JP3408353B2 - コンピュータ等の入力装置 - Google Patents

コンピュータ等の入力装置

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JP3408353B2
JP3408353B2 JP06607195A JP6607195A JP3408353B2 JP 3408353 B2 JP3408353 B2 JP 3408353B2 JP 06607195 A JP06607195 A JP 06607195A JP 6607195 A JP6607195 A JP 6607195A JP 3408353 B2 JP3408353 B2 JP 3408353B2
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光夫 小鉢
朗宏 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ等における画面上のカーソル等を移動させるための入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の表示装置に対する入力
装置(以下、ポインティングデバイスと称する)とし
て、トラックボールおよびマウスがある。トラックボー
ル1は、図33,34に示すように、主にパーソナルコ
ンピュータ2等のキーボード3に設置されており、指で
ボール4を回転させたときの回転方向と回転量に応じ
て、画面上のカーソルの位置を移動させるものである。
動作原理を簡単に説明すると、図34に示すように、ボ
ール4に対してX軸、Y軸の2軸方向にローラ5,6を
介して回転方向および回転数を検出するロータリーエン
コーダ7,8が設けられ、ボール4の回転方向に応じた
各ロータリーエンコーダ7,8の回転方向と回転量信号
が検出できる。この信号をパーソナルコンピュータ本体
にX軸方向、Y軸方向に分離した電気信号に変換して伝
送し、コンピュータ本体側では信号に応じて画面上のカ
ーソル位置を移動させる。
【0003】例えばX軸方向にボール4が回転すれば、
X軸方向のシャフト9が回転し、複数のスリット10が
形成された回転板11が回転する。回転板11を挟んで
配された2組のLED12および受光素子13では、L
ED12の光がスリット10によりパルス信号にされ受
光素子13にて電気信号に変換される。これによって、
回転板11の回転方向と回転数が検出され、X軸方向の
ボール4の回転量がわかるので、画面上のカーソル位置
をX軸方向に見合った方向へ回転量に応じて移動させ
る。また、ボール4の回転方向がX軸とY軸に対して4
5°の方向であれば、X軸、Y軸のロータリーエンコー
ダ7,8より同時に回転方向と同量の回転量信号が得ら
れるため、それぞれの軸方向の信号に応じてカーソル位
置が斜めに移動される。
【0004】また、マウス15については、図35,3
6に示すような形状をしており、下面にトラックボール
1と同様のボール16が設置され、操作板17あるいは
卓上を前後左右に移動させることにより、この動きに応
じて画面上のカーソルが移動し、さらにクリックボタン
18を押すことにより入力操作を行うものである。な
お、内部構造は、ほぼトラックボール1と同等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のトラックボール
では、機械的な稼働部分が必要であるため、から回りや
埃の侵入による誤動作が発生するおそれがある。また、
トラックボール自身を配置するスペースが必要となり、
省スペース化に対応できないという難点がある。
【0006】また、マウスもトラックボールと同様の問
題がある他、マウスを移動させる平面が必要になり、携
帯用の小型パーソナルコンピュータ等には使用できない
という難点もある。なお、このような機械式マウスの代
わりに、光学式マウスとして発光素子と受光素子を用い
てX軸、Y軸方向の移動量を検出するものがあるが、機
械的な稼働部がない代わりに専用の特殊な操作板が必要
になり、省スペース化には依然として対応できない。
【0007】そこで、トラックボールやマウスよりさら
に操作スペースを小さくしたポインティングデバイスと
して、キーボード内のキーの間に配置されたポインティ
ングスティックがある。これは接点あるいは歪みセンサ
を用いた接触方式のものであるため、信頼性や耐久性に
難点があり、使用頻度の多いポインティングデバイスで
は、高信頼性、高耐久性の非接触方式が望まれている。
また、後段の入力処理の構成が複雑になり、コストの面
からも難点がある。
【0008】そこで、本発明は、上記に鑑み、マウス等
と同等の操作性を有し、かつ省スペース化に対応できる
高信頼性および高耐久性の非接触方式の入力装置の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1の如く、2次元方向の加重により変位する可
動体20と、発光素子21と、可動体20の変位に連動
して移動する、発光素子21からの光の像を受光する受
光素子22とを一体的に備えたものである。そして、可
動体20は、人為的な操作によって変位する筒状の可動
部26と、可動部26をコンピュータ等の機器23に取
り付けるための固定部27とからなり、発光素子21、
受光素子22および結像用レンズ28を一体的にした検
出体が可動部26に内装されて固定部27に装着され、
可動部26の受光素子22と対向する面が反射面36と
され、表面処理が施されている。また、固定部27と可
