が、前記区画体の内側形状に倣って焼
成された外形形状を備えている、菓子。これらの菓子に
よれば、その外皮は、区画体あるいは保持体の内側形状
に倣って焼成された外形形状を有しているため、菓子と
して所望の形状が付与されている。なお、本明細書にお
いて、菓子とは、小麦粉を含有する被焼成生地を焼成し
て得られる、パン類、パンケーキ類、スポンジケーキ
類、パン類、デニッシュ類を含むものである。また、本
明細書において、被焼成生地とは、少なくとも小麦粉と
水とを含む生地である。また、本明細書において、パン
生地とは、油脂を折り畳んた状態で保有する被焼成生地
をいい、通常のパイ生地の他デニッシュ生地も含む。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の菓子の製造方法は、第1の
被焼成生地の上方に離間して第2の被焼成生地を配して
焼成することを特徴とする。第1の被焼成生地として
は、特に限定しないで従来公知の各種生地を用いること
ができる。具体的には、パン生地、シュー生地、スポン
ジケーキ生地、パイ生地、ビスケット生地、クッキー生
地等である。第1の被焼成生地としては、焼成に際して
良く膨張する生地を用いるのが好ましい。また、焼成に
より外皮状となる生地も好ましい。好ましい生地として
は、シュー生地を挙げることができる。シュー生地は、
よく膨張し、また、焼成により外皮状となる。さらに、
内部にフィリィングを充填するための空間が得られる。
【0008】第2の被焼成生地も、特に限定しないで従
来公知の各種生地を用いることができる。具体的には、
第1の被焼成生地について挙げた生地を挙げることがで
きる。特に第2の被焼成生地として好ましいのは、パイ
生地である。第2の被焼成生地としては、1または2以
上の生地を用いることができる。生地の種類は同一であ
っても異なっていてもよい。また、生地の個数も1また
は2以上とすることができる。
【0009】前記した第1の被焼成生地と第2の被焼成
生地とは、それぞれ互いに組み合わせることができる。
第1の被焼成生地と第2の被焼成生地の種類は、同一で
あってもよいし、異なっていてもよい。好ましい組み合
わせは、第1の被焼成生地がシュー生地で第2の被焼成
生地がパイ生地の組み合わせである。
【0010】このような第1の被焼成生地の上方に離間
して第2の被焼成生地が配置される。第1の被焼成生地
の上方に離間して第2の被焼成生地を配置するのは、主
として、第1の被焼成生地の膨張を妨げないためであ
る。また、第1の被焼成生地が膨張してはじめて第2の
被焼成生地と一体化されるようにするためである。通
常、第1の被焼成生地は、焼成に用いるプレート(天
板)上に配置される。天板上の第1の被焼成生地の上方
に離間して第2の被焼成生地を配置する手段としては、
特に限定しない。第2の被焼成生地を、第1の被焼成生
地の上方の一定位置に何らかの手段で保持できればよ
い。
【0011】かかる保持体として、例えば、第2の被焼
成生地を端部を掛止支持可能な部分を上方に有するフレ
ーム状体、あるいはリング状体の保持体を用いることが
できる。このような保持体を、第1の被焼成生地を囲む
ように配置することができる。かかる保持体として、よ
り具体的には、上方に開口し、第1の被焼成生地を収容
可能な生地収容部を有するリング状の区画体を挙げるこ
とができる。この区画部材の内側に(生地収容部に)第
1の被焼成生地を配し、この開口端縁に第2の被焼成生
地を配するようにしてもよい。また、保持体として、第
2の被焼成生地の端部を掛止する部分を備えた棒状体を
利用し、この保持体を複数本、第1の被焼成生地の周囲
に配置してもよい。さらに、第2の被焼成体の端部を掛
止するリング状体あるいはフレーム状体を第1の被焼成
生地の上方につり下げ、このリング状体に第2の被焼成
体の端部を掛止し、リング状体の内側に第2の被焼成体
が配置されて、第1の被焼成体の上方に位置するように
してもよい。なお、かかる保持体は、天板と一体に設け
ることもできるし、天板上に載置することもできる。
【0012】各種保持体によって、第2の被焼成生地が
第1の被焼成生地の上方に配されるが、同時に、保持体
によって、最終的に得られる菓子の形状(外形形状)を
規制することができる。特に、生地収容部を有するよう
な保持体(区画体)を用いる場合には、この生地収容部
