JP3408357B2 - コンピュータ等の入力装置および入力処理方法 - Google Patents

コンピュータ等の入力装置および入力処理方法

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JP3408357B2 JP16115795A JP16115795A JP3408357B2 JP 3408357 B2 JP3408357 B2 JP 3408357B2 JP 16115795 A JP16115795 A JP 16115795A JP 16115795 A JP16115795 A JP 16115795A JP 3408357 B2 JP3408357 B2 JP 3408357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ等における画面上のカーソル等を移動させるための3
次元入力可能な入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の表示装置に対する入力
装置(以下、ポインティングデバイスと称する)とし
て、トラックボールおよびマウスがある。トラックボー
ル1は、図35,36に示すように、主にパーソナルコ
ンピュータ2等のキーボード3に設置されており、指で
ボール4を回転させたときの回転方向と回転量に応じ
て、画面上のカーソルの位置を移動させるものである。
動作原理を簡単に説明すると、図36に示すように、ボ
ール4に対してX軸、Y軸の2軸方向にローラ5,6を
介して回転方向および回転数を検出するロータリーエン
コーダ7,8が設けられ、ボール4の回転方向に応じた
各ロータリーエンコーダ7,8の回転方向と回転量信号
が検出できる。この信号をパーソナルコンピュータ本体
にX軸方向、Y軸方向に分離した電気信号に変換して伝
送し、コンピュータ本体側では信号に応じて画面上のカ
ーソル位置を移動させる。
【0003】例えばX軸方向にボール4が回転すれば、
X軸方向のシャフト9が回転し、複数のスリット10が
形成された回転板11が回転する。回転板11を挟んで
配された2組のLED12および受光素子13では、L
ED12の光がスリット10によりパルス信号にされ受
光素子13にて電気信号に変換される。これによって、
回転板11の回転方向と回転数が検出され、X軸方向の
ボール4の回転量がわかるので、画面上のカーソル位置
をX軸方向に見合った方向へ回転量に応じて移動させ
る。また、ボール4の回転方向がX軸とY軸に対して4
5度の方向であれば、X軸、Y軸のロータリーエンコー
ダ7,8より同時に回転方向と同量の回転量信号が得ら
れるため、それぞれの軸方向の信号に応じてカーソル位
置が斜めに移動される。
【0004】また、マウス15については、図37,3
8に示すような形状をしており、下面にトラックボール
1と同様のボール16が設置され、操作板17あるいは
卓上を前後左右に移動させることにより、この動きに応
じて画面上のカーソルが移動し、さらにクリックボタン
18を押すことにより入力操作を行うものである。な
お、内部構造は、ほぼトラックボール1と同等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のトラックボール
では、機械的な稼働部分が必要であるため、から回りや
埃の侵入による誤動作が発生するおそれがある。また、
トラックボール自身を配置するスペースが必要となり、
省スペース化に対応できないという難点がある。また、
マウスもトラックボールと同様の問題がある他、マウス
を移動させる平面が必要になり、携帯用の小型パーソナ
ルコンピュータ等には使用できないという難点もある。
【0006】そして、これらのポインティングデバイス
はいづれも2次元入力が可能とされ、クリック機能やド
ラッグ機能を持たせるためのスイッチは別個に設けられ
ている。そのため、小型化や省スペース化の妨げとなっ
ている。しかも、近年、表示装置のカーソル等を3次元
的に移動させる必要性が生じており、従来のポインティ
ングデバイスの機構では3次元入力が困難であった。
【0007】そこで、本発明は、上記に鑑み、広い操作
スペースを必要とせず、3次元入力機能、クリック機能
等の多機能な入力が可能なコンピュータ等の入力装置の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、3次元の各方向の加重により3次元的に変位する
可動体20と、発光素子21と、該発光素子21と光学
的に結合され可動体20の変位に連動して移動する光の
像を受光する受光素子22と、該受光素子22に向かう
光を規制する光学部23とが一体的に設けられ、コンピ
ュータ等の表示装置61に対する3次元入力機能やクリ
ック機能を備えたものである。
【0009】そして、図1の如く、可動体20は、人為
的な操作によって変位する可動部24と、該可動部24
を支持する固定部25とからなり、発光素子21、受光
素子22および光学部23を一体にした反射型光センサ
Sが固定部25に配され、可動部24に光センサSに対
向して反射面34が形成されている。このとき、光学部
23は、結像用レンズ26と、反射面34に反射されて
受光素子22に向かう光を制限する遮光体27とからな
る。あるいは、図28の如く、発光素子21と受光素子
22とが対向して配置され、該発光素子21が可動体2
0に設けられ、発光素子21と受光素子22との間に発
光素子21からの光の像を規制して受光素子22に導く
光学部としてのピンホール93を有する遮光体91が設
けられており、可動体20は、人為的な操作によって変
位する可動部24と、該可動部24を支持する固定部2
5とからなり、可動部24に発光素子22が設けられ、
固定部25に受光素子22および遮光体91が設けられ
たものである。そして、可動部24あるいは固定部25
のうち少なくともどちらか一方は弾性体を有している。
【0010】
【作用】上記課題解決手段において、可動部24に3次
元の各方向に加重を加える操作をして3次元的に変位さ
せると、発光素子21から発せられた光は遮光体27,
91に制限を加えられながら受光素子22に到達し、光
の像は可動部24の変位に連動して受光素子22上を移
動する。すなわち、可動部24の2次元的な変位に対し
ては、光の像は受光素子22上を移動するだけであり、
これから2次元の各方向の出力量を求める。また、可動
部24の3次元方向の変位に対しては、遮光体27,9