動部26は材料あるいは材質を変え、必要とする硬度や
弾性を組み合わせて成形している。なお、発光素子21
および受光素子22のどちらか一方を可動体20に設
け、他方を可動体20に対向して設けてもよい。
【0010】そして、図5の如く、可動体20がキーボ
ード本体24の複数のキー25に囲まれた空間に設置さ
れたり、あるいは図32の如く、可動体20が手のひら
等によって操作可能なサイズとされ、コンピュータ等の
機器から分離して配置され、可動体20の変位に応じて
コンピュータ等の表示装置50のカーソル51の移動方
向および移動速度を変化させる制御手段52が設けられ
ている。
【0011】
【作用】上記課題解決手段において、可動部26を操作
して変位させることにより、その変位が発光素子21、
受光素子22からなる検出体によって検知される。すな
わち、変位した可動体20に連動する発光素子21から
の光の像の動きを受光素子22により検出して、加重の
方向を互いに直交する2軸の各方向に置き換え、各軸方
向の出力のベクトルを求め、その合成ベクトルから操作
方向および操作量を演算する。これに基づいて、表示装
置50のカーソル51の移動方向および移動速度を決め
ることにより、可動体20の操作に応じたカーソル51
の移動が実現できる。
【0012】これによって、非接触の光学方式による検
出が可能となり、高信頼性、高耐久性が得られる。しか
もキーボードの各キーの間に配置することによって、省
スペース化に対応したポインティングデバイスを提供す
ることができる。また、手のひら等によって操作可能な
サイズとして、コンピュータ等の機器から分離して配置
することによって、マウスと同等の操作性が得られると
ともにマウスのように平面上を移動させる必要がないの
で、省スペース化にも対応できる。
【0013】
【実施例】
(第一実施例)本実施例のポインティングデバイスは、
図1〜4の如く、2次元方向の加重により変位する可動
体20と、発光素子21と、可動体20の変位に連動し
て移動する発光素子21からの光の像を受光する受光素
子22とを一体的に備えており、凸形状で平面視T字形
とされ、図3に示すような寸法(単位:mm)になって
いる。そして、図5,6に示すように、パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ等の機器23のキーボード
本体24のG、B、Hの各キー25によって囲まれた空
間に、キー25の上面から1mm程度突出した状態で配
置されている。
【0014】前記可動体20は、人為的な操作によって
変位する可動部26と、可動部26をキーボード本体2
4に取り付けるための固定部27とからなり、一体構造
になっている。そして、発光素子21、受光素子22お
よび結像用レンズ28を一体的にした検出体としての反
射型のチルトセンサが、可動部26に対向するように固
定部27に装着されている。
【0015】可動部26は、上面が閉塞された円筒状に
形成され、その下側は左右方向(X軸方向)に張り出し
た脚30となっている。固定部27は、T字状とされ、
その下面側にチルトセンサを装着するための凹み31が
形成されており、X軸方向の上面には可動部26の脚3
0が配置され、Y軸方向の下面には外部との電気的接続
を行う基板32が取り付けられている。そして、可動部
26の脚30および固定部27には、それぞれ貫通孔3
3a,33bが形成されており、貫通孔33a,33b
にねじ34を嵌め込むことによりキーボード本体24に
固定される。
【0016】そして、可動体20は変位または変角を生
じる必要があるため、固定部27は剛性樹脂にて成形さ
れ、可動部26は弾性樹脂にて成形されている。剛性樹
脂としては、熱可塑性の硬度98以上(JIS K63
01試験方法による)、曲げ弾性率2000kg/cm
2以上(ASTM D790試験方法による)のプラス
チック、例えばPC(ポリカーボネート)、ABS(ア
クリロニトリルブタジエンスチレン)、変性PPO(変
性ポリフェニレンオキシド)等を主に用いる。また、弾
性樹脂としては、熱可塑性の硬度70〜98(JIS
K6301試験方法による)、曲げ弾性率100〜20
00kg/cm2(ASTM D790試験方法によ
る)のプラスチック、例えばポリエステルエラストマ
ー、ウレタンまたはゴム系の樹脂等を主に用いる。
【0017】そして、固定部27と可動部26とは、精
度、耐久性の点から2色成形による成形によって一体構
造とされる。また、金型構造の問題やトータルコスト面
で、インサート成形でもよく、ねじ止め、フック止めに
よる方法でもよい。このように、可動体20を柔剛の2
層構造にすると、加重に対してスムーズに可動体20を
変位させることができ、ポインティングデバイスとして
の性能向上につながる。
【0018】このとき、可動部26のチルトセンサと対
向する約φ5mmの天部35の下面は、図7(a)に示
すように光の正反射を利用したチルトセンサによる角度
検出のために反射面36とされる。すなわち、反射面3
6は、平面に成形され、鏡面仕上げ、またはメッキ処理
あるいは蒸着処理が施されている。また、他の方法とし
て、図7(b)に示すように、可動部26の天部35に
固定部27に用いた樹脂あるいは他の剛性樹脂にて2色
成形あるいはインサート成形により一体的に平板37を
形成して、表面処理を施すことにより反射面36とす
る。弾性樹脂のように軟らかいと直接表面処理を施すこ
とは困難であるが、この方法によると、樹脂が硬いので
表面処理を行いやすいという利点がある。さらに、反射