の内側形状に倣って、第1の被焼成生地が焼成され、ま
た、第2の被焼成生地もこの生地収容部の内側形状ある
いは保持体の外形形状あるいは生地収容部の外側形状に
倣って焼成される。したがって、このような保持体の生
地収容部の内側形状や保持体の外形形状を所望の形状と
することにより、焼成して得られる菓子の形状をデザイ
ンすることもできる。保持体の生地収容部の内側形状や
外側形状、保持体の外形形状は、任意の形状とすること
ができる。例えば、リング状の区画体を用いる場合、リ
ングの形態(リングが円筒状であれば、円柱状、リング
が角筒状であれば、角柱状)に応じて生地収容部が形成
され、この形態に応じて第2の被焼成生地や第1の被焼
成生地が焼成される。
【0013】このような保持体は、焼成工程を考慮すれ
ば、耐熱性であることが好ましい。具体的には、焼成温
度にもよるが、ステンレス製、アルミ製等の金属製、プ
ラスチック製、ガラス製、陶器製、磁器製であってもよ
い。また、第2の被焼成生地は、焼成工程開始後一定時
間、第2の被焼成生地の上方に離間して配されていれば
足りる。したがって、上記した各種保持体は、一定期
間、第2の被焼成生地を保持できることができればよ
い。このことから、保持対は、焼成工程において消失あ
るいは溶融(溶解)するものであってもよい。油脂やチ
ョコレートなどであってもよい。また、保持体はそのま
ま焼成後まで維持されて、菓子の一部を構成するような
可食性材料を用いることができる。このような可食性材
料としては、クッキー生地や、砂糖の成形体、クラッカ
ー等のチップ状体の成形体の他、等を用いることができ
る。
【0014】また、被焼成生地の配置は、得ようとする
菓子の形態によっても異なる。すなわち、本法を用いる
ことにより、各種の形態の菓子を得ることが可能とな
る。各種形態を以下の挙げる。 (1)第1の焼成体が第2の焼成体によって包まれた状
態の菓子。 (2)(1)の変形であって、菓子の一部に可食性保持
体を有する状態の菓子。 (3)第2の焼成体が第1の焼成体の上方に積層された
状態の菓子。 (4)(3)の変形であって、菓子の一部に可食性保持
体を有する状態の菓子。
【0015】一実施形態を図1に示す。図1(a)に
は、リング(円筒)状の保持体(区画体)2を用いて、
第1の被焼成生地4の上方に離間して第2の被焼成生地
6を配した状態を示す。
【0016】このようにして、第1の被焼成生地4と第
2の被焼成生地6とを準備したら、この状態で焼成す
る。焼成条件は、被焼成生地の種類、得ようとする焼成
状態に応じて設定される。焼成工程における加熱によ
り、第1の被焼成生地4は、焼成初期より、天板からの
直接的加熱を受ける。したがって、比較的早期に生地に
おいて加熱による変化が現れ、生地も比較的早期に膨張
し始める(図1(b)参照)。一方、第2の被焼成生地
6は、第1の被焼成生地4により天板からの直接的加熱
が遮断された状態となっているため、雰囲気の熱によ
り、徐々に加熱され、第1の被焼成生地4より遅れて加
熱による変化が現れる。第1の被焼成生地4が徐々に上
方に膨張して、第2の被焼成生地6に接近し、あるいは
接触するようになってくると、第1の被焼成生地4から
の熱、及び、第2の被焼成生地6が緩くなって自然に下
方に垂れて、天板に接触することによる天板からの直接
的加熱によって、第2の被焼成生地6における加熱によ
る変化が促進される(図1(c)参照)。すなわち、本
発明方法では、第1の被焼成生地4と第2の被焼成生地
6との焼成(加熱の進行)を時間的にずらすこと(第2
の被焼成生地6の焼成(加熱)を第1の被焼成生地4の
焼成(加熱)に対して遅れさせること)が可能となって
いる。最終的に、第1の被焼成生地4及び第2の被焼成
生地6が焼成され、第1の焼成体14と第2の焼成体1
6とは一体となる(図1(d)参照)。すなわち、第1
の焼成体と第2の焼成体とを備えた菓子8が形成される
(図1(e)参照)。
【0017】なお、図1に例示した実施形態に限定され
ることなく、第2の被焼成生地を、用いる保持体の形態
あるいは、第2の被焼成生地の生地組成、形状及び配置
の仕方により、第1の被焼成生地を覆うように垂れるよ
うにしたり、第1の被焼成生地の上方に保持したままに
することもできる。第2の焼成体が、第1の焼成体およ
び/または保持体に対してどのような形態で一体化され
るかによって、得られる菓子の形態が決まってくる。