1によって光の光路が制限を受けるため受光素子22に
到達する光量が変化する。そこで、この光量の変化から
3次元方向の出力量を求める。そして、各方向の出力量
より3次元的な操作方向および操作量を演算する。これ
によって、コンピュータ等への3次元入力を行い、表示
装置61のカソール62等を3次元的に移動させる。
【0011】また、3次元方向の出力量に基づいてオン
オフを判断し、このオンオフ信号をコンピュータ等に入
力することによってクリック機能を実行させることも可
能となる。このように、1つのポインティングデバイス
によって多機能な入力を行うことができる。
【0012】
【実施例】
(第一実施例)本実施例の3次元入力可能なポインティ
ングデバイスは、図1〜3の如く、3次元の各方向の加
重により3次元的に変位する可動体20と、発光素子2
1と、この発光素子21と光学的に結合され可動体20
の変位に連動して移動する光の像を受光する受光素子2
2と、発光素子21から出射されて受光素子22に向か
う光を規制する光学部23とを一体的に備えており、凸
形状で平面視T字形とされ、その寸法は最大長25m
m、最大幅15mm、高さ10mmとなっている。そし
て、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の機
器のキーボード本体のG、B、Hの各キーによって囲ま
れた空間に、キーの上面から1mm程度突出した状態で
配置されている。
【0013】前記可動体20は、人為的な操作によって
変位する可動部24と、可動部24をキーボード本体に
取り付けるための固定部25とからなり、一体構造にな
っている。そして、発光素子21、受光素子22および
光学部23を一体的にした反射型光センサSが、可動部
24に対向するように固定部25に装着されている。光
学部23は、結像用レンズ26と、発光素子21からの
光の光路を制限するとともに反射して受光素子22に向
かう光の光路を制限する遮光体27とからなる。
【0014】可動部24は、上面が閉塞された円筒状に
形成され、その下側は左右方向(X軸方向)に張り出し
た脚28となっている。固定部25は、T字状とされ、
その下面側に光センサSを装着するための凹み29が形
成されており、X軸方向の上面には可動部24の脚28
が配置され、Y軸方向の下面には外部との電気的接続を
行う基板30が取り付けられている。そして、可動部2
4の脚28および固定部25には、それぞれ貫通孔31
a,31bが形成されており、貫通孔31a,31bに
ねじ32を嵌め込むことによりキーボード本体に固定さ
れる。
【0015】そして、可動体20は3次元のX軸、Y
軸、Z軸の各方向の変位を生じる必要があるため、固定
部25は剛体にて成形され、可動部24は弾性体にて成
形されている。剛体としては、熱可塑性の硬度98以上
(JIS K6301試験方法による)、曲げ弾性率2
000kg/cm2以上(ASTM D790試験方法
による)のプラスチック、例えばPC(ポリカーボネー
ト)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレ
ン)、変性PPO(変性ポリフェニレンオキシド)等を
主に用いる。また、弾性体としては、熱可塑性の硬度7
0〜98(JIS K6301試験方法による)、曲げ
弾性率100〜2000kg/cm2(ASTM D7
90試験方法による)のプラスチック、例えばポリエス
テルエラストマー、ウレタンまたはゴム系の樹脂等を主
に用いる。
【0016】そして、固定部25と可動部24とは、精
度、耐久性の点から2色成形による成形によって一体構
造とされる。また、金型構造の問題やトータルコスト面
で、インサート成形でもよく、ねじ止め、フック止めに
よる方法でもよい。このように、可動体20を柔剛の2
層構造にすると、図4に示すように、2次元の各X軸,
Y軸方向の加重および3次元方向であるZ軸方向の加重
に対してスムーズに可動体20を変位させることがで
き、3次元入力可能なポインティングデバイスとしての
性能向上につながる。なお、2次元的な変位は各軸周り
にΔθだけ回転することになり、これを変角と称する。
また、3次元方向の変位はZ軸方向へΔhだけ下がるこ
とになる。
【0017】また、可動部24の光センサSと対向する
約φ5mmの天部33の下面は、光の正反射を利用した
光センサSによる角度検出のために反射面34とされ
る。すなわち、反射面34は、平面に成形され、鏡面仕
上げ、またはメッキ処理あるいは蒸着処理が施されてい
る。したがって、2次元的な変位に対しては反射面の角
度が変わり、Z軸方向の変位に対しては反射面34と光
センサSとの距離が変わる。
【0018】反射面34の他の例として、図5の如く、
可動部24の天部33に固定部25に用いた樹脂あるい
は他の剛性樹脂にて2色成形あるいはインサート成形に
より一体的に平板35を形成して、表面処理を施すこと
により反射面34とする。弾性樹脂のように軟らかいと
直接表面処理を施すことは困難であるが、これによる
と、樹脂が硬いので表面処理を行いやすく高い平面度が
得られるという利点があり、しかも可動部24の補強に
もなる。さらに、可動部24の変位の状態に応じて受光
素子22への集光をよくするために曲率面としてもよ
い。このように、反射面34となるような表面処理を行
うことにより、発光素子21からの光を有効に利用でき
て光センサSの出力が大きくなり、しかもシャープな像
が得られるので、センサとしての検出特性を向上させる
ことができる。
【0019】ところで、可動体20は上記の構造に限定
されるものではなく、図6,7に示すように可動体20
の一部が弾性構造であればよい。なお、両図中の右下が
りの斜線は弾性体36を表し、左下がりの斜線は剛体3
7を表している。図6(a)では、固定部25の可動部
24との連結部分が弾性体36とされ、固定部25の残
りの部分および可動部24が剛体37となっており、可
動部24全体が3次元的に変位する。図6(b)では、
可動部24が剛体37とされ、固定部25が弾性体36
となっており、可動部24全体が3次元的に変位し、変
角も大きい。図6(c)では、可動部24の上側の一部
が弾性体36とされ、可動部24の残りおよび固定部2
5が剛体37となっており、可動部24の上側のみが変
位し、その変位量は小さい。図6(d)では、可動部2
4の下側の一部が弾性体36とされ、可動部24の残り