面36は一般に平面であるが、図7(c)に示すよう
に、可動部26の変位あるいは変角の状態に応じて受光
素子22への集光をよくするために曲率面としてもよ
い。このように、反射面36となるような表面処理を行
うことにより、発光素子21からの光を有効に利用でき
てチルトセンサの出力が大きくなり、しかもシャープな
像が得られるので、センサとしての検出特性を向上させ
ることができる。
【0019】前記チルトセンサとして、発光素子21で
あるLED(発光ダイオード)および受光素子22であ
る多分割(4分割)フォトダイオードを透光性のエポキ
シ樹脂等でそれぞれモールドした1次モールド部40を
形成し、さらに両1次モールド部40を遮光性のエポキ
シ樹脂等でモールドした2次モールド部41を形成し
て、発光素子21および受光素子22の上方にレンズ2
8を配し、1次モールド部40および2次モールド部4
1の上面に形成された円環状のレンズ枠42にレンズ2
8の円筒状の支持脚43を着脱可能に嵌合することによ
り、一体的に構成している。受光素子22に対する外乱
光の影響を防ぐためには、レンズ28を成形する際に樹
脂に可視光カット剤を混入すればよい。なお、受光素子
22である4分割フォトダイオードの各フォトダイオー
ドをそれぞれA,B,C,Dとして、X軸、Y軸に対し
て図8の如く配列している。
【0020】そして、2次モールド部41の上面に円形
の一対の突起44が形成されており、チルトセンサを固
定部27の凹み31に装着して、突起44を固定部27
および可動部26に形成された孔45に嵌合すると、チ
ルトセンサは可動体20に収納され、一体構造のポイン
ティングデバイスとなる。また、発光素子21および受
光素子22のリード端子46は、フレキシブルプリント
配線板等によって基板32に接続されている。
【0021】そして、ポインティングデバイスには、図
9の如く、操作された可動体20の変位を受光素子22
の出力から検出してコンピュータ等の機器23の表示装
置50におけるカーソル51またはアイコンの移動情報
として出力する制御手段52が設けられている。制御手
段52は、マイクロコンピュータあるいは制御ICから
なり、受光素子22からの出力電流の信号処理を行って
X軸方向およびY軸方向の出力信号を演算するアナログ
信号処理回路53と、アナログ信号処理回路53から出
力されたアナログ値をデジタル値に変換するA/D変換
回路54と、A/D変換された出力信号を操作方向およ
び操作量といった移動情報の信号へと変換するデジタル
信号処理回路55と、コンピュータ等の機器23に接続
可能とするためのシリアルインターフェイス56と、発
光素子21を駆動する駆動回路57とを備えている。な
お、アナログ信号処理回路53は、受光素子22と同一
チップ上に集積化しておいてもよい。
【0022】アナログ信号処理回路53は、図10の如
く、受光素子22からの出力電流を電圧変換する電圧変
換部58と、所定の2組のフォトダイオードA,B,
C,Dの出力電圧を加算する加算処理部59と、加算さ
れた出力電圧からX軸方向およびY軸方向の出力を演算
する減算処理部60とから構成される。なお、電圧変換
部58は各フォトダイオードA,B,C,Dに対応した
オペアンプ61および抵抗R1を有し、加算処理部59
は4個のオペアンプ62および抵抗R2を有し、減算処
理部60は2個のオペアンプ63および抵抗R2を有し
ている。
【0023】また、デジタル信号処理回路55では、各
軸方向の出力のベクトルを合成して加重の方向と大きさ
を算出しており、これらからカーソル51の移動方向と
移動速度を決定する演算処理を行っている。あるいは、
この演算処理の代わりに、A−D変換した後、コンピュ
ータ等の機器側においてソフト的な処理、例えば各軸方
向の出力のベクトルをそれぞれ必要な分解数で分解し、
その分解数分の組み合わせをマトリックスとし、2次元
の方向や大きさとする簡易的な方法を実施してもよい。
【0024】次に、ポインティングデバイスの検出原理
およびポインティングデバイスを操作したときの入力処
理について説明する。図11に示すように、可動体20
の天部35を指先で2次元方向に操作すると、可動部2
6は固定部27に支えられた脚30の付け根より上部に
おいて変位し、可動部26が少し傾いた状態となって反
射面36とチルトセンサの光軸との角度に変化が生じ
る。したがって、発光素子21から照射された光は、レ
ンズ28を通過して可動部26の反射面36により反射
され、再びレンズ28を通過して受光素子22上に結像
される。このとき、受光素子22に受光された光の像は
可動部26の変位前後において移動している。
【0025】ここで、図12に示すように、可動部26
の変位により反射面36の変位は、発光素子21と受光
素子22が並ぶ軸すなわちX軸およびこれに直交するY
軸を中心とした回転となる。これより、人為的な操作に
よって与えられる荷重方向をX軸およびY軸を中心とし
た回転方向の2方向に置き換えて、入力処理を行うこと
ができる。例えば、図13(a)に示すX軸周りの回転
により、受光素子22上の光の像はY軸方向に移動す
る。また、図13(b)に示すY軸周りの回転により、
受光素子22上の光の像はX軸方向に移動する。
【0026】受光素子22の4個のフォトダイオード
A,B,C,Dで得られる電流値をそれぞれISCA,I
SCB,ISCC,ISCDとする。そして、各フォトダイオー
ドA,B,C,Dの出力電流を電圧変換部58により電
圧変換すると、それぞれVA=R1×ISCA、VB=R1