【0018】焼成が終了したら、保持体を菓子と一体と
する場合には、保持体を一体として天板上から取り出
し、保持体を菓子とは一体としない場合には、菓子を保
持体と分離させる。
【0019】このようにして焼成された菓子は、第1の
焼成体と第2の焼成体とが、それぞれの焼成や膨張が互
いに妨げられることなく一体化されている。したがっ
て、それぞれの生地が固有の焼成状態を保有しており、
新たな形態および食感が提供されている。第1の被焼成
生地がシュー生地である場合には、得られた菓子の内層
がシュー皮(第1の被焼成体)となる。この場合、シュ
ー生地は、十分に焼成・膨張されるので、シュー皮本来
のソフトさとしっとりさを保有する内層が得られる。ま
た、第2の被焼成体によって膨張が妨げられないので、
シュー皮らしい膨張形態が得られる。さらに、シュー皮
内部に十分な空間が得られるので、フィリングを充填す
るのに都合がよい。また、第2の被焼成体がパイ生地で
ある場合には、得られた菓子の外層がパイ皮(第2の被
焼成体)となる。この場合、パイ生地は、十分に焼成・
膨張されるので、パイ皮本来のクリスピーさと香ばしさ
とを保有する外層が得られる。また、第1の被焼成体に
よって焼成が妨げられないし、膨張形態が影響されない
ので、パイ皮らしい膨張形態が得られる。特に、第1の
焼成体がシュー皮であり、第2の焼成体がパイ皮である
場合には、シュー皮のソフトさとパイの香ばしさとが一
体となって従来にない新たな食感が提供されている。ま
た、この場合、第1の被焼成体であるシュー生地は十分
に焼成・膨張されるので、シュー皮内部に、フィリング
を充填するのに十分な空間が形成される。また、第2の
被焼成生地であるパイ生地も十分に焼成・膨張されるの
で、パイ皮とシュー皮とが、互いを阻害せずに良好に組
み合わされる。
【0020】さらに、保持体を菓子と一体化する場合に
は、この菓子の形状、強度、運搬性、保存性等を向上さ
せることができる。特に、保持体が可食性材料から形成
される場合には、さらにこの可食性材料の食感と風味が
加味され、従来にない新たな菓子が提供される。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、2以上の被焼成生地
を、焼成時に互いに他の生地の焼成を妨げることなく複
合化できる、菓子の製造方法が提供される。また、2以
上の焼成体が従来にない形態で複合化された菓子が提供
される。
【0022】
【実施例】以下、本発明を具体例を挙げて説明する。な
お、本発明は、以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0023】本例は、シュー生地を第1の被焼成生地と
し、パイ生地を第2の被焼成生地として、菓子を製造し
た例である。第1の被焼成生地であるシュー生地を、常
法に従い、以下のようにして調製した。すなわち、油脂
75重量部、水120重量部とをボールに入れて沸騰さ
せ、これに、薄力小麦粉100重量部を入れてビーター
にてよく練る。ついで、卵200重量部を3〜4回に分
けて、この混合物中に投入し、さらによく混合する。な
お、生地温度は40〜45℃とした。
【0024】第2の被焼成生地であるパイ生地を、常法
に従い、以下のようにして調製した。すなわち、強力小
麦粉50重量部、薄力小麦粉50重量部、塩1.5重量
部、練り込み油10重量部、水55重量部を竪型ミキサ
ーに投入し、低速で15分、高速で5分混捏した。捏上
げ温度は、20±2℃であった。捏上げ後、45分間生
地を寝かせた後、この生地に対して、50重量部相当の
油脂を、常法に従い、以下の条件で折り込み、最終生地
厚を3〜4mmとした。 第1回生地ねかし 45分 第1回生地折り畳み 3つ折りを2回連続 第2回生地ねかし 45分、5℃リタード室 第2回生地折り畳み 3つ折りを2回連続
【0025】つぎに、天板上に金属製のリング(本発明
における保持体)を載置し、この内部に、前記シュー生
地を30g絞り出した。前記パイ生地は、10cm角の
正方形に切断し、これをこのリングの上端縁に載置し
た。この状態で、天板ごとオーブンにいれて、200〜
220℃で約18分間焼成した。オーブン内では、リン
グ中でシュー生地が膨張するとともに、膨張したシュー
生地の上に熱で柔らかくなったパイ生地が自然落下し、
膨張したシュー生地を包むような形態で、リング内でパ