および固定部25が剛体37となっており、可動部24
の上側が変位するが、あまり大きく変角しない。図6
(e)では、可動部24の上半分が弾性体36とされ、
可動部24の残りおよび固定部25が剛体37となって
おり、可動部24の上半分だけが変位するが、あまり大
きく変角しない。
【0020】また、図7(a)では、弾性体36である
可動部24の内周面の一部分を除いて剛体37が一体的
に嵌合され、固定部25は剛体37となっており、可動
部24が変位するが、あまり大きく変角しない。図7
(b)では、弾性体36である可動部24の内面の下部
を除いて剛体37が一体的に嵌合され、固定部25は剛
体37となっており、可動部24全体が変位し、その変
位量は小さい。図7(c)では、可動部24と固定部2
5とが一体となった弾性体36であり、可動部24の内
面および固定部25の下面端部に剛体37が一体的に嵌
合され、固定部25の下面に可動部24の落ち込みを防
ぐ突起38が形成されており、可動部24全体が変位
し、変角は大きいが、Z軸方向の変位は突起38に規制
されて小さい。図7(d)では、可動部24と固定部2
5とが一体となった弾性体36であり、可動部24の内
面に剛体37が一体的に嵌合され、可動部24と固定部
25との連結部分は薄くなっており、可動部24全体が
変位し、あまり大きく変角はしないが、Z軸方向の変位
は大きい。このように、図7に示したものは、弾性構造
を持つとともに変位(変角)のリミッタとしての機能も
有している。
【0021】さらに、弾性構造としては材料の選択だけ
でなく、形状によっても対応できる。すなわち、図8の
如く、可動部24の外周面に切欠39を形成することに
より、変位を大きくできる。また、可動体20の一部に
用いられる弾性体36の他の断面形状の例として、図9
に示すように、長方形(同図a)、門型(同図b)、中
央に突起が形成された門型(同図c)、切欠を有するも
の(同図d)がある。さらにまた、図10の如く、可動
部24を上下に分割して、その間にばね40を介装して
もよい。
【0022】前記光センサSとして、発光素子21であ
るLED(発光ダイオード)および受光素子22である
多分割(4分割)フォトダイオードを透光性のエポキシ
樹脂等でそれぞれモールドした1次モールド部41を形
成し、さらに両1次モールド部41を遮光性のエポキシ
樹脂等でモールドした2次モールド部42を形成して、
発光素子21および受光素子22の上方にレンズ26を
配し、1次モールド部41および2次モールド部42の
上面に形成された円環状のレンズ枠43にレンズ26の
円筒状の支持脚44を着脱可能に嵌合することにより、
一体的に構成している。なお、受光素子22である4分
割フォトダイオードの各フォトダイオードをそれぞれ
A,B,C,Dとして、X軸、Y軸に対して図11の如
く配列している。
【0023】前記遮光体27は、レンズ26の受発光素
子21,22と対向する下面に遮光性材料をスパッタリ
ング、蒸着あるいは接着等によって薄膜状に形成した
り、遮光性樹脂によりレンズ26と一体的に形成したも
ので、図12の如く、発光素子21の上方の位置におい
て発光素子21からの光が通過する円形の発光窓45が
形成され、受光素子22の上方の位置において受光素子
22に向かう光が通過する正方形の受光窓46が形成さ
れ、X軸方向においてレンズ26の中心軸に対して対称
の位置に配置されている。なお、遮光体27は、レンズ
26の上面に設けてもよく、あるいはレンズ26と受発
光素子21,22との間に設けてもよい。また、可動部
24の変位に応じて反射する光を検出できればよいの
で、受光素子22に対応させた遮光体27だけを設け、
発光素子21側には設けなくてもよい。
【0024】そして、2次モールド部42の上面に円形
の一対の突起47が形成されており、光センサSを固定
部25の凹み29に装着して、突起47を固定部25お
よび可動部24に形成された孔48に嵌合すると、光セ
ンサSは可動体20に収納され、一体構造のポインティ
ングデバイスとなる。また、発光素子21および受光素
子22のリード端子49は、フレキシブルプリント配線
板等によって基板30に接続されている。
【0025】そして、ポインティングデバイスには、図
13の如く、操作された可動体20の変位を受光素子2
2の出力から検出してコンピュータ等の機器60の表示
装置61におけるカーソル62またはアイコンの移動情
報として出力するマイクロコンピュータあるいは制御I
Cからなる制御手段63が設けられている。そして、光
センサSには、受光素子22からの出力電流の信号処理
を行ってX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の出力信号
を演算するアナログ信号処理回路部64が一体的に集積
化されており、制御手段63は、アナログ信号処理回路
部64から出力されたアナログ値をデジタル値に変換す
るA/D変換部65と、A/D変換された出力信号を操
作方向および操作量といった移動情報の信号へと変換す
るデジタル信号処理回路部66と、コンピュータ等の機
器60に接続可能とするためのシリアルインターフェイ
ス67と、発光素子21を駆動するLED駆動回路部6
8とを備えている。
【0026】アナログ信号処理回路部64は、図14の
如く、受光素子22からの出力電流を電圧変換する電圧
変換部69と、所定の2組のフォトダイオードA,B,
C,Dの出力電圧を加算する加算処理部70と、加算さ
れた出力電圧からX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の
出力を演算する減算処理部71とから構成される。な
お、電圧変換部69は各フォトダイオードA,B,C,
Dに対応したオペアンプ72および抵抗R1を有し、加
算処理部70は4個のオペアンプ73および抵抗R2
有し、減算処理部71は3個のオペアンプ74および抵
抗R2を有している。
【0027】また、デジタル信号処理回路部66では、
各軸方向の出力のベクトルを合成して加重の方向と大き
さを算出しており、これらからカーソル62の移動方向
と移動速度、加速度等を決定する演算処理を行ってい
る。あるいは、この演算処理の代わりに、A/D変換し
た後、コンピュータ等の機器側においてソフト的な処
理、例えば各軸方向の出力のベクトルをそれぞれ必要な
分解数で分解し、その分解数分の組み合わせをマトリッ
クスとし、3次元の方向や大きさとする簡易的な方法を
実施してもよい。