×ISCB、VC=R1×ISCC、VD=R1×ISCDとな
る。次に、X軸周りの回転に対しては、反射面36の変
角によってY軸方向に光の像が移動するので、フォトダ
イオードA,CとフォトダイオードB,Dの2組に分け
て、それぞれの出力電圧を加算する。同様にY軸周りの
回転に対しては、フォトダイオードA,Bとフォトダイ
オードC,Dの2組に分けて、それぞれの出力電圧を加
算する。これにより、加算処理部59からの出力とし
て、X軸周りの回転に対しては−(VA+VC)と−(V
B+VD)が得られ、Y軸周りの回転に対しては、−(V
A+VB)と−(VC+VD)が得られる。そして、減算処
理部60により、X軸方向の出力のベクトルとしてVX
=(VA+VC)−(VB+VD)、Y軸方向の出力のベク
トルとしてVY=(VA+VB)−(VC+VD)がそれぞ
れ得られる。
【0027】このとき、X軸周りの回転角度とVXとの
関係は、図14に示すようにリニアな出力変化を有する
S字カーブとなる。同様に、Y軸周りの回転角度とVY
との関係は、図15に示すようにリニアな出力変化を有
するS字カーブとなる。したがって、VXのリニア出力
範囲では、X軸回転角度に対してVXが一義的に決定さ
れ、VYのリニア出力範囲では、Y軸回転角度に対して
Yが一義的に決定される。なお、VXとVYの算出時
に、X軸周りの回転ではAとC、BとDの各フォトダイ
オード、Y軸周りの回転ではAとB、CとDの各フォト
ダイオードの出力電流をそれぞれ加算したのは、光の像
の移動方向に対して有効に使用できる受光面積を大きく
するためであり、実使用上のアセンブリばらつきによる
光軸のばらつきを吸収するためにも上記の加算処理は有
効となる。
【0028】そして、アナログ信号処理回路53によっ
て、VXとVYの出力が得られたら、図16に示すように
2方向のベクトルの合成により可動体20に加えられた
加重に対する加重方向とその大きさが求められる。すな
わち、方向をθ、大きさをVとすると、 θ=tan-1(VY/VX) (1) V=VX/cosθ=VY/sinθ =VX/cos(tan-1(VY/VX)) =VY/sin(tan-1(VY/VX)) (2) 以上のように、VX,VYが求まれば、方向θおよび大き
さVが決定する。そして、決定されたθおよびVに基づ
いて、カーソル51の移動方向と移動速度を求める。し
たがって、可動体20を操作することにより、その操作
方向および操作量に対応して出力が得られ、これによっ
て表示装置50においてカーソル51は所望の方向に所
望の距離だけ移動させることができる。すなわち、可動
体20に加える加重を大きくすれば、カーソル51は加
えられた加重方向に速い移動速度で移動することにな
り、加重を小さくすればゆっくりと移動する。そして、
可動体20から指を離せば、カーソル51の移動は停止
される。
【0029】次に、本実施例のポインティングデバイス
によって得られるVX,VYが各回転角度に対しリニアな
出力変化となることについて、光学シュミレーション
(光線追跡方法)により確認した結果を図17,18に
示す。本シュミレーションでは、発光素子21から点光
源にて、ある立体角Δω内に120本の光線を発射し、
使用する樹脂の屈折率、レンズ28の曲率等をコンピュ
ータへ入力し、反射、屈折の原理に従いそれぞれの光線
についてシミュレーションを実施し、最終的に受光素子
22へ到達する光線の強度を発射した120本分につい
て評価した。以上の手法において、初期1本当たりの光
線の強さを100として、120本を発射(トータル強
度は120×100=12000)し、4分割フォトダ
イオードの受光素子22にて得られた強度をVX=(A
+C)−(B+D)、VY=(A+B)−(C+D)と
して回転角度を横軸に、受光素子22で得られた強度の
演算結果VX,VYをグラフ化している。このシミュレー
ション結果からも角度の変化に対して、VXとVYのS字
カーブが得られ、リニア出力変化領域をポインティング
デバイスとしての使用領域とすることで、上記式(1)
(2)で示した方向θと大きさVに変換することが可能
であることがわかる。なお、本シミュレーション結果で
Y軸回転方向にオフセットずれを生じているのは、Y軸
方向の発光素子21と受光素子22の位置関係が最適位
置からずれているためであり、シミュレーションを繰り
返すことで最適位置を求めることができる。
【0030】このように、ポインティングデバイスとし
てチルトセンサとそれを収納する可動体とから構成する
ことにより、小型化を図ることができ、キーボードの各
キーに囲まれた空間に設置可能となり、コンピュータ等
の機器の省スペース化を達成できる。しかも、非接触の
光学方式を用いているので、機械的稼働部が存在せず高
信頼性が得られ、長期間の使用に耐え得る。また、アナ
ログ的に2次元の全方向の変位を検知できるため、入力
処理を容易に行うことができる。そのため、入力処理の
ためのソフトを簡単なものにすることができ、全体的に
コストの安いポインティングデバイスを提供することが
できる。
【0031】ところで、ポインティングデバイスによる
入力操作は常時行われているわけではないので、コンピ
ュータ等の機器23がオンしている間、発光素子21を
常時発光させる代わりに、発光素子21を間欠的に発光
するように駆動し、このタイミングに合わせて受光素子
22からの出力電流を検出するようにすると、低消費電
流化を図れるとともに、ノイズ等の外乱の影響も排除す
ることができ、信頼性を高めることができる。
【0032】(第二実施例)本実施例では、図19,2