イ生地が焼成された。この結果、内層にシュー皮、外層
にパイ皮とを備え、内部に空洞を有する菓子が得られ
た。この菓子は、シュー皮が焼成されたような膨張形態
を備えるとともに、その外層がパイ皮となっている従来
にない形態を呈していた。さらに、パイ皮の外側は、リ
ングによって規制されているので、菓子全体の形態は、
規制された所望の略円柱状に形成されていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の菓子の焼成前の状態を示す図(a)
と、焼成時の状態を示す図(b)(c)(d)と、得ら
れた菓子を示す(e)とを組み合わせた図である。
【図2】従来の、パイ生地とシュー生地とを組み合わせ
る菓子の製造例を示す図である。
【図3】従来の、パイ生地とシュー生地とを組み合わせ
る菓子の製造例を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 一ノ口 徹 神奈川県高座郡寒川町一之宮七丁目9番 1号 敷島製パン株式会社パスコ湘南工 場内 (72)発明者 田中 茂好 愛知県名古屋市東区白壁五丁目3番地 敷島製パン株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−66502(JP,A) 特開 平10−150910(JP,A) 特開 平6−327408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21D 8/00 - 13/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の被焼成生地の上方に離間して第2の
    被焼成生地を配し、焼成する菓子の製造方法。
  2. 【請求項2】上方に開口を有する生地収容部を備えた区
    画体の生地収容部に収容された第1の被焼成生地と、こ
    の生地の上方に離間して配置された第2の被焼成生地と
    を焼成する、菓子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記区画体は可食性である、請求項2記載
    の菓子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の被焼成生地は、パン生地、シュ
    ー生地、スポンジケーキ生地、パイ生地、ビスケット生
    地及びクッキー生地からなる群から選択される生地であ
    り、前記第2の被焼成生地は、パン生地、シュー生地、
    スポンジケーキ生地、パイ生地、ビスケット生地及びク
    ッキー生地からなる群から選択される生地である、請求
    項1〜3のいずれかに記載の菓子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の被焼成生地はシュー生地であ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載の菓子の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第2の被焼成生地はパイ生地である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の菓子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第1の被焼成生地はシュー生地であ
    り、前記第2の被焼成生地はパイ生地である、請求項1
    〜3のいずれかに記載の菓子の製造方法。
  8. 【請求項8】パイ皮またはシュー皮を有する外皮を有
    し、この外皮が、当該外皮を構成する被焼成生地が収容
    される保持体の内側形状に倣って焼成された外形形状を
    備えている、菓子。
  9. 【請求項9】内層にシュー皮を有し、外層にパイ皮を有
    する外皮を有し、この外皮が、当該外皮を構成する被焼
    成生地が収容される保持体の内側形状に倣って焼成され
    た外形形状を備えている、菓子。
  10. 【請求項10】請求項2〜7のいずれかに記載の方法に
    より得られ、その外皮が、前記区画体の内側形状に倣っ
    て焼成された外形形状を備えている、菓子。
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