【0028】次に、ポインティングデバイスの検出原理
およびポインティングデバイスを操作したときの入力処
理について説明する。まず2次元的な入力に対しては、
図12に示すように、可動部24の反射面34は光セン
サSの底面からHの位置にあり、操作されていないとき
反射面34の傾きはない。発光素子21から発せられた
光は、遮光体27の発光窓45を通り、レンズ26を介
して反射面34にて反射され、さらにレンズ26を介し
て遮光体27の受光窓46を通り、受光素子22の中心
に結像する。ここで、可動部24の天部33を指先で2
次元方向に操作すると、可動部24は固定部25に支え
られた脚28の付け根より上部において変位し、可動部
24が少し傾いた状態となって反射面34と光センサS
の光軸との角度に変化が生じる。したがって、発光素子
21から照射された光は、発光窓45およびレンズ26
を通過して可動部24の反射面34により反射され、再
びレンズ26、受光窓46を通過して受光素子22上に
結像されるが、受光素子22に受光された光の像は可動
部24の変位前後において移動している。
【0029】このとき、図15に示すように、可動部2
4の変位により反射面34の変位は、発光素子21と受
光素子22が並ぶ軸すなわちX軸およびこれに直交する
Y軸を中心とした回転となる。これより、人為的な操作
によって与えられる加重方向をX軸およびY軸を中心と
した回転方向の2方向に置き換えて、反射面34の角度
の変化を検出して入力処理を行うことができる。例え
ば、図16に示すX軸周りの回転により、受光素子22
上の光の像はY軸方向に移動する。また、図17に示す
Y軸周りの回転により、受光素子22上の光の像はX軸
方向に移動する。
【0030】受光素子22の4個のフォトダイオード
A,B,C,Dで得られる電流値をそれぞれISCA,I
SCB,ISCC,ISCDとする。そして、各フォトダイオー
ドA,B,C,Dの出力電流を電圧変換部69により電
圧変換すると、それぞれVA=R1×ISCA、VB=R1×
SCB、VC=R1×ISCC、VD=R1×ISCDとなる。次
に、X軸周りの回転に対しては、反射面34の変角によ
ってY軸方向に光の像が移動するので、フォトダイオー
ドA,CとフォトダイオードB,Dの2組に分けて、そ
れぞれの出力電圧を加算する。同様にY軸周りの回転に
対しては、フォトダイオードA,Bとフォトダイオード
C,Dの2組に分けて、それぞれの出力電圧を加算す
る。これにより、加算処理部70からの出力として、X
軸周りの回転に対しては−(VA+VC)と−(VB
D)が得られ、Y軸周りの回転に対しては、−(VA
B)と−(VC+VD)が得られる。そして、減算処理
部71により、X軸方向の出力としてVX=(VA
C)−(VB+VD)、Y軸方向の出力としてVY=(V
A+VB)−(VC+VD)がそれぞれ得られる。
【0031】このとき、X軸周りの回転角度とVXとの
関係は、図18に示すようにリニアな出力変化を有する
S字カーブとなる。同様に、Y軸周りの回転角度とVY
との関係は、図19に示すようにリニアな出力変化を有
するS字カーブとなる。したがって、VXのリニア出力
範囲では、X軸回転角度に対してVXが一義的に決定さ
れ、VYのリニア出力範囲では、Y軸回転角度に対して
Yが一義的に決定される。なお、VXとVYの算出時
に、X軸周りの回転ではAとC、BとDの各フォトダイ
オード、Y軸周りの回転ではAとB、CとDの各フォト
ダイオードの出力電圧をそれぞれ加算したのは、光の像
の移動方向に対して有効に使用できる受光面積を大きく
するためであり、実使用上のアセンブリばらつきによる
光軸のばらつきを吸収するためにも上記の加算処理は有
効となる。
【0032】そして、アナログ信号処理回路部64によ
って、VXとVYの出力が得られたら、図20に示すよう
に2方向のベクトルの合成により可動体20に加えられ
た加重に対する加重方向とその大きさが求められる。す
なわち、方向をθ、大きさをVとすると、 θ=tan-1(VY/VX) (1) V=VX/cosθ=VY/sinθ =VX/cos(tan-1(VY/VX)) =VY/sin(tan-1(VY/VX)) (2) 以上のように、VX,VYが求まれば、方向θおよび大き
さVが決定する。そして、決定されたθおよびVに基づ
いて、カーソル62の2次元的な移動方向と移動速度、
加速度等が求められる。
【0033】また、3次元方向であるZ軸方向の変位に
対しては、図21に示すように可動部24が下向きに押
され、Z軸方向に変位する。すると、発光素子21から
発せられた光は発光窓45、レンズ26を通り、反射面
34にて反射される。反射された光は再びレンズ26を
通り遮光体27に達する。そして、光は受光窓46を通
り、受光素子22に到達するが、一部の光は遮光体27
によって光路が遮られ、受光素子22に到達できない。
したがって、受光素子22に受光された光量は、3次元
方向に変位する前の光量よりも少なくなり、可動部24
の変位前後において変化する。そこで、アナログ信号処
理回路部64において、Z軸方向の出力として受光素子
22の受光量に基づいてVZ=VA+VB+VC+VDが得
られる。ここで、可動部24がΔHだけ変位した場合、
発光素子21からの光は全て遮光体27によって遮光さ
れ、受光素子22には到達しない。以上により、可動部
24のZ軸方向での変位前後のそれぞれの出力VZの絶
対値を比較して、Z軸方向の変位を検出することができ
る。
【0034】そして、上記のようにして得られた3次元
の各方向に対するアナログ信号が制御手段63に入力さ
れ、A/D変換部65により必要とする分解能によって
デジタル変換される。分解能としては4ビットまたは8
ビット程度が妥当である。A/D変換された信号はデジ
タル信号処理回路部66により3次元入力用のX,Y,
Z軸方向のシリアル信号に変換され、シリアルインター
フェイス67を介してコンピュータ等の機器60のマウ
スインターフェイスとの間で入出力を行う。
【0035】したがって、可動体20を2次元の各方向
に操作することにより、その操作方向および操作量に対
応して出力が得られ、これによって表示装置61におい
てカーソル62は所望の方向に所望の距離だけ移動させ
ることができる。すなわち、可動体20に加える加重を
大きくすれば、カーソル62は加えられた加重方向に速
い移動速度で移動することになり、加重を小さくすれば
ゆっくりと移動する。そして、可動体20から指を離せ