0の如く、受光素子として4分割フォトダイオードの代
わりに2次元PSD(半導体位置検出素子)70を用い
ている。このPSD70は、改良表面分割型であり、出
力電流を取り出すための端子を備えた外囲器の上面に窓
を備え、内部には入射光を電気信号に変換するためにP
N接合面が形成された半導体が取り付けられた構造をし
ており、表面側に4つの電極71が設けられ、裏面側に
は共通電極が設けられている。なお、チルトセンサの他
の構造およびその他の構成は第一実施例と同じである。
【0033】そして、発光素子21から照射され可動体
20の反射面で反射された光は、レンズ28により集光
されてPSD70に到達する。PSD70にスポット光
Pが入射すると、入射位置には光エネルギに比例した電
荷が発生し、この電荷は電流として各電極71より出力
される。各電極71からの出力電流により光の入射位置
を求めることができる。
【0034】ここで、PSD70でのスポット光Pの入
射位置と電極71から得られる電流の関係は、図21
(a)において、以下に示すようになる。
【0035】I1+I2=I0(1/2−X/LX) I3+I4=I0(1/2+X/LX) I2+I3=I0(1/2−Y/LY) I1+I4=I0(1/2+Y/LY) I0:全電流(I0=I1+I2+I3+I4) I1:電極1での電流 I2:電極2での電流 I3:電極3での電流 I4:電極4での電流 LX:X軸上の受光面長さ LY:Y軸上の受光面長さ X:座標軸を受光面中心にとったときの入射位置のX座
標 Y:座標軸を受光面中心にとったときの入射位置のY座
標 これらより、X軸方向の入射位置は、 (I1+I2)/(I1+I2+I3+I4)=1/2−X/
X または、 ((I3+I4)−(I1+I2))/(I1+I2+I3
4)=2X/LX Y軸方向の入射位置は、 (I2+I3)/(I1+I2+I3+I4)=1/2−Y/
または、 ((I+I4)−(I2+I3))/(I1+I2+I3
4)=2Y/LY となる。
【0036】以上のように、X軸方向およびY軸方向の
ベクトルが得られ、図21(b)のように大きさ√(X
2+Y2)と方向θを求めることができる。したがって、
PSD70を用いてもカーソル51の移動制御を行え、
第一実施例と同様の作用効果を奏し得る。
【0037】(第三実施例)本実施例では、図22の如
く、受光素子22として4つのフォトダイオードE,
F,G,Hを用い、LEDである発光素子21を中心と
したX軸およびY軸上に発光素子21の周囲を囲むよう
に4つのフォトダイオードE,F,G,Hを配置してい
る。発光素子21および各フォトダイオードE,F,
G,Hは図示しないホルダーに内装され、それぞれリー
ド端子に搭載されて透光性樹脂によりモールドされてお
り、発光素子21から直接フォトダイオードE,F、
G,Hに光が入射しないように発光素子21とフォトダ
イオードE,F,G,Hとの間は遮光されている。そし
て、ホルダーの上方にレンズ28が取り付けられて、チ
ルトセンサが構成される。
【0038】また、その他の構成は第一実施例と同じで
あるが、アナログ信号処理回路53の構成が異なってい
る。すなわち、図23の如く、各フォトダイオードE,
F,G,Hからの出力電流を電圧変換する電圧変換部7
5と、所定の2組のフォトダイオードE,FとG,Hの
出力電圧を減算してX軸方向およびY軸方向の出力を演
算する減算処理部76とから構成され、電圧変換部75
は各フォトダイオードE,F,G,Hに対応したオペア
ンプ77および抵抗R1を有し、減算処理部76は2個
のオペアンプ78および抵抗R2を有している。
【0039】このような構成において、可動体20の天
部35を指先で2次元方向に操作すると、可動部26は
変位し、その結果フォトダイオードE,F,G,Hに受
光された光の像は可動部26の変位前後において移動す
る。すなわち、可動部26の変位により反射面の変位
は、発光素子21と受光素子22が並ぶ軸すなわちX軸
およびこれに直交するY軸を中心とした回転となる。例
えば、図24(a)に示すX軸周りの回転により、フォ
トダイオードE,F,G,H上の光の像はY軸方向に移
動する。また、図24(b)に示すY軸周りの回転によ
り、フォトダイオードE,F,G,H上の光の像はX軸
方向に移動する。そして、各フォトダイオードE,F,
G,Hからの出力電流の値は光の像の位置により異な
り、X軸方向に対してはフォトダイオードE,Fの出力
電流の差から出力のベクトルとしてVX=VE−VF、Y
軸方向に対してはフォトダイオードG,Hの出力電流の
差から出力のベクトルとしてVY=VG−VHが得られ
る。
【0040】このとき、X軸周りの回転角度とVXとの
関係は、図25(a)に示すようにリニアな出力変化を
有するS字カーブとなる。同様に、Y軸周りの回転角度
とVYとの関係は、図25(b)に示すようにリニアな
出力変化を有するS字カーブとなる。したがって、X軸
回転角度に対してVXが一義的に決定され、Y軸回転角
度に対してVYが一義的に決定される。そして、アナロ
グ信号処理回路53によって、VXとVYの出力が得られ
たら、デジタル信号処理回路55において、図25
(c)に示すように2方向のベクトルの合成により可動
体20に加えられた加重に対する加重方向θとその大き
さVが求められる。以上のように、方向θおよび大きさ
Vを決定できるので、このθおよびVに基づいてカーソ
ル51の移動方向と移動速度を求め、表示装置50にお
いてカーソル51は所望の方向に所望の距離だけ移動さ