ば、カーソル62の移動は停止される。また、可動体2
0をZ軸方向に操作することにより、その操作量に対応
した表示装置61における3次元方向の移動距離が得ら
れ、表示装置61においてカソール62を3次元的に移
動させることができる。
【0036】また、可動体20のZ軸方向への操作によ
ってクリック機能も付加することができる。すなわち、
光センサSからの出力がある閾値を越えているか否かに
よって2値化して、閾値より高ければオン信号を出力
し、閾値より低ければオフ信号を出力するというクリッ
ク手段を設けることによって、クリック機能あるいはド
ラッグ機能としての入力を行える。なお、この場合、2
次元入力機能のみで3次元方向への入力機能はない。そ
こで、3次元入力機能を備えたままクリック機能も付加
するために、可動体20の操作を検出する際に時間的な
要素を加えて、Z軸方向への操作によって得られる光セ
ンサSからの出力時間を計測して、その時間より判別す
ればよく、所定時間より短い時間であればクリックを行
ったと判断し、所定時間よりも長ければ3次元入力であ
ると判断して、それぞれの機能を実行させる。
【0037】次に、本実施例のポインティングデバイス
によって得られるVX,VYが各回転角度に対しリニアな
出力変化となることについて、光学シミュレーション
(光線追跡方法)により確認した結果を図22に示す。
本シミュレーションでは、発光素子21から点光源に
て、ある立体角Δω内に120本の光線を発射し、使用
する樹脂の屈折率、レンズ26の曲率等のパラメータを
コンピュータへ入力し、反射、屈折の原理に従いそれぞ
れの光線についてシミュレーションを実施し、最終的に
受光素子22へ到達する光線の強度を発射した120本
分について評価した。以上の手法において、初期1本当
たりの光線の強さを100として、120本を発射(ト
ータル強度は120×100=12000)し、4分割
フォトダイオードの受光素子22にて得られた強度をV
X=(A+C)−(B+D)、VY=(A+B)−(C+
D)として回転角度を横軸に、受光素子22で得られた
強度の演算結果VX,VYをグラフ化している。このシミ
ュレーション結果からも角度の変化に対して、VXとVY
のS字カーブが得られ、リニア出力変化領域をポインテ
ィングデバイスとしての使用領域とすることで、上記式
(1)(2)で示した方向θと大きさVに変換すること
が可能であることがわかる。なお、本シミュレーション
結果でY軸回転方向にオフセットずれを生じているの
は、Y軸方向の発光素子21と受光素子22の位置関係
が最適位置からずれているためであり、シミュレーショ
ンを繰り返すことで最適位置を求めることができる。
【0038】また、Z軸方向の変位に対するシミュレー
ション結果では、前述のパラメータの条件設定を行うこ
とにより、図23に示すようにΔH(=1.5mm、た
だしレンズ26から反射面34までの最大距離が2.4
mmの場合)だけ反射面34が下がった位置では受光素
子22に光が到達しないことがわかる。さらに、変角し
た状態で3次元方向に変位させて確認したところ、ΔH
の大きさにより光が受光素子22に到達しない条件が得
られることもわかった。すなわち、反射面34と光セン
サSとの距離Hに対するΔHの値、遮光体27における
各窓45,46の大きさや位置関係は、受光素子22と
発光素子21の位置関係およびレンズ26の焦点距離等
のパラメータを考慮して設計しなければならない。
【0039】このように、ポインティングデバイスとし
て光センサSとそれを収納する3次元的に変位する可動
体20とから構成することにより、1つのデバイスによ
って多機能な入力が可能となり、部品点数を削減できて
小型化を図ることができ、キーボードの各キーに囲まれ
た空間等に設置可能となり、コンピュータ等の機器の省
スペース化を達成できる。しかも、非接触の光学方式を
用いているので、機械的稼働部が存在せず高信頼性が得
られ、長期間の使用に耐え得る。また、アナログ的に3
次元の全方向の変位を検知できるため、入力処理を容易
に行うことができる。そのため、入力処理のためのソフ
トを簡単なものにすることができ、全体的にコストの安
いポインティングデバイスを提供することができる。
【0040】ところで、ポインティングデバイスによる
入力操作は常時行われているわけではないので、コンピ
ュータ等の機器60がオンしている間、発光素子21を
常時発光させる代わりに、発光素子21を間欠的に発光
するように駆動し、このタイミングに合わせて受光素子
22からの出力電流を検出するようにすると、低消費電
流化を図れるとともに、ノイズ等の外乱の影響も排除す
ることができ、信頼性を高めることができる。
【0041】上記実施例では、Z軸方向の変位による光
センサSからの出力を2値化することによって、オンオ
フ信号を得るクリック手段としていたが、可動体20を
押し込んだときクリック感が得られず、人間工学的に違
和感があった。そこで、Z軸方向の変位に対してクリッ
ク感を持たせるために、図24の如く、弾性体からなる
可動部24において、反射面34が形成された天部33
と固定部25に載置される下部とが薄肉厚(0.4m
m)で角度(30〜40度)を持った連結部80によっ
て連結した構造とする。なお、他の構成は上記実施例と
同じである。また、他の例として、図25の如く、弾性
体からなる可動部24において、反射面34が形成され
た天部33と固定部25に載置される下部とが薄肉厚
(0.4mm)で角度(30〜40度)を持った連結部
80によって連結し、さらにマウスと同様の操作感を得
て確実な操作を行えるように天部33に大径の剛体から
なる操作部81をかぶせた構造とする。このとき、天部
33の強度を高めるために天部33の肉厚が厚くなって
おり、光センサSと反射面34との距離を必要量得られ
なくなるので、天部33の下面中央はくぼんでいる。こ
のような構造とすることによって、可動部24を押し込
んだとき、ある程度変位すると連結部80が急激に変形
してカクッとなり、クリック感が得られる。したがっ
て、クリック機能が実行されたという実感が得られ、操
作性の向上となる。
【0042】さらに、上記の応用例として、図24,2
5に示した可動体20において、図26,27の如く、
天部33の下面から突起82を垂設し、その下端に導電
体83を設ける。そして、突起82に対向した基板30
に途中が途切れた導電パターン84を形成しておき、可
動部24のZ軸方向の変位により突起82が下がり、導
電体83が導電パターン84に接触し、導通させること
により、スイッチ機能を持たせる。したがって、これを
クリック手段としてクリック機能やドラッグ機能に展開
してもよく、さらに新たなスイッチ機能としてポインテ
ィングデバイスに付加してもよく、多機能なポインティ
ングデバイスを達成することができる。
【0043】さらにまた、上記の如く突起等によってク
リック手段を構成した場合、可動体20のZ軸方向の変
位から得られる光センサSの出力VZの絶対量に基づい
て操作方向と操作量に対応した信号をコンピュータ等に
入力すると、カソール等を3次元的に移動させることが
できる。これによって、3次元入力機能とクリック機能
を持ったポインティングデバイスにすることができる。
【0044】(第二実施例)本実施例では、図28の如
く、上下動可能な可動部24に発光素子21を設け、発
光素子21に対向させて受光素子22を設けている。発
光素子21は、可動部24の天部33に固定された基板
90に搭載されている。受光素子22は、遮光性樹脂に
よって成形された遮光体であるホルダー91に内装され
ており、ホルダー91の底面に固定された基板92に搭
載されている。ホルダー91は固定部25に装着され、
発光素子21と受光素子22とを結ぶ光軸間にあるホル
ダー91の上面には通過する光を制限する光学部として
円形のピンホール93が形成されている。これによっ
て、透過型光センサが構成される。なお、発光素子21
はLED、受光素子22は4分割フォトダイオードであ
り、可動体20の構造は第一実施例と同じである。
【0045】この構成によると、人為的な操作が加わら
ないときは、図29の如く、発光素子21から照射され
た光はピンホール93を通過して受光素子22に達する
が、受光素子22上の光のスポット像は小さく、受光素
子22の総受光量も小さい。これは、Δωの立体角分の
光のみが有効となって、受光素子22に到達するためで
ある。2次元方向に操作されると、図30の如く、可動
部24の変位に対応して発光素子21も連動して移動
し、発光素子21から照射されピンホール93を通過し
て受光素子22に達する光のスポット像は操作前のとき
とほぼ同じ大きさのままで受光素子22上を可動部24
の変位の方向と180度逆方向に移動する。なお、この
受光素子22からの出力の検出方法は第一実施例と同様
である。ただし、角度に対する出力変化が、変位に対す
る出力変化に置き換わる。
【0046】さらに、可動部24が押さえ込まれてZ軸
方向に変位すると、図31の如く、発光素子21とピン
ホール93との間隔が短くなり、受光素子22に到達す
る光はΔω′(>Δω)の立体角分となり、受光素子2
2上での光のスポット像は大きくなり、総受光量も大き
くなる。ここで、Z軸方向の変位に対する総受光量の変
化を図33に示す。図33の如く、変位後の発光素子2
1からピンホール93までの距離をd′、そのときの相
対受光量をI′とすると、発光素子21からピンホール
93までの距離と相対受光量との関係は、 I′=I×(d/d′)2 (3) となる。dは変位なしのときの発光素子21からピンホ
ール93までの距離、Iはそのときの相対受光量であ
る。
【0047】次に、Z軸方向に押さえながら2次元方向
へ操作すると、図32の如く、可動部24は3次元的に
変位して、光のスポット像は上記の各方向の変位に対す
る移動を合成したものとなり、2次元方向への変位に対
する光のスポット像の移動距離が大きくなる。この場
合、受光素子22上での光のスポット像の変位量ΔL′
は、次のようになる。
【0048】ΔL′=ΔL×D/d′ (4) ΔL:発光素子21の変位量 D:ピンホール93から受光素子22までの距離(一
定) d′:ピンホール93から発光素子21までの距離 このように、Z軸方向に加重を加えながら2次元方向に
も加重を加えると、Z軸方向に加重を加えないときと比
較して、d′が小さくなるためΔLが等しければΔL′
は大きな変化となる。すなわち、変位に対する2次元方
向の出力VX,VYは、図34(a)に示すようにZ軸方
向に加重を加えたときと加えないときとでは変位量ΔL
に対するS字曲線の単位変化量が変わる。ここでは、Z
軸方向への加重を加えたときには、b/a倍だけZ軸方
向へ加重を加えないときよりも感度が高くなる。このま
まではZ軸方向への加重の有無により2次元方向の出力
が変わってしまうため、操作感が悪くなってしまう。そ
こで、この感度差を補正するために、式(3)に基づい
た補正係数をかけることにより、図34(b)に示すよ
うに変位量ΔLに対するS字曲線のリニア出力範囲にあ
る2次元方向の出力VX,VYの変化をZ軸方向への変位
量に関係なく一定にすることができ、適切な操作感を得
られる。例えば、ピンホール93から発光素子21まで
の距離d′の変化が1/2となったとき、受光素子22
の総受光量は4倍となり、2次元方向の出力VX,VY
変位量ΔLに対する感度も4倍となる。受光素子22の
総受光量から距離d′の変化をモニターし、VX,VY
補正係数をかける。この場合は1/4倍することによ
り、Z軸方向への加重を加えないときのVX,VYの変位
量ΔLに対する感度と等しくすることができる。
【0049】以上のように、3次元の各方向への変位に
対する光センサSの出力が得られると、以後第一実施例
で示した信号処理方法に従ってX軸、Y軸、Z軸の各方
向の出力量を求め、可動体20への操作方向および操作
量が演算されて、カーソル62の3次元的な移動制御が
行われる。したがって、このような構造にすることによ
って、発光素子21と受光素子22とを並べて配置する
必要がなくなり、一方の素子だけを配置できるスペース
があればよく、可動体20を細くすることができるの
で、ポインティングデバイスをより一層小型化できる。
【0050】また、前述した通りZ軸方向の操作に対し
て時間的な要素を加味することによってクリック機能を
付加することができる。さらに、3次元入力機能の代わ
りに2次元入力機能とクリック機能とを組み合わせても
よい。
【0051】本実施例において、可動部24に直接発光
素子21を配置する代わりに、発光素子21を固定部2
5に配置し、発光素子21からの光を可動部24の天部
33に導く光ファイバー等の光ガイドを可動部24の内
部に設けてもよい。これによると、可動体20を細くで
きるとともに高さ方向の寸法も短くでき、小型のポイン
ティングデバイスとなる。また、可動部24に受光素子