せることができる。以上の如く、本実施例においても第
一実施例と同様の作用効果を奏し得る。
【0041】(第四実施例)上記実施例では、チルトセ
ンサが発光素子21、受光素子22およびレンズ28を
組み合わせたものであった。発光素子21にLEDを使
用しているため、LEDからの光が広がるので、集光す
るためにレンズ28が必要となり、部品点数が多くなる
という弊害がある。そこで、本実施例では、レンズを不
要とした簡易な構造のチルトセンサを用いる。すなわ
ち、図26の如く、可動部26の天部下面にホログラム
レンズ80を設ける。なお、その他の構成は第一実施例
と同じであり、同様の作用効果を奏する。
【0042】ホログラムレンズ80は反射板とレンズの
役割を果たすもので、発光素子21であるLEDから照
射された光は広がってホログラムレンズ80に達する
が、ホログラムレンズ80によって反射されると受光素
子22に向かって集束され、受光素子22上に入射され
る。このように、レンズを省略できるので、チルトセン
サを小型化でき、それに伴ってポインティングデバイス
自体の小型化を図れる。
【0043】また、図27の如く、発光素子21として
LEDの代わりに半導体レーザ81を用いれば、光は収
束して拡散しないのでレンズを完全になくすことがで
き、しかも可動体20に反射面36だけを形成すればよ
いので、ポインティングデバイスの構造をさらに簡易に
できる。なお、その他の構成は第一実施例と同じであ
り、同様の作用効果を奏する。
【0044】(第五実施例)本実施例では、図28の如
く、可動体20の可動部26に発光素子21を設け、発
光素子21に対向させて受光素子22を設けている。受
光素子22は遮光性樹脂によって成形されたホルダー8
5に内装されており、ホルダー85の底面に固定された
基板86に搭載されている。ホルダー86は固定部27
に装着され、ホルダー85の上面には光を通過させる円
形のピンホール87が形成されている。そして、ホルダ
ー85の上方において発光素子21が可動部26の天部
35に固定された基板88に搭載され、可動部26の変
位に連動して発光素子21も変位する。なお、発光素子
21はLED、受光素子22は4分割フォトダイオード
であり、可動体20の構造は第一実施例と同じである。
【0045】この構成によると、発光素子21から照射
された光はピンホール87を通過して受光素子22に達
するが、図29の如く、可動部26の変位に連動して発
光素子21も変位し、その発光素子21の変位は可動部
26の変位に等しく、受光素子22上で光の像が変位す
る。このとき、可動部26の変位の方向と光の像の変位
方向とは180度逆向きになる。なお、その変位は、発
光素子21、受光素子22、ピンホール87のそれぞれ
の位置関係により調整可能である。そして、受光素子2
2上での光の像の変位量ΔL(受)は、次のようにな
る。
【0046】ΔL(受)=ΔL(発)×d1/d2 ΔL(発):発光素子21の変位量 d1:ホルダー85の上面と受光素子22との距離 d2:ホルダー85の上面と発光素子21との距離 このように、可動部26の変位に対応して各フォトダイ
オードA,B,C,Dの出力電流が得られる。以後第一
実施例で示した信号処理方法に従ってX軸方向およびY
軸方向の出力のベクトルを求め、可動体20への操作方
向および操作量が演算されて、カーソル51の移動制御
が行われる。したがって、このような構造にすることに
よって、発光素子21と受光素子22とを並べて配置す
る必要がなくなり、一方の素子だけを配置できるスペー
スがあればよく、可動体20を細くすることができるの
で、ポインティングデバイスをより一層小型化できる。
【0047】また、可動部26に直接発光素子21を配
置する代わりに、図30の如く、発光素子21を固定部
27に配置し、発光素子21からの光を可動部26の天
部35に導く光ガイド90を可動部26の内部に設けて
もよい。光ガイド90として、合成樹脂製光ファイバー
を可動部26の成形時に埋め込んだり、あるいは透光性
樹脂によって可動部26とともに一体成形する。これに
よると、可動体20を細くできるとともに高さ方向の寸
法も短くでき、小型のポインティングデバイスとなる。
【0048】(第六実施例)本実施例では、図31,3
2の如く、可動体20をコンピュータ等の機器23から
分離して配置しており、可動体20が、ドーム状の可動
部95と、可動部95を人為的な操作によって傾動する
ように弾性的に支持する固定部96とからなり、手のひ
らサイズで操作できるマウス形状になっており、コンピ
ュータ等の機器23にコネクタを介して接続されてい
る。そして、固定部96の上面中央に発光素子21、受
光素子22およびレンズ28を一体的にしたチルトセン
サが装着され、チルトセンサの上方を覆うように可動部
95が配されている。可動部95は、逆椀状に形成され
ており、その下端が固定部96の上面の周縁に形成され
た溝97に挿入され、ばねまたはゴム等の弾性部材98
によって固定部96と一体になるように傾動自在に取り
付けられている。また、可動部95のチルトセンサと対
向する面は平面とされ、ここに鏡面化するための表面処
理が施されて反射面99が形成されている。なお、チル
トセンサの構造および入力処理方法は第一実施例と同じ
である。また、可動体の形状としては、マウスのような
形状に限らず手のひら程度の大きさの多角形の立体にし
てもよい。
【0049】上記のような構造にすることによって、可
動体20を任意の位置に置いて手のひらで可動部95を