22を配置し、固定部25に発光素子21を配置した構
造としてもよい。
【0052】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、可
動体の固定部と可動部はそれぞれ異質材料で成形した
が、同一材料で剛体あるいは弾性体に対する硬度と曲げ
弾性率を満たすことにより、同一材料で固定部および可
動部を成形してもよく、異質材料を用いる場合に比べて
材料コストを低減できる。
【0053】また、受光素子として4分割フォトダイオ
ードの代わりに2次元PSD(半導体位置検出素子)を
用いる。このPSDに反射面で反射された光が到達する
と、入射位置には光エネルギに比例した電荷が発生し、
この電荷は電流として出力され、光の入射位置を求める
ことができるので、X軸方向およびY軸方向の出力が得
られ、さらに総出力電流よりZ軸方向の出力も得られ、
3次元入力が可能である。また、受光素子として4つの
フォトダイオードを用い、LEDである発光素子を中心
としたX軸およびY軸上に発光素子の周囲を囲むように
4つのフォトダイオードを配置してもよい。
【0054】さらに、ポインティングデバイスをキーボ
ードのキー間に設置するだけでなく、コンピュータゲー
ム機のジョイスティックやマウスの代用またはスイッチ
や方向指示を要するナビゲーションシステム用としてキ
ーボード以外の別スペースに設置して使用することも可
能である。しかも、マウスのようにコネクタを通してコ
ンピュータ本体との通信を行う用途にも応用できる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、3次元の各方向の加重により3次元的に変位す
る可動体と、受発光素子および受光素子に向かう光を規
制する光学部とを一体的に設けて、3次元入力機能やク
リック機能を有せしめることにより、1つのポインティ
ングデバイスで多くの機能を実行することが可能とな
り、ポインティングデバイスの多機能化を実現でき、小
型化、省スペース化を達成でき、コンピュータ等の機器
の小型化に寄与できる。
【0056】そして、可動体の変位の検出を非接触の光
学方式とすることにより、機械的な稼働部をなくすこと
ができ、検出精度に変化がなく高い信頼性を有したポイ
ンティングデバイスを提供することができるとともに、
ソフト面において受光素子からの出力の信号処理を簡易
に行え、総合的にコストのかからないポインティングデ
バイスを実現できる。
【0057】また、互いに対向配置された発光素子およ
び受光素子のどちらか一方を可動体に設けることによ
り、発光素子と受光素子を水平に並べて配置する場合に
比べて設置面積を少なくでき、より一層省スペース化を
図ることができる。
【0058】さらに、可動部あるいは固定部のうち少な
くともどちらか一方は弾性体を有しているので、可動体
の3次元的な変位が可能となり、可動体に加えられた加
重に対して確実に変位させることができ、意図した通り
の入力を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のポインティングデバイス
の断面図
【図2】ポインティングデバイスの内部を示し、(a)
は上から見た図、(b)は横から見た図
【図3】ポインティングデバイスの斜視図
【図4】可動体の変位を示す図で、(a)は操作されて
いないとき、(b)は2次元方向に加重が加えられたと
き、(c)は3次元方向に加重が加えられたとき
【図5】剛体により反射面を形成した可動体を示す図
【図6】他の弾性構造を備えた可動体を示す図
【図7】他の弾性構造を備えた可動体を示す図
【図8】可動部の形状によって弾性を持たせた可動体を
示す図
【図9】他の実施例の弾性体の断面図
【図10】ばねによる弾性構造を備えた可動体を示す図
【図11】4分割フォトダイオードの配置図
【図12】(a)遮光体による光路の制限を示す図、
(b)遮光体の平面図
【図13】ポインティングデバイスの制御ブロック図
【図14】アナログ信号処理回路部の構成図
【図15】ポインティングデバイスの光路を示す図
【図16】X軸周りに変位したときの光の像の変位を示
す図
【図17】Y軸周りに変位したときの光の像の変位を示
す図
【図18】X軸方向における出力と回転角度との関係を
示す図
【図19】Y軸方向における出力と回転角度との関係を
示す図
【図20】X軸およびY軸方向の出力のベクトルを示す
【図21】可動体を3次元方向に変位させたときの光路
を示す図
【図22】(a)X軸方向における出力と回転角度との
関係のシミュレーション結果を示す図、(b)Y軸方向
における出力と回転角度との関係のシミュレーション結
果を示す図
【図23】可動体を3次元方向に変位させたときの光学
シミュレーション結果を示す図
【図24】クリック感を有する構造にした可動体の断面
【図25】クリック感を有する構造にした他の可動体の
断面図
【図26】クリック手段を備えた可動体の断面図
【図27】クリック手段を備えた他の可動体の断面図
【図28】第二実施例のポインティングデバイスの構成
【図29】(a)加重無し時のポインティングデバイス
の概略図、(b)そのときの受光素子上の光の像を示す
【図30】(a)2次元方向に加重を加えた時のポイン
ティングデバイスの概略図、(b)そのときの受光素子
上の光の像を示す図
【図31】(a)3次元方向に加重を加えた時のポイン
ティングデバイスの概略図、(b)そのときの受光素子
上の光の像を示す図
【図32】(a)3次元的に変位した時のポインティン
グデバイスの概略図、(b)そのときの受光素子上の光
の像を示す図
【図33】(a)発光素子とピンホールの距離を説明す
る図、(b)この距離と相対受光量との関係を示す図
【図34】(a)3次元方向への加重の有無による2次
元方向の出力の違いを示す図、(b)補正前後の2次元
方向の出力を示す図
【図35】従来のトラックボールが搭載されたパーソナ
ルコンピュータの斜視図
【図36】トラックボールにおける動作原理を説明する
【図37】マウスの斜視図
【図38】マウスの断面図
【符号の説明】
20 可動体 21 発光素子 22 受光素子 23 光学部 24 可動部 25 固定部 26 レンズ 27 遮光体 34 反射面 93 ピンホール S 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 朗宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−324186(JP,A) 特開 昭63−170726(JP,A) 特開 平2−98618(JP,A) 特開 平5−303466(JP,A) 実開 昭61−157238(JP,U) 特公 昭47−25946(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 H01H 25/04,35/00 G05G 9/047 A63F 13/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次元の各方向の加重により3次元的に
    変位する可動体と、発光素子と、該発光素子と光学的に
    結合され前記可動体の変位に連動して移動する光の像を
    受光する受光素子とが一体的に設けられ、 前記可動体は、上面が閉塞された円筒状に形成され、天
    部の操作によって変位する可動部と、該可動部を支持す
    る固定部とからなり、 前記可動部の天部下面に反射面が形成され、 前記可動部または前記固定部の少なくとも一部が弾性体
    とされ 前記可動体の3次元方向の変位に対して前記受光素子に
    到達する光量の変化から3次元方向の出力量を求めるこ
    とにより3次元入力機能を備えた ことを特徴とするコン
    ピュータ等の入力装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子および受光素子を一体にし
    た反射型光センサが、前記可動部の天部下面に形成され
    た反射面に対向して、前記固定部に配されたことを特徴
    とする請求項1記載のコンピュータ等の入力装置。
  3. 【請求項3】 前記反射型光センサに、前記発光素子か
    ら出射されて前記受光素子に向かう光を規制する光学部
    が一体的に設けられ、 該光学部は、結像用レンズと、反射面に反射されて受光
    素子に向かう光を制限する遮光体とからなることを特徴
    とする請求項2記載のコンピュータ等の入力装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子が4分割フォトダイオード
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のコンピュータ等の入力装置。
  5. 【請求項5】 可動体の3次元方向の変位に対してオン
    オフ信号を出力するクリック手段が設けられたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンピュータ
    等の入力装置。
  6. 【請求項6】 前記クリック手段は、前記受光素子から
    の出力がある閾値を越えているか否かによって2値化
    し、閾値より高ければオン信号を出力し、閾値より低け
    ればオフ信号を出力することを特徴とする請求項5記載
    のコンピュータ等の入力装置。
  7. 【請求項7】 前記可動部は、その天部と前記固定部に
    載置される下部とが薄肉厚の連結部によって連結された
    構造とされたことを特徴とする請求項5または6記載の
    コンピュータ等の入力装置。
  8. 【請求項8】 3次元的に変位した可動体に連動して移
    動する光の像を4分割フォトダイオードからなる受光素
    子により検出して、 光の像による前記4分割フォトダイオードA,B,C,
    Dそれぞれの出力電流ISCA、ISCB,ISCC,ISCDを出
    力電圧VA、VB,VC,VDに変換し、該4分割フォトダ
    イオードA,B,C,Dの隣り合う組にてX軸とY軸と
    で異なる2組に分けてそれぞれの出力電圧を加算すると
    共に該2組の加算された出力電圧を減算処理し、X軸方
    向の出力 VX=(VA+VC)−(VB+VD) およびY軸方向の出力 VY=(VA+VB)−(VC+VD) を求め、該出力VXおよびVYにより前記可動体に加えら
    れた加重に対する加重方向および大きさを求めると共
    に、 前記4分割フォトダイオードA,B,C,Dの受光量に
    基づく出力電圧を加算して、Z軸方向の出力 VZ=VA+VB+VC+VD を求め、前記可動部のZ軸方向における変位前後のそれ
    ぞれの前記出力VZの絶対値を比較してZ軸方向の変位
    量を求めて、 各方向の出力量より3次元的な操作方向および操作量を
    演算することを特徴とするコンピュータ等の入力装置の
    入力処理方法。
  9. 【請求項9】 Z軸方向の出力量からクリック機能のた
    めのオンオフを判断することを特徴とする請求項8記載
    のコンピュータ等の入力装置の入力処理方法。
  10. 【請求項10】 3次元的に変位した可動体に連動して
    移動する光の像を4分割フォトダイオードからなる受光
    素子により検出して、 光の像による前記4分割フォトダイオードA,B,C,
    Dそれぞれの出力電流ISCA、ISCB,ISCC,ISCDを出
    力電圧VA、VB,VC,VDに変換し、該4分割フォトダ
    イオードA,B,C,Dの隣り合う組にてX軸とY軸と
    で異なる2組に分けてそれぞれの出力電圧を加算すると
    共に該2組の加算された出力電圧を減算処理し、X軸方
    向の出力 VX=(VA+VC)−(VB+VD) およびY軸方向の出力 VY=(VA+VB)−(VC+VD) を求め、該出力VXおよびVYにより前記可動体に加えら
    れた加重に対する加重方向および大きさを求めて、2次
    元の各方向の出力量により2次元的な操作方向および操
    作量を演算し、 前記4分割フォトダイオードA,B,C,Dの受光量に
    基づく出力電圧を加算して、Z軸方向の出力 VZ=VA+VB+VC+VD を求め、前記可動部のZ軸方向における変位前後のそれ
    ぞれの前記出力VZの絶対値を比較してZ軸方向の変位
    量を求めて、3次元方向の出力量からクリック機能のた
    めのオンオフを判断することを特徴とするコンピュータ
    等の入力装置の入力処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7のいずれかに記載の入力
    装置を備えたことを特徴とするコンピュータ等の機器。
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