包むように持ち、手のひらを前後左右と2次元方向に動
かすと、可動部95が傾き、これに伴って反射面99が
傾いて、チルトセンサにより可動部95の変位を検出す
ることができる。したがって、手のひらで可動体20を
操作することができるので、マウスと同等の操作性を有
し、さらに、マウスのように平面上を移動させることが
不要になり、任意の位置に設置した状態で操作可能とな
り、省スペース化を達成でき、設置場所の状態を問わず
使いやすさを追究できる。また、マウスと異なって機械
的な稼働部がなく、コスト的にも信頼性の点でも従来の
マウス等のポインティングデバイスに比べて優れてい
る。
【0050】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、可
動体20の固定部27と可動部26はそれぞれ異質材料
で成形したが、同一材料で剛体あるいは弾性体に対する
硬度と曲げ弾性率を満たすことにより、同一材料で固定
部27および可動部26を成形してもよく、異質材料を
用いる場合に比べて材料コストを低減できる。また、固
定部27を弾性体、可動部26を剛体となるようにそれ
ぞれ成形してもよい。さらに、可動体20を変位させる
ためには、可動部26の固定部27から立ち上がる部分
が弾性体であればよく、この部分だけを弾性樹脂で成形
するとよい。また、第五実施例において、受光素子22
と発光素子21の配置を逆にしてもよい。
【0051】さらに、ポインティングデバイスをキーボ
ードのキー間に設置するだけでなく、コンピュータゲー
ム機のジョイスティックやマウスの代用またはスイッチ
や方向指示を要するナビゲーションシステム用としてキ
ーボード以外の別スペースに設置して使用することも可
能である。しかも、マウスのようにコネクタを通してコ
ンピュータ本体との通信を行う用途にも応用できる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、可動体と検出体とを一体にした構成にすること
により、小型化を図ることができ、キーボードの各キー
に囲まれた空間に設置可能となり、コンピュータ等の機
器の省スペース化に寄与できる。また、非接触の光学方
式とすることにより、機械的な稼働部がないため検出精
度に変化がなく、高い信頼性を有したポインティングデ
バイスを提供することができるとともに、入力処理を簡
易に行え、総合的にコストのかからないポインティング
デバイスを実現できる。
【0053】同種の材料または異種の材料を用いて、可
動部あるいは固定部のどちらか一方を剛体とし、他方を
弾性体とすることにより、可動体に加えられた加重に対
して確実に変位させることができ、意図した通りの入力
を行わせることができる。
【0054】可動体の受光素子と対向する面を反射面と
し、表面処理を施すことにより、発光素子からの光を有
効に利用でき、検出体の出力が大きくなり、しかもシャ
ープな像が得られるので、検出特性を向上させることが
できる。
【0055】発光素子および受光素子のどちらか一方を
可動体に設け、他方を可動体に対向して設けることによ
り、発光素子と受光素子を水平に並べて配置する場合に
比べて設置面積を少なくでき、より一層省スペース化を
図ることができる。
【0056】可動体が手のひら等によって操作可能なサ
イズとされ、コンピュータ等の機器から分離して配置す
ることにより、適当な大きさを有するため操作性がよ
く、コンピュータ等の機器と別体にでき、機器の省スペ
ース化にも寄与でき、さらにマウスに比べて移動させる
必要がないので、設置場所を選ばず使用性も向上させる
ことができる。
【0057】また、変位の検出方法として光学方式を採
用することにより、ソフト面において出力信号の処理方
法が容易になり、総合的なコスト低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のポインティングデバイス
の断面図
【図2】ポインティングデバイスの内部を示す図で、
(a)は上から見た図、(b)は横から見た図
【図3】ポインティングデバイスの外形図
【図4】ポインティングデバイスの斜視図
【図5】本発明のポインティングデバイスを搭載した機
器の斜視図
【図6】(a)はキーボード上でのポインティングデバ
イスの配置図、(b)は同じく側面図
【図7】可動体の反射面の構造を示す図で、(a)は平
面状の場合、(b)は剛性樹脂により反射面を成形した
場合、(c)は曲面にした場合
【図8】4分割フォトダイオードの配置図
【図9】ポインティングデバイスの制御ブロック図
【図10】信号処理回路の構成図
【図11】ポインティングデバイスの変位の様子を示す
【図12】ポインティングデバイスの光路を示す図
【図13】(a)はX軸周りに変位したときの光の像の
変位を示す図、(b)はY軸周りに変位したときの光の
像の変位を示す図
【図14】X軸方向における出力と回転角度との関係を
示す図
【図15】Y軸方向における出力と回転角度との関係を
示す図
【図16】X軸およびY軸方向の出力のベクトルを示す
【図17】X軸方向における出力と回転角度との関係の
シミュレーション結果を示す図
【図18】Y軸方向における出力と回転角度との関係の
シミュレーション結果を示す図
【図19】第二実施例のポインティングデバイスの概略
構成図
【図20】改良表面分割型PSDを示す図で、(a)は
斜視図、(b)は断面図
【図21】(a)は改良表面分割型PSDの位置検出法
を説明するための図、(b)はX軸およびY軸方向の出
力のベクトルを示す図
【図22】第三実施例のポインティングデバイスを示す
図で、(a)は受光素子の配置図、(b)は光路を示す
【図23】信号処理回路の構成図
【図24】(a)はX軸周りに変位したときの光の像の
変位を示す図、(b)はY軸周りに変位したときの光の
像の変位を示す図
【図25】(a)はX軸方向における出力と回転角度と
の関係を示す図、(b)はY軸方向における出力と回転
角度との関係を示す図、(c)はX軸およびY軸方向の
出力のベクトルを示す図
【図26】第四実施例のポインティングデバイスの断面
【図27】レンズなしチルトセンサを用いたポインティ
ングデバイスの断面図
【図28】第五実施例のポインティングデバイスの概略
断面図
【図29】(a)は検出原理を説明するための図、
(b)は受光素子上での光の像の変位を示す図
【図30】発光素子と受光素子を対向させたポインティ
ングデバイスの概略断面図
【図31】第六実施例のポインティングデバイスの概略
断面図
【図32】ポインティングデバイスの操作状態を示す図
【図33】従来のトラックボールが搭載されたパーソナ
ルコンピュータの斜視図
【図34】トラックボールにおける動作原理を説明する
【図35】マウスの斜視図
【図36】マウスの断面図
【符号の説明】
20 可動体 21 発光素子 22 受光素子 26 可動部 27 固定部 28 レンズ 36 反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−324186(JP,A) 特開 平6−119105(JP,A) 実開 昭61−157238(JP,U) 実開 昭60−93247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 H01H 25/04,35/00 G05G 9/047 A63F 13/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元方向の加重により変位する可動体
    と、発光素子と、該発光素子から照射され、前記可動体
    の変位に連動して移動する光の像を受光する受光素子と
    が一体的に設けられ、 前記可動体は、上面が閉塞された筒状に形成され天部の
    操作によって変位する可動部と、該可動部を支持する固
    定部とからなり、 前記可動部の天部下面に反射面が形成され、 前記可動部と固定部とが、前記可動体を変位可能とする
    弾性体を含む一体構造とされた ことを特徴とするコンピ
    ュータ等の入力装置。
  2. 【請求項2】 動部に対向するように受光素子が固定
    部に装着されたことを特徴とする請求項1記載のコンピ
    ュータ等の入力装置。
  3. 【請求項3】 光素子、受光素子および結像用レンズ
    を一体的にした検出体が可動部に内装されて固定部に装
    着されたことを特徴とする請求項2記載のコンピュータ
    等の入力装置。
  4. 【請求項4】 可動部あるいは固定部のどちらか一方を
    剛体とし、他方を弾性体としたことを特徴とする請求項
    1または2記載のコンピュータ等の入力装置。
  5. 【請求項5】 可動部および固定部が同種の材料または
    異種の材料から成形されたことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のコンピュータ等の入力装置。
  6. 【請求項6】 反射面は、天部下面に表面処理が施され
    てなる、あるいは天部下面に一体的に形成された平板に
    表面処理が施されてなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載のコンピュータ等の入力装置。
  7. 【請求項7】 可動体がキーボードの複数のキーに囲ま
    れた空間に設置されたことを特徴とする請求項1〜6
    いずれかに記載のコンピュータ等の入力装置。
  8. 【請求項8】 可動体の変位に応じてコンピュータ等の
    表示装置のカーソルの移動方向および移動速度を変化さ
    せる制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1
    のいずれかに記載のコンピュータ等の入力装置。
  9. 【請求項9】 定部はコンピュータ等の機器から分離
    して配置されたことを特徴とする請求項1記載のコンピ
    ュータ等の入力装置。
  10. 【請求項10】 可動体が手のひら等によって操作可能
    なサイズとされ、人為的な操作による2次元方向への加
    重により可動部が傾動自在とされたことを特徴とする請
    求項記載のコンピュータ等の入力装置。
  11. 【請求項11】 受光素子が、4分割フォトダイオード
    あるいは2次元半導体位置検出素子であることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかに記載のコンピュータ等
    の入力装置。
  12. 【請求項12】 発光素子および受光素子を一体的にし
    た検出体が固定部に装着され、天部下面にホログラムレ
    ンズが反射板として設けられたことを特徴とする請求項
    2記載のコンピュータ等の入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の入
    力装置を備えたことを特徴とするコンピュータ等の機
    器。
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